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2023年8月01日05時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK291] <独走追及!>木原官房副長官の疑惑問題、深まるナゾに追及の光を当てる! 経歴などが一向に出てこないZ氏。一体なぜ?<佐藤章氏> 

独走追及!木原官房副長官の疑惑問題、深まるナゾに追及の光を当てる。経歴などが一向に出てこないZ氏。警察内部の事情が影響しているのか。元朝日新聞・記者佐藤章さんと一月万冊

2023年7月31日 一月万冊

マスコミでは語られない報道の真実。日本と報道を滅ぼす存在達との戦い。佐藤章。特別動画講義

※動画のコメント


@user-fu8vv9pe4s
7 時間前

今回の騒動のポイントは❶捜査再開の是非❷捜査妨害の有無
まず❶は状況証拠の段階だが非常に事件性は高い。少なくとも自殺ではない。故に一刻も早く捜査再開をして真実を明らかにすること。それが木原氏にとっても有益である。❷がむしろ木原氏に取ってはアキレス腱だと思われますが、これも合わせて追及すべきこと。ここまでは誰が考えてもすぐに出る結論。ということは、ヤハリ政府側には何か後ろめたさがあると思われても仕方ない。


@h5j293
6 時間前

解り易い解説ありがとうございます。
初動捜査の誤りではなく、Z氏絡みが判明した時点で、警視庁上層部が意図的に握り潰したと推測してます。


@user-vy7hq8ug7q
4 時間前

Z氏と文春との会話の再現から感じるZ氏は、いくらボクシングをやっていた体育会系とはいえ大卒採用なのに、まるで反社の人のようにガラの悪い口調であることに違和感を覚えました。これは公安より反社組織、その生業取り締まり関係の部署に長年いた方かと思いました。反社の人達から情報を得るために染み付いた口調なら納得いきます。


@user-et1mj3zt9s
6 時間前

キハライクコの実父は
警視庁の警部と判明!
ツユキはナゼ⁉事件性無しと言ったのか?根拠は?
ツユキの説明を聞きたい!
当時!ツユキと舩本とは
どういう関係だったのか?!
イクコの実父!逮捕にならないのが歯痒い!イラついてる!!


@user-lo5qw4xv9n
6 時間前

警察庁長官が嘘ついてるっぽいのって
日本終わってるかもなあ
一般人の佐藤誠さんは立派だよね


@byebyeblackbird7605
4 時間前

佐藤誠さんは「これは殺人事件だ。自殺と断定するならその証拠を見せろ」とおっしゃいましたがまさにその通りです。捜査を尽くさなければ真相にたどり着けません。国民の声で警察庁長官に前言を撤回させましょう。


@PARUPUNTE1028
6 時間前

昨日佐藤誠さんの会見を改めて拝見致しました。
その中でタクシー内での官房副長官とA子さんの会話の中でYさんの事が出て佐藤誠さんもビックリした😲と仰っておりましたが、個人的にはかなり重要な事ではないかな❗️と思います。
事件において他人を庇うのであればそれなりに事情を知っているのでは❔
つまり官房副長官は全てを知ってしるのではないか⁉️と疑ってしまいます。


@isistarou
6 時間前

佐藤章氏の記者経験からの推測は的確としか言いようがない。佐藤誠元警部補も記者会見で一月万冊(佐藤章編)の熱心な視聴者
であることを告白。佐藤章氏の週刊文春のネタ元が二階・菅ラインとの見立てはほぼ確実と思われる。岸田首相の追い落としを画策した権力闘争の始まりと捉える視点が重要。


@charliebraun7107
@charliebraun7107
4 時間前
Zは叙勲してますよね。経歴不明の刑事の叙勲ておかしくないですか?安田さんの記者会見でもお姉さんが「個人情報に触れるので、詳しいZの警視庁内での地位はあかせない。」的なことを言ってましたよね。佐藤誠さんは「浮浪者から天皇陛下まで分け隔てなく。。。」と会見で言われいたのが印象的で、「えらく高いとこまで言及したな。」と思ったのですが、事件発生後、うやむやにされたのはZが天皇警護の関係者だったからでは?その辺の事情はもちろん調書に記載されるはずはないので、18年に再捜査が始まり、腕利きの刑事たちがすぐZに照準をあて家宅捜査までしたが、それを耳にした関係者が木原のこともあり捜査の停止命令を出した、という推理は的外れでしょうか💦ぜったい再々捜査すべきですよね。


