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2022年9月29日00時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK288] 安倍氏国葬で「得をしたのは菅前首相だけ」 弔辞がSNSで大絶賛、評価うなぎ上りの想定外(日刊ゲンダイ)

安倍氏国葬で「得をしたのは菅前首相だけ」 弔辞がSNSで大絶賛、評価うなぎ上りの想定外
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/312037
2022/09/28 日刊ゲンダイ


たどたどしさが「実直」に(弔辞を述べる菅前首相)/(C)JMPA

 絶賛の嵐だ。27日の安倍元首相の国葬で友人代表として弔辞を読んだ菅前首相。「原稿棒読み」の印象が強く、周囲も気をもんでいたが、予想に反する“名スピーチ”に菅氏の評価はうなぎ上りである。

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「あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気を共にしたい」

 菅氏は自ら原稿を書いたという弔辞の冒頭で安倍氏の銃撃直後、搬送先の病院に駆けつけた当時の心境をそう振り返り、「あなたならではの温かな、ほほ笑みに最後の一瞬、接することができました」と続けた。

 これが弔辞でなければ、たどたどしいオッサンの恋文のようだが、ツイッターでは《恋人に送る言葉の様に優しく、美しい》《愛しい人を失った深い深い哀しみが伝わってきてた》と高評価。訥々とした口調も《実直な部分がにじみ出てウルっとなった》なんてツイートされているから何が幸いするか分からない。

「日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲き誇れ。これが、あなたの口癖でした」と“ホンマか?”と首をかしげたくなる述懐もあったが、「覚悟と決断の毎日が続く中にあっても、総理、あなたは常に笑顔を絶やさなかった」と涙をこらえ、声を詰まらせながら回顧。喪服姿の昭恵夫人が追悼の辞を聞きながらハンカチで涙を何度も拭う姿も相まって、菅氏に感動を伝える書き込みが続出した。

 安倍氏の読みかけの本に、ここまで読んだと端を折ったページ。マーカーペンで印をつけた箇所にあった山県有朋が盟友・伊藤博文の死を悼んだ歌「かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」──「この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません」というデキ過ぎた展開でも追い風は収まらない。

紹介した本はアマゾン1位に

 菅氏が紹介した岡義武著「山県有朋」(岩波文庫)は弔辞の後、大手書店で売り切れ続出。アマゾンの売れ筋ランキングでも突如1位に躍り出て、早くも「ガースー感動効果」が表れている。

「6割の国民が反対する空虚な儀式を象徴するように、形式的で口先だけの岸田首相の弔辞の後でしたからね。多くの人々が冷ややかな目で見ていただけに、情に訴え、気持ちのこもった菅さんの弔辞は余計に良く映ったのでしょう。結局、国葬強行で得をしたのは唯一、菅さんのみ。混乱と分断を招いた岸田首相の責任が問われます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 ここまで再評価されると、菅氏が安倍氏を銀座の焼き鳥屋で口説いたように党内から首相再登板を求める声が上がりかねない。菅氏は今後の政界を「いかにせむ」と考えているのか。

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/347.html

記事 [政治・選挙・NHK288] <無理やりやった「セレモニー」にどんな意味?>安倍国葬 視聴後の国民に虚無と嘆息(日刊ゲンダイ)

※2022年9月28日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2022年9月28日 日刊ゲンダイ12面


※文字起こし

 一体、何のための「セレモニー」だったのか。国民世論の反対を無視したまま、27日強行された安倍元首相の「国葬儀」。終わってみれば、あまりに空疎なものだった。

 民放の女性アナウンサーが司会を務め、参列した歴代首相や歴代議長の出席も、野田佳彦元首相のほかは自民党OBばかり。葬儀委員長は岸田首相で副委員長は松野官房長官だから、実態は自民党のイベントか、せいぜい内閣と自民党の合同葬といったところだ。それを無理やり「国葬」とパッケージングして権威付けした“国葬もどき”が延々とテレビで垂れ流されていたことには、この国の政治の劣化をまざまざと見る思いがする。

 法的根拠が曖昧なまま、国会にも諮らず、「理屈じゃねえ」と閣議決定して、反対意見は封殺し、予備費から血税を投入した国葬。民主的な手続きや配慮はどこにもない。

 岸田は国葬を決めた理由について、「歴代最長政権」や「経済再生、外交などの実績」を挙げているが、勝手に党則を変えて長期政権に居座ったのだし、アベノミクスの弊害による円安地獄でいま日本は大変なことになっている。米国に追従し、ロシアのプーチン大統領にも媚びて北方領土を取られた宰相の外交実績って何なのだ? まさか統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の後ろ盾になって、日本人の富を流出させていたことか?

 銃弾に倒れて非業の死を遂げた首相の国葬は、普通はすんなり受け入れられる。ここまで反対された原因のひとつは、安倍の死によって統一教会と自民党の癒着が白日の下にさらされ、その元締が安倍だとみられているからだ。 

民主主義を踏みにじる「真のリーダー」

「日本と地域、さらには世界の安全を支える頼もしい屋根をかけ、自由、民主主義、人権と法の支配を重んじる開かれた国際秩序の維持・増進に、世界の誰より力を尽くした」(岸田首相)

「君は終始、経済の成長および行財政と教育の改革、ならびに災害からの復興に心魂を傾け、また、世界の平和と繁栄に力を致し、国民生活の充実とわが国の国際的地位の向上に貢献されました」(細田衆院議長)

「わが国、民主政治発展のため力を尽くされました」(尾辻参院議長)

「その生涯を通じ、高い指導力や先見性をもってわが国のために献身されました」(戸倉最高裁判所長官)

「あなたは、わが国、日本にとっての真のリーダーでした」(菅前首相)

 こうした弔辞だけを聞けば、どんな立派な人物かと思うが、これらの賛辞を贈られたのは、法の支配も議会も軽視して民主主義を破壊し、隣国への敵対感情を煽り、日本の国力衰退を加速させた安倍だ。いかに虚飾に満ちた国葬の茶番なのか。

