GoToトラベル事業の全国展開とワクチン接種の無償実施は、完全に矛盾する !
安倍内閣のコロナ対策の深層・真相は ?
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/11/09より抜粋・転載)
────────────────────────────────────
1)IOCのバッハ会長が来日して、菅首相・小池都知事と会談する !
IOCのバッハ会長が来日して、菅義偉首相や東京都の小池百合子知事と会談するという。
11月15日に来日し、18日まで滞在すると報じられている。
菅内閣は、2021年の東京五輪開催を強行する姿勢を示しているが、欧州ではコロナ感染が急拡大している。日本でも陽性者数が急増している。
2020年秋から2021年春にかけてのコロナ感染再拡大が懸念されてきたが、その懸念が早くも現実化しつつある。
2)コロナ感染拡大で、欧州各国は、再び行動抑制を強めている !
新型コロナウイルスの感染拡大で、欧州各国は、再び行動抑制を強めている。
この状況下でのバッハ会長の来日であるために、五輪中止の打診ではないかとの憶測も生まれている。1日当たりのコロナ死者数は再拡大に転じている。
昨年4月に1日当たり死者が週平均で、6799人のピークを記録して以来、5000人規模に減少していたが、10月末から11月初にかけての、1週間の1日当たり死者平均値が、6586人に達した。昨年4月のピークを更新する勢いが示されている。
3)菅内閣は、海外から日本国内への人の移動制限を緩和する方針だ !
東アジアでのコロナ死者が少ない状況に変化はないが、菅内閣は、東京五輪実施に向けて海外から日本国内への人の移動制限を緩和する方針を示している。
感染が急拡大している欧州からの人の移動を拡大させれば、連動して国内での感染が再拡大する可能性は高い。
また、菅内閣は、GoToトラベル事業を全国展開しており、この結果として、日本全国に感染が広がっている現状もある。
4)菅内閣は、GoToトラベル事業の全国展開を推進している !
菅内閣は、コロナ感染拡大の影響が限定的である、との判断を前提に置いて、GoToトラベル事業の全国展開を推進し、感染拡大に対する警戒姿勢を示していない。
日本のコロナ感染死者数推移から見れば、過度の警戒強化は必要ないと言えるが、その一方で、すべての国民に対する、ワクチン接種を、政府が、「無償で実施する方針」を示している。
5)GoToトラベル事業の全国展開と
ワクチン接種の無償実施は、完全に矛盾する !
二つの施策は、完全に矛盾する。
コロナ感染拡大に対する警戒を緩めるなら、国民全員に対する、ワクチンを政府が一括買い上げる必要は生じない。ワクチン接種にかかる事故発生時の損害賠償責任を、国が肩代わりする必然性も生じない。ところが、菅内閣は、コロナ感染拡大に対して、警戒的な姿勢を取らないのに、ワクチンについては、巨額の財政資金を投じて、一括買い上げ、賠償責任肩代わりの措置を、取ろうとしている。
6)ワクチン事業者が、巨大利得を獲得
する事を、政府が全面支援している !
コロナ騒動を背景に、ワクチン事業者が、濡れ手に粟の巨大利得を獲得することを、政府が全面支援しているように見える。
コロナ感染拡大の影響が欧米と東アジアでまったく異なる様相を示す。
欧米のコロナ感染拡大で、欧米の被害状況は、極めて深刻である。
この被害状況が存在するなら、コロナ感染拡大阻止に対する、徹底的な政策対応が必要になる。
―この続きは次回投稿しますー
(参考資料)
○日本の新型ウイルス検査、少なさに疑問の声 !
