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2021年3月12日08時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK279] 原発メルトダウンNHK隠蔽指示者は誰か(植草一秀の『知られざる真実』)
原発メルトダウンNHK隠蔽指示者は誰か
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2021/03/post-b8371d.html
2021年3月11日 植草一秀の『知られざる真実』


2011年3月11日14時46分、宮城県牡鹿半島の東南東沖130

キロメートルの海底を震源として、東北地方太平洋沖地震が発生した。

地震の規模は、日本における観測史上最大のマグニチュード9.0と発表された。

同日、原子力緊急事態宣言が発令された。

「平成23年(2011年)16時36分、東京電力(株)福島第一原子力発電所において、原子力災害対策特別措置法第15条1項2号の規定に該当する事象が発生し、原子力災害の拡大の防止を図るための応急の対策を実施する必要があると認められたため、同条の規定に基づき、原子力緊急事態宣言を発する。」

これが「原子力緊急事態宣言」の全文。

当時の枝野幸男官房長官は、

「原子炉そのものにいま問題があるわけではございません。

万が一の場合の影響が激しいものですから、万全を期すということで、緊急事態宣言を発令して、最大限の万全の対応をとろうということでございます。

放射能が現に漏れているとか、現に漏れるような状況になっているということではございません」

と述べた。

しかし、このときすでに福島第一原発は全署停電=ステーションブラックアウトに陥っていた。

福島第一原発では、地震発生から2時間も経過してない当日15時42分に原子力安全・保安院に対して、東京電力から福島第一原発1、2号機で炉心を冷やす緊急炉心冷却装置(ECCS)が稼動しなくなったとの報告が入っている。

原子力緊急事態宣言は福島原発の全署停電=ステーションブラックアウトを確認した上で発出されたもの。

原子炉が電源を喪失すれば、原子炉を冷却する装置が作動しなくなる。

原子炉内の水分が完全に蒸発し、核燃料がむき出しの状態になれば、燃料が溶融を始める。

実際に福島第一原発の1、2、3号機の炉心が溶融した。

メルトダウンだ。

さらに、1号機、3号機、4号機で水素爆発が生じた。

1号機では圧力容器内の炉心が溶融して落下。

落下した核燃料は格納容器まで溶かしてしまった。

メルトダウンした核燃料が格納容器を破って下部コンクリートにまで落下した。

その燃料が地中のどこまで到達しているのか確認されていない。

NHKは2011年3月12日正午のニュース放送で次のように放送した。

「原子力発電所に関する情報です。

えー、原子力安全保安院などによりますと、福島第一原子力発電所一号機では、原子炉を冷やす水の高さが下がり、午前11時20分現在で、核燃料棒を束ねた燃料集合体が水面の上、最大で90センチほど露出する危険な状態になったということです。

このため消火用に貯めていた水など、およそ2万7000リットルを仮設のポンプなどを使って水の高さをあげるための作業を行っているということです。

この情報を繰り返します。」

NHKは福島原発のメルトダウンの事実を確認して、3月12日正午の定時ニュースで、その事実を報じた。

しかし、この原稿を読み上げた直後、約7秒間の沈黙があり、横から。

「ちょっとね、いまの原稿使っちゃいけないんだって」

という声が入った。

アナウンサーは、当初の原稿を繰り返さず、

「改めて原発に関する情報です。

福島県にある福島第一原子力発電所の一号機では、原子炉が入った格納容器の圧力が高まっているため、東京電力が容器内の空気を外部に放出するベントの作業を始めましたが、格納容器のすぐ近くにある弁を開く現場の放射線が強いことから、作業をいったん中断し、今後の対応を検討しています。」

と別の原稿を読み上げた。

このニュースの音声がインターネット上に公開されており、本ブログ、メルマガで何度も紹介してきた。

しかし、公開されるたびに音声データがネット上から削除される。

「不都合な真実」

なのだ。

福島原発事故はまったく収束していない。

高水準の放射線汚染地帯が原発周辺地域に広がっている。

菅内閣は近隣住民に対して高水準放射能汚染地域への居住を強制し始めた。

原発事故被害者を冷酷に切り棄てておきながら五輪開催を強行する。

これが「復興五輪」の正体である。


「UIチャンネル」第380回放送、鳩山元首相との対談がアップされております。

https://bit.ly/37cW7Bs

ぜひご高覧賜りたい。



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/567.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 菅首相が後手後手に回る理由を自民党の身内が明かす 決定的に欠けている「首相の資質」とは〈AERA〉

※AERA 2021年3月15日号 紙面クリック拡大


菅首相が後手後手に回る理由を自民党の身内が明かす 決定的に欠けている「首相の資質」とは
https://dot.asahi.com/aera/2021030800047.html
2021.3.9 08:02 中原一歩 AERA 2021年3月15日号


緊急事態宣言の延長について発言する菅義偉首相。対応が後手に回る局面が目立つ理由は「側近・菅」の不在とも言われる/3日午後 (c)朝日新聞社


NTTからの巨額接待が報じられ、参院予算委で質問に答える総務省の谷脇康彦総務審議官/4日午後 (c)朝日新聞社

 新型コロナ対策に総務官僚の違法接待疑惑。菅首相の対応が後手に回り続けている。「このままじゃ選挙を戦えない」。身内の自民党議員からも悲鳴が上がる。AERA 2021年3月15日号に掲載された記事を紹介する。

*  *  *
 突然の入院、そして辞職。もしや二の矢、三の矢の疑惑があるのでは──。永田町ではそう噂されていたが、まさにその通りの展開となった。

 菅義偉首相の長男・正剛氏が勤める「東北新社」による総務省官僚らへの違法接待疑惑で3月1日、1回の食事代が7万4千円と高額だった山田真貴子内閣広報官が辞職願を提出した。女性初の内閣広報官。出世街道をひた走るキャリア官僚のお手本のような経歴の山田氏だったが、最後はあまりにもあっけなかった。与党の国対関係者はこういぶかる。

「急転直下の辞職だったが、菅首相が引導を渡した形跡がない。3月1日には予算委員会が予定されていて、そこで釈明するはずだった。一番驚いたのは菅首相本人ではないか」

 山田氏が辞職した3月1日は月曜日。朝から衆議院予算委員会が開催される予定で、山田氏は参考人として国会で説明することが決まっていた。

■「山田隠し」に世論反発

 その3日前。菅首相は新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言を6府県で先行解除することを決め、正式な記者会見にのぞむはずだった。しかし官邸は記者会見の延期を決断。その代わり官邸で記者団の質問に答える「ぶら下がり」でこの窮地を乗り切ろうと画策した。

「正式な会見を開けば、広報官としてそれを仕切る山田氏自身に質問が集中する」

 背景にそんな懸念があったことは想像に難くない。この時点で菅首相と官邸には、山田氏を更迭した上で、記者会見を行うという選択肢はなかった。しかし、これが裏目に出る。

 18分間のぶら下がりは、NHKをはじめ民放各社が速報を打つ騒ぎに拡大。テレビ中継も入ることになる。記者会見をしないことについて、菅首相は「最後まで状況を見極めた上で緊急事態宣言全体について、きちんと会見を行う」とし、首都圏1都3県が解除されていないことを理由に挙げた。

 しかし、この言い訳がさらなる不信を生む。菅首相は矢継ぎ早に繰り出される質問に防戦一方となり、半ばキレ気味に対応。最後には「質問は出尽くしているんではないでしょうか。先ほどから同じような質問ばかりだ」と啖呵を切り、ぶら下がりを一方的に打ち切った。

 同じような質問が出るのは、納得できる答えがなかったからだ。官邸が画策した「山田隠し」の結果、週末は「首相の逆ギレ会見」報道一色となる。

■寵愛官僚に相次ぐ疑惑

 この「逆ギレ会見」は、来る解散総選挙を前に週末、地元に戻っていた自民党の国会議員を直撃した。自民党の中堅議員の一人は電話インタビューにこう答えた。

「国民に自粛や負担をお願いしている政府が、このざま。誰が見ても、あの会見が『山田隠し』であることは明白だった。それを追及されたくないために、国民への説明責任を拒否したと受け取られた。これまでも水面下では『菅総理では選挙は戦えないのではないか』という声はありましたが、それが表沙汰になったのは、これが初めてではないでしょうか」

 自民党本部に寄せられる各地からのクレーム。ようやく菅首相は日曜日の夜になって、再度、山田氏の人事を側近と話し合う。月曜日に予定されていた予算委員会には、立憲民主党の枝野幸男代表、辻元清美議員ら野党の論客が質問に立つ予定で、山田氏を続投させれば、さらに事態は悪化する。

 当初、菅首相は21年度予算が成立した時点で、山田氏を別の理由をつけて異動させることを考えていた。だが、それを早める必要があると判断。しかし、その矢先に山田氏本人から「辞職」という話があがり、何の準備もしていなかった官邸は混乱の朝を迎える。

 なぜ、突然。その答えとして浮上したのが、冒頭の疑念だった。そしてその疑念は、3日、現実のものとなる。

 この日、山田氏が東北新社だけではなく、NTTからも違法と疑われる接待を受けていたと週刊文春(電子版)がスクープする。山田氏だけではない。東北新社の件で減給の懲戒処分を受けた谷脇康彦・総務省総務審議官の名前もあった(8日に事実上の更迭が決定)。その額は東北新社をはるかに超える50万円以上だったという。

