安倍政権・菅政権下、国民の命と健康が、守られていない !
横浜市長選挙の深層・真相は ?
植草一秀氏ブログ「知られざる真実」
(第2917号:2021年08月20日)
1)菅首相が、新型コロナの感染を爆発させ、医療崩壊を招いた !
菅義偉首相が、新型コロナの感染を爆発させ、医療崩壊を招いた。
菅義偉首相の責任は、限りなく重いのである。
医療崩壊とは、救える命を救えない状況が生じることである。
東京都では、新型コロナに感染しても、「自宅療養」や「入院調整中」などとなっている人が3万人を超えて増え続け、肺炎が悪化するなどして、本来であれば、入院が必要な容体に陥った人でも、受け入れ先が見つからない状況が生じている。
TBS報道によれば、自宅などで、新型コロナの症状が悪化し、救急搬送を要請した、都内の患者のうち、およそ6割が、受け入れ先の病院が見つからないなどの理由で、搬送されていない。
2)安倍政権・菅政権下、国民の命と健康が、守られていない !
安倍政権・菅政権下、国民の命と健康が、守られない状況が生まれている。
その原因が、人為によるものであることが重大である。
コロナ感染爆発は、菅首相のコロナ大失政がもたらしたものである。
医療崩壊は、コロナ病床確保、宿泊療養施設確保を、怠ってきた結果生じている人災である。
コロナ感染爆発は、デルタ株(インドの変異ウイルス)によって生じている。
L452R変異株は、3月にインドで確認された。
3)コロナ感染爆発について、最大の警戒体制を、菅首相が対応を怠った !
直ちに最大の警戒体制を、敷くことが必要だったが、菅義偉首相が対応を怠った。
L452R(カリフォルニア変異ウイルス)は、東アジアの人種が持つ免疫能力をすり抜けることが指摘されていた。
これまで感染が相対的に軽微であった東アジアでも深刻な感染拡大が生じることが警戒された。
実際に台湾でもL452Rによる、コロナ感染急増が確認されたが、台湾政府が直ちに抜本策を講じたため、速やかに問題は収束した。
これに対して日本の対応は、最悪を極めた。
4)日本は、コロナ感染爆発で、世界のトップテンに入っている !
この結果、いまや日本は、コロナ感染爆発で、世界のトップテンに入るに至った。
直近の1日当たり新規陽性者数で、日本は、世界第8位にランキングされている。
直近の1日当たりコロナ新規陽性者数ランキング:2021y08m20d_102215918
(出典)worldometer
8月19日の全国新規陽性者数は、2万5156人になり、初めて、2万5000人を超え、
2日連続で過去最多になった。文字通りの感染爆発である。
菅内閣のコロナ大失政により、入院が必要な感染者に対して、入院治療できない状況が、広範に広がっている。
家族と同居する陽性者は、少なくとも宿泊療養施設で、療養しないと、家庭内感染が広がるが、多数の陽性者が自宅療養を強要されている。
5)1都3県では、自宅療養を強要されている人が、6万人近い !
首都圏の1都3県では、自宅療養を強要されている人が、6万人近くに達していると報じられている。その自宅療養者のなかから、死亡する人が相次いでいる。
自宅に放置され、死に至らしめられる放置民死が、多数発生している。
菅内閣による殺人と言っても過言でない。
コロナ感染爆発が生じた最大の原因は、五輪開催の強行である。
五輪開催強行で、人々の行動抑制のたがが、外された。
「五輪強行で行動抑制のたがが外れた」:https://bit.ly/3zVGGte
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○横浜市長選挙 野党支援の山中氏が18万票差で初当選 !
