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2020年12月29日08時20分 〜
記事 [政治・選挙・NHK278] 高須院長が村上春樹の政権批判に「日本人ですか」と差別丸出し攻撃を仕掛け批判殺到! 大村知事リコール運動も不正発覚で…(リテラ)
高須院長が村上春樹の政権批判に「日本人ですか」と差別丸出し攻撃を仕掛け批判殺到! 大村知事リコール運動も不正発覚で…
https://lite-ra.com/2020/12/post-5741.html
2020.12.28 高須院長が村上春樹に「日本人ですか」と差別丸出し攻撃を仕掛け批判殺到! リテラ

    
       高須克弥Twitterより

 高須クリニックの高須克弥院長がレイシスト・ファシスト丸出しのとんでもない発言をして、物議を醸している。

 周知のように、それは、作家の村上春樹氏への攻撃というかたちで飛び出した。村上氏は27日午前に配信されたダイヤモンド・オンラインによるインタビュー記事で、日本政府のコロナ対応や学術会議問題について言及。とくにコロナ対応について「各国の政治家がどのように処理したかを見比べたら、日本の政治家が最悪だった」「今の総理大臣だって、紙に書いたことを読んでいるだけではないでしょうか」などと、いわゆるハルキ節とは違う、かなり直接的な表現で批判していた。

 すると、高須院長はこの村上春樹インタビューの抜粋とネット上のネガティブな反応をまとめたネトウヨサイト「Share News Japan」の記事をリツイートし、こうコメントしたのだ。

〈村上春樹先生は日本人ですか?
日本人が選んだ代表を最悪と言うのは日本人が最悪だと言っているのと同じだと思います。
残念な発言です。〉(12月27日)

 呆れて言葉も出ない。改めて説明するまでもないが、日本人全員がいまの政権に投票したわけでもないし、投票したからといって白紙委任したわけでもない。選挙後も、厳しく監視し批判の声をあげるのは、民主主義国家において市民の当然の権利だ。

 それを政権批判しただけで「日本人ですか?」「日本人じゃない」と攻撃するのは、それこそ戦中の「非国民」攻撃や北朝鮮や中国における言論弾圧と同じではないか。ふだん中国や北朝鮮の悪口を言いまくっている高須院長だが、実は独裁国家に憧れているとしか思えない。

 もっとも、本サイトが批判するまでもなく、今回の高須発言にはネット上で大きな批判の声が広がっている。

〈高須は今の総理大臣を日本国民全員が満場一致で選んだとでも思ってんのかな〉
〈「日本人が選んだ代表を最悪と言うのは日本人が最悪だと言っているのと同じだと思います。残念な発言です」もしかして高須氏は日本を北朝鮮やロシア、中国みたいな国民全員同じ人や党に票を入れる国だと思ってます?〉
〈この人、民主党政権時には日本人ではなかったのだろうか?〉
〈高須氏は民主党政権の批判とかしたことないんやろか?〉
〈高須氏は、愛知県民が選んだ愛知県知事を批判しているのだが。〉
〈高須氏に聞いてみたいんですが。愛知県民が選んだ知事をリコール運動することは,高須氏は,愛知県民じゃぁないんですか?〉
〈日本人、しかも愛知県民が選んだ大村知事をリコールした高須は何人なの?〉

■ヤフコメも「愛知県民が選んだ知事は批判しまくるのに」と高須批判が殺到

 普段はネトウヨの巣窟で高須氏に同調する意見の多いYahoo!ニュースのコメント欄(ヤフコメ)でも、今回のツイートには批判や疑問があふれている。

〈「高須先生は愛知県人ですか?」と問いかけた上で「愛知県人が選んだ代表(大村知事)を最悪と言うのは愛知県人が最悪だと言っているのと同じだと思います。残念な発言です」って言われても反論できないよ。〉
〈これを言う高須先生も、「中国などの入国拒否を解除」っていう総理の判断には文句言ってましたよね?
自分もそうやって批判しているのに、他の人が批判すると日本人への侮辱あつかいは、都合がよすぎませんかね?〉
〈愛知県民が選んだ知事は批判しまくるのに、
総理批判は許されないのか?言うてることめちゃくちゃ。〉
〈ただの揚げ足取りにしか思えないけど。その代表と違う人に投票してる人も大勢いるわけで、投票した人もその議員がどう言う行動を取るかは100%読むことなど出来ない。〉
〈少なくとも村上氏が言ってる事は間違ってないでしょ?。日本人だから憂いてるのでは?。確かに最悪の政治家を選んだのは国民(日本人)ですが、別に国民(日本人)が最悪とは言ってないでしょ?。〉

 指摘の通りだろう。高須院長の言動は矛盾だらけ、ようするに自分が支持する政権を批判する人間を「日本人ではない」と排除しているだけなのだ。しかも、この発言には、個人の発言内容や思想の背景を、短絡的に国籍や人種に結びつけるというグロテスクなヘイト思想が横たわっている。

 過去に〈日本を狙っているチョンコロにへいこらするな!〉といった露骨な朝鮮半島出身者への差別や〈誰が何と言おうが ヒトラーは私心のない 本物の愛国者だ〉〈南京もアウシュビッツも捏造だと思う〉といった歴史修正発言で猛批判を浴びたことがある高須院長だが、今回もそれに匹敵する暴言と言っていい。高須院長は即刻、発言を撤回し、謝罪すべきだろう。

■大村知事リコール運動に不正が発覚!現職の愛知県議らが、無断で名前を書かれていたと告発

 ついでにいえば、高須院長にはもうひとつ、詳しく調査したうえで説明すべき問題がある。

 言うまでもない、愛知県の大村秀章知事リコール運動をめぐる不正疑惑についてだ。

 周知のように、2019年の「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」をめぐる問題以降、高須院長ら極右安倍応援団はネット右翼と一緒になって“大村知事バッシング”を展開。今年6月には高須院長が中心になって「お辞め下さい大村秀章愛知県知事 愛知100万人リコールの会」なる団体を設立、実際に署名を募った。

 期限までに集まった署名は、必要な法定数約86万人に対して半分程度の約43万人分で、11月7日に高須院長が終結を宣言していたのだが、いま、その43万人の署名のなかに、不正があった可能性が指摘されているのだ。

 12月4日には、署名活動を担ったボランティアの男性らが記者会見を開き「不正な署名が多数あった」「同一筆跡の署名が多数あった」と告発したうえで、事務局への不信感を訴えた。さらに、現職の愛知県議や、市議、市長らが、無断で署名に名前を書かれていたと実名で証言した。

 22日の中日新聞は県議らの告発をこう報じている。

〈愛知県議の神谷和利氏(自民、豊田市)は、不正な署名が含まれている疑いをインターネットで知り「解職を求めていないのに名前があったら困る」と市選管に個人情報の開示を請求。名前があると連絡を受け、「刑事告訴も頭にある」と憤った。同様に名前があった杉江繁樹県議(同、常滑市)も「真相を究明してほしい」と警察に被害を伝えたという。
 碧南市議では自民系の十三人全員が開示請求し、小林晃三、新美交陽、磯貝忠通の三氏が無断で名前を書かれていた。小林氏は署名集めをする「受任者」の欄に名前が使われ「ひどい。誰がやったか想像もつかない」と語った。
 田原市の山下政良市長も開示請求で、署名簿に名前があることが発覚。住所と生年月日も書かれており、「誰が書いたか分からないが大変遺憾」と話した。〉

■不正告発も「リコール潰しの策謀」であるかのように反論する高須院長

 他にも同種の情報提供が相次いでおり、21日には愛知県選挙管理委員会も提出された署名に不正な署名が多数含まれている疑いがあるとして、全署名を調査することを決めた。不正が確認された場合、県警への刑事告発も検討されているという。

 さらに本日28日、県選管は64選管のうち14選管の署名を調べたところ、署名の8割超が選挙人名簿に登録されていない人物や同一人物の筆跡と疑われる署名などの不正があったことを明らかにしている。