@dewberry1981
4 時間前

警察庁を管理する国家公安委員会も、沈黙していますね。なにせ国家公安委員長が、自民党の衆議院議員谷公一だから…。
「事件性はないと発言した」警察庁長官の露木康浩氏は、再捜査が中止となった当時、警察庁刑事局長だった。


@nocchin4018
6 時間前(編集済み)

とうとう海外メディアでも報道され、ますますこの件に関係した木原さん、Z氏含め黒い人間は追い詰められていると思います。


@user-so1zp8pr6j
2 時間前

こんなに多くの国民が再捜査を凄く願っているのに警察は何をしているのか…変な亡くなりかたをし実際この事件に関して佐藤まことさんが正直に正義感溢れる会見を聞いてないのかと声を大にして警察に言いたい再捜査され遺族の方々が納得でき遺族ではないですが国民も納得しなければ終わらない問題だと思います


@uncle3211
4 時間前

佐藤彰さんの推察は的を得ていると思います。これだけ疑惑があるのに事件性が無いとはあきれます。亡くなられた家族の悲しみ苦しみに寄り添えない警察長官の冷たさはありえない。
皆んなで疑惑を晴らす為に力を合わせましょう。



http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/329.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 小池都知事が“二枚舌”…ビッグモーター街路樹問題にブチ切れ、神宮外苑イチョウ枯れは放置(日刊ゲンダイ)

小池都知事が“二枚舌”…ビッグモーター街路樹問題にブチ切れ、神宮外苑イチョウ枯れは放置
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326837
2023/08/01 日刊ゲンダイ


「ビッグモーター」街路樹問題は「言語道断」というけれど、明治神宮外苑のイチョウについては…(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ

 保険金不正請求に揺れる中古車販売大手「ビッグモーター」の全国各地の店舗周辺で、街路樹が不自然に枯れていた問題。都内8店舗前でも樹木の枯損が確認され、「人為的に枯らすような行為があれば言語道断」とブチ切れていたのが、小池都知事だ。ビッグモーターに文句を言うのは結構だが、一方で樹木伐採問題が浮かぶ東京・明治神宮外苑のイチョウが枯れ始めている一件はシレッと放置。“伐採女帝”の二枚舌は明らかだ。

 7月31日の毎日新聞の連載コラムに「小池知事に聞きたいこと」と題したのは同紙の山田孝男・特別編集委員。外苑の象徴であるイチョウ並木の樹木の一部が既に枯れ始めていると訴えた。ところが、再開発の環境影響評価書では、当樹木の「活力度」は、4段階のうち最高ランクの「A」。「樹形、樹勢とも極めて良好、健全なA」と評価されているという。これは、石川幹子・中央大学研究開発機構教授が昨年11月以降、指摘してきた問題だ。

 日刊ゲンダイ記者が実際に現状を見にいくと、確かに国道246号側から11本目、西側に植えられたイチョウは周囲の樹木と違い、てっぺんから2分の1の範囲にかけて葉が落ち、幹と枝が露出している状態だった(写真)。他にも、葉の3分の1程度が褐色に変色しているイチョウが4本確認できた。とても「A」評価とは言えないだろう。

市民の不安を「ネガキャン」「プロパガンダ」と切り捨て


一番左のイチョウは葉がゴッソリ落ちている(C)日刊ゲンダイ

 再開発の環境影響評価を実施する主体は、三井不動産などからなる事業者ではあるが、小池知事も無関係とは言えない。都の環境影響評価条例は「(知事は)事業者が正当な理由なく虚偽の報告や資料を提出したときはその事実を公表しなければならない」と規定している。事業者の環境影響評価に疑義が生じた場合、小池知事には調査する権限があるということだ。

「イチョウ並木は保全する」と言っていたのだから、小池知事はキチンと調べるべき。外苑の樹木枯損は放置して、ビッグモーターにだけ拳を振り上げるのは「二枚舌」にほかならない。再開発の問題に詳しい上田令子都議はこう言う。

「ビッグモーターの街路樹枯死を許さないのであれば、外苑の樹木の枯損についても積極的に調査すべきでしょう。小池知事は28日の会見で、市民団体などから『イチョウ並木がなくなる』といった声が上がっていることについて『ネガティブキャンペーンやプロパガンダもあったと思う』と発言していましたが、このままだとイチョウ並木は完全な形では残らない可能性がある。“ネガキャン”と切り捨てて、実態に向き合わないなど許されないでしょう」

“伐採女帝”はそんなに都民の憩いの場を破壊したいのか。

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/330.html

記事 [政治・選挙・NHK291] ヤマ場通過した日米欧金融政策(植草一秀の『知られざる真実』)
ヤマ場通過した日米欧金融政策
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-359c9b.html
2023年7月31日 植草一秀の『知られざる真実』

