大ウソだらけの東京五輪! 招致からコロナ下での開催強行まで安倍晋三・菅義偉・森喜朗らはどんな嘘をついてきたのか 総まくり
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2021.07.23 東京五輪強行開催特別企画 大ウソだらけの東京五輪! 安倍・菅・森はどんな嘘をついてきたか リテラ
東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイトより
ついに本日、20時から東京五輪の開会式がおこなわれる。新型コロナの感染爆発はもちろんのこと、開会式前日に演出トップがユダヤ人大量虐殺をネタにしていた問題によって解任されるという前代未聞の事態が発生。だが、それでも内容を変更することもなく予定どおり開会式をおこなうと言うのだから、開いた口が塞がらない。もはや東京五輪は「平和の祭典」ではなく、いまの日本が抱える闇と膿が一気に噴出して世界中に恥を晒す歴史的な大会となることが決定したも同然だ。
しかし、これは最初からわかりきっていたことだ。というのも、この東京五輪は招致の段階から、為政者たちが五輪を政治利用するために嘘を並べ立て、国民を欺きつづけてきた大会だからだ。
そこで、開会式という負の記念日に合わせ、この東京五輪を開催するために吐き出されてきた嘘の数々をあらためて振り返りたい。いかに東京五輪が欺瞞に満ちたものか、この日にこそ噛み締めていただきたいと思う 。
◎大嘘その1 「フクシマについてお案じの向きには私から保証をいたします。状況は制御下(アンダーコントロール)にあります」
安倍晋三首相(当時)/2013年9月、国際オリンピック委員会(IOC)総会にて
すべてはこの嘘からはじまったと言ってもいいだろう。2013年、ブエノスアイレスでおこなわれたIOC 総会の最終プレゼンで、福島原発事故問題について当時の安倍首相は世界に向けて言い放った「アンダーコントロール」発言。それから8年、いまだに福島第一原発の事故処理は進まず、そればかりか菅政権は今年、増えつづける「汚染処理水」について海洋放出する方針を正式決定。政府が交わしていた「関係者の理解なしにはいかなる処分もおこなわない」という約束を反故にした。
そして、この「アンダーコントロール」という大嘘の大元にあるのが、もはや幻となった「復興五輪」なる謳い文句だ。
◎大嘘その2 「復興五輪」
安倍晋三首相(当時)、菅義偉首相ら多数
招致の段階から全面に押し出されてきた「復興五輪」だが、前述したブエノレスアイレスでの最終プレゼン前の会見では竹田恒和・東京五輪招致委理事長(当時)が「福島と東京は250キロ離れており、みなさんが想像する危険性は東京にない」などと発言。かたや被災地を利用しながら、かたや被災地から福島を切り離そうとするこの暴言をひとつとっても、最初から「復興五輪」という嘘はバレていた。
しかも、東京五輪の開催が東日本大震災の被災地復興の後押しをすると喧伝して招致に最大限利用したというのに、現実に起きたことは180度真逆。東京で五輪関連の建設ラッシュが起きたために人手不足や建築資材の高騰が起き、公共工事の入札不調が続出。五輪開催がむしろ被災地の復興を妨げる事態となったからだ。
その上、「復興五輪」という謳い文句をこの期に及んで組織委は“隠蔽”。実際、今月14日に組織委が発表した東京オリパラ開閉会式4式典共通コンセプトには「復興五輪」の4文字は見当たらない。式典のエグゼクティブプロデューサーを務める日置貴之氏は「たまたま書いてないだけ」と語り、橋本聖子・組織委会長も「私自身は入るものだと思っていた」などとすっとぼけたが、招致のために利用するだけして、すでにポイ捨てされてしまったのである。
◎大嘘その3
「2020東京五輪は神宮の国立競技場を改築するがほとんど40年前の五輪施設をそのまま使うので世界一カネのかからない五輪なのです」
猪瀬直樹・東京都副知事(当時)/2012年7月Twitterに投稿(現在は削除)
もはや乾いた笑いしか出てこない。当初、東京五輪の大会経費は7300億円としていたにもかかわらず、2019年末の段階で1兆3500億円、新型コロナによる延期で1兆6440億円と、完全に倍増。さらに関連経費をくわえると大会経費は3兆円を超え、五輪史上もっとも経費がかかる大会となることは確実だからだ。上述のツイート主で招致決定時の知事だった当の猪瀬直樹氏は、いつの間にか当該ツイートを削除してしまう始末。
しかも、大会経費がここまで膨れ上がった背景にあるのは、贅沢三昧の「五輪貴族」たちへのおもてなしはもちろん、電通やパソナグループといった五輪に食い込む政府御用達の大企業による中抜き、ピンハネの横行だ。そして、この「世界一カネがかかる五輪」の赤字の尻拭いは公金によって賄われる。つまり、背負わされるのは国民だ。
◎大嘘その4 〈この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉
2013年1月発表「立候補ファイル(日本語版)」より
22日まで5日連続で33度を超え、19日には「熱中症警戒アラート」が「危険」「運動は原則禁止」レベルに達した東京。同日には127人が熱中症の疑いで病院に搬送されたが、これを「温暖」「理想的な気候」と呼ぶとは、とんだ詐欺だ。
しかし、この大嘘で東京に招致した責任者のひとりである猪瀬直樹・元東京都知事は、テレビ番組で「温暖ではなく酷暑。嘘をついて招致したのでは」と突っ込まれた際、「ハハハ」と笑いながら「プレゼンテーションってそんなもんでしょ」と発言。さらに組織委や東京都が「暑さ対策」として打ち出したのは、「打ち水」「朝顔」「氷風呂」などという“焼け石に水”“戦中の竹槍精神”のような非科学的な対策の数々だった。
だが、これはトホホと笑えるような話ではまったくない。新型コロナによって「酷暑問題」がすっかり置き去りにされてしまったが、当初からの懸念は的中し、現実に東京は殺人的な暑さに見舞われており、いままさに選手たちの安全が脅かされようとしているからだ。
◎大嘘その5
「多様性と調和」
2014年10月発表、組織委「大会ビジョン」より
国籍や性別、性的指向、障がいの有無などを問わず、互いを肯定しあう共生社会を目指す──。「大会ビジョン」の柱のひとつに掲げたこの理念を、当の組織委が自らブルドーザーのように潰していったのはご存じのとおり。組織委会長だった森喜朗の女性差別発言と開閉会式の演出責任者だったコレオグラファー・MIKIKO氏の排除問題に、開閉会式の総合統括だった佐々木宏によるルッキズム全開の演出プラン、楽曲担当だった小山田圭吾による障がいのある同級生への“虐待”自慢、そしてショーディレクターだった小林賢太郎のユダヤ人大量虐殺のネタ化……。ようするに実態は「アンチ多様性と調和」の大会だったわけだ。
だが、これは組織委にかぎった話ではけっしてない。性的マイノリティ差別問題をめぐっては政権与党の自民党内から性的マイノリティについて「種の保存に背くもの」などという差別発言が飛び出すなど、法整備も進まぬまま。選択的夫婦別姓制度の導入も見送られ、挙げ句、人道に反した入国管理法改正案を押し通そうとさえした。
五輪開催国として「多様性と調和」を進めようとするどころか、むしろ進んで逆行してみせる。この間のゴタゴタは、「反人権国家」という実像を露呈させたにすぎないのである。
◎大嘘その6 「人類が新型コロナに打ち勝った証として、完全な形で開催する」
安倍晋三首相(当時)/2020年3月24日、トーマス・バッハIOC会長との会談で
唐突にこう宣言して「延期1年以内」「延期は1回きり」と決めてしまった安倍首相(当時)。案の定、いまもって世界中どこを探してもコロナに打ち勝った国はどこにもないのだが、安倍首相のこの発言のせいで2年延期も再延期も封じ込まれてしまった。
あの森喜朗氏でさえ「2年延ばしたほうがいいのではないか」と進言したというのに、安倍首相が聞き入れなかった理由。それは無論、自分の在任中にどうしても東京五輪を開催し、東京五輪の成功を自分の手柄として総裁の任期延長、総選挙になだれ込み、憲法改正を叶えるためだった。
ところが、開催の絶対条件である「コロナに打ち勝つ」という目標に対し、安倍首相が実行したことはまさかの「アベノマスクの配布」。昨年6月には「(モデルナ製ワクチンを2020)年末くらいに接種できるようになるかもしれない」などと語ったが、肝心の交渉は後手後手となり、ご存じのとおり夏の終わりには「持病の悪化」を理由にして遁走を図った。
だが、「東京五輪というレガシーを生んだ立役者」という立場に固執した安倍前首相は、政権を放り出しておきながら組織委の名誉最高顧問に就任。最近も「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」などと国民を分断するような暴言を吐いてきた。