 ところが、この署名運動を中心になっておこなってきた高須院長は、〈僕は不正が大嫌いです。正々堂々と王道を歩いています。僕に対する出鱈目な攻撃には命懸けで立ち向かいます。償わせます〉などと抽象的な反論をしたうえ、〈素人でもわかる見え見えの無効署名を沢山作って公開する意図は?僕は43万人の署名に驚き、再リコール運動の芽を摘む行動だと推察します〉と、リコール潰しの策謀であるかのような指摘をしている。

 この不正発覚がリコール潰しの策謀だというなら、それこそ証拠をきちんと出すべきだろう。というか、そんな自分に都合のいい推論を述べる前にまず運動の責任者として徹底した調査をすべきではないか。

 過去の差別発言や歴史修正発言でも撤回も謝罪もなく開き直ってきた高須院長だが、住民運動を率いて現実の政治にコミットするようになったのだから、もう言いっ放しは許されない。「王道を歩いています」と言うなら、今度こそ自分の言動に責任をもつべきだ。

(編集部)



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/246.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 二階も菅もいい年した爺さんなのにやっている事はレベルの低い幼児並み(まるこ姫の独り言)
二階も菅もいい年した爺さんなのにやっている事はレベルの低い幼児並み
(まるこ姫の独り言)

自民党の要職に就く人間は、いい年しているのに言動はまるでお子ちゃま。
二階の、ここへ火に油を注ぐような反論は、まるで要求が通らない駄々っ子が道路上で寝っ転がってわめきたてているようなもので見苦し過ぎる。

自民党の二階幹事長、大人数会食批判に反論                12/27(日) 19:56配信 時事通信

>自民党の二階俊博幹事長は27日放送のBS朝日番組で、自身を含む菅義偉首相らとの大人数会食に批判が出ていることについて「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている。全く無駄なことをしているわけではない」と述べ、反論した。

まったく。。性懲りもなく自分達の会食の正当性を言い募る二階。

そもそも、なんでコロナで国民へのいろんな自粛を訴えかけている政府の要人が、自分達だけはまるで雲の上の人の如く、「自粛」とは程遠い行いを平然とやってのけられるのか、それが分からない。

範を示す立場の人間が好き勝手やっていたら、国民からの信頼性をなくすことが分かっていない。

しかも、あれだけ批判を浴びた会食について、鎮静化させるどころか、この期に及んでまだ自分達の正当性を言い募る。
ここは、国民の怒りを甘んじて受け入れればいいものを、火に油を注ぐ様な発言は、まるでお子ちゃま。

80歳を過ぎた人間が、子供のようにわめきたてる醜さ。
どう考えても今の時期に会食で意見交換をする必要があるのかも疑問だし、どうしても会食や宴会をやりたければいろんな方法があるのに。

わけのわからない屁理屈を言えば言うほど、国民の認識と乖離して行く
自民党議員は古いタイプの政治家ばかりじゃないか?
今の時代を分かっていない。

菅は菅で、年末年始は会食を自粛するそうだが、なんと理由が批判を受けたからだと。

首相、年末年始「会食しない」 批判受け自粛                     12/27(日) 16:15配信 共同通信

>菅義偉首相は27日、ジャーナリストの田原総一朗氏と国会内で会い、年末年始の過ごし方について「もう会食しない」と伝えた。新型コロナウイルス感染症が急拡大する中、計8人でのステーキ会食に参加して批判を浴びたことを受け、自粛することにした。
>首相は「新年になって感染者が増えたらどうしようもない」と述べ、自身の責任問題になりかねないとの認識も示したという。

自民党議員って、懲りることを知らない人種なのか。
批判を浴びて自粛と言う事は、批判を浴びなかったらあの会食も何も問題ないと思っているとしか考えられない。
例え反省を口にしてもその場だけ。
のど元過ぎればなんとやらだ。

二階どうよう、菅も相当ズレた考えの持ち主で、有事の際にはまったく役に立たないことが露呈してしまっている。

そもそも菅の8人会食が相当批判されている最中にも、分かっただけでも橋本聖子五輪相や、竹本前IT相、宮腰元沖縄・北方担当大臣は平然と懇親会と言う名の宴会を開催している。
危機感が無さすぎだろうに。

現大臣、歴代の大臣たちの他人事感覚には驚くしかない。

菅はこれ以上感染拡大をしたら自分の責任問題になりかねないと言っているが、私はすでに菅の責任だと思っている。
人災だ。


http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/247.html
記事 [政治・選挙・NHK278] 安倍氏の不起訴「不当」 市民団体が検察審査会に審査申し立て (東京新聞)
安倍氏の不起訴「不当」 市民団体が検察審査会に審査申し立て
https://www.tokyo-np.co.jp/article/77168?rct=national
2020年12月28日 21時19分 東京新聞


2019年4月、主催した「桜を見る会」であいさつする安倍晋三首相(当時)

 安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の収支を巡り、市民団体「税金私物化を許さない市民の会」は28日、政治資金規正法違反(不記載)などの疑いで刑事告発されていた安倍氏を不起訴とした東京地検特捜部の処分を不服として、検察審査会に審査を申し立てたことを明らかにした。

 市民の会共同代表の田中正道さん(64)は本紙の取材に「市民感覚では、刑事責任を問われるべき問題だ。検察が捜査を尽くしたのかも含め、検審に審査してもらいたい」と話した。申立書は26日付で送付したという。

 夕食会は、政治団体「安倍晋三後援会」が支援者らを招き、東京都内のホテルで毎年開催。1人5000円の会費だけでは支払額に満たず、安倍氏側が不足分をホテル側に補填していた。

 特捜部は24日、補填分を含む夕食会の収支約3000万円分を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、後援会代表の配川博之公設第1秘書を政治資金規正法違反罪で略式起訴。安倍氏については、共謀したと認める証拠が得られなかったとして、嫌疑不十分で不起訴とした。

【関連記事】<詳報>安倍前首相「説明責任果たせた」桜の前夜祭 菅首相「説明はされた」見てませんが…



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/248.html

記事 [政治・選挙・NHK278] GoToトラブル全面停止が正しいわけ(植草一秀の『知られざる真実』)
GoToトラブル全面停止が正しいわけ
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-c06e1c.html
2020年12月28日 植草一秀の『知られざる真実』


GoToがコロナ感染拡大の重要な一因になっていることは明白だ。

11月21日からの3連休。

この前に感染再拡大の現実は鮮明に示されていた。

人の移動拡大と新規陽性者数拡大との間に3週間程度のタイムラグがある。

3連休の人出拡大を抑制しなければ12月中旬に新規陽性者数がさらに急増することが懸念された。

本ブログにも明記した。

11月24日付メルマガ記事
「反知性主義支離滅裂政策が日本を亡ぼす」
https://foomii.com/00050

に次のように記述した。

「注意が必要なのは人の移動がタイムラグを伴って新規陽性者数確認につながること。

タイムラグは約3週間と判断される。

GoToトラブルキャンペーン全面推進がタイムラグを伴って新規陽性者数の急拡大を生んでいる。」

「11月の3連休を前に日本全国で感染が急拡大した。

この時点で政府が感染拡大抑止を優先するなら、直ちに運用休止の措置を取るべきということになる。

ところが、菅内閣は3連休に際しての措置を一切取らなかった。

11月3連休の人の移動を全面推進したことで、12月中旬の新規陽性者数が一段と激増することが予想される。」

その主因がGoToトラブルキャンペーンにあることを予め告知しておく。」

11月3連休の前に有効な施策を決断、実施するべきだった。

GoToの一時停止だ。

ところが、菅義偉首相はGoTo全面推進に固執した。

12月11日のニコ動に「ガースーです」と弛緩した状態で登場した際も、GoToトラベル一時停止について質問されると、

「そこのところは、いまは、考えていません」

と即答した。

すでに感染拡大が深刻化していた局面だ。

その後、世論調査で内閣支持率が急落したことを受けて、3日後の12月14日に、突然GoToトラベルの全国一時停止を発表した。

ところが、これまた、実施は12月28日とされた。

2週間先に一時停止を実施すると発表したのだ。

11月3連休後に東京、大阪、札幌のGoToトラベル一部停止措置を決定したが、これらも、これら地域を目的地とする旅行だけを停止し、これら地域を出発地とする旅行を停止しなかった。