「都合の悪い公文書は偽造や廃棄で延命し、国会で嘘八百を言い続けたのが安倍元首相です。民主主義を踏みにじってきた彼を英雄のように持ち上げる儀式をテレビが垂れ流す。安保法制も特定秘密保護法の成立を強行したことも、美談として語られていたことにはゾッとします。憲法違反を犯した元首相を『真のリーダー』と祭り上げる。統一教会とのズブズブ関係についても“なかったこと”のようにされていましたが、数々の疑惑と悪行に国葬でフタをするわけにはいきません。主要国の現職トップが軒並み来なかったのは当然で、こんな暗黒のセレモニーに少なくとも16億6000万円もの国費が投入された。あの内容で英エリザベス女王の国葬費用より多いのは理解できません。しかも、民間警備費などで実際はもっと総額が膨らむ可能性が高い。本当に、何の意味があったのか。もはやため息しか出ません」(政治評論家・本澤二郎氏)

生前も、亡くなってなお分断を煽る政治家の葬送

 友人代表として弔辞を読んだ菅のスピーチが絶賛されているが、2度目の総裁選への出馬をためらう安倍を銀座の焼き鳥屋で3時間説得して首を縦に振らせたことが「菅義偉、生涯最大の達成としていつまでも誇らしく思う」って、あまりに情けなくないか。参列していた海外要人ものけぞったことだろう。仮にも首相経験者だ。もっと他に実績はないのか。こんなスピーチを恥ずかしげもなくしてしまう時点で、やはり安倍を賛美する内輪向けの自民党イベントなのである。

 実際、岸田周辺や国葬賛成派が開催の意義として強調していた「弔問外交」も不発だった。

 G7加盟国からは現職トップの参加はなく、岸田は国葬前後3日間で約40カ国との“会談”をこなして実績を強調していたが、通訳を介して10分程度の会談では実がない。ただのマラソン記念撮影だった。そもそも、あれを国葬と言い張るならば、葬儀を外交に利用する魂胆がさもしい。弔問外交はあくまで結果であって、「弔問外交やるぞ!」と大々的にアピールするものではないだろうが、それすら画餅に終わった。

 国葬会場の日本武道館周辺では一般献花に長い列ができ、首相官邸や国会などが半旗掲揚で弔意を表明した一方、各地で“反旗”があがっていたのも象徴的だった。武道館や国会周辺だけでなく、全国で国葬反対のデモが行われた。

 国民分断の中で行われた国葬は、さしたる演出もないのに、約2万人もの警察官を動員する警備態勢で、巨額の税金が使われたわけだ。異論を敵視し、選挙演説で「こんな人たちに負けるわけにいかない」と口走った安倍にふさわしい葬送なのかもしれないが、無理やり国葬に格上げして世論の反発を招くセレモニーに何の意味があったのか。慣例通りの内閣・自民党葬にしておけば、もっと静かに見送れて安倍も遺族も国民も平穏だったのではないか。虚無感だけが残る。

不気味な自衛隊の存在感

「自民党岸田政権にとっては、国葬でなければならなかったのでしょう。安倍元首相は『戦後レジームからの脱却』、つまり戦後の日本国憲法体制を転覆することを一生懸命にやってきた。そういう人を正当化し、神格化するための儀式ということです。遺骨が出発する際には安倍首相の自宅前で自衛隊が儀仗で見送り、わざわざ防衛省の敷地内を経由してから日本武道館に到着した。セレモニーの会場内でも、自衛隊が国葬の中心的役割を担っていました。国葬を決めた閣議決定で自衛隊も動かせるということです。これは、戦争につながる扉になりかねないのです」(立正大名誉教授の金子勝氏=憲法)

 安倍の国葬に参加した自衛隊員は約1390人。55年前の吉田茂の国葬時は約1000人だったから、それより多い。防衛省の正面玄関には制服組がズラリと並んで、安倍の遺骨を乗せた車に敬礼した。内閣総理大臣は自衛隊の最高指揮官だから当然ではあるのだろうが、なぜ、わざわざ防衛省を経由する必要があったのか。

 武道館での国葬における黙祷の際も、海軍の軍曲だった「国の鎮め」が自衛隊によって奏楽されていた。過去にも例があるとはいえ、解釈改憲で憲法を骨抜きにし、安保法制の成立に注力した安倍の国葬では、特別な意図を感じてしまうことは否めない。

「自衛隊の儀仗や堵列など、軍国色がかなり表に出ていた。この国葬は、民主的政治から軍国独裁政治への分岐点になりかねない、恐ろしい光景だと思いました。戦後、安倍元首相ほど民主主義に挑戦した強権的な首相はいなかった。こういう人が国葬にふさわしく、これ以上の政治家は出てこないと自民党議員は本気で思っているのでしょうか。だとしたら、そんな日本政治には絶望しかありません。政府が国葬を決めたから従うとか、反対してもムダなどと言っていたら、戦争も同じように始められてしまう。政府の一存で強行されても、反対し続けることが大切なのです」(金子勝氏=前出)

 自民党の二階元幹事長は「国葬が終わったら、反対していた人たちも必ずよかったと思うはず」とか言っていたが、こんな微妙な国葬もどきを見せられて「よかった」と思うほど国民はお人よしではない。

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/348.html

記事 [政治・選挙・NHK288] またも三浦瑠璃のシースルー喪服!自分が目立てばTPO関係なく(まるこ姫の独り言)
またも三浦瑠璃のシースルー喪服!自分が目立てばTPO関係なく
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2022/09/post-14c0b4.html
2022.09.28 まるこ姫の独り言

三浦瑠璃の喪服姿とやらを見たが、これ本当に喪服か?

この服装で故人を悼むって正気か?

