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2022年4月02日07時40分 〜
記事 [政治・選挙・NHK286] 奨学金、年収300万で「出世」扱い、日本の貧困化がすさまじい(まるこ姫の独り言)
奨学金、年収300万で「出世」扱い、日本の貧困化がすさまじい
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2022/04/post-dc6682.html
2022.04.01 まるこ姫の独り言


安倍元総理は就任時10年間で150万円所得アップとのたまっていたが、アップどころかどんどん貧困化に拍車がかかって来た。


岸田総理は奨学金「出世払い」 検討をしているというが、なんと出世払いの基準が年収300万円だと。


奨学金「出世払い」検討を…首相が指示、就職後に一定年収になったら返済
 3/31(木) 9:49配信 読売新聞オンライン


>岸田首相は30日、「教育未来創造会議」を首相官邸で開き、大学などの授業料を国が一時的に肩代わりし、学生が就職後に一定の年収に達した段階で返済する「出世払い」方式の新たな奨学金制度の創設に向けた検討を指示した。
>日本では、返済不要の給付型奨学金の対象外となった学生は、貸与型奨学金を利用するが、卒業後、年収が低く返済に苦しむ人が少なくない。自民党内では、卒業後、年収300万円に達してから返済を始める制度案などが検討されている。


年収300万円と言う事は、月にすると25万円程度と言う事になる。


その中にボーナスも入っていたら、せいぜい月に20万円程度の月収と言う事で、年金、保険料などなんだかんだ引かれたら10万円台半ば程度の実質月収になるだろう。


それで「出世払い」とやらの奨学金返済って出来るのか。
生きていくのも精いっぱいなのに、そこから奨学金を返済。


安倍政権時代も、奨学金返済に四苦八苦している学生はたくさんいたし、せっかく大学に行っても奨学金返済が重荷になるようでは向学心もわかなくなると思うが。


これでは国の未来も何もあったものではない。
今以上にこの国の貧困化は進んでいくのではないか。
結婚もできないし、子供を産むこともできない国。


資源の少ない国ならなおの事、人に投資をしなければ世界に伍して戦う事などできないのに、初期投資を極端に嫌がる国。


「出世払い」 が年収300万円と言うのも腑に落ちない。


出世払いと言うからには、人が生きるために苦労する金額ではなく、ある程度余裕のある年収がある人を、私は「出世」 だと思っていたが、岸田が年収300万円を「出世払い」 と胸を張っているという事は、この国では天引きされる前の月収が20万円程度で「出世」 になっていたのか。。


結局、借りたものは苦しくても責任をもって返せという発想だ。


はあ。。。。すごい貧困国。


知らない間に、この国は目も当てられない程の貧困国になっていたという事じゃないか。


アベノミクスは成功じゃなかったのか。


安倍は今でもアベノミクスは成功だったと言って譲らないが、10年間で150万円賃金アップは絵に描いた餅で、実態は貧困化に拍車がかかっている。


「出世払い」 が300万円と言っている時点で、本当にこの国の未来は限りなく暗い。

http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/144.html

記事 [政治・選挙・NHK286] 岸田政権ウクライナ支援続々の陰に“超ヤリ手”駐日米大使 着任以来まるで政策の主導者(日刊ゲンダイ)


岸田政権ウクライナ支援続々の陰に“超ヤリ手”駐日米大使 着任以来まるで政策の主導者
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303330
2022/04/02 日刊ゲンダイ



岸田首相、エマニュエル米大使(左)と広島訪問、平和記念公園の原爆慰霊碑に献花(C)共同通信社


 防衛装備品の提供、避難民受け入れ、1億ドル追加拠出などウクライナ支援に前のめりの岸田政権。その背景に「超ヤリ手」といわれる米国の駐日大使の存在がある。


 ラーム・エマニュエル駐日大使は今年1月23日の着任以来、まるで日本政府の対ロシア、対ウクライナ政策を主導するかのように強烈な存在感を発揮している。


 自衛隊の装備品提供を米軍機で空輸した際には、自ら搬入に立ち会って檄を飛ばした。3月18日には「東京の大使公邸にウクライナ避難民家族を受け入れる」と表明して、難民受け入れに消極的な日本政府の尻を叩いた。岸田首相がポーランドに避難民受け入れの特使を派遣すると発表したのはその1週間後だ。


