麻生財務相「一律10万円再給付ない」発言に若者も怒り心頭
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/284086
2021/01/19 日刊ゲンダイ
ネット上は非難ごうごう(麻生太郎財務相)/(C)日刊ゲンダイ
コロナ禍で苦しむ庶民生活など、少しも考えたことがないのだろう。
19日の閣議後会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に行われた国民一律の「定額給付金」の追加支給について問われ、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と切り捨てた麻生財務相。1979年の衆院選初当選から数えると、国会議員生活は40年近く。短命政権に終わったとはいえ、総理大臣を務めた経験がありながら、今の国民生活がどういう状況にあるのかを全く理解していないらしい。
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麻生大臣は以前から「口の悪さ」で知られていたものの、メディアの“麻生節”という常套句で誤魔化され、見逃されてきたため、本人は「何を言っても許される」と勘違いしたのだろう。年齢を重ねるにつれて会見で傲岸不遜な態度が目立つようになり、このコロナ禍で若者などから麻生大臣の資質を問題視する声が出始めた。
今回の「(定額給付金を)支給するつもりはない」と突き放した発言に対しても、ネット上は非難ごうごうだ。
<私たちが納めた税金で毎日いい物食べながら、国民には自粛を求めて緊縮しろというのはおかしい>
<納税は国民の義務とはいえ、なぜ、上から目線でカネはやらないなどと言われなければならないのか。支給云々は大臣が決めることではなく、国会で決めること。麻生大臣のカネではない。国民のものだ>
<国会議員を支給対象から外せばいいだけ。このままだと本当に失業者ばかりになってしまう。麻生大臣は、国民は税金を納めるだけの存在としか考えていない>
パンケーキ好きのたたき上げ、などと評されていた菅首相もコロナ禍で化けの皮がはがれたが、麻生大臣の“正体”に国民もようやく気付き始めたようだ。
支持率下落が止まらない菅政権 自民幹部「人心が離れた菅さんで乗り切るのは容易でない」
https://dot.asahi.com/aera/2021011800043.html
2021.1.19 08:02 中原一歩 AERA 2021年1月25日号より抜粋
13日に開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合/首相官邸 (c)朝日新聞社
コロナ禍への対応が後手に回り、支持率が急落する菅政権。身内の自民党内でも厳しい受け止めが広がる。また、感染リスクが高い医療や介護などの現場で働く人々からは、緊急事態宣言の有無にかかわらず現場環境は好転しないという悲観的な声があがっている。AERA 2021年1月25日号から。
* * *
菅義偉首相は13日、それまで東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県に発令していた緊急事態宣言を、栃木、愛知、岐阜、大阪、兵庫、京都、福岡の7府県にも拡大すると発表した。
しかしこれまでの会見で、菅首相は「北海道、大阪など営業時間短縮を行った地域は(感染抑止の)結果が出ている」(4日)、「今の時点ではそういう(緊急事態宣言を出す)状況ではない」(7日)と明言していた。
■「支援の枠組みを」悲鳴
7日の時点で感染拡大が全国で進んでいることは政府の新型コロナウイルス対策分科会が明確に認めていたにもかかわらず、なぜ官邸は「1都3県」にこだわったのか。自民党幹部は、政府のこの方針は、当初から首をかしげる内容だったと語る。
「経済への打撃を鑑み、緊急事態宣言の発令は『限定的・集中的』にやるのが効果的という大方針を政府は打ち立てました。しかし、感染拡大地域の首長らの要請も圧力となって、結果、1週間も経たないうちに方針転換を強いられた。この先も芋づる式に該当県が増えていくのは明らかで、それでは緊急事態宣言そのものが形骸化してしまう。案の定、支持率は落ちる一方。最悪のケースは人心が離れること。そうなると、この危機を菅さんの顔で乗り切るのは容易ではなくなる」
この自民党幹部の言葉通り、すでに当該地域の、とくに医療や介護などの現場で働く人々からは、諦めにも似た「しらけた」声もあがる。大阪市内にある介護施設の幹部は、政府が今更、緊急事態宣言を発出しようがしまいが、現場の環境は好転しないのではないかと、悲観的な見方を示す。
「施設内でクラスターが出たとしても、スタッフに対するPCR検査は『マスクをつけないで15分以上会話した』などの条件がないと、濃厚接触者として認められず公費での検査も受けられない。この対応はソーシャルワークの最前線で働いていても、一般人と同じ。結局、自分たちで民間の検査施設を探して検査を受けるしかない。これでどうやって社会的に最も弱く、感染リスクが高い人々を守れるのか。この状況が去年の春から全く変わっていないのです」
その上で、最大の課題は、すぐに使える支援のスキームがないことだと嘆く。
「当初、病床や宿泊医療施設をはじめ、介護や福祉施設にも使える緊急包括支援交付金があったのですが、第2波でその予算も底を突いてしまっています。そんなことは、厚生労働官僚であれば誰でも知っている。明日にでも施設の運営、経営そのものが破綻するかもしれないと、胸が張り裂けそうな危機感を抱く事業者の具体的な受け皿が、ここにきて何もない。結局、自力でなんとかしろ、と国に突き放されたとしか思えないのです」
(編集部・中原一歩)
広島が覚醒した!<本澤二郎の「日本の風景」(3970)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/27757596.html
2021年01月20日 jlj0011のblog
<80万人のPCR検査=河井事件に振り回され転機>
ピンチをチャンスとばかり、広島がコロナ対策でいち早く覚醒、他の自治体や国に強い影響を与えているようだ。安倍・菅・二階らの広島の自民党名門派閥・宏池会壊滅作戦の先兵・河井1・5億円事件、続く公明党創価学会候補擁立で、広島県政界はさんざんかき回されているが、広島80万人のPCR検査で転機を迎えた。歓迎したい。
