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2023年4月01日06時25分 〜
記事 [政治・選挙・NHK289] 映画「妖怪の孫」が描く負の側面 依然としてこの国を深く蝕む「安倍的なもの」 適菜収「それでもバカとは戦え」(日刊ゲンダイ)

映画「妖怪の孫」が描く負の側面 依然としてこの国を深く蝕む「安倍的なもの」 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/320868
2023/04/01 日刊ゲンダイ


映画「妖怪の孫」/(C)2023「妖怪の孫」製作委員会

 新宿ピカデリーで「妖怪の孫」(内山雄人監督)という映画を見た。妖怪とはA級戦犯で「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介のことである。映画は、岸に心酔していた孫の安倍晋三とは何だったのかをドキュメンタリーで描き出す。

 今年2月に発売された安倍の「回顧録」は安倍の言い訳を一方的に垂れ流していたが、この映画は負の側面をきちんと描いている。私も安倍の言動を観察してきた人間なので、すでに知っている話は多かったが、やはり映像の力は大きい。安倍政権は悪夢ではなく現実だったのであり、現在進行中の病であることを再確認した。

 幼少期の安倍についても取材したジャーナリストの野上忠興が、アベノミクスに対する安倍の「本音」を暴露したのも面白かった。

 SNSを駆使したメディア対策やプロパガンダの手法。元下関市議による安倍の地元で横行する談合の話。ニューヨークタイムズ元東京支局長の「今の日本のメディアは戦時中と同じ」という指摘。ジャーナリスト山岡俊介による「安倍晋三宅火炎瓶投擲事件」の真相。憲法学者小林節による安倍の憲法に対する無知の説明。民族派右翼一水会代表の木村三浩やジャーナリストの鈴木エイトによる自民党と統一教会の癒着の話。

 現役官僚の覆面インタビューでは、上司から「今の政権の方向性と違うことは一切考えるな」と言われたという話も飛び出した。

 安倍政権下で日本は一気に転落した。北方領土の主権問題、デタラメな安保関連法、森友・加計問題、桜を見る会事件、虚偽答弁の数々、財界との癒着……。安倍をめぐる事件は何ひとつ解明されていない。安倍は物理的に地上から消えたが「安倍的なもの」は、依然としてわが国を深く蝕み続けている。

 この映画の随所に組み込まれた風刺アニメーションは「日本人の心の中に棲む妖怪」を描いている。悪意、臆病、卑劣な根性……。それこそが、安倍のような「妖怪」を生み出したのである。

 腐ったメディア、忖度する官僚、追及がゆるい野党、騙され続ける国民。そこを問わない限り、同じようなものが担ぎ上げられるだけだ。

 実際、岸田政権は「安倍的なもの」に則り、国家の破滅に向けて暴走を続けている。


適菜収 作家

近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中

http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/781.html

記事 [政治・選挙・NHK289] 広島サミット後「総選挙」なら岸田自民57議席減の衝撃! 早期解散は楽勝どころか墓穴?(日刊ゲンダイ)


広島サミット後「総選挙」なら岸田自民57議席減の衝撃! 早期解散は楽勝どころか墓穴?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/320861
2023/04/01 日刊ゲンダイ


「解散」を否定したが…(岸田首相)/(C)JMPA

 “早期解散”説が高まっている。最近の内閣支持率上昇を受け、自民党内からは「今なら勝てる」という声が続出。永田町関係者は「5月の広島サミット後の会期末解散は確実だろう」と浮足立っている。

 さらに臆測を広げているのが、岸田首相が30日の読売新聞のインタビューで「子育て支援策」を大々的にブチ上げたことだ。「出産費用の公的医療保険適用」など、少子化対策を次々に打ち出した。これが永田町関係者に「選挙が近いから、有権者への“アメ玉”をアピールしたのではないか」と受け止められているのだ。

 自民党議員からは「野党の選挙準備が整っていない今なら負けない」との声も飛んでいる。しかし、本当に楽勝なのか。早期解散は「墓穴」となる可能性もゼロではない。

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題や防衛費増税など、逆風となりかねない問題も山積みだからだ。選挙予測に定評のある政治評論家の野上忠興氏が言う。

「次の衆院選はこれまでの国政選挙とは全くの別次元で、自民党にとってかなり厳しい展開になるでしょう。統一教会関係者からの支援が受けられず、連立を組む公明党の集票力にも陰りが出てきているからです。『前回衆院選(2021年)の総得票数から2割減らすのではないか』と危ぶむ自民党関係者もいるほどです。相当な議席減となるのは間違いないでしょう。前回衆院選では、次点との差が1万票未満の僅差で当選した自民党議員が33人、2万票未満なら57人です。これらの議員の中から、落選者が続出する可能性があります」

 現状、定数465議席のうち自民党議員は260人。粗い計算だが、総得票を2割減らせば、50人以上が落選することになる。次点との差が2万票未満だった57人が軒並み落選してもおかしくない。単独過半数割れも現実味を帯びる。

 特に、選挙区で自民党議員の当選を下支えしてきた公明党の集票力が激減していることは、かなり大きいはずだ。公明党の比例票は、2年前の衆院選時には700万票を超えていたが、昨年の参院選では618万票に減っている。

大物落選のサプライズもある?


(左から)“口利きワイロ”疑惑の甘利明前幹事長、旧統一教会との関係指摘の下村博文元文科相…(C)日刊ゲンダイ

 さらに、自民党に逆風となるのが、10増10減の区割り変更だ。減区となる10県のうち、山口、愛媛、滋賀、岡山の選挙区は自民党議員が独占しており、黙っていても議席減は確定。保守王国の広島や長崎でも自民党議員がバッジを外すことになる可能性がある。

 前回、石原伸晃元幹事長が落選したように、大物落選のサプライズもあり得る。筆頭は甘利明前幹事長だ。

「甘利さんは前回、神奈川13区から出馬しましたが、過去の“口利きワイロ”疑惑がくすぶり、立憲民主党の新人に敗北。比例復活という情けない結果に終わった。ただでさえ厳しいのに、区割り変更に伴い次回はなじみの薄い新20区からの出馬となる。甘利さんは73歳になったから、自民党の『比例区定年制』に引っかかり、重複立候補もできません」(政界関係者)

 旧統一教会との関係が指摘された下村博文元文科相も“黄信号”。教団とのズブズブ関係が指摘された山際大志郎前経済再生相は「落選濃厚」と囁かれている。

 最大のポイントとなるのが、野党の共闘体制だ。

「16年参院選では野党が共闘体制を築いたことで、自民党は32ある1人区で21勝と、13年の29勝から大幅に減退しました。現状、野党はバラバラですが、共闘体制が整えば自民党は厳しくなるのは確実です」(野上忠興氏)

 大負けなら、岸田首相の責任問題になるのは確実だ。

http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/782.html

記事 [政治・選挙・NHK289] 末永けい候補が石井とも子候補を応援 愛知県議・名古屋市議選(高橋清隆の文書館)
元記事http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2055867.html
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 愛知県議会議員選挙に立候補している末永啓(すえなが・けい)氏(37、無所属)が3月31日、名古屋市議選に立候補している石井知子(いしい・ともこ)氏(38、無所属)の応援演説をした。「コロナの時代に一番しわ寄せがいくのは子供たち。声なき声をしっかり拾っていくのが政治家のやるべき仕事」と石井氏への支持を訴えた。