このように、徹底的に東京五輪を自己利用しつづけてきた安倍前首相だったが、絶句したのは、東京五輪が「負のレガシー」になる公算が高まるや否や、土壇場になって開会式の出席を見送ったこと。まさしく「無責任」を絵に描いたような展開だが、相変わらず逃げ足だけはいつも早いとしか言いようがないだろう。
◎大嘘その7
「安全安心の大会」
菅義偉首相/2021年2月2日記者会見など
菅首相が「安全安心の大会」という言葉を最初に使ったのは、官房長官だった2020年6月11日の記者会見でのこと。前述した安倍首相の「完全な形」について、「世界のアスリートが万全のコンディションでプレーし、観客にとっても安全安心な大会」と定義したのだ。そして首相になると、「バブル方式」を持ち出しては「安全安心」という言葉を連呼。6月17日の記者会見では、ラジオ・フランスの西村カリン記者から「感染拡大リスクがあっても、なぜ大丈夫だと思うのか。NOと言えないのか、プライドか、または経済の理由か」と問われた際、「NOでもプライドでも経済でもない。日本においては、外国から来られた方の感染対策をしっかり講じることができるからだ」などと断言までしてみせた。
しかし、現実は目も当てられない悲惨なものになった。バブルは完全に崩壊状態で、連日、選手をはじめとする大会関係者の感染者が続出しているからだ。
だが、この男はいまだに自分の非を認めようとしない。そればかりか21日のぶら下がり取材では、TBSラジオの澤田大樹記者がバブルが機能不全に陥っていることを指摘し、答えをはぐらかす菅首相に“更問い”で迫ったのだが、この更問いの際に社名を名乗らなかっただけで菅首相は「ルールを守ってください!」と逆ギレ。「安全安心」「バブル方式」という国民との約束を破っておきながら「ルールを守れ!」とは、一体どの口が、という話だろう。
◎大嘘その8 「東京五輪の開催はIOCに権限がある」 「私自身は(五輪の)主催者ではない」
菅義偉首相/(上)2021年4月23日記者会見、(下)2021年6月7日参院決算委員会での答弁
東京五輪の開催に「反対」「中止すべき」という声が増すなかで、“自分には開催の可否を判断する権限がない”と主張してきた菅首相。これらの発言は「そんなバカな話があるか」と突っ込まれてきたのだが、ここにきて、この主張が大嘘だったことを、なんと菅首相自らが明かした。
それは21日に掲載された米ウォール・ストリート・ジャーナル日本版のインタビューでのこと。菅首相は、東京五輪の開催を中止するよう身近な関係者から「何度も助言された」と明かした上で、こう言い放ったのである。
「やめることは一番簡単なこと、楽なことだ。挑戦するのが政府の役割だ」
自分には権限がないとあれだけ言ってきたのに、いざ競技がスタートするや否や「やめることは一番簡単」「挑戦するのが政府の役割」と言い出す……。「だったらいまからでもやめろ」と言うほかないが、さらに菅首相がついたなかでもっとも重大な嘘は、次のものだろう。
◎大嘘その9 「国民の命と健康を守るのは私の責務で、このことより(五輪開催を)優先させることはない」
菅義偉首相/6月1日参院厚労委員会での答弁
菅首相は開催の前提を「国民の命と健康を守っていく」ことだと説明してきたが、開会式前日の22日、東京の新規感染者数は1979人となり、都内のコロナ入院患者は2500人を突破。東京では第3波の際に医療崩壊が起こったが、都のモニタリング会議は21日、「2週間を待たずに第3波をはるかに超える危機的な感染状況になる」「新規陽性者が増加し続ければ、医療提供体制がひっ迫の危機に直面する」と強い懸念を示した。
しかし、すでに国民の命と健康が脅かされる局面にあるにもかかわらず、菅首相は東京五輪の開催を優先。感染爆発の状況に目を向けようともせず、21日のぶら下がり取材では、「(国民の命は)守れると思っている」と明言し、その根拠をこう語った。
「きょうも1000人を超えているが、重症化の一番多いと言われる高齢者の感染者はこのところ4パーセントを切っている」「ワクチン接種というのは大きな効果が出ている」
ふざけるのもいい加減にしろ、という話だ。たしかに高齢者の重症患者は減っているが、いまは重症患者の世代はそれより若い40〜50代に移っており、現に東京の重症病床使用率はすでに50%を超えているのである。
都合の悪い現実、データを完全に無視して「国民の命は守れる」と言い張る菅首相。いや、そればかりか、20日には「ワクチン接種も始まり、長いトンネルにようやく出口が見え始めている」とまで言い出した。ワクチン接種が遅れに遅れ、そのために40〜50代の重症患者の増加を招いているにもかかわらず、だ。
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菅首相は6月9日の党首討論で「世界が新型コロナという大きな困難に立ち向かい、世界が団結してこれを乗り越えることができた。こうしたこともやはり日本から世界に発信したい」と述べた。
だが、きょう開会式を迎えた東京五輪大会が世界に向けて発信することになるのは、ここまで挙げてきたように数々の大嘘をついてきたこと、差別や歴史修正が蔓延り、基本的人権を守る気がない国であること、そして東京五輪と引き換えに総理大臣が国民の命と健康を守る責務を放棄したという事実だけだ。
このような国に、五輪を開催する資格も余裕もない。即刻、東京五輪は中止すべきだ。そしてこの訴えを、本サイトは開会してもつづけていく所存だ。
(編集部)
※FRIDAY 2021年7月23日号 紙面クリック拡大
麻生太郎副総理が秋の総裁選&衆院選で繰り出す「次の一手」
https://friday.kodansha.co.jp/article/193254
2021年07月19日 FRIDAYデジタル
東京都議選から一夜明けた、7月5日の朝8時過ぎ。都内の高級住宅街にある豪邸から、ジョギングウェアに身を包んだ男性が出てきた。副総理&財務相の麻生太郎氏(80)だ。全国紙記者が語る。
7月5日の朝8時過ぎ、自宅近くを散歩する麻生氏。会話は天気やスポーツ、芸能についての雑談が多いという 撮影:田中俊勝
「麻生さんは朝、自宅周りを30分ほど散歩するのが日課なのです。散歩の最中は仕事の話はしないというのが暗黙の了解ですが、麻生さんに近づくチャンスということで、多くの記者が日参するのです」
この日も、記者やSPを連れて散歩に出かけた。記者が天気の話などの雑談を振ると、麻生氏がそれに冗談で返し、一行からドッと笑い声があがっていた。
6月下旬のある夜、麻生氏の姿は東京・代官山(渋谷区)にあった。公用車で乗り付けたのは、洋食店『代官山 小川軒』。創業1905年という老舗(しにせ)だ。夫人など「麻生一家」を連れた夕食会だ。
「麻生さんは食事にこだわりが強く、渋谷区、港区あたりの老舗の店が好きなのです。六本木(港区)の老舗イタリア料理店『キャンティ』にも昔から通っていて、必ず一番奥の個室に入る。いまも月に数回は訪れているそうです」(同前)
散歩にディナーと、麻生氏は一見悠々自適のように見える。だが、記者たちが足繁く通うのは、麻生氏が9月の総裁選、そして10月に行われると言われる衆院選の最大のキーマンだからなのである。
「麻生氏は安倍晋三前総理(66)とともに、政界のキングメーカーであり、同時に二人は盟友関係でもあります。5月に安倍前総理は『ポスト菅』の候補4人の名前を挙げましたが、人気の高い河野太郎氏はあえて外している。これは河野氏が麻生派で、彼の名前を挙げると麻生派内で世代交代が起きてしまいかねない。河野氏の名前を出さなかったのは安倍前総理の麻生氏への気づかいでしょう」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)
つまり、菅義偉総理(72)を支えるか、他の誰かを推すか、麻生氏の腹ひとつなのだ。しかし、そんな状況に、いま横槍が入れられようとしている。
「二階俊博幹事長(82)が小池百合子都知事(68)の自民党への復党からの総裁選出馬というカードをちらつかせています。麻生さんにとって小池氏は安倍政権をかき乱した『戦犯』であり、けっして手を繋ぐことはできない。まず麻生さんは小池氏の復党を断固阻止する手を繰り出してくるでしょう。二階さんとの全面衝突となる可能性もある」(自民党議員)
記者たちを煙(けむ)に巻きながら、麻生氏は次の一手を入念に練っている。
小川軒に入る麻生氏。帰りは5人乗りの車に大人5名と子供1名という法定オーバーの人数で乗り込んでいった
「FRIDAY」2021年7月23日号より
撮影:田中俊勝(1枚目)、西 圭介(2枚目)
政府の一員の防衛副大臣が国より早く米ユダヤ団体に通報はスゴイ!
