足立区議選で「自民7人落選」の衝撃…党内で圧力高まる「早期解散」に急ブレーキ!
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2023/05/24 日刊ゲンダイ
日本維新の会は都内で75人の区市町議員を(馬場伸幸同党代表)/(C)日刊ゲンダイ
広島サミットを受け、内閣支持率は上昇。株価も絶好調で自民党内では「早期解散」圧力が高まっている。5月20〜21日に実施した世論調査では読売新聞が56%、毎日新聞が45%といずれも前回調査から9ポイント上昇した。22日の日経平均も3万1086円(終値)と33年ぶりに3万1000円台をつけた。
岸田首相は22日、「いま解散は考えていない」と強調したが、党内では「広島サミットの余韻が消えないうちに解散すべきだ」との声が上がっている。
しかし、解散して自民は勝てるのか。21日投開票の東京・足立区議選の惨敗に衝撃が走っている。
自民は19人擁立したが、現職5人、新人2人の7人が落選。選挙前の17議席から5議席減の12議席となり、「区議会第1党」の座から陥落した。
首都圏でも維新に苦しめられる可能性
漁夫の利も(立憲民主党の泉健太代表)/(C)日刊ゲンダイ
足立区だけではない。先月の統一地方選でも、自民は東京の区議選で大量落選が相次いだ。杉並区、渋谷区で7人、大田区で6人、江戸川区で5人、さらに千代田区、世田谷区など6つの区で4人が落選した。内閣支持率がウソのように、無党派層の多い東京で自民は敗北が続いている。
「自民に不満を持つ保守層が、自民より“右”とも言われる維新に流れている。実際、自民の大量落選が目立った東京で、維新の上位当選は珍しくなく、議席を着実に増やしています」(大手メディア関係者)
足立区議選でも維新は3人擁立し全員が当選。しかも、そのうち2人は3位と4位の上位当選だった。維新によると、足立区議選で当選した3人を含め、都内で維新の区市町議員は75人となった。
「このまま総選挙に突入したら、自民は関西で苦戦するだけでなく、首都圏でも維新に苦しめられる可能性がある。保守票を奪い合うことになるのは間違いないでしょう。次期総選挙で維新は立憲を上回る候補者擁立を目指してますが、自民票が奪われれば、漁夫の利で立憲が当選圏に浮上することも考えられる。追い風が吹いていても、総選挙で自民党は都市部を中心に議席を大きく減らす可能性は十分あります」(政界関係者)
足立区議選の惨敗は、解散にどう影響するのか。
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