 菅首相が山田氏を更迭できなかったのは、菅政権の目玉政策である携帯電話料金の引き下げのキーパーソンである谷脇氏に影響が及ぶのを恐れたのも一因だと言われている。

 首相が寵愛した2人の官僚の不祥事。総務官僚の一人は、今後も不祥事が表沙汰になるのではないか、と予想する。

「菅首相は官房長官時代から内閣人事局の制度を盾に霞が関人事に介入し、政権の考えに否定的、非協力的な職員は、キャリアであっても左遷する人事を繰り返してきた。結果、今ではどの省庁も上(官邸)に上げる情報は政権に都合のいいことばかり。この風潮に嫌気が差し、辟易としているキャリアも口にはしないだけで確実にいる。菅政権への不信は霞が関にもマグマのようにたまっています」

■「菅に菅無し」が弱点に

 山田氏の更迭を決断できず後手に回った菅首相。このところ、あらゆる局面で後手後手に回る姿が目に余る。

 1日、衆議院予算委員会で菅首相と対峙した立憲・辻元議員は「緊急事態宣言の解除」についてこう質問した。

「また第4波が来て緊急事態宣言を出すような事態になったら(中略)場合によっては総理の進退が懸かるくらいの責任が生じる。それくらいの覚悟で決断されることでよろしいですね」

 菅首相はこう回答した。

「どうするかは国のルールで決まっていまして、専門家の皆さんから構成される諮問委員会の意見を聞いた上で、最後は私が内閣総理大臣として判断をいたします」

 他人任せとも聞こえる答弁に野党席から不満の声が噴出。この場で解除の是非に触れなかった菅首相は結局5日、解除の延期に追い込まれた。

 東京五輪の開催についても、参加国の半数にあたる101カ国で変異ウイルスが広がっていることに関連し、辻元議員が「もう現時点で海外からの観客を入れるのは難しいと思うんですけど」と指摘したのに対し、菅首相はこう答えた。

「東京大会については安心、安全の大会を実現するために感染対策というものを最重要に考えています。(中略)いずれにしても、東京都と大会組織委員会と緊密に連携をしながら、しっかり準備を進めていきたい、このように思います」

 まさに通り一遍の答弁。危機感や責任感を感じさせない点では、菅首相が会見で連発する「仮定の話には答えない」というフレーズにも通じる。

 菅首相に近い自民党関係者の一人はこう証言する。

「菅さんは官房長官時代、情報収集を徹底して水面下で策を弄し、人事を駆使して、政権の安定に貢献した。ただ最後の判断はあくまで別の人だった。ギアチェンジがうまくいかない理由は、官房長官時代の菅氏自身に勝る片腕がいないこと。感染防止策についても、ワクチンについても、厚生労働省などから上がってくる情報に満足できていない。だからこそ、決断を求められる場でも、まるで事務方のような対応に終始してしまう」

 辻元議員とのやりとりでは、五輪の開催を巡ってこんな一幕もあった。

「IOCや組織委員会は国民の命や暮らしを守る責任はないんです。国民の命を守る立場に立てるのは、その中では日本政府なんですよ。総理はIOCがやるかやらないかを決めますとか、組織委員会に任せますと言いますが、違う役割をあなたは持っているんです。ブレーキを考えておくのは日本政府の役割です」(辻元議員)

「安心安全の大会を実現するために具体的な内容を検討してゆく」(菅首相)

 優れた指導者とは、危機にあってこそ輝くものだ。(編集部・中原一歩)



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/568.html

記事 [政治・選挙・NHK279] <外資規制違反>接待問題の東北新社 子会社の衛星放送事業の認定取り消しへ(NHK)




接待問題の東北新社 子会社の衛星放送事業の認定取り消しへ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210312/k10012911081000.html
2021年3月12日 9時38分 NHK



総務省の幹部らを接待していた衛星放送関連会社「東北新社」が4年前、放送法の外資規制に違反した状態だったにもかかわらず、事実と異なる申請を行って衛星放送事業の認定を受けていたことがわかったとして、武田総務大臣は、子会社が継承している衛星放送事業の認定を取り消す方針を明らかにしました。

衛星放送事業は総務省の認定が必要で、申請する企業は、放送法で議決権のある株式の外資比率が20%未満であることが条件となっています。

菅総理大臣の長男が勤め、総務省の幹部らを接待していた衛星放送関連会社「東北新社」は、2017年10月に外資比率が20%を超え、法律に違反した状態だったにもかかわらず、子会社に事業を継承していたことが明らかになり、総務省が経緯を調べていました。

武田総務大臣は12日朝、これまでの調査で、東北新社が事業の認定を受けた2017年1月の時点で、すでに外資比率が20%を超えていたにもかかわらず、20%未満だと事実と異なる申請を行い、そのまま総務省が認定していたと説明しました。

そのうえで「東北新社が2017年1月に受けた認定に重大な瑕疵(かし)があったと判断し、取り消しに向けて必要な手続きを進めていくことにした」と述べ、現在、子会社の「東北新社メディアサービス」が継承している事業、BS4K放送の「ザ・シネマ4K」の認定を取り消す方針を明らかにしました。

武田大臣によりますと、東北新社は総務省に対し「当時の外資比率を20%未満と報告したことはミスだった」と説明しているということです。

一方、総務省が事実と異なる申請を認定していたことについて、武田大臣は「総務省側のチェックが十分でなかったと考えており、別途必要な対応を検討していく」と述べました。



東北新社子会社の衛星放送事業を認定取り消しへ (2021年3月12日)

2021/03/12  ANNnewsCH

武田総務大臣は12日朝の会見で「東北新社」の衛星放送事業に関し、外資規制違反により認定を取り消す考えを示しました。

 武田総務大臣:「当該、認定の取り消しに向けて必要な手続きを進めていくことと致しました」

 2016年10月に東北新社が認定を申請した際に外資比率が20%以上あり、放送法に違反したことが理由です。

 この申請は2017年1月に認定されていて、武田大臣はこの認定を「重大な瑕疵(かし)があった」と認めました。

 取り消しの手続きに向けて今月17日に、子会社の東北新社メディアサービスの小坂社長に対する聴聞が総務省で行われる予定です。




http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/569.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 文春砲の取材力のすさまじさ!ズルズル芋づる式に名が出てくる大臣級(まるこ姫の独り言)
文春砲の取材力のすさまじさ!ズルズル芋づる式に名が出てくる大臣級
  まるこ姫の独り言

総務省がらみの接待は留まるところを知らず。

文春はとにかく頭がいい。
小出しで情報を出してくるものだから、文春を買う方も新ネタがあるのではとの期待感もわくし、結果、今までノーマークだった議員が出てくる出てくる。

が、どうして文春や赤旗からしか情報が出てこないのか。
ほとんど大手のスクープなど聞こえてこない。
「独自」記事が精いっぱいだ。
情けないの一言だ。

この接待問題は、官僚だけではなく大臣や副大臣級、かつての大臣にまで飛び火している。

内部文書入手 NTTが総務大臣、副大臣も接待していた            
              3/10(水) 16:12配信 文春オンライン
>総務省事務方ナンバー2の谷脇康彦総務審議官が3月8日に更迭されるなど、波紋を広げているNTTの総務省への接待問題。今回、NTT側が、官僚を接待していた“迎賓館”で、大臣、副大臣ら総務省に関係する政治家に対し、繰り返し接待を行っていたことが「週刊文春」が入手したNTTの内部文書からわかった。現職中に接待を受けたのは計4人、延べ6件。また、NTTは総務省の政務三役(大臣、副大臣、政務官)を退任した政治家にも接待を繰り返しており、計15人、延べ41回にのぼる。

この接待は、昨日今日始まった訳ではなく、アベスガ政権になってから常態化してきたのではなかろうか。

役職のつく人はほとんどNTTから接待を受けていたと思われる。

現に過去の総務省の、野田聖子や高市早苗の名も挙がっていることからも安倍政権以降の伝統となっていたのではと思うほど接待が繰り広げられてきたと言う事じゃないのかしら。

これほどNTTとの関係がズブズブで底なし沼状態だったとは。
東北新社の件も含め、すべて利権がらみでこの国の政治が行われてきたと言う事だ。

結局、自民党には利害関係者と一線を引くと言う意識がまったくないと言う党で、緩々の規範なり倫理なんだろう。
だから菅もメディアとの会食を進んで行っても平然としている。

それでも総務省の会食の届け出は会食の届け出は他省庁に比べてかなり少ないそうだから、何をかいわんやだ。

総務省、少なすぎる会食の届け出 「接待隠し」が横行か  
               3/10(水) 19:43配信 朝日新聞デジタル

>総務省幹部が所管する通信・放送分野の東北新社とNTTから高額な接待を受けていた問題で、民間の所管業界を受け持つ他省庁に比べ、総務省は利害関係者との会食の届け出がかなり少ないことが内閣人事局の資料でわかった。意図的に届け出をしない「接待隠し」があった疑いもある。

 大手はこの程度の記事で精一杯なんだろう。
届け出が少なくても、文春が暴いてくれるから(笑)

そしてあれほど、官僚に処分を下したと偉そうに答弁をしていた武田総務相も接待を受けていたことが分かる。

姑息なことに、野党が「接待受けたことはあるか」の問いに、何度も「国民に疑念を抱かれるような会食をしたことはない」と逃げてまともな答弁をしない。

国民が疑念を抱くかどうか、本人が判断してどうするよ。。。
本人の弁が一番信用置けない(笑)

「募ったが募集はしていない」論法の「御馳走にはなったが、接待ではない」にしたいのだろうが、こんな屁理屈がいつまで通用するのかしら。

会食問題が国会で審議されると、必ずネトウヨが「いつまでこの問題にかかわっているんだ。他の問題は審議しなくていいのか」と言い出すが、自民党がコンニャク問答を繰り返すから長引くだけの話だ。
きちんと誠実に答えたら早く終わるが、過去の政権なら贈収賄にもなるような大問題だから答えられない。


http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/570.html
記事 [政治・選挙・NHK279] 菅首相と「S・Sライン」佐藤浩副会長の去就が話題になっているけれども、もともと佐藤浩副会長は創価学会内で人気はなく、「S・Sライン」といっても、佐藤にそんな力はなかった。(板垣 英憲)
https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/5f9f68a838a73ae92c18a61813edcfc8
2021年03月11日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆〔特別情報1〕
 これは、創価・公明の内部に詳しい情報通からの特別情報である。

