れいわ新選組3議席獲得 山本太郎代表がコメント「日曜討論のスタジオに呼ばざるを得なくなる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b124419b410f6e93a1a005fb85b4e12194f23ac0
11/1(月) 10:41 スポーツ報知
山本太郎代表(報知新聞社)
31日に投開票された衆院選にてれいわ新選組が比例代表で3議席を獲得したことを受け、1日、山本太郎代表がコメントを発表した。
山本氏は、「名実ともに、国政史上初、市民のボランティアに支えられた『一人前の政党』となった」と喜んだ。
同党は、比例東京ブロックで1議席、比例南関東ブロックで1議席、比例近畿ブロックで1議席を獲得。それぞれ、山本氏が当選を確実に、千葉11区で敗れた多ケ谷亮氏、大阪5区で敗れた大石晃子氏が復活当選を確実にした。
多ケ谷氏はツイッターに「今回の勝利は南関東ブロックだけの勝利ではなく、日本全国のれいわ支援者の勝利です。県を跨いでの支援の輪がこの結果に繋がりました」と投稿。
大石氏もツイッターで「一年前の今日、都構想を大阪市民の力で止めた。そして今日、みんなの力で衆議院に送り込まれた!みんな、ありがとう。これから、国会で闘ってきます」とつづった。
▼以下、山本氏コメント全文
れいわ新選組にとって、大きな成果を得ることができた。衆・参合わせて5議席。
「得票率2%」と「国会議員5人」どちらかを満たせば政党要件を有することになるが、今回で2つともクリア。
これで、名実ともに、国政史上初、市民のボランティアに支えられた「一人前の政党」となった。
独自の基準で、れいわ新選組など少数政党を排除し、
公共放送としての責務を果たしていなかったNHKも、
日曜討論のスタジオに呼ばざるを得なくなる。
来年の参議院選挙では、さらに前進し、衆参で国会議員10名以上をめざしたい。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/874.html
選挙特番で最悪はフジの橋下徹・宮根誠司コンビ! 一方、TBS太田光は高市早苗を公文書改ざんで追及し絶句させる奮闘
https://lite-ra.com/2021/11/post-6063.html
2021.11.01 太田光が選挙特番で高市早苗を追及し絶句させる奮闘ぶり リテラ
太田が出演したTBS特番(TBSHPより)
自民党の地滑り勝利と、日本維新の会の大躍進に終わった衆院選。この国の地獄はまだまだ続く、その絶望感に拍車をかけたのが、いつものことながら、テレビ各局の選挙特番だった。
自民党の岸田文雄首相や高市早苗政調会長、維新・松井一郎代表には何もつっこめずに媚びへつらう一方で、立憲民主党の枝野幸男代表や日本共産党の志位和夫委員長、れいわ新選組の山本太郎代表にだけ、いちゃもんのような質問を浴びせかける……。
とくにひどかったのが、フジテレビ『Live選挙サンデー』の橋下徹・宮根誠司のコンビだ。橋下は維新応援団の本音がダダ漏れだったのはもちろん、維新に批判的な立憲、共産党に無理やり絡んだあげく、山本太郎を「詐欺師」呼ばわり。宮根もその橋下の尻馬に乗って、維新アゲと立憲、共産叩きを繰り広げた。
こういう連中がワイドショーを牛耳っているのだから、そりゃあ、大阪でいくら医療崩壊が起きても、維新人気が高まるはずである。
そんな選挙特番のなかで、唯一、評価できたのが、TBSでMCを務めた爆笑問題・太田光だ。太田については、ネット上で「失礼だ」などと非難が殺到しているが、そんなことはない。
政治家から話を引き出さないといけない立場で、自分の考えを長々と喋っていた点はどうかと思ったが、自民党の甘利明幹事長に「戦犯」と迫ったり口利き賄賂問題の説明責任をしつこく追及したり、二階俊博・前幹事長に「いつまで政治家やるのか」と詰め寄りキレさせたのは あっぱれ、というべきだろう。
■公文書改ざんで高市早苗の言い逃れを許さず、たたみかけた太田光
なかでも出色だったのは、高市早苗政調会長との対決だった。このくだりについては、なぜかネットニュースもほとんどふれていないが、太田は高市に対して、森友公文書改ざん問題を徹底的に追及したのだ。
高市が登場すると、いきなり「1個だけ僕が個人的に聞きたいのは、森友学園についてなんですけれども。高市さんは、公文書改ざんについては遺族の方がいま訴え中だからコメントは控えるって言ってたんですけど、それどういう意味ですかね」と切り出した太田。
高市は「やっぱり民事訴訟になっていることですから、私が軽々に口にすべきことじゃないと」とよくある回答で逃げようとするのだが、太田は追及をゆるめず、こう更問いをする。
「それは司法に任せるってことですか?」「でも日本て三権分立じゃないですか。つまり司法は司法、行政は行政、っていうことですよね。それ、責任逃れじゃないですかね」
高市は「これは、役所のなかで調査をされて、それで報告書が出ている。そして司法の調査も入っている。それに対して、役所はしっかりと応じている。そしてなおかつ、いま訴訟が起きている、というなかで、介入すべきことではないと思っています」などと言い逃れを続けるが、太田は許さない。
「そんなことないじゃない。たとえばね、国会で安倍さんが自分が関係していたら政治家を辞めるって言ったのは(森友問題の)前半の部分なんだけど。後半、公文書改ざんに関していえば、昭恵夫人の名前を消したわけだから、安倍さんは完全に関係しているわけじゃないですか。あの、ようするに、政府と官僚がどういう力関係があったのか。これ、再発防止って言うけど、そこを解明しないことには、再発防止なんかできるわけないわけで。いまどき、民間企業だってパワハラに関していろいろ責任を取らされるわけですよ。だから、国がまず見本を見せないと、国民は納得しないんじゃないですかね」
■追い詰められて10秒ほど絶句してしまった高市早苗 政治記者は太田光を見習え
ここまでで、かなり苦し紛れの答えを繰り返していた高市だが、さらに太田が、「そこには、必ず力関係、パワーバランスがあったわけでしょ。それがどういうパワーバランスだったのか、我々は知りたいわけですよ」と言うと、高市はとうとう答えられなくなって、10秒間ほど言葉に詰まり、目を瞬かせながら絶句してしまった。総裁選でメディアに頻繁に出ていた高市だが、ここまで追い詰められたのははじめてではないだろうか。
しかも、太田はそれでも追及をやめず、「高市さんの政治信条である「公僕は国民に忠誠を誓う」「主権者の代表である政治家は公僕にちゃんときちんとした仕事をしてもらう」っていうのを、踏みにじった行為が起きたわけじゃないですか」「わかります? 言ってること。高市さんから聞いた話なんですよ」「自分で立ち上がってそれを調査するってするべきだと思うんですけど、どうでしょう?」と、時間切れになるまで問い続けた。
かつての憲法9条や戦後民主主義を擁護していた面影はめっきり薄くなり、近年、『サンデージャポン』(TBS)などで政権批判を封じるような発言が目立つようになっていた太田だが、今回、公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがす犯罪をめぐって、その元凶とも言える安倍元首相の子飼いの自民党幹部に対して、通り一遍の逃げ口上を許さず、不正の問題をしつこいまでに問いかけ続けたことは評価に値する。
少なくとも、政治家に質問している政治記者や情報番組のMCが、今回の太田の追及の10分の1でもやれるようになれば、この国の政治はもう少しマシなものになるだろう。まあ、無理だとは思うが……。
(編集部)
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/875.html