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2021/07/post-1ebbc4.html
2021.07.23 まるこ姫の独り言
もう、五輪開催までにグッチャグチャ、メッチャクチャ 小林賢太郎の過去の発言を、中山防衛副大臣が、直接米ユダヤ系団体へ通報したとされる報道。 一見よさげに聞こえるが、この人は一般人ではなく防衛副大臣だ。 立場と言うものがあるだろうに。 防衛副大臣が、直属の上司である防衛大臣や国をすっ飛ばして、いきなり米国のユダヤ系団体へ通報するという行為は、私にはものすごく異常に映る。 小林氏の発言をユダヤ人権団体に“通報”…防衛副大臣の行動に疑問続出 7/22(木) 20:02配信 女性自身 >事の発端は22日午前1時過ぎ、Twitter上で一般人が中山氏に小林氏の問題発言の報告。するとこれを受ける形で午前2時過ぎ、すぐさま中山氏が《早速サイモンウィーゼンタールセンターと連絡を取り合い、お話をしました》と投稿。そして午前3時過ぎに、同団体から得たというコメントを掲載していた。 これで大騒ぎになり、組織委員会は小山田圭吾の腐臭漂ういじめ問題を庇ってきたが、かえって国民から総反発を食らってしまい、今度こそはと思ったのか小林をいきなり解任をしてしまった。 組織委員会が行った小林の解任は正しい判断だが、それにしても五輪が始まるまでのドタバタがすさまじい。 五輪関係者の過去の醜聞が次から次へと出てきて、五輪がますます忌まわしいものになってきた。 今日は今日とて組織委員会参与の夏野剛が無観客開催を「クソなピアノ発表会」とか「アホな国民感情に、やっぱり今年、選挙があるから乗らざるを得ないんですよ」とか、朝から嫌な報道を見て気分が滅入ってしまったし。 国民感情を逆なでする人の集団が五輪関係者なのか。 話を元に戻して、中山は通報した自分は正義の味方のようなドヤ顔をしてツイートしていたが、一般人ならともかく、防衛副大臣の職にある人間が、防衛大臣や政府に一番に話さなかったのか、自国で解決しなかったのかとても不思議だ。 >毎日新聞によると、解任発表後の記者会見で、橋本会長は「関係者からの指摘を受けて、早朝に確認した。すぐに協議するように指示したが、それまでは申し訳ないが全く情報が取れていなかった」と発言。 やっぱり、組織委員会には事前連絡はなかった模様だ。 この人のやったことは、規模は小さいが、いじめを受けた親が学校に一切相談もせず、いきなり教育委員会に話をつけに行くようなものだ。 防衛副大臣が、防衛大臣や日本政府に一切相談せず、独断で海外の団体への通報する行為。 おかしな話だ。 政府の一員が自国で解決しようとする気持ちはないとは言語道断じゃないか。 突き詰めて考えたら、政府の一員が日本国の情報を外国に流してしまうかも知れないという事にも繋がる。 それを考えたら当然、中山副大臣は解任に当たると思うが。 |
菅首相の五輪強行がトドメか?衆院選まさかの「自公過半数割れ」に現実味
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/292310
2021/07/24 日刊ゲンダイ
都議選と同様の結果も(C)日刊ゲンダイ
米紙ウォールストリート・ジャーナル日本版(21日)のインタビューで、五輪強行について「挑戦するのが政府の役割だ」と語った菅首相。国民の命でバクチをする本性見たりだが、23日開幕を迎え、世論はますます菅政権に冷ややかになるのではないか。
【写真】この記事の関連写真を見る(50枚)
自民党職員として長年、選挙対策に携わった久米晃・元党事務局長が20日、日本記者クラブで講演し、秋に予定される衆院選について「(自民が)30議席程度減らす覚悟で対策をするのが常識だ」と話し、自民党単独で過半数(233議席)を取れるかどうかが勝敗ラインになるとの見方を示した。
「自民70議席減」の大惨敗予測飛び交う
定数465の衆院で自民の現有議席は276(議長含む)。44議席減らせば単独過半数割れだ。内閣支持率が3割前後と政権発足以来最低を更新している現状では、単独過半数割れはあり得ない話ではないのだが、ここへきて永田町では「70議席減もある」と、驚愕の数字も飛び交い始めた。
「与党内で東京都議選後に密かに情勢調査が行われ、自民党は70議席減だったというのです。それだと自民は206議席。公明党が現有維持の29議席なら合計235議席で、自公で過半数をかろうじて上回るという厳しさです」(自民党関係者)
他にも、「ゴールデンウイーク後の情勢調査では40〜50議席減だったが、都議選後には50〜60議席減に悪化したらしい」「現職閣僚が落選するという結果が出た」などの噂も出回っている。
都議選では直前まで「自公で過半数(64議席)は堅い」とされていたのに、フタを開けてみれば自民33、公明23の合計56議席で、過半数には遠く及ばなかった。衆院選だって同じことが起こり得る。公明が現有議席を維持できるかも不透明だ。
政治評論家の野上忠興氏がこう言う。
「自民党の大惨敗予測については、同党の重鎮も『裏付け材料を持っているわけではないが、自民単独どころか、自公で過半数割れもあり得る』と言っています。菅政権に対する世論の反発の大きさに加え、私が注目しているのは、農村部の菅首相離れ。『農家出身なのに我々に冷たい』と不満を抱えている。農家の票は160万票ある。全国で反乱を起こしたらどうなるか」
菅政権に鉄槌を下したい国民は山ほどいる。
「7年間準備して、これ?」(デーブ・スペクター)・・・この一言が開会式のすべてを物語る!!&週明けに関東地方に台風・・・東京直撃で五輪終!?
http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-00da30.html
2021年7月24日 くろねこの短語
昨日は朝っぱらから「開会式まで何時間」なんてテレビががなりたて、蛭にはブルーインパルスが五輪マークに挑んだものの、雲が厚く風もあったおかげで、かつての東京オリンピックの再現はならず。空を見上げる群衆もちょいと肩透かし。
そんな群衆は国立競技場周辺にも大挙して押し寄せ、これぞ「密」の最たるものだろうに、テレビはそんなことはおかまいなしに祝賀ムードで嬉々として報道する始末だ。そのくせ海水浴場に集まる若者たちは批判的な扱いなんだから、これこそダブルスタンダードの典型だろう。
そんなこんなで開会式のライブ映像は見る気にもならず、NHK-BS時代劇『大富豪同心2』の最終回を優先したのであった。とは言え、開会式の様子はツイッターやFacebookの書き込みでチェックはしていたので、噂通りに「ドラクエ」などのゲームのテーマ曲が使われたのを知った時には、ああ、やりやがったなとそのチープさにため息がでちまった。
プラカードの国名がマンガの吹き出しというのも、さすがサブカル系のクリエイターのやりそうなことと妙に感心したのであった・・・って褒めてるわけではありませんから、念の為。
デーブ・スペクターが「7年間準備して、これ?」ってツイートしてたが、ごもっとも。この一言が開会式のすべてを物語っているのではなかろうか。
それにしても、オリンピック延期を決めた際の東京都の新規感染者は18人ってことを考えると、現在の新規感染者はその100倍なんだよね。昨日なんか1359人と前日の1979人からはちょいと減ったというものの、検査実施件数はわずか2430件。つまり、感染率は50%に近いというんだから、そんな状況でよくもまあ「安全安心なオリンピック」なんて言っていられるものだ。
週明けには台風が関東地方を襲うという予報もある。オリンピックを直撃したら、それこそ五輪終ってことになりますよ。
【NHK】東京オリンピック開会式ハイライト | 東京オリンピック
※動画→https://www.youtube.com/watch?v=GrOBF27_Vu4
東京五輪開会式、尺が長くて見てられない。テレビ時代を抜け出せない電通の限界か。人権感覚だけでなく時代感覚でも世界から大きく遅れている。
— 鮫島浩✒️政治ジャーナリスト SAMEJIMA TIMES (@SamejimaH) July 23, 2021
OMEGAのCMはメッセージ性があり美しい。デジタル時代の最先端アートだ。コロナ禍の五輪、最初から無観客のバーチャル開会式を目指せば良かったのでは。 https://t.co/XUplX0M0JM
#NHK は開会式をライブで放送しているのなら、国立競技場の内部ばかりではなく、この競技場の外の現実についても、もちろん並行して報じているのだよね。不偏不党、公平公正、事実を曲げない、意見が対立している問題には多くの角度から論点を明らかにする、と言ってるもんね。https://t.co/q8CaWDHgfw https://t.co/Z0L0DKG8Ih
— 木村知 (@kimuratomo) July 23, 2021
開会式直前も「五輪より命!」抗議の声続く 東京は新型コロナ新規感染者1359人
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) July 23, 2021
参加者らは原宿・神宮橋に集まった後、行進を始めた。「五輪より命」と書かれたプラカードを掲 げ、「オリンピックいらない」とシュプレヒコールを上げた。 https://t.co/hQc4eQ8dE0
不安で危険な開会式。
— 清水 潔 (@NOSUKE0607) July 23, 2021
入場を終えた一部の国の選手団は、次々にマスクを脱いでいる。多くは記念撮影時のみ脱いでいるものの、一部の国はマスクを外しているのが常態化。さらに密になって会話を交わす https://t.co/95WncUqy5R
4連休でインド株が全国に飛び火の恐れ 感染者5000人超えは増加予測を大幅に上回るペース!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292307
2021/07/23 日刊ゲンダイ
予約がキャンセルを上回った(昨22日、羽田空港)/(C)共同通信社
連休明けに感染爆発か――。東京都内の22日の新規感染者数は1979人。直近1週間平均は1371.4人に上り、前週比55.7%も増えた。
首都圏を中心に感染急増が続く中、4連休初日の22日は都内の人出が増加。それだけでなく、東京から脱出する人も続出した。羽田空港を取材した航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏がこう言う。
「緊急事態宣言下にもかかわらず、航空券の新規予約がキャンセルを上回る異常事態です。午前6時台でも満席が目立ち、台風の影響で欠航となった沖縄方面を除き、帰省・旅行先は多方面にわたりました。利用者は家族連れや若者、高齢者など、幅広い。やはり宣言下の窮屈な東京から脱したい人が多く、東京五輪の観戦チケットが払い戻しになったため、都内にいる理由がなく返金を見込んで出かける人も。都内で感染が増えているので、逆に地方に出かけた方が安全と考える利用者もいました」
五輪関係者が県境を移動しており、政府や自治体の「ステイホーム」の呼びかけに説得力がないことも空港利用者の増加につながったという。
感染急増や矛盾した自粛要請を考えれば、東京から脱出したくなるのもうなずける。しかし、懸念されるのがインド株の全国への飛び火だ。
厚労省のデータによると、全国で確認されているインド株は累計582件(19日時点)。うち約6割を東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県が占める。首都圏から全国への人の動きに伴い、インド株がばらまかれる恐れがある。
足元の数字はすでに深刻だ。米ワシントン大医学部保健指標評価研究所(IHME)が日本国内の感染者数の推移を3660人(20日)→3633人(21日)→3609人(22日)と予測しているのに対し、同期間に実際に確認された感染者は3756人→4942人→5379人。現実が予測をはるかに上回るペースで感染者が急増している。
旅先ではおとなしくしておいた方がいい。
「ダサい」「しょぼい」と五輪開会式に批判続出 元銀メダリストの池谷幸雄は「寂しいが、選手は幸せ」
https://dot.asahi.com/dot/2021072300044.html
2021.7.24 00:54 大谷奈央 AERA dot.