「カジュアル衣料『ユニクロ』を運営するファーストリテイリング(ファ社)はウクライナ侵攻後もロシア国内での事業を継続すると表明していましたが、それを断念させたのもエマニュエル大使だといわれている。大使は面識のないファ社の柳井社長にいきなり電話をかけて事業停止を迫ったそうです。よほど厳しく言われたのか、ファ社はその日のうちにロシアでの事業停止を発表しました」(全国紙経済部デスク)


あだ名はランボー



ついたあだ名は“ランボー”(エマニュエル米大使夫妻)/(C)共同通信社


 ビル・クリントン政権で大統領上級顧問を務めていた時から、米政界で「タフネゴシエーター」として有名だ。毒舌で攻撃的な性格から、ついたあだ名は「ランボー」。首席補佐官として仕えたオバマ元大統領からは「アンファン・テリブル(=恐るべき子ども)」と呼ばれていたという。


「味方につければ頼もしいが、敵に回すと厄介な存在です。オバマ政権で首席補佐官と副大統領という関係だったバイデン大統領ともツーカーの仲で、電話一本で話をつけられる。岸田総理が切望していた日米首脳会談も、エマニュエル氏のおかげで1月に実現し、総理は頭が上がらない。現実主義者のエマニュエル氏は要求水準が高いことでも知られる。日本政府関係者と精力的に会談を重ね、日米同盟への強いコミットメントを求めています」(外務省関係者)


 岸田首相は3月24日にブリュッセルで開かれたG7に出席し、バイデン大統領に4月後半の日本訪問を要請。25日に帰国すると、翌日にはエマニュエル氏と広島の平和公園を訪れた。バイデン大統領訪日と引き換えに、何をのまされるのか。聞く力自慢の岸田首相は、ヤリ手大使の言いなりになりそうだ。

http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/145.html

記事 [政治・選挙・NHK286] 「神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体であることが、『ニュートン誌』でも立証されている」(古屋圭司)・・・自民党憲法改正実現本部長はカルトだった(笑笑) 
「神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体であることが、『ニュートン誌』でも立証されている」(古屋圭司)・・・自民党憲法改正実現本部長はカルトだった(笑笑)
http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-98acff.html
2022年4月 2日 くろねこの短語


 これは前から気になっていたことなんだが、自民党に古屋圭司という自民党憲法改正実現本部長を務める衆議院議員がおりまして、この男がこんなシュールなツイートして、正気かと話題になっている。



 ちなみに、この御仁はペテン師・シンゾーと大学が同窓で、2年ほど先輩にあたるそうだ。それはさておき、この発言が酒席の与太話ならともかくも、改憲を担当する幹部議員が白昼堂々とツイッターで開陳したんだから、そりゃあ野次のひとつやふたつは飛ぼうというものだ。


 早速のところ、沖縄タイムスがファクトチェックをしてみたところ、宮内庁は「日本書紀などの文献に基づき歴代天皇に数えているが、実在するか否かについては諸説ある」「神武天皇のご遺体が発見されたということは承知していない」とけんもほろろな回答が返ってきたとか。


 さらに、引き合いに出されたニュートン誌を発行するニュートンプレス社は「「神武天皇と今上天皇のY染色体に言及した記事はない」と記事の存在そのものを否定しましたとさ。


神武天皇と同じY染色体? 遺体なく「根拠不明」 自民党改憲本部長の投稿 #ファクトチェック


 こんなお花畑な頭した男が憲法改正実現本部長を務めているんだから、自民党が考える改憲ってのがどのような思想に基づいたものか容易に想像がつこうというものだ。


 でも、古屋君のカルトまがいのツイートをまともに報道したメディアはないんだよね。改憲を語る上で、どんなへ理屈よりもこうした発言の方がその人物の思想的背景が浮き彫りにされてわかりやすいと思うんだが、どうしてなんだろうねえ・・・と我が家のドラ猫に呟いてみる土曜の朝である。