12月27日まで、停止されなかった旅行を楽しむ人が「駆け込み旅行」を展開した。

この政策対応を受けて、新規陽性者数は順当に急拡大している。

冬季は、低温、低湿、換気不足の要因が重なり、感染が拡大しやすい。

この要因と人の移動拡大によって感染急拡大が生じている。

死者数も急増し始めている。

コロナ感染拡大による経済活動悪化は深刻化した。

2020年4−6月期の実質GDP成長率は世界各国で大幅マイナスを記録した。

日本でも年率マイナス29%を記録した。

コロナ感染拡大が国民生活に重大な影響を与えている。

したがって、政府が経済対策を講じることは当然であるし、正しい。

問題は方法だ。

菅義偉氏が推進するGoToは一言で表現すると、自公の支持者に利益を供与するもの。

コロナで本当に困窮する者を支える施策になっていない。

コロナで本当に困窮する者は自公の支持者ではないと判断しているのだと思われる。

全国有名観光地の有力旅館はGoToバブルに沸いている。

しかし、GoToの恩恵がまったく届かない事業者が無数に存在する。

GoToを利用できる市民は時間とお金に余裕のある人だけ。

医療従事者、介護従事者はそれどころでない。

特定の観光事業者と癒着してGoToが推進されている。

本当に困っている人に政府がしっかりと手を差し伸べるという姿勢が微塵も感じられない。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/249.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 桜前夜祭 安倍前首相の説明に「納得できない」国民7割以上(日刊ゲンダイ)



桜前夜祭 安倍前首相の説明に「納得できない」国民7割以上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/283275
2020/12/28 日刊ゲンダイ


7割以上の国民が「納得できない」(説明会見の安倍前首相=25日)/(C)ロイター

 安倍晋三前首相の後援会が開いた「桜を見る会」前夜祭の費用補填問題で、関与を否定した安倍の説明に国民の大半が納得していないことが分かった。自民党寄りの読売新聞と日経新聞・テレビ東京がそれぞれ28日の朝刊で伝えた世論調査によると、読売(26〜27日調査)では76%、日経・テレ東(25〜27日調査)では74%の人が、安倍の説明に「納得できない」と回答した。

【写真】この記事の関連写真を見る(41枚)

 菅内閣の支持率も急落だ。読売では前回(今月4〜6日調査)より16ポイント下落し45%。日経でも前回(11月27〜29日)より16ポイント下落して42%だった。不支持率は、読売が16ポイント上昇の43%、日経・テレ東が16ポイント上昇の48%だった。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/250.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 桜問題の"年内幕引き"に見事に失敗した安倍前首相の政治生命 「3度目の首相」の線は確実に消えた(PRESIDENT)


桜問題の"年内幕引き"に見事に失敗した安倍前首相の政治生命 「3度目の首相」の線は確実に消えた
https://president.jp/articles/-/41965
2020/12/28 18:00 永田町コンフィデンシャル PRESIDENT Online

「桜を見る会」の会費補填問題が動いた。安倍晋三前首相の公設第1秘書が、補填分を含む前夜祭の収支の未記載だった責任をとって政治資金規正法違反罪で略式起訴。安倍氏はそれを受けて12月24日に記者会見、25日に衆参両院の議院運営委員会に出席した。「年内幕引き」を狙った形だが、この戦略の「損得」はどうだったのか――。


※画像はイメージです

「他の大ニュースにぶつける」という首相時代の手段を踏襲

「露骨な日程設定だなぁ」

安倍氏が12月24日午後6時から衆院議員会館で記者会見を行うことを知った新聞、テレビの記者たちは失笑を禁じ得なかった。

前日の23日、小池百合子都知事は、同日の新型コロナウイルス感染者数を発表する際、翌24日の発表分はさらに多くなる可能性が高いと「予告」していた。従って、同日のニュースは「コロナ拡大止まらず」が大きく報じられることは確定していた。安倍氏は、そこに併せて記者会見を設定した。

7年8カ月に及ぶ安倍政権下では、不都合な真実が発生した時、他の大ニュースを発表して報道を分散させ、ダメージを少なくするのが常套手段だった。退任してからも、同じ手法を使ったのか。

「同じ」と言えば、会見時間が午後6時に設定されたのも、首相の時と同じだった。

「年内に幕引きを図ろう」と考えたが…

首相の時は、自分が言いたいことを冒頭で長々と発言し、記者からの質問にいくつか答えると、その後に公務があるとの理由で会見を打ち切り、しばしば問題視された。24日行われた会見は部屋の使用許可が午後7時までであるという理由で質問は打ち切られた。

ちなみに、会見の司会を行ったのは、安倍氏が首相時代に会見を仕切ってきた長谷川栄一・前内閣広報官。一貫して首相時代のルーティンで、ものごとが進んだ印象だ。

秘書の略式起訴と、自身の不起訴が決まった日に会見を開き、さらには翌25日に国会で与野党の質疑を受ける決断をしたのは、年内に幕引きを図ろうと考えたからだ。東京地検が刑事処分を24日に行うことにしたのも、安倍氏側の意向を「忖度」し、年内に政治決着を図ることが可能な日程とした、との報道もある。

「来年の衆院選には出馬をし、国民の信を問いたい」

24日の記者会見で安倍氏は、結果としてウソの国会答弁を繰り返したことに「道義的責任を痛感している」と語り「深く深く」反省すると頭を下げた。

また25日の国会では「秘書を問い詰めて修正していれば問題がなかった。忸怩たる思いがある」と言って唇をかんだ。


後援会主催の「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題で不起訴処分となり、記者会見する安倍晋三前首相(中央奥)=2020年12月24日午後、東京・永田町

一連のやりとりも、閣僚の不祥事などが発覚した時、「任命責任は首相である私にある」と言いながら、自らの政治責任は取らなかった首相時代の安倍氏とかぶる。

2日間のマスコミ、野党の追及は、決定的なボロを出すこともなく終わった。安倍氏は逃げ切った、という感触をつかんでいるのかもしれない。国会終了後、記者団の質問に答え、「弁明の機会を与えていただき、感謝している。説明責任を果たすことができたと思っている」と自己評価。さらに「来年の衆院選には出馬をし、国民の信を問いたいと思う」と断言した。

当然ながら野党側は「『秘書がやりました。私は知らない』だけ。到底納得できない」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)などと、2021年も追求の矛先を緩めない考えだ。ただ、新たな攻め手があるわけではない。対野党対策という意味では、年内に一定の説明責任を果たした実績をつくったことで、安倍氏はポイントを稼いだといっていい。

自民党内で「No More Abe」の空気が充満しつつある

しかし、足元の自民党はそういうわけにいかない。党内では「No more Abe」の空気が充満しつつある。

安倍氏は、ことし8月末、持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に首相を辞任することを表明。当時は「潔い」という評価もあり、政権末期に支持率が大幅に回復。その後、バトンを受け継いだ菅義偉首相も高支持率でロケットスタートを切ることができた。ということで、9、10月ごろ、党内における安倍氏の評価は、党の窮地を救った英雄に近かった。

そんな状況に安倍氏も気をよくし、いち早く夜会合への出席を「解禁」。宴席では近しい人物に「来年の衆院選が終われば派閥(細田派)に戻る。会長として戻るつもりだ」と明言することも少なくなかった。

この経緯は11月6日に配信した「『10年後も闇将軍として君臨か』首相を辞めてから活発に動く安倍氏の今後」に詳しいのでご参照されたい。

内閣低迷の主因として、内部から批判の対象に

最大派閥の会長になるということは、即、党総裁選などで強大な発言力を持つキングメーカーになることを意味する。そして、その先に「3度目の首相」も見えてくる。安倍氏は「ポストコロナの経済政策を考える議員連盟」の会長に就任した。普通に考えれば、「ポストコロナ時代」にもう一度日本のかじ取りをする、という意欲があるということだ。少なくとも、そういう観測が出ることを楽しんでいたのは間違いない。

だが、その空気は今回の件で一変した。

党内には「首相を辞めてもまだ党に迷惑をかけるつもりか」「コロナ対策に政府・与党が一体として取り組む時に、ダメージは大きい」という批判の声がにわかに高まっている。「3度目の首相」の線は確実に消えた。次の衆院選で議席を失う可能性は低いだろうが、そこで当選しても「みそぎが終わった」ということで細田派を安倍派に衣替えできる環境ではないだろう。

