やりたい放題の竹中パソナ 枚方・吹田・西宮の3市で10億8000万円の過大請求 ワクチン接種コールセンターの委託業務めぐり(長周新聞)
http://www.asyura2.com/22/iryo10/msg/734.html
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/348.html
「はだしのゲン」に込められた反戦メッセージを“不都合”と考える人たちがいる? ラサール石井 東憤西笑
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/319150
2023/02/23 日刊ゲンダイ
「はだしのゲン」
広島市教委が、現在平和教育に使っている教材において、来年度から「はだしのゲン」を他の絵本などと差し替えると発表した。もちろん広島の学校から「はだしのゲン」をみな廃棄するというような話ではない。だから鬼の首を取ったように騒ぐほどのことはないかもしれないが、少なからず反響は大きかった。
まず差し替えの理由がよくわからない。現在小3の教材には、父親を助けるところ、(父親が反戦を唱えたために非国民扱いされ、仕事もなく)家族を助けるために町で浪曲を歌い金を稼ぐところ、母親に精をつけさせようと鯉を盗むところ、が使われている。
「浪曲は児童になじみがなく、鯉を盗んでもいいという誤解を与える」おいおいそんなバカな。なじみがなければ説明すればいい。それが授業ではないのか。じゃあ世界史なんかなじみのないことだらけだぞ。鯉を盗む行為に関しては皆で話し合えばいい。そここそ大事なのではないのか。
「漫画では被爆の実相に迫りにくい」ともあった。いや「はだしのゲン」ほどリアルに描かれたものはないだろう。体中に割れガラスが刺さったままさまよう人。体中の皮膚が剥がれ指先からその皮膚が垂れ下がったまま歩く人。むしろトラウマになりそうな描写で、以前は残酷すぎると閲覧禁止になりそうになったこともあるぐらいだ。
しかし原爆の悲惨さだけが「はだしのゲン」の特徴ではない。その反戦のメッセージが素晴らしいのだ。
母親のセリフ「いつも戦争をおこそうとする企てをはやく見破って、みんなで声を張り上げ反対してふせぐのよ。国のためだと言って戦争して、かげでもうけるやつがいつもおるんじゃけえ」
先生のセリフ「政治をしっかりみつめてほしいのじゃ。政治から目を離し背を向けると知らぬまに戦争の準備がされ、気がついたときはおそいのじゃ」
これは今の子供たちに絶対に教えなければいけないことだろう。ひょっとしたらそう思ってもらっては困るのでは。子供たちにはすすんで戦争に行く気持ちを持ってもらいたい人たちがいるのでは。そう勘繰りたくなる。
再び母親のセリフ「また戦争をよろこぶ流れがおきてしまったらもうおそいのよ。つぎつぎと治安維持法みたいな法律をつくられ完全ににげられないようにされ、人間がただの戦争する道具にされるんだから」
まさに今現在への警鐘ではないか。
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/349.html
<ワクチンを打っておけばよかった…> 森保監督出演 政府広報ワクチンCM(ニコニコ動画)
http://www.asyura2.com/22/iryo10/msg/737.html
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/350.html
29万人主権者の負託は重い
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-6c2933.html
2023年2月23日 植草一秀の『知られざる真実』
国会に登院しないNHK党のガーシー参議院議員に対して、参議院の懲罰委員会が4つある処分のうち3番目に重い「議場での陳謝」とすることを決定した。
2月22日の参議院本会議は「議場での陳謝」とする懲罰処分を与野党の賛成多数で可決した。
可決は全会一致でない。
NHK党は反対し、れいわ新選組は採決を棄権した。
国会法には次の条文がある。
第百二十四条 議員が正当な理由がなくて召集日から七日以内に召集に応じないため、又は正当な理由がなくて会議又は委員会に欠席したため、若しくは請暇の期限を過ぎたため、議長が、特に招状を発し、その招状を受け取つた日から七日以内に、なお、故なく出席しない者は、議長が、これを懲罰委員会に付する。
「国会に登院しないこと」が懲罰委員会に付す根拠ではない。
