菅首相の伝家の宝刀「解散」封じで自民と公明が“密約”
https://dot.asahi.com/wa/2021012500059.html
2021.1.26 08:00 週刊朝日2021年2月5日号より抜粋
四面楚歌の菅首相(C)朝日新聞社
菅義偉政権の発足から4カ月余り。「叩き上げ」ともてはやされた宰相はコロナ対策の失敗で急速に求心力を失いつつある。菅義偉首相は1月18日、新設のワクチン担当相に河野太郎行政改革相を指名するという“奇手”を繰り出した。自民党幹部がこう語る。
「ワクチンで挽回しなければ支持率は回復しないが、厚生労働省は薬害を警戒しているので田村憲久厚労相がいくらスピードアップを指示しても前に進まない。当初は小泉進次郎環境相の名前も挙がったが、脱ハンコで実績をあげた河野氏のほうが適任となった」
だが、コロナ対策は田村氏に加えて西村康稔経済再生相も担当していることから、今後を不安視する声もある。
「西村氏は河野氏に見せ場を奪われ内心おもしろくないだろう。船頭が多すぎて転覆しなければいいが」(官邸関係者)
早くも雲行きは怪しい。西村氏や田村氏は露出を競うかのように頻繁に会見しており、情報の整理は困難。さらに、全国民に必要な数量のワクチン確保の時期をめぐっては、「6月まで」とした坂井学官房副長官の発言を河野氏が会見で「政府内で情報の齟齬(そご)があった」と否定。坂井氏が「齟齬は生じていない」と反論するなど、混乱が生じたのだ。
「河野氏はあえて波風を生み出し注目を得てきた人物。良く言えば突破力があるが、独善的で役人とうまくやるのは難しい。いずれ官邸とうまくいかなくなるのでは。坂井氏も坂井氏ですが……」(前出の官邸関係者)
それでも、河野氏という「劇薬」に頼らざるを得ないほど菅政権は追い詰められている。ある自民議員は言う。
「支持率が30%を切れば、菅首相は解散できないよ」
党内の動揺を示すように、18日に自民党本部で開かれた経済成長戦略本部の会合も大荒れだった。別の自民議員が言う。
「出席議員からは新型コロナで打撃を受けた産業に対し、補償の上積みを望む声が複数出た。『このままでは衆院選に負ける』と訴える議員もいた」
20日に米国大統領に就任したバイデン氏は日本円にして約200兆円の追加経済対策を発表。1人あたり約14万5千円相当の直接給付も含まれる。日本政府も2021年度は106兆円を超える予算を組む予定だが、経済支援の内容が複雑で対象者が少ないとも指摘される。会合に出席した安藤裕衆院議員は言う。
「菅首相のメッセージが国民に届いていない。政府として『一社も倒産させない、一人も失業させない』という方針を掲げ、米国のように財政出動を拡大し、あらゆる支援策を打つべきです」
こうした中、解散時期をめぐる駆け引きが始まっている。当初、最短の日程とみられていたのは衆院北海道2区と参院長野選挙区の補選が予定される4月25日。しかし、支持率急落の中、自民は北海道2区で鶏卵疑惑を受け辞職した吉川貴盛元農林水産相の後任候補擁立を断念するなど体制を整えられず、緊急事態宣言の解除時期も見えない。このため永田町では「4月解散は無理」との見方が支配的だ。
そこで有力視されるのが6月下旬から7月。同時期に都議選もあり「衆・都ダブル選」説がささやかれる。だが、水面下ではある“密約”が結ばれていたという。自民都連関係者は言う。
「当初、都議選は6月27日の予定だったが、与党議員の一部が7月4日にズラそうとしている。この日付だと国会の首相指名選挙が五輪開会式のある7月23日直前となり、ダブル選挙は難しくなる。事実上、菅首相の解散権を封じられるのです」
なぜ、ダブル選挙を回避する必要があるのか。
「都議選を重視する公明党としてはダブル選の負担は大きすぎるので回避したい。そのため、都議選で候補者を擁立しない選挙区では自民候補を支援するという条件で自民側と密かに合意した。自民としては公明に都民ファーストの会の支援に回られて大敗した17年都議選の二の舞いは避けたいため、両者の思惑は一致したと聞いています」(前出の自民都連関係者)
小池百合子氏は、すでに蚊帳の外だという。支持率低下で与党からも動きを封じられ、伝家の宝刀である「解散権」を行使できず、秋の総裁選挙での「再選」は遠のくばかりだ(本誌 西岡千史/今西憲之)
東京五輪中止決定権は主権者国民にある
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2021/01/post-be69b7.html
2021年1月26日 植草一秀の『知られざる真実』
五輪は誰のもの。 五輪は政治権力の私有物でない。 スポンサー企業の私有物でもない。 アスリートの私有物でもない。 五輪は国民のもの。 なぜなら五輪開催費用を負担するのが主権者である国民だからだ。 東京五輪は「コンパクトな五輪」として招致活動が行われた。 1990年以降、日本経済は長期停滞を続けてきた。 しかし、これもウソ。 ウソで塗り固められた「悪魔の五輪」。 2012年12月に第2次安倍内閣が発足して自称「アベノミクス」が展開されたが結果は無残なものになった。 2013年1〜3月期以降の日本の実質GDP成長率(季節調整済、前期比年率、%)の単純平均値は+0.4%。 東日本大震災、フクシマ原発事故が発生して日本経済が暗闇に包まれた民主党政権時代でも実質GDP成長率単純平均値は+1.6%だった。 アベノミクス下の日本経済がいかに悲惨な状況であったのかを示す客観的データだ。 人々の暮らしに直結する最重要の経済指標は一人当たり実質賃金。 一人当たり実質賃金は2013年7月から2020年7月までの7年間で8%も減少した。 日本は主要国で最悪の賃金減少国になった。 多くの中間層が下流に押し流された。 国税庁の民間給与実態調査によると、1年を通じて働いた給与所得者の21%が年収200万円以下、55%が年収400万円以下である。 格差は拡大し、市民は日本経済の長期停滞にあえいできた。 安倍内閣、菅内閣が推進する労働市場の規制改変は、大資本の労働コスト削減要請に応えるもの。 「働き方改革」ではなく「働かせ方改悪」が推進された。 長時間残業の合法化 定額残業させ放題プラン労働の拡張 低賃金外国人労働力の輸入拡大 正規・非正規格差の温存 解雇の自由化 などの措置が推進されてきた。 働く市民にとって何よりも重要なことは、 時間当たり賃金の増大と雇用の安定だ。 しかし、最低賃金の引き上げはほとんど行われていない。 最低賃金を全国一律で1500円に定めれば、年間2000時間労働なら年収300万円が保障される。 現在の最低賃金は792円(/1時間)。 2000時間働いても年収は158万4000円にしかならない。 さらに庶民の生活を圧迫しているのが消費税大増税。 所得税は所得の少ない個人の課税額がゼロになるが消費税は違う。 所得の少ない人は収入の全額を消費に充てざるを得ない。 そこから根こそぎ10%のお金が巻き上げられる。 10億の収入がある人が1年に1億円消費するとき、収入に対する税負担率は1%になる。 庶民を苦しめ、富裕者に極めて優しいのが消費税の特徴だ。 1989年の消費税導入以降、消費税で400兆円のお金が巻き上げられた。 その一方で法人税が300兆円、所得税が275兆円減免された。 消費税収のすべてが富裕層と大企業の減税に回された事実を多くの国民が知らない。 菅内閣の感染拡大推進策によってコロナ感染が爆発した。 多くの庶民が、コロナに感染しても入院も宿泊療養施設での保護もされず、放置され、死に至らしめられている。 7月までにコロナが収束する可能性はゼロ。 主権者である国民の8割以上が2021年の五輪開催に反対している。 日本が国民主権の国であるなら、五輪についての結論は確定している。 米国もバイデン政権が誕生してコロナ感染抑止を最優先課題に位置付けた。 米国は五輪に参加しないと思われる。 速やかに五輪開催中止の決定を行うべきだ。 |
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東京五輪ゴリ押し開催は金のため…菅総理には中止こそ悪夢
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/284358
2021/01/27 日刊ゲンダイ
こんな開会式は無理でも…(前回の2016年リオ五輪)/(C)日刊ゲンダイ
「平和の祭典」なんてこれっぽっちも頭にない。
コロナの感染爆発により、全国では医療崩壊が進行しており、病院に行けず「自宅で死亡した」というニュースが後を絶たない。日本医師会の中川俊男会長は22日、予定通り東京五輪が開催された場合の医療体制について問われると、「外国選手団などにコロナ患者が発生しても対応は不可能」と言ったのは、当然だろう。