知名度抜群の立憲・辻元清美氏が落選…“浪速のおばちゃんパワー”も維新旋風に完敗 2021衆院選 注目女性候補の泣き笑い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296846
2021/11/01 日刊ゲンダイ
【落選】立憲・辻元清美氏(大阪10区)
維新旋風を止められへんかった…(落選した大阪10区・立憲の辻元清美氏)/(C)日刊ゲンダイ
この人も維新旋風を止められへんかった……大阪弁での国会質疑などを通じ「浪速のおばちゃん」として知名度抜群の立憲副代表・辻元氏ですら、維新新人の池下卓氏に敗れた。蓮舫氏など立憲幹部のほか、山崎拓自民元副総裁まで応援に駆けつけたが、及ばなかった。
【写真】この記事の関連写真を見る(35枚)
「辻元さんで勝てへんかったら、大阪で維新に誰が勝てるんか見当がつかへん」(立憲関係者)
立憲の“大阪戦略”は抜本的な見直しが迫られそうだ。
【落選】自民・佐藤ゆかり氏(大阪11区)
比例復活もならず…(落選の大阪10区・自民の佐藤ゆかり氏)(C)日刊ゲンダイ
最近はすっかり影が薄くなっていた佐藤氏も、維新新人の中司宏氏に引き離され、夜8時台に選挙区での敗戦が確実に。ますます存在感が薄くなりそうだ。
【落選】自民・渡嘉敷奈緒美(大分1区)
選挙戦序盤は優勢な戦いを繰り広げていた渡嘉敷氏も投票日が近づくにつれ、維新新人の奥下剛光氏に差をつけられ、大敗を喫した。
3人とも比例復活できず、ただの「浪速のおばちゃん」になってしまった。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/876.html
貧乏人をゴキブリ視する「維新」は 日本を消滅させる
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51999339.html
2021年11月02日 自民党的政治のパンツを剥ぐ
「維新」ナベツネの私党です
ナベツネが橋下を拾い大阪府知事に
マスコミマジックでさせて
今では全TV局にジョーカーとして そこのけ橋下氏のご出演だ調で
使わせています
理由は政治の竹中の傭兵です
この国はアメリカと生体連結しました
頭は溶けました
新自由主義とは日本国消滅主義です
***
橋下氏は
山本太郎は詐欺師呼ばわりし
貧乏人救済をせせら笑い
裏では
カネモチへの国家資金黒い大バラマキのガードマンです
株式市場へ横流しロンダリング
裏売買で資金を 脱税天国へ隠匿し
日本の社会資本引き当て金は氷山化してしまいました
もうすぐ金融空売りに見舞われたら
日本株価墜落日本崩壊
日本の会社ガタガタです
国際金融資本に食べられ日本は消滅です
***
橋下は貧乏人をゴキブリ扱いします
その
橋下をゴキブリ扱いするのが山本太郎です
立憲は腐り朽ち果てました
新芽は小川氏 自民林氏たちです
自民甘利辞任=茂木強硬外交なし
林外相なら 立憲より自民がいい
***
日本は林氏の知力で
橋下あざ笑い政治から脱却できます
自民党良識派及び
橋下と大喧嘩する
れいわ山本太郎・大石あきこタッグに期待します
立憲の良識派は 国民に演技呼びかけし
枝野氏に恐縮する
トイレの中政党です
共産党は全区立候補が頭にイレズミされ
志位氏が未成熟のままのダメ政党です
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/877.html
※2021年11月1日 日刊ゲンダイ終面 紙面クリック拡大
小沢一郎氏・中村喜四郎氏が選挙区敗戦の衝撃!「無敗の男」はなぜ負けたのか…政治学者が分析
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296871
2021/11/02 日刊ゲンダイ
政界全体に激震が走った(小選挙区敗北となった小沢一郎氏)/(C)日刊ゲンダイ
「無敗の男」が相次いで敗れた。副代表の辻元清美氏(大阪10区)が維新旋風にのみ込まれ、落選するなど痛恨の結果が相次いだ立憲民主党。とりわけ立憲だけでなく、政界全体に激震が走ったのは、18回連続当選を目指した小沢一郎氏(79=岩手3区)と当選14回の中村喜四郎氏(72=茨城7区)の小選挙区敗北だ。
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小沢氏も中村氏も選挙区を落とすのは初めて。小沢氏は過去3回、比例復活を許した自民前職の藤原崇氏に9372票差で、中村氏は6度目の対決となった自民前職の永岡桂子に3519票差でそれぞれ敗れた。僅差の勝負とはいえ、2人とも「王国」と呼ばれる鉄壁の地盤で負けたこと自体、衝撃のニュースである。
与野党問わず、70歳以上の長老・ベテランが軒並み、苦戦・落選を強いられる中、“選挙の神様”と称される2人も例外ではなかった。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう指摘する。
大局観なき小粒の政治家ばかりになる懸念
「王国」と呼ばれる鉄壁の地盤で中村喜四郎氏も敗れた(C)日刊ゲンダイ
「与野党ともに世代交代の大きな波に翻弄された格好です。今回の選挙は若い人たちも関心を示し、多くの有権者が古い政治のあり方に疑問を感じていた。昨年からのコロナ禍で時代の閉塞感もますます高まり、新たな政治を求めた結果が長老・ベテランに対する厳しい投票行動です。立憲の枝野代表が午前0時を過ぎるまで『当確』が出なかったのも、野党第1党の代表ですら、古い政治家の一人に数え上げられたからだと思います」
小沢氏も中村氏も比例復活で当選。バッジは失わなかったものの、小選挙区で敗北すれば発言力を失うのが、永田町の論理だ。今回の選挙でようやく実現した野党共闘を下支えした経験豊富な重鎮2人はこのまま、一緒にピークアウトしてしまうのだろうか。
「連合や国民民主党に足を引っ張られたとはいえ、立憲が『反自民』の受け皿になり切れなかったのは、明らかに迫力不足です。自公与党と真正面からブツカり合う本気度が、有権者に伝わり切らなかった。生き馬の目を抜く中選挙区制時代を知る小沢・中村両氏などとは異なり、小選挙区制しか知らない世代は公認権や政党助成金の配分権を握った党執行部の顔色を常にうかがう小粒な政治家ばかりになってしまいました。どの政治家も目先の利害にとらわれ、大局観をすっかり失っています。与野党とも重鎮たちが政界を去り、あるいは発言力が弱まることで、小選挙区制がもたらした政治の劣化が、さらに加速するのではないかと懸念せざるを得ません」(五十嵐仁氏=前出)
政治にフレッシュさを求めた有権者が巻き起こした大きな風によって、失われるモノもまた大きそうだ。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/878.html
今回の衆院選は、すでにご存じの通り自民党の大勝という結果になりました。
今回の選挙結果はズバリ、
@ 絶対安定多数(すべての委員会で議長を出した後も、過半数を占める)の261議席を自民党が単独で獲得。
A 立憲民主党が大破し、議席を大きく減らした。
B 維新が全国で大きく議席を増やした。
以上の通りです。
興味深いのは、立憲は比例票を大きく減らしているという事実です。(下記)
「比例代表の議席数は減った。立民の公示前議席は62で自民より4議席少ないだけだった。衆院選で39議席まで落ち込んだ。72議席を取った自民との差は33議席に広がった。」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA3148U0R31C21A0000000/
■ 立憲は 小選挙区は議席を若干増やしているのに 比例が大きく減少
すなわち立憲は、比例議席を62 → 39 と、23議席も減らしている。
衆院選の比例は政党名を書くものであって、「立憲民主党」と書いて投票する人が激減しているわけです。
一方で保守系の維新は大きく票を伸ばしている。
これをどう考えるのか?