検査をしないことで、無症状感染者を大量に野放しさせてきた、政府と政府御用専門家によるコロナ対策に対して、広島がNOを突き付けた。電通五輪にうつつを抜かして、人々の命よりも電通利権優先策を貫徹、事態をより深刻化させている菅内閣に、挑戦状をたたきつけた格好でもある。
<日本の不幸=改憲軍拡派の安倍晋三ストロング・ナショナリスト内閣>
新型コロナウイルスの特徴は、何といっても強い感染力だが、一般に免疫力のある若者が感染しても、症状が出にくいことが分かっている。持病のある人、高齢者が重症化、適切な治療を受けることが出来ない感染者が死亡の悲運に泣いているこの1年だ。安倍・菅・自公責任は重い。
日本の不幸は、この疫病下、神がかりの国粋主義者が、自公3分の2議席を武器に、改憲軍拡の政治路線を踏襲してきた点にある。国民一人一人の命に向き合おうとしない悪しき人物と政党の下で、コロナと向き合わねばならなかった。
嘘と買収による不浄極まりない手段で獲得した五輪を、あたかもヒトラーのように、安倍政治の権威高揚目当てにした。恐ろしいほどの安倍の野望を、21世紀の特務機関・電通が狂喜して受け止めて、まさに実現目前の2020年五輪だった。これの強行実現の寸前のコロナ襲来となって、挫折したもので、天命なのか不思議な因縁を感じさせられる。
<岸田・宏池会は社労族の牙城=列島すべてで広島方式を>
広島の覚醒にも、実はこれまた不思議な縁を感じてしまう。自民党の派閥の体質である。
田中派は建設族、福田派は大蔵族である。対して宏池会は社労族・厚生族である。大平正芳の急逝のあと政権に就いた鈴木善幸は、社労族の実力者で知られた。
広島の80万検査には、派閥の体質も反映しているかもしれない。
「アメリカは1日数十万どころか100万人単位で検査をしている。日本は東京でも、4000人から7000人しか検査をしていない。新聞テレビは、この検査数を明かさない。日本が少ないといえるわけがない」と今朝の電話の主の怒りだった。
昨夜は、ワクチンは危ないという読者が、1時間も弁舌を振るって、ようやく受話器を切った。彼は「新聞が煽ってワクチンを進めている」といい、別の者は「ワクチンを全国民に打つのには、物理的に今年の秋以降までかかる。果たして効くのかどうか、誰も分からない現在だ」と。
ともあれ、感染者を特定、封じ込めない限り、コロナ感染者が減ることはない。
<広島検査いかんで、ポスト菅に大手をかける岸田文雄?>
戦争犯罪者の子孫がいかに日本国憲法を批判しようが、現行憲法は日本の宝である。その限りで、吉田茂内閣と、当時の国会議員の努力に敬意を表したい気分である。
自民党清和会は、極め付きの右翼議員集団である。財閥の手先だ。森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三と、今の菅義偉もこの流れを踏襲している。
電通が新聞テレビを操作して、改憲軍拡を吹聴するくだらない右翼が、テレビを占拠しているが、背後の黒幕は電通である。
対して、コロナが電通を抑え込んでいる。岸田・宏池会を支援しているかのようだ。はっきりしたことは、安倍・五輪は消えた。菅の五輪も、まずありえない。
必然的に岸田浮上ということになる。内部崩壊の芽も出てきた公明党創価学会との戦いにも、負けることはない。ポスト菅に大手をかけた格好の岸田文雄と、今や予想することが出来るだろう。
<検査、検査で感染者をあぶりだし隔離、20万自衛隊総動員体制を>
そこで肝心のコロナ対策だが、広島方式を列島全体に拡散すればいい。コロナを退治した上での経済の推進である。
広島方式には、中国方式が影響しているとみたい。かの国のコロナ封じの対策は、ほぼ完ぺきに近い。ある地域で感染者が見つかると、その地域全体を網にかけてしまう。それ以外は、元気に活動している。
20万人の自衛隊を、今こそ人命救助に総動員かける時である。医療施設は彼らにとって朝飯前のことである。
幸い、経済の物流部門は元気がいい。船や飛行機による貨物輸送は、ほぼ健在である。関係者のコロナ対策に手抜きは許されないが。
たとえば、欧米からのワインは安く手に入れることが出来るようだ。ネット広告はすさまじい。テレビ広告は、物売り番組に変身しているが、これは正す必要があろう。
元気の出る日本再生には、政権の交代だけではなく、コロナ対策の根本を変えるしかない。この機会に、反改憲軍拡の被爆地・広島県の健闘を祈りたい。長崎・沖縄も続け、である。間もなくワシントンに民主党のバイデンが大統領に就任する。トランプよりは、ましな政権のはずである。民主党には、サンダースのようなリベラル派がかなりいるのだから。自民党も、リベラルの広島の台頭が、天の声であろう。
2021年1月20日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
(追記)2日ほど前に散策中、数年ぶりに「いっせんぼく」という泉の湧き出る山裾に足を向けた。冬なのに清水の水量が多い。池を作れば、アユの放流も可能だが、木更津市の小役人には、そうした発想を期待できないのが悲しい。環境問題に無関心の当局者のせいで、やたら溝を掘り返し、深緑の水草が周囲の土手にまき散らされて、痛々しい。山あいの水田は、以前から耕作者がいないらしく放置、シダ類が枯れたまま林立して、それがまた一層、周囲を原始の昔を偲ばせてくれていた。山裾の湧き水の溝には、数百数千年前からの貝殻が横たわっていて、水底から光輝を放っているのが素晴らしい。房総半島は、古代、海中から隆起した大地であることを、後世の人々に教えている。別に1千の泉があるわけでもない。10泉や100泉よりも、1000泉がいいと考えたのであろう。「ぼくぼく」という湧き水の音と掛け合わせた名前を、数百年前の農民が命名、語り継いで、今日を生きる人間に残してくれたのだろう。この美しい大地を、後世に生きる者たちに残す使命が、今を生きる我々に課せられている。周囲を大規模な太陽光発電が設置、稼働していた。軍縮平和・帆船日本丸が、憲法が命じる日本の正義である。
対応遅れ、五輪固執…「菅首相はコロナ対策より自己都合を優先」
https://jisin.jp/domestic/1940956/
2021/01/19 15:50 女性自身 「女性自身」2021年2月2日号 掲載
感染者が急増しても緊急事態宣言がなかなか出なかったのはなぜ? 菅政権の疑問だらけのコロナ政策を検証した――。
60%を超える高い支持率で船出した菅義偉首相だが、NHKの世論調査(1月13日)によると内閣支持率は40%まで急落した。後手後手の新型コロナウイルス対策で国民から愛想を尽かされつつある菅内閣。国民が疑問に思う“なぜ?”の理由を専門家に聞いた!
