※週刊現代 2020年10月24・31日号 紙面クリック拡大
ここにきて、安倍前総理に「新たな野心」が復活か…? 再々登板の「仰天シナリオ」 細田派の分裂回避、と「安倍氏復帰」待望論
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2020.11.02 週刊現代 現代ビジネス
出身派閥のパーティーに出席
「安倍前総理は議員会館の事務所に毎日通い、夕方6時頃に帰宅されているようです。挨拶すると気さくに応じてくれ、体調も良さそうです」
こう話すのは安倍前総理と同じ衆議院第一議員会館12階に事務所を構える自民党議員だ。
潰瘍性大腸炎の悪化による辞任から約1ヵ月、安倍前総理は精力的に活動している。
9月28日には、東京・芝公園のホテルで開かれた細田派の政治資金パーティに出席した。
98人が所属する最大派閥・細田派は、安倍氏の出身派閥だ。総理就任前に派閥からは抜けているが、復帰に期待する声は根強い。
「安倍氏は細田派所属議員のパーティにも顔を出しており、徐々に派閥に戻っていくようです。
細田派のドンである森喜朗元総理も10月12日、細田博之会長の政治生活30年を祝う会で、『細田さんからも、早く安倍さんに帰ってきてもらえと言われた』と話していました」(細田派担当記者)
派閥復帰の先には、総理を経験した後に会長に就任するという「仰天シナリオ」まである。
「細田派は、下村博文政調会長や稲田朋美元防衛相、西村康稔経済再生担当相など、首相候補が乱立し、分裂の危機にあります。ここをまとめられるのは安倍前総理しかいない」(細田派中堅議員)
安倍氏は細田派議員のパーティで、「(衆院選の時期も)2ヵ月前なら私が決められたんですが」と軽口を叩いたという。キングメーカーを目指し、新たな野心が燃え上がっているのか。
『週刊現代』2020年10月24・31日号より