<あんな恐ろしいものは止めなきゃいかん>日本がターミネーター最終治験 「こんな毒、打つべきじゃない」 鹿ドクター(ニコニコ動画)
http://www.asyura2.com/23/iryo11/msg/287.html
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/241.html
和歌山県警大チョンボ! 岸田首相襲撃でずさんな警護計画明らかに
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/321953
2023/04/21 日刊ゲンダイ
事件当日、衆院和歌山1区補欠選挙で応援演説する岸田首相(C)共同通信社
岸田文雄首相の遊説先で爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山県警が今回の警護計画に基づき、聴衆の前方を主催者の関係者で固める対策を実施していたことが分かった。
聴衆の中に私服警察官を配置し、警戒していたが、無職、木村隆二容疑者(威力業務妨害容疑で現行犯逮捕)による爆発物の投下を防げなかった。県警は事態を重く見て、今回の警護計画の検証を進めている。
聴衆の最前列と首相の距離は約5メートル。県警は不審者が首相らに近づくのを防ぐため、聴衆の前方数列には主催者の関係者を集めていたという。
だが、その後方の聴衆の中にいた木村容疑者は、首相から約10メートルの位置から爆発物を投げ入れた。県警によると、現場では金属探知機による手荷物検査を行っていなかった。聴衆の中には私服警察官を複数配置したにもかかわらず、木村容疑者に対する職務質問をしていなかった。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/242.html
<誤集計疑惑>千葉5区市川市開票所<魔の深夜帯23時30分〜深夜0時>なんと全ての票が一人の票に6千票。あとは全員0票の怪
千葉5区では、85%超から6000票もある候補者の票へ
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/233.html
千葉5区は、市川市と浦安市の2か所である。
浦安市の方は、中間開票速報は浦安市選管のホームページに記載されている。
(浦安市選管 中間開票速報)
https://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/senkyo/kekka/shugiin/1020758/1020772.html
浦安市の方は、非常にまともに行われていると思われる。
しかし市川市の方が問題である。
市川選管
https://www.city.ichikawa.lg.jp/ele01/1111000008.html
経験則に反する結果が出ている。
市川市の中間開票速報値は、千葉県選管のホームページに記載されていた。
(千葉県選管 中間開票速報)
https://www.pref.chiba.lg.jp/senkan/syugiin/r5-syuho/tokaihyosokuhou.html
市川市の中間開票速報値を見ると、おかしなことがわかる。
それは深夜23時30分から深夜0時00分にかけて、
突然、すべての得票が、ある候補者一人だけに加算されているのである。
その数 6千票。
そして 突然、ほかの候補者は、全員 0票になっている。
これは、100票ごとに票をまとめて、5束にして 500票ごとに、バーコード紙をプリント
して、バーコードリーダーで票数を読み取りPC集計する過程で、集計の誤作動が
起こりやすい。バグによる誤作動が、深夜11時30分から深夜0時00分に起こり、
全員の票を一人の票として誤加算してしまったのではないかと
思われる。実際に、現場では、電子画面上で正しく反映されたかのように表示されても
、実は、PCソフト側の設定によって、まったく違うように集計されているのに
外部からはわからないという誤作動がある。(平成28年沖縄県議選で発覚)
そのため500票ごとのバーコード紙をはがして、中身を確認しなければ
真の票数はわからない。再開票しなければならない。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/243.html
<誤集計疑惑>千葉5区市川市開票所<魔の深夜帯23時30分〜深夜0時>
すべての500票バーコード換算票がある候補者のものとして集計。
ほかの候補者のものは全員が、突然ゼロ。経験則上おかしい。誤って集計していると
思われる。
市川市の中間開票速報値から
各候補者の単位時間(30分)ごとの
得票値を出す。
そのあと、その得票値ごとに500票で割る。
500票の束にしてバーコード紙を貼って、バーコードで読み取る。
そしてそのバーコードで読み取った値は、深夜にかけて誤作動を起こすことがある。
今回それが起きていると思われる。
表は、500票ごとのバーコード束の単位時間あたりの割り当て率を出したものだが
突然、23時30分からある一人の候補者にだけ加算されていて、突然ほかの候補者は
ゼロになっていることがわかる。
このバーコード集計は、ほかの候補者の票を別の候補者の票として換算する
誤作動を深夜起こすことがある。
おそらく矢崎氏の票は、23時30分以降、誤って ほかの人の票になっていると思われる。
ほかの候補者も全員突然ゼロになっているため、全員の500票束がほかの候補者の票として
誤って加算されていると思われる。しかも現場では電子画面上でチェックしているが、