■緊急事態宣言はなぜ遅れた?
「皆さんの協力をお願いします」
菅首相は1月7日に緊急事態宣言を出すことを決めたが、小池百合子東京都知事ら1都3県知事の強い要請に押し切られた形だった。
政治アナリストの伊藤惇夫さんが解説する。
「菅首相のコロナ対策の姿勢を見ていると経済重視という印象が強い。昨年4月の緊急事態宣言のあとの経済の落ち込みが非常に激しかった。当時、官房長官だった菅さんとしては、今回はなるべく宣言を発出したくないというのがベースにあったようです。知事の要請があって渋々やらざるをえないというのが本音でしょう」
■入国の全面制限はなぜできなかった?
13日、菅首相はこれまでの方針を大きく変えて“ビジネス往来”の例外措置を停止した。昨年末に新規の外国人の入国を原則停止していたが、中国や韓国など11カ国・地域からのビジネス目的での入国を例外とする措置がとられていた。財界に配慮した菅首相の強い意向だと伝えられているが、国内で英国発の変異種が見つかったことなどもあって、この措置への批判が高まっていた。
元経産官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんがこう指摘する。
「菅さんは地方の農家で生まれ、特別頭が切れるわけでも、見た目がいいわけでもない。そんな劣等感から強烈な上昇志向があります。どういうふうにしたら、自分が得するのか、権力を守れるのかというのが一番にある。だから、コロナを防ぐことよりも自分の損得を優先させてしまうのです」
■東京五輪に固執しているのはなぜ?
迷走ぶりが目立つ菅首相だが一貫しているのは東京五輪への固執。12日のマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏との電話会談で「必ずやり切る」と語ったと報じられた。
「菅さんには、これから先、支持率を上げる手段は五輪開催しかありません。オリンピックを開催して国中が盛り上がれば、その流れで総裁選も勝てるし、総選挙も大丈夫だと見込んでいるようです。それに加えて、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の機嫌をうかがうことも重要。いまだに森さんは自民党、特に細田派内で影響力があり、首相の地位を守ってくれる存在。菅さんが東京五輪に固執するのは、アスリートのためではなく、自らの保身のためなのです」(古賀さん)
最後に伊藤さんは次のように語る。
「菅首相は“ブレる”ことを嫌う政治家です。自分が示した方針を曲げることは“負け”に等しいと考えています。平時ならば、一貫した姿勢が評価されることもありますが、このコロナ禍という非常時には柔軟に対応しなければいけません。危機的な状況には不向きな首相だと思います」
菅首相が“国際的な赤っ恥”…バイデン新政権から訪米拒否
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/284111
2021/01/20 日刊ゲンダイ
菅首相(左)とバイデン次期大統領(C)日刊ゲンダイ
菅首相が“国際的な赤っ恥”だ。首相は20日に就任するバイデン次期大統領に“拝謁”するため、2月中の訪米に意欲を示していたが、バイデン側に拒否されたのだ。
菅首相は、安倍前首相がトランプ大統領誕生が決まるや、各国首脳に先んじてトランプの元に馳せ参じた前例にならおうとした。しかし、バイデン側は78歳と高齢の新大統領の新型コロナ感染対策の問題から、早期の日米会談に難色を示したという。
一方、2月7日までの緊急事態宣言が延長された場合、緊急事態下にトップが訪米で不在では、批判噴出は必至。与党内からも「日米首脳会談で支持率低下に歯止めをかけたいのだろうが、状況はそれほど甘くない」との声が上がっている。首相周辺はそれでも「対面がダメなら、せめてオンラインでも……」と未練タラタラだそうだ。
二階幹事長ら自民党3人組 「菅降ろし」の時機を見計らっている
https://www.news-postseven.com/archives/20210119_1628304.html?DETAIL
2021.01.19 07:00 NEWSポストセブン 週刊ポスト2021年1月29日号
二階俊博・幹事長らの3人組はどう動く?(写真/共同通信社)
後手後手に回ったコロナ対策で菅政権が窮地に陥っている。その菅政権の命運を決めるのは、4月25日に行なわれる北海道2区と参院長野選挙区のダブル補選だ。
北海道2区は鶏卵業者から現金を受け取り、東京地検特捜部の捜査を受けて自民党を離党した吉川貴盛・元農水相(議員辞職)の後任を争い、参院長野選挙区は立憲民主党の羽田雄一郎・元国交相がコロナで急死したことによる補選だ。政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。
「長野は雄一郎氏の弔い合戦で、後継候補が出馬すれば勝利の可能性が高い。北海道2区もスキャンダル批判で自民党に勝ち目はないでしょう(その後、1月15日に自民党は候補擁立断念を表明)。連敗すれば党内から“菅義偉・首相では総選挙を戦えない”という声が噴き出し、政権の致命傷になり得る」
“政権の余命は3か月”というわけだ。そうした“菅降ろし”のタイミングを虎視眈眈と見計らっているのが、二階俊博・幹事長、林幹雄・幹事長代理、森山裕・国対委員長の「3人組」だ。