【まだまだあるぞ気になるニュース】
【速報】“ヤジ排除”裁判で北海道警側が控訴 「警察が表現の自由を侵害」との判決受け


日本育ち、受賞歴もあるミャンマー映像作家に懲役3年 ジャーナリスト北角さん「事実の捏造」と批判


4月発足「サイバー警察局」に学者ら懸念の声 警察庁初の「直接捜査」に「戦後警察の骨格変わる」


デジ庁「BCC」と「TO」間違え アドレス記入ミスでまた情報流出

http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/146.html

記事 [政治・選挙・NHK286] 「アベノマスク」は最後の最後まで厄介者…配送始まるも、約7100万枚分で費用5億円!(日刊ゲンダイ)


「アベノマスク」は最後の最後まで厄介者…配送始まるも、約7100万枚分で費用5億円!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303374
2022/04/02 日刊ゲンダイ



山積みになって倉庫に保管されている布製の「アベノマスク」(C)共同通信社


 厚生労働省は1日、大量の不良在庫として問題となっている「アベノマスク」について、同日から希望者への配送を始めると発表した。計約7100万枚を配布し、5月末には終了する。配送費用は約5億円に上る見込みというから最後の最後まで厄介者だ。


 厚労省によると、配送先は個人や自治体、介護施設など約33万件。個人へ約2940万枚、自治体へ約930万枚、介護施設へ約3230万枚を配る。配送費用のほか、申請を受け付けていたコールセンター費用が約1億4000万円に上る見通しという。


 厚労省は当初、在庫を約8000万枚としていたが、不良品などが約730万枚あったとして約7100万枚に修正。申し込みの段階で当初の在庫の3.5倍以上に当たる2億8000万枚以上の希望が寄せられており、同省が調整していた。

http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/147.html

記事 [政治・選挙・NHK286] 秋山、参院選に出るってよ(棒読み)(コラム狙撃兵・長周新聞)
秋山、参院選に出るってよ(棒読み)
https://www.chosyu-journal.jp/column/23175
2022年4月2日 コラム狙撃兵 長周新聞


 


 下関市及び山口県は政治的な節操などない地域なのだろうか。この夏の参院選に、立憲民主党が安倍事務所の元私設秘書である秋山某を擁立すると発表し、いったい何事かと事情がわからない全国の人々をざわつかせている。


 秋山某については、地元では「安倍事務所に捨てられた秘書」という見方が一般的である。20代の若い頃から安倍事務所の秘書として尽くし、その後、2000年代に小泉チルドレンとして政界にあらわれた西川京子の事務所に飛ばされたものの、最終的には「いらない」といって安倍事務所に戻されそうになり、その際に安倍事務所も「うちもいらない」といって切られた――が安倍派関係者たちの説明である。そうして私設秘書という仕事を失い、働き盛りの40代になって他に潰しがきかないというのも残酷なもので、ある意味、厄介払いした安倍事務所の無慈悲さを感じさせる話でもある。


 そんな秋山某がどうして山口県の野党統一候補として参院選に出馬するまでになったのか? いったいどんな紆余曲折があったのか? である。安倍事務所との決別は、まず2017年の市長選と同時に実施された市議会議員補欠選挙で顕在化した。市長選では安倍派の前田晋太郎と林派の中尾友昭がバチバチの代理戦争をくり広げ、市議補選では安倍派が星出を担ぎ上げたなかで、秋山は林派・中尾陣営の応援を頼りに林派に与してデビュー戦を飾ることになった。そして、いずれの選挙も安倍派が勝利をおさめ、林派は敗北した。


 続いて、2019年の市議会議員選挙にも立候補したものの、1000票そこら(当選ラインは1700票台だった)でまるで太刀打ちいかなかった。山の田地域を地盤にした市議会議員は多いなかで、組織票がバックにないことが秋山にとって難点であることが得票数からも伺えた。安倍事務所の元秘書という肩書きがあるとはいえ、その安倍事務所から見離されている状況について安倍派企業その他はみんな熟知しているし、「○○病院グループの○○○票」等々のまとまった票をもらえるわけでもないのが現実なのだろう。他の安倍派の若造たちが安倍事務所に組織票を割り振ってもらえるのと比べても、それは傍から見ていて可哀想なものでもあった。補欠選でタッグを組んだ林派すら世話していないのが歴然としていたのだ。