これは「正しく表示されている」ので「OKだ」と職員側は判断しているが、
PC設定の誤りで、気づかないうちに誤集計になっていることがありうる。
千葉5区では、85%超から6000票もある候補者の票へ
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/233.html
<誤集計疑惑>千葉5区市川市開票所<魔の深夜帯23時30分〜深夜0時>なんと全ての票が一人の票に6千票。あとは全員0票の怪
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/243.html
市川市が問題である。
市川選管
https://www.city.ichikawa.lg.jp/ele01/1111000008.html
経験則に反する結果が出ている。
市川市の中間開票速報値は、千葉県選管のホームページに記載されていた。
(千葉県選管 中間開票速報)
https://www.pref.chiba.lg.jp/senkan/syugiin/r5-syuho/tokaihyosokuhou.html
市川市の中間開票速報値を見ると、おかしなことがわかる。
それは深夜23時30分から深夜0時00分にかけて、
突然、すべての得票が、ある候補者一人だけに加算されているのである。
その数 6千票。
そして 突然、ほかの候補者は、全員 0票になっている。
これは、100票ごとに票をまとめて、5束にして 500票ごとに、バーコード紙をプリント
して、バーコードリーダーで票数を読み取りPC集計する過程で、集計の誤作動が
起こりやすい。バグによる誤作動が、深夜11時30分から深夜0時00分に起こり、
全員の票を一人の票として誤加算してしまったのではないかと
思われる。実際に、現場では、電子画面上で正しく反映されたかのように表示されても
、実は、PCソフト側の設定によって、まったく違うように集計されているのに
外部からはわからないという誤作動がある。(平成28年沖縄県議選で発覚)
そのため500票ごとのバーコード紙をはがして、中身を確認しなければ
真の票数はわからない。再開票しなければならない。
番号 市川5区 21時00分 22時30分 【23時00分】 【23時30分】 【0時00分】 【0時30分】 【1時00分】 【1時15分】
1 えりアルフィヤ 自由民主党 0 1,000 10,000 27,000 33,000 33,000 33,979 33,979
2 岡野純子 国民民主党 0 1,000 9,000 14,000 14,000 14,000 14,515 14,515
3 おだみつえ 政治家女子48党 0 0 0 1,000 1,000 1,000 1,908 1,908
4 矢崎けんたろう 立憲民主党 0 1,000 10,000 26,000 26,000 26,000 26,819.603 26,819.603
5 岸野ともやす 日本維新の会 0 1,000 10,000 15,000 15,000 15,000 15,498 15,498
6 さいとう和子 日本共産党 0 1,000 7,000 9,000 9,000 9,000 9,562 9,562
7 星けんたろう 無所属 0 1,000 3,000 4,000 4,000 4,000 4,792.396 4,792.396
単位時間ごと(30分ごと)の増加分を計算する
番号 市川5区 21時00分 22時30分 【23時00分】 【23時30分】 【0時00分】 【0時30分】 【1時00分】 【1時15分】
1 えりアルフィヤ 自由民主党 0 1,000 9,000 17,000 6,000 0 979 0
2 岡野純子 国民民主党 0 1,000 8,000 5,000 0 0 515 0
3 おだみつえ 政治家女子48党 0 0 0 1,000 0 0 908 0
4 矢崎けんたろう 立憲民主党 0 1,000 9,000 16,000 0 0 820 0
5 岸野ともやす 日本維新の会 0 1,000 9,000 5,000 0 0 498 0
6 さいとう和子 日本共産党 0 1,000 6,000 2,000 0 0 562 0
7 星けんたろう 無所属 0 1,000 2,000 1,000 0 0 792 0
500票ごとにまとめてバーコードリーダーで読み取っているので、増加分を500票で割る。
番号 市川5区 21時00分 22時30分 【23時00分】 【23時30分】 【0時00分】 【0時30分】 【1時00分】 【1時15分】
1 えりアルフィヤ 自由民主党 0 2 18 34 12 0 2 0
2 岡野純子 国民民主党 0 2 16 10 0 0 1 0
3 おだみつえ 政治家女子48党 0 0 0 2 0 0 2 0
4 矢崎けんたろう 立憲民主党 0 2 18 32 0 0 2 0
5 岸野ともやす 日本維新の会 0 2 18 10 0 0 1 0
6 さいとう和子 日本共産党 0 2 12 4 0 0 1 0
7 星けんたろう 無所属 0 2 4 2 0 0 2 0
総合計 0 12 86 94 12 0 10.147998 0
それぞれ単位時間ごとに500票束の何割を占めているのか
番号 市川5区 21時00分 22時30分 【23時00分】 【23時30分】 【0時00分】
1 えりアルフィヤ 自由民主党 0 17% 21% 36% 100%
2 岡野純子 国民民主党 0 17% 19% 11% 0%