見ようによってはめちゃくちゃ色っぽい。

三浦瑠麗氏 国葬に参列した喪服が独特デザイン 胸前がスクエアに透け「さすがオシャレ」「素敵」
 9/27(火) 20:16配信 デイリースポーツ

>国際政治学者の三浦瑠麗氏が27日、インスタグラムを更新。この日、東京・日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬に参列したことを報告した。写真では喪服を着た自身の姿をアップ。独特のデザインにもネットの注目が寄せられた。

>愛猫をあやす場面の写真をアップ。喪服は、胸の前と腕がスクエアに透けた独特なデザインのドレス。

三浦瑠璃が自分の喪服姿を披露していたが。。。


結婚式ならともかく、これだけ胸がスケスケ、そして腕もスケスケの喪服もどきは国葬とやらの儀式には似合わないのではないか。

この記事のコメント欄に
>自分の大事な人の葬儀にもその格好で行けるのかと聞きたい。
葬儀は自分をアピールする場でなく、心静かに故人とのお別れをする場です。
ましてや国葬ともなれば、参加する人のマナーも試されると思います。
参加できない日本国民の代表だと言う思いになれないのものですかね。

三浦は、イベント感覚なんだろうが一応は「国葬」として銘打っている場でのこの服装は違和感があり過ぎる。

自分の身内の葬儀にこんな格好をして行ったら、めちゃくちゃ顰蹙を買うと思うが、この人の場合、自分のアピールの為にはなりふり構わずだろうから、「独特のデザインのドレス」で自分が目立とうとしているが、どう考えてもTPOとは程遠い。

そして三浦は、色んな人が国葬の招待状の写真アップして欠席表明するのに対して「はしたなく見える」とツイートした人だ。


他者の行為は「はしたなく見える」のに自分が国葬当日に、場違いなスケスケ喪服姿をアップする行為は、はしたなくないのだろうか。


どう見ても、このスケスケのシースルー姿は喪に服している姿とは程遠い。

そしてマナー的にも問題あり。

この人もパラレルワールドの人に見えて仕方がない。

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/349.html

記事 [政治・選挙・NHK288] 誤算続きの安倍氏国葬 4割が招待辞退、国会議員6割欠席、費用はエリザベス女王国葬以上(女性セブン)

※女性セブン 2022年10月13日号 誌面クリック拡大


誤算続きの安倍氏国葬 4割が招待辞退、国会議員6割欠席、費用はエリザベス女王国葬以上
https://www.news-postseven.com/archives/20220929_1797524.html?DETAIL
2022.09.29 07:00 女性セブン NEWSポストセブン


昭恵夫人の胸中は(写真/JMPA)

 儀仗隊の先導により、遺骨を抱いた喪主の昭恵さんが入場した。約2か月前に夫との別れを告げたときに見せた姿よりも幾分かほっそりとし、遺骨を支えるその腕は、あまりにか細く思えた。愛する夫を失った深い悲しみからか、それとも嫌でも耳に届く批判的な声の多さの心労ゆえか──昭恵さんは身の置き所のなさを感じているという。

 誤算続きのお別れに、会場からは深いため息が漏れた。9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬。最初の読み違いは参加者の数だった。国内では約6000人に案内を発送したが、そのうち出席したのは約3600人のみで、4割にあたる2400人が招待を辞退。元職を含む国会議員にいたっては6割が欠席の意向を示した。さらに、海外からの弔問客も尻すぼみとなった。

「当初は各国の首脳が来日して華やかな弔問外交が繰り広げられると喧伝されましたが、フタを開けてみればG7首脳の出席はゼロ。噂された米国のトランプ前大統領やオバマ元大統領といった“大物”も来なかった。在任中の安倍さんは外交を最大の成果としていただけに、海外の要人の反応は寂しいものでした」(政治部記者)

 国民から大きく反感を買ったのが費用面だ。当初、政府は2億4900万円の予算を計上したが、「要人の送迎費や警備費が含まれていない」などと追及されると、「概算として16億6000万円の費用がかかる」と明らかにした。

 奇しくも8日違いで行われたイギリスのエリザベス女王の国葬にかかった費用は、英メディアによると推計800万ポンド(約13億円)。荘厳で気高くもあった女王の国葬よりも高額となった安倍氏の国葬費用に違和感を抱いた国民は少なくなかった。

「女王の国葬ではかなりの数のボランティアが献身的に働きましたし、大掛かりに見える儀礼の備品は使い回しているものも多かった。沿道を埋め尽くした花は、国民から献花されたものを王室の庭師が手作業で並べたもので、どこを取っても国民の女王への愛にあふれたあたたかく手作り感のある内容でした。英国民は13億円という費用に不満はなく、自分たちの手で送り出したいという気持ちが強く感じられました」(在英ジャーナリスト)

 かたや日本政府は、警備に要する経費として8億円、海外要人の接遇に要する経費として6億円、待機場所の借り上げなど式典関係の経費として2.49億円を計上した。だが実際の式典に国民の葬儀としての一体感はなく、物々しい警備だけが印象に残った。

「あれだけやれば、16億円超では到底収まりません」

 こう指摘するのは元公安警察で作家の濱嘉之さんだ。

「政府は警備にかかる経費を8億円としますが、あくまでも発表されたのは道府県警察の費用で、そこに警視庁の警察官4万5000人の費用は含まれていません。国葬は国の行事なので警視庁の警備費は国が負担する必要があります。しかも今回、警察は威信をかけた人海戦術による警備を行ったため、さまざまな費用を合わせて試算すると警備費だけで最低でも40億円かかります。

 一方で国には使途を公開しなくても使える官房機密費と外交機密費があり、当初の概算16億6000万円を超える費用は機密費でこっそり補填されるかもしれません」

 この先、当初の概算を上回る国葬の費用が明らかになれば、国民の怒りはさらに増すだろう。


国葬大炎上に憂鬱


エリザベス女王の国葬より費用がかかったのはなぜか(撮影/JMPA)


国葬の前日まで打ち合わせに臨んでいた(写真/JMPA)

※女性セブン2022年10月13日号

 写真38枚

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/350.html

記事 [政治・選挙・NHK288] 原発再稼働“影の主役”は嶋田隆首相秘書官 その狙いは「東電救済」だ 特別寄稿 古賀茂明 元経産官僚(日刊ゲンダイ)