 そうして、政界渡り鳥になっていたのを拾い食いするように囲い込んだのが立憲なのだろう。立憲としては2019年の市議選で東城某を丸抱えして当選させたが、1年もしないうちにこれが離党して、あろうことか自民党最大会派の仲間入りを果たすという「転向」をやってのけた。これまた政治的節操などあったものではないが、おかげで市議会の市民連合(連合関係者で構成する会派)は会派消滅に追い込まれ、立憲としては来年2月に迫る市議選で新たな候補者を担ぎ出さなければ格好がつかないという事情を抱えている。


 そこで白羽の矢が立ったのが、宙ぶらりんになっていた秋山なのだろう。勝つ気もないのになぜ参院選に擁立するのかというと、夏の国政選挙で名前を売って、本命はその半年後に迫る下関市議選なのだと、大方の下関の事情通たちは眺めているのである。従って、参院選については江島を倒すために擁立したというより、無投票にして野党として格好がつかないよりは、アリバイ的に誰か出しておけくらいの熱量であり、はっきりいってその程度なのである。


 安倍事務所の元私設秘書が立憲民主党から立候補――。これだけ見れば確かにインパクト大で、古巣に対抗して勇気を振り絞ってたたかいに挑んだかのような印象を抱く人がいてもおかしくない。ただ、地元で秋山某が安倍事務所の暗部について暴露したことなど一度も聞いたことはないし、恐らく市議になれるなら何党でも構わないのだろう。節操のない「立憲の拾い食い」について、「アイツらまた東城のときみたく食あたりを起こさなければいいけどね…」と話題にしている関係者も少なくない。役者不足とはいえ、深く考えるでもなく、なんでもかんでもすぐに拾って口に入れるのは悪い癖だと――。


 吉田充春

http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/148.html

記事 [政治・選挙・NHK286] 「中国の大警告」を評価した3人<本澤二郎の「日本の風景」(4402)<胡錦涛・肖向前・玄愛華「これぞ中国人の対日感情」と絶賛>
「中国の大警告」を評価した3人<本澤二郎の「日本の風景」(4402)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/32482988.html
2022年04月02日 jlj0011のblog


<胡錦涛・肖向前・玄愛華「これぞ中国人の対日感情」と絶賛>


 人生は、人との出会いで決まる。平和軍縮に生涯かけた宇都宮徳馬さんを好きになったことから、日中友好の人生へと突っ走ってきた。戦争の愚は、いまのロシアのプーチンとウクライナのゼレンスキーという、共にナショナリストの争いが裏付けている。背後のワシントンの罠に、まんまとはまった狐とタヌキなのか。


 1か月ほど前に2014年暮れに出会った北京の玄愛華さんが、98歳になる目前に人生の幕を閉じた。亡くなって、間もなく1か月がたつ。彼女もまた拙著「中国の大警告」を読んで涙を流してくれた3人目の読者となってくれた。ちなみに、この本の題名を英文にしてくれたのは、東芝病院で無念の最期を遂げた次男の正文。不思議な運命的な本といえる。


 根っこは宇都宮さんである。反戦平和の闘士が健在であれば、モスクワとキエフに乗り込んで「馬鹿げた戦争を止めよ。女子供の命を奪うな」と岸信介や安倍晋三と同じような野心家・ナショナリストの首根っこをつかんで、戦争を止めたはずである。


 それはさておいて、彼がお尻を叩いていなければ、中国にのめり込むことはなかっただろう。昨夜友人弁護士とおしゃべりしていて「まだ中国に行っていない」という話に、改めて宇都宮さんに幸運を感謝したい。


 この本は、中国を旅しながら、そこで出会った人々の生々しい声を聞いた。それを活字にして出版したもので、出版社「データハウス」に対して、この場を借りて謝意を表したい。


<小渕恵三に「これが中国人の本心。必読してください」と胡前主席>


 田中角栄・竹下登に仕えた小渕恵三さんから、国盗りの秘訣を訪ねられた時のことである。「中国に行きなさい。中国を知らずして政治を語るなかれ」と諭したのだが、彼は外相経験のある中山太郎ら3人で北京を訪問した。


 中国人民大会堂で待ち構えていたのは、当時中国共産党副主席の胡錦涛さんだった。彼は一冊の本を手に持っていた。「中国の大警告」の翻訳本だった。「本澤さんが書いたこの本に中国人の本心がすべて書いてあります。是非とも読んでください」と念を押した。