3 おだみつえ 政治家女子48党 0 0% 0% 2% 0%
4 矢崎けんたろう 立憲民主党 0 17% 21% 34% 0%
5 岸野ともやす 日本維新の会 0 17% 21% 11% 0%
6 さいとう和子 日本共産党 0 17% 14% 4% 0%
7 星けんたろう 無所属 0 17% 5% 2% 0%
総合計 0 100% 100% 100% 100%
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/244.html
立憲、補選全敗の1人負けでも岡田幹事長「非常にいい戦い」…SNSで高まる責任論「執行部は退陣しろ」
https://smart-flash.jp/sociopolitics/232531/
2023.04.24 17:30 FLASH編集部 Smart FLASH
立憲民主党の岡田克也氏と泉健太氏(写真・時事通信)
4月23日に投開票された衆参5補欠選挙で、立憲民主党は公認候補を出した衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区で「全敗」。参院大分選挙区では、比例で当選していた吉田忠智氏が議員を辞職したうえで出馬しており、立憲は補選前より1議席減となった。
自民党は衆院の千葉5区、山口2区、同4区、参院大分選挙区を制し4勝。補選前より1議席増となった。日本維新の会は衆院和歌山1区で自民に勝利。大阪府、兵庫県以外で初の衆院小選挙区での議席獲得となった。
【関連記事:立憲・小西議員、衆院憲法審を「サル」「蛮族」呼ばわりで「ほぼヘイト」非難轟々「私は憲法学者」発言にツッコミも】
「千葉5区では野党候補が乱立し、無党派層の支持を獲得しきれず敗北。逆に、野党統一候補を擁立した大分選挙区では、わずか341票差で敗北。どちらも泉健太代表ら党幹部が連日、選挙応援に入ったにもかかわらず、勝ちきれませんでした。
山口2区では、無所属で出馬した平岡秀夫氏を菅直人元首相ら有志グループが支援したものの、党本部は及び腰で敗北。和歌山1区では候補を擁立せず、維新に議席を奪われることとなりました。
立憲は泉健太代表が就任以降、2022年7月の参院選で敗北。さらに、岡田克也幹事長、安住淳国対委員長と新執行部体制で挑んだ今回の補選でも敗北となりました。
統一地方選では、維新が目標に掲げた『地方議員600人以上』を達成しており、次期衆院選で野党第一党の座を奪われかねません」(政治担当記者)
岡田克也幹事長は、24日未明、党本部で記者団の取材に応じ、3候補が全敗したことについて「特に足らなかったところは思い当たらない。非常にいい戦いができていた」と悔しさをにじませた。
泉代表ら執行部の責任については「代表は補選で責任をとるとかいう話ではない。私も代表から言われない限りは幹事長を続ける。次の衆院選でしっかり結果を出したい」と否定した。
だが、SNSでは、泉代表ら立憲執行部の責任を問う声が拡がっている。
《立憲全敗。立憲は泉岡田執行部の責任問題にならなきゃ党が潰れる》
《衆参補選で、立民全敗。自民党が強いんじゃなくて、立憲民主党が弱いってことにいい加減気づけよ。昔は応援してたのに、今は全然応援できません》
《泉代表ら立憲現執行部は退陣しろ。選挙に全く勝てない。補選では自民の圧勝、維新も1議席、立憲は全敗。千葉も落として良いところがひとつもない。維新と連携したところで立憲には全く利がない》
泉健太代表は、24日未明、自身のTwitterにこう書き込んだ。
《衆参補欠選挙、そして全国の統一地方選挙。立憲民主党の候補者への、皆様の力強いご支援に心より感謝申し上げます。激戦の選挙区もあり、一歩及ばす無念でなりません。まずは党でこの結果の分析・総括を行ってまいります。全国の皆様のご支援、本当に有難うございました》
連敗を分析・総括しなければ、党勢の退潮は止められそうもない。立憲はこのまま、維新に野党第一党の座を奪われてしまうのだろうか。
( SmartFLASH )
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/245.html
東京21区議選の結果に自民真っ青…首都圏の議席壊滅危機で衆院解散に急ブレーキ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/322097
2023/04/25 日刊ゲンダイ
都市部は「自民ノー」が圧倒的(岸田首相と英利アルフィヤ氏)/(C)日刊ゲンダイ
岸田政権に対する「中間評価」の意味合いを持つ衆参5補欠選挙で、自民党は「4勝1敗」。勝敗ラインの「3勝2敗」を上回り、永田町の焦点は「岸田首相がいつ解散・総選挙に踏み切るのか」に移っている。とはいえ、山口4区以外は苦戦を強いられた末の薄氷の勝利で、党内に祝勝ムードはない。むしろ、今回の投票傾向から「総選挙の議席激減」を危ぶむ声すら上がっている。
「とにかく、ウチへの票の出方が悪すぎる」と言うのは、ある自民党関係者だ。東京21区議選の結果に青ざめたという。自民は21区議選に計295人の公認候補を立て、70人が落選。16人中7人と候補の半数近くが敗れた杉並をはじめ、各区で議席を取りこぼした。
落選者で目立つのは当選3回以上の中堅・ベテランだ。それだけ新陳代謝を求める有権者が多い証拠だが、自民新人の初当選組は江東区の井川諒太郎候補(31)など40人にとどまり、改選前から総獲得議席を10減らした。