「正当な理由がなく」国会に登院しない場合に懲罰委員会に付すことが定められている。
ガーシー議員の場合、昨年夏の参議院選挙で、選挙運動のすべてをUAE からのオンラインで行い、選挙中に「当選しても日本へ帰らず海外で政治活動をしていく」ことを公約の1つに掲げた。
ガーシー氏はガーシー氏の名前を記載する28万7714票を得て当選した。
「国会に登院しない」理由としては、
1.SNS上に殺害をほのめかす脅迫、攻撃的な書き込みも受けていることから、帰国しても果たして大丈夫なのか不安があること、
2.不当逮捕、不当勾留があるのではないか危惧していること、
などが挙げられている。
日本国憲法は
五十八条
2 両議院は、各々その会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定め、又、院内の秩序をみだした議員を懲罰することができる。但し、議員を除名するには、出席議員の三分の二以上の多数による議決を必要とする。
と定めている。
「院内の秩序をみだした議員を懲罰することができる」
としているが、ガーシー氏の言動がこれに該当するのかどうかを慎重に考察する必要がある。
国会は国権の最高機関。
日本国憲法は前文の書き出しは、
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、」
である。
国会議員は主権者である国民の代表者である。
その地位は重い。
議会多数勢力が身勝手に国会議員を排除することは許されない。
もちろん、国会議員に選出されたなら、登院し、主権者の意思に従い職務に力を注ぐべきことは当然だ。
登院拒否は一般論で言えば批判される行動である。
しかし、登院が生命の危険を伴う、あるいは、不当逮捕の危険を伴うのであれば、これを、
「正当な理由がなく」登院しないことと即断はできない。
ガーシー議員は参議院の議院運営委員会に対して、
「いつでも要請があればドバイからリモートで出席したい」とし、
「是非、文書ではなくデジタルを利用して直接話すべきであると切に願う」
と求めている。
参院の懲罰委員会は「議場での陳謝」を決定したが、立憲民主党は当初、「除名」を主張した。
これに対して、自民党は「国会議員の身分は慎重に扱うべき」とし、維新の鈴木宗男懲罰委員長も「後世批判をされることのないよう慎重の上にも慎重に、念には念を入れて」対応した。
結果として「議場での陳謝」が決定された。
立憲民主党の強硬な姿勢が際立った。
民主主義で重要なことは少数意見の尊重である。
多数勢力が「数の力」で少数勢力を排除することは民主主義の否定である。
ガーシー議員の言動に問題があることが事実であるにせよ、主権者である国民が多数の票を投じたという事実は重い。
一発除名を主張する立憲民主党の姿勢に重大な問題が潜む。
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http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/351.html
岸田政権「子ども予算倍増」の驚愕ヘリクツ…官房副長官「出生率上がれば実現」発言の仰天
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319190
2023/02/24 日刊ゲンダイ
ある意味“異次元”の発想(木原誠二官房副長官)/(C)共同通信社
「出生率が上がってくれば『倍増』できる」──。岸田首相が最重要政策に掲げる「子ども予算倍増」をめぐり、最側近である木原官房副長官の“異次元発言”が物議を醸している。
問題となっているのは、21日放送のBS日テレ「深層NEWS」での発言。子ども予算倍増について、木原氏は「(子ども関連政策で)まず何をやるかというラインアップが見えた後、それがものすごく有効な手だてだとすると、倍増はものすごく早く実現できます」などと説明。こう続けた。
「子ども予算というのは、子どもが増えれば、それに応じて予算は増えていくということになります。したがって、出生率がもしV字回復して本当に上がってくれば、割と早いタイミングで倍増が実現されるし、効果がなければ、倍増といっても、いつまで経っても実は(倍増)できない」
自民党からも不信感
「倍増」「倍増」と掛け声は立派だが…(子育て支援施設を視察する岸田首相=代表撮影)
