自分の立場を理解できていないらしいペロシ米下院議長
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2022.08.04 櫻井ジャーナル
ナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を強硬訪問したことに対する報復の第1弾として、台湾周辺の6海域で軍事演習を実施するが、これに対して台湾の国防大臣は空と海の封鎖だと批判したという。現段階でその表現が適切だとは思えないが、中国が台湾を兵糧攻めにすることは可能だとうことを示したとは言えるだろう。
中国を挑発すること以外に目的が見当たらないペロシの台湾訪問だが、彼女自身は「自由と民主主義」のためだと主張している。アメリカ人がよく使う表現だが、これは単なるタグにすぎない。歴史を振り返ると、先住のアメリカ・インディアンを虐殺したことから始まり、ラテン・アメリカやアジアを侵略してきた。今はロシアにも矛先を向けている。かつて民主主義を実現しようとした大統領もいるが、排除された。アメリカは帝国主義国以外の何ものでもない。
ペロシは中国からの訪問批判に対し、男性議員が台湾を訪れても問題にされなかったにもかかわらず女性の自分は批判されていると不満を口にしたようだが、言うまでもなく、問題は性別でなく「下院議長」という地位にある。
アメリカでは大統領が執務できなくなった場合の継承順位が憲法や大統領継承法によって決められている。第1位は副大統領だが、次は下院議長なのである。国務長官、財務長官、国防長官といった主要閣僚より上なのだ。その立場をペロシは自覚できていなかったのだろうか?
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