東京五輪の開会式が行われた国立競技場(C)朝日新聞社
7月23日午後8時、無観客による東京五輪の開会式が始まった。コロナ禍での開催となり、世界中から注目を集めたが、ネット上には開会式を見た人からのネガティブな感想も散見される。オリンピック出場経験者はどう見たのか。元メダリストの池谷幸雄氏に聞いた。
【写真】「居酒屋のユニホーム」と酷評された東京五輪表彰式の衣装はこちら
午後8時、国立競技場で東京五輪開会式が始まった。MISIAさんの国歌斉唱や森山未來さんのダンス、「ドラゴンクエスト」や「モンスターハンター」などの人気ゲームのテーマ曲が流れ、国立競技場からは多数の花火が上がる場面もあった。ツイッターでは次々に関連ワードがトレンド入りするなど多くの人がテレビで開会式を視聴しているようだった。
しかし、開会式が始まって早々、一部SNSでは「史上最もしょぼいオリンピック開会式」、「なんやこのダサい開会式…」など酷評する意見も出ている。
「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏は、ABEMA「ABEMAPrime」(月〜金曜後9・00)にリモート出演し、「安っぽいなって思ったのは僕だけですかね?」「お金かかってない感じがすごい伝わってきちゃって」と感想を述べた。
今回の開会式を、元メダリストはどう見たのだろうか。ソウルオリンピックで団体・個人種目別床運動で銅メダル獲得。バルセロナオリンピックでは団体で銅メダル、個人種目別床運動で銀メダルを獲得し、その後も指導者として活躍する池谷幸雄氏に聞いた。
「国際イベントとしては、地味で寂しい印象というのは否めません。しかし、このコロナ禍で開催できるのですから、それは仕方がないこと。選手団が入場できないのでは、と心配していましたが、楽しそうに入場しているのは嬉しいですね」
直前まで演出担当者などの辞任、解任が相次いだことは、選手たちのモチベーションに影響することはないのだろうか。
「それはないでしょう。選手たちは自分の競技に集中しています。オリンピックが開催できるだけで幸せだと思います。僕が選手なら、そう思います。ただ、一般のお客さんががっかりしてしまっているのではないかという点では心配ですね」
波乱の開会式で始まった東京五輪。池谷氏に、今大会の注目選手を聞いた。
「体操の村上茉愛選手です」
村上選手は、1996年8月生まれの24歳。神奈川県出身で、前回のリオデジャネイロ五輪にも出場、団体総合で4位の成績を修めた。今大会では種目別、団体総合、個人総合に出場する予定だ。
「村上選手は4歳から18歳まで、僕のクラブで指導していました。これまでも世界選手権では個人総合で2位に入ったり、床ではチャンピオンになったりしていますし、今回すごくメダルには近い選手です」
池谷氏によると体操などの採点競技は、自国開催というアドバンテージもあるという。
「自国と他国の選手が、全く同じ演技をした場合、自国の選手が勝つことが多いです。人間が採点しているので、感情も入りますし、自国でメダルを取らせるということは盛り上がるので。そういう意味でも、チャンスだと思います」
一部では手厳しい意見も散見される今大会だが、選手たちの活躍に期待したい。(文/AERA dot.編集部・大谷奈央)
※2021年7月21日 日刊ゲンダイ終面 紙面クリック拡大
東京五輪「呪われた開会式」大手メディアが決して書かない“舞台裏”をドキュメント
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/292341
2021/07/24 日刊ゲンダイ
開会式の聖火ランナーに登場したONと松井(C)ロイター
7月23日、東京五輪の幕が開いた。「大会の華」と言われる開会式はしかし、演出を担当する制作チーム関係者のスキャンダルによる辞任、解任が相次いだ。祝祭ムードとは程遠い「呪われた開会式」の“舞台裏”をドキュメントで追った。
◇ ◇ ◇
【午後3時13分】
日刊ゲンダイ本紙記者は、報道陣の拠点となる有明の東京ビッグサイトに設けられたメインプレスセンターから、バスで千駄ケ谷の国立競技場に移動。組織委員会が用意する大型の観光バスに、外国人メディア約40人と同乗した。車内の密が気になるうえ、彼らの半数以上がマスクをしていない。前の席では、中東からやってきたというノーマスクの記者が、結構な声量で隣の同僚と延々と話している。それを睨みつけていたのは、通路を挟んだ席に座る中央アジアからのカメラマン。感染予防に対する意識の差を感じ、メディアによるクラスターの懸念が頭をもたげた。
【午後3時42分】
国立競技場に隣接する日本青年館前の降車場に到着。首都高はガラガラだった。大会期間中、交通渋滞緩和のため、料金が1000円も上乗せされているからだろう。高樹町出口から国道246号線に出ると、至るところに警察車両が配備され、外苑前交差点付近には車線規制がしかれていた。秩父宮ラグビー場から国立競技場へと向かう道路は、関係車両以外通行禁止。信号に止まることなく走るバスに乗って、束の間の“五輪貴族”気分を味わった。IOC(国際オリンピック委員会)委員が特権意識を持つわけだ。
【午後4時2分】
バスを降りると、国立競技場周辺は黒山の人だかり。「五輪反対!」のプラカードを掲げるデモも。報道陣受付には100人以上の行列ができ、セキュリティーチェックと顔認証によるID確認を済ませて記者席に着くまで、30分近くを要した。
【午後8時】
開会式がスタート。
【午後8時13分】
IOCのトーマス・バッハ会長の案内で、天皇が貴賓席に臨席。続いて国旗が入場し、人気歌手のMISIA(43)が歌う君が代独唱に合わせて国旗が掲揚された。
「無観客開催でスタンドからの歓声はない。異様な雰囲気だったのは確かだね。緊急事態宣言下の開催強行に対する批判を受けて、大会主催者は出席者を950人程度まで削減したとはいえ、貴賓席とその周辺のスタンドには、いわゆる五輪貴族が陣取った。組織委は、開会式を前にセレモニーの内容を知ろうとヘリを飛ばすなどした日本のメディアに取材規制をしいたと聞いている。でも、当日にはラインアップの多くが報道されていた。どうなっているんだ? 開会式の演出家や音楽担当が次々にスキャンダルで消えた。組織委はメディアを規制する前にやることがあったんじゃないか」と、米国のネットメディア関係者は皮肉たっぷりに言っていた。
夜更けに何度も打ち上がった花火(C)真野慎也/JMPA
バッハ会長のダラダラ演説にアスリートも辟易
【午後8時38分】
ようやく入場行進がスタート。19の人気ゲーム音楽が流れる中、五輪発祥の地であるギリシャに続き、難民選手団が呼び込まれた。その後はアイスランドから「あいうえお順」で登場。過去に日本で開催された夏冬3度の五輪ではアルファベット順が採用されていた。
【午後10時39分】
陸上男子100メートルの山縣亮太(29)、卓球女子の石川佳純(28)らによる選手宣誓。漆黒の空に1824台のドローンがつくる地球などが浮かび上がった。橋本聖子組織委会長の挨拶に続き、バッハ会長が壇上に。「ニホンノミナサマノオカゲデス、ココロカラカンシャモウシアゲマス」と片言の日本語を交えての演説が午後11時13分まで続いた。事前資料では2人合わせて約9分とされていたが、バッハ会長だけで13分。その間、選手は立ちっぱなし。地べたに横になる海外選手もいた。アスリートファーストは?