ん? 出生率が上がる結果として子ども予算が倍増する? 少子化という「待ったなしの先送りの許されない課題」(岸田首相)を何とかするための予算倍増じゃないのか。ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「岸田首相は後に打ち消しましたが、子ども予算を含む『家族関係社会支出』をGDP比2%から倍増すると明言しました。官房副長官はじめ側近は『総理が間違っていた』とは言えず、さまざまに言い繕っているのでしょう。統一地方選を前に財源などの核心部分に触れてほしくないがゆえに、苦しい言い訳に終始しているのだと思います」
案の定、木原氏の発言はツイッター上で〈出生率を上げるために、投資として予算を増やすことが必要なのに〉〈屁理屈大喜利か〉などと大炎上。身内である自民党の三原じゅん子参院議員も自身のツイッターで〈え?「予算倍増」ってそういう意味で使ってたの?〉と不信感をあらわにした。
岸田首相は総裁選から現在に至るまで、子ども予算について「思い切って倍増していかなければならない」(2021年9月)、「将来的に倍増を目指していきたい」(昨年1月)、「6月の骨太方針までに倍増に向けた大枠を提示します」(今年1月)──と掛け声は立派。しかし、「やるやる」と繰り返すだけで、具体的な中身はいまだ不明だ。
「倍増」だけが独り歩きし、明らかになったのは「子どもが増える結果としての倍増」という詐欺的なオチ。いかに岸田首相が少子化対策に取り組む気のないことか。
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/352.html
慌てん坊の岸信千世
https://www.chosyu-journal.jp/column/25822
2023年2月19日 コラム狙撃兵 長周新聞
自身のホームページにまず岸信介から連なる男系の家系図を披露し、時代感覚のズレた世襲自慢をしたことで大炎上した岸信千世だが、恐らく「そっちの世界」では自慢になることが、「こっちの世界」すなわち世間一般に対してはズレまくっていることの自覚がないのだろう。30歳をこえてなお、「ボクのひいお爺ちゃんは…」「叔父さんは…」の血統を錦の御旗にしなければいけない辺り、相当に坊ちゃんであるし、それ以外に何もないのだろうか? と思われても仕方がないものがある。
こんなのが衆院山口2区を自分の私物くらいに思って引き継ぐというのだから、山口県民も侮られたものである。いつまで世襲政治家を輩出するつもりなのか! という全国からの厳しい視線が向けられるのは当然であろう。
世間一般では、30歳をこえてなお「ボクのお父さんは…」云々を口にして世渡りしている者なんて、ちょっと恥ずかしい部類であろう。JC(青年会議所)のガキんちょにもたまにいるが、出来の悪いのが親の権威に乗っかって空威張りしたり、口を開けば「うちのお父さんは…」なんていっているのを聞かされると、ひとり立ちできぬ非力さを自らさらす行為にも思えて、傍から見ていてちょっと情けなく感じてしまうものである。まず、オマエ自身で勝負していないし、吹けば飛ぶような存在がいつまでも親の権威を振りかざしているのを見ると、どうしようもないヤツだな…と思ってしまうものである。
岸信千世ったら、出馬会見でも血統の継承者であることをことのほか強調していたが、だから何なのだろうか? というのが率直な感想である。為政者の末裔としては、それはもう岸ブランドをひっさげた清和会の血筋であり、同じように安倍晋三だって長きにわたって権力ポストにありつけたのは、清和会ボスの血を引く世襲だったからにほかならない。極端な反知性主義だろうが何だろうが、「云々」が「でんでん」だろうが、地盤・看板・鞄をガッチリ固めた者が政界でのさばるガチガチの構造が出来上がっているのである。政治的遺産として統一教会を従えていたのも、そのこととけっして無関係ではない。
「そっちの世界」とはすなわち上級国民の既得権益の世界であり、信千世としては世襲たちをほんそする世界の住人たちに向けて、われこそは次なる継承者であることを宣言したかったのだろう。出馬会見はそのためのデビュー戦であり、張り切ってホームページに家系図を披露したのも、彼にとっては見て欲しい相手が「そっちの世界」の人々というだけなのである。しかし、SNSでたちまち炎上したものだから、大慌てで削除する顛末となった。恐らく慌てん坊でもあるのだろう。