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集まった市民と握手する末永候補(右、2023.3.31筆者)

 末永氏も石井氏も、共にコロナ茶番を糾弾してきた。末永氏は2022年2月、春日井市議会で「ワクチンで何の抗体がつくのかはっきり説明できないものを市民に勧めるのはおかしい」と質問し、岸田首相以下現職元職大臣11人が殺人罪や殺人未遂罪で東京地検特捜部に刑事告発されていることを暴露している。

 石井氏は3児の母として世代を超えた交流事業を展開する中で、過剰な「感染症対策」に疑問を抱いてきた。小学生の長男が頭痛を訴えたことを受け22年8月、マスク着用ルールの緩和を名古屋市教育委員会に要望している。

 末永氏はパーシャル(部分)連合「チーム日本」の戦略担当で、2人とも「チーム愛知」の推薦を受ける。

 午後2時すぎ、名古屋市北区にある重症心身障害児施設、ティンクルなごや前には、2人を囲む40人以上の人だかりができた。陽気の中、周囲の公園ではサクラが咲き誇っている。末永氏のほか、4人が応援弁士としてマイクを取った。

 @kira414さんはコロナ騒動に早くから疑問を持ち、石井候補と名古屋で一緒に活動をしてきた。「3年間、子供たちは制限を受けて我慢を強いられてきた。野球をはじめ部活動が禁じられ、夢がつぶされた。運動会や夏祭りもなくなったが、石井さんが自分たちでやればいいと活動してきた。石井さんの姿を見て励まされ、私も未来の子供たちのために何かしなければと、今日を迎えることができた。石井さんはお母さん方の代表です」と支持を訴えた。

 福井県に住む有場崇人さんは、子供のマスクや黙食をめぐり、石井さんと行政への働きかけをしてきた。「一番感動したのはマスクによる頭痛を問題視し、自由化を求めて息子さんと記者会見に出られたこと。過剰な感染症対策を緩和してほしいと。福井でも頑張ろうという気持ちになった。今後、子供の感染症対策に悩みがあったら、市議の石井さんと(県議の)末永さんに相談しましょう」と促した。

 末永氏は、衆議院秘書時代を含め15年近く政治を見てきた。マイクを取ると「コロナ騒動の3年間、政治家はお役に立てたか。それを評価いただきたい。政治を良くするか悪くするかは、有権者次第。皆さんの意識が政治を変えていく」と注意喚起した。

 石井氏と同世代として、物心ついてから30年間平均所得が上がらないわが国の経済政策をやり玉に挙げた後、農業政策に言及。「コロナもマスクが『個人の判断』と言い始め、フェイズ(局面)が変わり始めた。次はコオロギを給食に入れ、家畜を殺し、牛乳を廃棄し、減反政策を続け、コメを育てられないようにしている。食料価格が高騰しているのは、政策が間違っているから」と両断し、愛知県の農業産出額が全国8位にもかかわらず、食料自給率は11%に甘んじることを指摘。

 「大村(秀章知事)さんは農水官僚出身なのに、自給率は全国で44位。庶民の気持ちが分からない人が政治家をやっている」と批判した。

 子供を持つ母親たちと石井氏が活動してきた姿勢をたたえ、「コロナの時代に一番しわ寄せがいくのは子供たち。子供たちは親に忖度(そんたく)して伝えられない。じゃあ、誰が救うか」と向けた。「メディアでなく現場に真実がある。声なき声をしっかり拾っていく意識でやらなければ。それが政治家のやるべき仕事」と強調した。

 さらに末永氏は地元議員や教育委員会とのやり取りを振り返り、「議員に要望書を持って行っても、『文科省が言っているから、私たちが質問しても変わらないと思います』と拒まれる。だったら、何であなた方は議員をやっているのかと言いたい。しかも、教育委員会は文科省の上にある。文科省はガイドラインを示すだけで、判断するのは彼ら。それなら教育委員も要らない」と突き放した。

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「母ちゃんパワー」で子供の輝く政治を提唱する石井候補(左、2023.3.31筆者)

 拍手で迎えられた石井氏は「立候補を決意したのは、つい2月20日。迷っていたところ、皆さまが背中を押してくれた」と吐露。「準備不足、勉強不足、実力不足で、皆さまにたくさん、たくさん支えられ、今ここに立つことができていると」謝辞を送った。

 「つらかったとき、末永さんに言われたのは、石井さんの政治活動は今までと一緒、私が行ってきた親子・交流・企画と一緒という言葉を頂いた。私は議員になることが目的ではない。子供たちの笑顔がしっかり輝く、それを大人が守っていける社会をつくりたい」と抱負を述べた。

 「『無所属で何ができる』と言われる。じゃあ、既成政党で政治がされている名古屋市は住みよいか。子供は幸せか。どうして不登校の数が増え、出生率が下がり、子供の自殺が増えているのか。子供に優しくないことを証明しているのではないか」と問題提起した。

 その上で、「一緒に町づくりを名古屋からやっていきましょう」と呼び掛ける。「子供たちにもらった勇気は大きい。だからこそ、母として、大人として恥じぬよう、未来を生き抜いていく子供たちや孫たちに優しい名古屋をつくりたい。皆さまの力はすごい。一緒に名古屋を変えていきましょう」と訴えた。

 拍手が湧いた後、集まった母親たちを中心に石井氏の応援歌「来たぞー 来たぞー 石井とも子 子供の笑顔を守るんだ」が唱和された。

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石井候補による教育委員会への要望を伝えたニュース。記事中でマスクの必要性を語る
吉川哲史は、毎年100万円前後の謝礼を製薬企業からもらっている


ユーチューブから削除された末永けい候補の政見放送

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http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/783.html

記事 [政治・選挙・NHK289] 岸田首相まるで“愉快犯”…与党重鎮と面会立て続け「解散」におわせで政界翻弄(日刊ゲンダイ)


岸田首相まるで“愉快犯”…与党重鎮と面会立て続け「解散」におわせで政界翻弄
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/320906
2023/04/01 日刊ゲンダイ


笑いが止まらない(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ

 政界は早期解散論に翻弄されている。

 2023年度予算が参院本会議で成立した3月28日には、「岸田首相は予算関連法案が仕上がる31日に衆議院を解散するつもりだ」という“怪文書”が一斉に出回った。4月23日の統一地方選&衆参5補選に投開票日をぶつけるプランだ。

 この怪文書は瞬く間に政界関係者に拡散。予算成立後、各会派へあいさつ回りをした岸田首相に対し、「31日解散」を警戒する公明党の山口代表が「いよいよ統一選ですね。解散じゃありませんよね?」と確認する場面もあった。

 岸田首相は「ああ、いやあ、統一地方選挙ですね」と苦笑いで、さすがに、3月31日の解散はなかったが、一度吹き始めた解散風は簡単にはやみそうにない。

「総理のあいさつ回りの際に、山口代表がわざわざメディアの前でクギを刺したのは、近く解散する可能性がかなり高いとみているからでしょう。翌29日の昼には、あらためて自公トップが公邸で昼食を共にしたため、『解散の伝達か』との臆測も流れました。何事もなく3月31日が過ぎてホッとしています」(公明党関係者)