■ 立憲民主党と共産党が手を組んだことで、立憲の中道の支持が大きく減少した
では今回の選挙と前回で立憲は何が大きく違うのか?
それはズバリ、立憲が日本を共産主義にする!と主張する共産党と手を組んだことです。
(選挙協力と、立憲が政権を取った場合に共産党が閣外協力することで合意。)
つまり立憲が勝てば、日本は結果的に共産主義化に進むことになる。
(選挙協力で共産党議員が増え、閣外協力により立憲政権に共産党の意向を反映させることとなる)
これを恐れた多くの中道派の国民が立憲に投票するのをやめ、維新、国民民主党に投票したのです。
(労働組合の元締めである「連合」も共産党との協力を非難し、立憲の全面支持を拒み、一部は国民民主党を支持。)
結果として、保守系の維新や国民民主党が大勝していることからもそれがわかります。
■ 立憲民主党大敗の最大の原因は、立憲民主党を共産党と手を組んだこと
以上の通り、立憲民主党大敗の最大の原因は比例の獲得議席が大きく減少したことであり、その理由は立憲民主党が共産党と手を組んだことにある。
国家の基本政策を無視して手を組めばそれは単なる野合です。
「毒まんじゅう」に手を出した結果、立憲民主党は大敗した。
立憲民主党は今や「立憲共産党」などと揶揄され、バカにされる始末です。
「毒まんじゅう」に手を出した立憲民主党と枝野代表の責任は極めて重いと言えるでしょう。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/879.html
国政復帰のれいわ・山本太郎氏がNHK&産経新聞斬り「偏向報道すぎる」「選挙中の記事はデマ」
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3765436/
2021年11月01日 18時27分 東スポ
衆院3議席獲得で3本指のポーズを決めたれいわ新選組の山本太郎代表(東スポWeb)
衆院選で2年ぶりに議員として国会に返り咲きが決まったれいわ新選組の山本太郎代表(46)がさっそくらしさ≠見せた。1日、国会内で会見し、メディアの偏向報道にクギを刺したのだ。
自身の復帰が決まってから初の会見となったこの日、時事通信の女性記者から3議席獲得で党勢拡大したことで「おめでとうございます」と声を掛けられた山本氏だが、「おめでたくもなんともございません。やっとスタートラインに立てて、バンザイもクソもない。ここからが始まりで、大変な道のり」とにべもない。
返す刀で、「(事前予想は)1議席も獲得が難しい、取れても1だよねというのが永田町界わいや自称専門家のお話だったが、数字の根拠のなさが表れた」と予想を裏切る結果を出したことにニンマリだ。
また2年前の参院選で国政政党になりながらも国会議員5人を有していないことを理由にNHKの「日曜討論」などでスタジオ出演できなかったが、衆参5議席となったことで改めてNHK問題≠ノ言及。
「公共放送で、公平・公正をうたいながら一切、公正性が形になっていない」とNHKを斬った。前日の投開票時もNHKだけが中継を入れていなかったことに山本氏は疑問の声を上げていて、この日もNHKの記者に「質問はありませんか?」と逆質問する場面もあった。
メディアへの攻撃はまだ止まらない。産経新聞の記者が質問した際には「選挙中に出された記事がデマなんですよ」と山本氏はクレーム。産経は山本氏が立憲民主党の候補者の選挙区に事前予告なく、街頭演説会を開催したとして、「野党間の隙間風を印象づけた」と報じていた。
山本氏は「勝手に庭に入ってきて、印象操作みたいな記事が出ていて、そういうやり方はよくない。偏向報道すぎる。書いた方に伝えてください」と反論した。
芸能界から国政へのチャレンジを決めた時から山本氏は「永田町の放送禁止物体ですから」と自虐し、メディアに対しては物言う姿勢を貫いてきた。小世帯とはいえ5人を擁する国政政党になったことで、大手メディアも無視するワケにはいかないとあって、今後もバトルが続きそうだ。
【LIVE 記者会見】れいわ山本太郎代表 衆院選2021の結果を受けて (2021年11月1日)
※5:55〜 山本太郎代表「やっとスタートラインに立てて、バンザイもクソもない」
再生開始位置設定済み
※27:54〜 山本太郎代表「選挙中に出された記事がデマなんですよ」
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/880.html
【速報】立憲民主党の枝野代表が辞意表明 衆院選での敗北受け
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4396110.html
2日 13時23分 TBS
立憲民主党の枝野代表は衆院選での敗北を受けて、党の役員会で代表を辞任する意向を表明しました。
立憲民主党 枝野幸男 代表
「ひとえに私の力不足ということで、心からお詫びを申し上げる次第でございます。新しい代表のもと、新しい体制を構えて来年の参議院選挙、そして次の政権選択選挙に向かっていかなければならないということを決断いたしました」
枝野氏は午後1時から始まった党の役員会で、代表を辞任する意向を表明しました。今月、開かれる予定の特別国会の閉会日をもって辞任するということです。
立憲民主党は今回の衆院選で公示前の110議席から96議席へと14議席減らしました。党内では共産党を含めた野党共闘について評価する声もあるものの、大幅な議席減となったことから執行部の責任を問う声が強まっていました。
立民 枝野代表 辞任の意向表明 衆院選 議席減で引責
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211102/k10013331691000.html
2021年11月2日 15時43分 NHK
※動画→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211102/k10013331691000.html
立憲民主党の枝野代表は党の役員会で、衆議院選挙で選挙前の議席を下回ったことについて「私の力不足だ」と陳謝したうえで「新しい体制を整えて来年の参議院選挙などに向かっていかなければならない」と述べ、代表を辞任する意向を表明しました。
立憲民主党は10月31日に投票が行われた衆議院選挙で小選挙区と比例代表合わせて定員の過半数を超える240人の候補者を擁立するとともに、多くの選挙区で共産党などと候補を一本化して臨みましたが、選挙前の109議席を下回り、96議席にとどまりました。
枝野氏は2日の党の役員会で「政権選択の構えを作ることはできたが、選挙の結果は平野代表代行や辻元副代表をはじめ有為な仲間がたくさん戻ってくることができず、また現有議席を下回るという大変残念な結果となった。ひとえに私の力不足だ」と述べました。
そのうえで「私どもとして次のステップを踏み出していくことが立憲民主党の役割、責任だと思っている。そうした状況を踏まえるなら、新しい代表のもと新しい体制を構え来年の参議院選挙、そして次の政権選択選挙に向かっていかなければならないと決断をした」述べ、代表を辞任する意向を表明しました。
そして枝野氏は総理大臣の指名選挙を行うために来週10日に召集される特別国会の閉会日に辞任しその後、党員などが参加する形で代表選挙を行う考えを示しました。
枝野代表とは
立憲民主党の枝野代表は衆議院埼玉5区選出の当選10回で、57歳。