【午後11時13分】
天皇陛下の開会宣言。
【午後11時25分】
50の競技の公式ピクトグラムをパントマイムで実演。続いてお笑い芸人の劇団ひとりがコント調で登場する一連の流れは、前日にユダヤ人大量虐殺を揶揄した過去が問題視されて解任された元お笑いコンビ「ラーメンズ」の演出家、小林賢太郎氏のにおいを感じさせたが、組織委は「小林氏が具体的に1人で演出を手がけている部分はなかった」と否定している。
【午後11時38分】
聖火が入場。金メダリストである柔道の野村忠宏、レスリングの吉田沙保里から巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(85)へ渡った。愛弟子の松井秀喜(47)がシャツの後ろをグッと掴んで支える。横には盟友の王貞治ソフトバンク球団会長(81)。日本球界が誇る国民栄誉賞3人の登場だが、サプライズ感はない。
「前日22日に森喜朗前組織委会長が地元石川の北國新聞のインタビューに応じ、ONと松井の共演を示唆していましたからね。女性蔑視発言で組織委会長を辞任した森氏に組織委が『名誉最高顧問』の肩書を与えることを検討していることも明らかになった。3人の共演は森人脈で、つまり組織委内で森氏が隠然たる影響力を残しているのは明らか。体調の芳しくないミスターを担ぎ出したことも含め、早くも批判が出ています」(スポーツライター)
聖火の最終点火者はテニスの大坂なおみ(23)が務めた。異例ずくめの五輪はこうして始まった。(一部、敬称略)
五輪入場行進にすぎやまこういちの曲はありえない! 杉田水脈のLGBT差別に「ありがたい」と同調 南京虐殺否定の歴史修正主義
https://lite-ra.com/2021/07/post-5961.html
2021.07.24 五輪入場行進にすぎやまこういちの曲、杉田水脈のLGBT差別に同調 リテラ
『チャンネル桜』に出演するすぎやま氏
小山田圭吾、小林賢太郎の問題があっても、東京五輪組織委員会は結局、なんの反省もしていないということだろう。昨日7月23日におこなわれた東京五輪大会の開会式。もっとも注目を集める入場行進のオープニングで、作曲家・すぎやまこういちが手掛けた「ドラゴンクエスト」の代表曲「序曲:ロトのテーマ」が流された。
じつは、開会式の前日である22日に一部報道が、式典内ですぎやまの曲が使用されると伝えたときから、SNS上ではこんな指摘が相次いでいた。
〈小山田、小林とやってきて、最後にこれが出てくるのは悪夢だよ〉
〈すぎやまこういちの曲を開会式で使えば、今までの謝罪が嘘だったことの証明になるな〉
〈すぎやまこういちは現在進行形でガチのアウト〉
〈うわぁ。開会式、すぎやまこういちの音使うんかい。レイシストによるレイシストのためのオリンピックて、丸まんまあのナチスの1936ベルリンオリンピックのコピーやないか〉
実際、すぎやま氏の過去の発言を振り返ると、それは小山田圭吾と同じく、とても国際イベントの開会式で大々的にその作品を使用できるようなものではない。
その典型が、LGBT 差別への同調発言だ。すぎやま氏は2015年、のちに「LGBTには生産性がない」という差別論文で大きな非難を浴びる自民党の杉田水脈・衆院議員(同番組出演時は議員落選中)と「チャンネル桜」で共演しているのだが、その際、杉田氏は「生産性がない同せい愛の人たちにみなさんの税金を使って支援をする。どこに大義名分があるんですか」などと主張。ところが、すぎやま氏は杉田氏について「男性からは言いにくいことをガンガン言っていただくのはありがたい」「正論ですよ」などと同調しているのだ。
また、杉田氏はこのとき、テレビ局からLGBTの教育の是非について取材を受けたエピソードを紹介。笑いながら「『同せい愛の子どもは、普通に正常に恋愛出来る子どもに比べて自殺率が6倍高いんだ』と。『それでもあなたは必要ないと言うんですか』みたいなことを言われまして」と、LGBTの人たちを小馬鹿にするような発言をしたのだが、この杉田氏の発言にすぎやま氏は一緒になって笑っていた。さらには「決定的なことは、同せい愛から子どもは生まれません。これも大きい」などと、杉田氏の生産性発言に通じる発言もしている。
このすぎやま氏の言動は、2018年に杉田議員の差別論文が問題になった際、アメリカの大手ゲームメディアでも批判されているが、すぎやま氏の態度は性的マイノリティに対する差別を是認する、オリンピック憲章に掲げられたあらゆる差別の禁止に反するものだろう。
■すぎやまこういちらの歴史修正主義に欧米の政界やマスコミからあがった厳しい批判
もうひとつ、すぎやま氏が問題なのは、その歴史修正主義だ。すぎやま氏の極右、歴史修正主義を象徴するのが、2007年に米下院が慰安婦問題に関する対日非難決議を採択した際、米ワシントン・ポスト紙に出した意見広告「THE FACTS」だ。すぎやま氏のほか、櫻井よしこや屋山太郎、花岡信昭、西村幸祐といった極右論客からなる「歴史事実委員会」は2007年6月、米ワシントン・ポスト紙に “日本軍の強制を示す文書はない”と訴える「THE FACTS」と題した意見広告を出稿。当時、朝日新聞の取材に対して、すぎやま氏はこう語っている。
「慰安婦の方々の境遇に深く同情するが、当時の政府や軍が日本や朝鮮の女性を強制的に慰安婦にさせた事実はない。根気強く『当時の政府は強制を禁じた』という事実を官民あげて提示するしかない」(朝日新聞2007年6月27日付)
また、すぎやま氏は従軍慰安婦の強制連行だけではなく、「南京大虐殺はなかった」「南京虐殺の被害者30万人説はデタラメ」という主張もおこなってきた。同じく2007年にはワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズに1000万円を投じて「南京大虐殺はなかったという証拠」を提示した全面広告を出そうと動き、両紙に掲載を断られたこともある。
さらに、名古屋市の河村たかし市長が2012年に「一般的な戦闘行為はあったが、南京事件というのはなかったのではないか」「いわゆる虐殺はなかった」などと発言した際には、すぎやま氏は「私たちは、河村たかし名古屋市長の「南京」発言を支持します!」「自由な議論で『南京』の真実究明を!」という意見広告の呼びかけ人に名を連ねている。
従軍慰安婦の「強制性」否定や南京虐殺の「人数」を問題にする主張が、日本軍の戦争犯罪や残虐行為をごまかすための詐術でしかないことは本サイトで繰り返し実証的に指摘してきた。
また、すぎやま氏自身が「WiLL」で明かしているところによれば、「証拠」として挙げていたのは、「東中野修道先生の研究成果」に「世界に「南京大虐殺報道」をしたティンパーリが中国の中央宣伝部国際宣伝処の顧問であった」説、「「南京大虐殺」が起こったとされる一九三七年当時、南京の人口は虐殺されたとされる三十万よりも少ない、二十万人だった」説、といった「南京大虐殺はなかった」派の定番の主張ばかり。
東中野氏といえば、「南京大虐殺はまったくなかった」論の急先鋒で保守派の歴史学者からも批判される人物。著書で南京大虐殺の証拠資料や生き残った女性の証言を捏造と断定したことが名誉毀損裁判となり、東京地裁からは「東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く、学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない」と指摘され敗訴したこともある(高裁、最高裁も一審を支持し全面敗訴)。
“南京人口少ない説”や“中国国民党とティンパーリ陰謀論”についても、百田尚樹『日本国紀』も同種の主張を展開するなど手垢のついた手法で、詳しくは既報を参照されたいが(https://lite-ra.com/2019/08/post-4936.html)、実証性を重んじる保守派の学者・秦郁彦氏がそのインチキぶりを喝破している。いずれも「証拠」「事実」と呼べるような代物ではない。
■すぎやまこういちは安倍首相を礼賛、「日本は“日本軍”と“反日軍”に分かれた内戦状態」の妄想発言も
しかも、欧米では、こうした日本の右派による慰安婦、南京大虐殺否定は、ホロコースト否定論と同様、戦争犯罪を肯定する歴史修正主義として厳しく批判されている。
実際、ワシントンポストに掲載された前述の意見広告は、当然ながらアメリカの反発に油を注いだだけで、トム・ラントス外交委員長は「慰安婦制度の中で生き残った人々を中傷するものだ」と猛批判。
また、「南京大虐殺はなかったという証拠」の全面広告については、ワシントン・ポストとニューヨーク・タイムズに掲載を拒否されている。
このとき、ニューヨーク・タイムズの広告審査部長だったスティーヴ・ジェスパセン氏がおこなった説明を、他でもないすぎやま自身が公開しているので(「WiLL」2007年8月号増刊)、少し長いが、歴史修正主義に対する欧米の姿勢を伝えるために引用しておこう。
〈一九三七年十二月に起こった南京虐殺について、私は自分が専門家であるとは思いませんが、この事件に関する一方の議論とそれに反対する側の議論との両方に詳しい本紙ニューヨーク・タイムズの歴史の専門家たちを、私は信頼しております。
彼らに調べさせた所、彼らは、この今回の広告の中で取り上げられている「事実」なるものは、大多数の学者たちが従来書いている、南京虐殺は本当に起きていたのだという長い間認められてきた見解を変えるほどのものではないと裁定致しました。
例えば、彼ら専門家たちは、(歴史家たちによって以前から承認されている)この都市の人口に対し疑問を投げかけるということは、殺害された個人の数に疑問を投げかけるのと同じようなことで、私どもの専門家の見解によれば、当時の厖大な人的損害を矮小化するものであると指摘しています。
従いまして、公認された諸事実に疑問を投げかけるようなものだと私どもには思えるこのような広告を掲載することは、お断り申し上げたいと思います。
この広告に書いてあるような供述(報告)が、もし信頼できる新聞や雑誌に、新たに発見された証拠として載せられているのであれば、是非お知らせください。〉
「当時の厖大な人的損害を矮小化するもの」という掲載拒否理由からもあきらかなように、この国ではまかり通っても、ひとたび海を渡ればこうした歴史修正主義は許されないものだ。
そして、こんな主張を繰り広げてきた人物の作品を、なんら反省もないまま、オリンピック・パラリンピックという世界中の人が参加する大会開会式の入場行進曲に使用するなど言語道断だと言わざるを得ない。それは五輪組織委や日本政府、ひいては日本社会全体がこうした歴史修正主義や差別排外主義を許容していることになるからだ。