山口県では、選挙区再編を前にして4月に衆院山口4区、2区のダブル補選が実施されることになった。この補選に出てくるのが30代の信千世と吉田真次で、国会議員としてはいっきに軽量級となることが自民党関係者にとって悩みの種なのだという。そして新選挙区の争奪においては、2区・信千世、1区・高村正大、3区は吉田真次を擁立した安倍派が林芳正排除に動くなど、選挙区争奪もたけなわである。代議士の顔ぶれは誰がどう見ても軽量級といわれ、このなかで安倍派すなわち岸の系譜が弱体化し、影響力を失っていく趨勢にあるのが実態である。
県政界のパワーバランスも微妙な変化を見せていく過程において、安倍家のやりたい放題が未来永劫続くとは誰も思っておらず、晋三に続いて信夫、さらにゴッドマザーの影響力が削がれたとき、残された信千世界隈でいったい何ができるのだろうか? という気がしないでもない。その辺りは諸行無常を感じさせるのである。
この山口県でのダブル補選、見方によっては野党候補のビッグチャンスではあるが、これまた自民党の紐みたいな日頃からの生態が見透かされて県民からの信頼が乏しく、今のところ冷めた空気が支配的である。2区ではかつて民主党が選挙の度に勝利していたが、その裏切りに怒った有権者が離れていき、今日に至るもなりかわる存在がいない。けっして信千世の鉄板の選挙区などではなく、対抗する勢力の存在がないことこそ問題だろう。その辺りの政治的貧困状況の打破が、山口県民にとっては切実な課題といえる。
※2023年2月24日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2023年2月24日 日刊ゲンダイ2面
※文字起こし
私もウクライナへ行きたい…(岸田首相=左、ウクライナを電撃訪問したバイデン米大統領と歓迎するゼレンスキー大統領=右)/(C)日刊ゲンダイ
ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始してから、24日で丸1年。岸田首相が焦燥感を募らせている。バイデン米大統領が20日にウクライナを電撃訪問。主要7カ国(G7)のうち、首脳が未訪問なのは日本のみとなってしまったからだ。
ウクライナ訪問どころか、岸田はゼレンスキー大統領と対面で会談できていない。岸田は今年、G7議長として5月に地元・広島でサミットを開き、侵攻を巡る議論をリードする立場。他国の首脳たちが次々と戦地を訪れ、世界に連帯を示す中、完全に取り残されて「G7議長の面目が立たない」と岸田も官邸も焦りまくっているようだ。
バイデンの電撃訪問も寝耳に水だった。ホワイトハウスはバイデンが20〜22日にウクライナの隣国ポーランドを訪問する日程を事前発表。21日の毎日新聞は〈政府関係者は「ウクライナに行くのではないかという話は上がっていた」と語るが、首相周辺は「報道で初めて知った」と明かした〉と報じていた。
同盟国のメンツは丸潰れ。日本政府も随分と軽く見られたわけだが、同盟関係なんてしょせん、こんなもの。電撃訪問のタイミングも悪すぎた。一報が流れた20日夕、岸田は都内のシンポジウムで、ウクライナに55億ドル(約7370億円)の追加財政支援を実施すると表明。侵攻開始1年に合わせ、ウクライナとの連携をアピールするはずが、バイデンに全ての話題を持っていかれ、すっかりかすんでしまった。
つくづく間の悪い男である。
実現を阻む幾多の壁
G7議長のメンツを守るため、岸田もウクライナにできるなら行きたいのだろう。先月の電話会談でゼレンスキーから首都キーウ訪問の招待も受けている。この1年の間に政府内では水面下で何度も実現を模索してきたようだが、戦後、日本の首相が戦地に赴いた例はない。極秘訪問には、いくつもの障壁を乗り越えなければならない。
最初の難関は、激しい戦闘が続く現地での安全確保だ。欧米各国では自国の軍隊や特殊機関などが首脳の身を守るが、自衛隊にはできない。浜田防衛相は「日本の要人警護のみを目的に海外に派遣する明示的な規定はない」と国会で説明した。
日程調整も難しい。首相の海外出張にはさまざまな手続きが必要だ。その1つが国会への報告。通常国会の会期は6月21日まで。広島サミットが開幕する5月19日までにウクライナ訪問を実現させるには国会報告が欠かせない。開会中に首相が海外に行くには衆参の議院運営委員会の理事会から了承を得なければならないためだ。
議運委の理事会は原則非公開とはいえ、与野党の複数の理事の前で政府が説明すれば情報管理にも限界がある。情報が外部に漏れれば、岸田の命にかかわる問題となる。ましてや、岸田官邸の情報管理はお世辞にも上手とは言えない。危機管理上、最も高いハードルが岸田の長男で首相秘書官の翔太郎氏の存在である。