安倍氏の説明に「納得できない」と応えた人は76%に

読売新聞社が26、27日に行った世論調査で菅内閣の支持率は45%だった。前月の61%から16ポイントの大幅下落だ。同紙によると、発足直後の調査から3カ月の支持率低下は29ポイントに及び、1978年3月以降の歴代内閣で、2008年の麻生内閣と並んで最大の下落となった。

各社の調査も似た数字が並ぶ。自民党の支持も落ちている。支持急落の原因は、菅内閣の新型コロナウイルス対策が後手に回っていることへの不満が主要因とみられるが、首相官邸や自民党幹部たちは、そうは考えない。この時期の「桜を見る会」問題が傷口を広げたという声が圧倒的に多いのだ。


※写真はイメージです

これは「自分たちは一生懸命取り組んでいるのだが、後から弾が飛んできている」と自己弁護する考えがあるからなのだろう。実際、読売新聞の調査では安倍氏の説明に「納得できない」と応えた人は76%に達している。

政府・自民党に対する風当たりが強くなればなるほど、自民党内の不満は安倍氏に向けられる。出口が見えない新型コロナ対策では、菅内閣も当面苦戦が続く。支持の回復も簡単ではないだろう。そういう局面が続く間は、安倍氏に対する身内の視線は冷たい。

早期決着を目指した安倍氏の思惑とはうらはらに、21年は安倍氏にとって厳しい年となる。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/251.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 苦悩の岸田派…宮腰元大臣が痛飲転倒 子分は不始末だらけ(日刊ゲンダイ)



苦悩の岸田派…宮腰元大臣が痛飲転倒 子分は不始末だらけ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/283272
2020/12/28 日刊ゲンダイ


岸田文雄前政調会長は頭を抱えるしかない?(C)日刊ゲンダイ

 “お公家集団”の一員とは思えない振る舞いだ。

 このコロナ禍に、自民党の宮腰光寛元沖縄・北方相(富山2区)が25日夜、富山市内のホテルであった会合に出席し、痛飲した揚げ句に転倒。右目の上を切り救急搬送された。

 大規模会合の回避を政府が呼び掛ける中、宮腰氏は漁業関係者30人超が参加した懇親会で、夕方5時半から約2時間にわたり会食。医療機関に迷惑をかけるとは、最低な議員だ。

 宮腰氏は過去にも“酩酊奇行”が話題になったことがある。「週刊文春」2018年11月1日号は〈「全裸でピンポン」現職大臣の実名〉と報道。07年のある日の深夜、議員宿舎でA議員の部屋のインターホンが鳴った。

 A議員の妻がのぞき穴から外を見ると、裸の男が立っており、妻の悲鳴を聞いたA議員がドアを開けると、既に全裸男の姿はなかったという。この全裸男こそが宮腰氏だった。当時、宮腰事務所は事実関係と、本人が酩酊状態だったことを認めていた。そんな迷惑議員の酒グセは、地元でも有名だ。ある自民党県政関係者はこう言う。

「宮腰さんはお酒が好きですからねぇ。普段は焼酎ロックを延々と飲んでいます。平時であれば問題ないのですが、懇親会が行われたのは、コロナ感染拡大への注意喚起のため県が『富山アラート』を発令した当日。皆、会合をキャンセルしたほどなのに、宮腰さんは2時間も飲んでいたというのだから、皆あきれてますよ。文春報道を引き合いに『裸にならないだけよかった』と冗談めかす人もいます」


宮腰光寛元沖縄・北方相は過去にも”酩酊奇行”が…(C)日刊ゲンダイ

宮腰氏はあらゆる問題に顔を出す“常連”

 宮腰氏といえば、政治とカネの問題が噴出した過去もある。宮腰氏の政党支部と資金管理団体が11〜16年、計約6000万円を後援会に移動。後援会は、支出についての詳細な報告義務がないため、政治資金の大半が“使途不明”状態だったと問題視された。目下、炎上中の鶏卵疑惑を巡っても名前が取り沙汰される。吉川元農相側に500万円を渡していたアキタフーズ前代表の手帳に、宮腰氏の名が記されていた。あらゆる問題に顔を出す“常連”なのだ。

 頭が痛いのは、宮腰氏が所属する岸田派会長の岸田文雄前政調会長だろう。80人規模の勉強会に出席し、自らコロナに感染した竹本直一元IT担当大臣に、後援会への計620万円の寄付が収支報告書に不記載だった国場幸之助衆院議員も岸田派所属。リベラルでクリーンな宏池会のイメージは見る影もない。秋の総裁選で惨敗だった岸田氏は子分たちの“奇行”に苦悩しているに違いない。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/252.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 東芝3号機は核爆発!<本澤二郎の「日本の風景」(3949)<プルトニウムの大量飛散は東芝のMOX燃料が原因だった!>原発板リンク
東芝3号機は核爆発!<本澤二郎の「日本の風景」(3949)<プルトニウムの大量飛散は東芝のMOX燃料が原因だった!>

http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/234.html



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/253.html

記事 [政治・選挙・NHK278] <ついに日経世論調査でも不支持が逆転!>内閣支持率42%に急落 不支持率は16ポイント上昇48% 

※2020年12月28日 日経新聞1面



※2020年12月28日 日経新聞2面 紙面クリック拡大


※テレ東 https://www.youtube.com/watch?v=cTBAw3zZFiQ




https://twitter.com/hamemen/status/1343172749640921088












http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/254.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 「不起訴で幕引き許されぬ」 桜費用補填問題で法律家980人が安倍前首相らを再度告発(長周新聞)
「不起訴で幕引き許されぬ」 桜費用補填問題で法律家980人が安倍前首相らを再度告発
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/19567
2020年12月25日 長周新聞

 安倍晋三前首相が「桜を見る会」前日に主催した夕食会(前夜祭)の費用補填問題について東京地検特捜部は24日、安倍前首相本人から事情聴取したうえで不起訴処分とし、配川博之公設第一秘書に罰金100万円の略式命令を出した。これに先立って21日、弁護士など980人で構成する法律家団体が、安倍前首相、後援会代表者の配川筆頭秘書、同会計責任者、資金管理団体「晋和会」会計責任者(政策秘書)の4人を、政治資金規制法違反および公選法違反による厳重な処罰を求めて東京地検に再度告発状を提出した。

公選法違反も問わぬ東京地検

 告発状を提出したのは、全国の弁護士、法律家などでつくる「『桜を見る会』を追及する法律家の会」(事務局長・小野寺義象弁護士)で、5月の告発時には621人だった会員は現在までに980人に達している。

 告発状では、2013年から7年7回にわたって安倍首相が主催した前夜祭のうち、2015〜19年まで5回分にかかる告発事実を以下のように挙げている。


会見する安倍前首相

 宴会場となったホテルニューオータニ東京やANAインターコンチネンタルホテルとの契約主体はあくまで安倍晋三後援会であり、飲食費の1人あたり単価が1万1000円程度であるところ、会費5000円だけを徴収し、1人あたり約6000円分の費用差額を安倍氏の資金管理団体「晋和会」が補填(後援会業務を肩代わり)していたにもかかわらず、後援会の収支報告書には前夜祭にかかわる収支が一切記載されていない。

 これまでの報道によると5年間の参加者数、宴会費総額、補填額(推計)の内訳は、

2015年 540名 宴会費427万円 補填額157万円
2016年 458名 宴会費407万円 補填額177万円
2017年 482名 宴会費427万円 補填額186万円
2018年 608名 宴会費448万円 補填額145万円
2019年 768名 宴会費634万円 補填額251万円

 であり、収支報告書の不記載額は、後援会としては、収入である会費計1428万円、補填額計916万円、さらに支出である宴会費計2343万円の計4687万円。「晋和会」としては、補填した計916万円ならびに同額の原資収入であり、不記載総額は2団体で計5600万円にのぼる。安倍前首相に関連する2団体は、これらを記載せず5年間にわたって収支報告書を山口県選管を経由して総務大臣に提出した。しかも会計責任者は、補填金を議員事務所の金庫から現金で出金し、口座記録を残さないようあえて現金取引をおこない、ホテル側から「晋和会」宛てに発行された領収証も廃棄するなど、綿密な隠蔽工作を施していたことが明らかになっている。