7月26、27、28日に日米欧の金融政策が動いた。

7月18日ブログ記事
「世界経済軟着陸は可能か」
https://x.gd/z04gx

メルマガ記事
「金融政策ヤマ場が7月末に到来」
https://foomii.com/00050


「当面の焦点は7月27−28日の日銀金融政策決定会合だ。」

「日銀が7月会合で何らかの政策修正に追い込まれる可能性が高いことを指摘した。」

と記述した。

「指摘した」と記述しているのは、この記述が、

月2回発行のマーケット・レポート『金利・為替・株価特報』2023年6月12日号
https://uekusa-tri.co.jp/report-guide/

で株価上昇の中休み局面到来=株価踊り場局面到来を予測した際に記述したものであるから。

年初に上梓した

『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社)
https://amzn.to/3YDarfx

に2023年の日本株価急騰を予測した。

金融市場では圧倒的少数見解だった。

そのなかで、日経平均株価は年初の25500円が6月に33700円まで急騰した。

想定通りの日本株価急騰が生じた。

その後、6月中旬以降に日本株価の「踊り場形成」を予測した。

株価上昇のスピードが極めて速いこと、

他方、日本銀行の政策修正という「みそぎ」が済んでいないことが理由だった。

日銀は7月下旬の金融政策決定会合で政策修正に追い込まれる。

この可能性が高いと判断した。

しかし、日銀は大規模政策修正を行う必要がないと指摘した。

6月18日付ブログ・メルマガ記事に

「日本経済を取り巻く外部環境に変化が生じており、日銀の本格金融引締めは不要な情勢。

日銀は政策運営を微修正することで難局を打破できる状況にある。

2023年に、世界的なスタグフレーション進行ではなく、広い意味での「軟着陸=ソフトランディング」ないし「やや軟着陸=ソフティッシュランディング」が実現する可能性が浮上している。」

と記述した。

実際に7月28日に日本銀行が決定した政策修正は「政策微修正」と呼ぶことのできるもの。

金融市場は政策変更の真意を掴みかねて右往左往したが、結論は「政策微修正」である。

長期金利変動は本来、市場実勢に委ねるべきもの。

中央銀行が長期金利を直接統制するのは「邪道」である。

長期金利変動を市場実勢に委ねる「正規化=正常化=ノーマライゼーション」の第一歩が印されたもの。

押さえておかねばならない重要なエビデンスがある。

「金融緩和」の言葉が使われるが、「金融緩和のリアル」を掴んでおかねばならない。

「金融緩和のリアル」との表現は「金融緩和のフェイク」を暗示する。

2013年に黒田東彦氏が日銀総裁に就任して以来、「大規模金融緩和」=「黒田バズーカ」が展開されてきた。

私は2013年6月に

『アベノリスク』(講談社)
https://x.gd/fPsei

を上梓して2年以内の2%インフレ実現という「公約」が実現しない見通しを詳述した。

「金融緩和のリアル」、「金融緩和のフェイク」は日銀の政策オペレーションと金融市場のマネーストックの乖離を意味している。

分かりやすく表現すると、日銀がどれだけ短期金融市場に資金を供給しても金融市場全体のマネーが増えないことがある。

逆に、日銀が「金融緩和を維持している」と主張している状況下で、金融市場全体のマネー増大がしぼむことがあるということ。

この点を凝視することが重要になる。

日銀は政策運営を微修正した。

適時適切な政策対応が執行されたと評価して良いと言える。

『千載一遇の金融大波乱
2023年 金利・為替・株価を透視する』
(ビジネス社、1760円(消費税込み))


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『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
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をぜひご高覧ください。

Amazonでの評価もぜひお願いいたします。

関連記事
欧米はもっと大胆で強気だ 恐る恐るの植田日銀 批判できない大マスコミ(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/328.html

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/331.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 子育て施設を視察した岸田首相に《あなたも息子と一緒に一からやり直したら》とブーメラン(日刊ゲンダイ)
子育て施設を視察した岸田首相に《あなたも息子と一緒に一からやり直したら》とブーメラン
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/326880
2023/08/01 日刊ゲンダイ


岸田文雄首相の決意にネット上では驚きの声が…(C)共同通信社

「ご迷惑をかけた。一からやり直していきたい」

 7月31日に広島市内のホテルで岸田文雄首相(66)の政治資金パーティーが開かれた際、こうあいさつしたのは、首相公邸での“どんちゃん忘年会”が報じられて首相秘書官を辞任した長男の翔太郎氏(32)だった。翔太郎氏は「叱咤激励を真摯に受け止める」と語ったとも報じられているが、ネット上で《あなたも息子と一緒に一からやり直したら》といった声が出ているのが岸田首相だ。