 菅首相と「S・Sライン」といわれていた創価学会の選挙担当の佐藤浩副会長が選挙担当から外れるかもしれないということが、文春で取り上げられていた。このことが、選挙に影響が出るかというと、確かに出ることは出るかもしれないけれども、もともと佐藤浩副会長は創価学会内で人気がなかった。いろいろと問題を起こしてもおり、特に男子部のなかで嫌われている人物だ。例えば、内部で執行部を批判して活動停止やクビになった人たちが、佐藤批判を続けてきていた。ようやくクビを切られることになったという感じだ。ただ、「S・Sライン」といっても、佐藤にはそれほどの力はなかった。

〔参考〕「創価学会の選挙担当が辞めた…菅・佐藤“SSライン”消滅の大波紋」



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/571.html

記事 [政治・選挙・NHK279] NTT、高市、野田など歴代総務大臣などに不正接待か+現閣僚や菅側近も接待の疑いで菅内閣ピンチ( 日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/29441626/
2021年 03月 12日

 今週にはいって、新型コロナウィルスの感染者が首都圏でも近畿圏など各地でまた増加し、早くもリバウンドし始めているとの見解が。しかも、mewが昨年来、心配している何種もの変異株が感染拡大していることがわかり、気が気でならないのだけど・・・。(-_-;)

<どうか変異株に感染しないように、今まで以上にご注意を。m(__)m>

 一方、政治の世界では、総務省の官僚だけでなく、歴代総務大臣や政務三役までNTTの迎賓館で同社や子会社のTOPから接待を受けていた(or会食していた?)ことが報じられて、大問題に。(・o・)

 元総務大臣の野田聖子氏、高市早苗氏だけでなく、菅首相の側近で総務副大臣を務めていあ坂井学官房副長官も会食していたことが判明。しかも、現総務大臣の武田良太氏も接待を受けていた(少なくとも会食していた)かも知れず。もし本当にそうだとしたら、菅内閣はトンデモ窮地に追い込まれる可能性が出て来た。(@@)

 というわけで、今回は、こちらのニュースを取り上げたいのだが。

 それにしても、何か政界、特に行政府は、毎週、週刊文春の文春砲が放たれるたびに、大きく引っ掻き回されている感じなのだけど。<文春もよくぞ、次々から次へとネタを出せるよね〜。誰か特別な意図を持った情報源がいるのかな?^^;>

* * * * *

 コトの発端は、この週刊文春 2021年3月18日号の記事だった。

『内部文書入手 NTTが総務大臣、副大臣も接待していた

 総務省事務方ナンバー2の谷脇康彦総務審議官が3月8日に更迭されるなど、波紋を広げているNTTの総務省への接待問題。今回、NTT側が、官僚を接待していた“迎賓館”で、大臣、副大臣ら総務省に関係する政治家に対し、繰り返し接待を行っていたことが「週刊文春」が入手したNTTの内部文書からわかった。現職中に接待を受けたのは計4人、延べ6件。また、NTTは総務省の政務三役(大臣、副大臣、政務官)を退任した政治家にも接待を繰り返しており、計15人、延べ41回にのぼる。

 NTTは役員の選任や事業計画などについて、総務大臣から認可を受けて経営されている。

 総務大臣在任中に接待を受けていたのは野田聖子衆院議員と高市早苗衆院議員。野田氏は、2017年11月22日に立川敬二NTTドコモ元社長らから、2018年3月29日に村尾和俊NTT西日本社長(当時)らから接待を受けていた。いずれも場所は東京・麻布十番にある「KNOX」。NTTグループの関連会社が運営し、年間の施設利用料(年会費)を支払っている会員企業は4割引きで利用できるNTTグループの接待のための施設である。

 高市氏は2019年12月20日と、2020年9月1日に、いずれも澤田純NTT社長、島田明同副社長、秘書室長の3人から接待を受けていた。場所は同じくKNOXだった。

 情報通信などを担当する総務副大臣在任中に同様の接待を受けていたのが、坂井学衆院議員(2018年6月29日)と、寺田稔衆院議員(2020年9月14日)だった。坂井氏は現在、菅内閣の内閣官房副長官を務めている。』 

『文春は野田氏ら4人以外に、退任後に接待を受けた政務3役経験者が少なくとも15人いると指摘している。加藤勝信官房長官は記者会見で「報道を承知していないので、答えを控える」と述べた。(時事通信21年3月11日)』

 ちなみに「大臣規範」では、大臣や副大臣、政務官を対象に、関係業者から接待や贈り物を受けることなどを「国民の疑惑を招くような行為」として禁じているとのこと。

 高市氏、野田氏、坂井氏、寺田氏の4人は会食をしたこと自体は認めたものの、実に言い訳がましい説明を行なっており、これで納得してもらうのは、かなり難しそうな感じが。^^;

『高市氏は自身のホームページで「在任中は割り勘や全額当方負担を徹底し続けた。会費を超えるような食事や飲み物が出されていたとしたら(NTT側の)約束違反だ」と指摘。料金と会費の差額があれば至急支払うと説明した。(時事通信21年3月10日)』

『高市氏は自身のホームページでNTT側との会食は認めたうえで「私は、『接待』は受けていない旨、取材者に対して、明確に文書で回答しました。当方の支払の領収証や当該店舗の料理代金が分かる資料も添付して送付しました」と反論。「先方から、総務省の認可権に係る頼み事の話題が出たことは皆無」ともつづった。(朝日新聞21年3月10日)』

『自民党の野田聖子幹事長代行は11日、総務相在任中の2018年にNTTの幹部と会食していたことを明らかにした。党本部で記者団に対し、「30年近くの友人で仕事の話はほとんどしていない。接待だったという認識はない」と述べた。会食費分(約2万6000円)はすでに返金したという。

 野田氏は17年にも、NTTの元幹部と会食したが、費用は自ら支払っており、業務に関連する働きかけはなかったとしている。(読売新聞21年3月11日)』

<野田氏は、雑誌や新聞社の質問にすぐに答えず。それに、今になってから返金っていうのもどうかと。・・・何か最近、幹事長代行だからなのか(二階氏に総裁選や幹事長の話を持ちかけられているのか?)、潔くない感じでガッカリ。_(。。)_>

* * * * *

『坂井氏は10日、記者団に対し、2018年6月に篠原弘道NTT会長と会食したことを明らかにした。会食は人を紹介してもらうことが目的で、費用は篠原氏が支払ったという。坂井氏は「(会食時に)総務省の業務に関する要請や要望は全くなかった」としている。

 寺田氏の事務所は会食を認めた上で、「副大臣退任の慰労会のつもりだった。何も働きかけはない」とし、提供を受けた会食費分を返金する考えを示した。(読売新聞21年3月11日)』

『坂井氏は朝日新聞の取材に対し、NTT側との会食を認め、「篠原(弘道・NTT)会長から、知人を紹介するとお誘いを受けた」と説明。飲食代は「向こう持ちだった。金額は聞いていない」とし、総務省の業務に関する要請や要望は「全くなかった」と述べた。
 寺田氏の事務所も会食を認めたうえで、「招かれたので支払いはお任せした。働きかけはお願いされていない」とした。(朝日新聞21年3月10日)』

<坂井学氏は、菅氏が率いる無派閥の若手議員の会(実質的には菅グループ)の中心核。神奈川5区選出ゆえ、菅氏と選挙区も近く、色々とお世話になっている様子。17年には、菅氏が力を入れている通信事業やマイナンバー普及をアシストするため、総務副大臣(情報通信、放送、郵政行政等担当&内閣府副大臣(マイナンバー制度担当)に。20年9月、菅内閣の官房副長官に就任し、頼りにされている。

 ちなみに、昨年、菅首相がNHKの有馬キャスターにツッコまれて不快感を覚えた時には、「所信表明の話を聞きたいといって呼びながら、所信表明にない学術会議について話を聞くなんて。全くガバナンスが利いていない」とお怒りだったという。wikipediaより>

 でも、一番注目すべきは、本当はNTTの総務官僚に対する不正接待を調査したり、是正したりする立場にある総務大臣の武田良太氏だろう。
 
 武田大臣は、菅首相が意欲を示していた携帯電話の値下げのために、総務大臣に就任して早々にNTTドコモなど携帯大手三社に促して(脅しや圧力をかけて?)、かなり強引に実現。次はNHKの受信料値下げを目指そうとしているようだったのだけど・・・。。

 総務省は、東北新社亜やNTTの不正接待を受けていた省bQの谷脇康彦総務審議官を更迭。。許認可などへの影響がなかったかについて、弁護士などの第三者を入れた検証委員会を設置し、調査に乗り出すことを発表したばかり。

 それが、省内の調査や指導を担っている総務大臣自らが、NTTの接待を受けていたとなれば、ただでは済むまい。(`´)
 
 武田大臣は、接待はもちろん、会食したことすら認めるのはまずいと思ったのか、国会の質疑で、10〜11日の2日にわたって、曖昧な答弁をし続けている。^^;

『「NTTから接待を受けたことがあるか」。この問いに対する武田総務大臣の答弁に野党側が反発し、国会審議が中断し再開されませんでした。

 「総務大臣はNTTから接待を受けたことはありますか」(立憲民主党 白眞勲参院議員)

 「国民から疑念を抱かれるような会食会合、そうしたものに応じたことはございません」(武田良太総務相)