「結果以上に内容が乏しい。世田谷は、日本維新の会の現職がトップ当選。3位も維新の新人でそれぞれ、約1万4000票と約1万2000票を獲得したのに、ウチで最も順位の高い7位の37歳新人女性は約6800票止まり。定数50で14人が当選したが、順位は中間以降に固まり、立憲にも水をあけられた。目黒も維新の新人がトップ。ウチの最高は7位で獲得票数はトップの半数以下です。中野にいたってはトップ10入りすらできず、最高は14位。千代田、墨田、豊島でトップ当選を果たしたとはいえ、圧勝した選挙区は1つもなかった」(自民党関係者)
「首都圏の議席は半減必至」の声
「解散」については「今は考えていない」と、慎重な岸田首相(C)共同通信社
都内三多摩エリアの22市町村議選の結果も同様で、自民は改選前158議席から143議席と15議席減。千葉5区補選を見ても顕著なように、無党派層の多い都市部の基調は「自民ノー」だ。2年前の総選挙で千葉5区では「政治とカネ」の問題で辞職した薗浦健太郎前衆院議員(自民離党)が約11万票を獲得。今回の補選で自民の英利アルフィヤ候補は約5万票しか取れず、半減以上だ。乱立5野党の総獲得票数は約11万票で、野党側が候補者を一本化していればダブルスコアの大敗を喫する可能性もあった。
加えて連立パートナー、公明党の党勢衰退も激しい。「全員当選」を掲げて臨んだ統一地方選の候補1555人のうち12人が落選。1998年に現在の公明党となって以降で最多だ。集票マシンに陰りがみえ、「全勝神話」も今は昔。落選者を出したのは愛知県議選や大阪市議選、都内5つの区議選など大都市圏が中心だ。学会票の上積みが期待できなければ、都市部の自民党はますます苦しい選挙戦を強いられる。
冒頭の自民党関係者は「今、解散・総選挙に打って出れば都市部で議席を大幅に減らすのは必至。統一地方選の票の出方だと、首都圏の議席は半減してもおかしくない」と嘆いた。党内に渦巻く悲鳴は岸田首相の解散戦略にどう響くのか。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/246.html
6月解散7月総選挙可能性が拡大
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-f8cb97.html
2023年4月25日 植草一秀の『知られざる真実』
4月9日、23日に実施された統一地方選と衆参両院議員補選。
現在の政治勢力の現状を如実に反映するものになった。
状況は、維新の躍進、立民の凋落、自民の健闘。
3月9日付メルマガ記事にサミット開催後の衆院解散・総選挙の可能性を記述した。
今回の選挙結果を受けて岸田首相が衆院解散・総選挙に突き進む可能性が高いと考える。
6月解散、7月総選挙が現実化する可能性が高い。
衆参両院議員補選では自民党が圧勝したわけではない。
薄氷の勝利と表現できる。
維新は躍進し、和歌山では自民が議席を獲得できなかった。
岸田首相が解散・総選挙に踏み切れるのかを疑問視する見解もあるが、以下の三点から、本夏総選挙挙行の可能性が高いと判断する。
第一は、岸田首相が自民党総裁続投を確実にするには、来年9月の自民党総裁任期満了前に総選挙を実施して実績を示す必要があると岸田氏が判断していると思われること。
第二は、その時間的視野で考察したとき、広島サミット閉幕直後が最も有利なタイミングであると判断される可能性が高いこと。
第三は、軍事費増大等の政府支出拡大方針が示されるなか、本年末には財源策として増税を検討する可能性が高く、その前に総選挙を実施してしまうことが国民負担増大決定に好都合であること。
第二のタイミングの観点からは、野党の総選挙体制が整っていないタイミングを狙うことも重要視されると考えられる。
これらの要因から、岸田首相は広島サミット後の解散・総選挙を実行に移す可能性が高い。
しかし、自民党の選挙情勢が盤石とは言えない。
4月23日衆参補選結果は以下の通り。
参院大分選挙区
白坂亜紀(自民) 196122
吉田忠智(立民) 195781
341票差で白坂氏勝利。
投票率 42.48%
山口2区
岸信千代(自民) 61369
平岡秀夫(無所属)55601
5768票差で岸氏勝利
投票率 42.41%
和歌山1区
林 佑美(維新) 61720
門 博文(自民) 55657
6063票差で林氏勝利
投票率 44.11%
山口4区
吉田真次(自民) 51961
有田芳生(立民) 25595
投票率 34.71%
千葉5区
英利アルフィア(自民) 50578
矢崎堅太郎(立民) 45635
岡野純子(国民) 24842
斉藤和子(共産) 12360
投票率 38.25%
和歌山での敗北、千葉での薄氷の勝利、山口2区での接戦は自民党支持の揺らぎを示している。
だが、事態がより深刻なのは立憲民主党だ
大分選挙区は立民議員の知事選出馬に伴う補選、千葉5区は自民議員の不祥事による辞職に伴う補選。
本来は立民が完全勝利を得なければならなかった選挙。
ところが、大分では341票の僅差で議席を失った。
千葉5区では野党候補が乱立して議席を獲得できなかった。
千葉5区で立民と国民の得票合計は70477、立民と共産の得票合計は57995。
立民が国民または共産と共闘を構築していれば勝利できていた計算になる。
立民の凋落は2021年10月衆院総選挙から始動し、歯止めがかかっていない。
21年総選挙惨敗の主因は枝野幸男代表が野党共闘を否定したこと。
ここから、野党共闘支持の主権者が立民支持から離脱した。
泉健太氏は野党共闘路線否定を強化して22年参院選でさらに大惨敗を演じた。
この路線が変更されていない。
大分で野党共闘が辛うじて構築されたが、内部に疑心暗鬼が渦巻いている。
千葉では立民が共闘の図式すら示せなかった。