昨年の総裁選では、菅氏を総理・総裁に担ぎ上げる原動力となった。ところが、昨年12月のステーキ会食が批判されて以来、頻繁だった3人組と菅首相の会合がパッタリなくなった。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏が指摘する。
「菅首相は支持率急落に合わせるように3人が自分と面会しなくなったことに、“菅降ろしに動くつもりなのでは”と疑心暗鬼になっているようです。二階さんは菅政権の生みの親ではあるが、菅首相の続投にはこだわらない。野田聖子氏を幹事長代行に抜擢し、石破茂氏についても『まだ可能性はある』と発言するなど、ポスト菅候補2人を手駒にしている」
2021年総選挙、自民、公明、立憲民主…他、予想獲得議席数
自民党内は、キングメーカーの二階氏ら3人組がどんなタイミングで動くかに注目している。
「もちろん、菅政権の“大幹事長”として好き放題に権勢を振るってきた二階さんへの不満も党内には根強くある。下村博文・政調会長がわざわざテレビ番組で、3か月後の補選で2つとも負けたら『政局になる可能性もある』と言及したが、政局となれば選挙の責任者である幹事長は当然、総理と一緒に退場してもらうという話になる」(自民党関係者)
自民党内の醜い権力闘争というわけだが、もはや菅首相にそれを抑える力は残っていない。国民の信を失い、支える味方もいなくなった総理大臣には退場してもらうほかないのである。
40代以下の死者は40人:2021/1/18時点の新型コロナ年代別死者数
http://www.asyura2.com/20/iryo6/msg/491.html
http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/590.html
河野行革相なのにワクチン担当兼務 菅首相の真の狙いは
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/284085
2021/01/20 日刊ゲンダイ
18日、衆院本会議で河野行革担当相と話す菅首相(C)日刊ゲンダイ
野党からは「別の狙いがあるのでは……」なんて声も漏れている。菅首相が18日夜、新型コロナウイルスのワクチン接種担当相を新設し、河野規制改革担当相に兼務させると発表したことだ。
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菅首相は2月下旬までに始める予定のワクチン接種を円滑に進めるためとして、「態勢を強化することとし、全体の調整を河野氏に指示した」と説明。これを受け、河野大臣は19日午前の会見で、「輸送や保管、会場の設定といった、接種に関するロジを担当する。安全で有効なワクチンを、国民が1人でも多く、1日でも早く接種できるよう全力を尽くしたい」と語っていたが、「ワクチン接種」の所管は厚労省だろう。なぜ、菅首相は田村厚労相に「ワクチン接種担当相」を兼務させるのではなく、規制改革担当の河野大臣に任せるのか。
「ワクチン接種は支持率が低下する菅政権にとって政権浮揚策の切り札です。しかし、超低温冷蔵庫の配備や輸送網の整備といった課題が山積しており、体制整備が進んでいない。菅首相は厚労省の対応にいら立っているといい、そこで気心の知れた河野大臣を起用することにした、と言われています」(野党議員)
だが、河野大臣はこれから関係省庁や自治体、業界団体などからヒアリングし、現状把握に努めたい――との考えを示していた。規制改革担当相とはいえ、今からワクチン接種の環境整備に乗り出しても状況を劇的に変えるのは難しいだろう。「ハンコレス」などとは違うのだ。前出の野党議員が続ける。
「そもそも担当相を設置するのであれば国会に報告すべきですが、菅首相は施政方針演説でも触れませんでした。演説直後に突然、河野大臣をワクチン担当相に指名したのです。それほど余裕がなくなっているとの声もありますが、永田町で広まっているのが“河野潰し”との見方です。毎日新聞と社会調査研究センターが実施した全国世論調査で、河野大臣は『次の衆院選後の首相にふさわしいと思う人』のトップ。そこで難しいワクチン担当相を任せ、失敗したら責任を押し付けるつもりではないか、とささやかれているのです」
コロナ禍で苦しむ国民よりも政敵潰し。まさかとは思うが、これまで歯向かう者を一切排除してきた政治家だけに、不安を覚える国民は少なくないだろう。
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子飼い河野氏が担当相 菅政権ワクチン信仰に不都合な事実(日刊ゲンダイ)
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病床の半数、症状なし患者が使用(共同通信)
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http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/592.html
人脈、知見が生きていない…菅首相“会食”が目的化していた?
https://jisin.jp/domestic/1940974/
2021/01/19 15:50 女性自身 「女性自身」2021年2月2日号 掲載
60%を超える高い支持率で船出した菅義偉首相だが、NHKの世論調査(1月13日)によると内閣支持率は40%まで急落した。後手後手の新型コロナウイルス対策で国民から愛想を尽かされつつある菅内閣。国民が疑問に思う“なぜ?”の理由を専門家に聞いた!
■安倍前首相の聴取はなぜ急に始まった?