 「会食した事実自体があるか、それをお聞きしたい」(立憲民主党 白眞勲参院議員)
 「国民が疑念を抱くような会食会合に応じたことは一切ございません」(武田良太総務相)(TBS21年3月10日)』

『野党側は、接待問題を検証する委員会のトップを務める総務副大臣の秘書が、NTTから接待されたと伝えられたことを取り上げたうえで、武田総務相の辞任を求めた。

武田総務相「私自ら先頭に立ち、総務省一丸となり、コンプライアンスを徹底的に確保し、国民の信頼回復に努める」

立憲民主党・白真勲議員「NTTと会食したかどうかも答えられない大臣のもとで、調査がきちんとできるわけないのでは。大臣、やはり辞めた方が真相究明になるのではないか」

武田総務相は、NTT幹部との会食の有無については、11日も明らかにしなかった。(FNN21年3月11日)』

* * * * * 

 しかも、加藤官房長官が会見で行った発言には、呆れざるを得なかった。(・o・)

『加藤官房長官は午後の記者会見で、武田総務大臣の参議院予算委員会での答弁について「それぞれの政治家がいろいろな活動をしているわけで、それを一つ一つつまびらかにするのは適切ではないという判断だろう」と述べました

 記者団から「疑念を抱かれることにはならないか」と質問されたのに対し「議論を突き詰めると、全部話をすることにもなりかねないのではないか。一方で、もちろん疑念を持たれないことは大事だ」と述べました。(NHK21年3月11日)』

 もう安倍ー菅官邸は、政治活動に関して、国民に納得行く説明はしない、不都合な話はsないことが前提なんですね〜。(>_<)

 加藤くん。政治家、特に閣僚は、主権者たる国民のために、国民が払った税金で活動しているんだよ。それゆえに、個人的に好き勝手に政治活動したり、利益を得たりしてはならないわけで・・・。

 それを自覚せず、閣僚も官僚もウソやごまかしの説明しかできない菅内閣は、早く終わらせなければならないと改めて思ったmewなのだった。(@_@。

 THANKS



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/572.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 怖いカルト教団<本澤二郎の「日本の風景」(4022)<母親と「ママ友」の5歳児餓死事件は創価学会の仲間同士だった!>

 ※補足 週刊新潮 2021年3月18日号 紙面クリック拡大


怖いカルト教団<本澤二郎の「日本の風景」(4022)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/28364803.html
2021年03月12日 jlj0011のblog


<母親と「ママ友」の5歳児餓死事件は創価学会の仲間同士だった!>

 いつも政治の話題をする友人が、福岡県の幼児餓死事件を話始めた。何のことか合点がいかない。5歳児を餓死させた母親と、もう一人の「ママ友」が関係、二人が逮捕されたことに触れ、彼は「公明党創価学会にとって、さらに大きなダメージとなる」と決めつけたところで合点した。

 「餓死事件と創価学会?犯人の二人とも学会員か」と聞くと、彼は躊躇なく「そうだ」と即答した。もうかなり報道されているようだ。社会事件について無関心をかこっている人間だから、急いでインターネットにアクセスしてみて、なるほどと納得した。

 あるわあるわ映像まである。「ママ友」の意味も分かった。大分太っている女性だ。感じとして、失礼ながらいい人間ではないらしい。二人の同じ信仰者による幼児餓死事件から、当然のことながら「木更津レイプ殺人事件」もよく見えてきた。

 こちらは、市民に姿を変えたやくざが、そうとは知らず「親切な大工」と信じた美人栄養士をレイプ、性奴隷の挙句、逃げ出そうとした途端、殺人的脅迫を受けて、突発性の大動脈りゅう破裂で即死・殺害した性凶悪事件である。そうしてみると、信者仲間の信頼関係を悪用する悪党の存在が、その実、狂信的な宗教団体の恥部・弱点なのだ。

<「木更津レイプ殺人事件」もやくざ強姦魔と栄養士は学会員同士>

 犯人も被害者も同じ学会員、それゆえに起きた性凶悪殺人事件である。千葉県警と木更津署は、捜査から逃げまくっているが、いつまでそれが続くのであろうか。

 やくざが教団内に潜んでいる例は、今では珍しくないらしい。市民に姿を変えたやくざは、妻にデーサービス「かけはし」を営業させている。現在も。介護施設認可の場面で「公明党議員が協力した」との疑惑も浮上している。

 美人栄養士は、同じ学会員の仲間に誘われて、やくざ経営のデーサービスでバイトを始めた。そこで「かけはし」経営のまともな学会員の主人と信じて、一人住まいの瀟洒な住宅の玄関の修理を依頼して事件は起きた。3本指の入れ墨オオカミによって、自宅内で難なく強姦されてしまった。確たる状況証拠から、容易に推認できる強姦殺人事件である。やくざにつかまった女性は、誰であれ、声を上げることも逃げることも出来ない。このことに日本の女性は、今も気付いていない。

 普段は、男性を自宅に上げるようなことはしなかった栄養士だった。しかし、信仰仲間を信じ込んでしまい、デーサービスの女性経営者の夫までも「親切な大工」と信頼して自宅に上げてしまった。彼女の友人は「その場に知り合いを誰か呼んでいれば、悲劇は起こらなかった」と悔やんでいるが、その当たり前の理屈が、信仰仲間に通用しなかった。とどのつまり、彼女の最後は、命から家財産すべてを奪われてしまった。

<信仰仲間による信頼の価値観が引き返せない犯罪へ>

 一般に信仰仲間という人間関係は、特異なもので、そうとう危険性をはらんでいるということを、幼児餓死事件と「木更津レイプ殺人事件」が教えている。ここを理解する必要があろう。創価学会だけのことか。多くのカルト教団の共通課題であろう。声を大にして叫ぶべきだろう。

  「まさか」の事態が起きても、あるいは「おかしいのではないのか」と思ってみても、同じ信仰仲間による特別な信頼の価値観が優先することになる。陰湿で大胆な悲劇的事件は、宗教が関与することで発生しがちなのだ。

 歴史を紐解けば、大規模なものでは、欧州で「十字軍」、日本では「国家神道」による侵略戦争であろうが、個人的なレベルだと、宗教仲間同士による犯罪も珍しくないのだろう。

 多少とも生活が落ち着いてくると、宗教は衰退期に向かう。今がそうだろう。政治に緩みが出て腐敗が常態化するように、教団内でも同様である。公明党議員の銀座通いは、氷山の一角に過ぎない。池田大作が現場から離れて、およそ10年ほどという。公明党の右翼化と腐敗、そして学会関連事件は、急増しているに違いない。

 餓死事件は捜査の手が入ったが、やくざ強姦魔による悲惨な「木更津レイプ殺人事件」は、迷宮入りを狙っているようだが、それは無駄なことである。人間の命は、地球よりも重いのだから。遠山事件を処理した婦人部の女傑の対応に、まずは期待してみたい。

 間違いなく公明党創価学会は、存亡の危機に追い込まれている!

2021年3月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)


碇容疑者と幼稚園の「ママ友」の赤堀恵美子容疑者(48)は、2019年8月ごろから碇容疑者の三男の翔士郎(しょうじろう)ちゃんの食事の量や回数を減らし、20年4月18日に餓死させた疑いで今月2日、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された。 (毎日抜粋)


http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/556.html


https://news.yahoo.co.jp/articles/d903528786367a56e59c152dbf9bf359ad2b1449



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/573.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 各国の大半が開催に反対を…世界で嫌われつつある東京五輪 日本外交と政治の正体(日刊ゲンダイ)



各国の大半が開催に反対を…世界で嫌われつつある東京五輪 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/286331
2021/03/12 日刊ゲンダイ


もはや世界各国で“東京五輪、NO(ノー)”(C)ロイター

 世界中の国々が今、新型コロナウイルスと苦闘している。どの国や地域でも、感染者数は一時的に減少したものの、再び増加傾向にある。

 新規感染者は3月上旬、米国で減少傾向がみられたが、それでも1日当たり約6万人いる。欧州では上昇傾向が顕著で、フランス、イタリアの新規感染者数はともに約2万人。この状況の中、多くの国は危機感を持ち、ドイツ、ベルギー、デンマーク、フィンランド、ハンガリー、スウェーデンは渡航・国境制限を行った。

 EUは「行き過ぎ」と警告したが、ドイツは3月1日付でEUに書簡を送付し、「国民の健康を保護する観点から、現時点では制限措置を維持せざるをえない」と回答している。

 こうした状況下で、日本が東京五輪の開催を強行しようとしている姿勢は、狂気の沙汰としか言いようがない。

 東京五輪の開催可否について調査した世界各国の結果によると、ドイツは反対52%に対し、賛成19%、スウェーデンは反対46%に対し、賛成23%、フランスは反対37%に対し、賛成25%、アメリカは反対33%に対し、賛成33%である。

 今や先進国をはじめとする世界各国の大半が東京五輪に反対している。この状況を日本国民は知っているのであろうか。

 世界の世論形成に大きい役割を果たしている英国のタイムズ紙は3日、東京五輪について「中止する時が来た」とする内容のコラムを掲載した。記事では、日本政府やスポンサー企業が五輪開催を推進していることを「止まらない暴走列車」と批判し、「今、日本政府はお金と名声のためにこれらを犠牲にしようとしている」と強調した。

 一方、日本では「政府は海外からの観客の受け入れを見送る方向で調整に入った」との報道が流れ始めたが、こんないい加減な政策はない。

 訪日観光客による新型コロナ感染の危険性があるのであれば、選手からの感染リスクも同様ではないか。選手村に感染者が出た場合、どうするのか。今、一部の国で開かれているスポーツ大会は、出場選手にコロナ感染者が出た場合は一時中止だが、東京五輪で新規感染者が出た場合は一時中止する準備があるのだろうか。