 パーティーを欠席した岸田首相はこの日、鳥取県日吉津村の子育て支援施設を視察。村の子育て政策について説明を受けた後、育児中の住民らと車座で意見交換する「こども政策対話」に臨み、「妊娠期から切れ目なく子育てを応援することの大切さを感じた」という。

「首相官邸」のSNSでも、岸田首相はこの視察で、「@妊娠期から切れ目なく子育て世帯を支援すること」「A障害のあるお子さんを持つ家庭も含め、あらゆるこども・子育て世帯を支えること」「B地域ぐるみで、世代を超えた交流を進めることの重要性を踏まえ、こどもや子育てにやさしい社会を全国に広げていきます」との思いを強くしたらしい。

 だが、岸田首相のこれらの決意について、ネット上では《@〜Bはどれも当たり前。今知ったってこと?》《元気で明るい子供を育てます、という標語みたいな感じ。当然、みんなそう思っていますが》《異次元の少子化対策でもなんでもなくて、至極当然の対策について今、分かったということでしょうか》《一から子育てやり直して》などと驚きの声が上がった。

 岸田首相は改めて少子化対策の重要性を痛感したと言いたかったのかもしれないが、常に住民の声を書き留めていたという「岸田ノート」には書かれていなかった内容なのか。

http://www.asyura2.com/23/senkyo291/msg/332.html

記事 [政治・選挙・NHK291] 汚染水海洋放出に国内外で反発高まる コスト優先し科学歪める政府 トリチウム以外に62核種が基準超え 風評では済まされぬ実害(長周新聞)
汚染水海洋放出に国内外で反発高まる コスト優先し科学歪める政府 トリチウム以外に62核種が基準超え 風評では済まされぬ実害
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/27254
2023年8月1日 長周新聞

 東京電力の福島第一原発の炉心溶融(メルトダウン)事故から12年が経つが、溶け落ちた核燃料デブリは今なお冷却し続けなければ再臨界する危険性をはらんでおり、事故の終息はいまだ見通せていない。ここで持ち上がっているのが、核燃料デブリを冷却するために注入した水や、流入する地下水が直接核燃料デブリに接することで発生する放射能汚染水の処理問題だ。東電はこれまで福島第一原発の敷地内のタンクに放射能汚染水を貯め続けてきたが、タンクの建設に限界があるという理由で2014年に当時の菅政府が「海洋放出」を決定した。この菅政府の一方的な海洋放出決定は国内の漁業者をはじめ、近隣諸国を先頭に国際的にも激しい反発を呼んだが、最近岸田首相は「春から夏までに海洋放出に着手する計画に変更はない」と改めて表明して、一段と国内外の反発の世論は高まっている。放射能汚染水の海洋放出のなにが問題なのか、海洋放出以外に処理方法はないのかなどについて専門家の意見も踏まえて再度考えてみたい。


福島原発敷地内に貯まり続けている汚染水タンク

 岸田政府は7月4日、国際原子力機関(IAEA)から、東京電力の海洋放出計画は「国際的な安全基準に合致」しており、海洋放出で放射線が人や環境に与える影響は「無視できるほどごくわずか」との包括報告書を受けとり、これを錦の御旗に国内の漁業者や近隣諸国に海洋放出を認めさせようと奔走している。

 7月14日には西村経済産業相が全国漁業協同組合連合会(全漁連)を訪れ坂本雅信会長と会談し、海洋放出への理解を求めた。西村経産相はIAEAの包括報告書の内容を説明したが、坂本会長は政府が夏ごろの開始をめざす汚染水の海洋放出について改めて反対の立場を表明した。坂本会長は「われわれの唯一の望みは漁業を安心して継続したいということだ。科学的な安全と社会的な安心は違う。安心を得ないかぎり反対の立場を崩すわけにはいかない」とのべた。

 会談には福島県をはじめ青森、岩手、宮城、茨城各県の漁業団体幹部も同席した。

 西村経産相は11日にも福島県漁連に対して海洋放出への理解を求めたが、野崎哲会長は改めて反対を表明した。政府と東電は2015年に福島県漁連に対して「関係者の理解なしには(汚染水の)いかなる処分もしない」と約束している。