 帰国後、小渕秘書から「通訳がモトザワさんと言ったので本澤さんと分からなかった」と悔しい秘事を伝えてきた。実をいうと、小渕さんは10冊も買ってくれていたのだが。


 このことを宇都宮事務所の中国語が堪能な山谷秘書に伝えると、彼は大喜びしてくれた。「国家副主席が読んだということは、政府や党の幹部も読んでいるはず。素晴らしい」と言ってくれた。犬も歩けば棒に当たる類なのか。


<「本澤さんは本当の中国の友人」と中国外交部知日派長老の肖向前さん>


 中国には偉大な人物がいる、沢山いる。呉学文は哲人を思わせる穏健派の日本通だったが、この本が出版されたころは老いていたのだろう。外交部の長老といえば、1972年にいち早く日本入りした肖向前さん。彼は突然、自宅に電話してきた。


 九州からだったが、筆者は留守していて連絡を取ることが出来なかった。数日後、今度は大阪からだったが、この時も帰宅が遅くて応対できなかった。彼が「今都内のホテルにいる」という場面で、やっと連絡が取れた。赤坂プリンスホテルへと翌日、出向いた。


 手土産などない。手ぶらで扉を叩くと、杖をつく肖さんを、娘の肖紅さんが片方の手を支えて、握手を求めてきた。「本澤さん、あなたは中国人にとって本当の友人です」と言った。この場面を今も記憶している。


 人との出会いは、初対面にある。以来、北京に出かけると、必ず彼の自宅に電話して、遠慮もしないで手ぶらで訪問を続けた。彼は日中友好に人生をかけた大平正芳を、心から尊敬していた。これは宏池会史上、特筆されるだろう。現会長の岸田文雄が理解できるだろうか?


 筆者を「中国の友人」として扱ってくれた肖向前さんは、戦後50年の1995年に50人の仲間との南京・盧溝橋の訪問の際には、中日友好協会で歓迎の講演をしてくれた。国交正常化30年の時は、元読売新聞政治部長の多田実夫妻も同行したさいも。


 彼は日本訪問のさい、一冊の本を手に持って成田着の便に乗った。一気に読破して、九州から電話をかけてきたのである。お陰で外交部が太鼓判を押した「中国の友人」になれたのだが、それもこれの「中国の大警告」が本が導いたものだ。活字の威力をこれほど感じたことはない。


<「一睡もしないで涙で読み明かした」と玄愛華女史>


 以上の昔話は、以下のことも記録するためでもある。すなわち、第三の友人となってくれた玄愛華女史が、先月97歳で亡くなって間もなく1か月になる。彼女も「中国の大警告」を読んで感動してくれた中国人だった。


 2014年9月、中国社会科学院日本研究所の招きで北京を訪問、そこで賀雪鴻さんに出会い、その年の暮れに再訪、初めて彼女の母親に出会ったのだが、名刺代わりに「中国の大警告」の中国語訳本を贈呈した。


 翌日強風のさ中、早朝にバスに乗り、小一時間かけて滞在先に現れた。当時92歳だった。バスを乗り降りして押しかけてきたのだ。なぜ?「本を一睡もせずに読んだ。感激して直接本人に謝意を」と考えて来たというのである。


 あまりの突然の来訪に戸惑って、当方の対応が不十分だったことを今も猛省している。こうして彼女は、子供たちにも詳しく話そうとしなかった自らの生きざまを、何度も語ってくれた。


 それは敗戦後の貧しい生活を送ってきた日本人にも、衝撃的であり、文字通り命を懸けた人生そのものだった。彼女の母親は、中国・東北地方で生まれた。幸せな農村生活を夢見ていたはずだが、夫が急死してしまって暗転、清朝末期だった。日本軍が東北侵略、対抗する人民の蜂起と、世はまさに戦乱の東北地方だった。


 戦乱期に嫁ぎ先から追い出された二児の放浪する母親が、どう生き抜いたのか?幼かった娘の記憶も定かではない。農家のヒサシや家畜との同居や農機具小屋が、3人のねぐらとなった。