昨年12月には東京地検特捜部が「桜を見る会」の前夜祭にかかわる事件で安倍晋三前首相を聴取。検察の動きを菅首相は黙認したといわれ、蜜月といわれた2人の関係に亀裂が入ったとも……。
元経産官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんが解説する。
「安倍さんは菅さんのことを少し下に見ていて“健康状態が悪くて辞めたけど、菅とオレは違う”とか“オレだったら解散するけどな”などと吹聴し、まわりも“次の総裁は安倍さんですね”と持ち上げている。そんな安倍さんに釘を刺すつもりで菅さんは検察を動かしたと考えられています。しかも菅首相は、安倍さんの復活の芽を摘んだけど、不起訴になったことで完全には葬らなかった。安倍さんはまだ利用価値があると考えているのでしょう」
■会食を止められなかったのはなぜ?
緊急事態宣言が出た後は、多少控えているが、菅首相といえばコロナ禍でも連日のように高級ホテルで会食していたことでも話題に。
政治評論家の有馬晴海さんがこう指摘する。
「菅さんは酒が飲めず、口下手ですが、総理になる前からホテルのレストランで会食を重ね、財界やマスコミ関係者との人脈を作ってきました。そのような努力をしてきたことは評価できます。しかし、今はそうして培った人脈や知見をコロナ対策などの政策に反映するべきとき。しかし、それがまったくできていない。ホテルで人と会っていることで、仕事をした気分になっているだけかもしれませんね」
最後に政治アナリストの伊藤惇夫さんが次のように語る。
「菅首相は“ブレる”ことを嫌う政治家です。自分が示した方針を曲げることは“負け”に等しいと考えています。平時ならば、一貫した姿勢が評価されることもありますが、このコロナ禍という非常時には柔軟に対応しなければいけません。危機的な状況には不向きな首相だと思います」
国民の切実な声に、菅首相が寄り添う日は来るのだろうか?
コロナ禍で蠢く小池都知事“天敵”との手打ちと囁かれる密約
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/284108
2021/01/20 日刊ゲンダイ
水面下では「政局」(C)日刊ゲンダイ
新型コロナの感染爆発が止まらない東京都では19日、新規感染者が1240人、重症者は過去最多の155人に上った。自宅療養中の死者も18日までに4人を数え、医療崩壊に陥っている。この危機のさなか、政局にかまけていたのが、“女帝”小池都知事だ。
小池知事が“蠢動”したのは、31日投開票の東京・千代田区長選だ。
「昨年11月末、区長選にいち早く自公推薦で出馬表明したのが、区議4期の早尾恭一氏でした。現職で前回は小池知事が支援した石川雅己区長と、無所属候補との三つ巴が予想されていましたが、規制緩和の見返りに石川区長が販売元から高級マンションを優先的に購入していたスキャンダルで大炎上。今月8日、不出馬を表明しました」(区政関係者)
早尾氏と無所属候補の一騎打ちが予想されていたところに突如、降って湧いたのが“小池一派”の都民ファーストの会。樋口高顕都議(千代田区選出)の擁立だ。13日に出馬表明。「小池知事のお気に入り」(都政関係者)といわれる樋口氏はナント、小池知事の「天敵」で自民党都連の“ドン”と評される内田茂・元都議から水面下での支援を取り付けたというのだ。
「小池知事は就任以来、市場移転問題などを巡り、内田氏をはじめ自民党都連を『ブラックボックス』などと徹底的に批判。文字通り“犬猿の仲”です。樋口氏も鋭く自民党批判を展開してきました」(都政関係者)
内田茂・元都議(C)日刊ゲンダイ
「自民への復党工作か」の声
そんな小池知事の子分を内田氏が支援するウラで聞こえてくるのが、ある密約の存在だ。
「内田氏は、今年の都議選・千代田区選挙区で、娘婿の直之区議を何としてでも当選させたいと考えているようです。区長選での樋口支援の見返りに、都議選では千代田区で都ファに候補擁立を見送らせる条件をのませたというのです」(全国紙社会部記者)
都連関係者によると、昨年末、内田氏が自民党本部を訪れ二階幹事長に直談判。了承した二階氏が内田氏と小池知事の間を取り持ったと伝えられる。
「子飼いの石川区長の失脚で頭を悩ませていた小池知事としては、内田氏の支援取り付けでニンマリでしょう。子分を区長に横滑りさせられるだけでなく、有力者の内田氏に恩を売ることにもなる。地元では『小池知事はこれを足掛かりに自民党への復党を狙うのでは』と囁かれているほどだ」(区政関係者)
国政復帰に色気アリとみられている小池知事。足元の感染爆発をヨソに、「政局ファースト」とはあまりにも不謹慎だ。
黄信号点灯の菅首相、「4月政局」に現実味!? 支持率急落の中、再浮上の手はあるか…
https://this.kiji.is/724119969752825856?c=39546741839462401
2021/1/20 11:00 (JST)1/20 14:23 (JST) 47NEWS 株式会社全国新聞ネット
菅義偉首相が崖っぷちに立たされている。新型コロナウイルスの感染爆発を招いた上、遅すぎた緊急事態宣言の再発令で内閣支持率は急落。早ければ4月の衆参2補欠選挙後に辞任に追い込まれる「4月政局」が現実味を帯び、永田町では「ポスト菅」候補の動きに注目が集まり始めた。首相はなお長期政権を目論み、政策の推進で政権浮揚を図る構えだが、先行きは見通せない。菅政権が再浮上する可能性はあるのだろうか。(共同通信=内田恭司)
マスクを外す菅義偉首相=18日
▽支持率30%台で国会突入
「世界で猛威を振るい、わが国でも深刻な状況にある新型コロナウイルス感染症を一日も早く収束させます」。1月18日に召集された通常国会での施政方針演説で、菅首相は決意を強調した。「闘いの最前線に立ち、難局を乗り越えていく」「ワクチンは、2月下旬までに接種を開始できるよう準備いたします」とも訴えた。
第204通常国会が召集され、衆院本会議で施政方針演説をする菅首相=1月18日午後
だが、評価する向きはごく少数と言っていい。わずか3カ月前の2020年10月の所信表明演説で「爆発的な感染を絶対に防ぐ」と言明していたからだ。
旗振り役となった「Go To キャンペーン」の推進にこだわり、経済を優先した結果、感染爆発を招いたと、多くの国民が受け止めているのは間違いない。
世論調査の数字がこれを裏付ける。21年1月9、10両日に共同通信が行った電話世論調査で菅内閣の支持率は、前回12月の50%から41%に急落。16日の毎日新聞の調査では33%と、政権に黄信号が灯るレベルにまで下落した。
内閣支持率は、通常国会開幕の段階で50%を超えていないと、政権維持が困難になる場合がほとんどだ。衆参の予算委員会での野党の追及は厳しく、重要法案での審議では徹底抗戦を受ける。政権の不祥事が明らかになれば、ダメージはさらに大きくなる。
過去20年を振り返ると、共同通信の世論調査で森内閣(2001年)は23%。第1次安倍(07年)、福田(08年)、麻生(09年)の各内閣はそれぞれ45%、41%、19%で、いずれも9月までに退陣に追い込まれた。民主党の菅直人内閣(11年)と野田内閣(12年)も32%と35%で、ともに1年もたなかった。
▽五輪中止なら決断は3月末?