 福島県の漁業者をはじめ周辺各県の漁業者は東日本大震災と福島原発事故災害からの復興のために筆舌に尽くし難い努力をし、やっと震災前の漁業操業をおこなえる灯りが見えるところまできた。そこに放射能汚染水の海洋放出が持ち上がり、これまでの努力を水の泡にしかねない災いとしてふりかかっている。

 香港政府は7月12日、日本政府が福島第一原発の放射能汚染水を海洋放出した場合、日本国内10都県を産地とする水産物の輸入を禁止すると発表した。東京、福島、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉の各都県が対象となっている。生鮮、冷凍、冷蔵、乾燥またはその他の方法で保存されたすべての水産物と海水由来の塩、海藻を禁輸するとしている。

 香港に続いてマカオの食品安全行政を管轄する市政署も14日、日本が海洋放出を開始した場合、輸入申請モラトリアム(事実上の禁輸措置)の対象を現行の福島県に加えて9つの最高リスク地区(千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉、東京の各都県)の野菜、果物、牛乳・乳製品、水産・水産加工品、食肉類・食肉加工品に拡大すると発表した。さらに他の地域から輸入される生鮮食品についても放射線検査証明の添付を必須とし、検査・検疫をパスすることを要件化する可能性も排除しないとした。

 中国政府はIAEAの包括報告書について「日本国内外の反対の強い声を抑えられるものではない」とし、「最新の世論調査では韓国では国民の8割以上が賛成していない。太平洋島しょ国やフィリピン、インドネシア、南アフリカ、ペルーなどの専門家や国民も抗議の声を上げている。福島の放射能汚染水海洋放出は世界の重大な公共の利益にかかわるもので、あいまいにすることは許されず、間違いは許されない。中国は日本が科学を尊重し、事実を尊重し、IAEAの報告を海洋放出の“後ろ盾”とすることなく、国際的道義的義務と国際法の義務を忠実に果たし、海洋放出計画を停止し、責任ある方法で放射能汚染水を処理するよう促す」と表明している。

 また、中国外務省は七日、松野官房長官が「中国と韓国の原発はトリチウムの濃度が比較的高い液体を海洋に放出している」と発言していることについての見解を以下の要旨で明らかにした。

 「日本は福島原発事故の汚染水と世界各地の原発の正常運転による排水を一緒に論じている。これは概念のすり替えで、世論をミスリードするものだ。福島原発事故の溶解した原子炉の炉心に接触した放射能汚染水と、正常に運転されている原発の炉心に直接接触していない排水は本質的に異なる。発生源が異なり、含まれる放射性核種が異なり、処理の難度が異なり、根本的に比較できない。とくにIAEAは日本の浄化設備の有効性と長期的信頼性を評価しておらず、今後30年間、すべての放射能汚染水が処理基準をクリアすることを保証することはできない。日本が原発の正常運転による排水を持ち出し、海洋放出の誤った決定を“白”としようとするのは、科学の看板を掲げて国際社会をミスリードするものだ」としている。

 さらにIAEAの包括報告書について「IAEAが慌ただしく発表した報告は評価作業に参加したすべての各国専門家の意見を十分に反映しておらず、関係の結論には極限性と一面性があり、国際社会の懸念を解決していない。日本が今回の報告を海洋放出の“通行証”とせず、計画強行を停止し、責任ある方法で放射能汚染水を処理するよう促す」とコメントしている。

 中国政府は7月11〜14日にかけて開催されたASEAN外相会議やASEAN地域フォーラムの場でも日本の汚染水海洋放出を批判し、国際会議の場でとりあげるよう促した。

 韓国でもこの間、漁業者をはじめ国民的な海洋放出反対の世論と行動が盛り上がってきていた。尹政府はそうした国民世論に対抗し、IAEA報告書に理解を示し、日本の海洋放出を容認する態度をとった。韓国で7月11〜13日に全国で18歳以上を対象におこなった世論調査では、尹大統領の支持率は32%で前の週の支持率38%から6%も下落した。理由としては「福島原発汚染水放出問題」と「外交」がそれぞれ14%でもっとも多かった。支持率の下落幅はとくに福島原発汚染水の海洋放出の直接的な影響を受ける層で大きく、釜山、蔚山、慶尚南道では11㌽も下落した。

 海洋生物学者であるハワイ大学のロバート・H・リッチモンド教授は、日本政府の放射能汚染水海洋放出計画を詳細に審査した結果、同計画の安全性に疑問があると判断したと表明し、IAEAが7月4日に発表した包括報告書を認めない考えを明らかにした。