■開会式の人選に有力者から圧力の証言「有力者ごとに○○案件とささやかれ」「その度、無理やり演目をいじって当てはめた」
こうしたすぎやま氏の発言、言動が海外メディアに伝えられるかどうかはわからないが、しかし、すぎやま氏のこれら歴史修正主義や性的マイノリティ差別を是認する発言はあまりにも有名で、小山田圭吾や小林賢太郎のケースとは違って、組織委も最初からわかっていたはず。にもかかわらず、なぜもっとも注目が集まる開会式入場行進のトップバッター曲に選ばれたのか。
たしかに、すぎやま氏が手掛けた「ドラクエ」の序曲は国内ではかなり有名なゲーム音楽のひとつだが、世界的にみれば知名度はほとんどない。むしろ、「ファイナルファンタジー」や「キングダムハーツ」などのほうが世界的には認知されているはず。ところが、そうしたゲームタイトルを押しのけて「ドラクエ」の序曲がもっとも注目される入場のオープニングを飾ったのだ。
そこで頭に浮かぶのは、「あの男」の顔だろう。そう、安倍晋三・前首相だ。
これまた有名な話だが、すぎやま氏は熱狂的な“安倍支持者”であり、安倍氏とも親密な関係にある。
たとえば、「桜を見る会」問題が噴出して批判が高まっていた2019年11月には、新宿の高級フランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」で安倍首相はすぎやま氏をはじめとして、金美齢、百田尚樹、櫻井よしこ、有本香らという面子と楽しく会食をおこなったが、すぎやま氏はこの“安倍応援団”のなかでも金や櫻井と並ぶ特別な存在。実際、前述したすぎやま氏らによる「THE FACTS」や河村発言支持の意見広告には安倍氏も賛同人、呼びかけ人として名を連ねている。
さらに、安倍氏が下野していた時代には、すぎやま氏は「安倍総理を求める民間人有志の会」の発起人を務め、「我々日本人が直面している難局を乗り切るリーダーは安倍晋三氏しか考えられません」とコメント。2014年の衆院解散の際には、すぎやま氏は集団的自衛権の行使容認を閣議決定した安倍首相をドラクエの主人公になぞらえ“勇者”と表現し、「勇者が国を思い踏み切った解散」と絶賛。さらに、「FRIDAY」(講談社)2013年2月22日に掲載されたインタビュー記事では、こう語っていた。
「いまの日本は“日本軍”と“反日軍”に分かれた内戦状態にあるんですよ。日本の良さを守り、継承していこうというのが日本軍。日本を弱めようというのが反日軍。そして反日軍のリーダーが民主党だったと思っています。ようやくその民主党が倒れて、安倍晋三・自民党政権が誕生しました。これで日本が正しい方向に進む、と安堵しています」
安倍前首相は東京五輪について「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」などと語って大きな批判を浴びたが、すぎやま氏が言っていることもそれとまったく同じ分断思考と言っていいだろう。
しかも、すぎやま氏はこのように表立って安倍氏を支持してきただけではなく、「裏」からも応援。2014年には改憲推進団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人となって安倍首相の手による改憲実現のために尽力し、2015年には安倍政権に批判的なニュース番組に圧力をかけ、当時『NEWS23』(TBS)で安保法案の危険性を指摘していたアンカー・岸井成格氏を番組降板に追いやった「放送法遵守を求める視聴者の会」の初代呼びかけ人にもなった。
それだけではない。すぎやま氏は毎年のように100万〜150万円を安倍氏の政治資金団体に寄付をおこなっており、実際、安倍前首相の政治団体「晋和会」の2019年度の政治資金収支報告書を見ると、すぎやまとその妻の名前でそれぞれ150万円ずつ、夫婦あわせて計300万円を寄付している。
このように、陰に陽に安倍氏を支え、安倍氏の「総理復活」の後ろ盾となってきたすぎやま。かたや、安倍前首相は組織委の名誉最高顧問だ。東京五輪という晴れ舞台で、自分の支持者に花を持たせようと考えても不思議ではない。
実際、昨日23日付の東京新聞では、開会式で制作を担当した組織委関係者の男性が取材に応じ、「五輪の闇」について証言。そのなかでこんな話を明かしていた。
〈現場で1つの演目のストーリーと出演者を固めた後、組織委や都の有力な関係者やJOC(日本オリンピック委員会)サイドから、唐突に有名人などの出演依頼が下りてくる。部内では有力者ごとに「○○案件」とささやかれた。
男性は「有力者が便宜を図った依頼は絶対。その度、無理やり演目のストーリーをいじって当てはめた」と明かした。〉
もちろん、だからといって、安倍前首相が「開会式でこの曲を必ず使うように」と指示したかどうかはわからない。
だが、そもそも問題なのは、すぎやま氏とほとんど同じ強固な歴史修正主義者である安倍前首相が、組織委の名誉最高顧問などという座にあることのほうだ。いや、ネット上でもさんざん指摘されていたが、「ナチスの手口に学べ」などと公の場で発言した麻生太郎氏がいまなお副総理兼財務大臣を務めていることが象徴的なように、この国はあまりにも歴史修正主義者に甘すぎる。そんな為政者を野放しにしつづけているからこそ、開会式の前日まであのような解任騒動が起こり、世界から「人権後進国」として白い目で見られるのである。
(編集部)
増え続けるCOVID-19ワクチンの犠牲者(櫻井ジャーナル)
日本人の「知性低下」を露呈した東京五輪…政治家も官僚も私利私欲に走る 三枝成彰の中高年革命
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/292330
2021/07/24 日刊ゲンダイ
IOCのバッハ会長(左)と菅首相(C)ロイター
オリンピック開催招致のための票が買われる瞬間を目撃したことがある。いまから四半世紀近い昔のことだ。
当時懇意にしていた超やり手広告マンのAさんと海外にご一緒した際に、「お客さんと食事をするので、ついてきてほしい」と言われた。招かれたのは個人宅で、相手はアジアの某国のIOC委員だという。その席でAさんが切り出したのは、間近に迫ったIOC総会のことだった。次期オリンピックの開催地が委員の投票で決まる。Aさんは「ぜひ日本に1票を」と頼み込み、相手は了承した。すでにAさんは亡くなられて久しく、もう時効だと思って記すが、票の買収が実際にあると知って驚いた。
その1票を手に入れるため、委員の子女の米国一流大留学の斡旋や現地での生活費の算段まで広告マンが世話をするという。見事“ご成約”のあかつきには、その費用を広告代理店はクライアントの企業に負担させる。その見返りに広告代理店は、カネを出した企業のスキャンダルや、伏せておきたい不都合な情報が世の中に出ないよう、マスコミを押さえるのに一役買うという巧妙な仕組みだ。
こうした“汚れ仕事”やネゴの類いは、政府の看板を背負った人間にはできない。それを何でも屋として請け負うのが広告代理店である。おそらく大阪万博が決まった裏にも、彼らの奔走があったのだろう。
世界的イベントの開催で“国威発揚”をもくろむ国にとって、誘致は政権の命運を懸けた戦いになる。政府や開催都市による表の交渉とは別に、Aさんのような広告マンたちに裏でロビー活動やバックアップをしてもらえるかどうかで勝負が決まる。
彼らにとってオリンピックはおいしい仕事だ。スポンサー各社と政府を取り次ぎ、関連イベントの制作進行を請け負い、テレビの放映権と各媒体の広告掲載を管理して莫大(ばくだい)な手数料を手にする。Aさんがいた代理店の社長は全社員に向けて、「東京オリンピックで1兆円を稼ぎ出す」と号令したとか。オリンピックは4年に1度の大きな商機。これにどう食い込むかに社運を懸けているのだろう。
モラルも消え失せた
一方、オリンピックで政権の支持率を上げ、次の選挙で勝ちたい政府にとって、広告代理店は便利な存在だ。政治家や役人が表立ってできない面倒なことの一切をカネ次第で丸投げできる彼らを、大いに頼みにしているところだろう。つまり両者の思惑は一致しているというわけだ。国民はまったくの置き去りである。
2016年のリオオリンピックのとき、私はドイツにいた。ホテルでテレビをつけると、100チャンネルもあるのに大会の全中継をしている局はなかった。時代は変わり、もはやオリンピックはヨーロッパで視聴率を取れるコンテンツではない。しかし関係者はその開催に固執し躍起になっている。
来日したバッハ会長を菅首相らが歓迎し厚遇するさまは、まるで黒船でやってきたペリーを出迎える江戸幕府の役人のようだ。バッハ会長たちにあるのは古いヨーロッパ人のエリート意識で、日本人を完全に下に見ている。植民地を視察に訪れた貴族にでもなったつもりだろうか。
開会式の音楽担当の小山田圭吾さん辞任にも呆れたが、今回のオリンピックをめぐっては、競技場の設計と大会のロゴマークのやり直しや総合演出の交代など、選ぶ側の見識を疑うことばかりが続いている。売れることを優先して人間性などのチェックをおろそかにするからこうなるのだ。
開閉会式総合演出の小林賢太郎さんがお笑い芸人時代にユダヤ人虐殺をネタにしていたことで解任された。若気の至りで済まされることではない。ドイツはいまだにナチスの犯した罪を悔い、謝罪を続けている。
成り行きのひどさに言葉もないが、制作チームの人選も広告代理店に丸投げしていたためだろう。広告代理店はマーケティングや流行りを見込んで企画を立てるから、知性や文化的な意味づけなど期待すべくもない。
ロンドン五輪では英国を代表する指揮者のサイモン・ラトルが演奏し、北京五輪では国際的映画監督のチャン・イーモウが演出した。どちらもその国の文化の顔ともいえる人物で、スポーツと文化の大国であることを十分にアピールしていた。
東京五輪の人選にはそうした文化への深い理解がまったく感じられない。元文科相や政府首脳らのお歴々が、歴史、哲学、芸術などのリベラルアーツを知らないからこうなるのだ。
日本人の知性は、ここまで低下してしまったのか? まったく恥ずかしい。モラルも消え失せた。政治家も官僚もウソを重ね、私利私欲に走って弱者を食い物にしている。いい加減に目を覚まし、早急にモラルと“知”の構築をし直さないと、現実問題として、この国の行く末は危くなる。
(紙面掲載時の記述を一部書き改めました)
三枝成彰 作曲家
1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。
選手に
— 😷 😷 😷 _🅵_🅸_🆁_🅴_🆃_ 😷 😷 😷 (@herehirehore) July 22, 2021
プレイブックを読まれましたか?
