基礎疾患ナシ20代コロナ軽症者が自宅で急変死!「第7波の死者数が最多になる恐れ」と専門家
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2022/08/05 日刊ゲンダイ
4万人超という世界最多の感染爆発(C)日刊ゲンダイ
新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い医療逼迫が加速している。日本感染症学会など医療4学会は「65歳以上」「基礎疾患あり」「妊娠中」「37.5度以上の熱が4日以上」などに該当しなければ、医療機関の受診を避けるよう呼び掛けている。
そんな中、東京都の20代の男性が死亡していたことが分かり、衝撃をあたえている。男性は7月20日に陽性が判明し、2日後に死亡。男性には基礎疾患がなく、軽症(発熱)だったため自宅療養していた。都が3日発表した。
「爆発的な感染者数が発生しており、基礎疾患のない軽症の若い陽性者が入院できないのは、やむを得ないのかも知れません。しかし、コロナ禍の2年半、軽症者の容体が急変し、死に至る事例は何度も見てきました。都は男性の死を防げなかったのか、徹底検証を行い、連絡体制の改善など次につなげる必要があります」(西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏=感染症学)
50代以下の重症化も…
オミクロン株は感染しても軽症とされているが、第7波では50代以下の重症化も目立つ。厚労省が公開している年代別の重症者を見ると、第6波では60代以上が圧倒的だったが、最近は50代以下が3割程度を占める。都の重症者(3日時点)も35人中、11人(31%)が50代以下だ。10歳未満が3人もいる。
「若者のワクチン3回目接種率は低い。50代以下は4回目接種の対象ではなく、3回目を打っていても、接種から時間が経過し、効果が低下していて、重症化するケースがあるのかも知れません。軽症者の急変死や若年層の重症化は重く受け止めるべきです。受診控えや全数把握見直しなど緩和の方向は、岸田首相が口にする“最悪の事態”を想定した対応ではない。このままでは、第7波の死者数が最多になる恐れがあります」(中原英臣氏)
3日時点の重症者数は前日から38人増え、516人。4カ月ぶりに500人を超えた。死者数も連日、100人を超えている。
新規感染者から、数週間遅れて、重症者と死者は増える。岸田首相は昨年の自民党総裁選で「医療難民ゼロ」を掲げていたが、「やる気ゼロ」にしか見えない。地獄の夏になりそうだ。
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