上機嫌で、やけに楽しそう

 そういう政界の反応を楽しむかのように、岸田首相は思わせぶりな行動を続ける。

 30日は、16時27分に菅前首相の議員会館事務所を訪れ、17時37分に官邸で麻生副総裁と会い、18時50分からは関口参院議員会長、世耕参院幹事長と都内のホテルで会食。党内の重鎮と立て続けに会ったのだ。

「麻生さんがわざわざ官邸に出向くのも珍しい。この一連の動静を見れば、総理は本当に31日に解散するつもりだと感じてしまう。あえて解散風をあおる愉快犯みたいなものかもしれません。おそらく、岸田総理は今、権力の絶頂を味わっている。みなが総理の一挙手一投足を注視して、何かあれば『すわ解散か』と色めき立つのだから、面白くて仕方ないのではないか。本会議や委員会でも上機嫌で、やけに楽しそうですよ。調子に乗り過ぎて、足をすくわれないか心配になるほどです」(自民党の閣僚経験者)

 懸案だったウクライナ訪問を実現し、支持率は上昇。5月のG7広島サミットを成功させたら、岸田首相は今国会の会期末までに解散・総選挙に打って出るとみられている。それまで岸田首相の言動ひとつで右往左往の状況が続くのか。愉快犯に日本中が振り回されている。

http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/784.html

記事 [政治・選挙・NHK289] 小西議員守らぬ立民右巻き執行部(植草一秀の『知られざる真実』)
小西議員守らぬ立民右巻き執行部
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/04/post-2ada88.html
2023年4月 1日 植草一秀の『知られざる真実』

立憲民主党が主権者の支持を失った理由は野党共闘を否定したことにある。

2021年10月の衆院総選挙に際して当時の立憲民主党代表の枝野幸男氏は次のように述べた。

「「野党共闘」というのは皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方からは使っていません。

あくまでも国民民主党さんと2党間で連合さんを含めて政策協定を結び、一体となって選挙を戦う。」

共産党を含む野党共闘を否定し、立憲民主党が共闘する対象は国民民主党と連合であることを宣言した。

共産党排除を推進してきたのが連合である。

連合の主導権を握るのは6産別。

かつての「同盟」の系譜を引く御用組合連合が中核を占める。

「同盟」は1960年に設立された民社党の支持母体だった。

民社党設立にはCIAの資金が投じられている。

CIAの反共工作の一環として野党内に「左の防波堤」として民社党が創設されたものと理解できる。

この民社党、ならびに同盟と深い関係を有してきたのが統一協会の「国際勝共連合」。

民社党・同盟系の研修機関であった富士政治大学校は公益財団法人富士社会教育センターが運営する私塾。

創設は1969年。

国際勝共連合が創設された翌年に創設されている。

創設者は民社党第2代委員長の西村栄一氏。

民社党初代委員長の西尾末広氏が最高顧問に就任した。

富士政治大学校の第2代理事長に就任したのが松下正寿氏。

松下正寿氏は1968年から1974年まで民社党参議院議員を務めている。

松下氏は1969年に旧統一協会関連の市民大学講座学長に就任。

1974年には旧統一協会が中心になって設立した世界平和教授アカデミー会長に就任。

1975年には統一協会の機関紙「世界日報」論説委員に就任している。

著作物では、1979年6月に世界日報社からフレデリック・ソンターク著『文鮮明と統一教会−その人と運動をさぐる』を監訳者として刊行。

1984年には文鮮明の人物像や理念を紹介した『文鮮明−人と思想』を刊行している。

1983年5月に設立された日韓トンネル研究会設立総会で松下氏は呼びかけ人代表として挨拶を述べている。

1985年には、

「国際ハイウェイ・日韓トンネルの構想は国際文化財団の創設者である文鮮明先生のものである。

我々は先ずこの素晴らしい構想に対して感謝しよう」

と書き記している。

旧同盟の系譜を引く連合6産別。

その6産別が共産党を含む野党共闘を攻撃し続けてきた。

立憲民主党は連合の軍門に下り、野党共闘路線を否定。

共産党排除の方針を示して国民民主党、連合との共闘を宣言。

しかし、この結果、主権者多数の支持を失い、党勢没落の歩みを加速させている。

2021年衆院選惨敗の責任を取って枝野幸男氏が代表を辞任。

後任代表に就任した泉健太氏は共産党排除の路線をそのまま引き継いだ。

その結果、2022年7月参院選でさらなる大敗北を喫した。

常識的には参院選惨敗の責任を取って泉健太氏が代表を辞任するべきところだが、泉健太氏は代表ポストに居座った。

この立憲民主党で路線対立が尖鋭化している。

立民執行部は戦争推進・原発推進・消費税増税推進の路線に同調するかの如く、右巻き維新にすり寄る姿勢を強めている。

これに対して、立憲民主党内リベラル勢力は戦争推進・原発推進・消費税増税推進の路線に反発している。

山口2区の衆院補欠選挙では出馬を表明した平岡秀夫元法務大臣に対する支持、推薦を、立憲民主党内右巻き執行部が拒絶した。

平岡氏は完全無所属での出馬を決意。

共産党は独自候補擁立を取り下げ、実質的に平岡秀夫氏の当選支援に回る。

「放送法における政治的中立」問題を巡り、総務省行政文書を「ねつ造文書」だと発言した高市早苗国務相を厳しく追及してきた小西博之参議院議員の発言が問題視され、小西議員は陳謝したが、この小西議員に対する処分を立憲民主党執行部が推進している。

処分すべき対象は高市早苗氏であり小西博之氏ではない。

立民幹部はすでに謝罪もしている小西氏を擁護すべきであるのに、小西氏を攻撃して高市氏に対する追及をやめている。

立民は迅速に水と油の同居を解消するべきである。

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http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/785.html

記事 [政治・選挙・NHK289] やっぱり増税地獄、「100万円ステルス負担増」も…岸田政権の仰天プラン
やっぱり増税地獄、「100万円ステルス負担増」も…岸田政権の仰天プラン
週刊ダイヤモンド 2022.11.8号
https://diamond.jp/articles/-/311860

「参議院選挙で自民党が勝利すれば増税が待っている」――。筆者が5月末の記事で書いたことが現実のものとなりつつある。消費税率のさらなる引き上げに、所得税や法人税のアップといった話が岸田政権や与党幹部から噴出している。さらに、知らぬ間に家計負担が増加しかねない「ステルス負担増」の話も浮上している。岸田政権が進めている仰天プランを追う。(イトモス研究所所長 小倉健一)

岸田首相は消費税率の引き上げを「10年は考えていない」はずが…

 政府の税制調査会で消費税増税議論が飛び出したことが波紋を広げている。岸田文雄首相は物価高騰対策として電気代やガス代の支援策を柱とする総合経済対策を決定した。ところが、一時的な家計負担の軽減策と同時に全ての家計に恒久的な負担増を強いる増税策をもくろんでいることが明らかになったからだ。