 この次女が、今回の主役となってくれた玄愛華さん。彼女の悲しい思い出は、凍てつく寒い冬のことだった。時間は語らなかった。まともな着物も履物もない寒さに震え上がる幼子のそれは、お金もあるわけではない。それで、どうして豆腐の店に行っておねだりするのか。子供心にたじろいだ。路上は凍てついた上を荷車が押しつぶし、ぐしゃぐしゃしている。冷たさで足の感覚がなくなっていく。それでも母親の命に従わねば、生きて呼吸さえも出来なくなる。この時の様子を語る、玄愛華さんの顔を見つめることなど出来なかった。


 日本侵略軍と抵抗する中国の人民軍との攻防戦を生き抜いた母子に対して、息苦しい罪悪感をに押しつぶされながら、万感の思いでもってペンを走らせた。その悲劇の元凶は、言わずと知れた日本の天皇の軍隊・侵略軍である。当時の時代を重ね合わせても、これは悲劇を通り越している。


 それでも、彼女は親日的な中国人だった。筆者を受け入れてくれた。彼女は幼くして、東京帝国大学に留学した朝鮮人の革命家に見初められて結婚した。母親の決断である。長身で色白の美形の持ち主に、革命家は惚れこんだのだろう。だが、夫はまもなく姿を消した。幼い妻は顔に泥や炭を塗りたくって、ハルビンなど東北一帯を駆けずり回ったが、夫の死を確認できなかった。革命派同士の殺し合いだったという。


 母親は人民解放軍に身を委ねることしか、生きる道はなかった。赤軍に身を投じた。そこで玄愛華に二番目の夫が紹介される。延安で訓練を受けた四川省出身者だった。無口で小柄な夫と共に、死を宣告されたような戦場へと突き進む。林彪が指揮する、中国人民革命軍の第4野戦軍に所属していたことも関係したらしい。朝鮮志願軍に、なんと母親と玄愛華さん、夫と二人の幼子と共に参戦する。愛華さんの姉の長女は結婚したものの、産後の肥立ちが悪くて亡くなっていた。まさに一家総出の志願軍に応じたことは、世界の戦争史上初めてのことではないだろうか。


 母親は司令官の幼子と娘の二人の子供、といってもゼロ歳の娘と2歳の長男の世話、夫は革命の基地・延安で訓練を受けた司令部付の作戦参謀、妻は衛生兵兼日本語通訳として従軍参戦した。


 玄愛華の日本語は、東北地方を日本軍が支配した当時、日本語教育を受けたことから、志願軍に日本軍から投降した、軍医と看護兵の通訳を兼務していた。毎夜泣き続ける日本人看護兵に事情を聞いて、彼女も涙をもらった。彼女らは、ハルビンで赤子の首を絞め殺して来たばかりだったという。


 日本人すべてが悪いわけではない。自分たちと同じ日本人がいることに、玄愛華さんは、いち早く気づいた中国人だった。


 中国人の心情をまとめた「中国の大警告」本に涙して、その著者に感謝するために、滞在先に押しかけてきたものだった。


 彼女は数年後、買い物中に路上で倒れた。救急車で病院に運ばれた。ここまでは日本と同じであるが、この先が違う。診断治療には、まずカネが先なのだ。その運命の日に、普段は誰もいない電話口に、偶然長女が訪問していた。


 仮に身内と連絡が取れないと、そこで革命の老闘士の命は消えることになる。幸運にも長女が、玄愛華さんの命の危機を救ったことになる。もしも、病院からの連絡の際、だれとも連絡が出来ないと、信じがたいことだが、病院は患者を放置するだろう。それで人間誰もおしまい、これが現在の中国の病院の、悲しい実情ということになる。危うく玄愛華さんは、長女が訪ねてきていて電話に出て対応して、危機一髪奇跡的に助かった。急いで現金を確保して、病院に届けて治療が始まった。時間が遅れれば、もうそれだけで危うくなるところだった。これまた運命なのだ。彼女の命は幸運にもつながった。とはいえ自宅での介護は不可欠だった。


 寝たきり老人の世話を、東芝病院で命を奪われた次男・正文の介護で多少のことは分かるようになっていた筆者は、血液の循環が決め手となることを学んでいた。そのためのマッサージの基本は、両手と両足と頭である。彼女の子供たちは、誰一人足のマッサージをしない。筆者は必死で足の指圧に力を入れた。足の運動も。遂に立ち上がることが出来た。うれしかった。正文のお陰だ。彼女はベッドから起き上がり、皆と一緒に食事することも出来るようになった。


 しかし、コロナがその後の介護の機会を奪った。2020年1月末、無念の帰国となった。彼女への適切な介護は、もはや絶望的となった。2022年1月、肺炎で入院すると、遂に帰らぬ人となった。あと2年生きると、夫の歳まで生きられたのだが。これも運命か。合掌!