悪夢のような状況下でも菅総理は「感染対策を万全にし、安全・安心な大会を実現したい」「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」などと、開催に向けて重ねて決意を語っている。
しかしそれは、「五輪の父」と呼ばれるクーベルタンが提唱した「平和でよりよい世界の実現に貢献する」というオリンピズムを念頭に置いているわけでも、五輪に懸けるアスリートの気持ちをおもんぱかってのことでもない。
関西大学の宮本勝浩名誉教授が22日に発表した東京オリンピック・パラリンピックの経済効果の最新の試算によれば、ようやく国際オリンピック委員会が選択肢に入れた無観客による開催の場合は約2兆4133億円の損失が出るという。
昨年発表された試算では、1年延期の損失は約6408億円。大会の簡素化により約1兆3898億円の損失も試算されている。最悪中止の場合は、約4兆5151億円もの損失が出るそうだ。
コロナ対策や激しい税収の落ち込みで日本の財政悪化は深刻だ。21日に内閣府が発表した財政の健全さを示す「基礎的財政収支」の最新試算では、今年度の赤字は69兆4000億円。それに加え、東京五輪が中止や無観客開催となれば、日本経済は計り知れない痛手を被ることになる。
9月末には自民党総裁の任期が切れ、10月には衆院議員の任期も満了する。どうしても五輪開催・成功で選挙を迎えたい菅総理にとっては、東京五輪の中止こそ「悪夢」に違いない。
国民をバカにするだけのお仕事?菅首相「棒読み施政方針演説」の異常性
https://www.mag2.com/p/news/483854
2021.01.21 『きっこのメルマガ』 まぐまぐニュース
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、今月18日に招集された通常国会ですが、新宰相には国民に寄り添う気などないようです。今回のメルマガ『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、今国会の菅首相の「施政方針演説」が「読売国際経済懇話会」での講演の使い回しである証拠を示すとともに、国民に対して政治理念を発表する場において、焼き直しの原稿を棒読みする首相の不誠実さを強く批判しています。
使い回しの施政方針演説
安倍晋三が二度目の「政権丸投げ」を炸裂させたことで、二階俊博の描いた絵図によって「ミスター後手後手」こと菅義偉が自民党総裁に選出されたのが2020年9月14日、そして、首相官邸で就任会見を行ない、「自助・共助・公助、そして絆」という噴飯物のキャッチフレーズを掲げたのが2日後の9月16日でした。
しかし、菅義偉は、新型コロナの感染拡大に苦しむ国民などホッタラカシで、何のメッセージも発しないどころか、火に油をそそぎ続ける「Go To キャンペーン」を継続したまま、10月には待ってましたとばかりに外遊し、インドネシアに500億円もの円借款(えんしゃっかん)をバラ撒いて来たのです。「円借款」とはお金を貸してあげることなので、プレゼントではありませんが、相手国の財政が苦しくなれば返還の義務がなくなります。これまでに返って来ない円借款も複数あります。
この時点で、あたしたち日本国民は、まだ菅義偉から何の政策も方針も聞かされていませんでした。首相に就任した人物が、自国民への挨拶よりも他国へのバラ撒きを優先するなんて、前代未聞の行動です。菅義偉は、帰国後の10月26日、臨時国会の冒頭で、ようやく「所信表明演説」を行なったのです。しかし、その内容は「Go To キャンペーン」の推進や「マイナンバーカードの普及」などに重心を置いた「国民不在」のお粗末なものでした。その上、菅義偉は問題山積の状況をスルーして、トットと国会を閉会してしまったのです。
11月が過ぎ、12月が過ぎ、年が明けての1月18日、まさに「後手後手の通常国会」が開かれ、ようやく菅義偉は「施政方針演説」を行ないました。でも、今回の菅義偉の「施政方針演説」を聞いて、あたしは不思議な既視感、デジャヴュー感に包まれてしまいました。あたしは一語一句を聞き逃さないように真剣に聞いていたのですが、しばらく前にどこかで聞いたようなフレーズが次々と流れて来たからです。
それで、あたしは、自分の記憶の糸をたどりつつ調べてみたのですが、あまり時間が経っていなかったので、すぐに思い出しました。菅義偉は昨年12月22日、「読売国際経済懇話会(YIES)」に招かれて東京都千代田区の東京会館で登壇し、約200人の財界人が「密集」している会場で、約45分間の講演を行ないました。あたしは、それをYOU TUBEの動画で観たのですが、その内容が今回の「施政方針演説」の内容とほとんど同じだったのです。
今回の「施政方針演説」は、まず「新型コロナ対策」について述べ、そこから「カーボンニュートラル」や「デジタル化」、「少子化問題」や「地方創生」へと流れて行きましたが、1カ月前の「読売国際経済懇話会」での講演内容も同じなのです。もちろん、各項目を優先順に取り上げるのですから、全体の構成が似てしまうことは仕方ありません。しかし、その内容を照らし合わせてみると、あまりにもソックリなのです。たとえば「少子化問題」についての冒頭の部分を、一語一句、そのまま文字起こししてみます。
2021年1月18日【施政方針演説】 長年にわたり、我が国の最大の課題と言われてきたのが「少子化」の問題です。結婚や出産、子育てを希望する方々の声に丁寧に耳を傾け、ひとつひとつの望みを実現していきます。 |
2020年12月22日【読売国際経済懇話会】 長年にわたり、我が国の最大の課題と言われてきたのが「少子化」の問題です。結婚や出産、子育てを希望する方々の声に丁寧に耳を傾け、その方々の望みの障害をなくす対策を講じる必要があると思い、実行に移しています。 |
皆さん、これ、どう思いますか?1つ1つ挙げていると「姑の嫁いびり」みたいになってしまうので、文字起こしはこの部分だけにしておきますが、これと同様に、ソックリな部分や前後の語句を入れ替えただけの部分、意味が同じ部分などが何カ所もあるのです。大きく違っているのは、最初の「新型コロナ」に関する部分だけです。「新型コロナ」に関しては、昨年12月と現在とで状況が大きく違いますから、原稿の内容が違っているのは当然です。
しかし、それ以外の部分は、すべての項目がまったく同じ内容で、先ほどのようにソックリなフレーズも散見されるのです。これはどう見ても「読売国際経済懇話会」での原稿を書いたスピーチライターが、その原稿を基にして加筆・改編した「使い回しの原稿」「焼き直しの原稿」でしょう。
でも、今思い出しましたが、12月22日の「読売国際経済懇話会」の講演を観た時にも、あたしは不思議な既視感を覚え、その時に調べてみたら、10月26日の「所信表明演説」の内容とほとんど変わらなかったのです。つまり、菅義偉のスピーチライターは、10月26日の「所信表明演説」の原稿を二度にわたって加筆・改編した「焼き直し版」を作り、菅義偉はそれを棒読みしていたのです。
安倍晋三は、毎年の「原爆の日」のスピーチで、広島で使った原稿の「広島」の部分を「長崎」に書き換えただけのものを長崎で棒読みして来ましたが、さすがは「安倍政治を継承する」と公言した菅義偉ですね。やっていることが安倍晋三と五十歩百歩です。原爆の犠牲になった人々への気持ちが1ミリもない安倍晋三、新型コロナに苦しむ国民への気持ちが1ミリもない菅義偉、まさに目クソ鼻クソです。
ところで今回、菅義偉が「施政方針演説」を行なう前に、立憲民主党の蓮舫議員が原稿の一部をツイッターに投稿したとして、与党が蓮舫議員に謝罪と投稿の削除を求めるという一幕がありました。投稿は削除されましたが、蓮舫議員は「内閣総務官室に確認、取り扱いに関するしばり(制限)は特段なく、便宜上配布するとのこと」とツイートし、投稿に問題はなかったと説明しました。しかし、最終的には立憲民主党の吉川沙織野党筆頭理事が「こうしたことが発生したことは誠に申し訳ない」と謝罪に追い込まれてしまいました。
しかし、今回の菅義偉の「施政方針演説」の原稿は、冒頭の「新型コロナ」に関する部分の他は、すべて1カ月前の「読売国際経済懇話会」の講演で棒読みされたものとほぼ同一であり、その映像はYOU TUBEを始め複数の動画サイトで誰でも見ることができるのです。1カ月も前から世界中に配信されている講演の内容とほとんど変わらない原稿なのですから、それをツイートしたって何の問題もないでしょう。
