自民党議員の国会軽視が目に余る! 選挙応援で欠席続出、定員割れで委員会ストップ
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2023/04/16 日刊ゲンダイ
党のガバナンスが問われる(自民党の英利アルフィヤ候補<千葉5区>と茂木敏充幹事長=右)/(C)日刊ゲンダイ
「事務所に電話しても電話も通じないことがある。きのうは委員会がストップするというような事態もあった。ぜひとも委員会に出席するのが基本である。本会議も基本である」
異例の苦言を呈したのは、自民党の盛山正仁・国対筆頭副委員長だ。自民党議員の不真面目さのせいで国会の議事進行に支障が生じているためだが、党内から怒りの声が上がるのはよほどのことだ。
23日投開票の統一地方選後半戦と、衆参5補選の応援のため、自民党議員が本会議や委員会に遅刻したり、欠席するケースが相次いでいる。
委員会を開くには、委員の半分以上が出席しなければならない。12日の衆院国交委員会では、自民党議員の欠席・離席が目立ち、定足数を満たさずに審議が中断する場面があった。
委員会の定足数を割らないようにすることは基本中の基本だ。そのために“差し替え”という代理出席のシステムもある。
委員会や本会議に出席することは国会議員としての責務
2班体制をいいことに…(C)日刊ゲンダイ
「新人議員は、先輩議員が欠席する委員会の代理出席を頼まれることが多いのですが、同じ日に複数の委員会の差し替え依頼が重なることもある。2012年初当選の“安倍チルドレン”が今では“魔の4回生”で中堅クラスになり、その下の世代は少ないため、1回生は代理出席を掛け持ちして走り回っています。国対から差し替えの依頼が来るケースもある。委員会を滞りなく開催するのが国対の仕事ですから、盛山さんが『事務所に電話しても出ない』と怒るのは分かります。派閥から補選を全力で応援するよう指示が出て、秘書を派遣して選挙区に張り付かせている事務所もあるようです」(自民党若手議員の秘書)
本会議をサボって選挙応援にかまける議員も少なくない。現在、衆院本会議は新型コロナ対策として、議員をA班とB班に分け、採決以外はどちらかの班のみが出席する体制を継続している。本来は議場に行かない班も事務所のテレビなどで視聴して“出席”することになっているのだが、これ幸いと地元や地方に行ってしまう自民党議員が後を絶たないのだ。
「国会は国権の最高機関であり、唯一の立法機関です。国民の代表として委員会や本会議に出席することは、国会議員として最低限の責務ですよ。派閥の号令で国会をサボって選挙応援なんて、ひと昔前には考えられなかったことです。自民党議員は国会より選挙の方が大事なのでしょう。第2次安倍政権から続く国会軽視がいよいよ極まり、自民党は完全にタガが外れてしまいました」(政治評論家・本澤二郎氏)
殊勝な顔して「国のため、国民のため」とか言うのは選挙の時だけ。国会を冒涜する自民党の議員をこれ以上増やしても仕方ない。
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