菅内閣はどうか。鍵を握るのは、コロナ感染収束やワクチン接種の成否だ。東京五輪開催の可否や日経平均株価の動き、4月の衆参両院2補欠選挙の勝敗も、政権の行方を左右することになるだろう。だが、いずれも展望がある訳ではない。 コロナ感染は収まる気配を見せず、11都府県に拡大した緊急事態宣言は、2月7日の期限を超えて延長は不可避との見方が強い。
米製薬大手ファイザー製ワクチンの接種の様子=14日、スペイン・マドリード(ゲッティ=共同)
首相が期待を寄せるワクチンは、米ファイザー製が承認手続きに入ったばかり。政府は2月下旬にも接種を開始し、6月までに十分なワクチンを国民に行き渡らせる計画だが、英アストラゼネカと米モデルナのワクチンの申請はこれからだ。米国は、昨年12月に2000万人への接種を目指したが、実施できたのは280万人にとどまった。
コロナ感染が収まらず、ワクチン供給が滞れば経済が影響を受けるのは必至で、3万円をうかがうところまできた日経平均株価は、再び下降局面に転じかねない。
こうした状況で東京五輪の中止が決まれば、菅政権は計り知れないほどの打撃を受ける。共同通信の世論調査では、中止か再延期を求める回答が計8割。感染拡大がはるかに深刻な米国や欧州でも開催への懐疑論が強まりつつある。
国際オリンピック委員会(IOC)は1月下旬に理事会を、2月には東京五輪組織委員会との会合を開く。五輪選手村の村長を務める川淵三郎氏は自身のツイッターで、開催可否について「最終決定は3月末頃か。IOCの判断に従う事になる」と見立てた。
▽政権の行方、この1、2カ月で
4月25日投開票の衆参2補選も厳しい結果が待っていそうだ。自民党は、吉川貴盛元農相の議員辞職に伴う衆院北海道2区への候補擁立を見送った。元農相は収賄罪で在宅起訴され、強い逆風下で勝ち目はないと見切ったからだ。参院長野補選は、立憲民主党の羽田雄一郎参院幹事長の死去を受けたもので、自民党の苦戦が予想される。
菅首相の苦境を見据えてか、立民では枝野幸男代表が、1月18日の参院議員総会で「菅内閣は慌てふためき、うろたえている。暮らしと命を守る政治をつくりあげよう」と気勢を上げた。一方で、自民党内では「コロナが収まらず、五輪中止に2補選惨敗となれば持たない」(関係者)として、「ポスト菅」の品定めも始まった。
世論調査で「次期首相にふさわしいと思う人」の上位に入る河野太郎行政改革担当相と石破茂自民党元幹事長の一騎打ちになるとの読みは、次の党総裁選では党員投票も行われるとの見立てからだ。先の毎日新聞世論調査では、この2人が1位と2位だった。
左から河野太郎、岸田文雄、石破茂
「安倍・麻生連合」が主導して岸田文雄前政調会長が有力候補になるとの見方もある。岸田氏も意識しているのだろう。1月17日の民放のBS番組で「総裁選にはぜひ挑戦したい」と意欲を表明。自身のフェイスブックとツイッターで番組出演を報告した。
▽株価上昇が頼み
だが、菅首相に再浮上のシナリオがないわけではない。コロナ感染を収束させ、ワクチン接種も予定通り始まるなら、支持率は底を打つ可能性がある。バイデン米政権が1月20日に発足し、1兆9千億ドル(約200兆円)もの追加経済対策が具体化すれば、日経平均株価は3万円を超えて、さらなる上昇局面に入るかもしれない。
過去20年間、株価の上昇局面で国政選挙に負けた政権はほとんどない。ドル換算では既に、1989年12月の過去最高値を約31年ぶりに更新している。さらに五輪開催が決まれば、衆参2補選と夏の都議選に勝機も訪れる。
首相は施政方針演説を「国民のために働く内閣として、全力を尽くしてまいります」と訴えて締めくくった。大方の予想を覆して起死回生を果たし、政権発足当初の目論見通りに長期政権をにらむのか。猛威を振るうコロナ禍を前に、やはりなすすべもなく、いよいよ進退窮まるのか。菅政権の行方はこの1、2カ月で方向性が見えてくるだろう。(おわり)
※2021年1月19日 日刊ゲンダイ1面 紙面kリック拡大
※2021年1月19日 日刊ゲンダイ2面
【悪夢の自民党・菅政権】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) January 20, 2021
国民に広がる「不安」と「絶望」
しゃべればしゃべるほど国民感情を逆撫で pic.twitter.com/PNyfzisx89
※文字お越し
一体なにを言っているのか。18日行われた菅首相の施政方針演説。やたらに「安心」と「希望」が強調されていたが、国民は怒り、呆れ、絶望したのではないか。
深刻化するコロナ禍に対して、どんな手を打ち、どんなメッセージを発するのか注目されたが、最後まで楽観論に終始し、具体策はゼロだった。しかも、相変わらずの棒読みである。
呆れ返ったのは、この4カ月間、新型コロナウイルスの感染爆発を招いた“戦犯”のくせに、冒頭から「政権を担って4カ月、全力で駆け抜けてまいりました」と自画自賛したことだ。さらにつづけて、「私が、一貫して追い求めてきたものは、国民の皆さんの“安心”そして“希望”です」と、ヌケヌケと言い放った。さすがに野党席からは「対策が後手後手だろう!」「スピード感がない!」とヤジが飛ぶ始末。実際、「Go To」に執着し、「緊急事態宣言」の発令を最後まで嫌がり、国民を不安のドン底に落としながら、よくも「安心」などと口にできたものだ。