(www.bbc.com:2020年4月30日)
日本はなぜロックダウンをしないのか? 世界中の友人から何度、そう聞かれたことだろう。ヨーロッパやアメリカの現状を考えれば不思議ではない。ただおそらく、問いの立て方が間違っている。台湾、香港、韓国、中国本土の大部分も、これまで一度も全面的なロックダウンを実施していない。
日本で起きていることを理解したがっている人にとってより不可解なのは、なぜ新型コロナウイルスの感染症COVID-19の検査がこれほど少ないのかだ。
ドイツや韓国と比べたとき、日本の検査件数は0を1つ付け忘れているようにみえる。
日本の感染流行の中心地、人口約930万人の東京をみてみよう。2月以降、COVID-19の検査を受けた人は1万981人しかいない。うち4000人強が陽性だった。
この結果は、検査人数の少なさと、陽性の割合の高さの両方において際立っている。
ここからわかるのは、日本ではすでに病状が明らかな人だけを検査していることだ。実際、医師向けのガイドラインは、患者が肺炎にかかっている場合だけ検査を勧めるべきだとしている。
そのため、検査を受けたいと思っている人の中に、かなり異常な経験をする人が出ている。
ジョーデイン・ヘイリーさんは、日本で翻訳家として働くアメリカ人だ。彼女はスカイプを通した取材で、日本語が達者ではない友人が検査を受けようとして、何が起きたかを語った。
日本は検査対象を広げるべきだと指摘する人もいる(都内の病院、4月17日撮影)
彼女の友人に発熱とせきがみられたのは4月10日のことだった。ガイドラインに従い、4日間様子をみた。
「そのころには彼女は呼吸がしにくくなり、酸素欠乏で目まいもしていました」とジョーデインさんは話す。「COVIDホットラインに電話しました。支援を拒まれました。友人が病気なら彼女自身が救急車を呼ぶべきだと言われました」。
翌日(4月15日)、友人はクリニックを見つけ、肺のレントゲン撮影をしてもらった。医師は、おそらくCOVID-19にかかっているだろうが、入院するほど悪くはないと言った。そして、自宅に帰って自主隔離するよう伝えた。
翌16日深夜、友人からジョーデインさんに電話があった。友人は苦しんでいた。
「背後で救急隊員の声が聞こえました。彼女は激しくせき込んで息を切らし、何を言っているかわからないほどでした。受け入れてくれる病院が見つかるまで、2時間かかりました。その間、彼女の呼吸はどんどん苦しくなっていきました」
病院に着くと改めて肺のレントゲン撮影を受け、自宅近くの保健所に連絡してPCR検査を受けるよう言われた。しかし医師は紹介状を書こうとしなかった。友人はタクシーで自宅に戻された。
「彼女は病院で、タクシーに乗ったら窓を開けなさい、よくなるでしょうと言われたんです」と、ジョーデインさんはあきれた表情で言う。
4月17日になり、ジョーデインさんは近所の保健所に電話した。2時間にわたって電話はたらい回しされた。その後、いくつもの質問に答えた。そうしてやっと、友人の予約が取れた。ただ警告を受けた。
「友人は必ず通用口から入るように」。ジョーデインさんは告げられた。「彼女はどこで検査を受けるか、絶対に誰にも言ってはならない。混乱を招きますから」
命が脅かされていると考える人が不安を覚える以外に、それがどんな影響を及ぼすというのか? 日本のCOVID-19の死者はいまだ非常に少なく、400人に満たないのだ。
◆日本:感染者公式発表の人数の20 〜50 倍
=28 万 〜70 万人になるかもしれない !
いったい何人くらい? 彼もはっきりはわからない。ただ、慶応大学の結果から、公式発表の人数の20〜50倍になるかもしれないと、渋谷教授はみている。つまり、日本で28万〜70万人が感染している可能性があることになる。
検査が増えなければ、実情はわからない。しかし事例証拠からは、感染は報告されているよりずっと広がっているとの見方に真実味があることがわかる。
比較的少ない死者の中には、有名コメディアンの志村けんさんや俳優の岡江久美子さんが含まれている。注目を集めた感染者としては、相撲の力士7人やテレビ司会者、元プロ野球選手2人、有名映画脚本家などがいる。
「現在東京で新たに感染が確認されている人の70〜80%は、既知のクラスター(小集団)にいた人ではありません」と、日本医師会会長の横倉義武医師は言う。「もっと速やかにPCR検査を実施し、もっと素早く結果を出す必要があります」。
公式発表によれば、東京の新たな感染者はここ1週間、減少傾向にある。いいニュース? いや、必ずしもそうではない。
「人数は本当に減っていると信じたい」と横倉医師は話す。「しかし、それを判断するには検査の数が不十分です」。
このことは、日本が緊急事態宣言を解除できるかに直接影響を及ぼす。宣言は現時点で5月6日に終了の予定だ。
「現段階で緊急事態宣言は解除できません」と横倉医師は言う。「解除には、新たな感染者の安定的な減少と、実効再生産数が1を大きく下回ることが必要です」。
相撲は無観客で開催されている(大阪で、3月8日撮影)
日本では今週、ゴールデンウィークが始まった。沖縄県の玉城デニー知事によると、連休中の沖縄への航空便を予約した人は6万人に上るという。
○宮根誠司氏、専門医師の「実際の感染者数は12 倍いる」
発言受け「東京や大阪の数字はあくまでも
検査を絞って見えているだけの数ということか ?」
(topics.smt.docomo.ne.jp:2020年04月27日14時56分)
スポーツ報知:
宮根誠司氏、専門医師の「実際の感染者数は12倍いる」発言受け「東京や大阪の数字はあくまでも検査を絞って見えているだけの数ということ?」
4月27日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月〜金曜・後1時55分)では、新型コロナウイルスの感染拡大について特集した。
この日の番組には全国紙各紙に「実際の国内感染者数は発表されている数の12倍、15万人以上いる」と発表した群星沖縄医療研修センター長の徳田安春医師がリモート出演した。
宮根誠司キャスター(57歳)は26日の感染者数が東京で13日ぶりに100人切りの72人、大阪で16人というグラフを見ながら、「我々は、どうしてもこの数字を目安にするんですが、これはただただ(表面に)見えている数字なんでしょうか?」と質問。これに徳田氏は「発表されている数字の12倍はいると考えています」と断言した。
これを受け、宮根氏は「この72とか16という数字は、あくまでも検査を絞って見えているだけの数ということですね」と話した。