原発再稼働“影の主役”は嶋田隆首相秘書官 その狙いは「東電救済」だ 特別寄稿
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/311812
2022/09/23 日刊ゲンダイ


岸田首相と嶋田隆首相秘書官(右)

 9月9日、私は某メディアの取材メモを入手した。岸田文雄総理の首席秘書官、嶋田隆氏を取材したものだ。そのポイントは、今冬、来冬の電力需給が厳しくなるので、東京電力柏崎刈羽原発を再稼働させる仕組みを作るということ。原子力規制委員会が認めない限り原発の稼働は法律上不可能だが、現時点では、東電の危機管理体制などに大きな問題があるため、柏崎刈羽原発には、安全審査通過後も規制委が事実上の運転停止命令をかけている。そこで、停電のおそれがある場合などには、規制委の承認なしで国の責任で緊急に動かすことにしようというのだ。

 その際、東電に対して、国が柏崎刈羽の再稼働を保障することで、東電が狙う家庭向け電力料金値上げを止めることも併せて検討されている。

 規制委の権限を無視して原発を動かすためには、新たに法律が必要になるが、それも「一気に国会に議論してもらう」という。

 これが本当なら大特ダネだが、まだ記事にはなっていない。私は半信半疑だったのだが、17日付日本経済新聞を見て、「やはりそうか」と思った。「東電、法人向け料金値上げ 柏崎刈羽の再稼働織り込む」という見出しの記事が伝えたのは、東京電力が2023年4月から法人向け標準料金を値上げすると発表したことだ。

 ただ、そこにはさらに重要なことが2つ書いてあった。第1に、この値上げは、電力の卸売市場での調達価格や自社発電所で使用する燃料費が上昇した分を販売価格に転嫁するためのものだが、なぜか、家庭向けの値上げはしない。第2に、東電は前提として柏崎刈羽原子力発電所7号機の来夏の再稼働を織り込んで「顧客の負担軽減」につなげると説明した。この2点を合わせると、柏崎刈羽を再稼働させることが家庭向け料金値上げ見送りの条件になっていることがわかる。

 ここから予想される今後のシナリオは、以下のようなものだ。

 東電と経済産業省は、今冬以降の「電力不足」をことさらに宣伝する。その上で、柏崎刈羽原発を緊急時に備えて試運転することを認めてもよいのではないかと国民に訴え、規制委が認めていない段階での「緊急運転命令」を政府が出せる法律を国会で通す。そして、冬や夏のピーク時直前に、「停電になる!」と称して、柏崎刈羽原発を再稼働させ、これにより「停電回避できた!」と宣伝する。国民は安堵し、反原発の勢いは一気に衰える。規制委も運転を認め、地元も同意する……。

 そこまでして原発を動かすのは、何よりも、原発稼働を認めて東電の経営を楽にする「東電救済」が目的だ。嶋田秘書官は、元経産省次官。原子力損害賠償支援機構(当時)の理事や東電取締役も経験している。将来の東電会長という噂もあった「東電」側の人間だ。彼のシナリオが実現するのか? 原子力ムラの今後の動きに要注目だ。


古賀茂明 元経産官僚

1955年、長崎県生まれ。東大法卒。通産省へ。行政改革などにかかわり、改革派官僚として名を馳せる。2011年に退職、評論活動へ。「日本中枢の崩壊」(講談社)が38万部のベストセラー。近著は「国家の共謀」(角川新書)、「官邸の暴走」(角川新書)

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/351.html

記事 [政治・選挙・NHK288] 細田衆院議長、旧統一教会との接点を説明するも「辞任は?」「セクハラ疑惑は?」のツッコミ殺到(FLASH)
細田衆院議長、旧統一教会との接点を説明するも「辞任は?」「セクハラ疑惑は?」のツッコミ殺到
https://smart-flash.jp/sociopolitics/203081
2022.09.29 15:18 FLASH編集部 Smart FLASH


 9月29日、細田博之衆院議長は、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連会合に4回出席したことなどを認める文書を発表した。

 コメントは「衆院議員細田博之」名で発表。2018年10月の「国際勝共連合」記念大会と2019年10月の国際会議であいさつ。2018年3月と2019年3月の会合にも出席した記録があるという。また、2019年6月には関係団体の出版物に関し、憲法改正をテーマとするインタビューを受けたと明らかにした。

【関連記事:細田衆院議長「給料、毎月100万円しか」発言に罵詈雑言の嵐…ひろゆきは「辞職して起業はよ」】

 選挙では支援の意向が示されたと認めつつ、《関係者は、私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない》と釈明。《今後、社会的に問題があると指摘される団体などとは関係をもたないよう、適切に対応してまいりたい》と表明した。

 細田氏が旧統一教会との関係について直接説明するのは初めて。細田氏は自民党安倍派(清和政策研究会)の元会長で、2021年11月の議長就任にあわせて自民党会派を離れており、関係調査の対象外とされていた。

 細田氏のコメント発表を受け、立憲民主党の安住淳国対委員長は記者団に「ますます疑念が深まった。質問に対して答える場をつくらなければならない責任がある」と述べた。

「細田議長は、旧統一教会との接点に関して、記者からの問いかけにも報道機関からのアンケートにも『無回答』を貫いており、批判の声が高まっていました。

 臨時国会召集を前に、野党から『細田議長が旧統一教会との接点を説明するまで審議に入れない』と宣告された結果、しぶしぶ発表したわけですが、文書1枚での発表には反発の声が上がっています。

 細田議長は『週刊文春』にセクハラや選挙運動員の買収疑惑も報じられていますが、こちらに関しても説明がありません。今後、野党がさらに説明を求め、攻勢を強める可能性があります」(政治部記者)