 おそらく日本政府にその覚悟はないだろう。では、どうするのかといえば、PCR検査などを実質的に行わないか、あるいは検査結果を公表しないかだろう。そうなれば、選手村でクラスター(集団感染)が起きる可能性もある。

 現状を見る限り、東京五輪は「金儲けのために命を無視した大会」と世界で位置付けられる危険性があるだろう。



孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。




http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/574.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 古賀茂明「原発はもういらない」〈週刊朝日〉 :原発板リンク 
古賀茂明「原発はもういらない」〈週刊朝日〉

http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/364.html



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/575.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 森下千里氏を自民党が担ぎ出す理由…第2の杉田と評する声(日刊ゲンダイ)



森下千里氏を自民党が担ぎ出す理由…第2の杉田と評する声
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/286330
2021/03/12 日刊ゲンダイ


抜群のスタイルで人気だったグラビアアイドル時代の森下千里氏(C)日刊ゲンダイ

 自民党が次の衆院選に元グラビアアイドルの森下千里氏(39)を擁立するという。すでに宮城県第5選挙区の支部長に内定していて、14日にも出馬会見を開く予定で調整中と報じられた。

 擁立は宮城県連主導だが、党内では「第2の杉田水脈になるんじゃないか」と評する声もあるという。

 どういうことか。参考に森下氏のツイッターを見ると、政治的な発信はほとんどなかったが、今年2月に突然、<トランプ前大統領が人権問題に力を入れていたのは周知の事実>とツイート。

 最近になって、政治家では杉田水脈衆院議員や足立康史衆院議員、和田政宗参院議員らをフォローしているのも分かる。ジャーナリストの桜井よしこ氏や有本香氏、ケント・ギルバート氏の名前もあった。安倍前首相を熱心に支えてきた顔ぶれだ。

「宮城県連の顧問を務める和田政宗議員が森下氏の後見役なのです。その関係で、和田議員や杉田議員に近い考え方に共感しているのかもしれません」(自民党関係者)


差別発言ワースト1位の杉田水脈・自民党衆院議員(C)日刊ゲンダイ

第2の杉田水脈を目指すのか

 これまで、「LGBTは生産性がない」「男女平等は反道徳の妄想」などの発言で何度も物議を醸してきたのが杉田氏だ。8日の「国際女性デー」に発表された「政治家のジェンダー差別発言」では、国際的な問題になった森喜朗東京オリ・パラ組織委前会長の女性差別発言を抑え、堂々のワースト1位に輝いた。

 昨年9月、党の非公開会議で性暴力被害者への支援をめぐり、杉田氏は「女性はいくらでもウソをつける」と発言。これが報じられると、被害女性に対する深刻な差別で、セカンドレイプだと非難が相次いだ。

 元TBS記者からの性暴力被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織氏についても、杉田氏は英BBCの番組で「女として落ち度がある」と発言。伊藤氏から訴えられている。

 ちなみに、準強姦容疑で書類送検された元TBS記者が不起訴になった件について、検察審査会が「不起訴相当」と議決した際には、和田氏と足立氏が当の元記者と一緒にネット番組に出演して祝杯を挙げていたものだ。

 そういうメンメンに共感しているのなら、森下氏は「第2の杉田」になり得る素質を見込まれたということか。 



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/576.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 10年前の教訓は生かされたか/政界地獄耳(日刊スポーツ)
 


10年前の教訓は生かされたか/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202103110000168.html
2021年3月11日8時52分 日刊スポーツ


★東日本大震災から10年。多くの国民に悲しみと教訓を残した。津波の恐ろしさ、原発の危険性、防災意識、都市のインフラの脆弱(ぜいじゃく)性、インターネットの強さと弱さ、自衛隊の能力の高さ、政治のリーターシップ、役に立たない危機管理マニュアルや平時用の法律の壁。責任の所在。被災者の悲しみやこの10年の苦労。復興という言葉に踊らされた多くの出来事。

★それでも人々は生きようとしたし、故郷に戻りたいと願った。重箱の隅をつつけば、政治が果たすべき役割を怠ったり、きりがないと打ち切ったり、本気で向き合わないことが続いて、被災者に諦められたこともあったろう。多くの資金が投入され、過剰なインフラ整備や、過剰な資金投与が額面上行われたとしても、現場にそのすべてが投入されたと検証されただろうか。国民の思いや善意もどこまで反映されただろうか。国民は復興の名のもとにモヤモヤした10年を過ごしたのではないだろうか。

★自民党は震災当時の民主党政権を批判し続けた。確かに首尾よくできたことばかりではないかも知れない。自民党の指摘通りのこともあるだろう。だが、今のコロナ禍を10年前になぞらえても、政権の失政や人災を感じさせる事態は多い。政治が実現できることは多い。その一方、その期待に応えてもらえない国民の喪失感も大きいということを民主党を批判し続けていた自民党は学んだろうか。教訓として生かしただろうか。自民党内では首相・菅義偉のことを危機管理にたけていることを政治家としての評価とする人たちがいる。官房長官を長く務めたことでそういう声が上がるのだろう。危機管理には2つの側面がある。災害を予見して事前に準備をして事態を早期収拾する。もう1つは突発的災害に政治的判断を的確にする情報量と判断力を持ち合わせているか。10年前の教訓は生かされたか。(K)※敬称略




http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/577.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 消えた4億円 私立幼稚園連合会と「幼児教育無償化」の関係(日刊ゲンダイ)



消えた4億円 私立幼稚園連合会と「幼児教育無償化」の関係
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/286384
2021/03/12 日刊ゲンダイ


2013年の連合会・PTA連合会全国大会で「無償化」実現に意欲(安倍前首相)/(C)共同通信社

 巨額の資金は政界に流れたのか。国会でも追及チームが立ち上がった。

 4億円の使途不明金が発覚した全日本私立幼稚園連合会。連合会側は11日、香川敬前会長と当時の事務局長を刑事告訴した。

 関連団体で、同じく資金流出が確認された全日本私立幼稚園PTA連合会長を務める自民党の河村建夫元官房長官も、告訴の手続きを取ると表明。「極めて遺憾」とか他人事のように言っていたが、連合会と自民党のズブズブの関係について、政界で知らない者はいない。

「熱心な支援団体のひとつ。参院選で橋本聖子さんや山谷えり子さんを推薦して順位を押し上げた実績もある。今月21日の党大会では、長年の功労があった友好団体として、連合会を表彰する予定でしたが、使途不明金問題で取り消すことになりました」(自民党関係者)

 野党は合同ヒアリングを実施。その中で文科省は連合会について「監督権限がない」としながら、毎年度1000万円前後を委託費の名目で連合会に支払っていることを認めた。

 連合会は任意団体だから、選挙活動も政治献金も自由だが、安倍前政権では特に政治との距離を縮めていただけに、前会長が「私的流用はしていない」と言い張る4億円の行方は気になる。

 安倍前首相が政権に返り咲いた直後の2013年に開かれた連合会・PTA連合会の全国大会を伝える会報「全日私幼連 情報特急便」(平成25年7月8日号)には、こんな記述がある。

<安倍総理は祝辞の中で「すべての子どもたちに、質の高い幼児教育を保障することができるよう、幼児教育の無償化の実現など、様々な政策実現に向けて政府・与党一体となって、また、皆様と手を携えて、取り組んでまいります」と述べられました>

 スピーチ後には、430万筆あまりの幼児教育無償化を求める署名が<安倍総理にしっかりとお渡し>されたという。

 そして実際、前政権下で幼児教育無償化がスタート。当時は待機児童が社会問題化していて、子どもを預けていない世帯の潜在的なニーズが掘り起こされる無償化により待機児童ゼロがますます遠のくという現場の懸念は大きかった。働く母親の要望の高い0〜2歳児は一部世帯しか無償化されず、3〜5歳児は全員無償化という幼稚園にとって最も恩恵のある形になった。

 巨額の使途不明金の行方と自民党との関係、教育行政が歪められた可能性について、徹底解明が必要だ。



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/578.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 「うんざりさせる」のも作戦か…菅総理の答弁を専門家が分析(FRIDAY)
「うんざりさせる」のも作戦か…菅総理の答弁を専門家が分析
https://friday.kodansha.co.jp/article/167334
2021年03月09日 FRIDAYデジタル

「自分の言葉で語れない」理由とは? 『ご飯論法』でお馴染みの上西充子教授に聞いてみた

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、多くの批判を浴びつつ「アベノマスク」が配布されたり、「ステイホーム」を要請する一方で「GoToトラベル」を推し進めたり。これまで経験のない事態とはいえ、「日本のコロナ対応はなぜ諸外国に比べて後手後手なんだろう」と不思議に思っている人は多いはず。

逆に言うと、今くらい政治を誰もが、自分の実生活に身近なものと感じたときもないだろう。

しかし、今何が起こっているかを知るべく、国会中継を見ると、あらゆる質疑に対して「答えは控える」「指摘は当たらない」「答える立場にない」「記憶にない」のオンパレード。

『政治と報道 報道不信の根源』(扶桑社新書)の著者で、政治家や官僚の論点ずらしのまわりくどい答弁を「ご飯論法」で表現した上西充子法政大学教授に話を聞いた。


2018年の新語・流行語大賞トップ10にも選出された『ご飯論法』。「朝ご飯は食べたか」という質問に「ご飯(白米)は食べていない(パンは食べたが黙っておく)」と答えるような、論点をずらして逃げる論法のこと

「答えない」パターンも人それぞれ! 菅義偉首相と安倍晋三前首相を比べてみると…

国会を見ていると、菅首相について「こんなに何も答えない首相はこれまでいたんだろうか」と思うことも多いが、実は「答えないぶりは菅首相と安倍前首相とでちょっと違う」そうだ。