立民の岡田克也幹事長は責任逃れ発言を示し、幹事長に居座る姿勢を示しているが、その延長線上にあるのは立憲民主党崩壊だ。
まずは、泉健太氏、岡田克也氏が責任を明らかにして辞任することが必要不可欠。
結果に対する責任を明らかにできないことが党勢衰退の主因になっていることを認識できない状況は末期的。
立民凋落が総選挙断行を後押しする主因になる。
以下の舩井メールクラブ企画告知もご参照賜りたい。
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★経営指導の神様と言われた故・舩井幸雄さんが
つくった会社(株)本物研究所 社長の
佐野浩一さんと対談しました。
対談テーマは【日銀総裁が替わり、日本の政治、経済、
そして世界情勢はどう変わる?(序章)】
です。
大蔵省財政金融研究所時代に共同研究もさせていただいた
植田和男 日銀新総裁について語らせていただきました。
対談動画は4月26日(水)までの期間限定(無料)です。
ぜひ期間内にご視聴ください。
https://payment.51dc.jp/p/r/aOM113qk
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(ビジネス社、1760円(消費税込み))
『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
をぜひご高覧ください。
Amazonでの評価もぜひお願いいたします。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/247.html
まっとうで優しい社会の実現を目指さない岸田政権「少子化対策」の欺瞞 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/322107
2023/04/25 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
大都市共働き正社員パワーカップルにしか役に立ちそうにない今さらメニュー(岸田首相=代表撮影)
「どうせなら」という考え方が嫌いだ。やらなければならない仕事がある時に、その手間暇カネを己の利益にも流用しちまおうという、卑しい発想が包含されがちだから。
汚職や天下りが典型か。特に政官界の人々に共通する行動原理であるような。最近の岸田政権がやけに熱心な“少子化対策”にも、強烈な「どうせなら」を感じてしまう。
政府による「叩き台」の評判がよくない。「児童手当の所得制限撤廃と支給期間の延長」「出産費用の補助拡大」「男性育休の取得率向上」「保育士の増員」といった今さらのメニューでは、大都市の共働き正社員パワーカップルにしか役に立ちそうもないので、それも当然だ。
政府・自民党の関心は、対策ならぬ財源論にある。医療や介護などの社会保険料の引き上げで賄う方向だと報じられているが、彼らが財界に負担増を求めるだろうか。なんだかんだと世間を混乱させた挙げ句、またぞろ消費税増税のパターンが繰り返されるだけではないのか。
消費税増税の口実でしかありはしない
どこまでも消費税増税の口実でしかありはしない。そもそも岸田氏が“異次元の少子化対策”を言い出した直後から、たとえば元幹事長の甘利明氏が“私見”の体で、シナリオの一端を公言していたではないか。
どだい、この10月にインボイス制度を導入するという政府が、少子化対策に本気であるわけがないのだ。かねて論じてきたように、あの仕組みは零細な個人事業主の存立基盤を根底から奪う。最もダメージを受けるのは、雇用契約にも労働組合にも守ってもらえないまま、安くこき使われている“フリーランス”だ。現状でも出産どころか結婚する気にもなれない若者たちが、ますます悲惨な生活を強いられていくのは明明白白である。
少子化対策に必要なのは、目先の見せガネなどでは断じてない。ほとんど身分社会を推し進める新自由主義イデオロギーや、それで不利な立場に陥った人々を見張り、操るデジタル監視社会、米国の手駒を買って出る戦時体制等々の、未来への不安さらには絶望の元凶を解消し、まっとうで優しい世の中に向けて、少しずつでも舵を切っていく道以外にあり得ないのだ。
あるいは、より徹底した新自由主義で一切合切をAIに任せ、異次元の生産性向上を達成して、誰もが働かずに得られる高収入でラクラク子育て、を実現できるとでもいうのなら、それもまた考え方かもしれない。膨大な下支え労働者が不可欠とされるAIでは、絶対にかなわない夢想だけれども。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/248.html
安倍派会長争い混沌…候補が軒並みヤラかし、和歌山補選では世耕参院幹事長が“戦犯”扱い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/322096
2023/04/25 日刊ゲンダイ
和歌山1区が唯一落選…世耕弘成参院幹事長(右)には責任論(C)共同通信社
衆参5補選は自民党が4勝。衆院山口2区、4区と参院大分で勝利した3新人は、最大派閥の安倍派に入会するとみられている。
99人に膨張する安倍派はウハウハかと思ったら、そうでもないらしい。自民候補が唯一、落選した衆院和歌山1区の責任論で、安倍派幹部の世耕参院幹事長が“戦犯”扱いされているのだ。
世耕氏はかねて衆院への鞍替えを公言し、二階元幹事長の和歌山3区を狙って選挙区内に事務所も構えている。
二階は今回の補選で当初、「勝てる候補」として和歌山選出の鶴保参院議員を擁立しようとしていた。これに猛反対したのが世耕氏で、門博文元衆院議員を強く推した。元職といっても、和歌山1区で4連敗している門は比例復活の経験しかない。