最大のハードルは長男の機密情報管理
〈首相キーウ訪問検討〉
読売新聞が1面大見出しにそう掲げたのは1月22日。記事の冒頭には〈複数の日本政府関係者が明らかにした〉とあり、〈2月中の訪問を目指しており〉〈今月23日に通常国会が開会するため、審議への影響が出ないよう週末を活用する方向〉と日程まで書かれていた。
即座に官邸では極秘情報をリークした犯人捜しが始まり、やがて疑いの目は翔太郎氏に向かったという。日程が事前に漏れれば岸田が攻撃されるリスクは高まる。こんなシャレにならない話を記者に漏らすのは、官僚でも政治家でもないズブの素人、つまり官邸幹部で最も政治経験の浅い翔太郎氏しか考えられない──というのが理由のようだ。
月刊誌「FACTA」は昨年12月〈「官邸極秘情報ダダ漏れ」 情報源は首相長男・岸田翔太郎氏か〉と報じていた。もし文字通り「身内」が機密情報をペラペラと漏らしているのだとしたら岸田も災難だが、そもそも政治経験がゼロに等しい30代の若造に政務秘書官を任せること自体に無理がある。
政務秘書官の仕事は霞が関に睨みを利かせ、自民党幹部と連絡を密にして国会日程を回し、時にはメディアを懐柔するといった水面下での調整力が問われる。親バカの情実人事が許されるようなポストではない。
閣僚の辞任ドミノなど、これまでも岸田政権は危機管理能力のなさを露呈してきたが、翔太郎氏が官邸に居座る限り、岸田が戦地を訪れるのは危なっかしすぎる。絶対に無理だ。それでも広島サミット前の訪問を探るなら、まず岸田は家族との関係を見つめ直した方がいい。
大体、何もできないくせに日本の首相が出遅れに焦り、ウクライナ訪問に前のめりになる必要はあるのだろうか。
シャカリキになるほど米国の「カモ」
「広島サミットはウクライナ支援が大きなテーマとなり、議長が現場を踏んでいなければ議論をリードするには頼りない。ただ、そのメンツだけで戦地に来られてもゼレンスキー氏は、いい迷惑でしょう」と言うのは、高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)だ。こう続ける。
「日本は他の6カ国と違い、NATOに加盟しておらず、唯一アジアの一員です。むしろ、独自外交を歩む道を模索すべきではないか。何よりもサミットの大事な議題はロシアによる国際法違反の侵略を止めること。その調停を担うことが議長国の首脳の務めです。岸田首相は外相時代、プーチン大統領と27回会談した『安倍外交』に長期間携わっていた。当時の外交ルートを生かしてロシアとウクライナの仲介役を申し出た方が、国際社会における日本のプレゼンスは確実に上がります。その検討すらせず、サミットはもちろん、国内の統一地方選や低迷する支持率回復のためにウクライナ訪問を利用する気なら、戦火に生きる現地の人々に大変、失礼です」
ただのメンツで戦地でのパフォーマンスをもくろむ岸田の軽さ、危うさ、愚かさ。この調子だと、バイデン政権にいいように利用されかねない。米国のウクライナへの軍事支援の総額は、この1年で約298億ドル(約4兆円)に上る。膨らむ一方の軍事支援に世論もうんざりしており、1月のAP通信とシカゴ大の調査では財政支援に反対(38%)が賛成(37%)を上回った。
しかも、バイデン電撃訪問の20日は初代大統領ワシントンの誕生日を祝う「大統領の日」で、米国は祝日だった。ある共和党議員は「大統領の日にアメリカを捨てて、ウクライナを選んだ」と語り、国内問題を無視しているとバイデンを批判。来年の大統領選に向け、トランプ前大統領は「私はプーチンと非常に良い関係を築いていた。私が大統領だったら、ウクライナに入らなかっただろう」とアピールしている。これ以上の巨額支援には困難がつきまとう。
「岸田首相がキーウ訪問にシャカリキとなり、ウクライナ支援に肩入れするほど、バイデン政権には『いいカモ』です。巨額の援助を肩代わりさせられるのは目に見えています。もっと言えば、米国の軍事支援は自国の軍需産業を儲けさせる側面がある。それが途絶えてしまえば、新たなサイフとして日本にさらなる兵器の爆買いを押し付けてきそうです」(政治評論家・本澤二郎氏)
財源は全て国民の血税だ。それにしても、この首相のタイミングで広島サミットを開催するとは、日本国民は「運の尽き」を感じざるを得ない。
http://www.asyura2.com/22/senkyo289/msg/354.html
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