「安倍さんは『桜を見る会』問題で、『久兵衛のお寿司』などと久兵衛を6回も連呼したように、感情的になって攻撃的になるか、滔々と喋るけど、聞かれたことには答えず、煙に巻く。

でも、菅さんの場合は喋るのが苦手なようで、答弁書を訥々と読んでいて『読まないでください』と言われると、答えに詰まってしまう。

菅さんは7年半にわたり官房長官をやっていましたが、官房長官記者会見では20分ほど時間をとり、同じ記者が更問い(再度質問)できる場でもあったので、今の首相会見よりは自由に質問できたんです。

でも、そこでは、官房長官から情報をもらう立場の記者が聞いているので、決裂しちゃうと、オフレコの場で話をしてくれない関係になってしまう。 だから記者もあまり批判的な質問はできないんです。その点、東京新聞の望月衣塑子さんなどはグサッと聞くけど、そうすると排除されてしまう。

でも、官房長官会見で『ご指摘は当たらない』で済ませていられたことも、国会では違う。

国会は人によっては一人40分などの持ち時間があり、桜を見る会問題では、参議院議員の田村智子さんがその問題一つに30分かけていました。

一つの問題でじっくり外堀を埋めていかれると、逃げられないわけですよ。臨時国会は開かないこともできるけど、通常国会は逃げられない。予算委員会も逃げるわけにいかない。そういう場で、かつ全部が可視化されている場だから、野党は遠慮する必要がない。

すると、『指摘は当たらない』の一言では済まず、どんどんボロが出てきているというのが現在なんです」(上西充子教授 以下同)

菅首相に極力答弁させないように、周りが気を使っている!?

国会では、野党が菅首相に質疑しているのに、他の大臣が出てきて、「総理に聞いてるんです!」と野党が何度も指摘する場面が多々ある。あれって何なのか。

「それは、安倍首相のときもやっていたんですよ。ただ、安倍首相は自分が指名されたときに『加藤厚生労働大臣』と指名し、加藤さんが答えた後に『今、加藤大臣が申し上げたように』と言っていました。

それに対して最近の映像を見てみると、委員長が他の大臣にふる前に、菅さん自ら最初から手を挙げているんです。 でも、委員長は菅さんをスルーしつつ、各大臣も手を挙げて先に出てきちゃっているんですね。

それは、菅さんに答弁させたら危ないから。菅さんに極力答弁させないように大臣に答えさせるんです。

たぶん政府与党もヒヤヒヤしているんですよ。

面白かったのが、学術会議の問題で参議院議員の小池晃さんの質疑に加藤官房長官が答えて、菅さんが『今、官房長官が答えたことと一緒であります』と言い、『駄目です、今の。総理の言葉でしゃべってください』と言ったら、答えられなくなっちゃった場面(笑)。自分の言葉で言えないのは、理解していないから」

また、菅首相の場合、「自分の言葉で語れない」理由は、理解不足に加え、本人の認識の頑なさもあるのではないかと言う。

例えば、GoToトラベルや携帯電話の料金引き下げ、ふるさと納税などについては自分の言葉で喋れるが、自分が関心ないことや受け入れられない意見には耳を貸さない。

「戦後生まれなので沖縄の歴史はなかなか分からない」と翁長雄志沖縄県知事に答えたことが大いに批判されたのが、象徴的だ。

アドリブで「ご飯論法」を操るには、論理的思考が必要

ちなみに、菅首相は「ご飯論法」にあたらないのだろうか。

「官僚が作る答弁書の中にはご飯論法が仕込まれているんですよ。

それを棒読みしている限りは菅さんもご飯論法で答弁しているわけですが、菅さん自身にその力量はないと思います(笑)。

安倍さんも同じで『募っているという認識で、募集しているという認識ではなかった』とかは、ご飯論法がスベッてるケースです。

しかし、加藤前厚生労働大臣、今の官房長官は官僚出身なので、アドリブでご飯論法ができる。

ご飯論法をやるには、論理的思考が必要なんですよ」


「官僚出身なのでアドリブでも『ご飯論法』ができる」(上西充子教授)という加藤勝信内閣官房長官。写真は、『第33回日本メガネベストドレッサー賞・政界部門』で(2020年10月27日撮影)

「何も変わらない」と思うのは、実は権力を維持している人にとっては「好都合」

ところで、常々思うこと。こんなにも軽視される「国会」って、何なのか。こんなことをダラダラと続けて、意味があるのだろうか。

「『なぜPCR検査を拡充しないのか』『ワクチンを確保しなかったのか』などの問題は、野党が早い段階から指摘していましたが、だいたいノーアンサーでしたよね。

それは、答える気がないのと、やろうとしてもうまくいかないくらいいろんなことが目詰まりしていたという両面があると思うんです。

ただ、そうした質疑が無意味というわけでは無くて、国会で日々問われていることは、たとえノーアンサーでも、政権側にとってプレッシャーになっているとは思います」

多数の反対があっても「答えは控える」で逃げ切り、数の論理で強行突破されてしまうことも多い実情。つい「何も変わらない」と思ってしまいがちだが、実はそれは「権力を維持している人にとっては非常に好都合」と上西教授は指摘する。

「森喜朗氏が2000年衆院選のとき『(無党派層は)寝てしまってくれれば、それでいい』と言ったように、多くの人が政治に関心を持たない方が、政権を維持している人にとってはありがたいんです。

そのためには『うんざりしてもらう』のもひとつの手法で。自分たちが信頼されるのは無理だから、『政治家なんてみんな汚いし、ドロドロしてる』と思ってもらって、うんざりして遠ざかってもらうほうが良いと考えていると思うんですよ。

でも、離れてしまったら負け。

『どうせ』というのは、私は呪いの言葉だと思っていて。考え方を縛ってしまう、自分から動くことを妨げる言葉なんです」


数々の失言でお馴染みの森喜朗氏。2000年衆院選のときは、「(無党派層は)寝てしまってくれれば、それでいい」と発言

政治家の中にも、困っている人のための政策を進めようとしたり、同性婚や選択的夫婦別姓など、これまで制度にならなかったものを制度化しようと、地道に頑張っていたりする人たちはいる。だからこそきちんと「腑分け」することが大事と言う。

「『野党は反対ばかり』と言われるけど、反対することに意味があるわけです。

必要なのは見方の転換で。例えば、国会で政府与党は質疑にちゃんと答えないですが、それは当たり前と考えてみる。

例えば国会を団体交渉と考えると、『業績が好調なのに、なぜ賃上げを拒むのか?』と言っても『いや、円高が』などと言って、なかなか譲歩しない。それでも、団体交渉の場には出てこなきゃいけないんですよ。

だから、できるだけ抵抗するけど、その抵抗ぶりも追及ぶりも全部可視化されているんです。国会で野党の誰が何を言い、政府与党の誰がどう答えたかは全部見えて記録されているということが大事なんです」

数の上では野党は少数派であるだけに、政府与党は「ご指摘は当たらない」などとして、のらりくらりとかわしながら、法案はさっさと採決してしまうが。

「でも、多数決だけでは動かないのが、国会なんですよ。 例えば、検察庁法改正案が廃案になったでしょ? 

そういう問題を野党が国会で取り上げて、世論が注目して『おかしいよね』とバックアップしていると、政府与党も『野党なんて無視していれば大丈夫』とは思わなくなるんです。『これは強行突破したら支持率下がるな』『支持率が下がったら、次の選挙も危ういな』と考えるから、仕方なく譲歩するんです」

「どうせ変わらない」ではなく、私たち一人一人が「変わる」と思ってしっかり現状を見つめることが、世の中を変える一歩になるはずだ。


上西充子 法政大学キャリアデザイン学部教授。1965年生まれ。労働政策研究・研修機構研究員を経て、2003年から法政大学キャリアデザイン学部。単著に『呪いの言葉の解きかた』(晶文社)、『国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み』(集英社クリエイティブ)など。国会パブリックビューイング代表。

取材・文:田幸和歌子



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/579.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 大阪のコロナ死増は変異株蔓延が原因か 英国型は致死率2倍(日刊ゲンダイ)





大阪のコロナ死増は変異株蔓延が原因か 英国型は致死率2倍
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/286388
2021/03/12 日刊ゲンダイ


何が徹底調査だ(大阪の吉村洋文府知事)/(C)日刊ゲンダイ

 国内で確認が相次ぐ新型コロナの変異株。厚労省発表の感染者数(9日時点)は21都府県で271人と1カ月前の4倍に膨れ上がっている。そこへ、国内の変異株の96%を占める英国型の致死率が最大2倍――。英国の研究結果に衝撃が走っている。

  ◇  ◇  ◇

 研究結果は10日、英エクセター大などの研究チームが英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で発表した。研究チームは昨年10月から今年1月までの期間に英国型変異株に感染した約5万5000人と、年齢、性別、居住地、感染時期などがよく似た従来型の感染者約5万5000人とを比較した。死者は従来型141人に対し、変異株は227人だった。変異株の感染者の致死率は従来型の1.3〜2倍になる。

 英国型は感染力が最大1.9倍とされてきたが、致死率まで2倍とは驚きだ。

 気になるのが、死者数が全国で2番目に多く、変異株が最多の大阪だ。札幌医大フロンティア研ゲノム医科学が取りまとめた「人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移」によると、大阪の人口100万人あたりの死者数(10日時点)は129.9人と全国平均66.6人の約2倍。昨年12月に旭川市の病院クラスターで死者が激増し、それ以来最多が続いていた北海道(132.8人)を追い抜く勢いだ。

 9日時点の大阪の変異株の感染者は全て英国型で62人。吉村大阪府知事は11日、変異株が多いことについて「過去検体も含めて徹底的に調査しているということから判明数が多い」と自慢げだったが、ちょっと待ってほしい。府の検査は1月20日〜3月3日の検体から287人分。この期間の府内の感染者数は8271人なので、わずか3.4%に過ぎない。ちなみに、厚労省発表の2月22〜28日の全国の変異株の検査実施率は17%だ。


