官僚の呑み会:マスクなし、深夜まで…厚労省23人の送別会 !
居酒屋代表が当日の“事情”語る ! 与野党からも怒りの声 !
識者の見解・詳報は ?
(news.yahoo.co.jp:2021年3/31(水) 11:28)
都内で午後9時までの時短要請が続く中、厚生労働省の職員23人が深夜まで銀座で送別会を開いていました。感染対策は取られておらず、課長は更迭。政府や与野党から怒りの声が上がりました。
大人数での会食は増えていて、飲食店側も悩みを抱えています。
◆夜桜“禁酒”の中…23人送別会
30日夜、東京・上野公園では、都の担当者によるパトロールが行われていました。夜桜を楽しむ人が集まる中、禁止する飲酒などをしていないか、目を光らせていました。この日は、注意するような行為は見られませんでした。
大学生(22):「質素にやるというか、静かに花見、という形になりましたね」
多くの人が自粛を強いられる中、物議を醸す問題が明らかになりました。
緊急事態宣言が解除されていた先週水曜日(24日)。銀座のビルに入っている居酒屋に、厚労省の職員が大人数で集まっていました。
午後9時までの時短営業が要請されている中、同省老健局の23人が、午前0時近くまで送別会をしていました。課長を含め、課の職員の3分の2が参加していました。
◆居酒屋代表「こんな大人数は…」
厚労省の送別会について語る居酒屋代表:
30日夜、この居酒屋の代表から話を聞くことができました。
――これだけの大人数の予約はありましたか?
代表:「昨年の緊急事態宣言以降、20名以上の団体は当社としては多分初めてでした。忘年会シーズンでも10名前後が多かったので、こんなに多い人数は久しぶりだったかなと思います」
――23人がいたのは、どういう部屋ですか?
「2か所使っていますが、最大で20名が入る部屋と、15名が入る部屋です」
――お店としての感染対策は?
「通常の店よりは広く、動線も大きく取っているので、例えば20名が入る部屋と、15名が入る部屋の間に2mくらいの通路があるので、特に問題はなかったかと思います」
店としては、検温や消毒など基本的な感染対策を徹底しているといいます。
◆時間が延びてしまった原因は?
「非常に難しいところではあると思うのですが、オファーがありました。そもそも19時スタートで21時までの予定だったのが、どうしても残業で遅れてしまうと。なのでその分、何とか(時間を)延ばせないかと。私どもとしては、逆に申し訳ない。お客様のことを守れなかったということが事実ですので、厚労省の方々に申し訳ないなという気持ちを持っております」
◆追及に局長:「23時まで営業を確認」
◆野党の追及にこたえる厚労省老健局長:
30日の参院厚労委員会で、野党は厚労省を追及しました。
◆立憲民主党・石橋議員:
「わざわざ23時までやっているお店を探して、23時までやっていたと。そういうことですか?これ事実ですか?」
厚労省老健局長:「お店の選定につきましては、23時までやっていることを確認した上で予約をしたということでございます」
石橋議員:「21時まで自粛をお願いして、飲食店にも何とか守ってくださいとご協力もお願いしているのに、23時までやっているお店を探して、確認して予約を入れて、やらせてるって、これどういうことですか」
政府は国民に対し、ホームページなどで「ポイントをおさえて会食しよう!」と呼びかけています。食事は「短時間」で「深酒をせず」「大声を出さず」、会話の時は「マスクを着用」。できるだけ「家族か、4人まで」としています。
立憲民主党・川田議員:「この送別会っていうのは、何時からスタートだったんですか」
局長:「問題の送別会でございますけれども、3月24日の19時15分ごろから23時50分ごろまでだったと現時点では報告を受けております」
送別会は4時間半余りに及んでいました。
田村厚労相:「マスクを外して大きな声でしゃべっておったということで、言語道断でございます。深くお詫びを申し上げます」
政府が呼びかける、いずれの感染対策も取られていませんでした。
◆街の声:「会社のルール」徹底厚労省23人送別会うけ街の声は ?
会社員(43):「うちの会社も会食はなるべく行くな。飲み会とかもリモートにしろ、と(言っています)」
会社員(30代):「社内・社外どちらも懇親会系は一切禁止。お昼とかも今、1人で食べるように、会社としてルールがあるので」
「呼びかけている方がお手本となることで、私たちも協力しようと思えるので、不信感が生まれますね」という声も聞かれました。
◆菅首相陳謝、課長更迭 !