消費税以外の税も増税策が検討されており、物価上昇や円安の影響に伴って国民生活がダメージを受ける中で、さらに負担が増大していくのは避けられそうにない。

 やはり「増税地獄」なのか――。筆者はダイヤモンド・オンラインで5月31日に配信した『財務省が狙う「参院選後の増税」、既定路線になりつつある“標的”を検証』において、今夏の参議院選挙で自民党が勝利した後の増税が既定路線になっているとの記事を執筆した。

 参院選が終われば岸田首相が衆議院を解散しない限り、3年間は大きな国政選挙がない「黄金の3年」を獲得する。その結果、財務省を中心に「財政再建派」と呼ばれる勢力が長期政権をにらんで動き出し、岸田首相の在任中に増税議論を活発化させることが目に見えていたからだ。

 ただ、岸田首相は昨秋の自民党総裁選挙で消費税に関して「10年程度は上げることを考えていない」と語っている。「財政再建の旗は降ろしてはならない」としつつも、「すぐに増税で財政を埋めることは考えていない」と明言した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う歳出拡大が生じているとはいえ、さすがに自ら「増税プラン」を掲げるのははばかられる状況にあるのだろう。

動きだした政府税調
消費税率「10%では財政が持たない」

そこで代わりに動きだしたのが政府税制調査会だ。内閣府本府組織令33条によれば、その役割は「内閣総理大臣の諮問に応じて租税制度に関する基本的事項を調査審議」し、「諮問に関連する事項に関し、内閣総理大臣に意見を述べること」と規定している。委員も岸田首相が任命しており、まさに岸田内閣の税制議論において中核を担う場所といえる。

 その政府税調が10月26日に開催した総会のテーマは「消費課税」だった。財務省や総務省から消費税の歴史や使途、国際比較などの資料が提出されて議論がスタートしたのだが、参加委員から「未来永劫(えいごう)、(消費税率が)10%のままで日本の財政が持つとは思えない」との意見が飛び出した。さらに「今後の高齢化の進展に合わせて、遅れることなく、消費税率の引き上げについて考えていく必要がある」などの声も相次いだ。

また、2009年4月に導入されたエコカー減税に関しても「道路財源を確保する必要があり、走行距離に応じて課税することを議論すべき」といった意見も見られ、財務省や学識経験者の間では“増税”が既定路線となりつつあるように映る。

 岸田首相は自民党政務調査会長時代の20年9月11日、「新型コロナウイルスとの戦いの中での増税は難しい。その先の時代に社会保障制度を改良し、必要であれば(消費税率を)引き上げを考えるというのが私の立場だ」と語っている。鈴木俊一財務相も今年1月に「今のところ増税は想定していない」と述べていたが、今日はもはや岸田首相が語っていた「その先の時代」にあるということなのだろうか。

自民・公明の税調も防衛費増額で「所得税の増税」を想定

増税議論が盛んなのは政府税調ばかりではない。自民党税制調査会の宮沢洋一会長は政府が検討している防衛費増額に伴う財源に関して「所得税、法人税を含めて白紙で検討する」と語る。そして、いずれかの増税が選択肢になるとの見方を繰り返す。この点は連立政権を組む公明党の竹内譲税調副会長も10月27日、防衛費増額の財源税目として「所得税などが想定される」と指摘している。

 年末の23年度税制改正に向けた議論では、岸田首相が掲げた「金融所得課税の強化」も俎上(そじょう)に載せられる見通しだ。昨年末は株価下落や市場の混乱を招いたため棚上げしたものの、これも「長期政権」になるとにらんだ動きの一つだろう。

 現在、株式の売却益や配当金などは一律20%の課税になっているが、富裕層の税負担を重くするべきとの声が相次いでいる。宮沢氏は「今年はしっかり議論しなければならない」と前向きな姿勢を見せる。

ただ、岸田首相が掲げる「資産所得倍増プラン」は少額投資非課税制度(NISA)の拡充が柱だ。10月28日に決定した総合経済対策においても個人金融資産を貯蓄から投資にシフトさせるべく、NISAの抜本的拡充・恒久化を検討するとともに、個人型確定拠出年金(iDeCo)の制度改革を検討するとしている。

 株式の譲渡益や配当金など金融商品から得られる所得に対する課税を強化しながら、一方では「国民の皆さん、投資してください」と呼びかけるのは違和感が残る。

「黄金の3年」を手にした岸田政権に財政再建派が増税を期待か

今回の経済対策には、高騰する電気代・ガス代などの負担軽減策を盛り込み、来年1月からの9カ月間で標準的な家庭の負担は4万5000円減になると試算されている。だが、消費税率が8%から10%にアップした際は、世帯年収にもよるが1世帯当たり年間3万〜6万円程度の負担増になると試算された。それも一時的ではなく、恒久的なものだ。

消費税は1989年に導入され、税率が3%から5%にアップされるまでに8年を要している。消費税導入時の首相、竹下登氏は直後にリクルート事件の影響もあって退陣。また、5%への税率引き上げを手掛けた橋本龍太郎首相(当時)も翌年の参院選惨敗を機に辞任に追い込まれている。政界で「消費税増税は鬼門」といわれるのはこのためで、5%から8%に引き上げられるまでには17年もかかった。

 だが、安倍晋三内閣は14年4月に消費税を8%へ、19年10月には10%へと短期間に2度も税率を引き上げている。民主党最後の野田佳彦内閣時代に決まった社会保障・税一体改革に基づいた増税路線だったとはいえ、「安倍内閣の政権基盤が弱ければ絶対にやらなかった。長期政権になると思われたからこそ、与党も官僚も進めた増税だった」(全国紙政治部記者)というわけだ。

 こうした観点からすれば、「黄金の3年」を手に入れたといわれる岸田政権に「財政再建派」が増税路線を歩むことを期待するのも無理はない。

 ただ、岸田首相が率いる派閥「宏池会」(岸田派)は自民党の第4勢力にすぎず、最近のマスコミ各社による世論調査では内閣支持率が続落している。最大派閥を事実上率いて、保守系議員も束ねていた安倍氏とは「推進力」が大きく異なる。

約100万円の家計負担増につながる「ステルス負担増」の案まで

しかし、岸田政権は数々の増税議論とは別に、国民の負担増につながる手をやめる気はないようだ。政府の社会保障審議会は国民年金の保険料納付期間を現行の20歳以上60歳未満の40年間から、65歳になるまでの45年間に延長することを検討している。

 実現すれば、5年間の延長によって約100万円の負担が増える計算だ。国民年金の納付額が増えれば受け取れる給付額も増えるが、支払額に見合ったリターンになるのかは不透明だ。

 否定や棚上げしていた増税議論を選挙後に大展開したり、知らない間に負担増になる「ステルス負担増」を進めたりすることに国民はもっと怒るべきだろう。リスキリング(学び直し)や転職、副業の推奨で人々の収入を増やす支援策も進めるというが、税制改正に加えて、老後の生活を支える年金制度にもメスを入れるのでは国民の将来不安を招きかねない。

昨秋から人が変わったような政策を推進する岸田首相。次々と机上に並べられるメニューは日々の生活に頭を抱える国民に追い打ちをかけ、来春の統一地方選挙を控える与党系議員からは悲鳴の声が漏れる。

