
※週刊現代 2021年6月12・19日号 紙面クリック拡大

菅総理の側近がNHK記者に「ふざけるな!」とブチギレ…一体、何に怒ったのか?
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/83929
2021.06.13 週刊現代 :現代ビジネス
ぶら下がり記者に塩対応
5月27日19時すぎ、菅総理が官邸エントランスでぶら下がり取材に応じた。翌日の専門家会議と緊急事態宣言再延長について、各社の総理番は一言でも引き出そうと躍起だ。NHK記者が口火を切った。
「あす専門家に諮るのは、9都道府県に出されている緊急事態宣言の延長ということでしょうか」
だが、菅総理は再延長には触れず、「緊急事態宣言、まん延防止措置、そうしたことの取り扱いについてお諮りする」とそっけない。

他社も続いて質問を浴びせ、最後に再びNHKが「宣言解除もあり得るのか」と聞いたが、総理は「専門家の皆さんにお諮りする」と合計7回も繰り返して立ち去った。結局、再延長に関しては「ゼロ回答」で、記者たちはうなだれた。
あたりが騒然となったのはその直後だ。菅総理が去った後、外務省出身の首相秘書官・高羽陽氏がつかつかと戻ってきた。そしてNHKの記者を呼び、「更問(=複数回質問すること)はダメだって言ってるだろ! ふざけるな!」と怒鳴りつけたのである。
NHKの質問は常識的な内容だった。なぜ高羽氏はキレたのか。全国紙政治部デスクが言う。
「放送行政を牛耳ってきた菅総理は『NHKが俺の言うことを聞くのは当たり前』という感覚でいる。官房長官秘書官も務め、長年菅氏に仕えてきた高羽氏も同じ。支持率低下で苛立ち、本音が表に出たんでしょう」
衆人環視の中、側近が思わず大声を出してしまうほど菅政権は追い込まれているということか。
『週刊現代』2021年6月12・19日号より
【LIVE】“5大臣会合”終了「緊急事態宣言」延長は…(2021年5月27日)
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