「もし補選に鶴保さんが出てきてたら、うちは候補を立てられへんかった。鶴保さんには勝てへんやろし、万博の恩義もあるからね」(日本維新の会幹部)
鶴保氏は維新が力を入れる大阪万博の議員連盟で事務局長を務めている。鶴保氏が補選に出ていれば、保守王国の和歌山で自民は楽勝だっただろう。
「世耕さんは自分が衆院に鞍替えしたいし、二階さんへの対抗心もあって、鶴保さんの鞍替えを阻止した。個人的な邪心によって確実に勝てた選挙区を落としたのだから、責任を問う声が上がるのは当然でしょう。派内での影響力も弱まりそうです」(安倍派関係者)
安倍元首相が死去して以降、元会長として実質的に安倍派を取り仕切っている森喜朗元首相は「次の会長候補」に世耕氏、西村経産相、萩生田政調会長、松野官房長官、高木国対委員長の5人を挙げているが、派閥会長レースから世耕氏は脱落か。
もっとも、ミソをつけたのは世耕氏だけではない。西村氏と萩生田氏も注力した選挙で惨敗してしまった。
地元の明石市で、暴言問題で引退表明した泉房穂前市長と対立関係にある西村氏は、市長選に明石市議を引っ張り出し、全力支援したが泉の後継に完敗。「全責任は私にある」と敗戦の弁を述べた。
東京都連会長の萩生田氏も、前区長が急逝した江東区長選に世襲の子飼い候補を担いだものの、当選させられなかった。
お膝元で負けるようでは、最大派閥の会長はおぼつかない。会長選びはますます混沌とし、会員増でも安倍派は手放しでは喜べない状況だ。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/249.html
https://www.asahi.com/articles/ASR4S7DG7R4STZNB00M.html
朝日新聞が、23日の山口2区と4区の衆議院補選の出口調査結果を記事にしている。
私の興味は、出口調査という、投票所に足を運んだ人の政党支持率と当日の投票率の関係から、何が見えてくるのかということについて。
以下記事の抜粋。(私の興味の関連部分のみ。)
岸信夫前防衛相の辞職による衆院山口2区、安倍晋三元首相の死去に伴う山口4区のダブル補選は23日に投開票され、いずれも自民公認で公明推薦の新顔が勝利した。朝日新聞社が実施した出口調査から、それぞれの選挙で「世襲」、「安倍政治」への是非が投票先を決める大きな要因となった構図が浮かび上がった。
信夫氏の長男の岸信千世氏(31)が無所属元職の平岡秀夫氏(69)を破った2区補選。30地点で調査し、計1206人から有効回答を得た。
・・・ 支持政党は自民が54%、立憲民主が10%で、公明4%、日本維新の会3%、共産2%と続き、「支持政党なし」「わからない」と答えた無党派層は24%だった。自民支持層の77%が岸氏に投票した一方、平岡氏が県連の顧問を務める立憲支持層の97%、無党派層の75%が平岡氏に票を投じたと答えた。
4区補選は、安倍氏後継の吉田真次氏(38)が、「安倍政治の検証」を掲げた立憲新顔の有田芳生氏(71)らを破った。選挙区内の30地点で1256人から有効回答を得た。
安倍元首相の実績をめぐり、「大いに」と「ある程度」を合わせて「評価する」と答えた人のうち、72%が吉田氏に投票。「あまり」「全く」を合わせた「評価しない」と回答した人のうち、62%は有田氏に投票し、吉田氏に投票したのは27%だった。
・・・投票に際して、旧統一教会の問題を「考慮した」と答えた人は54%。そのうち、旧統一教会と政治家の関わりを批判した有田氏に投票したのは39%。吉田氏に投票した57%を下回った。
支持政党は自民が61%、立憲12%で、無党派層は16%。自民支持層の89%が吉田氏に、立憲支持層の95%が有田氏に投票した。無党派層の投票先は、45%が有田氏、39%が吉田氏と分かれた。
岸田政権については、2区は63%が「支持する」、32%が「支持しない」と答え、4区では「支持する」が66%、「支持しない」が29%だった。(大室一也)
記事の抜粋は以上。
ちなみに、この日の投票率を以下に示す。
山口2区 42.41%
山口4区 34.71%
まず、補選とはいえ、この投票率の低さに愕然としてしまう。
補選ばかりでなく、4年に一度の統一地方選挙全体を通しても、過去最低を記録し、やはり40%台でしかない。
どこを見ても、過去最低レベルの低さだ。
世界の先進国と言われる国々の中にあって、日本の投票率の低さは突出しており、先進国、民主主義国家を自称することが憚られるような、お寒い状況と言えよう。
日本はどうしてこうなるのか、一体どうなっているのか、このままでは、これからどうなってしまうのか。
そんな投票率の低さが問題にされ、民主主義の危機と言われて既に久しい。
残念ながら、改善の兆しは一向に見えない。
悪化の一途を辿っていると言った方がいい。
官民あげて改善の努力はなされているのだろうか。
と問えば、答えは「NO!」だろう。
何となれば、全体の投票率の低さは、そのまま政府、自民党に、ひいては財界に有利に働くことを知っているからに他ならない。
ここに最大の問題がある。
自民党としては、組織力と「ウヨ」に阿ることで得てきた「鉄板支持者」が、確実に投票所に足を運んでくれればそれで良しなのだ。
自民党にとっては、無党派層は「寝ていてもらって、大いに結構」な人達でしかない。
ここで、今回投票所に足を運んだ人の政党支持の傾向を見るのも、参考になるだろう。
記事によれば、
2区では、