 内閣支持率が「危険水域」に入る中、果たして首相は「消費税増税の鬼門」を突破できるのだろうか。


http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/786.html
記事 [政治・選挙・NHK289]  『我が父 文鮮明の正体』を読んでショック!
<特別寄稿> 『我が父 文鮮明の正体』を読んでショック!
文芸春秋社より
https://kokuminsinbun.web.fc2.com/101211uc.html

洪蘭淑著『わが父 文鮮明の正体』が発売された。これに先立ち、「文藝春秋」11月号では、
「文鮮明聖家族の仮面を剥ぐ」
と題してその一部が掲載された。

 「文藝春秋」に掲載後、統一教会では日曜日の礼拝終了後に、司会者がわざわざ参加者に対して、本が出版されること、さらにマスコミが騒ぐかもしれないので動揺しないようにと呼びかけ、この本を読むと“霊人体”が汚れるから読まないようにとも付け加えていた。

 10年程前に教会本部で、文鮮明の長男、孝進と出会ったことがある教会幹部の話によると、
「幹部集会で、激しい口調と素振りで日本の幹部を怒鳴りつけていた。あの姿を思えば本の内容は大体で事実だろう」と語っている。

 孝進は世界原理研究会の会長も務めていた。当時、原理研究会は“純潔キャンペーン”を行っていたが、当の指導者が乱れた性関係に明け暮れていたとは、笑うに笑えない話だ。

 統一教会は過去に霊感商法報道を行った朝日新聞、朝日ジャーナルに無言電話を組織的に行い、報道機関の機能停止を図ろうとしたこともある。

 4年前には山?ア浩子脱会問題で抗議集会、デモ、機関誌での反論を過激に行ってきた。これまでは事実に対しても虚言で反論していたのに、今回はどうした事か。

 この本の内容は、熱心な信者にとってあまりにも衝撃的な内容である。信者にとっては文鮮明とその家族は、神の具現化された人であり、いわゆる神格化されている存在だからである。

 文鮮明とその家族は、再臨のメシアであり、真の家族である。
それが麻薬、乱れた性関係そして暴力ときては、言うことと現実が余りにも違いすぎる。信者の抱く理想を、文鮮明とその家族自らが破壊している。歪んだ文一家の現実があからさまにされた今、いくら信者の前で理想を説いても説得力に欠けてしまう。

 信者は勿論、文鮮明とその家族についても、当面一番の関心事であり、信仰の根幹に関わることなのに、統一教会はなんら反論もしないで時が流れ去るのを待っている。宗教的に重大な問題に結末を付けないでいると、教会の歴史にいつまでも汚名を引きずる事になるだろう。それとも、何らかの評価を下せば、それが文鮮明の逆鱗に触れることを恐れているのだろうか。

 今の統一教会には、文鮮明の指示による金集めと水増しされた会員の拡大しかなく、既に統一教会の幹部には、真理を深求する真摯な姿を見る事はできない。

 合同結婚式はじめ様々な統一教会系の組織が行う世界会議は、世界のためでもなく、また、信者のために行われているものでもない。ただ文鮮明のパフォーマンスのために行われているにすぎない。

 過去においては勝共活動で一定の評価を受けたことがあるが、現在の北朝鮮にすりよる姿勢は、オウム真理教に対すると同様の警戒が必要ではないか。今後益々、統一教会は宗教的にも政治的にも、その力を失い水増しされた会員だけが増えていくだろう。

 共産党が党内に存在しない民主主義を好んで使うことと同じように、統一教会が真理だの、真の父母、真の家庭と叫ぶのは、外向けであることが分かる。

 個人崇拝と独裁的な組織に腐敗はつきものである。日本の統一教会も幹部の腐敗は相当なものらしい。初代の久保木元会長と暴力団との関係、秘書との女性関係、ハッピーワールドの古田元男元社長の不正蓄財等も長年、噂されている。

 今後は、統一教会の資金がどのように集められ、どのように使われたのか明らかにされなければならない。


http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/787.html
記事 [政治・選挙・NHK289] 三権分立を知らない政府自民党 内閣による「解釈変更」などあり得ない ここがおかしい 小林節が斬る!(日刊ゲンダイ)

三権分立を知らない政府自民党 内閣による「解釈変更」などあり得ない ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/320860
2023/04/01 日刊ゲンダイ


小林節慶応大名誉教授(C)日刊ゲンダイ

 安倍晋三政権時の高市早苗総務相の下で、放送法4条の「政治的公平」性に関する政府解釈が変更されたか否か? の問題が、泥仕合の様相を呈している。また、同じく安倍政権下で憲法9条の解釈変更が行われ、例外的に海外派兵が許されることになった。さらに、菅義偉政権下で、日本学術会議法の解釈変更が行われ、会員の任命について首相に拒否権があるとされた。

 しかし、改めて考えてみたら、行政府(時の内閣)により憲法や法律の「解釈」が変更され得るということ自体が、おかしいというか、憲法違反ではあるまいか。

 誰でも知っている「三権分立」であるが、これには深い正当な意義がある。

 まず、「法律」は、国民の人権を制約し得る唯一の法形式(根拠)である。それは、人権の保有者である主権者国民を直接代表する国会だからこそ制定できるものである。法律は、議員から提案されたものであれ内閣から提案されたものであれ、国会で審議され、一定の目的と「意味」を持って制定される。これは立法府としての国会の意思で議事録に残っている。そして、執行府としての内閣はこの国会の意思を忠実に執行すべき立場にある。だから、国会の意思である法律の意味を内閣が勝手に「解釈変更」などと称してねじ曲げてよいはずはない。

 同じく、国会での審議を経て、その過程で各条文の意味が確定され議事録に残り、主権者国民の最高意思として制定された「憲法」についても、それに拘束されるべき(憲法96条)内閣が勝手に「解釈変更」などを行ってよいはずがない。

 内閣は、法律を執行していく過程で法律に不都合を発見したら、それを法律の改正案として国会に提出して、国会の審議の中で新法という形で法律の「意味の変更」を国会から与えられてからそれを執行すべき立場である。

 同じく、内閣が、現行憲法を運用していて不都合を発見したら、憲法96条に従って、改憲を提案し、国会審議と国民投票を経て、改正条文を与えられたらそれを運用するだけのことである。だから、それ以外の「解釈変更?」などあり得ない話である。


小林節 慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院の客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著) 5月27日新刊発売「『人権』がわからない政治家たち」(日刊現代・講談社 1430円)

http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/788.html

記事 [政治・選挙・NHK289] 紙を飲む宗教 創価学会@ ( 『池田大作・幻想の野望』七里和乗(著) / 週間産経 )
紙を飲む宗教 創価学会@ 
創価学会はカルトです 2017年5月18日発行
https://konmanki.blogspot.com/2017/05/blog-post_18.html

 『人間革命』第七巻(昭和28年頃を描く)に、「護秘符」なるものが登場する。
 血友病の幼子を持つ母親から相談を受けた戸田城聖が、医者で治らぬ病気は信心で打開するより他ないとして、日蓮正宗総本山の法主に、この護秘符を特別に申請したのだという。当該場面を以下に引用する。