 告発状では、首相自身が必死で隠し、「ない」といい続けてきた、5年間で900万円以上もの補填分が実際に「あった」ことについて、「その原資がどこから得たのか、国民の関心は極めて高い」と指摘。政治資金規正法の立法趣旨は「政治資金の収支・流れを国民にガラス張りにすることによって、政治活動の公明、公正を確保」するものであり、「どこから流れてきたのかわからない金」が政治資金として使われることは「金で政治を買うことに繋がる」として、その原資の出所とともに真実を明らかにすることを求めている。

 とくに2019(令和1)年分の収支報告書は、国会で前夜祭問題が議題にのぼり、安倍首相自身が「会費はホテル側が設定」「後援会に収入支出は一切ない」「ホテルから明細書も見積書もない」などの虚偽答弁をくり返した今年5月以降に作成されたもので、前首相がみずからの答弁に合わせて事実を隠蔽するため、不記載の犯罪性を明確に認識したうえでの「故意」による行為であることも強調した。

 さらに告発状では、安倍前首相と同秘書らは共謀のうえ、法定上の除外事由がないのに、後援会を介し、選挙区内にある後援会員らに対して、一人あたり少なくとも6000円(5年間で計916万円)相当の酒食を無償で提供したことについても、公職選挙法で禁じた「寄附行為」として厳正な処罰を求めた。

 寄附の罪の公訴時効は3年であるものの、未解明の差額は過去2回分だけで200万円以上にものぼる。後援会による補填か、あるいはホテル側が後援会側との交渉によって値引きしたのか定かではないが、ホテル側の値引きであったとしても「後援会による参加者への寄附に該当するというべき」とし、さらなる捜査と解明を要求した。

正式起訴求め要請書も


安倍前首相と配川筆頭秘書(右端)11月・下関市

 告発に先立つ1日、「法律家の会」は東京地検特捜部に安倍前首相の正式起訴を求めて「要請書」も提出した。同時に発した事務局長声明では「前夜祭宴会費用の不足分は、安倍前首相の後援会ではなく、安倍前首相の資金管理団体である晋和会が補填しつつ、晋和会の収支報告にも補填の記載がなかった。このことは、安倍前首相に関連する二つの政治団体が、まさに“一体となって”、政治資金規正法違反をおこなっていたことを意味している。しかも、その補填金の出処が未解明であるということは、この問題のさらなる根深さを伺わせている」と指摘。

 「国会での虚偽答弁にとどまらず、安倍前首相は自らの責任を免れるために、料金設定についてはホテル側に、『桜を見る会』の開門時刻で後援会員に便宜を図った問題については旅行会社に、契約主体が誰かという問題については後援会会員に、それぞれ責任を転嫁してきた。そして今回、安倍前首相は、検察捜査が進展するにつれて、秘書に責任を転嫁しようとしており、自らが真摯に反省する態度などは、まったくみせていない」と批判した。

 検察に対して「安倍前首相らを不処分で終わらせたり、秘書をはじめ後援会や会計責任者など安倍前首相の部下だけを、略式起訴などの軽い処分で終わらせることは、絶対に許されない。徹底捜査のうえ、安倍前首相をはじめとする被告発人らを正式起訴するよう、強く求める」と要請した。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/255.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 病床逼迫・大寒波・変異種…新型コロナが日本の正月を直撃 感染拡大が止まらない(日刊ゲンダイ)





病床逼迫・大寒波・変異種…新型コロナが日本の正月を直撃
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/283276
2020/12/29 日刊ゲンダイ


Go Toトラベル今日(28日)から停止、時すでに遅し(西村経済再生相と新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長)/(C)共同通信社

 新型コロナウイルス第3波の勢いが止まらない。27日までの1週間平均の新規感染者数は3000人超と過去最多水準が続く。28日から「Go To トラベル」が全国で一時停止されたが、時すでに遅し。好転の兆しが全く見えない中、迎える年末年始。新型コロナの3つの悪材料が横たわる。

【病床逼迫】

 医療提供体制は深刻な状態だ。25日の厚労省の発表によると、コロナ感染者用の病床使用率は、23日時点で大阪67%、兵庫62%、群馬62%、高知60%、東京54%など8都道府県で、病床逼迫が最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の指標50%を上回った。ステージ3(感染急増)の指標25%超は、先月4日時点で5都府県だったが、23日時点では26都道府県と5倍超に膨れ上がっている。

 病床が逼迫する中、コロナ患者が増えるとの予測もある。26日時点の東京都の患者(入院、宿泊、自宅療養、調整中の合計)は約7000人。27日時点のグーグルの予測は、12月24日から1月20日の28日間で都の患者数は、1日当たり最大1万2000人超と見込んでいる。

 医療提供体制が手薄になる年末年始に患者急増とは踏んだり蹴ったりである。


病床逼迫は8都道府県がステージ4(新型コロナウイルスの顕微鏡写真=国立感染症研究所提供)

低温で18%感染者増も

【大寒波】

 今年は30日ごろから日本上空に強い寒気が流れ込み、大寒波が列島を襲う見通しだ。寒波は年明けまで居座るとみられている。気象庁によると、正月三が日の東京の平年の最低気温は1・4〜1・6度だが、今年はマイナス1〜0度の予報だ。27日の最低気温は5度程度で、正月は今より5〜6度程度低い。北京大のグループは、気温が1度下がると感染者が約3%増えると解析している。単純計算すると、気温要因で現在より15〜18%も感染者が増えかねない。

【変異種】

 英国で確認された感染力1・7倍の変異種ウイルスは世界各国に感染が広がっている。日本でも、とうとう空港検疫以外で2人の感染が確認された。さらには27日、英国滞在歴のある50代女性が、帰国時の検疫では陰性だったものの、その後、陽性だと分かった。検疫をすり抜けての確認で、「水際対策」の限界が明らかになった。ウイルスが市中に広がっている可能性も出てきたわけだ。

 加えて、日本で変異種ウイルスが発生する懸念もある。

「1日数万人の感染者が出ている欧米やアフリカに比べて、日本の感染者数はケタが少ないので、可能性は低いですが、日本国内で感染力が高い変異種が発生することも考えられます。水際対策に加えて、日本で起きる変異にも警戒すべきでしょう。英国はウイルスの遺伝子配列をしっかり調査していたので、変異種を早期に発見できました。ところが、日本の感染研などはウイルスの遺伝子調査や情報公開に後ろ向きです。タイムリーにウイルスの変異情報をつかんで対応できるのか疑問です」(医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏)

 よりによって、年末年始にトリプルパンチが直撃。正月明けの日本列島はどうなっているのか。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/256.html

記事 [政治・選挙・NHK278] PCR妨害での犠牲者をこれ以上増やすな(植草一秀の『知られざる真実』)
PCR妨害での犠牲者をこれ以上増やすな
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/12/post-61b31b.html
2020年12月29日 植草一秀の『知られざる真実』


