オーストラリア外交 _ 風向きを見て中国陣営に就いたりアメリカ陣営についたりする
2020年12月24日
中国の電力不足は豪産石炭の輸入禁止が原因か
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中国の電力消費量、増えたと言っても夏と同じ水準だが(出典:中国電力連合会)
画像引用:https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20200612.php 中国の電力消費量は1-3月に6.5%減少、火力が減って風力と太陽光が増える _ 連載コラム _ 自然エネルギー財団
電力不足はなぜ起きているのか
中国はコロナ抑制に成功し経済が急速に回復しているが、同時に電力不足に見舞われている。
報道によると中国は最近反中国政策をとるオーストラリアへの経済制裁として、豪産石炭の輸入を制限している。
尖閣騒動の時中国はレアアースの輸出を禁止したが、同じような資源外交だと考えられる。
中国南部の浙江省、湖南省、江西省の3省では最近、大規模な電力不足が発生している。
浙江省義烏市では電力制限のため、街灯やネオンが消され真っ暗になっているという。
工場の操業も制限を受け、現地新聞は一日操業して3日休業していると書いた。
江西省政府は朝と夕方に供給制限を実施し、他の地域でも電気製品を使用しないよう呼び掛けている。
中国政府の国家発展改革委員会は、工業生産の増加と冬の電気暖房増加が原因で、電力使用量は前年比で9.4%増加したと説明している。
景気が良すぎて電力が足りないと言っているのだが、そうではないという意見も海外から出ている。
中国は電力の70%を石炭や天然ガスなどに依存し、発電用の石炭は国産の品質が低いため輸入に依存している。
2019年に中国は2億6500万トンの石炭を輸入し、オーストラリア産が28%を占めていた。
香港メディアによると現在オーストラリアからの石炭輸入は完全に途絶えていて、発電用石炭が不足している。
オーストラリアの風見鶏外交
湖南省は冬季の電力負荷が最高記録の3093万キロワットに達したと、電力使用量が膨大だと言っている。
実際中国では日本のダイキンエアコンが飛ぶように売れ、『薪と木炭』から急速にエアコン時代になりつつある。
電力使用量が増えたのは確かで、そこに豪州石炭輸入禁止によって良質の石炭が不足した。
インドネシアからも石炭の53%を輸入しているが、同国もコロナが拡大し急な増産はできないのでしょう。
中国が豪産石炭輸入禁止にした直接の原因は「武漢ウイルス」だが、それ以前から悪化し続けていた。
オーストラリアはウイグルや香港での人権問題で中国を批判し、安全保障問題ではアメリカの中国包囲網に参加を表明している。
最近ニュージーランドでは中国から帰化して国会議員にまでなった人物が、実は中国でスパイ教官をしていたのが発覚している。
オーストラリアも中国からの帰化者が独自の勢力を作りつつあり、まず全員が中国共産党や公安の支配下にあると見ていい。
このように対立している豪中だが、ほんの3年ほど前までは蜜月状態で「中国と同盟国になればアメリカなんか要らない」とまで言っていた。
日本の「そうりゅう」が敗れたオーストラリア潜水艦計画では、報道では中国の反対で日本からの導入を断念したと書かれていました。
潜水艦導入計画を中国の反対で決めるほど両国は親密であり、その頃オーストラリアは「中国に人権問題はない」「日中対立はすべて日本が悪い」と言っていた。
転機になったのは2015年のチャイナショックあたりで、資源価格が暴落しオーストラリアは儲からなくなった。
オーストラリアは空前の好景気から徐々に不況になり、同時に中国の覇権主義や傲慢な態度が露骨になってきた。
すると金の切れ目が縁の切れ目とばかりオーストラリアは「アメリカ陣営」に復帰し今は中国を叩いている。
こういうのがオーストラリア外交で、風向きを見て中国陣営に就いたりアメリカ陣営についたりする
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