肝心のコロナ対策も、「徹底的な対策を行っております」「一日も早く収束させます」と豪語したが、並んだのは「飲食店への時短要請」「20時以降の外出自粛」など。目新しい対策は全くなかった。
総理就任後、初の通常国会に臨む施政方針演説が、この程度とはどうしようもない。
「長年、裏方を務めてきた菅首相は、もともと表に出て堂々と話ができるタイプではありません。ただ、それにしても中身がなく、国民の耳目をひくような発言がなかった。コロナ対策を巡っても、明るい将来像を示すような言葉は皆無。いまだに東京五輪について『人類が新型コロナに打ち勝った証しに』と繰り返しているのだからどうかしています。過去、世界で蔓延した感染症を振り返ると、終息に2年はかかっている。本当に『打ち勝った証し』にしたいなら、『2024年以降へのスライド開催が可能か検証する』などと世界中がハッとする発言をするべきでした」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
さらに、演説の終盤では、唐突に政治の師・梶山静六元官房長官の言葉を紹介。「(国民負担をお願いする政策の)必要性を国民に説明し、理解してもらわなければならない」と言われたことを明かしたが、まったくの意味不明。あまりの唐突さにあっけにとられたのか、議場も静まり返っていた。
国民の思いと「乖離」
いま国民のなかには、「不安」と「絶望」しか広がっていないのではないか。なにしろ、感染者は連日、過去最多を更新し、医療崩壊は目前である。経済も動かない。これでは「希望」を持てるはずがない。
恐らく、多くの国民は、菅がしゃべればしゃべるほど、「覚悟が見えない」「説明が足りない」「メッセージが伝わらない」「イライラする」と、感情を逆撫でされているに違いない。それもこれも、国民の思いと、大きく乖離しているからだ。
国民が望んでいることは、ハッキリしている。先手、先手による徹底したコロナ対策だ。朝日新聞が昨年11〜12月に行った世論調査でも、「経済と感染抑制のどちらを優先すべきか」について、感染抑制が69%と経済の26%を大きく上回っている。なのに、菅政権は相変わらず「経済回復」に色気を持ち、コロナ終息との“二兎”を追っているのだから、どうかしている。医療崩壊が迫っているのに、経済を動かせるはずがないだろう。危機に臨むリーダーに求められるのは、正確な現実認識だ。菅は現実が見えていないのではないか。
「経済を回すというのなら、まずは新型コロナの脅威を徹底的に『撲滅』すること。それが早道です。そのためには、科学的な『安全』に加え、国民の『安心』が必要です。専門病棟の造成をはじめとした病床確保はもちろん、国民の『安心』を得るには、幅広いPCR検査の実施も必要でしょう」(五野井郁夫氏=前出)
ところが、菅政権は補償金が膨らむのを嫌がり、時短要請も緊急事態宣言の拡大にも躊躇している。現実を見ようともせず、ロクに説明もしない。これでは、国民がフラストレーションを強めるのも当然である。
民主党政権の方が危機対応はマシだった |
コロナ禍のような国家的な危機に直面しているのに、トップが菅首相なのは、最悪の巡り合わせだ。
そもそも自民党政権は、民主党政権の4年間を「悪夢だった」とおとしめているが、この8年間こそ悪夢だったのではないか。
本来、自民党は、庶民の声をすくい上げ、政策に反映させる政党だった。ところが、第2次安倍政権の誕生後、国民の声に耳を傾けなくなっている。声を聞くどころか、国民に向かって、安倍首相みずから「あんな人たちに負けるわけにはいかない」と敵意をむき出しにする始末だ。
安倍政治を継承した菅政権が、国民意識と大きく乖離しているのも、国民の声を聞こうとしないからだろう。
いま振り返ってみると同じ危機対応でも、よほど民主党政権の方が真摯にやっていたのではないか。たしかに、3・11の時の民主党政権の対応も褒められたものじゃなかった。菅直人首相は、メルトダウンした福島原発に乗り込み、東電社員に向かって「ここから撤退するのは認められない」とわめき散らし、現場を混乱させたと非難された。でも、なんとか原発事故を抑え込みたい、という熱意と責任感だけはあった。
共産党の小池晃書記局長も、最新号の「サンデー毎日」で、<そこは3・11の民主党政権より深刻だ。あの時は僕らも政権批判したが、彼らには受けて立つ構えはあった。記者会見を途中で打ち切るようなことはなかった。それに比べ菅体制の体たらくは正視に堪えない>と語っている。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「安倍首相にしろ、菅首相にしろ、新型コロナウイルスへの無策ぶりは目を覆うばかりです。よくも民主党を悪夢などと誹謗できたものです。3・11は巨大地震が発生したうえ、原発のメルトダウンという未曽有の危機だった。自民党政権でも対応は難しかったでしょう。もちろん、新型コロナウイルスも対応は簡単ではないですが、台湾や韓国は、感染拡大を阻止している。日本の感染拡大が止まらないのは、自民党政権が無策だからです」