 同教授は太平洋島しょフォーラムの委嘱を受けた科学者で、福島第一原発にも足を運び、東電や日本政府、IAEAとの会議にも参加した経験を踏まえ、「日本が手配した会談の多くは政治家や政策立案者のものだった」とし、「海洋放出計画では科学は脇に置かれているようだ」とのべている。IAEAの報告書については「これは政治とカネにもとづいた決定であり、日本のこの計画はいくつかの原則に反しているだけでなく、IAEAの基準にも違反している」との見解を示している。

国際条約違反の行為 ロンドン条約など


原発汚染水の海洋放出に抗議する海上デモ(韓国、2021年)

 福島原発の汚染水の海洋放出が国内ばかりではなく、国際的な問題として広がっているのは海が一つだからだ。

 6月8日は「世界海洋デー」だが、昨年の「世界海洋デー」にあたって中国の報道機関は「海洋は地球上の生命の揺りかごであり、全人類がともに守るべきものである。しかし、海洋生態を公然と破壊する者たちがいる。2021年4月、日本は福島原子力発電所の原発汚染水を海洋に放出すると発表した。日本国内や国際社会から疑問や反対の声が絶えないなか、東京電力は来春から長期間かけて原発汚染水を太平洋に放出する計画だ」「専門家は原発汚染水は海洋生物を汚染するとともに、魚類の回遊を通じて海洋全体に拡散され、世界の海洋環境の安全、国際公衆衛生システム、周辺諸国の人々の基本的利益を著しく損なうと指摘する。ドイツの科学機関は、日本の発表したスピードで原発汚染水を放出した場合、57日足らずで太平洋の半分が汚染されると推算する」と報道した。

 海は一つであり、全人類にとっての宝であるところから、「海の憲法」とも呼ばれる「国連海洋法条約」があり、日本も批准している。この条約は「いずれの国も、あらゆる発生源からの海洋環境の汚染を防止し、軽減し及び規制するため、利用することができる実行可能な最善の手段を用い(中略)すべての必要な措置をとる(後略)」(194条1)とし、国家が海洋環境を保護することを義務づけている。

 とくに「毒性又は有害な物質(特に持続性のもの)の陸にある発生源からの放出」を規制し、海洋環境を汚染しないよう諸国に義務づけている。これに照らして見れば、放射性物質を含む汚染水の海洋放出は国連海洋条約に違反する行為であることは明らかだ。

 また、廃棄物その他の物の投棄による「海洋汚染の防止」に関する国際条約としては「ロンドン条約」があり、日本も批准している。1993年の改正であらゆる放射性廃棄物の海洋投棄が全面禁止され、その後放射性排水も対象となった。

 2011年の福島第一原発事故によって海が放射能で汚染されることについて、ロンドン条約の会議では加盟国から懸念の声があいついだ。

 日本政府は1993年3月30日の閣議決定で「1993年度原子力開発利用基本計画」の「低レベル放射性廃棄物の海洋投棄については、関係国の懸念を無視しておこなわない」とした。また、1993年11月2日の原子力委員会決定では「わが国としては今後、低レベル放射性廃棄物の処分の方針として海洋投棄を選択肢としない」としている。

 福島原発の汚染水の海洋放出はロンドン条約をはじめこうした閣議決定や原子力委員会決定にも明らかに違反している。

 ところが、2020年に原子力委員会は「低レベル廃棄物は固体廃棄物や固化した廃棄物を海洋に投棄して処分することを指す」とし、「液体である福島第一原発のトリチウム汚染水の海洋放出は海洋投棄には該当しない」との詭弁を弄している。

 ロンドン条約では「海洋投棄が禁止される“廃棄物その他の物”とは、あらゆる種類、形状又は性状の物質をいう」と定義し、「廃棄物その他の物の投棄(その形態及び状態のいかんを問わない)を禁止する」と明記している。固体以外の液体なら除外されるという理解そのものがロンドン条約違反となっている。

 また、2019年には英ロンドンの国際海事機関(IMO)本部で開催されたロンドン条約およびロンドン議定書の締約国会議で、初めて福島第一原発の汚染水の海洋放出問題が正式議題にのぼった。

 締約国会議に出席した中国とチリの代表団が原発汚染水の海洋放出の可能性に懸念を表明した。ガーナ出身の議長は、今後も引き続き議論するとし、日本に情報公開を求めた。

 日本が実際に汚染水を放出したときには、締約国会議で正式に問題提起し、これがロンドン条約およびロンドン議定書に違反すると判断されれば強制力を持つ決議案を提出することもできる。