>  母と子を見守りながら、戸田は更に激励を与えたが、ふと思いついたようにいった。
> 「あなたは、真面目に信心してきたようだ。私にはそれがわかるのだよ。特別に護秘
> 符をお願いしてあげよう。しかし、信心がなければ護秘符の偉大な力も、なんの役に
> も立ちません。今、私にはどうしようもないが、ここで約束して欲しいことは、生涯
> にわたって絶対に退転などしないということです。それさえ覚悟があれば、あとは必
> ず妙法の力によって、何らかの実証が厳として出てくるだろう」
> 「はい、わかりました。ありがとうございます」
>  母親は立って、深々と頭を下げた。
>  戸田は護秘符の由来を説き、日蓮大聖人が御母の重病の折り、最初の護秘符によっ
> て救い、すでに終えるべき寿命を四か年延ばしたことから、これが代々の猊下に相承
> され、日蓮正宗の秘法とされているものであることを説明した。そしてその使用法を
> 教え、彼自らが願主となって、総本山の猊下に下附の手続きをとってあげるのだった。
> 「後で必ず報告をしなさい」
>  母親はいくたびも礼を繰り返して去っていった。
>  報告は数日後にきた。――指導通りに護秘符をいただいた翌朝、出血は完全に止ま
> っていた。血の気を失っていた子供の頬には、うっすらと赤味さえさしていたという
> のである。


 この記述では、一時的に血友病の症状が緩和したことになっている。だがこの件に関しての『人間革命』の記述はここまでで、その後この親子は登場せず、完治したという記述があるわけではない。

 また、護秘符が具体的にどのようなものであるかや、その使用法についての詳しい説明は、『人間革命』全12巻を通して存在しない。

 幸いにして、『聖教新聞』に掲載された護秘符の使い方を引用している書籍を見つけることができたので、そこから孫引きする。

>  護秘符の取り扱いについて、「聖教新聞」は初心者への注意を喚起している(一九
> 五四年七月十一日付、同十八日付)。
>  それによると使用法は次のようである。
>  「護秘符の頂き方は、護秘符とシキビの葉を、水を半分位入れた湯呑み茶わんに入
>  れ、御本尊にお供えし、方便品、寿量品を上げ御題目を数多く唱えて勤行し、終っ
>  てシキビの葉で護秘符の表面の紅様のものをこすって水にとき、落してその水をい
>  ただくのである」
 (七里和乗著『池田大作・幻想の野望』より引用)


 植村左内著『これが創価学会だ』によれば、上記引用中の「紅様のもの」とは食紅だという。つまり護秘符の正体は、食紅なのである。

 日蓮正宗を信仰している人にとっては、護秘符は有難くも御法主上人猊下の祈りが込められた日蓮大聖人以来の秘法≠ナあろうが、そうでない者にとっては、ただの食紅を儀式めいた所作で飾り立てただけの、非科学的なマジナイに過ぎない。

 信じている者が飲めば、プラシーボ効果くらいは期待できるであろうが、ただの食紅にそれ以上のことは望み得ない。害があるものではないことが、せめてもの救いである。

 近代的な医療が存在しなかった時代の人々が、このようなマジナイにすがったのは致し方ない面もあったと思う。

 上述の血友病の子をもつ母親についても、昭和28年(1953年)当時、血友病の有効な治療法は存在しなかったことから、藁にもすがる思いでこうしたマジナイに頼ったのであろうから、それを批判するのは酷というものだろう。

 だが、創価学会が『人間革命』を通じて、このようなマジナイを宣揚していることには賛同できない。

 確かに血友病のように、かつては医学的な治療法が存在せず、怪しげなマジナイや民間療法にすがるしかない難病も少なくなかった。しかし、その血友病患者も現在では、遺伝子組み換え製剤により、健常者とほぼ変わらない日常生活を送れるようになっている。

 創価学会は、科学の進歩が難病の治療を可能にしつつあった時代に、あえて時代の流れに逆らい、非科学的なマジナイ療法を大々的に推進していたのだ。

 しかも『人間革命』第七巻には、「科学と真の宗教は、決して相反するものではない」とか、「われわれの哲学は、共産主義や資本主義と相並ぶ同格の哲学ではありません。これら世界の一切の科学を指導する、最高にして、しかも未来の哲学であります」などという、ふざけた記述が存在する。

 どう考えても創価学会の本質は、護秘符に典型的にみられるように、非科学的ご利益信仰でしかなく、前近代の遺物を現代社会に強引に持ち込もうとする、狂ったカルト以外の何ものでもない。

 しかも、この護秘符には他にも問題点が存在する。
 実は日蓮正宗では、「護秘符」ではなく「御秘符」と書くのが正式である。

 それにもかかわらず、『人間革命』では一貫して「護秘符」で通している。これは以下に説明するように、意図的な誤字である。

 日蓮正宗の「御秘符」は、大石寺法主が特別な祈祷をして作るものであり、しかも信徒がこれを飲むだけでなく、大石寺でも大御本尊に病気平癒を祈念するというものなので、誰でも簡単にもらえるわけではない。

 一方、創価学会はこの「御秘符」を、あたかもどんな病気でも治るかのように宣伝したので、次第に欲しがる者が増え、不足が生じた。

 そこで創価学会では、「護符」と称するマガイモノを作るようになった。これは大石寺の虫払い法要の際に、大御本尊を拭った和紙を法主から下賜されて、それを細かく切り刻
んだものだと、創価学会は説明していた。

 『人間革命』において「御秘符」を「護秘符」と記述し、その具体的な使用法についての記述を避けているのは、「御秘符」とそのマガイモノである「護符」との混同を生じせしめるための作為なのだ。

 かつての創価学会では、この「護符」をことあるごとに飲んだ。世間一般から「紙を飲む宗教」と言われ、気味悪がられたのも当然である。創価学会在籍時に教学部長を務めた原島嵩氏が、「護符」の濫用ぶりについて述べている記事から引用する。

>(前略)さらに不思議なことは、その量たるや、膨大であり、とうてい猊下よりご下賜
> いただいたという枚数で足りるとは思われません。池田氏が、各地の集会で『本日は
> 全員に護符をさしあげます』というと、会場内はワアッと歓声があがったものです。
> それが大集会ともなれば、会場の参加者の数もたいへんです。私も参加者をかきわけ
> るようにしてこれを配って歩いたことがあるだけに、今となれば、恐ろしくさえなり
> ます。
 (七里和乗著『池田大作・幻想の野望』より引用〔孫引き〕
     初出『週刊サンケイ』1980年11月6日号)


 大石寺の虫払い法要で、大御本尊の清掃に使った和紙だけでは、上記引用のような膨大な需要をまかなうのは無理である。そこで「池田先生が題目をあげてくださった奉書」を5ミリ角に切ったものが用いられるようになったという(植村左内著『これが創価学会だ』による)。

 本来の御秘符ならば、包装されていた食紅を水に溶いて飲むだけなので、毒にも薬にもなるまいが、誰がさわったかもわからない紙切れを飲むのは、かなり不衛生である。

 池田大作は贅沢な食事ばかりとるので、でっぷりと肥え太り、彼が鏡や机にさわると、冬でもベットリと皮脂がついたという。その池田大作が、手ずから仏壇に奉り題目をあげ、それを誰とも知れぬ人が切り刻んだ紙切れを飲むなど、私なら絶対に御免こうむりたい。

