VAERS(3月24日現在)/米国の私的権力に従属する中国のアカデミー
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2023.04.01 櫻井ジャーナル
アメリカのFDA(食品医薬品局)とCDC(疾病予防管理センター)が共同で運用しているVAERS(ワクチン有害事象報告システム)への自主的な報告によると、「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)ワクチン」による死亡者数は3月24日現在、3万4747名に達した。VAERSに報告される副作用の件数は全体の1%、あるいは数%にすぎないと言われている。
医薬品業界で四半世紀にわたって研究開発に携わってきたサーシャ・ラティポワによると、「COVID-19ワクチン」と称する遺伝子操作薬を摂取させる計画はバラク・オバマ政権の時代(2009年1月から17年1月)にアメリカの国防総省が始めている。彼女が情報公開法で入手した文書を分析した結果だ。
ウクライナでは東部ドンバスの反クーデター派を攻撃する準備をキエフ政権は進めていたが、その計画が実行される直前の2022年2月24日にロシア軍はウクライナに対するミサイル攻撃を始めた。
巡航ミサイル「カリブル」などで航空基地が破壊されたと言われているが、その際にウクライナの生物兵器研究開発施設も狙われている。その際、ロシア軍はウクライナ/アメリカ側の機密文書を回収したが、その中には研究開発施設からのものも含まれている。
ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将は同年3月7日に記者会見を開き、ウクライナの生物兵器の研究開発施設から回収した文書について語っている。それによると、ウクライナにはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あり、生物兵器の研究開発を行っていたとしている。文書の一部も公表した。
3月8日には上院外交委員会でビクトリア・ヌランド国務次官はウクライナの施設で研究されている生物化学兵器について質問され、ロシア軍に押収されるかもしれないと懸念している。つまり、ウクライナの研究施設で生物化学兵器の研究開発が行われていたことを否定しなかった。
ウクライナにおける生物兵器の研究開発にはCOVID-19も関係している疑いがあり、ラティポワの分析と矛盾しない。
COVID-19騒動の幕開きは2019年12月の終わりだった。中国の湖北省武漢の病院でSARS(重症急性呼吸器症候群)と似た重症の肺炎患者が発見され、サンプルが「上海市公共衛生臨床中心」の張永振へ送られて検査、すぐに「新型コロナウイルス」が発見され、そのウイルスが病気の原因だと断定される。
中国で伝染病対策の責任者を務めている疾病預防控制中心の高福主任は2020年1月22日、国務院新聞弁公室で開かれた記者会見の席上、武漢市内の海鮮市場で売られていた野生動物から人にウイルスが感染したとする見方を示した。この仮説を有力メディアは世界へ拡げた。
高福は1991年にオックスフォード大学へ留学して94年に博士号を取得、99年から2001年までハーバード大学で研究、その後04年までオックスフォード大学で教えている。また、NIAID(国立アレルギー感染症研究所)の所長を務めてきたアンソニー・ファウチの弟子とも言われている。
1972年2月にアメリカとの国交を正常化させた中国では新自由主義を導入、1980年9月には新自由主義の教祖的な存在であるミルトン・フリードマンが中国を訪問している。
1980年代の後半になると社会の歪みが深刻化、88年に実施した新自由主義的な「経済改革」は深刻なインフレを招いて社会は不安定化するが、ビジネスやアカデミーの世界はアメリカをはじめとする西側への従属度を強めていく。その力が政治の世界へ浸透することを防いできたのが共産党のシステムに他ならない。西側が中国共産党を憎悪するのはそのためだ。
NIAIDは2014年からコロナウイルスの研究費としてエコヘルス連合へ数百万ドルを提供、その一部は「武漢病毒研究所(WIV)」の研究員へ提供されていたと伝えられている。エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)へアドバイスする立場にあり、NIAIDの上部機関であるNIH(国立衛生研究所)からWIVの石正麗へ研究費として370万ドルが提供されていたとも伝えられた。これに似た構図の仕組みがウクライナにもあった。