立憲民主党の羽田雄一郎参議院議員が急逝された。

心からご冥福をお祈りしたい。

私も長野県佐久平で羽田氏講演会で講演をさせていただいたことがある。

父上の羽田孜元首相、羽田雄一郎氏にお会いさせていただいた。

政権交代をかけて実施される2021年の衆院総選挙を目前にして、あまりにも残念な事態になった。

死因は新型コロナ感染症と発表された。

極めて急激な重篤化、逝去だった。

羽田議員は12月22日に東京で面談や党の常任幹事会に参加。

24日午前11時半ごろ、羽田氏の秘書が参議院の診療所に

「羽田氏に症状はないが、近場の人に感染者が出た。

どこでPCR検査を受けられるか」

と問い合わせたという。

この時点で速やかにPCR検査が実施されていれば、感染を早期発見することができ、適切な医療行為が施された可能性が高い。

羽田氏は新型コロナ感染症に感染した場合に、重篤化しやすい基礎疾患を有していた。

タバコの喫煙者でもある。

感染症対策の基本は「検査と隔離」。

重篤化しやすい人の感染には特段の警戒が必要になる。

羽田氏は24日の夜に38.6度の熱を出した。

この時点で直ちに医師の診察を受ける必要があった。

25日朝には36.5度に熱が下がったが、夜には再び38.3度に上昇した。

この日は自宅で過ごし、都内にある民間のクリニックで27日午後にPCR検査を受ける予約を入れた。

そして、1日明けた27日に予約していたPCR検査のクリニックに向かう車の中で体調が急変。

羽田議員が「俺、肺炎かな」とつぶやいたあと、意識を失った。

救急車が手配され、病院に搬送されたが、夕刻に死亡が確認された。

24日の発熱から3日で帰らぬ人になった。

この事例で浮かび上がる重大事実は、PCR検査を迅速に受けられないという現実。

そのために、新型コロナウイルス感染症への感染確認が遅れる。

当然のことながら、医療的対応が遅れる。

基礎疾患を有する人の場合、年齢が高齢でなくても、一気に重篤化することがある。

逝去という最悪の事態を回避するには、早期発見、早期治療がカギを握る。

発熱する前の段階の24日にPCR検査を希望したにもかかわらず、検査を受けることができず、ようやく予約を入れられたのは27日だった。

この3日の時間差が生と死を分けた可能性がある。

諸外国ではPCR検査が広範に実施されている。

新型コロナウイルス感染症の最大の特徴は無症状の感染者が感染を拡大させている可能性が高いこと。

この点を踏まえると、感染拡大を抑止するには、広範にPCR検査を実施するしかない。

PCR検査には多くの批判もある。

武漢でのコロナウイルス感染症の患者から採取した遺伝子情報を基準としているのがPCR検査とされるが、ウイルス自体が分離、確認されていないから、PCR検査の陽性が示すものが定かでないとの指摘もある。

早期の新型コロナウイルスの分離、確認が期待されるが、このことによってPCR検査が無意味であると断定することもできない。

PCR検査が完全に無意味なものであるなら、世界中の科学者がこのことを大合唱するはずだ。

しかし、実際にPCR検査の陽性、陰性判定と、症状のある「感染者」との因果関係は存在しており、PCR検査全体を否定することは合理的でないと判断される。

感染拡大を抑止するには、「検査と隔離」の手法を活用する以外に有効な方法がない。

そうであるなら、PCR検査の大幅拡充を目指すべきだ。

ところが、日本政府は一貫してPCR検査の開放、拡大を阻止してきた。

その結果として多くの悲劇が繰り返されている。

検査抑制、検査妨害は、「利権」が背景だと判断される。

羽田氏の悲劇を踏まえて、この点の深掘りが必要不可欠だ。



http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/257.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 安倍前首相は潔く議員辞職すべき…秘書は罰金刑で済まない 郷原信郎「これだけは言いたい!」(日刊ゲンダイ)



安倍前首相は潔く議員辞職すべき…秘書は罰金刑で済まない 郷原信郎「これだけは言いたい!」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/283281
2020/12/29 日刊ゲンダイ


秘書が虚偽説明を続け、安倍前首相に虚偽答弁を続けさせていたというのか(「桜を見る会」での安倍前首相)/(C)共同通信社

「桜を見る会」前夜祭における費用補填をめぐる問題で、東京地検特捜部は、12月21日に安倍晋三前首相本人の事情聴取を行い、同24日に不起訴処分とし、配川博之公設第1秘書を政治資金規正法違反(収支報告書不記載)で略式起訴した。

 安倍氏の不起訴について検察は「収支報告書の作成に関与し、不記載を認識していたという証拠はない」と説明している。しかし、安倍氏が費用補填を知らなかったとすれば、費用補填について、その公設秘書から虚偽説明を受けていたことになる。秘書は毎年、前夜祭の費用を政治資金で補填していたのに、政治資金収支報告書に記載しないという「犯罪」を独断で繰り返し、昨年秋、国会での追及を受けた際に、安倍氏から費用補填の有無について説明を求められて虚偽説明をし、首相としての国会答弁で虚偽答弁を続けさせたというのだろうか、そうだとすれば、まさに「憲政史上、最低・最悪の公設秘書」だったことになる。

 本当に「独断」だったのだとすれば、刑事処分も、略式起訴・罰金で済むとは思えない。何年間にもわたって、「単独犯」で前夜祭の費用補填についての収支報告書不記載の犯罪を重ねた上に、安倍氏にも虚偽説明をして国会で虚偽答弁させ、今年春の収支報告書を提出するに当たっても、安倍氏に無断で、昨年春の「前夜祭」の収支を記載せずに報告書を提出したことになる。それが、すべて秘書の独断で行われた犯罪の発覚を免れるための隠蔽行為だったとすれば、犯罪の情状は最悪であり、不記載の総額が3000万円程度であっても、罰金で済まされるとは思えない。

 むしろ、秘書が略式起訴・罰金刑になったのは独断で行った悪質な犯罪でないからではないか。そうだとすれば、検察当局は、むしろ、安倍氏が費用補填を実質的に容認していたと判断していることになる。

 国会議員の秘書は議員に生殺与奪権を握られた不安定な身分だ。多くの秘書がパワハラに耐え、中にはリクルート事件での竹下登元首相の秘書の青木伊平氏のように、議員の「政治とカネ」の問題で自殺に追い込まれた秘書もいる。最近では、有権者への香典贈与の公選法違反の疑いを報じられて経産大臣を辞任した菅原一秀衆院議員は支持者らに対して「秘書が週刊誌と結託して自分をはめた」などと説明して秘書の名誉を著しく毀損した。もう、これ以上、国会議員秘書の悲劇が繰り返されてはならない。

 国会で嘘に嘘を重ねてきた安倍前首相は、検察でも嘘をつきとおし、秘書を「大悪人」に仕立て上げてまで、さらに嘘をつき続けるのだろうか。前首相として、これ以上醜態をさらすことなく、潔く議員辞職して政治家を「投了」すべきだ。



郷原信郎 弁護士
元東京地検特捜部検事。1955年、島根県生まれ。東大理学部卒。83年検事任官。「告発の正義」(ちくま新書)、「虚構の法治国家」(講談社)など著書多数。




http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/258.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 恐れ入りましたレベルの後手後手の人が、支持率低下で口だけ先手先手(まるこ姫の独り言)
恐れ入りましたレベルの後手後手の人が、支持率低下で口だけ先手先手
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2020/12/post-b0e58e.html
2020.12.29 まるこ姫の独り言


今頃「ウイルスに年末年始はない」と国民に呼びかけているが、何度も会食を続けてきた菅。

しかも、自分が国民に「マスク・手洗い・三密を避ける」そして「静かなマスク会食」は国民にお願いしたその日に、さっそく大人数の会食をする気持ちになれるのが不思議で仕方がない。

自民党議員の場合、立憲の羽田議員がコロナに感染してあっと言う間に亡くなったように、自民党議員だからと言ってコロナに年末年始はないし、忖度してくれるわけがないのに、特権意識だけはやたら強すぎる。

コロナ禍でも会食を屁とも思わずやった議員たちは、コロナがしぶとい事に戦々恐々としているのではないか。

そもそも、自分の事からしても後手後手の対応しかできない総理が「先手先手の対応指示」も素直に頷けない。

「先手先手の対応指示」 菅首相、感染防止対策徹底を呼び掛け
                12/28(月) 10:22配信 毎日新聞

>政府は28日から来年1月末まで全ての国・地域からの外国人の新規入国を原則停止する措置を講じるが、首相は「先手先手で対応するために指示した」と説明した。

>また首相は、新型コロナ対策の根拠法である新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正について「(飲食店の営業)時間短縮をより実効的なものにするために改正を視野に入れているのは事実だ。専門家の議論の状態も含めながら、できるだけ早く国会には提出したい」と述べ、来月召集される通常国会への早期提出に意欲を示した。