って尋ねてみたい。
東京の感染状況も伝えてあげたい。
橋本会長、「選手のプレイブック違反」証拠をお見せします 出場資格を取り消せますか
https://tanakaryusaku.jp/2021/07/00025418
2021年7月23日 00:32 田中龍作ジャーナル
選手たちは黎明橋通りを選手村に向かって歩いていた。リュックにBRASILとある。=22日20時52分、晴海 撮影:田中龍作=
22日夜のことだった。晴海通りから選手村に向かって歩いて来る長身の女性グループに出くわした。スポーツウェアを身にまとっており、一目で五輪選手だと分かった。
田中が「バレーボールですか?」とジェスチャーを交えて尋ねると、一人の女性選手が「イエス」と答えた。身長は2m近くあっただろうか。
「Where did you go?」
「exercise」
「When did you arrive in Japan?」
「2days ago」
彼女は2本指を立てて示した。
選手たちは練習からの帰りのようだった。
選手たちはプレイブックをまともに読んでいないと言われる。=22日20時52分、晴海・黎明橋通り 撮影:田中龍作=
選手やチーム役員の行動規範を定めたプレイブックの第25ページ目には「移動の際は大会専用車を使用して下さい」とある。
「専用車両で移動することでバブルの中に包み込む」。野党ヒアリングで内閣官房のオリパラ事務局から何度も聞かされた。
橋本聖子オリパラ組織委会長は5者協議後の囲み会見で「移動の際は大会専用車両のみ」と述べていた。
「移動の際は、大会専用車両を使用して下さい」。選手やチーム役員の行動規範を定めた公式プレイブックより。(ピンクの線)
ブラジルの女子チームは、明らかにプレイブック違反である。日本に到着して2日しか経過していない選手たちが、選手村の外を出歩いていたのでは、バブルも何もあったものではない。ウイルス撒き散らしの危険性さえある。
オリパラ組織委員会は「プレイブックに規定されたルールに違反した場合は出場資格の取り消しもある」としている。
丸川五輪担当相も、組織委に対して対象者を速やかに特定し厳格な処分を行うよう求めている。果たして橋本聖子会長は厳正に対応できるのだろうか。
「移動の際は、大会専用車両を使用して下さい」。選手やチーム役員の行動規範を定めた公式プレイブック。(ピンクの線)
〜終わり〜
菅首相がファイザーCEOを国賓級おもてなし ワクチン枯渇“土下座交渉”も思惑また外れ…
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292358
2021/07/24 日刊ゲンダイ
典型的な内弁慶(C)共同通信社
盛り上がりに欠ける中、東京五輪が開幕したが、選手以上にもがいているのが菅首相だ。
23日は、新型コロナウイルスワクチンを世界に供給する米製薬大手ファイザーのブーラCEOを、東京・元赤坂の迎賓館に招いて会談。外国の国王、大統領、首相らの賓客を迎える国の施設で朝食も振る舞い、国賓級のおもてなしだ。
ブーラ氏はIOC(国際オリンピック委員会)にワクチンを無償提供したことなどから、開会式に出席するため来日中で、ワクチン担当の河野行革担当相も同席。10月以降に予定している供給分の前倒しを要請したという。しかし、成果についてのアナウンスはない。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。
「ワクチン接種を『最後の切り札』と繰り返す首相は、希望者への接種完了について『10〜11月までの早い時期』と前倒しに言及しましたが、肝心の弾が圧倒的に不足している。焦りは相当でしょう。4月の訪米の際もブーラCEOとの直接会談で追加供給を要請しようと試みましたが、対面を断られ、ワシントンとニューヨークを電話でつなぐ疑問だらけの会談で面目を潰された。それで、一民間人に過ぎない企業トップを五輪のドサクサにまぎれて国賓接遇し、機嫌を取って要求をのませようというのでしょう」
小林賢太郎氏のスピード解任も忖度
ファイザーからは6月までに1億回分、7〜9月に7000万回分、10月以降に2000万回分の供給を受けることになっているが、足元のワクチン不足は深刻だ。全国の自治体で予約キャンセルや新規申し込みの停止が相次ぎ、秋までに実施される衆院選の前哨戦に位置付けられた都議選で自民党は“惨敗”。内閣支持率も30%を割り込み、「危険水域」に突入している。
「ホロコースト問題で開閉会式の演出担当だった小林賢太郎氏がスピード解任されたのは、官邸の強い意向が働いたからです。菅首相が『言語道断』と強い言葉で非難したのも、ブーラCEOがユダヤ系で、両親がホロコーストの生存者であるというバックグラウンドを忖度したからではないか。ワクチン頼みの精神論で突っ走った結果の土下座交渉です」(角谷浩一氏)
ブーラ氏は菅との会談後にツイッターを更新し、〈2022年4月までに米国にさらに2億回分のワクチンを供給する〉などと書き込んでいたが、日本については言及ナシ。
ことごとく外してきた菅首相の思惑は、またも外れることになるのか。
民主主義に点火!!<本澤二郎の「日本の風景」(4154)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/29912907.html
2021年07月24日 jlj0011のblog
<東電福島原発隠しの東京五輪中止を叫ぶ「命守れ」のデモが全国に!>
はてさて2021年7月23日は何の日?テレビがない。NHKを見ていないので、知らない。でも、デモが猛暑の日本列島で、まさに燎原の火のように広がった。「命を守れ!五輪中止!」が極東の島にこだました。311東電福島忘却のための式典なり!
日本原子力ムラ・原発ロビーが、財閥が主導する悪魔のような本山である。莫大な資本を握る悪魔に「鬼滅の刃」も手が付けられないでいた。311大事変でも、駄目だった。フクシマを隠ぺいする悪魔の総本山に、市民が決起したのである。これぞ民主主義に点火したのだ!
敗戦後の60年に開花した民主主義が、再び点火したのである。官邸も自民党・公明党も、内部はガタついていて、以前のような岩盤は崩壊して無くなっている。
今朝起きてパソコンを開くと、ベラルーシでも原発NOのデモが始まった?
といっても、ベラルーシ原発は、チェルノブイリの大被害を受けた場所で、ロシア製の原発によって、その後に建設されていた不条理など知らなかった。何はともあれ、7・23を機会に地球の夜明けにしたい。
人びとは、生きるために民主主義を掴もうと、いつかは必ず立ち上がる。日本では2021年7月23日が、そのスタート台なのだ。以下のURL?を必ず開くと疑問が解けるだろう。
http://takenouchimariessay.blogspot.com/2020/08/blog-post.html
<猛暑に屈しない日本の市民運動に人生をかける人々>
凡人ジャーナリストも、この数か月ですっかり視界が広がった。
史上最低の安倍晋三という犯罪者の批判に汗をかいてきた。犯罪者を政権の中枢に押し上げてきたマスコミ批判でもあった。それは同時に、こんな人物を支援する自民党と公明党創価学会批判となった。
しかし、こうした不条理の日本を許してしまう、あまりにも堕落した有権者、国民の存在である。
外国人は「日本人は本当にやさしい民族」と誉めてくれる。もちろん、とことんけなした言葉である。小さな殻に閉じこもり、小さな心でもって、そこから一歩も抜け出ようとしない。「自分こそが」といきり立って、他人の心情を理解する度量がない。当然、人びとはぎすぎすした関係で、ストレスをためて、自らの命を削っていく。
「反省する」という文化が無いか、不足している。小異を残して大同につくことさえ出来ない。いまの野党の体たらくである。
筆者は目を覚ました。市民運動家が届けてくれた動燃のもんじゅ西村謀殺事件の資料だった。心底から「許せない」と怒りのペンを執った。どっこい、この事件はとうの昔に暴露されていた。
竹野内真理blogとの、遅すぎた出会いである。容易な謀殺事件が、なぜ日本の新聞テレビ雑誌などを封じ込めて、お蔵入りさせてしまったのか。
原子力ムラに歯が立たない日本の新聞テレビだった。それはネット言論の分野にも及んでいた。つまりは、原発ロビーは311があろうがなかろうが、何でも
不都合事案は蓋をかける。彼らは日本の三権を自在に操ることが出来る。彼らは、民主主義を容易に封じ込めることが出来るのだ。
これこそが、日本をむしばみ、日本を自滅させてきた元凶なのだ。言論界が覚醒して、国民に真実を報道することが出来れば、1日で解決できるのである。
安倍犯罪の核心の一つが、原発行政だった。311東電福島事件を隠ぺいするために、IOCを巻き込んだ壮大な策略の強行演技だった。それゆえの7月23日だった。
以上の事実を、国民が理解すれば、自公政権は100%崩壊する。安倍逮捕も当然の成り行きであろう。安倍は眠れない夜を過ごしている!犯罪者は、法の下の平等原則から逃げ出すことは出来ない。
筆者に西村謀殺事件の資料を郵送してくれたNさんは、埼玉県から私鉄、地下鉄を利用して、国会議事堂で降りてデモに参加する。年金生活の大半をこれに捧げている。首には「安倍逮捕」のプラカードをぶら下げる勇者だ。
昨日は、福島原発訴訟関連で署名集めに汗を流していた。彼の紹介でSさんと電話した。女性だ。教壇に立ちながら、朝から夜中まで活動している。神奈川県に住んでいる。こちらも威勢がいい。「林真琴を激励して安倍を逮捕させることが必要だ」と叫んでいた。
市民運動家の活躍が、街頭デモを支えている。永田町の権力闘争取材に走り回ってきた人間は、彼ら彼女らの叫びは新鮮である。日本の民主主義復活を約束して余りあろう。
<竹野内真理blogの3000万署名へいざ、いざ!!>
http://savekidsjapan.blogspot.jp/2013/10/lets-change-world-3-min-global-petition.html
<日本国民はIOCオリンピック脱退を視野に入れよ!>
人間の命よりも、金儲けが先だという体質のIOCを、人類はしっかりと見届けることが出来た。そのための4兆円だった。原子力ムラに支配されている日本政府・自公カルト教団内閣は、フクシマ隠しに4兆円の血税をはたいたことになるのである。
IOCの商業主義は、指摘されて久しい。健全なスポーツ大会は、偽りであったのだ。1日250万円のホテルに泊まれる人物は、世界に数えるほどであろう。バッハが最初で最後の人物かも入れない。
