収容所化を進め、経済システムを揺るがす政策に反発するのは当然
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2020.09.29 櫻井ジャーナル
COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)対策だとして少なからぬ国がロックダウン(監禁政策)を実施、社会は収容所と化した。人びとの行動が厳しく制限され、監視システムが強化されつつある。囚人のような立場になったことからフラストレーションが高まり、飲酒や喫煙へ逃げ込む人が増え、失業、ホームレス、そして自殺の増加といった深刻な社会問題を引き起こした。そうした政策への反発が高まるのは当然。最近ではスペインでのロックダウンに反対する運動が話題だ。
日本では「自粛」に留められたが、それでも似たような問題が指摘されている。そうした収容所化政策を推進するように求めていた勢力に対する反発は弱くないだろう。多くの国ではそうした政策を推進した政府に怒りの矛先は向けられているだろうが、日本の場合は野党が収容所化を求めていた。これは社会システムを揺るがす政策であり、付け焼き刃の政策でごまかせるようなものではない。
本ブログでは繰り返し書いてきたように、アメリカを中心とした支配システムは1970年代から崩れ始めている。そこで導入されたのが金融マジックとも言うべき新自由主義だが、問題を解決することはできず、深刻な状態が2008年9月に表面化した。アメリカの大手投資会社リーマン・ブラザーズ・ホールディングズが連邦倒産法の適用を申請したのだが、これは金融資本を救済するために仕掛けられたショックだと考えられている。
そのショックを利用し、ジョージ・W・ブッシュ政権やバラク・オバマ政権は「大きすぎた潰せない」という口実で金融機関を救済、「大きすぎて罪に問えない」ということでその責任者を不問に付した。そうした政策で支配システムの腐敗はさらに進み、システムの維持は困難になりつつある。WEF(世界経済フォーラム)の創設者であるクラウス・シュワブは今年6月、「パンデミック」を利用して資本主義を大々的に「リセット」すると語っているが、そうせざるをえない状況に陥っているということだ。
パンデミックを利用したリセットは2010年の段階で考えていた人たちがいる。本ブログでは繰り返し書いてきたが、この年の5月、ロックフェラー財団とGBN(グローバル・ビジネス・ネットワーク)は「技術の未来と国際的発展のためのシナリオ」と題された報告書を発表、その中でパンデミックによる経済へのダメージも指摘されている。人や物資の国際的な移動が止まることから旅行業のような産業や販売網は特に大きなダメージを受けると見通されていたのだ。
パンデミックに対する対策も提示されている。社会的にはマスクの着用、公共施設やマーケットの入り口における体温の測定が強制され、そうした管理、監視体制はパンデミックが去った後も続くと想定しているのだが、それだけでなく、市民は安全と安定を求めて自らの主権やプライバシーを放棄、生体認証が義務づけられるとされている。経済システムの破綻で暴動、あるいは革命が起こる前に庶民を刑務所へ入れてしまおうということだろう。
2019年10月18日にはニューヨークでコロナウイルスが全世界で流行するというシミュレーションが行われている。イベント201だ。主催者はジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターやビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団。イベント201が開催された日に中国の武漢で各国の軍人が集まって行われた競技大会が開幕、その翌月にCOVID-19の感染者が初めて見つかったとされている。
ところで、社会を収容所化しようという目論見が昔からあることも本ブログで書いてきた。例えば1968年にマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された直後に2旅団が編成されたガーデン・プロット作戦、多くのアメリカ市民を拘束することを目的としたレックス84、戦争に反対する人びとの監視を含む治安作戦を定めたヒューストン計画などだ。
ヒューストン計画はリチャード・ニクソン政権の司法長官、ジョン・ミッチェルが強硬に反対したことなどから実現していないが、ジミー・カーター政権でFEMAとして再浮上、1980年代に始まるCOGに続く。このプロジェクトを実際に動かす切っ掛けになったのが2001年9月11日に引き起こされた世界貿易センターや国防総省本部庁舎(ペンタゴン)に対する攻撃だ。
今回、パンデミックを演出して危機感を煽り、ワクチンの強制的な接種を推進しようとしている勢力が存在する。そこで彼らは数値マジックを展開した。アメリカの場合、病院で死人が出ると検査をしないまま死亡診断書にCOVID-19と書き込むことが推奨されたことがスコット・ジャンセン上院議員や現場の医師や看護師から指摘されている。
また、標準的に使われているPCR検査(ポリメラーゼ連鎖反応)に問題があることも知られている。この検査は検体内のウイルスのゲノムの破片を検出しているだけなので、ウイルスの残骸があっても陽性になり、ウイルスそのものを見つけているわけではないからだ。風邪の原因であるベータ・コロナウイルスでも陽性になる可能性がある。
人間の免疫システムはCOVID-19に対して機能しているので、SARS-CoV-2が体内に入っても発病しないケースが少なくないはず。感染しても7割から8割は症状が出ないか軽く済むことは公的な機関も認めている。
この病気のイメージをマスコミはエボラ出血熱のようなウイルス性出血熱、ペスト、天然痘といった病気と同じであるかのように描き、人びとを脅したが、実際は違う。イギリス政府が3月19日にCOVID-19をHCID(重大感染症)から外したのもそのためだ。
どの国でも死亡した人の大半が高齢者で、心臓病、高血圧、脳卒中、糖尿病、悪性腫瘍(癌)、肝臓や腎臓の病気を複数抱えていることが大半だが、SARS-CoV-2に感染していると、死因に関係なく「新型コロナウイルスの患者が死亡した」と報道されている。