この国のTVは宮本亜門の「炎上覚悟」でなければ権力に物申せない
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2021.03.29 まるこ姫の独り言
本当に変な、歪な国になってしまった。 宮本亜門が「五輪中止」についてテレビで言及したが相当覚悟がいっただろう。 そのくらい、この国では権力に物申すことが大変なのだ。 特にテレビに出る有名人ほど権力批判はご法度だ。 >宮本亞門氏「炎上覚悟であえて言います」 東京五輪「日本がNOを!」…TVで発言 3/28(日) 18:38配信 デイリースポーツ >演出家の宮本亞門氏(63)が28日、日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」に生出演。東京オリンピック・パラリンピックについて、「日本が中止の意思を表明すべき」ときっぱり語った。 >聖火リレーのニュースの後、コメントを求められた亞門氏は「ごめんなさい、炎上覚悟であえて言います」と切り出し、「僕は日本から中止の意思を表明するべきだと思います」と発言。 どの調査でも国民の7割以上が五輪については、中止もしくは延期を希望しているのに、テレビの中では、そんなことは言えない。 権力におもねるようなことを言えば官邸の覚えめでたいのか、芸能人や芸人が権力に迎合するような、肩を持つような発言は、そこかしこでしょっちゅう出てくるが、この人達は「炎上覚悟」ではやっていない。 気持悪いことこの上ない。 一方で、アベスガ政権以降、芸人や芸能人が権力に疑問を持つような発言をすると、なぜか異端児扱いされる傾向にある。 どうしてなんだろう。 自国で開催する五輪に対して、何一つものを言わないか、もしくは賛成を表明することが、テレビの中では王道と言われる道なのか。。。 武田鉄矢も、著名人の聖火リレー辞退報道に『気が滅入る 元気が出ることは一言もおっしゃらない』といかにもリレーの辞退が気に入らないような発言をしている。 この五輪が数々の物議をかもして来たと言う事もあるし、コロナ禍で五輪を強行する意義を見出せない人もいるだろうし。 個人の事情によって気持よく聖火リレーに参加できない人に対して、武田がとやかく言う必要がどこにあるのだろう。 そんな発言を聞くことの方が気が滅入る。 と言う訳で、権力におもねる人の発言は重宝され、権力に批判的な人の発言は炎上覚悟で言わなければいけない国。 国民の7割以上が、コロナ禍での五輪を望んでいないのに、政権や五輪関係者だけは何が何でも強行する気満々の日本国。 しかし、ワクチン至上主義のアベスガ政権の命綱であるワクチンが予定通りに行っていないし、世界を見てもワクチン供給が進んでいる国とそうでない国があり、ワクチン一つとっても格差の問題に突き当たる。 アスリートの練習量もワクチンが行き渡っている国とそうではない国とでは、相当な格差が生まれるのではないか。 不平等な大会だ。 多くの国民は宮本亜門の発言に喝さいを送り、政府関係者や電通などは苦虫をかみつぶしているだろう。 とにかくこの国では、権力批判と取れるような発言は表舞台ではできなくなっている。 だから宮本の「炎上覚悟」という発言になったのだろう。 |