2022年4月2日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)

http://www.asyura2.com/22/senkyo286/msg/149.html

記事 [政治・選挙・NHK286] <地名の呼び方変更も突飛な話だ>政府専用機で迎えに行く ウクライナ避難民支援の欺瞞(日刊ゲンダイ)

※※2022年4月2日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大



※※紙面抜粋



※※文字起こし


「助けて、助けて!」


 そう叫ぶ外国人男性を黒ずくめの制服を着た職員たちが7人がかりで冷たそうな床に押さえ込む。男性は上半身裸でパンツ一枚だ。「はい制圧!」「ワッパをかけろ!」と大声を出しながら、職員たちは後ろ手に手錠をかけられた男性を力ずくで押さえ続ける。


 1人が男性の首を固め、もう1人は左手で顎をグイッと掴み、右手はゲンコツで顎下にギリギリと押しつける。男性は「空気入らない! あなたたち、殺してるよ! やめて。首痛い、首痛い!」と日本語で必死に叫び続けるのだ。


 公開中のドキュメンタリー映画「牛久」の衝撃的なシーンだ。米国人のトーマス・アッシュ監督が撮影当時、茨城・牛久市の「東日本入国管理センター」に収容されていた9人の証言を集めた作品である。当事者の了解を得た上で“隠し撮り”で、面会室のアクリル板越しに肉声を収めた。


 なぜなら、出入国在留管理庁はブラックボックス。録音・録画は禁止だ。被収容者の声は施設外に届かない。証言は切実だ。「まるで刑務所のよう」「体じゅう殴られた」「こんな人生もういらない」──。絞り出すような声で入管の闇を訴える。


 職員たちに制圧されたクルド人のデニズさんも証言者の1人。衝撃映像は入管側が撮影し、この件でデニズさんが提訴した裁判の証拠請求で入手したものだ。なるほど、職員の顔には全員、モザイクがかかっている。1年前には名古屋入管でスリランカ出身のウィシュマさんの死亡事件があった。入管では毎年1人か、2人亡くなっている。


 入管には紛争や戦争により自国に帰れず、保護を求めて難民申請をしている人が多くいる。しかし、その認定率はわずか0.4%(2019年)と、1%に満たない。


 メディアは世論調査で「難民を受け入れるべきか、受け入れには慎重になるべきか」と問うが、日本も批准した難民条約は難民を「受け入れなくてはいけない」「保護しなくてはいけない」と定めている。他国では当然、難民と認定されるはずの人々が、不当な扱いや暴力に苦しみ続けているかも知れないのだ。


 これらは今も日本国内で実際に起きている理不尽な出来事であり、「おもてなしの国」の現実なのである。


 人によって2年、3年と長期にわたって収容されるケースが急増。長期収容の常態化は国連に「国際人権法違反」と指摘されている。その解消に向け昨年、政府が提出した入管法改正案は「難民申請を3回以上した人は送還してしまってもよい」という“改悪案”だ。世論の反対やウィシュマさん事件も重なり、廃案となったが、まだ政府は諦めていない。3月29日のNHK「ニュースウオッチ9」の取材に出入国在留管理庁はこう答えていた。


「現行の入管法では正当な理由がないものであっても難民申請を繰り返すことで送還を逃れることが可能になっている。法改正を行うことが必要不可欠」


 こんな意識だから、入管が被収容者に「もう耐えられない。帰ります」と言わせるまで痛めつける場になってしまうのだ。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう指摘する。


「入管には戦前の特高警察出身者を多く受け入れた歴史がある。特高が担った役割のひとつは外国人や朝鮮など植民地の人たちの入国管理。特高には外国人を見れば不満分子、あるいは犯罪者と思えという思想があり、今の入管にもその感覚が残っている。排外主義で人権意識は低く、難民への理解が全くありません」