「・・・支持政党は自民が54%、立憲民主が10%で、公明4%、日本維新の会3%、共産2%と続き、「支持政党なし」「わからない」と答えた無党派層は24%だった。・・・」
4区では、
「・・・支持政党は自民が61%、立憲12%で、無党派層は16%。自民支持層の89%が吉田氏に、立憲支持層の95%が有田氏に投票した。無党派層の投票先は、45%が有田氏、39%が吉田氏と分かれた。・・・」
となっていて、投票所に足を運んだ人の50%〜60%の人が自民党支持者だと見て取れる。
全国平均では、有権者の半数が無党派と言われていることを考えれば、無党派層の20%前後と言う数字も出口調査(投票所に足を運んだ人が母集団)なるが故の数字だろう。
それにしても、いくら安倍王国と言われた山口2区、4区とはいえ、自民党支持者の率の高さには正直驚かざるを得ない。
ここで、投票率の低さに戻って、考察を加えれば、自民党支持者の投票率に比べて、野党支持者、とりわけ、無党派層ながら、これまでは選挙では野党に投票してきた人たちを含め、無党派層の投票率は、際立って低くなっていると言えるのではないだろうか。
最近では30%台の投票率でも驚かなくなっているが、負のスパイラルに陥っているのではないかとさえ思う。
鉄板の野党支持者といえども、「諦め」の気持ちを抑えかねているのか。
政府、自民党は、「利権」で固まり、支持者もそれなりに「利権」のおこぼれにあずかり、またはあずかりたいと願う者達なのだろう。
「利権」で結ばれた絆は、その「利権」が目に見えている間は、親子の絆よりも固い。
一方「野党」といえば、「理念」を守ろうとするがゆえに分裂し、かたまることができない。
立憲民主党などは、同じ党内で、違う意見に寛容になるどころか、「理念」を押し付け合っている始末だ。
これでは、「野党共闘」など覚束ないだろう。
政権を取れなければ、どんな立派な政策も実現が不可能なことは、自明なのだから・・・、
もう少し、柔軟になれないものだろうか。・・・といつも思うのだが。
今、無党派層と言われる人たちは、日々の暮らしに精一杯で、政治に関心を持つ余裕など無い人のほうが多い。
学校教育のあり様も、政治に無関心な若者を大量生産してきた。
働く者は、正規社員と非正規社員に分断され、
働く者の砦となるべき大企業の労働組合も、「ストライキ」すら化石語になるほど、戦い方を忘れ、戦う気持ちすら持たない、「羊の群れ」化してしまっている。
そんな人たちに、「理念」を説いたところで、振り向いてくれる訳もない。
炊き出しに並び、子供食堂に通う人たちの話を聞いてみるといい。
「理念」で空腹は満たされない。
「利権」には「利権」で対抗する必要があるのだろう。
自民党の「利権」の源泉が「金持ち優遇」だとすれば、野党の掲げる「利権」は「貧しい者優遇」が対立軸となる筈だ。
れいわ新選組の掲げる「消費税廃止」も、「貧しい者優遇」につながる。
そもそも、野党、とりわけ現在は野党第一党の立憲民主党の支持者に「支持の理由」を聞いても、明確な答えが返ってこないのではないかと思う。
政党を支持するということは、その政党が政権を取った暁に作り上げる「日本の姿」を支持するということではないか。
その政党が目指すところの日本の姿を表現するものが「政権構想」だと言えよう。
今の野党に、「政権構想」といったものは無い。
例え、現状の支持率が5%でろうと、1%であろうと、単独では無理と言うなら「連立政権」の形であろうと、目指す日本の姿を有権者に訴える為には、「政権構想」というものが必要不可欠ではないのか、と思う。
政党支持率が1%だから「政権構想」なるものを発表したところで・・・と思う節もあるかもしれないが、有権者が、その「政権構想」を支持するかどうかで、政党支持率が決まるとすれば、、支持率は「政権構想」の後についてくるものだと言える。
今の野党に、「政権構想」といったものが無い。
従って、支持するかと聞かれても、「答えようがない。」・・・というのが答えではないのか。
そういう人たちを「無党派層」と呼ぶのは、政党政治家の「責任転嫁」と言うものではないだろうか。
今、有権者が知りたいと思っているのは、野党の「政権構想」という名の「将来の日本の姿」の設計図。
今、野党に求められているのは、その「政権構想」だ。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/250.html
※2023年4月25日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2023年4月25日 日刊ゲンダイ1面
※文字起こし
中身ゼロ(衆院山口2区補選で当選し、万歳する岸家の3代目、岸信千世氏=央)/(C)日刊ゲンダイ
「波乱」も予想された衆参5つの補欠選挙は、結局、自民党の「4勝1敗」で終わった。
勝敗ラインを「3勝2敗」としていた自民党は大喜びだ。さっそく、茂木幹事長は「5つの選挙区で4つ取ることができたのは大きい」と勝利宣言している。
たしかに、結果だけを見ると自民党の大勝なのは間違いない。しかし、選挙に精通する自民党議員は内心、真っ青になっているのではないか。自民党の“勝利の方程式”が、崩れはじめた可能性があるからだ。
その1つが、衆院千葉5区補選だ。千葉5区は、5野党の候補が乱立したため、選挙前、自民党は圧勝するとみられていた。ところが、いざ選挙がはじまると立憲候補と大接戦。結果は自民5万票VS立憲4万5000票と、薄氷の勝利だった。「野党がバラバラなら負けない」との法則は崩れる寸前だった。もし、野党が一本化していたら、自民党はダブルスコアで負けていた。