加藤官房長官も会見で“苦言”
今回の問題に、政府・与野党問わず、怒り心頭です。
加藤官房長官:「その話を聞いた時に、正直言って、『一体何をやっているんだ』と」
立憲民主党・安住国対委員長:「何度も何度も、与党も政府も国民に非常に自粛を強いておきながら、『自分たちは銀座で23人で大宴会かよ』という話になりますから、これは厳しい対応をしたい」
30日夜、菅首相は田村厚労相の横で陳謝しました。
「大変申し訳ないことであって、(田村)大臣からも厳しく、こうしたことが二度と再び起きないように、点検と厳重な対処、そうしたことをしました」
厚労省は、送別会に参加していた老健局老人保健課の課長を、大臣官房付に異動させると発表しました。事実上の更迭です。田村厚労相は責任を取るとして、大臣給与2か月分を自主返納するといいます。
◆飲食店「もどかしい」…悩みも
大人数の会食が増える傾向…飲食店の悩み語る店長:
今、大人数での会食が増えているといいます。
東京都中央区の飲食店では宣言解除後、5人以上の会食の予約がずらりと入っています。
店長:「やっとお客様が戻ってきたなという半面、今後(感染が)また増えて、緊急事態宣言などが始まってしまうと、またこっちも困ってしまうので、どこまでお客様を入れて、どこから断った方がいいのか、線引きができないので、もどかしい」
(3月30日『news zero』より)
(参考資料)
○厚労省職員23人が深夜まで送別会:「国民舐めすぎ」と非難轟々 !
(news.yahoo.co.jp:2021年3/30(火) 16:37)
「国民の皆様の信用を裏切る形になり、深くおわびを申し上げます。申し訳ありませんでした。対象者に関しては調査したうえで厳正な処分をしたい」
3月30日、このように報道陣に向けて陳謝したのは田村憲久厚生労働大臣(56)だ。緊急事態宣言解除から3日後の24日に、厚生労働省老健局の23人が銀座の飲食店で送別会をしていたと明らかになった。
各紙によると、送別会は人事異動に伴って開催。参加した職員は老健局の調査に対し、「良くないことはわかっていたが、異動する職員を送り出したかった」と述べたという。
「送別会が始まったのは、19時過ぎ。20時を回ってからも相次いで参加者が合流し、マスクを外して話に花を咲かせていたそうです。大盛り上がりの末、職員全員が退店したのは23時50分頃。時短要請から21時で店を閉めなければいけないので、店員も困惑していたといいます」(全国紙記者)
田村厚労相は23日の会見で、「飲食店でマスクを外しておしゃべりをされたりしますと、飛沫等から感染のリスクがあるということでございます」と言及。「食事中以外にはマスクを着用すること、しゃべる時にはマスクを着用してしゃべること、大声を出さないこと」などと、注意を促したばかりだ。
また政府も会食のポイントとして、人数が増えるほど感染リスクが高まることを指摘。歓送迎会は控え、会食は家族もしくは4人までとするよう呼びかけている。
感染防止対策を度外しした厚労省職員たちの行為に、政府内部からも厳しい声が上がっている。
各メディアによると加藤勝信官房長官(65)は、30日の会見で「正直言って、一体何をやってんだという思いを強く持った」と遺憾を表明。公明党の山口那津男代表(68)も「わが耳を疑うぐらいびっくりした」と述べ、厳正な処分を求めたという。
今年1月にも自民・公明両党の幹部2人が、銀座の飲食店を深夜に出入りしていたことが問題になったばかり。国民に制限を強いておきながら“自分達には甘い”姿勢に、批判の声が殺到している。
《またしても役人たちは宴会ですか。これだから自粛求められてもやりたくないし、政府の言うことなんてますます信じられなくなる》
《流石にこれはww 国民は必死に頑張ってるのに、官僚の方々流石にダメだろ ルールをみんな守ってんだからお前らも守れよ》
《全員懲戒解雇で。国民舐めすぎ》
《これで国民の自粛する気もゼロになったなぁ。ダメだこりゃ》
○官僚の問題:コロナ下の宴会、自覚欠如
と与党が批判 !野党は監督責任も追及 !
(www.jiji.com:2021年03月30日19時28分)
政府が新型コロナウイルス対策として大人数の会食自粛を呼び掛ける中、厚生労働省職員23人が深夜まで宴会を開いていた問題で、与党からは30日、関係者の自覚の欠如を批判する声が上がった。野党は田村憲久厚労相の監督責任を含め、国会で追及する方針だ。
自民党の世耕弘成参院幹事長は30日の記者会見で「人数・時間のオーバー(超過)具合を知り、怒りに震えた。とんでもないことをした」と出席者を非難。「少なくとも指導的立場にある人間は職務遂行不可能ではないか。しっかりけじめをつけてほしい」と要求した。
公明党の山口那津男代表も会見で「わが耳を疑う。考えられない」と強調。「厳正な対応を望む。政府内の規律を徹底してほしい」と語った。
両党の幹事長らは国会内で会談し、緊張感を持った対応を政府に求めていくことで一致した。
立憲民主党の枝野幸男代表は常任幹事会で、今回の宴会について「自粛要請を二重三重に破る行動。全貌を明らかにし、適切な責任を取ってもらわないと国民に示しがつかない」と指摘。「官僚のモラルとモチベーションが低下している。官僚に忖度(そんたく)や違法なことを強いてきた政治の責任が大きい」との見方を示した。
同党の安住淳国対委員長は記者団に「菅義偉首相も田村厚労相も本当に責任はないのか」と両氏の監督責任に言及した。
与野党は30日、衆院厚労委員会で31日に予定していた医療法改正案の審議を取りやめ、宴会問題に関する質疑を行うことで合意した。立憲や共産党は宴会の経緯などを厳しくただす構えだ。