そもそも「所信表明演説」や「施政方針演説」というものは、時の首相が国民に対して、自分の政策や方針だけでなく政治理念も含めて発表する大切な演説です。それが「使い回しの原稿」だなんて、国民をバカにするにも程があります。それも、1カ月前に「一部の財界人」の前で棒読みした原稿の焼き直しだとは、何が「国民のために働く内閣」ですか? これじゃ「一部の富裕層のために働く内閣」じゃありませんか!‥‥あっ!だから「安倍政治を継承する」と公言たのですね。この点だけは、大嘘つきの安倍晋三と違って、とても「正直」ですね。(『きっこのメルマガ』2021年1月20日号より一部抜粋・文中敬称略)
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きっこ この著者の記事一覧
「きっこのブログ」のメルマガ版です。ブログと同様に、政治や芸能から文学やお料理、流行やファッションから日々の出来事まで、多岐にわたって綴って行きますが、よりディープに攻めて行こうと思っています。
菅首相 施政方針演説【全編】 1月18日
「政治とカネ」問題かわす菅首相が10年前に言っていた正論
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/284408
2021/01/27 日刊ゲンダイ
菅首相(C)JMPA
26日の衆院予算委では、公選法違反事件で有罪判決を受けた参院議員の河井案里被告(自民離党)と公判中の夫で、元法相の河井克行被告、鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表から現金を受け取ったとして収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相ら自民党に所属した国会議員の「政治とカネ」の問題が追及された。
この日、質問に立った立憲民主党の本多平直議員が「辞職は当然」とただしたのに対し、「自ら判断すべきだ」と歯切れが悪かった菅首相。ノラリクラリする菅首相の発言にもどかしさを覚えた本多議員が、かつて「政治とカネ」の問題で鳩山政権を厳しく追及していた野党時代の菅首相発言を取り上げ、「この時のあなたはどこにいったのか」と迫ると、「10数年前のことだから、今、即座にそうしたことを思い浮かべることはできない」などと逃げ回る場面もあった。
菅首相が「思い浮かべることができない」のであれば、記憶を喚起してもらうしかない。本多議員が指摘したのは2010年2月5日の衆院予算委で、質問に立った菅氏の発言だ。
この時の菅氏は政治資金規正法違反で秘書が起訴された「小沢事件」を取り上げ、民主党(当時)の鳩山首相にこう迫っていた。
「小沢幹事長の元秘書など5人が次々と逮捕されて起訴されているという、極めてこれは異常な事態だと思います。(略)非常に残念なことですけれども、民主党の皆さんから異論や批判の声がほとんど出ていない。民主党に自浄作用・能力がないのではないか、こう言わざるを得ないのであります」
「刑事責任とは別に、政治的道義的責任というのは当然あり得ると思いますけれども、これについて総理はどう考えますか」
そして鳩山首相が「国会のことは国会でぜひ御議論をいただいて、結論を出していただきたい」と答えると、菅氏は苛立ちながら「それは御都合主義というものじゃないでしょうか」と切り捨て、こう畳みかけたのだ。
「私たち衆参両院議員で、政治倫理綱領というものを私どもは決めています。国会議員の手帳の中にもあります。その内容というのは、疑わしいことがあったら責任を明らかにするように努めていこう、みずから進んで解明しよう、説明をしようということです」
「民主党の代表として総理に指導力を発揮していただきたいというふうに思います。(略)小沢幹事長に対しては、偽証罪のある証人喚問を強く求めたいと思います。(略)小沢首相が誕生することになれば、『オレは法律だ』『オレに従え』と振る舞われるつもりなのか? とても、法治国家の政治家の発言とは思えません。戦時中の統制国家が復活する危機感を感じますよ」
いやはや、まさに「オレは法律だ」「オレに従え」と振る舞っているのは、今の菅政権。菅首相は過去の自身の言葉を思い出し、ご都合主義に陥らず、政治倫理要領に沿って異常事態の自民党の政治責任をただしてほしいものだ。
菅首相の陰湿な正体。「一斉PCR発表」の広島県が国から受けた仕打ち
https://www.mag2.com/p/news/483972
2021.01.22 新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』 まぐまぐニュース
多くの国民がその対応の遅れを強く感じている菅政権の新型コロナ対策ですが、「地域の独走」は決して許されないようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、最大80万人を対象とする一斉PCR検査の実施を発表した広島県に対して、菅政権が科した陰険きわまる仕打ちを強く批判。さらに、現在の厚労省のPCR検査方針が改まらければ緊急事態宣言を繰り返す羽目になるとの見方を示しています。
広島県へ菅政権のつれない態度。80万人PCR検査への嫌がらせか
「感染源」をなくし、「感染経路」を断ち、「抵抗力」をアップする。感染症の拡大を防ぐための鉄則である。この国の新型コロナウイルス対策はそれをどこまで実行しているのだろうか。
感染経路の遮断。緊急事態宣言を出すなどして移動の自粛を呼びかけている。
ヒトの抵抗力アップ。菅首相は、集団免疫の獲得をめざすため、2月末までにワクチン接種をはじめる意気込みだ。
だが、こと感染源の排除に関する限り、今も、これまでも、本気で取り組んできたとは言い難い。
感染源は、いうまでもなく新型コロナウイルスだが、ヒトなど生物の体内に入り込み、その細胞を利用して生き延びる。だから、宿主であるヒト、つまり感染者が感染源ともいえる。
この流行病の特徴は、無症状の感染者が多いことである。感染を知らないまま普通に生活している無辜の人々があちこちに移動し、他者と接触し、ウイルスをまき散らしている。
だが日本政府がPCR検査の対象としているのは症状のある人、または感染した人の濃厚接触者である。無症状だと、受けたいと思っても、相手にしてもらえない。
つまり、日本の新型コロナ対策では、三つの鉄則のうち、検査と隔離の徹底による「感染源」排除が、あえて無視され続けてきた。
【関連】ここにも竹中平蔵氏の影。菅首相のぐだぐだコロナ対策「諸悪の根源」
その状況を変え、無症状感染者をつかむべく、広島市内において一斉PCR検査をしようとしているのが広島県である。広島市中、東、南、西の4区の住民と就業者あわせて最大80万人を対象とする大規模検査で、2月中には「態勢を整えたい」(朝日新聞)という。
ところが、その一斉検査を1月15日に発表したとたん、広島県は国から予想外の仕打ちを受けた。
その前日の14日には、西村経済再生相が、広島市を「緊急事態宣言に準じる地域」にする方向を示していたのだが、PCR検査実施を発表した翌日の16日になると、姿勢が一変した。「準じる地域」とは認められないと広島県に通知してきたのだ。
感染拡大で病床が逼迫し、飲食店への時短要請の効果を高めるべく、「準じる地域」への指定を心待ちにしていた湯崎英彦知事はがっくりと肩を落とした。「準じる地域」になれば、1月18日から2月7日まで、国の補助金の増額によって「宣言地域」と同様、休業・時短に応じた店への協力金が1日4万円から6万円に引き上げられる。その目算が外れたのだ。
直近1週間、広島市の新規感染者数(人口10万人当たり)が16.3人となり、13日時点の25.7人より「想定以上に改善した」というのが、西村大臣の言い分だった。
たしかに広島市の新規感染者数は減少傾向にある。ただでさえ緊急事態宣言のようなことはしたくなかった菅政権が、「準じる地域」とはいえ、慎重になるのはわからぬでもない。
それにしても、わずか2日で態度が変わるとは。そこに、別の理由があるのでは、と勘繰りたくもなる。たとえば政府方針に反してでも80万人PCR検査を進めようとする広島県への陰険きわまる一種の懲罰とみることもできるのではないか。まさかとは思うが、菅政権ならそういうこともやりかねない。
だが、湯崎知事は、広島市での80万人検査を決行するかまえを崩さない。
問題は方法だ。それだけ大人数の検査をどうやってこなすのか、まだ詳細は発表されていない。市内2カ所にあるPCR検査センターを拡充するといっても限度があるだろうし、一度に多数の検体を調べ、陽性反応があったグループのみ個別検査するプール方式を採るにしても、80万人分ともなれば作業量は膨大で、スタッフを揃えるのが大変だ。検査を拡充せよと言い続けてきた筆者としては、期待が大きい分、不安もぬぐえない。
迅速かつ大量に検査する方法はないものか。そう思っていたところで耳にしたのが、ノーベル賞受賞者、本庶佑・京大名誉教授の提案だ。