 以上みてきたように、創価学会は日蓮正宗の秘伝であるらしい「御秘符」なるマジナイ療法を宣伝し、その宣伝を信じた愚昧な信者たちに、「護符」と称してより不衛生にしただけの劣化コピー(要はただの紙切れ)を飲ませ、さらにその欺瞞に学会員が気づかないように、「御秘符」を「護秘符」と表現することで、あたかも「護符」は「護秘符」の略称であるかの如き、誤解・混同を生じせしめようとしてきたのである。

 こんなインチキなマジナイを広めてきた創価学会は、相当に問題があるが、それを有難がってきた学会員もどうかと思う。

 20世紀はペニシリンの発見を嚆矢として多くの抗生物質が開発され、遺伝のメカニズムが解明されるなど、科学が大きく進歩した時代だった。

 その成果として、結核や血友病、ハンセン病など、難病とされてきた感染症や遺伝病の治療法が開発され、天然痘は根絶にまで至った。

 医学の進歩が大きな成果を上げつつあったのと、まさに同じ時代に創価学会は「護(御)秘符」や「護符」などという、前時代的な呪術を喧伝し、そして同じ口で「世界の一切の科学を指導する」などと、世迷言を抜かしていたのだ。

 創価学会は、科学と調和する「真の宗教」などでは断じてない。ただの頭がおかしいカルトに過ぎない。もちろん、非科学的なマジナイであろうとも、それを信じるのは個人の自由である(感心はしないが)。

 だが、非科学的な呪術療法を20世紀後半にもなってから広め、実践してきた創価学会が、
「科学との調和」などという綺麗事をいくら口にしても、それを真に受けるのはよほどの愚か者だけであろう。

https://konmanki.blogspot.com/2017/05/blog-post_18.html

http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/789.html
記事 [政治・選挙・NHK289] コロナはまだ未知なもの…いまは判断、行動にとらわれず、自由に思考すべき 医療だけでは幸せになれない(日刊ゲンダイ) :医療板リンク 
コロナはまだ未知なもの…いまは判断、行動にとらわれず、自由に思考すべき 医療だけでは幸せになれない(日刊ゲンダイ)

http://www.asyura2.com/23/iryo11/msg/146.html



http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/790.html
記事 [政治・選挙・NHK289] 日蓮宗が公開する、創価学会がおこなう呪詛の様子。 呪いの勤行、撲滅唱題会、踏み絵、事故死を祈念、敵対心を煽る、嫌がらせ・、デマの流布・・ (よくわかる創価学会 / 日蓮宗 昭倫寺)

日蓮宗が公開する、創価学会がおこなう呪詛の様子。
呪いの勤行、撲滅唱題会、踏み絵、事故死を祈念、敵対心を煽る、嫌がらせ、デマの流布・・・
日蓮宗 昭倫寺 / よくわかる創価学会
https://www.soka-news.jp/bokumetu.html
http://www.shorin-ji.jp/soukahs019.html

各地で配布された撲滅唱題表
敵対者には撲滅祈願!?
成仏とは真逆の方向へ向かっていることは歴然。一刻も早く気付くべきです。

撲滅唱題会の現場写真と撲滅祈願のお札の写真
https://www.soka-news.jp/bokumetu.html


創価学会の勤行は祈念ならぬ怨念
呪いの唱題をさせる狂信集団

江戸時代の「踏み絵」をまねた創価学会の座談会場の入口。
日顕上人や僧侶の名と似顔絵が貼られた階段を踏むことにより池田大作氏への忠誠心を試しているのか。

踏み絵の現場写真
http://www.shorin-ji.jp/soukahs019.html


呪いの唱題表
日顕上人が御親修される寺院に、「暴風雨」「竜巻」「落雷」「発病」等が起きるよう祈らせる悪の唱題表。
寺院近隣の人たちのことは考慮しない独善的なもの。
http://www.shorin-ji.jp/soukahs019.html


創価学会の勤行は祈念ならぬ怨念
創価学会は、「大事なことは、細かい表現より、心の中で真剣に祈り念じることです」(教宣ハンドブック2008 73n)などといっていますが、本当に「大事なこと」は、対境となる本尊が正しいか否か、観念の内容が御本仏の御正意に適うものであるか否かということなのです。
現在の創価学会員のように本尊に向かって、創価学会の拡大を祈り、怨念をもって僧俗の災厄・撲滅を祈る「祈念」などは、無間地獄の苦しみを招く業因でしかないことは明らかです。

他人の不幸を願う呪いの唱題
天変地異を祈る狂信集団

現物の写真はこちら
http://www.shorin-ji.jp/soukahs019.html


呪いでは飽き足らず、実力行使に出る創価学会幹部たち。

・中傷ビラを10都府県33都市に数万枚を配布。→創価学会に280万円の損害賠償を命じる
https://21cult.web.fc2.com/kousaku.htm

・偽造写真を作って性スキャンダルをでっち上げ。→東京高裁は創価学会の違法性を認定
https://torideorg.web.fc2.com/gosei/gsqt.htm

・創価学会施設で手製の盗聴器を作り、共産党委員長宅の電話回線に設置→東京高裁は創価学会教祖の指示で行われたものと認定。
http://torideorg.web.fc2.com/tap/tap1.htm

・創価学会は性スキャンダルをでっちあげてデマを流布。被害者が事実無根だと反発すると、創価学会は訴えを起こす。→管轄のシアトル地裁は、被害者を現在の地位から落とすために仕組んだ工作であると認定。
http://www.soka-news.jp/Seattle.html

中傷、謀略、工作が常態化しているのは、暴力や争いを好む池田先生の教えが原因か?
https://21cult.web.fc2.com/stalking.htm

http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/791.html
記事 [政治・選挙・NHK289] 2023年の食品値上げは約2万品目 価格転嫁はこれから…その後に「賃上げ転嫁」がやってくる(日刊ゲンダイ) :経済板リンク 
2023年の食品値上げは約2万品目 価格転嫁はこれから…その後に「賃上げ転嫁」がやってくる(日刊ゲンダイ)

http://www.asyura2.com/23/hasan136/msg/113.html



http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/792.html
記事 [政治・選挙・NHK289] 南雲 香織さん「ワクチン打った人って全員馬鹿でしたね」 :医療板リンク 
南雲 香織さん「ワクチン打った人って全員馬鹿でしたね」 

http://www.asyura2.com/23/iryo11/msg/147.html



http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/793.html
記事 [政治・選挙・NHK289] 内閣支持率微増の背景 改めて岸田しゃもじキーウ訪問の検証が必要(日刊ゲンダイ)

※2023年4月1日日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋

※文字起こし


国会への帰朝報告ではキーウ訪問の成果を強調しだが…(岸田首相とウクライナのゼレンスキー大統領)/(C)ロイター

 永田町で早期解散説が強まっている。このところ、岸田内閣の支持率が好転し、自民党内からも「今なら勝てる」という声が噴出。支持率が持ち直した理由を大メディアは「ウクライナ電撃訪問など外交で成果を上げた」などと解説する。ゼレンスキー大統領に「必勝しゃもじ」なるものを贈った岸田首相の外交姿勢を有権者も支持しているということか。