 細田議長が、旧統一教会との接点を文書1枚で発表したことに、ネット上でも怒りの声が上がっている。

《『今後、旧統一教会団体とは一切の関係を断つ』と強く言い切ることはできないのか?!潔く衆議院議長は、速やかに辞任すべき》

《他にもセクハラ疑惑や選挙違反疑惑があるが、疑惑の弁明が記者会見ではなく書面とは情けなさすぎる》

《セクハラと選挙運動員買収については説明しないんですか?》

《月100万円しか貰ってないと不満を述べる人はこの期に及んでも自分は特別だとでも思っているのかね》

 議会は、言葉で意思や意見を表明し、議論によって物事を決める場だ。衆院議長が文書1枚の回答で済ませるようでは、「言論の府」の責任放棄といわれかねない。

( SmartFLASH )

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/352.html

記事 [政治・選挙・NHK288] 安倍国葬強行 これは民主主義終焉のセレモニー(下)国葬で決定的となった安倍元首相の歴史的評価(日刊ゲンダイ)

※2022年9月27日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※2022年9月27日 日刊ゲンダイ3面


安倍国葬強行 これは民主主義終焉のセレモニー(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/311973
2022/09/26 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし

国葬で決定的となった安倍元首相の歴史的評価


2000年、小渕元首相の「内閣・自民党合同葬」の方がはるかに多くのVIPが集まった(C)日刊ゲンダイ

 岸田は国葬を実施する理由として「外交などの実績」「各国からの敬意と弔意の表明」などを挙げていたが、何のことはない。フタを開けてみれば、「シンゾー」「ドナルド」と呼び合う仲だった米国のトランプ元大統領も、ドイツのメルケル前首相も、元首脳たちは軒並み参列を見送った。

 もし、本当に「外交実績」があれば、各国のトップが大勢参列したはずである。

 安倍は「地球儀を俯瞰する外交」と称し、第2次政権発足以降、80カ国・地域を訪問。言うことは一丁前だったが、実績はほとんどない。

 27回も首脳会談を重ねたロシアのプーチン大統領との北方領土交渉は、暗礁に乗り上げて膠着。「私の手で必ず解決する」と意気込んでいた北朝鮮による拉致問題も、金正恩総書記との直接会談をトランプに先を越された挙げ句、正恩に無条件対話を呼び掛けるも相手にもされなかった。

 海外から見た安倍の評価は、参列者の顔ぶれを見れば一目瞭然なのではないか。2000年に執り行われた小渕元首相を弔う「内閣・自民党合同葬」の方が、はるかに多くのVIPが集まった。

 小渕葬には米国からクリントン大統領が参列。アジアからは韓国の金大中大統領をはじめ、フィリピン、インドネシア、タイ、カンボジア、マレーシア、ラオス、モンゴルの8カ国から首脳が来日した。

 一方、安倍国葬は同盟国の米国が副大統領に“格下げ”。アジアから首脳級が参列したのはカンボジア、インドなど6カ国にとどまった。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)がこう言う。

「岸田首相が言うように安倍元首相が『歴史的な業績』を残し、『外交のアベ』がハリボテではなかったならば、格落ち感は生まれなかったはず。国葬を強行したがために、国際社会における日本のプレゼンスの低下を突き付けられた格好です。安倍政権下で喧伝された『日本スゴイ』、ひいては『安倍スゴイ』が幻想に過ぎなかった現実を国葬が浮き彫りにしました」

 皮肉にも国葬が安倍の歴史的評価を決定付けてしまった形だ。

国民は二度と忘れない世紀の愚行の数々

 安倍国葬を強行して、果たしてよいことが1つでもあったのだろうか。

 結局「なぜ国葬にしなければならないのか」「なぜ内閣と自民党の合同葬ではダメなのか」という疑問は最後まで解消しないままだ。慣例に従って「内閣・自民党合同葬」にしていれば、ここまで騒ぎになることもなかったはずである。どうして、国葬にこだわったのか理解不能だ。

 しかも、国民に多大なる迷惑と不便までかけている。

 国葬実施に伴い、東京都内は26〜28日までの3日間、大規模な交通規制が敷かれ、27日は正午から午後9時まで都心部の首都高速は10時間も通行禁止になった。会場となった武道館の周辺では宅配便の集配送も行われなかった。

 さらに、会場周辺の幼稚園は原則「登園ナシ」となった。子どもを預けて働いている親は仕事を休まざるを得なかったのではないか。小学校は午後から休校、午前中は自宅でのオンライン授業を強いられた。

 その挙げ句、国民の「反対」が強いこともあって、欠席者が続出。政府は約6000人に案内状を送ったが、参列するのは3600人だけという寂しさである。

 安倍国葬について、ジャーナリストの山田惠資氏はこう言う。

「本来、国葬とは思想、信条を超えて多くの国民が弔うもの。国の一体化を示すために行うもののはずです。ところが、安倍国葬は国民を一つにするどころか、分断を招いている。そもそも、安倍元首相を国葬にすることは最初から無理があったと思う。安倍元首相は、アメリカのトランプ前大統領と同様に、敵をつくって政権を浮揚させる対決型の政治家でした。国民に向かって『こんな人たちに』とまで口にしていた。全額税金で賄う国葬を実施するとなったら、反発が出るのは最初から分かっていたはずです」

 二階元幹事長は「終わったら、反対していた人たちも必ずよかったと思うはず」と口にしていたが、歴史に残る世紀の愚行を、国民は決して忘れないはずである。


前回記事
安倍国葬強行 これは民主主義終焉のセレモニー(中)ゴマカシと自己矛盾で悶絶、迷走「危険水域」岸田首相はよく正気でいられるものだ(日刊ゲンダイ)
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記事 [政治・選挙・NHK288] 安倍国葬で大はしゃぎ 百田尚樹、有本香ら安倍応援団の醜態、フジサンケイグループは報道の中立性を捨て“安倍追悼”を金儲けに(リテラ)
安倍国葬で大はしゃぎ 百田尚樹、有本香ら安倍応援団の醜態、フジサンケイグループは報道の中立性を捨て“安倍追悼”を金儲けに
https://lite-ra.com/2022/09/post-6231.html
2022.09.28 10:55 安倍国葬で大はしゃぎ 百田尚樹ら安倍応援団とフジサンケイの醜態 リテラ