「神戸市のメーカーが開発した自動PCR検査システムなら、1,000台用意すれば1日250万件の検査が可能です」
テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』で、本庶氏はそう語った。
この日、本庶氏は大隅良典東京工大栄誉教授とともにリモート出演し、山中伸弥京大教授、大村智北里大特別栄誉教授を含む4人のノーベル賞学者による共同声明を発表した。その中身は概ね、以下の通りだ。
医療機関と医療従事者への支援の拡充▽PCR検査能力の大幅な拡充と無症候感染者の隔離の強化▽ワクチンや治療薬の審査・承認は、独立性と透明性を担保しつつ迅速に▽科学者の勧告を政策に反映できる制度を確立する。
このうち、PCR検査の大幅拡充について、本庶氏は歯切れ良く持論を展開した。
「いまだに検査数が少ない。中国のように地域ごと全検査・隔離するのが理想だが、現実的に日本では難しい。だから、少なくとも感染したのではと思ったら即座に検査を受けられる体制を作るべき。今、業界支援という形で何兆円もばらまいているが、検査にお金を使うほうが断然コスト的にも社会的にも有効だ」
そして、具体的な大量検査の方法として紹介したのが前述の自動PCR検査システムだ。
「神戸の会社で開発されている自動PCR検査システムを搭載したトレーラーなら、12時間で2,500件、1,000台用意すれば1日250万件の検査が可能だ。1台1億円ほどなので、1,000億円で実現できる。無症状感染者の隔離によって、宿泊先のホテルや、食事を届ける飲食業界、生産者にもプラスになる」
どうやら、川崎重工業が検査機器大手のシスメックスなどとともに開発したシステムを指しているようだ。8つのロボットからなり、そっくりトレーラーに積載して移動できる。検体採取から分析、陰性・陽性の判定までをロボットが自動で行うため、受付から結果通知まで80分ほどですみ、検査料も抑えられるという。まずは空港での実用化をめざしているようだが、12時間で2,500検体もの処理ができるとなれば、広島で計画されているような地域一斉検査にも威力を発揮するのではないだろうか。
こういう大規模検査には国の支援が欠かせないが、問題は、先述したように、政府が無症状感染者の発見に消極的であることだ。
なぜそうなのか。政府対策本部の専門家会議や厚労省クラスター対策班の関係者で組織された「コロナ専門家有志の会」のサイトに、次のような説明がある。執筆者は中島一敏・大東文化大教授だ。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの報告は、一般市民に広く検査を行うよりも、日本が行っているような感染者の接触者調査の方が、感染予防効果は高いとまとめています。…検査で「陰性」という結果がでたとしても、安心はできません。PCRの感度は70%程度であり、約3割は、本当は感染しているのに「陰性」と結果がでる(偽陰性)からです。感染しているのに「陰性」と結果が出た方が感染予防の不十分な行動をとると、他の方への感染につながるかもしれません。…保健所が行う接触者調査と、無症状の方にランダムに検査を繰り返す方法を比べた研究もあります。濃厚接触者に自宅待機などの対策をしっかりとってもらうと、感染者が64%減少するのに対し、毎週5%の住民にランダムに検査をしても、2%しか減らせません。 |
首相や閣僚を主要メンバーとする政府対策本部。その下部組織である分科会(尾身茂会長)や厚労省御用達の専門家らがこのような考え方なのだから、政府が無症状者への検査に後ろ向きなのはあたりまえである。そもそもPCR検査で偽陰性を問題にしているのは日本くらいのものではないだろうか。
厚労省医系技官のトップ、医務技監をポスト創設以来3年にわたってつとめ、昨年8月、定年退官した鈴木康裕氏の、「PCR検査は重症者に限定すべき」という方針から厚労省官僚や政府対策本部の閣僚たちはいまだに抜け出せないでいる。
「感染症ムラ」と揶揄される専門家たちは、国交省所管の「GoToトラベル」に対して異論を吐いても、厚労省のPCR検査方針については批判しない。それどころか、支持しているのだ。
これでは、容易に「感染源」は消滅せず、よほどワクチンが有効でない限り、緊急事態宣言を繰り返す羽目になってしまうだろう。
image by: 首相官邸
新恭(あらたきょう) この著者の記事一覧
記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。
菅政権は警官の人権も無視 入院拒否「刑事罰」でリスク増
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/284429
2021/01/27 日刊ゲンダイ
それでも警察官に「これ以上の感染リスクを負え」というのか(C)日刊ゲンダイ
やはり感染者を犯罪者にするのか。新型コロナウイルス感染者への刑事罰の新設を盛り込んだ感染症法改正案。与野党協議で、入院に応じない場合の「罰則」から「懲役刑」を外す方向で調整に入ったが、まだ「罰金刑」は残りそうだ。
26日の衆院予算委員会で、立憲民主党の辻元清美議員は入院先から逃げるケースを挙げ、「身柄をとらえたら、病院に戻すのか。また逃げるかもしれないが、カギをかけるのか。このために特別の施設を全国の警察に用意させるのか。物理的にも無理だ」と追及した。
辻元は菅首相に答弁を求めたが、それを遮る形で小此木八郎・国家公安委員長が挙手。「拘束して、体調を見ながら病院に引き戻すとか、そういうことが考えられる」と答えた。矢面に立つのは全国の警官だ。捜索は防護服を着ての“大捕り物”が予想されるが、感染リスクは確実に増す。
ただでさえ、警官の感染急増が問題になっている。昨年3月以降、新型コロナ感染が判明した全国の警官・警察職員は21日現在で1167人。うち約4割(477人)は今年に入ってからの分だ。24日には、大阪府が寝屋川署内で警官12人のクラスター発生を発表。約100人の署員が自宅待機となった。府警本部は応援警官を派遣し、警察業務に支障が出ないよう四苦八苦である。
警察庁の松本光弘長官は「警察業務は不特定多数の人との接触や一定の人数による集団的活動が避けられない」と指摘。厚労省が法改正の「立法事実」に足る調査・集計の不備を認める中、それでも警官に「これ以上の感染リスクを負え」とは酷な話だろう。地域の平穏を維持する活動にも支障が出かねない。
感染者への刑事罰について、菅は「人権に最大限配慮しながら適切に対応する」と繰り返すが、警官の人権にも配慮したらどうか。
疑惑の馬毛島戦争勃発!<本澤二郎の「日本の風景」(3977)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/27841819.html
2021年01月27日 jlj0011のblog
<平和軍縮・護憲リベラル台頭のポスト国粋主義・改憲軍拡政治>
日本列島を俯瞰すると、じわじわと護憲リベラル・平和軍縮の潮流を感じとることが出来る。山形知事選で、自公の改憲軍拡派が大敗した。お隣の秋田県での、危険極まりない安倍・国粋主義が推進したイージスアショア撃墜騒動が幸いしたものだ。「無党派層の反乱と創価学会の内部混乱」が影響したものと分析できるだろう。
いままた安倍・菅・加藤が推進、重大疑惑が渦巻く馬毛島の鹿児島県西之表市で、注目の市長選挙が繰り広げられている。金力にモノを言わせる防衛省・与党が、改憲軍拡利権にむしゃぶりついている人物を擁立したとされ、馬毛島米軍基地化に反対する現職に挑戦している。
ミサイル基地化に反対した沖縄県宮古島市では、護憲リベラルに軍配が上がったばかりである。疑惑の馬毛島戦争勃発の行く方を、長周新聞が報道している。
<日本は米産軍体制の属国を継続するのか、それとも自立か>
ワシントンのアジア戦略の下で、日本を米空母の基地化しようとして、米産軍体制は、既に神奈川県横須賀市をわがもの顔に利用して、地元民とアジア太平洋諸国民を震え上がらせている。以前は、その空母艦載機の訓練のため、同県厚木米軍基地を使っていた。
そのころ、同県大和市の宇都宮徳馬宅庭園で、艦載機のタッチアンドゴー訓練を体験したことがある。物凄い轟音・爆音で、対話もできなくなる。テレビも見えなくなる、ラジオは聞こえなくなる。恐ろしい世界が現実のものとなる。神奈川県民の多数は、したがって当然、護憲リベラルのはずだ。
沖縄県普天間米軍基地問題も、それを解消するための辺野古基地移転建設問題に限らない。利権目当ての土建族が、中央政府の属国派の金力に転んで、改憲軍拡派・売国奴となって、日本属国化を推進してきているのだが、しかし、人々はコロナ政局の下で、変革しようとしてきている今である。一方、馬毛島を空母艦載機の訓練基地にする改憲軍拡派の背後には「東電も絡んでいる」と今朝ほど意外な連絡があった。