「現地の状況をより実感を持って把握することができた。G7議長国として、ウクライナ侵略への対応を主導する決意を示すことができた」

 岸田も国会への帰朝報告でキーウ訪問の成果をドヤ顔で強調していたが、その前後の国際情勢をみれば、米国などがお膳立てしたシナリオ通り、動いただけではなかったのか。

 3月17日に中国とロシアの両政府は、習近平国家主席が20〜22日、モスクワを訪れ、プーチン大統領と会談すると発表。10日には中国の仲介によって中東の2大ライバル国、サウジアラビアとイランが国交を回復させた。

 世界全体における中国の存在感が一段と増し、米国の求心力は低下。シーア派のイランとスンニ派のサウジの国交正常化は、宗派を超えたイスラム教国の一体化を意味する。さらに中国を介した親米国・サウジと反米国・イランの歩み寄りは、ウクライナと戦っているロシアに中東諸国を巻き込んだ中国中心の巨大連合の出現を想起させる。

 当然、中国と覇権を争う米国のバイデン政権にすれば面白くない展開だ。ウクライナを全面支援してきた英国などNATO加盟国も同じ立場だろう。今こそ議長国・日本の首脳をウクライナに派遣し、G7の結束を世界に示すべきで、そのためなら協力は惜しまない──。習近平のモスクワ訪問と時期が重なった岸田の電撃キーウ訪問は西側陣営の振り付け通り、「操り人形」に徹しただけのようにも見えてくるのだ。

G7でスポットライトを浴びたいだけ

 ジャーナリストの近藤大介氏はこう言った。

「岸田首相のウクライナ訪問は、日本政府の単独行動では実現できず、背後に英国と米国の協力があったとみるのが妥当です。訪問先のインドからポーランドに向かう際は政府専用機を使わず、ポーランドからウクライナに向かった列車は、バイデン大統領がキーウ入りに用いた列車と同じものに見えます。米国の大統領が戦地に赴く際は、自国でこしらえたものしか使いません。あの列車は、日本政府が手配したものではないと推察できます。ポーランドからキーウまでのルートは英米がお膳立てしたのでしょう。両国とも、3月20日に習近平国家主席がモスクワを訪れるとの情報を事前に掴んでいたに違いない。17日に国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪容疑で逮捕状を出したのも、英米両国の暗躍による成果とされ、何としてでも中ロ首脳会談の意義をそぎたい意欲の表れです。東アジアで中国と対峙する日本の岸田首相をウクライナに送り込み、ゼレンスキー大統領との会談をセッティングしたのも、その一環。中国とロシアの思い通りにはさせない、という英米の意思表示に乗っかったのだと思います」

 電撃訪問の脚本・演出は英国で、監督を務めたのは米国。岸田はそのオファーを承諾し、率先してパシリ役を演じたに過ぎない。

 何しろG7の首脳でウクライナ訪問を果たせていなかったのは自分だけ。このままでは広島G7サミットを仕切る上でメンツが立たないと引け目を感じ、戦後日本の首相として初めて戦地に赴いたわけだ。

 岸田の念頭には日本独自の外交姿勢や、曲がりなりにも平和外交を掲げる国としての振る舞いなど、どこにもない。自分の保身と延命のためだけに米国に媚びへつらい、G7でスポットライトを浴びることしか考えちゃいない。だからこそ、英米両国の主演抜擢に「これ幸い」と食いついたのである。

この国には「独自外交」は存在しない

 それでも岸田がウクライナを訪れたことで悲惨な戦争の終結に向け、一歩でも前進したのなら、大きな成果と言えよう。だが、「敵を飯とる=召し捕る」との意味を込めた広島の縁起物を土産にした「しゃもじ訪問」は、ドヤ顔で誇れるほどの成果は皆無だ。むしろ、多くの人命が失われている戦禍の国への「必勝」メッセージは「停戦」や「和平」の道筋から逸脱している。国際ジャーナリストの春名幹男氏が言う。

「首脳会談で岸田首相は広島G7サミットにオンラインでの参加を要請。ゼレンスキー氏は快諾しましたが、わざわざ岸田氏がウクライナへ頼みに行かずとも、オンライン参加は実現したはず。戦争の解決に向けた岸田首相の新たな動きは何ひとつなかった。プーチン氏との会談で具体的な動きを示さなかったとはいえ、ウクライナとの和平案を口にした習近平氏とは大違いです。実際、ゼレンスキー氏は中国を頼りにしており、習近平氏のウクライナ訪問を熱望。1月のダボス会議には妻を出席させ、習近平氏宛てに和平案に関する親書を送りました。いくら岸田首相がキーウ入りを果たしても習近平氏の存在感の重みには勝てない。電撃訪問は、G7議長国としてのメンツと形式にこだわった岸田首相の自己満足に過ぎません」

 岸田は停戦に向けた知恵を出すでもなく、汗をかいたわけでもない。それならば、憲法9条で戦争放棄を掲げる国として、あえて戦地入りしない選択肢はあり得たし、国際社会の理解も得られたはずだ。岸田のキーウ訪問断行は、平和国家としての日本のあり方をアピールする機会をフイにし、米国やNATO加盟国と同じ立ち位置にいることを鮮明にしただけだ。

思い付きだけで米国に追従

 その米国などの期待に応えるべく、今後5年間で防衛費を総額43兆円に増額。中国の台頭や台湾有事への危機感から東アジアにおける西側陣営の軍事の「要」となる道を選び、米国の振り付けに従って、平和憲法の理念をかなぐり捨て、「戦争ができる国」へと邁進しているのが、今の岸田政権の姿である。

「3月31日は米国に言われるがまま、先端半導体の製造装置23品目の輸出規制を強化し、中国向けの輸出を厳格化しました。米中両国の経済戦争が激しさを増す中、中国向けの輸出規制を強める米国に右へ倣えの措置ですが、日本にとって中国は最大の貿易相手国。日本の昨年の貿易収支は過去最大約20兆円の赤字です。ただでさえ、記録的な貿易赤字が続いているのに、米国に追従して中国向けの輸出を規制するのは自殺行為。韓国との間で最大の懸念だった徴用工問題の解決に向けた動きも、中国への牽制を強める米国の意向をくんだもの。日本の外交姿勢は米国のご機嫌取りに終始し、この国にはもはや、独自外交は存在しません」(春名幹男氏=前出)

 岸田の政治姿勢は後先を深く考えもせず、その場その場の思い付きの連続だ。31日公表した「次元の異なる少子化対策」の試案もそうだ。

 児童手当の所得制限撤廃や多子世帯への加算、育児休業給付の引き上げ、保育サービスの利用拡大を明記。出産費用の保険適用や学校給食の無償化も「検討」と、あれやこれやと取ってつけたようなメニューが目白押し。

 ところが、政策の優先順位や財源確保策の議論はこれから。大風呂敷を広げたものの、全ての政策を実現できるかどうかは未知数である。

 要するに統一地方選の最中には思いつく限りのメニューを掲げ、やってる感を演出。“有権者買収”に成功した途端、いざメニューを注文されても「ちょっと材料が……」とか言って、ごまかすレストランと同じ。詐欺師のやり口だ。

 やはり、岸田の場当たり政治の国民騙しは徹底検証が必要である。

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