首相官邸HPより

 昨日27日におこなわれた「国葬」は、全額が国費負担というだけでなく、安倍晋三・元首相を神格化しようという意図がミエミエのなんともグロテスクなものとなった。

 安倍政治を美化しまくった岸田文雄首相や菅義偉・前首相の弔辞はもちろん、「アベノマスク」の提案者と言われる佐伯耕三・元首相秘書官が製作を手掛けたという約8分間のビデオにいたっては、フェイクだらけのネトウヨ史観丸出しの代物。

 さらに、このグロテスクぶりに拍車をかけていたのが、国葬に招待されていた安倍応援団の面々のはしゃぎぶりだ。

 たとえば、安倍応援団で「国葬反対派は極左暴力集団」なる論考を極右雑誌「月刊Hanada」(飛鳥新社)に寄稿した有本香氏は、国葬の会場内で、「安倍晋三の婆や」を自称するほどの熱狂的な安倍支持者である金美齢氏とともに撮った笑顔の2ショット写真を投稿。また、百田尚樹氏も、会場内の様子を写した写真のほか、献花台の前で安倍元首相の遺影が写り込むかたちで撮った自身の写真を投稿した。

 言っておくが、百田氏は、国葬の案内状をSNS上にアップして不参加であることを表明した宮本亞門氏に対し、〈社会人として恥ずかしい行為。著名な演出家らしいが、良識とマナーくらいは持とうよ〉などと説教。有本氏も、有田芳生氏が「御欠席」の「御」の字を定規を使わず斜め線で消していたことに噛みつき、〈私も、定規で縦線2本派です。大した育ちじゃありませんが、会社勤めの経験の中で身についたことのように思います〉などとあげつらっていた。ところが、そうやって“マナー警察”を装って国葬に不参加を決めた人たちを批判していた自分たちは、安倍氏の国葬会場で大はしゃぎし、「マナー違反」とされる写真撮影を平気で繰り広げていたのだ。

 まったく呆れ果てるほかはないが、しかし、もっと問題なのは、報道機関たる大手メディアまでもがこの法的根拠もなくおこなわれた国営の“ネトウヨ祭り”に丸乗りし、“神格化”に手を貸していたことだろう。そのメディアとは、フジサンケイグループのフジテレビと産経新聞だ。

■まるで国営放送状態のフジテレビ 朝から哀悼モードで国葬一色、自社アナを国葬司会に差し出し

 今回の「国葬」については、NHKおよびテレビ東京を除く民放4社が生放送をおこなったが、突出していたのは、レギュラー番組を休止し11時45分から4時間の特番体制をとったフジテレビだった。

 放送時間は『大下容子ワイド!スクランブル』を拡大スペシャルとしたテレビ朝日がもっとも長かったが、番組内では台風被害やイタリア総選挙など他のニュースも扱っており、一方のフジは国葬一色だった。

 しかも、問題はその報道姿勢だ。民放による国葬の生放送番組は、メディア各社の世論調査で反対が半数を超えていたことを念頭に入れてか、国葬の問題点について整理するなど、ある程度抑制の効いた内容となっていた。とくに日本テレビは安倍元首相の政治について批判されてきた側面にも触れ、さらには統一教会の問題も取り上げ、「霊感商法対策弁護士連絡会」の山口広弁護士のコメントも放送した。

 だが、フジの特番はまるで国営放送の公式中継だった。解説は最小限で、延々、式を中継。ほとんどの局が献花がはじまってしばらくすると中継を切ったが、NHKとフジテレビだけはギリギリまで中継を続行させた。しかも、フジが異常だったのは、朝のワイドショー『めざまし8』の段階から“哀悼モード”だったこと。実際、同じ時間帯に放送されている『羽鳥慎一モーニングショー』(テレ朝)や『スッキリ』(日本テレビ)でも国葬の話題を扱ってはいたが、MCの羽鳥氏や加藤浩次は普段どおりのスタイリングで司会を進行。だが、『めざまし8』の谷原章介は喪服に近いダークトーンで衣装をまとめ、コメンテーターの三浦瑠麗氏もその後国葬に出席した際と同じ胸元がシースルーになったブラックドレスで出演していた。

 いや、フジの異常さでいえば、もっとも重要なのは、国葬の司会をフジテレビアナウンサーである島田彩夏が務めたことだろう。

 そもそも、政治家の葬儀を現役の局アナがおこなうことも異例だが、今回、島田アナが司会を務めたのは国家が主催のイベントだ。報道機関であるメディアのアナウンサーがそのようなイベントで司会を務めるなど、メディア企業として中立性を損なう行為であることは論を俟たない。しかも、今回の国葬は国論が二分どころか反対の声のほうが大きかったのだ。にもかかわらず、フジテレビは自社のアナウンサーをその国葬の進行役として差し出したのである。メディアとしての自殺行為だと言わざるを得ないだろう。

 繰り返すが、世論は反対という意見のほうが多く、さらには国葬実施を閣議決定で決めた点など問題だらけのイベントであるにもかかわらず、自社の社員を国葬の運営に差し出し、プロパガンダの式典を垂れ流して弔意を押し付けるかのような放送を繰り広げたのがフジテレビだったのだ。

■安倍元首相の死を商売にした産経新聞 自社紙面広告のクラウドファンディングを募る商魂

 しかし、同じグループである産経新聞はもっとすごかった。なんと、安倍元首相の死と国葬を“商売”にしてみせたからだ。

 産経新聞は〈弔意を伝えたい皆様のお名前を紙面に掲載するクラウドファンディング〉を実施。「追悼 安倍晋三元首相 〜国葬にあたり、広く社会で弔意を〜」なるクラウドファンディングサイトを8月に開設し、個人1口5000円で募っていたのだ。

 そして、国葬実施日である27日朝刊では、4面にわたってこの特別紙面を掲載。1面は安倍元首相の写真を大きく載せ、「偉大なリーダーへ、心より弔意を込めて」という文章を掲載。残り3面で「私たちは、安倍元首相の志と功績を忘れません」というタイトルの下にズラリと名前を印刷した。