平成5年の衆議院選挙に当時の日本新党から立候補して初当選しました。
民主党政権では官房長官や経済産業大臣、それに党の幹事長などの要職を歴任しました。
4年前に所属していた民進党が東京都の小池知事が立ち上げた希望の党への合流をめぐり分裂した際、政策や理念が異なるとして旧立憲民主党を結党して代表に就任し、直後の衆議院選挙で野党第1党に躍進しました。
枝野氏は去年9月には政権に対じするためさらなる大きな野党勢力を作りたいとして旧国民民主党などとの合流にこぎ着けて、今の立憲民主党を結成し引き続き代表を務めてきました。
今回の衆議院選挙では定数の過半数を超える240人の候補者を擁立するとともに、野党連携を主導し共産党などとの間で全体の7割を超える選挙区で野党候補の一本化を図り、政権交代を目指しました。
しかし党の選挙前の109議席を下回る96議席にとどまり、党内では責任を問う声があがっていました。
立民 福山幹事長「けじめをつける思いで決断したと思う」
立憲民主党の福山幹事長はNHKの取材に対し「衆議院選挙は政権選択選挙という形で臨んだが、残念ながら現有議席が守れず多くの仲間を国会に戻すことができなかった。そのことは枝野代表も私も執行部の責任として重く受け止めている。枝野代表はまずはその責任をしっかり取り、けじめをつけるという思いで決断したのだと思う」と述べました。
立民 泉政調会長「重く受け止めた」
去年9月に当時の立憲民主党と国民民主党などの合流新党の結党に合わせて行われた代表選挙で枝野代表と争った泉政務調査会長は、記者団の取材に対し「旧立憲民主党の結党から非常に小さい野党第1党を育て上げ、政権選択選挙まで持ち込んだことについてご苦労が多かったと思う。そういう中でのご決断で重く受け止めた」と述べました。
一方、次の代表選挙に立候補する考えがあるか問われたのに対し「枝野代表の辞意を伺ったばかりなので、今は何も考えていない」と述べるにとどめました。
立民 安住国対委員長「教訓を生かしてほしい」
立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「選挙で政権を目指したが、結果として政権に届かず現有勢力を超えられなかったということで代表としての責任を取ったということだ。今の執行部は退陣ということに当然なるので、次の人にはこの教訓を生かしてほしい。自公政権と対じしてどうやって政権を取れるのか。今回の足りなかった部分を補えるような新しい体制になってくれればいいと思う」と述べました。
立民 近藤昭一氏「辞意表明は衝撃を受けた」
立憲民主党で枝野代表を支えてきたグループに所属する近藤昭一氏はNHKの取材に対し「辞意表明は衝撃を受けた。議席減らしたことへの責任を感じているなと思ったが、続けてほしかった。枝野代表は党を立ち上げてから短い時間で第1党まで引っ張っていったのは大きな功績だ」と述べました。
次の代表については「枝野氏が作った野党の連携を大事にしつつ、その連携を有権者にとってわかりやすくしていくことも大事だ。そういう代表になってほしい」と述べました。
維新 片山共同代表「結果からみてやむをえないと思う」
日本維新の会の片山共同代表はNHKの取材に対し「共産党との間で基本政策をすり合わせず、国民に十分な説明がないまま選挙で共闘したのは野合で選挙互助会的な雰囲気があるので、国民に受け入れられなかったのではないか。選挙の結果からみてやむをえないと思う」と述べました。
国民 玉木代表「大変な重責だったと思う」
国民民主党の玉木代表はNHKの取材に対し「代表として大変な重責だったと思う。敬意とご慰労を申し上げたい。今後、誰が代表になるのか、どのような路線を取るのか、まずは推移を見守りたい。わが党としては衆議院選挙で信任をいただいた改革中道路線を貫いていきたい」と述べました。
共産 小池書記局長「大変残念 積み上げた合意をさらに発展」
共産党の小池書記局長は記者団に対し「今回の衆議院選挙ではさまざまな困難を乗り越えて協力を積み上げてきただけに、大変残念に思っている。野党共闘による一定の成果があったことは間違いないので、どなたが代表になろうとこれまで積み上げてきた合意をもとにさらに発展させていきたい」と述べました。
地元 埼玉 大野知事「けじめをつけるのは当然」
衆議院埼玉5区選出の枝野氏の地元、埼玉県の大野知事は定例会見で「埼玉県選出の議員については県として応援しているので残念です。彼は4年前に旧立憲民主党を結党し苦労されたと思いますが、政党の代表としてけじめをつけるのは当然だと思います」と述べました。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/881.html
立憲と共産は野党共闘やらなきゃもっと負けていた…「“失敗論”は自公の思うツボ」と識者
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296898
2021/11/02 日刊ゲンダイ
ここが、正念場(左から、立憲民主の枝野幸男代表と日本共産党の志位和夫委員長)/(C)日刊ゲンダイ
「野党共闘は不発」「共闘失敗」「共闘生かせず」――。1日の全国紙の朝刊はこぞって野党共闘について低い評価を下した。しかし、果たして今回の総選挙で野党共闘は本当に失敗したのか。
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都道府県庁がある中心部の1区は無党派層が多く与野党接戦になりがちだ。1区の星取表を前回と比較すると、2017年は野党が12勝35敗と大敗したが、今回は17勝30敗だった。17勝のうち、岩手、長崎、大分を除く14選挙区は野党一本化が実現していた。
前回、一本化できず自民に敗れ、今回一本化により野党が勝った選挙区は7つ(茨城、千葉、神奈川、兵庫、奈良、徳島、宮崎)もある。
30敗のうち6選挙区(宮城、秋田、山梨、長野、東京、愛知)は1万票差以内の惜敗。すべて野党共闘が成立していた。野党共闘が一定の効果を発揮したのは明らかである。
野党乱立72選挙区での勝利は6選挙区のみ
逆に野党乱立は与党を利し、トンデモ候補の当選を許すケースもある。東京16区ではがん患者や女性に対する暴言で知られ、落選危機が取り沙汰された自民・大西英男氏が当選したが、立憲と共産候補の票を足せば、大西氏の得票を上回っていた。
野党5党(立憲、共産、国民、れいわ、社民)が乱立したのは全国で72選挙区。与党に勝てたのは6選挙区に過ぎない。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)が言う。
「野党共闘を失敗と評価するのは間違っています。野党がまとまっていなければ、獲得できなかった議席もあるし、接戦にすら持ち込めなかった選挙区もあるでしょう。今回は競り負けた選挙区も少なくなく、力不足は否めない。選考方法など課題も多い。ブラッシュアップは必要ですが、野党が共闘に後ろ向きになれば、自公の思うツボです」
2013年の参院選1人区で野党は2勝29敗と惨敗。その後、野党共闘を進め、16年は11勝21敗、19年は10勝22敗と盛り返した。野党は「共闘」なくして、来年の夏の参院選挙は戦えない。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/882.html
枝野立憲が大惨敗した本当の理由