欧州以外の人でも受け入れを支持するのか


 こうして難民を門前払いし、冷酷の限りを尽くしてきた政府が、ウクライナの人々だけは特別扱い。ビザ審査・発給の迅速化、新型コロナウイルス陰性証明の免除、パスポートを持っていなくても、海外の日本大使館で代わりとなる渡航証明書を短時間で発行、渡航費支援も検討している。


 在留資格も通常の旅行者と同じ「短期滞在」(90日)から、就労可能な「特定活動」(1年)への変更を認めた。岸田首相は入国後の受け入れ先との調整、日本語教育、就労・就学、定住の支援を行う考えだ。


世界がやっているからウチもやる


 1日夜には林外相、中谷元・首相補佐官らを政府専用機でポーランドに派遣し、現地の受け入れ状況を視察。帰国時に避難民を移送する計画を検討中だ。日経新聞の調査によると、世論の9割は政府の受け入れ方針に賛成しているが、さすがに政府専用機で迎えに行くとはパフォーマンスの胡散臭さがプンプン漂う。


 入管問題をテーマに扱った小説「やさしい猫」の作者・中島京子氏は日刊ゲンダイのインタビューで〈受け入れ自体がパフォーマンスになりはしないか心配です。世界中でウクライナ避難民を受け入れているから「うちもやりますか」みたいな感じで始めて、避難してきた方々の日本での生活をしっかり支援できるのでしょうか〉と危ぶんでいたが、その懸念は拭えない。


「『ウクライナ限定』のダブルスタンダードです。そもそも『避難民』という言葉がおかしい。彼らは『難民』とどう違うのか。わざわざ『避難民』という言葉を使って『難民』の定義をさらに狭くし、今後も日本は難民を受け入れるつもりがないとの姿勢が透けて見えます。政府が手本にする欧州にもダブルスタンダードがある。15年にシリア内戦などの影響で中東・アフリカ諸国から100万人以上の難民らが押し寄せましたが、ハンガリーやポーランドなどの東欧諸国は受け入れを拒否。その国々が一転、ウクライナ人を受け入れているのは、同じ欧州人への同胞意識に他ならない。岸田政権の受け入れ方針に賛成する人は、ヨーロッパ以外の人々でも支持するのか。心の奥に潜む人種差別を考えるべきです」(五野井郁夫氏=前出)


適性後狩りを踏襲した戦争の政治利用


 日本政府が使うウクライナの地名の呼び方変更も突飛な話だ。首都はロシア語に基づく「キエフ」からウクライナ語の発音に基づく「キーウ」に、「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」などに変えた。米国の地名委員会は19年に「キーウ」のみを公式表記に決めたが、それに追随。外務省は「日本政府としてウクライナとの一層の連帯を示すための行動」とし、「寄り添う」アピールを隠そうともしない。


「野球のストライクを『よし』、ボールを『ダメ』と言い換えた戦中の敵性語狩りを彷彿とさせます」と語るのは、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)だ。こう続ける。


「岸田政権は戦争動員のやり方を踏襲し、お金もかけずに『ウクライナ頑張れ』の世論をあおり、参院選前の支持率上昇をもくろむ。要は戦争の政治利用です。しかも、ウクライナ支援とロシア制裁は常に米国追随。バイデン政権にも戦争長期化で軍需産業を儲けさせ、キックバックで政治献金を受け取り、国内のウクライナ支援の気分を盛り上げ、今年の中間選挙を乗り切る狙いがある。そんな思惑など岸田政権はお構いなし。ひたすら米国に同調し、議論なく武器輸出の原則を緩めて防弾チョッキまでウクライナに送ってしまう。憲法の平和主義に基づき、米国とは違った立場で停戦に向けた独自外交に乗り出す姿勢はみじんもなく、米国の“正義”に従うだけ。その価値観で判断される国際貢献の薄っぺらさは、完全に思考停止に陥っています」


 そんな欺瞞に満ちたウクライナ支援を大メディアは美談のように垂れ流すのみ。この国を包み込む「気分はもう戦争」ムードは不気味だ。

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