緊急事態宣言の解除がなされ、多くの人が行き交う大阪ミナミ・戎橋から心斎橋筋(C)日刊ゲンダイ

「567人の検体調査で解明できる」

 しかも、大阪府の検査には府内の感染者の4〜5割を占める大阪市の感染者はほとんど含まれていない。府内の変異株の実態把握は決して十分とは言えない。

 それでも、全国最多の変異株が確認されているのは、大流行している可能性があるということだ。

 致死率が高い変異株が大阪で蔓延しているから、死者数が多いのではないか――。

 西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「大阪の変異株の検査があまりにも少ないので、断定はできませんが、致死率が高い英国型の流行が府内の死者数を増やしている可能性はあります。もし、吉村知事が本気で実態を掴む気があるならば、1月以降の死者の検体について変異株の検査をすればいい。簡単なことです。変異株と死亡の関係についての有益なデータにもなります」

 大阪の死者1146人のうち1月以降は567人。吉村知事はこの検体をすぐに調査すべきだ。 



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記事 [政治・選挙・NHK279] 「高須院長は被害者」愛知県リコール不正署名事件、第一発見者・水野昇さんが告発する“黒幕”の動機(週刊FLASH)

※週刊FLASH 2021年3月23日号 各紙面、クリック拡大




「高須院長は被害者」愛知県リコール不正署名事件、第一発見者・水野昇さんが告発する“黒幕”の動機
https://smart-flash.jp/sociopolitics/134667
2021.03.09 06:00 FLASH編集部 週刊FLASH 2021年3月23日号


2020年11月7日、署名活動休止の記者会見で高須院長の肩をもむ河村市長(写真・朝日新聞)

「高須さんは被害者だと、私は思っております。それに、河村さんも被害者なんですわ」

 そう訴えるのは、「愛知100万人リコールの会」事務局で、活動の先頭に立つ「受任者」を務めていた水野昇氏(68)だ。彼は、大村秀章・愛知県知事へのリコールをめぐる「署名偽造事件」で、署名の偽造に気づいた “第一発見者” でもある。

 この事件では、「リコールの会」で会長を務めた高須クリニックの高須克弥院長(76)や、活動を支援した河村たかし・名古屋市長(72)の関与が問われている。だが水野氏は、本誌の取材にこう明言する。

「 “黒幕” は、事務局長を務める田中孝博氏です。今回の件は、彼の “独り舞台” なんです」

 もともと、大村知事リコールの趣旨に賛同して運動に参加した水野氏だったが、当初からさまざまな疑問を感じていたという。

「田中氏はまず、受任者の数から、ねつ造していたんです。リコールの成否は、実際に署名を集める受任者の人数によって決まります。彼は、受任者は『7万人いる』と称していましたが、7万人おれば1人が5人の署名を集めれば、35万人の署名が集まるでしょう?

 ところが、実際に集まった署名は10万人分にも届かなかったわけで、受任者7万人という数字自体が、ねつ造だったわけです」(水野氏・以下同)

 水野氏は、事務局に不信感を抱きながらも、みずからは署名を集め続け、2020年9月末までは我慢したという。だが、必要な署名用紙の発送も大幅に遅れるなど不備が続き、水野氏は「これ以上は、つき合っとれん」と事務局と袂を分かち、瀬戸市内で独自にリコール活動を続けた。

 ところが、署名の最終提出日である11月4日に「作業を手伝ってほしい」と、ボランティアから連絡があった。水野氏は、尾張旭市の選挙管理委員会で、書類整理を手伝うことになったのだが――。

「夜の11時半でした。このとき、選管に提出する署名簿のなかから、偽造されたものを見つけたんです。現場では全然集まってなかったので、『いったいどうするんかな』とは思っていたけど、まさか署名簿の偽造に手を染めるとは、思いもよりませんでしたわ」

 不正な偽造署名簿を見つけた水野氏は、その署名簿を抜き取り、SNSなどで公表した。すると水野氏は、高須氏から「窃盗容疑」で刑事告訴されたという。

「高須さんは、田中氏の虚言を信じきってますので、そうなりますわ。11月4日に名古屋市内のホテルで集計したとき、署名は『70万筆ある』と事務局は言っとった。でも実際には偽造署名を含めても、43万5000筆しか集まっていなかったわけです(その8割超が不正署名とされる)。

 なのに不自然なことに、大村知事は同じ日の記者会見で、『関係者から(署名の)数は少ないと聞いとる』と、わざわざ言っとるんです。これ、何をか言わんやでしょ。

 僕はこう思っとるんです。田中氏は、大村知事側には正確な情報を流しとったけど、会長である高須さんには、(大量の署名が集まったという)嘘の情報を流しとったんじゃないかと。これが事の顛末ですわ」

 この推測が事実だとすれば、田中氏はいったいなぜこんなことをする必要があったのだろうか。目的について、水野氏はこう推察している。

「田中氏は、最初から大村知事をリコールするつもりはなかったんでしょう。もともと彼は “大村派” なんです。

 大村知事の政治団体『日本一愛知の会』から県議選に立候補して落選し、2年前の県議選では大村知事と争う側に立った。それで今回、大村陣営に戻るお土産代わりに、リコールを失敗させる作戦を練ったんじゃないかな」


取材に応じた水野氏。一貫して、高須氏や河村市長を擁護する(写真・花井知之)

 ならば、なぜ偽造までして、署名の数を増やす必要があったのだろうか。

「彼は、愛知5区での日本維新の会の公認候補として、次の衆院選に出るはずでした。そして、“高須マネー” と河村市長の人気を借りて当選したい、という思いもあったんでしょう。

 なのに、今回のリコール運動で、あまり署名の数を集められなければ、“高須マネー” を引っ張ってこれんようになってしまう。そのためには、そこそこの数の署名は必要で、数を増やすために、ねつ造をしたわけです」

 田中氏は元愛知県議で、2月25日に日本維新の会の愛知5区支部長を辞任している。

「私は、彼とは5〜6年前からつき合っておったんです。2年前の県議選では、河村市長を紹介しました。彼は、県議を務めていた2001年に、産廃業で失敗して破産し、議員報酬の差し押さえまでされとる。人間は一度過ちを犯しても、発奮して頑張ればいいと思っとったけど、彼はダメでした。

 いずれにしろ、4月11日の名古屋市長選の告示までには、愛知県警は一定の “結果” を出すと聞いています」

 県警の捜査について、元東京地検特捜部検事のベテラン弁護士は、こう解説する。

「今回のケースは悪質な印象を受けるので、偽造の首謀者が逮捕される可能性は高い。資金提供や指示など、具体的な証拠や供述があれば、共謀が認められた関係者が逮捕されることもあり得ます」

 水野氏から “黒幕” と名指しされた田中孝博氏は、本誌の取材にこう話した。

「いまは、強制捜査が始まっていますので、この事案については、軽々な発言はできません。捜査当局に迷惑のかからない状況になれば、お答えさせていただくつもりでおります。ご質問があれば、私の顧問弁護士にご連絡ください」

 しかし、弁護士事務所に取材を申し入れると「個別案件については、取材をお受けしておりません」との返事だった。

 水野氏が “被害者” とかばう高須氏に取材を申し入れると、代理人弁護士が回答した。

「偽造には、まったく関与しておりません。署名簿を盗んでマスコミに売った人(水野氏)の言うことは、信用できません」

 リコールの会から逮捕者が出るかもしれない状況を、高須氏はどうとらえているのか。

「万が一、そのようなことになれば、あらゆる活動について私が責任者ですから、あらゆる責任を取ります」

 水野氏は、こう慮る。

「高須さんがもし逮捕されたとしても、事実が究明されれば、『(逮捕は)気の毒だった』という評価で収まってしまうと思います。あの人、自分は大将のつもりで、『部下のやったことは自分の責任』と思うとる感じがしますが、間違った大将意識が強いんですよ。

 しかし忘れてはならんのは、署名の偽造というのは、民主主義社会で保障されるべき、『住民参加』という基本的な権利を脅かす、悪質な犯罪だということです」(水野氏)

 この問題には、右も左も関係ない。必ず、真相を究明せねば――。



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記事 [政治・選挙・NHK279] 加速する飲食イジメ 今度は“昼の街”潰しで外食産業が悲鳴(日刊ゲンダイ)



加速する飲食イジメ 今度は“昼の街”潰しで外食産業が悲鳴
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/286385
2021/03/12 日刊ゲンダイ


「昼間の飲食」が下げ止まりの起因?根拠が不明(新型コロナ対策分科会の尾身茂会長)/(C)JMPA

〈そりゃ夜食えなきゃ昼食うだろバーロー〉〈なんで飲食だけをターゲットにしてんの〉――。

 新型コロナ対策分科会の尾身茂会長の“迷言”が、ネット上で物議を醸している。感染拡大防止の名の下、飲食イジメがますます加速しそうだ。
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 コトの発端は、10日の衆院厚生労働委員会での尾身会長の発言。首都圏で新規感染者数が下げ止まっている要因として「緊急事態宣言が発令されていながら、昼間の飲食が少しずつ増えているということもある」と言い放ったのだ。

「客観的、社会的に説明のつかない(宣言の)解除あるいは延長はやるべきではない」(尾身会長)と、国民が納得のいく説明の重要性を繰り返していたが、「昼の飲食」をヤリ玉に挙げた尾身発言こそ根拠が薄弱。「会食」由来の感染割合は低いからだ。