コロナ感染が低下した晩春から夏にかけて、国会で、秋冬の対策を徹底的に議論していたらと思うと、やっぱり安倍政権同様、菅政権もコロナに対しての認識が甘すぎたと思う。

ところが、通常国会も野党の反対を押し切って6月であっさり閉じてしまうし、コロナの感染拡大が言われてきた秋の臨時国会も、簡単に閉じてしまった。

やっぱり、危機感が相当欠如した政党としか思えない。

平時の年なら、「自民党しか政権を担えない」で支持を集めたかもしれないが、有事の際には、古い思考、そして頑迷な自民党議員では対応できないことが恐ろしい程、国民に知れてしまった。

国会議員である以上、これだけコロナの感染拡大が言われてきた年くらい、通年で国会を開くことは当たり前だと私は思っているが、菅政権はこんな未曽有のコロナ禍でも平然と国会を閉幕してしまった。

結局、コロナの猛威に耐えられなくなっている。

新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正だって、来年1月18日提出では、どう考えても遅すぎる。

最悪でも、秋の臨時国会の時に詰めていたら。。。

日頃から菅は「国民の命と暮らしを守る」と言う割には、国家閉幕が早すぎて唖然とする。

医療が切羽詰まってきて崩壊寸前だと言うのに、菅政権だけはのんびり、「静かな年末年始」をうたうだけ。

しかし、年末年始に急患が増えたらどうするつもりだろう。

年末年始、不安な人は多いと思うが。。。。




http://www.asyura2.com/20/senkyo278/msg/259.html

記事 [政治・選挙・NHK278] 感染症と利権〜あのとき、本当は何が起こっていたか(八木啓代のひとりごと)
感染症と利権〜あのとき、本当は何が起こっていたか
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-797.html
2020-12-29 八木啓代のひとりごと


さて、今年の新型コロナにからめて、2009年のメキシコ豚インフルについて言及されることがあるので、あの件について、私の知っていることを少しまとめておこうと思います。

まず、あのパンデミック騒ぎは、2009年4月mメキシコで謎の強毒性インフルエンザが発生し、バタバタ人が死んでいるというニュースから始まりました。豚由来であるということから、このメキシコ発と思われるA型H1N1亜型インフルエンザは豚インフルと呼ばれるようになったわけです。

現在では、感染症に地名を付けて呼ぶことは禁止されていますが、このときはまだそうでなかったことは追記しておきますね。

このとき、とりわけ若者の感染死亡率が非常に高いと報道され、政府が緊急事態宣言を出したことで、世界中で「恐怖の」感染症に対しての軽いパニックが起こりました。

日本でも空港検疫を行う「水際作戦」が実施されたのを覚えている人もいるでしょう。そうです。今回のCovid-19と同じです。

ただ、この水際作戦は、ほぼなんの意味もなかったことも、当時、やはり厚労省は(おそらく国内感染者数をわからなくするために)できるだけPCR検査を行わない方針を出したことも、当時からまっとうな医療関係者の間では批判が出ていました。

その実態は、この2009年5月のお医者さんのブログ記事でよくわかります。


韓国からの帰国者発熱相談の電話、早朝あり、ソウルの国際空港での感染地域からのトランジット客接触否定できないため、“発熱相談センターに連絡・相談の上、受診します”と答えた。その患者が来院したが、”インフルエンザA”の判定となった。
で、保健所に相談したところ、”当県では、感染流行地域・国からであっても、ウィルス検査はしません”という県の方針ということ、電話の上、確認した。国からの達しはまだ無いはずなのに、“通常型の季節型”と全て見なしてしまう方針のようだ。 国・県の隠蔽方針を身をもって実感してしまった。
https://intmed.exblog.jp/8304037/


と書いてあります。ほらね、すごいでしょ。(ちなみに、この時代はツイッターではなくて、2ちゃんねる全盛期でした。懐かしいですね)

そのあたりのバカバカしさは、医師であり作家の海堂尊氏のこの豚インフル事件をモチーフにした「ナニワ・モンスター」でも描かれています。(今回の新型コロナがらみで、この本を「現在を予言した本」として取り上げているむきがありますが、別に海堂氏が超能力者で現代を予言したのではなく (たぶん)、厚労省は2009年に犯した同じ過ちを、性懲りもなく繰り返しているに過ぎないわけ)

さらに言うと、2009年5月1日に首都圏で初の高校生の感染が出たということで、当時の舛添大臣が緊急記者会見を行った直後に、それは誤判定でシロだったという発表があり、舛添大臣がフライングをやったとして謝罪に追い込まれる事件がありましたが、このときの国立成育医療センターの斎藤昭彦感染症科医長の談話が、「簡易検査の診断精度は約8割だったので、最初の判定が誤っていた」ということでした。

現在のCovid-19で、PCR検査の感度が8割にすぎないだとか誤判定が多いとかいう初期の「検査スンナ派」の主張はどうもここから来ているふしがあります。で、これに関しては10年経ったら技術の進歩があるってことを想定してないのもどうかと思いますが、ただ、この時点ですら、私の知り合いの関係者の複数の方から、「横浜衛研の技術水準から考えて、この時点でRT-PCRの結果はちゃんと出ていて、それがストレートにクロだったから病院に収容し、大臣が記者会見を設定したはず。そのあと、水際作戦が大失敗だったことを認めたくない厚労省からクレームが来て、感染研の検査ではシロと出たと主張し、無理に撤回させられたのではないか」という疑惑が表明されていたことは付記しておきます。

さらにばらしちゃいますと、このとき、この豚インフルの遺伝子データ自体、CDCから送られてきたものを、全国の研究機関に回してみんなで総力を上げて研究したらよいものを、なぜか、感染研が抱え込んでしまって出さないので、大学などの研究機関の人たちがイライラしていましたよ。結果的に豚インフルは「大したことない、ただのインフル」レベルだったから良かったようなものの、こういう事態なのに縄張りに固執するのかぁ的な、かなりアレな危機対応だったのは確かです。

(なんであたくしがこういう事を知っているかといいますと、思い余った研究者の方々から、メキシコと強いコネクションがあるあたくしのところに、いろいろ問い合わせがあったからです)

結果からいうと、メキシコ豚インフルは、当初、世界を震撼させましたが、今の新型コロナのようなことになりませんでした。

その理由は簡単で、危惧されたような強毒性ではまったくなかったからです。もちろん死者が出たのは事実ですが、例年のインフルエンザと大して変わらないものだった。

(ちなみに、感染症としては、その前のSARS(SARS-CoV-1)のほうが致命率は遥かに高かったのですが、早い時期に封じ込めに成功したため、局所的な流行にとどまり、こちらも大事には至らなかったのは皆さん御存知の通り)

で、現在の新型コロナに対して、各国の対処が後手後手に回ったのは、実は、このときの「大山鳴動ネズミ一匹」感が強かったことと、実は無関係ではありません。

新型ウイルスによるパンデミックをリアリティを持って描いた2011年のヒット映画『コンテイジョン』でも、そういう台詞があります。

では、なぜ、メキシコ豚インフルに関しては、その程度のものが、当時、一時とはいえ、あそこまで「世界を震撼させるニュース」となったのか。

その最大の理由は、メキシコで、「若い人が感染しやすく、しかもバタバタ死んでいる」と大々的に報道され、メキシコ政府が速攻で緊急事態宣言を出したところにあります。

ここで、「結果的にそこまでする必要はなかったけど、メキシコ政府は危機管理に熱心だったんだな」と思ったあなたは考えが甘いですよ。

当時のメキシコは、そういう状態ではなかったからです。

この少し前、2006年に、メキシコでは大波乱となった大統領選挙がありました。この話は、ちゃんと書くと長くなるので、ものすごく端折って説明しますね。

当時、人気絶頂の野党知事が大統領選に満を持して立候補表明したのですが、その支持率たるや首都圏でなんと80%。このまま大統領選挙となれば、政権交代になることは、ほぼ誰の目にも明らかな情勢でした。

そこで突然起こったのが、「メキシコ版陸山会事件」といえるような事件です。その候補ロペス=オブラドールに突然、贈賄疑惑が持ち上がり、なぜか秘書が大金を受け取っているのを隠し撮りしたとされるビデオがテレビで公開され、大スキャンダルとなったのです。