 問題は、このクラウドファンディングで産経はいくら儲けたのか、だろう。クラウドファンディングサイトによると、8月10日には〈目標金額は超えておりますが、6000名までご賛同者を募っております〉とし、翌11日には〈新たに2000名を募ることといたしました〉と報告。当初8月30日まで募集する予定だったが、13日には募集受付を締め切っている。最終的に何名の応募があったかは不明だが、単純計算すると産経の儲けは8000名×5000円=4000万円となる。

 産経は〈本企画の収益の一部を北朝鮮による拉致被害者家族連絡会に寄付いたします〉とし、その寄付の結果もクラウドファンディングサイトで報告するとしているが、あくまで寄付するのは収益の一部。ようするに、産経は安倍元首相の死、そして国葬を自社の商売にしたのである。

 同じく安倍応援団メディアである「月刊Hanada」も3号連続で安倍元首相の追悼特集を展開、まだまだ追悼特集号が出そうだが、産経のやり方をみていると「弔意を表す」「ご冥福をお祈りする」と言いながら、安倍氏の死を金儲けの道具にしているだけなのではないか。

 いや、産経の特別紙面には「安倍元総理の遺志を子々孫々受け継ぎたい」なる言葉が掲載されたり、国葬時にはネトウヨ文化人から〈安倍晋三は日本の神となった!〉というトンデモツイートが飛び出すなど、神格化はさらに加速している。そういう意味では、国葬が引き金となり、フジサンケイはもちろん、安倍応援団メディアおよび応援団員が“神格化商売”として壺でも売り出しそうなほどに勢いづかせたことは、長く記憶されるべきだろう。

(編集部)

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/354.html

記事 [政治・選挙・NHK288] 細田衆院議長が紙1枚だけの開き直り 旧統一教会との関係認めるも「国民をバカにしている」の声(日刊ゲンダイ)
細田衆院議長が紙1枚だけの開き直り 旧統一教会との関係認めるも「国民をバカにしている」の声
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/312128
2022/09/29 日刊ゲンダイ


衆院本会議にのぞむ細田博之衆院議長(C)日刊ゲンダイ

《ペーパー一枚だけの開き直り。「関係者は、私が知る限りでは普通の市民であり、法令に違反する行為を行っているとの認識はない」 統一協会関連団体の会合で「韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際会議の場は、たいへん意義深い」と挨拶しておいて、何も問題がなかったとでも言うのか》

 日本共産党の小池晃書記局長は自身のツイッターにこう投稿した。29日、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の関連会合に4回出席したことを認めるコメントを文書で発表した細田博之衆院議長についてだ。

「衆院議員細田博之」名で発表されたコメントによると、2018年10月の「国際勝共連合」記念大会と19年10月の国際会議であいさつ。18年3月と19年3月の会合にも出席した記録があり、同年6月には関係団体の出版物に関し、憲法改正をテーマとするインタビューを受けたことを明らかにした。

 旧統一教会の関連団体から「選挙で支持する」との意向を伝えられていたといい、細田氏は「関係者は私が知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない」と強調。「今後、社会的に問題があると指摘される団体とは関係を持たない」と表明した。

 総理大臣と並ぶ「三権の長」が、弁護士団体などから反社会的勢力と指摘する声も出ている旧統一教会の力を借り、選挙運動を行っていたわけで、本来であれば辞任は免れないのではないか。ネット上では、細田氏の開き直りとも受け取れるコメント文書に怒りの声が上がった。

《ずっと逃げたまま国葬で弔辞を述べて、国葬が終わったら、会見ではなく文書で》

《衆院議長がペーパー1枚で説明って。国民をバカにしているし、霊感商法の被害者などはどう思うの?》

《反社とつながっていたという三権の長で国会はいいのか》

 細田氏は、すでに報じられている女性記者に対するセクハラ疑惑を含めて会見を開くべきではないか。

http://www.asyura2.com/22/senkyo288/msg/355.html

記事 [政治・選挙・NHK288] 50年の日中関係<本澤二郎の「日本の風景」(4579)<森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三で逆転、目下危機的な東京と北京>
50年の日中関係<本澤二郎の「日本の風景」(4579)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/34300688.html
2022年09月29日 jlj0011のblog

<1972年9月29日に国交正常化に角さん茅台に酔って機内でイビキ>

 いま中国に本物の茅台酒はない。「特供」と記された本物は、外国に輸出されて国内にない。一般に出回っているものは偽物。幸運にも4、5年前、北京のチョウさんが秘密の場所から取り出してくれ、乾杯した。残りをいただいて大事に保管したつもりだったが、その価値が理解できず、いつの間にか消えてしまった。中国では幻の茅台である。50年前の日中関係は幻だったのか?安倍・清和会外交の歴史的な不始末に屈してしまうのか、それとも?

 50年前、この茅台で北京の田中角栄首相と周恩来総理が、共に歓喜して痛飲した。帰国後しばらくして大平正芳外相が、宏池会事務所で「周総理が日本の特別機の待つ上海まで、中国機を用意して見送ってくれたんだが、角は周総理の横で高いびきを始めた。礼の国での失礼な態度に、隣でひやひやしたよ」とエピソードを明かしたことが懐かしい。茅台のせいで二日酔いだった。田中にとっても大平にとっても、50年前が人生の最高を極めた日となった。

 ともあれ日本と中国は、めでたく国交を結んだ。その歴史的瞬間を茅台が両雄を満足させた。一躍中国の茅台の需要が膨らんで、大半の中国人も本物の茅台と縁が無くなった。国交正常化50年にして、日本と中国の外交は最悪、振り出しに戻ってしまった。強権的な北京政府に世界は翻弄されている。

 9・27安倍国葬で菅義偉は、自身を首相に押し上げてくれた安倍晋三を絶賛したものだが、世界最大の消費市場を放棄する日本会議・統一教会の愚かな安倍外交に東アジアは、緊張して危険極まりない。