金食い虫なんてレベルではない。
王族のための金儲けに莫大な金を集めて、人類に迷惑をかけるIOCから、日本は脱退すべきであろう。元五輪選手の橋本ごときに、血税4兆円を委ねる愚民の日本ではない。
<クーベルタン精神のギリシャから再スタートを切れ>
「スポーツの力」を吹聴する馬鹿者に4兆円!それも福島の東電原発放射能汚染隠しである。甲状腺が転移して悲惨な運命に追い込まれた福島の子供たちを想定してみたらいい。
東電原発で人生を奪われている子供たちの様子が、いまどうなっているのか。そのことだけでも、放射能汚染を隠すための東京五輪は、大罪であろう。せめて日本選手は、この悲惨すぎる福島の現実を覆い隠すためのメダルに価値などあろうわけがない事実を受け入れるしかない。汚れたメタルだ。
泥棒と非難されて抗弁できるだろうか。安倍犯罪で手にした4兆円五輪によって、IOC破綻どころか国際社会から追放されるだろう。
ギリシャから再スタートを切るべきである。真っ当な全員参加型の祭典とすべきである。JOC解体は当然のことである。4兆円は安倍や森喜朗、菅や橋本、丸川や武藤など五輪強行当事者に、返還の訴訟を起こすべきだろう。
日本政治の大転換の契機とすべきである。
2021年7月24日記(東芝不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
<日本列島での7・23デモデモの熱気>
(日刊スポーツ)東京五輪開催に反対するグループが23日、JR原宿駅前に集結し、約2キロ離れた新国立競技場近くまで徒歩で移動した。「五輪よりも命!」「パンデミック下のオリンピックは中止です」「IOCなにさまだ」などの横断幕を掲げながらデモ行進した。
(神奈川新聞)新型コロナウイルス禍での東京五輪・パラリンピックの開催中止を求める抗議活動が22日、横浜駅西口で行われた。市民団体「改憲・戦争阻止!大行進神奈川」のメンバーら約70人が「命と生活を守れ」と訴えた。
デモ行進を前に、医療や自治体、教育機関などで働くさまざまな立場の市民がスピーチ。「医療福祉の現場では命の選別が露骨に語られ始めている」、「過労死ラインで働く(自治体)職員が五輪のためにさらに動員を求められている」と窮状を訴え、「命と生活を守るために五輪は中止を」と声をそろえた。
教員の男性は「修学旅行や(部活動の)大会が中止や縮小になり、生徒たちは命を守るための行動を頑張ってきた。今までやってきたことは何だったのか」と五輪開催に疑問を呈した。
※2021年7月24日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年7月24日 日刊ゲンダイ2面
【グロテスクがここに凝縮】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) July 24, 2021
汚れた東京五輪開会式 実況生中継するTV局の正体
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/GituiqV5om
※文字起こし
いまだに国民の4割、都民の5割が「中止」を求めている東京五輪の開会式が、23日夜8時から行われた。
NHKは、夕方5時から「東京2020オリンピック開会式直前SP」という特別番組を放送し、前景気をあおっていたが、いざ本番が始まると無観客だったためか、歓声も上がらず、いまいち盛り上がりに欠けるものだった。
退屈だったのだろう、外国人選手は、式の途中で次々に帰ってしまった。前回1964年の東京五輪を知っている人も、「あの時の方が良かった」と感じたのではないか。なんだか「反対」が多い東京五輪の先行きを暗示するかのような開会式だった。
そもそも、4時間もかけて、開会式をやるべきだったのかどうか。NHKは一言も触れなかったが、あの開会式は「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」などと、ホロコーストをコントの材料に使っていたことが発覚し、“ショーディレクター”を解任された男が総合演出したものだ。ホロコーストは600万人が犠牲になり、ドイツ人でも障害者は殺害の対象になった最悪の大量虐殺である。米国のユダヤ人人権団体が、「どんな人にもナチスによるジェノサイドの被害者をあざ笑う権利はない」と非難声明を出したのも当然だった。
ところが、菅政権も大会組織委員会も、問題人物を解任しただけで、演出内容を変更することもなく、そのまま進めたのだから信じられない。
問題の発覚後、さすがに組織委の理事20人が、「開会式の中止」か「簡素化への変更」を、組織委の武藤敏郎事務総長に申し入れたが、武藤事務総長は握り潰してしまった。菅政権も「予定通り実施する」と強行突破している。これでは、ホロコーストの揶揄は、無知な一個人の問題ではなく、日本の問題になりかねない。
「もし、開会式を中止していたら世界へのメッセージになったはずです」と、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。
「ホロコーストを揶揄していた問題は、開会式が行われる前に発覚しています。中止することも演出を変更することも可能だったはず。なのに、そのまま突き進んでしまった。もし、菅首相が“わが国はホロコーストを許さない”と表明し、潔く開会式を中止していたら、日本を見る世界の目も変わったはずです。
日本は絶好のチャンスを逃してしまった。それでなくても、あの開会式は、音楽を担当していた人物がイジメ自慢をしていたことが発覚するなど、問題だらけだった。それもこれも、五輪の理念を理解しようとせず、“楽しければいいんだろう”“受ければいいんだろう”という商業的な発想で担当者を選んだからです」
森喜朗を名誉最高顧問に就ける異常な神経 |
振り返ってみれば、開会式の準備は最初からドタバタ続き、問題だらけだった。いったい何人がスキャンダルで辞めていったことか。
3月には五輪開閉会式の演出統括をしていた佐々木宏氏が、女性タレント渡辺直美の容姿を侮辱する企画を提案していたことが発覚して辞任。イジメ自慢の小山田圭吾氏も19日に辞任している。さらに、ホロコーストを揶揄していた小林賢太郎氏も22日に解任された。
「最悪だったのは、小山田さんのイジメ自慢が発覚した後も、組織委も政府も問題視せず、海外メディアの追及が強まった途端、慌てて動いたことです。結局、5日間も問題を放置してしまった。鈍感すぎます」(大会関係者)
肝心の演出の中身も、政治が介入し、不自然な形に次々に変更されていった。きのうの東京新聞によると、現場で1つの演目と出演者を固めた後、組織委や都などの有力関係者から、有名人らの出演依頼が唐突に下りてきたという。その都度、無理やり演目やストーリーを変更していったそうだ。
しかも、組織委内では森喜朗前会長と数人の取り巻きが意思決定を行い、現場の声はことごとく無視されたという。
「間違ったトップダウンのやり方に疲弊し、現場を離れた職員が複数いる」(前出の大会関係者)という。マトモな人間には耐えられない時代錯誤の組織だということだ。
当初、演出家チームは狂言師の野村萬斎氏らでつくる8人体制でスタートしたが、いまや誰も残っていない。開会式の準備が、いかにデタラメなやり方で行われているか、内部告発もされている。
東京五輪の偽善と利権、国民不在のグロテスクが、開会式に凝縮されている、ということだ。
しかも、この期に及んで森を名誉最高顧問に就ける動きが出ている。それだけで、いかに腐り切った組織か、よく分かるというものだ。
東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏が言う。
「森前会長を処遇するのは、結局、女性蔑視発言の問題を誰も理解していないということです。恐らく、『マスコミや世間が騒いだだけだ』という感覚なのだと思う。小山田氏の処分が遅れたのも、同じ理由でしょう。しかも、決定権を持っているのは、ほんの一握りの幹部だけ。“開会式を中止すべきだ”という約20人の理事の意見も、会長と事務総長の意思一つで突っぱねてしまった。時代錯誤、旧態依然を通り越している。これでは不祥事が続出するのも当然です」
よくもNHKは、汚れた開会式を長々と放送したものだ。
国民はとっくに五輪の正体をお見通し |
これから16日間、NHKも民放も東京五輪の感動を押し売りしてくるに違いない。菅首相も「始まれば盛り上がる」などと口にしている。
しかし、国民が黙って感動話を受け取ると思ったら大間違いだ。国民はイヤというほど五輪の正体を見せつけられてきたからだ。菅が五輪を政治利用していることも、IOC(国際オリンピック委員会)の特権意識も、とっくに見抜いている。
NHKは政府と一体となって「五輪バンザイ」と報じているが、すぐにネットやSNSに五輪の正体を暴露されるだけだ。小山田圭吾氏のイジメ自慢も、小林賢太郎氏のホロコースト問題も、火をつけたのはSNSだった。
「はやくも民放は『選手の恩師との誓い』『家族の絆』などと、競技とは直接関係のない“感動話”を流し始めています。視聴率を稼ぐためにやっているのでしょうが、どうかしています」(本間龍氏=前出)
もちろん、競技が始まり、日本人が活躍してメダルラッシュになれば、五輪に反対している国民も日本人選手を応援し、感動もするだろう。
しかし、それはスポーツの力であって、決して五輪の力ではない。夏の甲子園でも、サッカーのワールドカップでも、見ている者が胸を躍らせるのは、選手のパフォーマンスが高いからだ。
NHKと民放各局は、これから連日「日本中が感動しました」「これこそ五輪の力です」と、あおってくるだろうが、もう国民は感動の押し売りにだまされない。
「本来、スポーツは人を感動させる力があります。でも、この東京五輪は、素直に感動できないという人も多いでしょう。スポーツは公正公平でなければいけないが、コロナ禍の東京五輪は、日本人選手が圧倒的に有利だからです。本当は外国人選手も日本で合宿を行い、日本の蒸し暑い夏に体を慣らしたいはずですが、コロナ禍では難しい。コーチの帯同も人数制限されている。スポーツに詳しい日本人は、そうした事情も理解したうえで、日本人選手に声援を送るのだと思う。なのに、テレビが、“日本やった、やった”と騒いだら、逆にしらけさせるだけです」(五十嵐仁氏=前出)
このまま無批判に五輪称賛報道を続けていたら、NHKも時代錯誤の組織だと国民に見放されるだけである。
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