石とバリックは2015年11月にSARSウイルスのスパイク・タンパク質をコウモリのウイルス(SHC014-CoV)のものと取り替えて新しいウイルスを作り出すことに成功したとも言われている。またコウモリのコロナウイルスを操作してほかの種を攻撃させる方法をバリックは石に教えたともいう。
WIVと同じように注目されている武漢大学動物実験センターはアメリカのデューク大学を関係が深く、両大学は2013年に昆山杜克大学を創設した。デューク大学はアメリカ国防総省の「DARPA(国防高等研究計画局)」と協力関係にあり、そのDARPAは2018年からコウモリからヒトへコロナウイルスを伝染させる研究を開始、中国との国境近くに研究施設を建設している。
中国のアカデミーとアメリカの富豪との関係を示す一例は中国科学院大学でも見られる。ここは教育省によって承認された高等教育機関で、中国科学院に所属、疾病預防控制中心やビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団と共同でCNVC(中国ワクチン学コース)を開設した。
中国政府は2020年2月からCOVID-19対策を中国軍の陳薇に指揮させている。疾病預防控制中心など米英との関係が深い部署には任せなかったわけだが、その理由は明らかだろう。信頼していないのだ。
陳は生物化学兵器の専門家で、2002年から中国で広まったSARSを押さえ込んだのも彼女のチーム。その時の経験からインターフェロン・アルファ2bを使ったところ、2019年のケースでも効果があり、早い段階で沈静化させることに成功した。
インターフェロン・アルファ2bはキューバで研究が進んでいる医薬品で、リンパ球を刺激して免疫能力を高める働きがあるとされている。吉林省長春にも製造工場があり、中国の国内で供給できた。この事実は中国やキューバなどで報道され、中国の習近平国家主席がキューバのミゲル・ディアス-カネル大統領に謝意を述べたとも伝えられている。
2020年2月4日にFDAは「2019-nCoVリアルタイムRT-PCR診断パネル」のCDCによるEUA(緊急使用許可)を発行したが、SARS-CoV-2は単離されていない。その未確認のウイルスに国際ウイルス分類委員会は2月11日、「SARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)」という名称をつけた。
アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ郊外にあるソーク研究所は2021年3月、「スパイク・タンパク質」自体が病気の原因になっている可能性があると発表している。解説記事も出された。スパイク・タンパクが血管へ入り込むことで血管にダメージを与え、血栓や出血の原因になるということであり、脳へウイルスが侵入した形跡がないにもかかわらず、神経系の症状が出るのもそのためだと見えられている。
カナダのゲルフ大学で免疫について研究、「COVID-19ワクチン」の開発にも参加しているバイラム・ブライドル准教授によると、三角筋に接種された「ワクチン」はそこでスパイク・タンパク質を生産、血液循環システムへ送り込み、ダメージを与えて血栓を作り出したり出血させたりするのだとしている。
心筋炎や心膜炎になる若者が予想以上に多いことが表面化したのは、2021年4月だった。イスラエルでティーンエージャーを含む若い人びとの間で心筋に炎症を引き起こす事例が見つかり、「ワクチン」との関係が疑われたのだ。
同じことがアメリカでも起こっている。CDCのACIP(予防接種実施に関する諮問委員会)も「mRNAワクチン」と「穏やかな」心筋炎との間に関連がありそうだと言わざるをえなくなった。
FDAで「ワクチン研究評価室」を室長を務めていたマリオン・グルーバーと生物学的製剤評価研究センターで副センター長を務めてきたフィリップ・クラウスも執筆者に名を連ねる報告が2021年9月、イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された。その中でmRNAを利用した製品は「心筋炎」を、またアデノウイルスをベクター(遺伝子の運び屋)に利用したジョンソン・アンド・ジョンソンやオックスフォード/アストラゼネカの製品はギラン・バレー症候群(根神経炎の一種)を引き起こす恐れがあるとしている。
言うまでもなく、「COVID-19ワクチン」が引き起こす深刻な副作用はこれ以外にもある。生殖能力を破壊する可能性もあり、人類は存続の危機に直面しているとも言われている。そうした事態を西側の私的権力が推進しているのだ。
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