さらに驚きだったのは、衆院山口2区補選である。自民党が擁立した岸信千世は、名門・岸家の3代目。地盤・看板・カバンが揃っている。これまた自民党の「必勝パターン」だった。山口2区は2012年以降、次点にダブルスコアをつけて圧勝してきた選挙区である。
ところが、信千世は想定外の大苦戦。「楽勝ムード」は消え、6000票差まで詰め寄られている。
大手メディアは、自民党の「4勝1敗」という選挙結果を受けて、<強まる早期解散論>などと報じているが、世論に敏感な自民党議員は、むしろ、この選挙結果に焦っているに違いない。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「有権者の意識が変わりはじめているのでしょう。自民党が圧勝して当然だった山口2区や千葉5区で苦戦したのは、地殻変動が起きているからだと思う。保守的な山口県でも有権者は『この国の政治は、このままでいいのだろうか』と考えはじめたのだと思います」
共同通信の出口調査によると、補欠選挙が行われた千葉5区、和歌山1区、山口2区、山口4区、参院大分──すべての選挙区で、「無党派層」の半数以上が野党候補に一票を投じていた。山口2区では、無党派の75%が野党候補に投票している。
今回、5つの補欠選挙は、どこも低投票率だった。もし、投票率がアップし、無党派層が一票を投じていれば、選挙結果はガラリと変わっていたはずだ。
最後まで「中身ナシ」だった
有権者の意識が変わりはじめた──。なかでも象徴的だったのは山口2区だ。
圧勝して当然だった信千世の対立候補は、12年と14年の衆院選で信千世の父・信夫氏に大差で敗北し、引退していた平岡秀夫元法相だった。ブランクのある相手に僅差に迫られたのだから、「世襲」を前面に打ち出した信千世に対する有権者の拒否感は相当なものだったということだ。
実際、信千世の“世襲アピール”はロコツだった。選挙前、公式HPに「家系図」を掲載しただけでなく、都内の一流ホテルで“金満パーティー”を開催し「私は、伯父(安倍元首相)と父の背中を見て育った」と世襲自慢を展開していた。
しかも、肝心の中身はスッカラカンだった。選挙中は「誇り高き日本を次の世代により良い形で託していく……」と空疎な言葉を繰り返し、当選から一夜明けた24日も、メディアのインタビューに「目の前の課題に注力していきたい。必要なことは何でもやってまいります」と発言。具体性ゼロだった。
さすがに、信千世に一票を投じた支援者も、あまりの中身のなさにガックリしたのではないか。
「デイリー新潮」(4月18日)によると、3代にわたって岸家を支援してきた陣営からは「演説の中身がない」「挨拶すらできない」「家系図頼りのお坊ちゃま」といったため息が漏れていたという。
現地で5日間にわたって取材したジャーナリストの横田一氏はこう言う。
「平岡さんは『家系図より未来図』『家系図より家計簿』と、庶民生活や地元の問題を訴えていた。一定数、地元有権者の共感を得ていたのはまちがいないでしょう。また、現場で目立ったのは『東京出身の信千世さんは地元のことを何も知らない』という声です。具体的な政策を語らないのだから、失望の声が上がるのも当然だと思います」
保守王国の山口ですらこんな状況だったのだから、今後、「世襲」は全国の有権者に受け入れられなくなる可能性大だ。
日本が停滞している元凶
世襲議員は信千世に限ったことではない。自民党は上から下まで世襲議員だらけだ。1996年の小選挙区制導入以降、自民党議員の首相は9人いるが、「世襲」でないのは菅前首相だけだ。「次の首相」として名前が挙がる、河野太郎や小渕優子、小泉進次郎も軒並み「世襲」である。
もちろん、岸田首相も3代目政治家であり、殿様気取りでふんぞり返っている麻生副総裁も世襲議員だ。
G7の中で、これほど世襲が多いのは日本くらいのものだ。
ドイツやイギリス、カナダ、フィンランド、韓国などでは世襲議員の比率は5%程度。日本は約27%にも上る。
日本を上回っているのは、独裁者だったマルコス元大統領の息子を大統領に就任させたフィリピン(40%)や、世襲の慣習が根強く残っているタイ(40%)、そしてアイスランド(30%)くらいのものだ。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。
「全員とは言いませんが、『地盤』『看板』『カバン』を引き継ぐ世襲議員に問題があるのは明らかでしょう。深刻なのは、世襲議員が選挙区内の有力者や企業と密接な関係を築き、ある意味、結託して利益を分け合う構図をつくってしまっていることです。“内側”だけで富みを独占し、大衆に利益が回ってきづらいスキームになっている。その結果、格差が固定化し、富める者が富み続け、貧しい者はより貧しくなっている。それに、地域社会に“新たな風”が吹くことがなくなってしまうため、新興産業が生まれず、社会構造の変化が期待できなくなる。先進諸国を見習って、日本も一定の世襲制限を検討すべき時期が来ているのかもしれません」
「世襲」を許していたら、この国は停滞したまま変わらないということに、国民も気づきはじめている。朝日新聞が23日に山口2区の投票者を対象に行った出口調査では、「世襲」について「好ましくない」と答えた人が51%に上り、「好ましい」の43%を上回っていた。
岸田は「G7サミット後解散」を画策しているようだが、次の選挙は「世襲」が争点となる可能性がある。投票率が上がれば、岸田自民は地獄を見ることになるだろう。
http://www.asyura2.com/23/senkyo290/msg/251.html
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