放射能汚染物質の投棄基地にもしようという、恐ろしい一石二鳥作戦の野望も存在するのだという。世の中の悪党は、安倍や菅だけではないのだろう。
フィリピン人を軽蔑する日本人がいるようだが、かの国は一度米軍基地を追放したことがある。外国の属国になることの悲劇は、計り知れないものがあるからだ。それも、主権者である住民の一票で変えることが出来る。自立する日本人は、護憲リベラルである。
<西之表市長選=馬毛島基地化反対派の八板俊輔は負けない!>
西之表市の現職・八板俊輔は、報道によると、馬毛島を米空母艦載機の訓練基地にすることに反対している。当然であろう。日本人なら当たり前のこと
であるが、中には利権・金で動く有権者もいるだろう。悲しいかな現実である。
「今朝の朝日新聞27面に恐ろしい福島の記事が載っている」との連絡が入った。なぜ1面のトップ記事にしなかったのか。今の衰退朝日を象徴していて悲しい。
全く知らなかったことだが、東電原発の放射能汚染物質の除染作業に参加した、日当3万5000円の450人の市民組織に、全国民から復興税として集められた復興浄財資金が、どろどろした不浄な腐敗資金となって、復興庁から湯水のように利権の巣になっている一部の利権屋の懐に入っているのだと報じた、という。
土建屋とやくざが主導する東北復興事業の実態を、野党でも追及しない日本の議会である。これは主権者が立ち上がるしかない。馬毛島戦争で、よもや現職が敗れることはないだろうが、油断大敵である。ミサイル基地化を阻止する宮古島市のように。
属国派に支配される日本を一大変革する2021年でなければ、電通五輪やバッハIOCと共に墜落するほかない。
<米空母艦載機訓練基地買収に法外な血税投入許されるのか>
安倍・菅・加藤が推進してきた馬毛島買収重大疑惑問題は、既に疑惑から事件化しているといっていい。林検察の出番であると、強く警鐘を鳴らしておきたい。
安倍が動いた途端、無人島の馬毛島の価値が3倍に吊り上がり、それを岸信夫の防衛相が買収する?どっこい、土地には根抵当権がついていた。買収不能である。既に血税が投入されているのかどうか?情報公開をすべきだろう。朝日新聞にできるのかどうか。
事情通は「都内の詐欺団?も暗躍している!安倍・菅・加藤に事情を知る沖縄の悪党議員も介在している」と明かしている。さらなる米空母基地化による日本属国化の行方と共に、アジア太平洋の波乱要因となる。台湾防衛の空母基地化ともなれば、戦争の可能性は、より身近なものになろう。
馬毛島戦争第一波ともいえる市長選に勝利することが、日本自立・護憲リベラルの使命であろう。
2021年1月27日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
国主導で米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)基地計画が動く馬毛島(鹿児島県)の地元・西之表市で1月24日、任期満了にともなう市長選と市議会議員選(定数14)が告示(31日投開票)される。市長選は現職の八板俊輔氏(67)と市商工会長の福井清信氏(71、自民推薦)が立候補の意向を表明しており、計画反対の立場を明確にしている現職と、自民党政府が総掛かりで支援する基地建設推進候補の一騎打ちとなる。 (長周新聞)
宮古島市長選は平和軍縮派が勝利!
https://www.chosyu-journal.jp/shakai/19950
公明党議員資質は最低!
昨秋まで財務副大臣を務め、25日の予算委員会でも質問に立った公明党の遠山清彦衆院議員(51)が、緊急事態宣言下の深夜に銀座の高級クラブを知人らと訪れていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
信用喪失の公明党からおさらばする善良な学会員!
本澤先生、おはようございます。
ツィーターにまた創価のツィードが出ました。貼り付けます。青柳
ナル? ̄ツᄉク? (@llhzrnx0VcuBqni)さんが8:57 午後 on 月, 1月 25, 2021にツイートしました。
公明党はここまで劣悪化が加速してるとは思いませんでした。
山口那津男さんが給付金の直談判するに至った背景も、創価学会のお偉いさんから「今の公明党は支持できない」と叱責され慌てて動いたようです。
しかし、国民の信用を完全消失した今、公明党は隠す気もなく悪態つきやりたい放題です。
(https://twitter.com/llhzrnx0VcuBqni/status/1353673295762079745?s=03)
公明党はここまで劣悪化が加速してるとは思いませんでした。
— ナル🍥サク🌸 (@llhzrnx0VcuBqni) January 25, 2021
山口那津男さんが給付金の直談判するに至った背景も、創価学会のお偉いさんから「今の公明党は支持できない」と叱責され慌てて動いたようです。
しかし、国民の信用を完全消失した今、公明党は隠す気もなく悪態つきやりたい放題です。
40代以下の死者は47人:2021/1/25時点の新型コロナ年代別死者数
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/513.html
http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/702.html
邪な思惑があるとしか思えない菅首相の東京五輪への固執 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/284379
2021/01/27 日刊ゲンダイ
優先すべきは中止の決断(菅首相とIOCのバッハ会長)/(C)共同通信社
海外の有力メディアが相次いで東京五輪中止の見通しを報じ、政府が火消しに躍起だ。22日には菅義偉首相が、またもバカの一つ覚え「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして」との“決意”を示したのだと。
狂気も極まれり。もしも無観客か、陸上や水泳に限ったオンライン大会のような奇策を模索しているのであれば、早めに公表したほうがいい。
だってそうだろう。日本では今、検査もしてもらえない、入院もできないまま見殺しにされる人々が続出している。誰もが次は自分かと怯える最大の不安要因は、東京五輪なのだから。
断言しよう。五輪の中止が正式に決定されたら、国民の不安は現在の10分の1ほどには軽くなる。だからって、むしろ積極的に感染を拡大させたとしか思えない愚策の数々が帳消しにはならないが、かりそめにも政府を標榜する集団なら、とりあえず優先すべきは、中止の決断ではないのか。
バカの一つ覚えが連想させる五輪のイメージが本当に具現化するとしたら、それは国民の不安をいくら高めてもいい、生け贄は多いほどよいとする大前提のもと、特定の目的がある場合だけだと考える。
その目的とは、たとえば小池百合子東京都知事が昨年の都知事選で口走ったような、2022年北京冬季五輪に先んじたい、中国への歪み切った優越意識の充足。あるいはテロ防止の大義名分を得た国民監視体制の徹底強化。コロナワクチンの普及をテコに、安全性や効果が十分に確認されていない製品も、予防接種制度の枠組みに組み込んでしまえという、外資系メガファーマ主導のいわゆるVPD(ワクチンで防げる病気)運動の追い風にしたい思惑等々。チェック機能たるべき全国紙はすでに五輪ビジネスのインサイダーになっていて、報道機関であることを放棄している実態も、支配層は当然、計算済みだ。
物的証拠があるわけではない。それでも、ここまで書かなければならないほどに、まともな五輪など開ける状況ではないということなのである。
女子陸上の代表選手は「アスリートとしては五輪をやりたいが、一国民としては開催に反対」という趣旨のことを語っていた。私とて若い頃はスポーツが好きだった。頭でっかちで中止を叫んでいるのではない。
だがしかし、このままの状態で東京五輪を強行すれば、スポーツそのものが憎まれる。それ以前に、五輪のせいで大勢の人が殺されかねない。だから言うのである。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
緊急事態宣言下、麻生側近議員が23時まで「イタメシ」と「銀座クラブ」をハシゴの証拠写真
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01261800/
1/26(火) 18:00 デイリー新潮 週刊新潮 2021年2月4日号掲載
