「一帯一路」は挫折 _ 「無料で鉄道やインフラを建設する」というのは嘘だった
2021年11月03日
一帯一路が縮小、持続困難との見方が多い
中国の夢はシルクロードに消える
やっと債務の罠に気づいたアジア人
リーマンショック後に中国が推進してきた「一帯一路」だがコロナで急減速し、挫折したとも報じられている。
一帯一路は2013年に習近平が提唱し、集金機関であるAIIBも創設し加盟国は100か国を越えている。
一帯一路を巡っては債務の罠を巡って参加国の不満が高まり、距離を置く国も出ている。
最初中国は「無料で鉄道やインフラを建設する」と持ち掛けたが、実は有料であり莫大な借金を背負わされる。
そのカラクリはインフラ建設で経済成長率10%以上のような見積もりを提示し、実質無料になると保証する。
現実には成長率が5%以下のようになり、返済不能な債務だけが残る。
中国はそうなる事をあらかじめ見越していて、返済不能な場合は港湾や鉄道を差し押さえる条項が契約に含まれている。
このように債務の罠に陥り、国土の一部や国ごと差し押さえられる例も出ている。
日本と中国が争ったインドネシア高速鉄道は中国が落札したが、建設費が高騰している。
無料の筈がインドネシア政府が建設費を負担する事になり、完成した高速鉄道は「中国政府の所有物」になる。
高速鉄道が債務を返済するまでは中国(国営)企業の所有物と契約に書いてあるからで、半永久的に中国のものになる。
こうして西洋がアジアを植民地にした手口でひとつづつ支配下に組み込み、借金で逆らえないようにしている。
一帯一路は巨大な不良債権
こうした事もあって一帯一路加盟国は中国の事業受け入れに慎重になっている。
一帯一路では中国の労働者が派遣されるが、派遣された中国人は過酷な労働で働かされている。
一帯一路加盟の低中所得国42か国で対中債務がGDP比10%を超えている。
さらに公式な借入金に計上されていない隠し債務が約43兆円も存在している。
中国は2013年以降の5年間で途上国向け開発援助資金を急拡大させ、10兆円近い融資をした。
最近20年間の中国と165カ国との事業は1万3千件超に達し、日米を上回っている。
こうして中国は世界を支配したかに見えたが、裏返すとその融資の多くは返済の見込みがない『不良債権』です。
日本はバブル期にODAで海外にばらまき援助をしたが、ばらまき過ぎて回収不能になった事もあった。
中国の一帯一路事業は「何もない砂漠に鉄道と都市を作る」など奇想天外なものが多い。
その多くが焦げ付いている筈で、これは存在する筈の対外資産が存在しないのを意味している。
中国の対外純資産は世界3位の231兆円だが、これには回収困難なアフリカ諸国への融資が含まれている
https://www.thutmosev.com/archives/87071077.html
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1251.html