社会の土台が破壊された8年間
この8年間、自民党がやってきたことは、ほとんどトランプ大統領の手法と同じだ。
トランプ大統領も、オバマ政権の実績をことごとく否定することで、支持基盤を固めてきた。
さらに、もう一つ同じなのが、外に仮想敵をつくることで求心力を高めてきたことだ。トランプ大統領は、中国を敵視し、アメリカファーストを掲げることで支持者を熱狂させてきた。
安倍政権も、中国、韓国、北朝鮮を敵視し、危機をあおることで支持者をつなぎ留めてきた。ヒドイのは、それほどの危機でもないのに、支持率が下落すると「北からミサイルが飛んでくる!」と、Jアラートを鳴らして危機を演出してきたことだ。
しかし、その結末は、日本もアメリカも惨憺たるものだ。どちらも社会が破壊されてしまった。
「トランプ政治の4年間は、支持者が議会に乱入し、5人が死亡した一件に凝縮されています。社会が分断され、フェイクニュースが飛び交い、民主政治のルールが破壊されてしまった。日本も同じです。総理大臣が国会で嘘をついても許され、公文書が改ざんされるなど、社会の土台が壊されてしまった。しかも、いざ新型コロナという“本物の危機”に直面した時、安倍首相も菅首相も、なにひとつ対策を打てない。やりたい放題やってきた、この8年間で危機対応力も衰えたのでしょう。完全に化けの皮がはがれた形です」(五十嵐仁氏=前出)
自民党政権は、民主党政権をコキ下ろしていれば、自分たちの無能を隠せると計算していたのだろう。しかし、とっくに国民は、自民党政権ではこの国難には対応できないと見抜いている。無能政権を代えないと、コロナ禍は拡大する一方だ。
菅はスピーチライターを置かないと言う田崎、まさか菅、原稿は書けないよね
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2021/01/post-6e8406.html
2021.01.20 まるこ姫の独り言
昨日のモーニングショーを見ていたら、また田崎が出てきて、菅総理はスピーチライターを置かないと言っていたが、だとしたら施政方針演説は誰が書いたのだろう。 私はてっきり、官僚がスピーチを書いていると思っていたが。 >田崎史郎氏、菅首相がスピーチライターを置かない理由「安倍さんの呼びかけるスタイルは自分には合わない」 1/19(火) 11:40配信 スポーツ報知 >政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「安倍政権の時にはスピーチライターがいらしたのですが、菅さんはそういう人を置いていない」と明かし、「安倍さんの時には歴史的な人物の言葉を引用したり、何々しようじゃないですか!と呼びかけるスタイル。それを見て菅さんは、ちょっと自分には合わない」と説明した。 >その上で「自分はもう少し仕事本位でやっていきたいという気持ちがあってスピーチライターをおいていないのですが、スピーチライターを置いて話された方が、演説が心に響くようにようになっていくかなと思う」とスピーチライターの起用を提言した。 と言う事は、菅本人かお付きの官僚か。 菅が40分もの長い時間の演説内容を書けるとも思えないし。 それが書ける能力があるとしたら、記者の質問にも答えられるはずで、「当たらない・問題ない」で質問シャットアウトする訳がない。 毛ば部とる子氏のツイートを見て、田崎の一連の発言を思い出したのでついつい記事にしたが、演説の中身を書いたライターの質が低いと言われているけど(笑) 毛ば部とる子氏のツイート
このツイートに対しての感想が >書くやつのやる気がなかったのか、能力いっぱいだったのか。後者の可能性が高いのもあり得るのかと恐れ呆れる今日この頃です。 >なんというか、メッセージを伝えるための話の構成なりストーリー性なりがぜんぜんなってないのよね 仕事であんなプレゼンされたら出口をご案内するレベル 菅が、鉛筆舐め舐め書いた顔を想像すると笑えてくる。 が、菅にそんな能力があるとも思えず、やっぱり筆が立つと勘違いしている自信過剰の官僚に丸投げか。 あんなやっつけ仕事のような施政方針演説を書く官僚の質は低いと思うしかない。 と言うか、国民の生活や考えていることに共感したり想像できる人が一人もいないのではないか。。 安倍のスピーチライターであった 「谷口智彦」が書いたと言われる、「ウラジーミル、君と僕は、同じ未来を見ている。2人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。」も、歯が浮くような演説で、気持ち悪い点では後世に残るほどインパクトがあった。 当時、谷口智彦は安倍政権の内閣官房参与だったそうだ。 しかし普通、それほど仲がいいとも思えないロシアのトップに「ウラジミール」なんてファーストネーム呼びは、書けないし言えないよなあ。(笑) 谷口の美意識も相当ズレている。 ひょっとしたらナルシストか? 安倍前総理も、あの白々しい演説を調子よくやっていたし、本人も谷口と似たような感性かも知れない。 正式には表明されていないが、結局、北方領土も取られちゃったしなあ。。。 |
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