 東京都の11日の新規感染者335人のうち、判明している感染経路は「家庭内」が最多の74人。次いで「施設内」が47人、「職場内」が17人、「会食」が9人と続いた。8〜10日の感染経路の内訳も「家庭内」が最多の175人で、「施設内」が145人、「職場内」が28人、「会食」が13人。「昼間の飲食が下げ止まりの要因」とは決して言い切れないのだ。

事業再編や倒産が進む

 ただでさえ、飲食店は客数減少や時短営業のせいで青息吐息である。東京商工リサーチによると、全国のコロナ関連の経営破綻は11日時点で、1124件(負債1000万円以上)。うち飲食業が最多の192件に上る。外食ジャーナリストの中村芳平氏がこう言う。

「コロナ禍で大打撃を受けた居酒屋は朝や昼のメニューを増やし、食堂にシフトしています。しかし、昼はどう頑張っても夜より客単価が低い。それでも活路を見いだそうとしているのに、『昼もダメ』となったら、一体どうすればいいのか。時短営業の協力金が支払われるものの、固定費がかからないところほど儲かる不公平感は否めません。大手ほど資金繰りに苦しい状況が続いています。政府は事業規模に応じた補償を打ち出すべきですし、このままでは飲食業の事業再編や倒産に拍車をかけかねません」

「夜の街」の吊るし上げに続き、今度は「昼の街」潰しである。飲食イジメを許してはダメだ。



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/582.html

記事 [政治・選挙・NHK279] 地上波初放送 映画『Fukushima50』の事実歪曲とミスリード 門田隆将の原作よりひどい事故責任スリカエ、東電批判の甘さの理由 :原発板リンク
地上波初放送 映画『Fukushima50』の事実歪曲とミスリード 門田隆将の原作よりひどい事故責任スリカエ、東電批判の甘さの理由(リテラ)

http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/365.html



http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/583.html

記事 [政治・選挙・NHK279] <政治的責任から逃げ回る菅首相>よく正気でいられるものだ 自分の息子と子飼いの総汚染(日刊ゲンダイ)

※2021年3月12日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大



※2021年3月12日 日刊ゲンダイ2面




※文字起こし

「政治責任の定義というのはないんじゃないでしょうか」――。この言い草はないんじゃないでしょうか。5日の参院予算委員会における菅首相の答弁だ。立憲民主党の小西洋之議員に総務省接待問題に「政治責任があると考えるか」と問われ、完全に開き直ったのだ。

 安倍政権の官房長官時代、「桜を見る会」に“半グレ”が多数参加していたと指摘された際も、菅は定例会見でこう言い放った。

「反社会勢力の定義は一義的に定まっているわけではない」

 その後、安倍政権は「反社の定義は困難」との見解を閣議決定までしたが、今度は「政治責任の定義は困難」と閣議に諮るのか。よくもまあ、菅はここまで政治責任から逃げ回れるものだ。

 気になるのは、菅の独特な言い回し。最近やたら「〜じゃないでしょうか」を多用する。先月26日、山田真貴子前内閣広報官“隠し”のぶら下がり取材では、13回も乱発。この口癖に興味深い考察を立てたのは法大教授の上西充子氏だ。論点をはぐらかす「ご飯論法」の名づけ親である。

「ハーバー・ビジネス・オンライン」(3月1日)で〈いら立ちを抑えながら反論する場合に用いられる言い回しではないだろうか〉と指摘。相手に強い言葉で怒りやイライラをぶつけるわけにはいかない。だけど、気持ちが収まらない。〈そういう場合に口をついて出てくるのが「〜じゃないでしょうか」という言い回しではないか〉と分析していた。

「説明できることと説明できないことってあるんじゃないでしょうか」

 昨年10月、NHK「ニュースウオッチ9」で有馬嘉男キャスターに日本学術会議の任命拒否問題を聞かれた際も、菅は険しい表情でそう語っていた。菅の「〜じゃないでしょうか」は、イライラを隠し切れない合図。もっと言えば「これ以上、聞くとキレるぞ」と脅しているに等しい。

 つまり冒頭の答弁は、なぜ官僚のせいで自分が「政治責任」を問われなければいけないのか、という傲慢さの表れ。なるほど、「接待も官僚が勝手にやったこと」と言わんばかりの強弁を繰り返すわけだ。菅の口癖が浮き彫りにするのは、自分が「罪作り」の原因のクセに、まるで他人事。決して己の非を認めない厚顔と破廉恥「じゃないでしょうか」。

どうみても「天領」を舞台にしたスガ案件

 いくら「政治責任」から逃げまくっても、違法接待問題のど真ん中にいるのは菅だ。舞台は「天領」と呼ばれるほど、影響力が強い総務省。NTTの接待攻勢を担った澤田純社長は、首相就任後に官邸で面会するほど「買っている」人物だ。

 登場人物はオール菅人脈。NTTの接待が過熱したのは2018年から。キッカケも菅発言のようだ。官房長官の立場で携帯電話料金を「4割下げる余地がある。競争が働いていない」とブチ上げたのが、18年8月。通信業界に激震が走った年に、NTTの接待攻勢が加速したのだ。

 澤田氏は18年6月の社長就任早々、19年ぶりとなるグループ再編を進め、その終着点が昨年9月29日発表の「ドコモの完全子会社化」。折も折、「携帯料金値下げ」を看板政策に掲げる菅政権の発足直後のことだ。

 同業他社が束になって武田総務相に「公正な競争環境が阻害される恐れがある」との意見書を提出する中、NTTは総務省のお墨付きを得て昨年11月17日、ドコモのTOBを完遂。その2週間後、ドコモが月額2980円の格安新料金プランを発表したのである。

「外形的には菅氏を中心とした『スガ案件』に見えます。NTTは菅氏肝いりの『携帯値下げ』の妥協点を探るため、菅氏子飼いの総務官僚を“迎賓館”で籠絡。菅氏に花を持たせる形で、ドコモ完全子会社化という実を取ったのではないか。携帯値下げを中心的に担った菅氏の“懐刀”でNTT接待をヒタ隠し、総務審議官を更迭された谷脇康彦氏が接待漬けになっていたから、なおさらです」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 次期次官の目がついえた「ミスター携帯」は今月8日の参院予算委で、澤田社長と会食時の会話内容を問われ、「会食において、携帯電話料金の話は話題に出たと思います」と答弁している。癒着構造を、ほぼ自白したも同然ではないか。

幕引き図るたび“文春砲”の繰り返し

 外資規制に違反していたのにBS4K放送の認定を取り消さず、違法状態のまま、新設子会社への事業承継を認定――。総務省が「脱法スキーム」を入れ知恵した疑いまで浮上した放送事業会社・東北新社と菅の関係は、より単純だ。

“接待要因”は長男の正剛氏。ブラブラしていた20代に父親から総務大臣秘書官をあてがわれた彼が加わると、まもなく事務次官級と会食できる特典付き。創業者は秋田出身の同郷で、菅は総額500万円に上る政治献金をもらっていた。おまけに、BS4K放送の事業継承を決裁した当時、担当トップの情報流通行政局長だったのは前出の山田氏。彼女もまた菅のお気に入りである。

 週刊文春が正剛氏同席の違法接待を報じた当初、菅は「長男とは別人格」と色をなして反論。息子のしでかした事態が国家公務員倫理規程違反による総務省幹部の大量処分に発展すると、ようやく「おわび」を口にしたが、あくまで「政治家」としてではなく、「父親」として。とことん、「政治責任」に踏み込むことを避け続ける。

 この間、幕引きを図るたび、新たな“文春砲”が撃ち込まれるの繰り返し。秋本芳徳前情報流通行政局長は当初、東北新社との接待の場で衛星放送が話題に上ったことを否定。その翌週、文春が現場での録音を基にやりとりを詳報するや、事実を認め、更迭された。

 総務省の調査に東北新社以外の接待はなかったと答えた谷脇氏も、ほどなく文春にNTTからの豪華接待を暴かれ、更迭。山田氏が広報官続投から一転、辞職したのもNTT接待で名前が出ることを察知したからというのが通説だ。

ダーティーさに共感する諦めの世論

 子飼いの山田氏と谷脇氏を切り捨て乗り切ろうとしたら、接待漬けは政治家に飛び火。通信事業の許認可に直接関わる総務大臣、副大臣、政務官、およびその経験者に狙いを定めたNTTの接待攻勢という文春砲がまたもや、炸裂した。

 その数、過去7年間で実に計15人、延べ41件。対象者は「接待ではなく、プライベートな会合という認識」(野田聖子元総務相)、「完全割り勘を事前に伝えた」(高市早苗前総務相)などと弁明に追われている。

 自分の息子と子飼いの総汚染。週明けには澤田社長に加え、東北新社の中島信也社長も国会招致の予定だ。人の迷惑を顧みず、意地でも関与を認められない闇があるのはミエミエだが、菅はよく正気でいられるものだ。ツラの皮が厚い理由をコラムニストの小田嶋隆氏はこう指摘する。

「結局、安倍政権下で公文書改ざんを平気でやってのけ『モリカケ桜』をしのいだ“成功体験”に味を占めているのでしょう。その体質を世論も『政治家は平気で嘘をつく』と訳知り顔で認めているような気がします。首相絡みの違法接待が発覚したにもかかわらず、最新の内閣支持率は復調気配。コロナ対応など生活に密接な要素でヘタを打てば即、反応するのに、それ以外は興味なし。むしろ、子飼いを冷酷に切り捨てた菅首相に『こうして今の地位を築いたのか』『ダーティーに世を渡り歩かねば、叩き上げは天下を取れない』と、妙なたくましさを感じているフシすらある。第2次安倍政権の発足から8年以上、マトモな政治家を見ていないからこその諦念なのでしょうが、実に嘆かわしいことです」

 腐敗政治の連続に、世論の方が正気を失ってしまったのだろうか。



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