結局、そのビデオは捏造と判明し、「証人」として出てきた人物の証言も矛盾だらけで、とうてい信憑性がないことが明らかになったのですが、それでも、メキシコ検察は暴走し、今度は「書類の書き間違いミス」を理由に大統領候補を訴追しようとします。(うわー、デジャブ感すごいですね。ただし、陸山会事件は、このメキシコの一件の3年後です)

さすがに、政治家本人が知るわけないスタッフの書き間違いレベル(それも耳を疑うレベルのショボさ)で、百歩譲っても修正申告すれば終わりじゃん、みたいなネタをたてに、現役政治家、それも有力野党候補を逮捕しようとする動きには、メキシコ中のまともな人が、民主主義を踏みにじるものとして声を上げたわけです。

そして、その挙げ句、ある新聞のスクープで、この野党候補をなんとかして嵌めようとした密談の録音記録がリークされるに至って、100万人のデモ隊が大統領宮殿を取り囲む騒ぎとなり、さすがに検事総長が辞任し、検察は逮捕を取り下げるということで、この件は決着します。しかし、この騒動の間もその後も、野党候補は「疑惑がある」として、政府の息のかかった TVでバッシングされ続けていました。

で、その状態で、大統領選挙が行われたわけですが、なぜか、投票直前になって電子投票に切り替えられるなど、いろいろ、土壇場で「奇妙な」手続き変更がなされ、しかもなぜか「無効票」が1割近く出るなどという不思議なことがあったあげくに、大統領選は1%に満たない微妙な差で、その野党候補は敗北します。

当然ながら、この大統領選は、多くの国民の不信を買いました。今回の米国大統領選挙とは全く別の意味でね。

ていうか、まともな人なら、おかしいやろと思うレベル。

あまりの世論の批判に、新大統領カルデロンは、メキシコ史上初めて、公開の場で大統領就任式典ができなかったほどでした。ほんとは、憲法広場に面した大統領宮殿の広いバルコニーでやるんですけどね、罵声の渦になるのがわかってたんで、非公開で、大統領宮殿の中でひっそりやったわけですよ。つまり、トランプや安倍みたいに、就任式の間ぐらい盛り上げてくれそうなアレな熱狂的な支持者すらいなかったわけ。

ですから、就任後もメキシコシティにはデモの嵐が吹き荒れていました。その中心にいたのが、あの国の場合、若者世代だったわけです。メキシコの若者は、本をたくさん読みますし、政治を語るのは未来を担う自分たちの権利だと思っていますからね。

で、そのタイミングでの、豚インフル「突如襲来」だったわけです。

さすがに、若者がバタバタ罹患して死んでいるということになると、デモどころではないですよね。

コンサートやライブも中止、レストランも閉鎖(テイクアウトと配達のみ営業)。当然、反大統領デモ....とりわけ、史上最大規模の抗議集会となるはずだったメーデーのイベントも中止。

で、史上最低の支持率だった新大統領はというと、この危機に、あたかも吉村大阪知事の水を得た魚の如く、TV出ずっぱりで、さも「やったふり」感ある演説などの成果で、それなりに支持率も上がります。

が、それが、どうもおかしいんじゃないかということになったのは、それから数週間後。

日本でも、メキシコ産というだけでアボカドが店頭から消えたり、メキシコ料理店が閑散としたり、豚肉の売上が下がったりというすごい見当違いな影響まで与えた「きわめて危険な感染症」のわりに、その肝心のメキシコで、

「それはいいけど、知り合いで罹った人いる?」
「誰か具体的に死んだ人、知ってる?」
......って話になっちゃったんです。

で、実際に、私の友人が、ある依頼を受けて、インタビューをしようと病院関係者などに当たってみたら、驚くべき事実が。

「統計数字上では大発生しているはずの首都圏なのに、豚インフル患者を多数治療したり、死者を出したという病院自体が、聞いて回った限りではひとつもないし、紹介してもらおうにも、医療関係者すら知らない」という「はあ?」みたいなことになったと。

あまりのことに、最初は病院側の隠蔽も疑ったようですが、病院で働いていらっしゃる皆さんの雰囲気を見ていると、どうもそういう気配もない、というわけ。ていうか、一病院だけならともかく、公立私立を問わず複数の病院やクリニックが、口を揃えて隠蔽するってちょっと無理があるし。

で、バタバタ死んでたはずの死者はどこに行ったのかという話ですよ。ゾンビになって蘇るわけないんだから。

で、5月中旬になると、今度はメキシコの死者数統計がころころ変わり、その数字が無茶苦茶すぎて、もう誰も政府発表を信頼できないというレベルに。

検査方法が変わったからとか定義が変わったからと言われたって、死人の数がポロポロ変わる......それも、超過死亡を計上してどんどん増えるならわかるのですが......どんどん少ない方に変わるって、ありえないっす。

挙句の果てに、数日で数百人に及んでいたはずの死者が、実はたったの 7人でした、とか....(爆)
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-358.html

で、このあたりになると、メキシコ(の政府発表)以外では、全世界的にも死者はあんまり出ていないということも統計的に明らかになって、豚インフルは存在はするけど弱毒性のようだというコンセンサスが、世界的なものとなったわけです。

その一方でですね、これが明らかになる前に、メキシコは国家危機だと大騒ぎしたことで、かなりの額の海外援助を獲得したわけですよ。世銀から、2億500万ドルの供与です。それ以外にも、世界各国から援助が届いてます。さらに、緊急事態宣言でメキシコの株価や為替は一時的に大幅落したわけですが、株や通貨レートが下がるのが予めわかっていたら.......もちろんボロ儲けできる人がいますよね。そういう疑惑も......

で、本来なら、その後、その疑惑が延々突っ込まれることになるはずだったのでしょうが、それと前後して、その問題のカルデロン大統領は「麻薬戦争」と称して、マフィアに喧嘩を売り、メキシコ全土を混乱に叩き込むという、超特大ガチャポンをやってくれたわけです。

やばくなると戦争を始めるというのは、トンデモな権力者の常套手段ですが、メキシコの場合、なんぼなんでも隣の米国に宣戦布告できないし、グァテマラじゃ戦争にならないし、ってところで、大義名分が立ちそうだったのが、麻薬ってことですね。これが実は、いまでもメキシコを蝕んでいる麻薬テロの元凶です。

それまでだって、メキシコに麻薬マフィアはいましたが、メキシコって単なる通り道だったんで、まあ、マフィアがそれで儲けるっていうことについての道義性や犯罪性はさておいて、実は一般のメキシコ人の生活にはあんまり関係なかったんですが、メキシコ政府が本腰でマフィアと戦争はじめたもんだから、国内の治安がぼろぼろになり、民間人が多数巻き添えになるという事態となったわけです。まあ、日本各地で、暴力団の死にものぐるいの本格的抗争が始まったというような状況を想定してもらえればと思います。しかも、そこに米国からじゃぶじゃぶ武器が流れ込むわけでしてね。

そうやって、それまでの、日本の女子大生でも一人旅で呑気に気軽に田舎を旅行できるようなメキシコは、もろくも消えてしまったわけです。

まあ、これと比べれば、国民の窮乏をよそに、アベノマスクやら持続化給付金といったコロナ対策まで利用してちゃっかりお友達利権を作る程度の安倍とか菅は、しょせん小悪党に過ぎないとはいえなくはないですが。

救いは、先に述べた2006年大統領選で、みんな納得のできない負け方をした大統領候補ロペス=オブラドールが、いま、政権の座にあるということですが、(一昨年、彼が大統領選で勝ったとき、たくさんの人たちが憲法広場に三々五々集まって、感動のあまり号泣していたのは、そういう理由です)、なんせ、10年に渡る麻薬戦争で、もう国内ボロボロだし、20年以上続いた新自由主義で、片っ端から民営化されてしまっているし、あげくにメキシコの収入源の石油も暴落でと、三重苦の中で苦戦しているようなのが気の毒です。

日本で(大阪で)政権交代が起こっても、さんざんボロボロにされ食い物にされ尽くしてしまったあとだと、後継者が立て直すといっても、そう容易なことではないという実例がここにありますので、皆さん、ずるずる騙され続けないように、腹をくくってくださいね。



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