<各社とも政治部長が同行、3歳長男と羽田の特別機見送り>

 戦後最大の歴史的な外交舞台に、田中と大平以外に官房長官の二階堂進も随行している。「趣味は角栄」を任じる二階堂への田中の配慮だった。

 この世紀の晴れ舞台に、各社とも政治部長が同行した。ヒラの出番などなかった。当時は政府専用機がなかった。おそらく日本航空をチャーターした特別機を羽田に用意したはずだ。

 中国は、史上最大ともいえる日本軍による空前絶後の侵略戦争の損害賠償を放棄するという決断をした。仮に損害賠償支払いが現実に実施されると、日本の経済成長は危うかった。中国の驚くべき配慮に親中派の日本政府は、自信を膨らませ、一気呵成、正常化へと突っ走った。

 一人抵抗した勢力は、A級戦犯の岸信介配下の福田赳夫の清和会だけだった。直前の自民党総裁選で大角連合が勝利し、7月7日に田中内閣が誕生していたにもかかわらず、台湾派の清和会の抵抗は続くことになる。

 当時、大田区の妻の実家に居候していた駆け出し記者は、3歳の長男・春樹の手を引いて羽田空港に駆けつけた。山口朝男政治部長を見送った。見送りゲートで息子を肩に乗せてから、もう50年経つ。

<中国外交部の肖向前氏が教えてくれた「大平正芳の対中長期戦略」>

 大平さんは寡黙な人である。人前で自己をひけらかすことはない。人格識見を体現した政治家だった。池田内閣が誕生すると、池田は女房役の官房長官を大平に委ねた。大平は「今日よりゴルフ宴会はご法度ですよ」と首相に釘を刺した。安倍を礼賛した、一時的に宏池会に所属した菅など足元にも及ばない。

 大平の対中戦略に感服した人物が中国外交部にいた。知日派の肖向前さん。彼は大平と共に日中友好活動をした元内務官僚の古井喜実から、大平のすごい対中長期戦略を教えられて、頭を垂れた。

 「日本にこんな素晴らしい人物がいるのか」と驚いた。それを筆者にも打ち明けたのだ。大平番記者も全く知らない大平の見事な戦略に対して、感動して当然だった。

 ご存知鳩山一郎内閣は日ソ国交回復を実現した。次いで石橋湛山内閣は日中正常化を公約に掲げたが、体調を崩して果たせず、後釜に座った台湾派の岸内閣によって封じ込められた。この場面で大平は密かに心に誓った。まずは池田内閣の誕生である。池田政権では、官房長官として政府全体を掌握するや、続いて外相に就任して、岸外交を逆転させた。だが、池田の病気退陣で政権は、またしても岸の実弟・佐藤栄作に移行した。 

 ここから大平の苦闘が始まる。佐藤派の田中角栄を台頭させて、岸と佐藤の後継者・福田赳夫を抑え込む作戦である。大角連合は、親台湾派の岸・福田封じ込め作戦による田中内閣の実現だった。危うい綱渡り作戦だ。

 宏池会の会長就任も不可欠だった。優柔不断の前尾繁三郎追い落としも、やむを得ない決断だった。これらをやり遂げたあと佐藤後継争いとなった。

 大平の大作戦など全く知らなかった大平番記者は、田中内閣で幹事長にならずに外相に就任した大平に「おかしい」と懸念を抱いたものだった。

 田中内閣誕生と大平外相就任が、悲願の日中国交回復を約束した。大平の対中戦略には脱帽である。中国外交部きっての親日派も、古井の解説に感動した。大平の大戦略を知る日本人は、ほかに誰もいない。肖向前さんに出会うことがなければ、この大平戦略を誰も知らずに50年を迎えたことになる。

 かの40日抗争で解散総選挙の途上で、大平は許容しがたい運命を受け入れてこの世を去って逝った。武道館での大平葬儀に涙を流した凡人ジャーナリストを、50年の今、少しだけ誉めたい。肖向前さんではないが、大平は偉大な政治家だった。

 この貴重な実績を台無しにした森・小泉・安倍は、万死に値するだろう。アジアの平和と安定をぶち壊した安倍を国葬にした、こともあろうに宏池会の岸田文雄も同罪であろう。

<森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三で逆転、目下危機的な東京と北京>

 振り返ると、日中関係を破壊する工作の第一人者は、石原慎太郎である。そして山東昭子も、である。棚上げしていた尖閣諸島をダシにして日中間に亀裂のボールを投げ込んだ。それを松下政経塾1期生の民族神道派の野田某内閣が国有化して、パンドラの箱を開けてしまった。

 古い資料を開くと、日本は太刀打ちできない。棚上げして共同開発がケ小平の知恵だったが、A級戦犯の岸の配下となって、反中の血盟団・青嵐会で暴れまくった石原都知事の撒いた毒矢が、50年前の大角連合の成果をぶち壊してしまったのである。

 いま石原が消え、安倍も。残る森喜朗は五輪疑惑の中心人物である。小泉は、日本会議の命を受けて靖国参拝を繰り返し、日中の友情を破壊した。東アジアに緊張を送り込んだ安倍の日本核武装化を、岸田も後継するのであろうか。安倍側近の萩生田、下村、西村は?半世紀を経て浮上した統一教会問題で、日本の政界は激しく揺れている。

<外相・林芳正が改善に向けて努力、清和会崩壊で台湾有事ゼロ>

 日中関係は、このまま対立の渦に巻き込まれてしまうだろうか。

 プーチンの二の舞はない。話し合い・外交の出番である。その責任者が反安倍の林芳正である。彼は大平の実績を理解する頭脳を持ち合わせているだろう。岸田に期待は持てないが、林の勇気に期待したい。

 安倍の清和会は崩壊する。統一教会の清和会は滅ぶしかない。従って台湾有事はない。林はいち早く北京へと足を向けるだろう。日中によるアジアの平和と安定の基礎を再構築することは、決して困難な道ではない。大平宏池会の伝統は、今も生きていると信じたい。

 大平と田中の遺産は、必ず蘇るだろう。懐の深い北京にも、いい人材が誕生するかもしれない。

2022年9月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

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