銀座のクラブ街を歩く松本元大臣(撮影・大橋和典)
飲酒も認める
当選7回、国家公安委員長など大臣を歴任、昭和25年生まれの70歳──そんな自民党のベテラン衆議院議員が1月18日の夜、都内のイタリア料理店でワインを片手に舌鼓を打ち、さらに、馴染みの銀座のクラブをハシゴしていた。
***
冒頭の写真は、ベテラン議員が銀座のクラブ街を歩いている姿を撮影したものだ。
撮影時間は午後11時を過ぎている。国民に“STAY HOME”を強いる自民党の国会議員としてはあり得ない行為だろう。
マスクをつけずニヤけ顔の松本元大臣(撮影・上原賢一)
更に午後9時に撮影した写真もご紹介しておく。クリックしていただければお分かりになるだろうが、ベテラン議員の顔は、明らかにニヤけている。別れ際にママからよほど嬉しい言葉をかけられたのだろうか。
このベテラン議員は松本純・元国家公安委員長(70)。嵐のメンバーである松本潤(37)とは漢字が異なるだけで読みは同じということから、永田町でも“マツジュン”と呼ばれているという。
横浜市議を経て1996年に神奈川1区から衆院選に出馬して初当選を果たした。この時に隣の神奈川2区から出馬して初当選したのが菅義偉総理(72)である。
2008年に麻生太郎財務相(80)が総理に就任すると、官房副長官に就任した。ちなみに松本氏は麻生財務相の最側近として知られている。
イタリアンの夕食
現在は自民党の国会対策委員長代理、すなわち国対ナンバー2の地位にある。当然ながら、国民や飲食店に外出自粛や午後8時までの時短営業が要請されていることはご存知だろう。
昨年12月には菅総理や二階俊博幹事長(81)など8人が高級ステーキ店で会食を行い、国民から厳しい批判の声が上がったのも、鮮明な記憶をお持ちのはずだ。
おまけに週刊新潮が写真を撮影した1月18日は、菅総理にとって初めてとなる通常国会が招集された日だった。
にもかかわらず、夕刻となって永田町を後にした松本元大臣の公用車が向かったのは、東京・中央区内にあるイタリアンレストランだった。店に入ったのは午後6時5分頃。
その店を出たのは午後8時50分頃。ちなみにレストランをよく知る関係者によると、「普段は政府の営業時間短縮要請をきちんと守っている」という。
店を出ると、タクシーをつかまえた松本元大臣。当然、議員宿舎に帰るのかと思ったら、タクシーは高級クラブが軒を連ねる銀座方面へと走り出したのだった。
松本元大臣(撮影・上原賢一)
クラブ2軒をはしご
タクシーから降りて、雑居ビルに入っていったのが午後9時頃。30分後に出てきた姿は、リンク先の写真でご紹介した通りだ。
“マツジュン”は通りを歩き出すが、緊急事態宣言下での銀座回遊はまだまだ終わらない。新橋方面へ数分ほど歩いた後、別の雑居ビルへと入っていき、出てきたのが午後11時20分頃だった。
イタリアンの次に訪れた2軒目の店は滞在時間が30分ほどと慌ただしかったが、3軒目では2時間近くを過ごしたことになる。
さすがにその後はタクシーで赤坂にある議員宿舎へと帰っていった。冒頭でご紹介した写真は、3軒目を出てタクシー乗り場に向かう姿を収めたものだ。
ご本人に話を訊くと、3軒目での飲酒などは一応謝罪しながらも、「しかしこれは、お茶代わりで出てたようなもので……」と苦し紛れの抗弁を行う場面もあった。
1月28日発売の週刊新潮では、元大臣の“イタリアン・銀座三昧”と、ご本人を直撃した一問一答を詳しく報じる。
※2021年1月26日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年1月26日 日刊ゲンダイ2面
【「嘘つき」の次は「空っぽ」という国の悲劇】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) January 27, 2021
菅答弁を聞く限り支持率下落は今や底なし
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/55G2Gl9pUe
※文字お越し
新型コロナウイルス対策を盛り込んだ2020年度第3次補正予算案の基本的質疑が25日、衆院予算委員会で始まったが、菅首相の覇気のなさはコロナ禍の行く末を暗示しているかのようだ。ただでさえボソボソした小声はマスク越しで聞き取りづらいのに、かすれかすれの弱々しさ。いつにもましてスローな語り口。一気に老け込んだ印象だ。
野党トップバッターで質問に立った立憲民主党の小川淳也議員に「咳が止まらないとか、咳き込むとかいう報道が散見されます。朝から声のかすれがちょっと気になる。体調はいかがですか」と問われた菅は、「のどが痛くて声が出ないだけで、至って大丈夫です」と答弁していたが、その声に力はない。それでいて、肝いりの「GoToトラベル」の予算措置についてはかたくなだった。
総額19兆1761億円の3次補正は、感染防止策に4兆3581億円、「GoToキャンペーン」を含む経済構造転換に11兆6766億円、ドサクサ紛れの国土強靱化の推進などに3兆1414億円――といった内訳だ。新型コロナ対策に充てられるのは全体の4分の1に過ぎない。閣議決定されたのは先月15日。予算執行は年度内なのに、緊急性のないお手盛り案件がドッサリ積まれている上、緊急事態宣言の再発令で状況は様変わりしている。
GoToが感染6〜7倍増
立憲民主はトラベル事業向けの1兆311億円、イート事業515億円、脱炭素に向けた革新的技術開発を支援する基金2兆円、そして国土強靱化絡みの2兆936億円の撤回を要求。「1兆円超の観光支援事業が入っているのは不謹慎だと思う。3月までに(トラベル事業を)やるんですか? 撤回して組み替えを求めたい」と小川が迫ったが、菅は「『GoToトラベル』については、地域経済の下支えに貢献するもの。しかるべき時期の再開に備えて計上しております」と拒否。しかし、「しかるべき時期」に至る道筋もプランも言及なしだ。何ら見通しがないからだろうが、3月末までに第3波がキッチリ収束し、経済活動が正常化することはあり得ない。素人でも想像がつく。そうでなくても、ここまで国民の暮らしを疲弊させておいて、再び感染拡大を招く「GoToトラベル」の再開なんて正気の沙汰じゃない。
菅は「トラベルが感染拡大の原因であるとのエビデンスは存在しない」と言い張っているが、「8割おじさん」として知られる京大教授の西浦博氏らの研究チームは、「GoToトラベル」開始後に旅行関連の新型コロナ感染者が最大6〜7倍増加したと分析。国際医学誌に発表した。西浦氏は「第2波は8月中旬までに減少に転じていたが、初期のGoTo事業が感染拡大に影響を及ぼした可能性がある」と指摘。さらに詳しい分析を続けるという。
専門家連発のいいとこどり「逃げ答弁」 |
小川に続いた立憲民主の江田憲司議員は衆院事務局の調査をもとに、昨年の臨時国会で菅が「答弁を控える」などと答えたのは113回だったと指摘。人気マンガ「鬼滅の刃」の決めゼリフを引いて「『全集中の呼吸』で答弁させていただく」と答弁したのに、実際は真逆だったわけだ。江田が答弁姿勢について「メモの棒読み、紋切り型だ。全集中の呼吸は一体どこにいっちゃったんですか」と批判すると、菅は「百何回というご指摘だが、そのように答えたのであれば、質問が同じだったのではないか」とまぜっかえして反論。江田が「今日は紙を見て答弁するのはやめませんか。官僚が作成した答弁書を読んでも国民に伝わりません。ご自身の言葉で答弁されませんか」と求めても、「総理大臣としてしっかり答弁したい。確認しながらさせていただいております」と暖簾に腕押し。「これまでのコロナ危機対策に反省はございませんか」と水を向けられても、「緊急事態宣言について後手後手、いろんなことを言われていることは素直に受け止めさせていただきますけれども、最高責任者として判断するわけですから、専門家の皆さんに相談させていただいた中の判断だと思っています」と逃げた。
政府分科会の尾身茂会長がトラベル事業停止にたびたび言及してもガン無視したくせに、収拾がつかなくなると「専門家」を連発。江田が「いいとこどりをやっている」と嫌みを言った通りなのである。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)は言う。
「菅首相は体調がすぐれないとのことでしたが、それにしても新型コロナ対策への自信のなさがアリアリと伝わってきました。中身がないばかりでなく、首相のコミュニケーション能力の欠落が問題の根幹にあるのもハッキリした。菅首相に対する最大の風は首相自身なんじゃないか。国会審議は波瀾万丈の展開になるでしょう」