 それまで日本政府は汚染水の海洋放出問題は、海洋投棄について定めたロンドン条約およびロンドン議定書ではなく、IAEAで話し合う問題だとの立場を主張してきた。それは違反が明らかなロンドン条約を基準にした論議の場ではなく、日本やアメリカ政府の影響力が及ぶIAEAを舞台とした論議に絞りたいという思惑が透けている。

デブリに接した汚染水 高濃度に汚染

 では、汚染水はどこから生まれ、どういった問題を含んでいるのか。

 2011年の福島第一原発事故では1〜3号機はメルトダウン事故を起こした。すべての電源を喪失して冷却機能が失われ、炉心の温度が異常に上昇し、核燃料の大部分が溶融し、圧力容器の底に溜まったメルトダウン、さらには高温により圧力容器の底が溶かされて燃料が容器の底を突きぬけたメルトスルー(溶融貫通)に至ったともいわれる。溶け落ちた核燃料は核燃料デブリ状態となっているが、冷却水を注入して冷却し続けないとふたたび重大事故になりかねない危険な状態が続いている。福島原発事故はいまだに終息していないし、終息の見通しも立っていないのが現実だ。

 溶け落ちた核燃料を冷却するために当初は1日400dの冷却水を注入し、それに地下水などの流入も加わり汚染水の発生は1日500dにのぼっていた。12年経過した今日も、冷却水を循環型にしたことによる減少があるものの、汚染水の発生は1日当り100dに達している。それらは直接核燃料デブリに接触した水であり、高度の放射能汚染水だ。

 東電は、この汚染水を汲み上げ、多核種除去設備=ALPS(アルプス)に送り、薬液による沈殿処理や活性炭などの吸着素材により放射性物質をとり除くとしている。東電の発表では、ただ放射性物質のトリチウムだけはとり除けないとし、そのままタンクに溜められてきた。これを海水で薄めてトリチウムの濃度を国の基準の40分の1となる1g当り1500ベクレル未満まで下げ、地下の入口から海底トンネルを通って沖合い1`の地点で放出するという計画だ。

 だが、東電の発表とは裏腹にタンクに溜まった汚染水の7割はトリチウム以外の62の放射線核種の濃度が全体として濃度基準をこえ、最大で1万9909倍になっていることがメディアのスクープで明らかになった。残存している核種のおもなものは、ストロンチウム90、セシウム137、セシウム134、コバルト60、アンチモン125、ルテニウム90、ヨウ素129などだ。

 東電がそれまでALPS小委員会に提出していた資料では、トリチウム以外の核種はALPSにより除去できているとのデータのみを示していた。その後東電もトリチウム以外の放射性物質を含んだ原発汚染水がタンクに貯蔵されていることを認めざるをえなくなった。こうした放射線核種が残存しているのは、汚染水が溶け落ちた核燃料デブリに直接接触したものであるためで、正常運転の原発から排出される温排水などと同等には論じられない。

 東電や政府は「ALPSで処理したトリチウム水は安全で、水とほとんどかわらず、しかもさらに希釈して海洋放出するから問題はない。あるとすれば風評被害だけだ」と宣伝している。

 だが、政府のALPS小委員会の報告書では、トリチウムは「他の放射性物質と比較して健康への影響は低い放射性物質」だが、「影響が出る被ばく形態は内部被ばく」であることを認めている。わずかであっても内部被ばくは生物に蓄積され、食物連鎖のなかで濃縮されていく。わずかであってもトリチウムが海藻に付着し、魚介類に摂取されれば、体内に蓄積され、何十年もの長期にわたって食物連鎖のなかで濃縮されていく。

 また、トリチウムが人体を構成する水素と置き換わったときには、近隣の細胞に影響を与え、DNAを構成する水素と置き換わった場合はDNAが破損する影響が起きる。

 トリチウムは水素の同位体で、三重水素とも呼ばれ、化学的性質は普通の水素と同一だが、β線を放出する放射性物質だ。半減期は12・3年である。

 トリチウム水の分子構造は水とほとんど変わらないため、人体にそれほど重大な影響は及ぼさないと政府はいうが、分子生物学者はむしろそれは逆だと指摘する。人の体重の約61%は水が占めている。人体はトリチウムを水と区別できず、容易に体内の組織にとり込みやすい。トリチウムを体内にとり込むと、体内では主要な化合物であるタンパク質、糖、脂肪などの有機物にも結合し、有機結合型トリチウム(OBT)となり、トリチウム水とは異なる影響を人体に与える。長いものでは15年間も体内にとどまり、その間、人体を内部被曝にさらし続ける場合がある。