菅政権に打撃「厳しい結果。これが民意」
(www.tokyo-np.co.jp:2021年8月23日 01時52分)
横浜市長選は22日、投開票される。市長選には4選を目指す無所属現職の林文子氏(75)と、いずれも無所属新人の太田正孝氏(75)、田中康夫氏(65)、小此木八郎氏(56)、坪倉良和氏(70)、福田峰之氏(57)、山中竹春氏(48)=立民推薦=、松沢成文氏(63)の7人の計8人が立候補している。
8人の立候補は過去最多で、最多得票者が4分の1以上の票を得られなければ再選挙になる。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の是非が最大の争点。菅義偉首相は、自民党衆院議員だった小此木氏の支援を表明しており、選挙結果は政権の行方を左右する。選挙の投開票の模様を速報する。
◆1:29 全票確定 山中氏が小此木氏に18万票差
全票の開票が終わり、山中竹春氏が、2位の小此木八郎氏に18万票差の大差をつけた。
【関連記事】横浜市長選 野党系の山中氏が当選 菅首相支援の小此木氏敗れる、衆院選 前に政権打撃
◆22:20 投票率は49・05%
投票率が午後9時51分に確定し、49・05%だったと発表された。前回を11・84ポイント上回った。
◆20:00 山中氏が当選確実
野党が支援する山中氏が当選確実。事務所で支援者らと万歳した。一方、菅首相が全面支援した小此木八郎さん(56)の事務所では、「小此木氏を支援する自民党の有志議員の会の世話人代表」の坂井学官房副長官が「大変厳しい結果となった。これが民意だ」と語った。
◆19:50 前回を7・73ポイント上回る
午後7時半現在の横浜市全体の投票率は33・58%。前回の投票率は最終的に37・21%だったが、7時半現在で7・73ポイント上回っている。
○【談話】横浜市長選の選挙結果を受けて
(cdp-japan.jp:立憲民主党:2021年8月22日)
横浜市長選の選挙結果を受けて(談話)
立憲民主党選挙対策委員長 平野博文
本日、横浜市長選挙の投開票が行われ、立憲民主党が推薦した山中竹春候補が勝利した。多大なるご支持・ご支援をいただいた横浜市民の皆様、応援をいただいた全国各地の皆様、力強い応援でバックアップしていただいた野党各党の皆様に、心より感謝と御礼を申し上げる。
今回の市長選挙で大きな争点となったのは、カジノを含むIRリゾート誘致の是非と、新型コロナウィル感染症対策だった。
山中竹春候補は、横浜市民の命と暮らしを守ることを掲げて、一貫してカジノ誘致の反対、感染拡大が続く新型コロナ感染症対策の強化を訴え、横浜市民の多くのご支援に支えられ、当選することができた。
この選挙結果によって、カジノを含むIRリゾート誘致に横浜市民の反対の意思表示が明確に示された。横浜におけるIRリゾート誘致の頓挫は、各地のカジノ誘致反対の取組みに大きな勇気を与えるものである。
また、現政権による新型コロナ感染症対策に対する国民の不信や批判は、菅総理自身のお膝元である横浜市民自身からも強く突きつけられることとなった。
政治が解決するべき焦眉の課題は、感染爆発を早急に封じ込め、感染者に対す医療ケアの 確保、医療崩壊を防ぐ緊急対策を一刻も早く講ずることである。立憲民主党は、そのために与野党の立場を越えて協力することを表明し、そのための臨時国会の開催を政府与党に呼びかけている。
今回の横浜市長選挙で示された民意をしっかりと受け止めるならば、いまからでも遅くはな い。政府与党は、直ちに、カジノを含むIRリゾート誘致の政策を撤回するとともに、新型コロナ感染症に関する緊急対策を国民全体の理解と協力によって実施していくために、早期の臨時国会召集に踏み切るべきだ。
立憲民主党は、新型コロナ感染症による戦後最大級の危機の克服に全力をあげるとともに、国民の命と暮らしを守る政治への転換を求めて、次期衆議院総選挙に向けた取組みを一層強化していく決意である。
○横浜市長選:山中氏当選 ! 国民・野党共闘の勝利 !
(www.jcp.or.jp:共産党:2021年8月24日)
小池書記局長が会見:日本共産党の小池晃書記局長は23日、国会内で記者会見し、横浜市長選挙(22日投開票)で市民と野党の共同候補の山中竹春氏が初当選したのを受け、「市民と野党の共闘の大きな勝利だ」と強調しました。
小池氏は、市長選の最大争点となったカジノ誘致の是非について、「カジノ反対を訴える市民のたたかいが土台となり、圧倒的な世論の中で、自民党候補もカジノ反対と言わざるを得ないところまで追い詰めた」と指摘。「菅政権は明確に示された民意をしっかりと受け止め、日本にカジノを誘致するという方針は全面撤回するべきだ」と強調しました。
また新型コロナウイルス対策をめぐり、「菅自公政権の無為無策に対し、広範な市民から強い怒りが寄せられた中での勝利だった」と指摘。日本共産党の志位和夫委員長が19日に「コロナから命を守るための緊急提案」を菅義偉首相に届けたことに触れ、医療機関・医療従事者に対する支援、感染拡大を断ち切る大規模検査、パラリンピックの中止など抜本的なコロナ対策の転換が求められると強調しました。
その上で小池氏は、カジノ誘致の方針の全面撤回やコロナ対策の抜本的見直しについて、臨時国会を開いて議論する必要があると主張しました。
同時に小池氏は、横浜市長選では大きな課題も明らかになったとして、日本共産党が「自主的支援」という形にとどまったことについて、「一部に今回の市長選のたたかい方を国政選挙の“ひな型”にするという議論があるが、そういうわけにはいかない」と指摘しました。4月27日の立憲民主党の枝野幸男代表との党首会談で、志位氏が「政党間の共闘は対等平等、相互尊重を基本姿勢として貫くことが大事だ。そうしてこそお互いの力を発揮できる」と主張し、枝野氏も「お互いの立場を尊重し合いながらやっていかなければならない」と応じていることに触れ、「選挙においては対等平等、相互尊重が基本原則だ。今後の国政選挙においては、この原則でたたかうことを各党に求めていく」と述べました。