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2021/11/post-3cae87.html
2021年11月 2日 植草一秀の『知られざる真実』
10月31日総選挙の核心は枝野立憲大惨敗。 サブの核心は岸田自民大勝と維新躍進。 岸田自民大勝と維新躍進をもたらした原動力は枝野立憲大惨敗にある。 立憲大惨敗について事実を歪曲する報道が展開されている。 歪んだ情報流布の背景に大きな思惑がある。 それは野党共闘の阻止。 私は今回総選挙での立憲民主敗北を予想してきた。 最大の理由は立憲民主が野党共闘に背を向け続けたこと。 10月22日発売の『月刊日本2021年11月号』に https://amzn.to/3CMxr0p 「抜本改革不可欠は野党」 と題する論考を寄せている。 立憲民主の惨敗を予想した。 この論考では総選挙後に岸田首相が自民党幹事長と外相を交代させる可能性についても言及している。 岸田氏は総選挙後に林芳正氏を外相に起用する案を保持していたと考えられる。 総選挙後に幹事長を交代させて岸田体制を構築することも予め想定していたと考えられる。 立憲の枝野氏は岸田首相を選ぶか枝野首相を選ぶかの選挙であるとの主張を展開したが、日本の主権者が選択したのは岸田首相だった。 岸田氏と枝野氏の選択を迫られれば多くの主権者が岸田氏を選択するのは順当だ。 今回選挙の最大の特徴は枝野立憲が忌避されたこと。 比例代表選挙の立憲得票率(絶対得票率=全有権者に占める得票の比率))は11.2%。 国民民主投票率を合わせて13.7%だった。 2017年選挙における立憲民主と国民民主の得票率合計は20.0%。 6.3%ポイントも得票率を下げた。 全体投票率が53.7%から55.9%に上昇したのに、得票率が20.0%から13.7%に低下した。 枝野立憲が支持されなかった最大の理由は枝野幸男氏が野党共闘に背を向けたことにある。 私はこの点を再三指摘し続けた。 その上で、多くの主権者が立憲民主支持から手を引くことを予想した。 枝野幸男氏が野党共闘に背を向けたことを受けて、多数の主権者が立憲民主への投票をやめた。 これが真実だ。 ところが、メディアは立憲民主が野党共闘に進んだために立憲民主が議席を減らしたとの真逆の報道を展開している。 このような情報誘導も想定の範囲内。 日本政治支配を維持しようとする勢力にとっての天敵は「野党共闘」なのだ。 2009年に鳩山政権が誕生した影の主役が「野党共闘」だった。 共産党の候補者取り下げの協力なくして2009年の政権交代実現の偉業を語れない。 民主党の小沢一郎氏が主導して野党共闘の素地を固めた。 今回の総選挙直前に枝野幸男氏は記者に対してこう述べた。 「「野党共闘」というのは皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方からは使っていません。 あくまでも国民民主党さんと2党間で連合さんを含めて政策協定を結び、一体となって選挙を戦う。 共産党さんとは(共産、社民、れいわの3党と一致した政策に)限定した範囲で閣外から協力を頂く。」 枝野氏は、共闘の対象は国民民主と連合であって、共産、社民、れいわとは共闘しないことを宣言した。 10月23日に都内で行われた市民団体のイベントでは、立憲民主党の枝野幸男代表が共産党の志位和夫委員長との記念写真撮影を拒絶した。 枝野氏は野党共闘を推進したのではなく、野党共闘に背を向ける対応を示し続けた。 この事実に触れず、立憲民主が野党共闘にまい進したとの報道は完全な誤報。 意図的誤報である。 枝野氏が野党共闘を否定したため、野党共闘を求める主権者が立憲民主を支持しなかった。 これが立憲民主党の比例代表選挙での惨敗をもたらす主因になった。 枝野幸男氏は総選挙大惨敗の責任を取って辞任するしかない。 その上で、立憲民主党は「野党共闘推進派」と「野党共闘否定派」に分離するべきだ。 「野党共闘否定派」は国民民主と合流し、「野党共闘推進派」は「れいわ」、「社民」と合流するのが適切だろう。 主権者の視点に立って野党再編を断行することが求められる。 鳩山友紀夫元首相との対談(アジア共同体研究所主宰YouTube動画「UIチャンネル」) https://bit.ly/39BTgmd 10月5日発売の鳩山友紀夫元首相、孫崎享氏、前川喜平氏との共著『出る杭の世直し白書(ビジネス社) https://amzn.to/3hSer8a のご高覧も賜りたい。 |
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立憲と共産は野党共闘やらなきゃもっと負けていた…「“失敗論”は自公の思うツボ」と識者(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/882.html
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/883.html
※2021年11月1日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年11月1日 日刊ゲンダイ2面
※2021年11月1日 以下、日刊ゲンダイ3面
野党共闘競り負け こんな自民党政権が続く痛恨と絶望<中>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/296850
2021/11/01 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
いろいろ大メディアは書き立てるだろうが、野党共闘の成果はあった |
2年ぶりの国政復帰(れいわ新選組の山本太郎代表)/(C)日刊ゲンダイ
全289小選挙区の7割強にあたる217選挙区で野党候補が一本化した結果は、野党の62勝だった。立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の野党4党が政策協定を結んだことに対し、自民党は「立憲・共産主義」などとイチャモン批判を展開。
それに乗っかった大メディアは立憲の敗北について、いろいろ書き立てるだろうが、野党共闘に一定の成果があったのは間違いない。
代表例は東京8区だ。野党統一候補の立憲・吉田晴美が、自民党で幹事長まで務めた派閥領袖の大物・石原伸晃を、比例復活を許さないほどにノックアウト。それも、投票箱が閉まった直後のいわゆる「ゼロ打ち」で当選確実が出る快挙だった。
れいわの山本太郎代表がいったん、同区からの出馬を決めたものの、野党共闘を優先して吉田に譲った。これを受け、共産も候補者を取り下げ、吉田が統一候補となったことで全国的な注目区となり、一気に石原を追い詰めたのだった。
他にも、都市部の東京5区、千葉1区、地方でも宮城2区、福島4区、茨城1区などで、前回は小選挙区で敗れた野党候補が、一本化によって競り勝った。
「4年前もそうですが、安倍政権時の選挙で自民党の圧勝を許してきたのは野党候補の乱立が原因でした。今回、自民は15議席減らした。与党の独走を許さないという意味で野党一本化の効果はあった。自民党が時代錯誤の共産主義批判に走ったのも、野党共闘を恐れてのこと。そう考えると、次につながる共闘であり、今後も進化させていくべきでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)
野党の救いは、比例東京ブロックでれいわが議席を獲得し、身を捨てて野党共闘を優先した山本太郎が国会に戻って来ることだ。与野党双方にとって、台風の目になるかもしれない。