朝日新聞の世論調査(23〜24日実施)によると、内閣支持率は前月比6ポイント減の33%まで下落。「危険水域」の30%割れが目前だ。不支持率は10ポイント増の45%で、不支持が支持を上回る逆転現象は常態化。新型コロナをめぐる政府の対応を「評価しない」は7ポイント増の63%に上り、菅が新型コロナ対策で指導力を「発揮していない」が3ポイント増の73%を占めた。
スガ答弁を聞く限り、支持率下落は今や底なしである。
自民支持率下落で09年再来 |
何を聞いても原稿棒読み、説明する気もなければ、中身も持ち合わせていない愚鈍の極致が支持率3割台で予算委に突入した今後はどうなるのか。
政治評論家の森田実氏はこう言う。
「内閣支持率の下落傾向は続き、間もなく30%を割り込むでしょう。最近の世論調査の特徴は内閣支持率下落に比例し、自民党の政党支持率も下げている点です。安倍前政権では内閣支持率が落ち込んでも自民党支持率は持ちこたえ、一方で野党第1党の立憲民主党の政党支持率は上向かなかった。それが、足元では立憲民主党の支持率が上がり始めています。このままいけば、麻生政権を引きずり降ろし、自民党を下野に追い込んだ2009年と似たような状況をつくり上げることができる。10月21日までに必ず実施される衆院選で、自民党は100議席を失う危機に直面しています。高支持率を維持した安倍前政権は、国政選挙にも勝ち続けて7年8カ月に及びましたが、一皮むけばウソばかりで国民をだまし続けてきた。それを引き継いだ菅首相は明確なビジョンも理念もなく、本気でウイルスと闘おうとしない。思考停止した自民党がダメ政権を支えているデタラメがコロナ禍で露呈し、国民は目を覚まし始めている。秋までに大政変が起きる可能性が浮上してきました」
「嘘つき」の次は「空っぽ」という国の悲劇に、ようやくエピローグが見えてきたのか。
新型コロナの感染状況はわずかではあるが、改善の兆しが見えてきた。25日の新規感染者は2764人、死者74人。もっとも、一時的に感染者が減じても、それは国民の自助努力だ。冬場の感染拡大は予見されていたのに、政府は医療提供体制を整えず、医療崩壊が各地で発生。救急搬送はたらい回し、自宅待機を余儀なくされた陽性者の孤独死が続出する危機的事態に直面すれば、自衛するほかない。菅政権が振りまくワクチン幻想にも、世論は懐疑的だ。国民が望んでいるのは場当たり、神頼み、自己都合政権の退場である。
「立憲民主党は政権交代に備えた準備委員会を立ち上げ、国民に政権を担う本気度を示すべきです。受け皿が目に見えれば、信頼度も上がる。日本学術会議の会員候補任命拒否問題もそうですが、アベ・スガ政権のやり方に反発する学者や有識者は少なくないですから協力を得られるでしょう。コロナ禍がもたらしたチャンスをものにし、国民の敵を討たないと、この国は沈没しますよ」(森田実氏=前出)
通常国会の会期末まで菅政権はもつのか。見ものである。
大阪のコロナ対応が怖い! 陽性者への封筒に葬式広告、療養者弁当は国補助の3分の1、吉村知事「東京より高齢化で死者が多い」も嘘
https://lite-ra.com/2021/01/post-5774.html
2021.01.27 大阪がコロナ陽性者に葬式広告、吉村知事「東京より高齢化で死者が多い」も嘘 リテラ
吉村洋文公式サイトより
本日27日過去最多の23名もの死亡が確認され、新型コロナの死亡者数が880人(27日時点)と、東京の827人(27日時点)を大きく超える全国ワースト1位となっている大阪。その大阪で、あまりにも無神経な事態が起こった。大阪市が新型コロナ陽性者に勧告書や自宅療養中の注意点などが書かれた書類を送付する際、裏面に葬儀会社の広告が大きく入っている封筒を使用していたというのだ。
この問題を報じた「まいどなニュース」ではその封筒の裏面を掲載。それを見ると、封筒裏面の中央にデカデカと「大阪の市立斎場 お葬式の相談は公益社へ」「『はじめての終活セット』資料無料プレゼント」などと書かれ、さらに偶然にもフリーダイアルの番号の一部には「567」(コロナ)の数字が……。
しかも、大阪市会計室の担当者によると、この葬儀会社の広告が業務用封筒に掲載されるようになったのは、新型コロナ感染拡大後の2020年6月から。区の保健福祉センターの担当者は「封筒はこれしかない」と話し、大阪市の担当者は「コロナ陽性者への連絡だから葬儀会社の広告入りの封筒を使ったのではないが、確かに配慮が足りなかった」と述べている。
死者数が全国ワースト1位であることにくわえ、大阪でも入院すべき人が入院できず、自宅療養中に死亡したケースが2人確認されている(25日時点)。そうしたなかで、自宅療養の注意が書かれた書類が入った封筒に、よりにもよって「お葬式の相談」をセールスする……。ブラックジョークにも程があるだろう。
さらに、大阪のコロナ対応をめぐっては、もうひとつ笑うに笑えない問題が浮上。それは、「ホテル療養者のための食事がひどい!」というものだ。
Twitter上ではホテル療養中だという人たちが配布される弁当などの食事の写真を次々にアップしているが、神奈川や神戸では栄養バランスにも配慮されたような、おかずも豊富な食事が配られているという投稿の一方、大阪のそれは、朝はパンとソーセージ、昼は豚丼や牛丼、焼きそば、夜は豚カツや唐揚げ、鶏南蛮などの揚げ物や鮭一切れがメインで副菜の少ないがっつり系弁当だ、と報告する画像が出回っている。
提供される食事は自治体によってばらつきが生じるのは仕方がないとはいえ、たしかに大阪の食事はあまりにもお粗末に見える。しかも、この弁当代は国がほぼ全額を補助している。厚労省はホテル・自宅療養者への食事提供費について〈1食当たり1,500円(飲料代及び配送費は除く)、1日当たり4,500円(飲料代及び配送費は除く)を補助上限額〉とし、この上限を超えた場合はコロナ対応地方創生臨時交付金の対象とすることが可能としているのだ。このことから、ネット上では「とてもじゃないが1食1500円の内容じゃない」「大阪は食事代をケチっているのではないか」「補助との差額はどうなっているのか」と疑義の声があがってきた。
だが、これはたんなるネット上の憶測ではなく、実際に大阪府は食事代をケチっていたことが判明。というのも、大阪府議会の野々上愛議員が大阪府の担当者に確認したところ、〈府では9箇所あるホテルのうち6箇所が一食500円の設定価格で、残り3施設は7〜900円〉(26日、野々上議員のツイートより)だったというのだ。
さらに、〈写真を見るに野菜不足などが心配されるメニューだが、療養食の観点は希薄で栄養士などの指導は入っていないとのこと〉〈ホテルで提供される食事については、内容はホテル事業者任せ〉だという。
■吉村知事とマスコミが持ち出した「大阪の死亡者が東京より多い理由」は完全なゴマカシだ
行政サービスをケチりにケチってきた維新府政だが、まさか療養者への食事までケチっているとは……。感染者に「お葬式の相談」広告入り封筒を送りつけていた問題もそうだが、吉村洋文知事はいつもドヤ顔と早口で「やってる感」ばかり演出しているものの、実態は「うがい薬がコロナに効く!」だの「兵庫との往来自粛」だの、悪い冗談のようなものばかりだ。
しかし、吉村知事がそうやってアホ丸出しの対応を繰り広げてきた結果、大阪は人口が1.6倍以上の東京を超える死者を出す事態となっているのである。
しかも、この「東京より大阪のほうが死者が多い」という深刻な問題についても、吉村知事は明らかな詐術を使って、ごまかしをはかっている。
コロナの累計死者が東京を上回る事態になっていることについて、20日の会見で吉村知事は「(死亡者は)高齢者が多い」とし、こう語った。
「特に大阪の場合は、高齢化はもう他の都市と比べて先行して進んでいます。また、3世代同居率も非常に高いです。普段の仕事やいろんな場面で、高齢者と、それから若い方が接する機会というのも非常に多くあります」
「高齢者施設の数にいたっては、東京よりもそもそも高齢者の施設の数が多いという状況です。人口は東京のほうが1.5倍ぐらいあるんですけれども、高齢者施設について限ってみると、実は大阪のほうが数が多いと。つまり先行して高齢化が進んでいる、この大阪の現状において、このコロナというのは、特にそういった施設で広がると命が失われてしまうという状況です」
大阪は高齢化が他の都市より進み、3世代同居率が高く、東京より高齢者施設数も多い──。この吉村知事の説明をもとに、メディアも〈60代以上の割合は、大阪が32.2%で東京の28.4%を上回る〉〈19年の国民生活基礎調査によると、大阪の3世代同居率は2.5%で東京の1.8%よりも高い〉(毎日新聞13日付)などと伝えてきた。
一体何をテキトーなことを言っているのか。あらためて念を押しておくが、大阪の人口(881万人)は東京の人口(1396万人)の60%ちょっと。それなのに大阪のコロナの死亡者は東京より53人多い(27日時点)。これは人口比でいうと、大阪の死亡者は東京の約1.7倍(約170%)に達しているということだ。
