松下政経塾と国際勝共連合
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2022年9月19日 植草一秀の『知られざる真実』
松下政経塾と富士政治大学校は同種同根。
富士政治大学校は公益財団法人富士社会教育センターが運営した私塾。
民社党・同盟系の研修機関。
創設は1969年。
創設者は民社党第2代委員長の西村栄一氏。
民社党初代委員長の西尾末広氏は最高顧問に就任した。
富士政治大学校の第2代理事長に就任したのが松下正寿氏。
松下正寿氏は1968年から1974年まで民社党参議院議員を務めている。
松下氏は1969年に旧統一協会関連の市民大学講座学長に就任。
1974年には旧統一協会が中心になって設立した世界平和教授アカデミーの会長に就任。
1975年には世界日報論説委員に就任。
著作物では、1979年6月に世界日報社からフレデリック・ソンターク著『文鮮明と統一教会 その人と運動をさぐる』を監訳者として刊行。
1984年には文鮮明の人物像や理念を紹介した『文鮮明 人と思想』を刊行している。
1983年5月に設立された日韓トンネル研究会の設立総会で松下氏は呼びかけ人代表として挨拶を述べた。
1985年には、
「国際ハイウェイ・日韓トンネルの構想は国際文化財団の創設者である文鮮明先生のものである。
我々は先ずこの素晴らしい構想に対して感謝しよう」
と書き記している。
松下氏が理事長を務めた富士政治大学校。
民社党と同盟の研修機関。
富士政治大学校が創設されたのが1969年。
他方、旧統一協会が国際勝共連合を創設したのが1968年である。
民社党参議院議員の松下正寿氏は旧統一協会が創設した世界平和教授アカデミー初代会長に就任している。
世界平和教授アカデミーは旧統一協会のシンクタンクの機能を担ったと見られる。
『道政アトラス』ブログ様が、「世界平和教授アカデミー」と旧統一協会との関係について詳述した、
現代評論社発行月刊誌「現代の眼」1978年4月号掲載の佐藤達也氏による論文『世界平和教授アカデミーの正体』
を紹介している。
一部を引用させていただく。
「世界平和教授アカデミーの実態を紹介すると、現役員は会長松下正寿以下、別表の通り。
名高い反共親韓学者が雁首を並べているが、(中略)注目しなければならないのは、規約上なんの権限もない「参与」に名前を連ねている人々である。
現対外経済相牛場信彦、郷司浩平日本生産性本部会長、桜田武日経連会長、CIA東京ブランチといわれるアジア財団日本代表ジェームズ・スチュアート、内閣調査室初代室長村井順等と並べば、旧特務期間、財界、KCIA、CIA、JCIAのオンパレードである。
この参与のメンバーを見れば、世界平和教授アカデミーの性格が一目瞭然、金脈もはっきりわかる。
また事務局も「財界から援助を受けている」ことを認めている。」
1960年の民社党創設を主導したのは米CIA。
革新勢力のなかに対米隷属の反共勢力を埋め込んだ。
革新勢力が一枚岩になって社会主義政権を樹立することを阻止することが目的である。
そのCIAが日本における反共活動の拠点としたのが民社党=同盟=国際勝共連合だ。
松下正寿氏は民社党参院議員で世界平和教授アカデミー初代会長に就任し、富士政治大学校の理事長を務めた。
同盟の系譜を引く対米隷属大企業御用組合連合が連合内の「六産別」であり、富士政治大学校と強い類似性を有するのが松下政経塾。
野田佳彦氏が国葬出席意向を表明した。
野田佳彦氏は松下政経塾第1期生。
国葬=旧統一協会=対米隷属=勝共連合の図式で見ると極めて分かりやすい。
国葬によって対米隷属勢力と対米自立勢力の区分が可能になる。
国葬踏み絵によって真の野党勢力結集を実行することができる。
災いを転じて福と為すことを考えるべきだ。
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