今後気を付けなければならないのは「ゆ党」維新の怪しい動き |
勝者なき総選挙で唯一、躍進したのが日本維新の会だ。大阪府内の19選挙区のうち、自民と対決した15選挙区で全勝。立憲民主ベテランの辻元清美副代表も吹き飛ばし、公示前の4倍近い41議席を獲得。単独で法案提出が可能な21議席を大きく上回り、自民、立憲に次ぐ衆院第3党に躍り出た。
副代表を務める大阪の吉村府知事のちょっと不気味なアイドル的人気もさることながら、議席大幅増を後押ししたのは、岸田政権の中途半端さ、どっちつかずのスタンスだ。
維新関係者は言う。
「岸田総理は〈『改革』には弱肉強食の冷たいイメージがついている〉と言って、選挙戦では大阪以外で『改革』を口にしなかった。『身を切る改革』を訴えるウチには、総理の煮え切らない姿勢は好都合。自民とも違い、野党共闘にもくみしない維新カラーを前面に押し出せ、閉塞感を抱く有権者の支持を集められた。公明を上回る目標も達成できた」(維新関係者)
共同通信の出口調査では全体の10%を占める無党派層のうち、比例代表の投票先は維新20%。自民17%を上回り、トップの立憲24%に迫る勢いだった。安倍政権時代は自民の補完勢力という立ち位置だったことを考えれば、隔世の感だ。
安倍・菅政権で築いた自民中枢との蜜月は岸田政権でご破算となったが、この先は分からなくなってきた。
代表の松井大阪市長は岸田政権との関係について「いいことはいい、ダメなものはダメのスタンスで臨みたい」とし、いつもの「是々非々」を強調したが、タイミングを計って政権に絡みついていくこと必至だ。
「選挙区で落選した自民の甘利幹事長の辞任に伴い、近く党役員と閣僚人事が行われる。その玉突きを利用し、維新の“生みの親”でもある橋下徹元大阪市長が民間大臣として入閣するのではないか。そうした見立てが急浮上しています。実現すれば事実上、維新も連立政権入りを果たしたことになる」(与党関係者)
いよいよ「ゆ党」の本領を発揮し、永田町でも存在感を強めていくのは間違いない。
こんな自民を下野させられない野党の責任 |
立憲の枝野代表(埼玉5区)が当選確実となったのは、日付が変わった1日未明のことだった。そこまでずれ込んだのは、自民候補とわずか6083票差の大接戦になったからだ。
本来なら“横綱相撲”のはずの野党第1党の党首が苦戦を強いられたことこそ、立憲の敗北を象徴している。
下馬評では、立憲は140議席まで伸ばすという予想もあったが、自公政権への批判票は日本維新の会へ行ってしまい、立憲は結局、公示前の109から13減の96議席にとどまった。
野党共闘による候補者の一本化には一定の成果があったものの、与党に絶対安定多数(261議席)を許した。与党は、衆院の常任委員会すべてで委員長を出し、過半数の委員を確保できる。自公政権が公文書を改ざんしても、国会答弁で嘘をついても、多数で守られるわけで、これまでと変わらぬペテン政治が横行することになる。
世論の7割は「安倍菅政権からの転換」を求めていたのに、なぜ自公を下野させられなかったのか。
「やっぱり、枝野代表と福山幹事長という『党の顔』が代わらなきゃダメなんじゃないでしょうか。立憲民主党に風が吹いた4年前の総選挙をそのまま引きずり、栄光にすがっていては、有権者に呆れられるだけです。硬直化した党執行部の体制を表紙を含めて刷新し、政策的にも、もっと有権者にアピールできるものにする必要がある」(野上忠興氏=前出)
野党第1党が、政権批判票の受け皿になれなかった責任は大きい。多くの国民が、安倍菅政権への怒りや新型コロナ対策への不満を抱いていたのに、立憲の支持率はずっと1ケタにとどまったまま。「自公は嫌だけど立憲も嫌」と有権者にソッポを向かれ、“ゆ党”の維新を躍進させてしまった。
枝野は引責の代表辞任が必至である。
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立憲と共産は野党共闘やらなきゃもっと負けていた…「“失敗論”は自公の思うツボ」と識者(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/882.html
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/884.html
女性大好きの安倍晋三<本澤二郎の「日本の風景」(4252)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/31009608.html
2021年11月02日 jlj0011のblog
<高市早苗・稲田朋美、今回は杉田水脈、仇敵河村建夫長男を追放>
安倍晋三に限らないだろうが、安倍監視人の清和会OBに言わせると、ともかく女性にだらしない、と決めつける。父親の晋太郎秘書時代、北海道のススキノで大活躍した。晋太郎も当時参院議員だったOとの深い仲が、清和会内部で有名だった。仮面の夫婦は二代に渡るという。
昭恵夫人の暴走に理解を示す向きも少なくない。そういえば、安倍内閣が発足する段階で、通信社や週刊誌が色めき立った。しかし、誰が抑えたものか、「麻生太郎に聞いてみな」と事情通は打ち明けたものだ。
欧米社会では、この場面で安倍は失脚したかもしれない。極右・日本会議のガードの厚さを指摘すべきだろう。安倍の女好きは、組閣する場面でも際立った。先の総裁選では、高市早苗支援に突っ込んだ。統一教会も動かしたという。しかも、驚いたことは高市を幹事長に起用せよ、と岸田文雄首相に迫った。
今回の甘利明辞任に際しても、安倍は高市起用を諦めなかった。しかし、総選挙圧勝した岸田は、高市起用を突っぱねた。竹下派内でのボス争いに手を突っ込んで茂木を起用、安倍側近の加藤勝信を突き放した。
安倍は仇敵の一人、河村建夫の議員辞職に満足しなかったらしい。「比例代表にこれまた極め付きの右翼・杉田水脈を押し込んで、河村建夫長男を関東に追い出し、落選させた」という。「稲田朋美が駄目なら高市、高市がおかしくなれば、杉田がいるさ」と政界雀は見ている。
所詮、どこの世界も女と男の競演を見せつけられることになるが、政界はゴシック・嫉妬が渦巻いている。この方面で、日本の言論界は甘いが、一方で「女がしゃしゃり出ると政治が乱れる」との封建的な価値判断が存在する。この方面でまったく問題がなかった人物は田中真紀子。彼女には立派な夫が今も健在である。
<中選挙区制では安倍晋太郎VS田中龍夫、晋三VS河村の怨念>
旧中選挙区制のもとでは、田中義一陸軍大将・首相の長男、龍夫とA級戦犯の岸信介の娘婿の安倍晋太郎が、岸派を継承した福田赳夫の清和会で暗闘を繰り広げてきた。
戦争責任について、筆者は同じく東条内閣大蔵大臣だった賀屋興宣に単独インタビューして、戦争責任を糺した。彼は「我々戦争責任者が首相になることは間違いだ」といって、岸信介を強く非難した。当然のことを言った勇気に好感を覚えたものだ。
「岸が首相になると、戦争責任を風化させる。そのため岸内閣阻止に立ち上がった」とは稲葉修の正論だ。中央大学法学部教授を辞めての政界入り人生でありながら、改憲論を口走るものだから、よく二人で論争したものである。懐かしい思い出だ。
武器弾薬の代理人として商工大臣となった岸を、徹底的に追及した御仁が、恩師の宇都宮徳馬。「権力に屈したらジャーナリストではない」が口癖だった。読売の渡辺恒雄は、権力にのめり込んだ代表格で、恩師は「ツネは忘恩の徒だ」と断罪した。巨万の富をどうするのか、中曽根康弘同様見極めたいものである。