ところが、吉村知事やマスコミは、その大阪の死亡者の圧倒的な多さを、高齢者率や3世代同居率がほんの0.数%から数パーセント高いということによって説明しようとしているのだ。
しかも、このデータがありえないのは、高齢化を表す数値の差がわずかというだけではない。ほかの都市より高齢者が多いことが死亡者の多さにつながっているというのであれば、高齢者と死亡者をそれぞれ実数で出し、死亡者数を高齢者数で割って比較するのが普通。それなのに、連中は分母の高齢者を実数ではなくわざわざ高齢化率や同居率という人口比率で出してきて「高い高い」とわめいているのだ。
■高齢者数も3世代同居世帯数も施設在所者・利用者数も大阪のほうが東京より少ない
一体どうしてこんな馬鹿なデータの使い方をしているのかと思って、大阪と東京の高齢者の実数を調べてみたところ、吉村知事の説明がゴマカシどころか、真っ赤な嘘であることがわかった。
最新のデータになる2015年の総務省「国勢調査」人口等基本集計によると、60代以上の人口は、東京都が373万828人であるのに対し、大阪府は280万9986人。つまり、大阪のほうが高齢者は約93万人も少なかったのだ。
吉村知事がしきりに強調してきた「3世代同居」も同様だ。これも「同居率」をやたら強調しているが、「3世代同居の世帯数」で計算する必要がある。ところが、「国勢調査」の世帯構造等基本集計によると、3世代世帯数は東京都が12万1249世帯であるのに対し、大阪府は11万1813世帯。やっぱり大阪府のほうが東京よりも約1万世帯も少ないのである。
では、「高齢者施設が東京よりも多い」というのはどうか。朝日新聞の報道によると、〈厚生労働省のまとめでは、府内には特別養護老人ホームや訪問介護事業所などの高齢者施設が約2万事業所ある。東京都を約400カ所上回り、全国で最も多い〉というが、2019年の厚労省「社会福祉施設等調査」「介護サービス施設・事業所調査」で挙げられている養護老人ホームや有料老人ホーム、介護老人福祉施設、居宅・介護予防サービス事業所などの数を割り出したところ(介護用具貸付事業所などは除く)、東京都が2万803カ所であるのに対し大阪府は2万1638カ所と、たしかに大阪のほうが施設数は多い(わずかだが)。
だが、これらの施設の在所者および利用者数を割り出して比較すると、東京都が95万5413人であるのに対し、大阪府は87万2682人。東京のほうが施設在所者・サービス利用者は多いのだ。高齢者人口が大阪より東京のほうが約93万人も多いことを考えれば、当然だろう。
つまり、吉村知事は死亡者が東京より大阪のほうが多い理由として挙げてきた「高齢者が多い」というのは、コロナ死亡者の多さを説明できるものではないばかりか、すべて嘘だったのである。
では、吉村知事は一体何のためにこんなフェイクまがいの手口を使ってまで、「大阪は高齢者が多い」ことをアピールしたのか。答えは簡単だ。大阪の死亡者の多さが自分の失政のせいだと追及されるのを回避するためだ。
■吉村も松井も「高齢者が多いせい」と言いながら最近まで高齢者施設のスクリーニング検査せず
そもそも、大阪での高齢者施設クラスターの報告はいまにはじまった話ではなく、第1波のときから高齢者施設の感染防止策の強化は全国で叫ばれてきた。実際、東京都の世田谷区は昨年10月から介護事業所などを対象にしてスクリーニング検査をおこなうなどの対策を打ち出していた。
だが、吉村知事は高齢者施設におけるクラスターを抑止する抜本的な感染防止策を打ち出さず、高齢者施設の職員や入所者を対象に、症状が出た際に病院や保健所を通さずに無償で検査が受けられる「スマホ検査センター」を府内12カ所で開設したのは、今月21日になってのこと。あまりにも遅すぎる上、いま必要なのはスクリーニング検査の徹底であるはずなのに、松井一郎市長が発表したのは市内の高齢者や障がい者施設などの職員に対する2週間に1度のPCR検査の実施。施設利用者である高齢者は含まれていないのだ。
全国最多の死亡者数を叩き出しながら、実際には東京のほうが約93万人も高齢者人口は多いのに「とくに大阪は高齢化が進んでいる」などと強調し、挙げ句、いまだに徹底した感染防止策を打ち出さない──。行政の長としての責任、危機感がまるでないとしか言いようがないだろう。
いや、そればかりか、吉村知事はこの期に及んでも「大阪市を維持しながら二重行政が生じない体制をつくる必要がある」などと言い、市の権限と財源を府に差し出すという「都構想」住民投票で否決されたものを条例で実現させようとする「広域行政の一元化」条例の制定に血道を上げている。実際、本日付のNHKニュースは「公明党が賛成する方向で調整に入った」と伝え、来月からはじまる府議会と市議会で可決される公算が大きくなったと報じた。
コロナによって行政サービスがガタガタであることがここまであきらかになったというのに、死者数全国最多の責任も放り出して、住民投票の結果を骨抜きにする条例制定にかまける吉村知事。この男のせいで大阪は「行政が脆弱な恐怖都市」と化しているのである。
(編集部)
公明党のホープ・遠山清彦前財務副大臣「深夜に銀座高級クラブ」で党から厳重注意
https://bunshun.jp/articles/-/43081
2021/01/26 「週刊文春」編集部 文春オンライン
昨秋まで財務副大臣を務め、25日の予算委員会でも質問に立った公明党の遠山清彦衆院議員(51)が、緊急事態宣言下の深夜に銀座の高級クラブを知人らと訪れていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
遠山清彦衆院議員 ©共同通信社
1月22日の金曜日、高級クラブが軒を連ね、普段なら週末は特に賑わう銀座の繁華街も、緊急事態宣言を受けて閑散としていた。遠山氏がその一角にある完全会員制の高級クラブXを訪れたのは午後11時過ぎだった。すでに店のシャッターは下りていたが、遠山氏は人目を忍ぶように裏口に回ると、ビル内のエレベーターを使って店に入った。
「Xは数年前に新規出店した大型店。地下には複数の個室があり、外部のエレベーターから直接VIPルームに入れるため、人目につくことを嫌う著名人や財界人の顧客に好まれている」(銀座の飲食店関係者)
公明党本部 ©文藝春秋
銀座には高級クラブが1000軒近くあるが、約半数の店が目下、国の要請に従い、午後8時には店を閉めている。もっとも、中には看板の明かりを消して表向きは閉店を装いながら、深夜まで“闇営業”を続ける店もあるという。
遠山氏は外務政務官や財務副大臣を歴任してきた公明党のホープ。党内では次世代の代表候補の呼び声も高い。来る衆院選では、神奈川6区から出馬することが内定している。
「創価高校から創価大学法学部を卒業し、イギリスの大学院でも学んだエリートで平和学の博士号を持っている。これまでは比例(九州ブロック)選出だったが、党のトップを目指すなら小選挙区できちんと勝ち上がってこい、という意味も込めて、神奈川6区を割り振られた。1月25日に予算委員会で質問に立ったのも、年内の衆院選を見据えた顔見せの意味がありました」(政治部記者)
「NHKニュース7」が報じた予算委員会での質問の様子。遠山氏は自身のツイッターにアップした
輝かしい経歴に、彫りの深い甘いマスク。巧みな弁舌にも定評があり、支持母体の創価学会・婦人部からも人気がある。支援者からは親しみを込めて「(遠山の)金さん」と呼ばれているという。
遠山氏の回答「極めて不適切であり、猛省」
遠山氏に事実関係を尋ねると、書面でこう回答した。
「その日はある会社社長と18時より食事をしながら意見交換しました。店を20時に出た後、『個室を取っているので、そこで話の続きを聞いてもらいたい』と誘われ、行ったところがご指摘の場所でありました。20時以降の不要不急の外出を控えるよう政府が呼びかけている中で、結果として深夜まで外出していたことは極めて不適切であり、猛省しております。党幹事長から厳しく指導を受けました。二度とこのようなことを起こさないように致します」
公明党・山口那津男代表 ©共同通信社
折しも、遠山氏が高級クラブを訪れた22日は、公明党の山口那津男代表が国会の代表質問で、「コロナとの戦いは国民生活に影響を与えている。国民が一丸となって危機を乗り越え、諸課題を前に進めるためには政治の安定と信頼が不可欠。政治家自らが襟を正し、国民生活の向上のために働き、結果を出す中でしか信頼を回復できない」と述べたばかりだった。政権与党の一角として、公明党の今後の対応が注目されそうだ。
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