 トリチウムが染色体異常を起こすことや、母乳を通じて子どもに残留することが動物実験で報告されている。動物実験ではトリチウムの被曝にあった動物の子孫の卵巣に腫瘍が発生する確率が五倍増加し、精巣萎縮や卵巣の縮みなどの生殖器の異常が観察されている。日本の放射性物質の海洋放出の基準は1g当り6万ベクレルで、これはICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に則ったものだ。しかし分子生物学者らは、ICRP勧告はトリチウムのOBTとしての作用を明らかに過小評価していると指摘している。

 東電や政府はトリチウムを海水で希釈するので安全だといっているが、どの程度希釈するかよりも放出する総量が問題だが、海洋放出するトリチウムの総量については示していない。

 政府と東電の計画では福島第一原発の廃炉完成予定が2041〜51年としているが、現実には事故から12年たっても核燃料デブリがどこにあるかも、どのような方法でとり出すのかもわかっておらず、廃炉の見通しはまったく立っていない状況だ。核燃料デブリのとり出しが完了するまで冷却水を注入して冷やし続けなければならず、これからも際限なく汚染水は溜まり続ける。こうしたなかで海洋放出が一旦開始されれば、延々と放出が続けられることになり、総量も確定できない。

 一旦放出した放射性物質は回収できず、何世紀にもわたって環境を汚染し続ける。世界的な規模での人体や生態系への影響は計り知れず、漁業や農業への長期的な風評被害も深刻だ。

他にもある可能な技術 トリチウム分離も

 汚染水の処理は海洋放出以外にはないのか。

 ALPS小委員会は、技術的に可能な5つの処分方法を検討している。@地層注入=186・5億円以上、A海洋放出=34億円、B水蒸気放出=349億円、C水素放出=1000億円、D地下埋設=2431億円となっており、これを受けて2021年4月に菅政府がもっとも安くて済む海洋放出を決定した。

 この決定に対して中国は「海洋放出がもっとも低コストに抑えられるからだ。日本のやり方は非常に無責任かつ利己的なものだ。自国の財政難を口実に利用して、災いを近隣諸国に押しつけるような手法をとってはならない。これは国際社会の支持するルールではない」と反発した。

 「国連海洋法条約」では、「いずれの国も、あらゆる発生源からの海洋環境の汚染を防止し、軽減し及び規制するため、利用することができる実行可能な最善の手段を用い、かつ、自国の能力に応じ、単独で又は適当なときには共同して、この条約に適合するすべての必要な措置をとるもの」とある。陸上保管という「実行可能な最善の手段」があるにもかかわらず、海洋放出するということは、海洋環境保護の観点に反しており、認められないとの国際世論が高まった。

 また、実際にトリチウム分離の成功例も出てきた。近畿大学工学部の井原教授、近畿大学原子力研究所、東洋アルミニウム株式会社および近大発のベンチャー企業・株式会社ア・アトムテクノル近大らの研究チームは2018年に、放射性物質を含んだ汚染水から放射性物質の一つであるトリチウムを含む「トリチウム水」を分離・回収する方法と装置を開発したと発表した。

 研究で中心的な役割を担ってきた井原特別研究員は「さらなる研究のため」として政府系の補助金を申請したが、通らなかった。また、実用化に向け、大量のトリチウムを扱ったさいにどんな課題が生じるのか試験する必要があり、東電に第一原発の敷地内で試験がおこなえないか打診したが東電は協力を拒否した。

 当時の梶山経産相は「近畿大の研究技術は承知している」「まだ実験室レベルでの研究」と突き放し、この2カ月後に海洋放出を処理方針とした。

 このほかトリチウム分離技術はアメリカなどでもおこなわれている。技術的に難しいとはいえ、民間や海外で新技術への挑戦が続き、成功例も出ているにもかかわらず、政府や東電は検討もせず、コストの安い「海洋放出ありき」で突き進んでいる。重大事故を引き起こした責任の重さからみてもあるまじき対応だ。

 福島第一原発の重大事故を引き起こした責任は東電と政府にあり、被災者への補償、生活の復興に尽力することは当然だ。ところが、被災者の生活や生業の復興も道半ばにある現段階で、今度は大量の放射能汚染水の海洋放出を強行し、新たな放射能被害を押しつけようとしている。しかも、世界の海に与える影響は二の次で、汚染水をかかえる東電の事情を第一にし、「コストがかからない」ことだけを基準にした無謀な計画だ。このような海洋放出計画が国際社会からも激しい反発を受けるのは当然のことだ。東電と政府は、重大事故を引き起こした反省に立つならば、現代の科学技術の成果に真摯に学び、環境中に放射能を放出しないやり方での汚染水処理を真剣に追求する責任がある。

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