話を戻すと、岸の長女と結婚した安倍晋太郎は、田中龍夫と選挙で年中激突していた。資金を福田に運んで、最側近の地位を固めて、岸と晋太郎をいらつかせていたが、龍夫は県議だった河村建夫を後継者にした。安倍の方は晋三に代わった。
晋三と河村の激突へと移行、それが小選挙区制が実現するまで続いた。両者は犬猿の仲だった。二階派最高幹部の地位も、岸田のお尻をつついて二階を幹事長追い落としに成功した安倍晋三は、並行して河村を討ち取り、後継者も排除した。その手口が杉田起用だった。安倍の武器は女、忠誠心は男よりも女と信じ込んでいる、と事情通は指摘している。
<晋三最大の敵・龍夫金庫番の中内節子の死去で状況一変>
それにしても、一時は二階派挙げて支援、衆院議長を狙っていた河村が、一転して弱気になり、なぜ林芳正に屈して政界引退へと追い込まれたのか。原因は田中龍夫以来、89年の人生を永田町と共に歩んできた金庫番・中内節子の死だった。
田中角栄の金庫番・佐藤あきの政治力には、到底及ばなかったが、森喜朗など秘書上がりの清和会議員は、彼女に頭が上がらなかった。田中龍夫事務所には、岸の金庫番・中村長芳ら清和会秘書会も関係していた。長芳の薫陶を受けていた中内だった。
事務所を訪問すると、彼女と100%目線が合う。大きなお尻を椅子に掛けたまま、にこやかに応対してくれる。即座に男の秘書に指示すると、まずいコーヒーが出てきた。それよりも彼女の地獄耳よろしく、安倍事務所の秘事などをさらりと口にする。それが目的の事務所訪問であった。
晋三がアメリカで薬を覚えてきたこととか、彼の致命的な持病のことなど、彼女が教えてくれた極秘情報だった。田中龍夫も、金庫番に全幅の信頼を寄せていて、いつも部屋では「ナカちゃん」と声をかけていた。
一時、御大・福田赳夫のことで、田中が「最近の福田さんは、安倍君に配慮するようになった」とぼやいたことがあった。すると、彼女がその理由を明かした。「福田先生は岸さんから派閥を継承した時、カネを払っていない。それが負い目となっている」と解説したものである。
田中の後継者となった河村もまた、彼女のおんぶにだっこしてもらっていた。清和会OBの話では、彼女は田中の出戻り娘と麹町の超高級マンションで暮らすようになったが、寄る年波には勝てず、今夏に施設で亡くなった。
「親分・二階も幹事長ポストを、安倍に撃墜されたことで、もはや戦う気力を喪失、城を林芳正に明け渡し、見返りに長男を比例上位にしようとしたが、ここでも安倍御寵愛の女性に奪われ、北関東比例区で哀れ討ち死にしてしまった」というのだ。
「安倍の趣味である女性大好きの餌食にされたようなものだ」とは政界雀の判定というが。
<二階俊博の最後の戦いは安倍晋三=1・5億円の真相暴露か>
そこですべて終わりになるのかどうか。
安倍再選劇では、二階は数回、安倍支持の流れを作って貢献、その安倍に切腹させられた。二階の反撃はあるのかどうか。菅・二階・河野・小泉進次郎が、安倍を始末する番になろう。
焼け木杭は火が付き易い。河井1・5億円は終わっていない。安倍は枕を高くして眠れない。
2021年11月2日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
安倍元総理が「杉田水脈」ごり押しで河村家を追放 “河村外し”の要望文書に関係者は「やりすぎ」
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/10310559/
週刊新潮 2021年11月4日号掲載 デイリー新潮
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安倍元総理が「杉田水脈」ごり押しで河村家を追放 “河村外し”の要望文書に関係者は「やりすぎ」(デイリー新潮)
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/845.html
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/885.html
自民・甘利幹事長“失脚”で加速する新権力闘争 後任に茂木氏起用の思惑と派閥三つ巴の構図
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296899
2021/11/02 日刊ゲンダイ
甘利明幹事長(右)は1カ月で交代(衆院選から一夜明け、会見に臨む岸田首相=左)/(C)JMPA
10.31総選挙で自民党の甘利幹事長がまさかの小選挙区敗北。比例で復活当選となったものの、幹事長の辞意を表明した。1日、岸田首相は後任に茂木外相を起用することを内定。4日の党総務会で正式決定するが、政権発足1カ月での幹事長交代は、党内のパワーバランスに変化をもたらす。岸田政権は、新たな権力闘争に足元を揺さぶられることになりそうだ。
【写真】この記事の関連写真を見る(35枚)
◇ ◇ ◇
「八方に気を使う岸田さんらしい無難な安全策」――。甘利氏の後任が茂木氏となることについて、自民党内からはこんな声が聞こえる。茂木氏は旧竹下派の会長代行。9月の総裁選で岸田首相を支持し、派閥の取りまとめも行った。安倍政権で何度も閣僚を務め、安倍元首相や麻生副総裁との関係が良好。岸田首相による安倍・麻生両氏への配慮が、茂木氏起用の最大の理由とされる。
もっとも安倍元首相は、高市政調会長の幹事長起用を当初から望んできた。だが、さすがに高市氏の横滑りまでは岸田首相もノーだった。
「政調会長を務めたこともある茂木氏は『政策通』を自負している。茂木幹事長の起用には、安倍氏の意を汲んで動く高市政調会長に好き勝手させない、という裏の狙いもある。『大宏池会』構想がくすぶっているように麻生派と岸田派は同根。これに、宏池会と同じ保守本流の経世会の流れである旧竹下派の茂木氏が加わる。森元首相から安倍元首相まで続いてきた長年の清和会(細田派)支配を、宏池会・経世会に戻す動きが加速しそうです」(永田町関係者)
「大宏池会」ができれば、清和会から最大派閥の地位を奪うことにもなる。清和会の領袖の座を狙っている安倍元首相は黙っちゃいないだろう。
甘利氏と菅前首相の力関係が逆転
さすがに高市早苗政調会長(左)の横滑りまでは「ノー」(甘利明幹事長と、自民党開票センターで)/(C)JMPA
そしてもうひとつ。甘利氏の辞任で“復権”するのが菅前首相だ。甘利氏と菅前首相はともに神奈川県選出。甘利氏が小選挙区で敗北したのに対し、菅前首相は次点に5万票超の差をつけて圧勝した。今後、神奈川県連における甘利氏と菅前首相の力関係は逆転する。
「神奈川では、菅氏に連なる河野太郎氏と小泉進次郎氏も圧勝でした。さらには、この1カ月、菅氏とともに“冷や飯”食いだった二階前幹事長も完勝した。今後、菅グループと二階派が連携して動き出すことになるだろう。両グループの合流があるかもしれない」(別の永田町関係者)
「大宏池会」「安倍」「菅・二階」で三つ巴に |
甘利氏失脚をきっかけに、「岸田・麻生・茂木」「安倍」「菅・二階」という権力闘争の三つ巴の構図ができる可能性がある。
茂木氏は「人望がないし、本人が総裁選に出たがっている」(自民党ベテラン)というから、岸田首相は寝首をかかれないか。
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/886.html
※2021年11月2日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年11月2日 日刊ゲンダイ2面
【真っ当な国民の失望と嘆息】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) November 2, 2021
この国では永久に政権交代は起きないのか
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/H99EdBc8QO
※文字起こし
共同通信が10月中旬に実施した世論調査の「民意」とは一体、何だったのか。岸田政権が安倍、菅両政権の路線を継承するべきかについて尋ねた質問で、「転換するべきだ」は68・9%に達し、「継承するべきだ」(26・7%)を大きく上回っていたにもかかわらず、10月31日投開票された衆院選の結果を見る限り、世論調査とは正反対の結果に終わった。
有権者の「反骨心」が辛うじて感じられたのは、自民の甘利幹事長(神奈川13区)と石原元幹事長(東京8区)が小選挙区で落選したぐらい。
1日朝のフジテレビ番組で、自民の遠藤選対委員長は「単独過半数(233)も難しいと思っていた。本当にうれしい」と驚きを隠せなかったが、終わってみれば自民は公示前から15議席減らしたとはいえ単独過半数が危ういどころか、常任委員会の委員長ポスト独占や他の委員会の過半数を確保でき、予算案や各法案を主導的に進めることができる「絶対安定多数」(261議席)を単独で得たから唖然呆然だ。
「風頼み」の野党では与党に勝てない
自民、公明両党の幹事長は1日午前、国会内で会談し、特別国会を10日に召集する方針を確認。
衆参両院本会議で首相指名選挙を行い、第101代首相に指名される見通しの岸田首相が第2次内閣を発足させる流れだ。第1次内閣発足から1カ月しか経っていないため、岸田は閣僚を再任するとみられる。
それにしても、不甲斐なかったのは野党だ。立民、共産、国民民主、れいわ新選組、社民の5党は「政権交代」を掲げ、衆院選では初めての候補者一本化に踏み切った。
289の小選挙区のうち、実に7割強の213選挙区で「与野党一騎打ち」の構図をつくったものの、このうち、野党候補が勝った選挙区は3割に届かず、多くの接戦区で競り負けた。惨敗したと言っていいのが立憲だろう。
立憲は140議席の獲得目標を掲げていたが、結局、公示前の110議席にも届かず96議席に。枝野代表は開票速報を伝えるテレビ番組に出演した際、「自民が強い選挙区でも接戦に持ち込めた。一定の効果と思っている」なんてのんきなことを言っていたが、野党第1党が公示前議席を割り込む状況について「一定の効果」なんて言っているようでは、とてもじゃないが「政権交代」など夢のまた夢だろう。
立憲などの野党はなぜ、議席を減らしたのか。自民に近しい「ゆ党」と言われる日本維新の会はなぜ、議席を公示前(11議席)から3倍以上(41議席)に増やし、「漁夫の利を得る」ことができたのか。自民があまり負けなかった理由は何か。
今こそ、野党は真っ当な国民の失望と嘆息を真正面から受け止め、きちんと敗因を分析しなければ来夏の参院選でもまた同じ失敗を繰り返すだろう。「負けちゃったけど、頑張ったよね」なんて傷をなめ合っているような甘ちゃんでは、狡猾な自公政権を負かすことは不可能だ。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「『政権交代』というのは内政、外交を含めて、この国の政治に政党、所属議員がすべての責任を持つ強い信念を持つということ。国民に痛みを伴う政策も言わなければならないし、当然、自分たちが率先して身を削ることも必要だ。その覚悟が立憲などの野党にあるのかと言えば、本気度が見えない。それが有権者に見透かされてしまったのだろう。選挙のたびに『風頼み』では勝てるはずがない。地道に選挙区を回り、有権者の声を聞く。自民候補はなんだかんだといっても地域行事などにも顔を出しており、その差が競り負けた敗因と言っていい」
地方組織づくりが政権交代の一歩目 |
「責任政党として、国民の負託に応える」「岸田政権の下で未来をつくり上げてほしいという民意が示された」
衆院選の結果を受けた会見で、岸田はこう言っていたが、冗談ではない。また「嘘八百」と「ゴマカシ」「利権ファースト」の自公政治が続くのかと思うとクラクラしてしまう。
国会答弁で118回も虚偽答弁し、公文書の改ざん、隠蔽、廃棄もへっちゃら。自分の言う事を聞く取り巻きや官僚だけを厚遇し、正論を言うと左遷で報復という恐怖人事を「権力」と勘違い。国民はそんな安倍・菅デタラメ政治からの転換を求めていたはず。悪行の限りを尽くした渦中の安倍、菅は本来であれば、選挙ではイの一番に落選するべきなのに、なぜか小選挙区では楽ちん当選だからワケが分からない。
自分で自分の首を絞める事態に陥りかねない状況にもかかわらず、投票用紙に盲目的に安倍、菅の名前を書き込む有権者は一体、何を考えているのか。岸田が「つくり上げる」と訴える日本の「未来」にどんな将来像を描いているのか。
喉元過ぎれば何とやらではないが、この国の国民はすぐに忘れてしまう。とりわけ、“票目当て”ともいうべき露骨なバラマキ合戦にはめっぽう弱い。「実行力を持っているのは政権与党」「政府とのパイプがあるのは与党」といった嘘つき与党の口車にコロッとだまされてハイ一丁上がりだ。
家業政治家にマトモな未来はつくれない
かくして世にも奇怪な勝者なき自民党政治の継続という最悪の展開となったわけだが、このままでは、この国では永久に政権交代が起こらないだろう。だが、それでいいのかといえば、いいわけがない。
どれだけ悪辣な政治を繰り返しても、最後は与党の利権がモノをいうのであれば、民主主義もヘッタクレもないからだ。
「どうせ何も変わらない」と傍観していた結果、この国の政治家は今や一大「家業」だ。今選挙で、父母や義父母、祖父母のいずれかが国会議員、または3親等内の親族に国会議員がいて同一選挙区から出馬した候補を「世襲」と定義すると、「世襲」当選者は全当選者の23・2%を占める108人。政党別では、最多は自民党の87人で、実に当選者の3分の1が「世襲」だ。
立憲と共産の選挙協力に対し、一部メディアやしたり顔の評論家は「共産主義になる」などと批判していたが、安倍を筆頭に、与党国会議員の多くが「家業」「世襲」となっている状況の方がよっぽど深刻、異常だろう。
どんなデタラメをやっても、どんなにオツムが弱くても血税をたんまりもらい、好き勝手に使いたい放題。そんな愚鈍な「家業政治家」たちにマトモな「未来」がつくれるはずもない。だから、政権交代が必要なのだ。
政治評論家の森田実氏がこう言う。
「旧民主党政権が2009年に政権交代を実現させた最大の理由は、地道に地方組織をつくってきたからです。しかし今、野党の地方組織が育っているのかといえばいないでしょう。これでは地方で野党候補が勝てるはずがありません。野党が本気で勝ちに行く気があるなら、まずは地方にも点在する労組を中心に地方組織をあらためてつくり直すこと。そこから始める以外にありません。立憲であれば国民民主、連合などに結集を呼び掛ける。多数派工作する以外に勝つ方法はないのです。このままだと最悪、永遠の自公政権になりかねません」
野党は来夏の参院選に向けて早急に態勢を整えるしかない。
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