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2020年8月30日07時40分 〜
記事 [政治・選挙・NHK275] 原発ゼロ明記しないなら新党はご臨終(植草一秀の『知られざる真実』)
原発ゼロ明記しないなら新党はご臨終
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-22c25e.html
2020年8月29日 植草一秀の『知られざる真実』


安倍首相が辞任し、自民党は新しい党の代表を選出する。

新しい内閣はコロナ緊急事態対応、選挙管理内閣の色彩を帯びる。

衆院任期は2021年10月。

これまでに次期衆院総選挙が実施される。

2021年に延期した東京五輪の環境は一段と悪化している。

IOCは2020年10月には実施の可否について判断するものと見られる。

現状では感染は収束しておらず、本秋から来春にかけて感染拡大の第2波が襲来する可能性も高いと見られる。

最終的に五輪は中止に追い込まれる可能性が高まっている。

衆院の解散・総選挙のタイミングは狭まりつつあり、年内に実施される可能性が高まっている。

安倍政治に対峙する勢力は、この機会に一気呵成に政権奪取を目指す必要がある。

安倍政治が長期化してしまった最大の理由は、国政選挙で野党陣営が市民の強い支持を得られなかったことにある。

選挙に参加する有権者は5割。

その半分が自公に投票している。

反自公に投票する有権者が5割存在するのに、反自公陣営は議席全体の3分の1しか獲得できなかった。

小選挙区、1人区の選挙では当選者が一人しか出ない。

この選挙制度に的確に対応できてこなかった。

安倍政治に対峙する明確な政策路線を明示する。

その上で、候補者調整を進め、一つの選挙区に一人の候補者を擁立することが勝利の必要条件だ。

この必要条件が満たされずに来た。

野党の失態は二つの側面から捉えることができる。

第一は、安倍政治に対峙する明確な政策路線を明示することができなかったこと。

憲法・安全保障政策

原発

経済政策

に明確な政策路線を明示することが必要不可欠だ。

安倍内閣の憲法破壊を認めない。

原発推進を認めない。

弱肉強食推進の経済政策を共生の経済政策に転換する。

この政策路線が明確に示されてこなかった。

第二に、候補者調整が十分に実行されなかった。

一人しか当選者が生まれない選挙で野党が複数の候補者を擁立すれば、与党候補が勝利するのは自明だ。

候補者調整が十分に行われなかったことが安倍政治の長期化を許した大きな原因である。

この失態の責任を負うのが旧民主党、旧民進党である。

この政治勢力の最大の欠陥は、党内に自公政治の主張と反自公政治の主張が同居していること。

「水と油の混合物」なのだ。

この状態を放置したままで、主権者に支持を求めても無理だ。

この問題の解消が必要不可欠なのだ。

紆余曲折を経て、今回、立憲と国民が合流することになった。

創設される新党では、

「立憲主義の深化」

「原発ゼロ」

が綱領に盛り込まれる方針になった。

これこそ、この政治勢力に求められてきたことだ。

連合の一部をなす「電力総連」などは、この綱領を受け入れられず、新党を支持しない方針を表明している。

所属議員のなかでも、この方針に賛同できない者は新党に参加しないと伝えられている。

これこそが、この政治勢力に求められてきた対応だった。

ようやく、政策の明確化が実現し、新党が発足する状況である。

ところが、最後になって、再び政策のあいまい化が取り沙汰されている。

新党を意義ある存在にするためには、

「立憲主義の深化」

「原発ゼロ」

を綱領から排除することは致命的だ。

新党が連合に縛られた「隠れ自公」の存在と認識されることになる。

枝野幸男氏がこの点を明確に認識しているのかどうかが目下の最大の焦点である。



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/417.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 「会見なのに質問と答えが書かれたメモ、違和感はなかった?」安倍晋三首相はどう答えた?<辞意表明会見>(ハフポスト)
「会見なのに質問と答えが書かれたメモ、違和感はなかった?」安倍晋三首相はどう答えた?【辞意表明会見】
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f48c01cc5b64f17e13be53c
2020年08月28日 18時51分 JST ハフポスト日本版編集部

質疑応答では「安倍政権とメディア」の関係性にも記者から質問が及んだ。

安倍晋三首相が8月28日午後5時ごろから記者会見を開き、内閣総理大臣を辞任する意向を表明した。

会見では記者から様々な質問が飛び出したが、共同通信の記者が「なぜ今日はプロンプターを使っていないのか?」と質問した。

その質問とそれに対する安倍首相の答えがTwitterなどで話題となっている。


時事通信社 記者の質問に答える安倍晋三首相=28日午後、首相官邸

「原稿読み会見」と度々批判された安倍首相。今回、プロンプターを使わなかった理由は?

プロンプターを使わなかった理由について、安倍首相は「プロンプターはですね、これは世界のいろんな指導者が使っているものでありまして、私も使っておりますが、今日はギリギリまで原稿が決まっていなかったということで私も推敲しておりましたのでこうした形になりました」と説明した。

この回答について、Twitterでは「やはりこれまでの会見は原稿を読み上げただけの会見だったのですね」「原稿が決まっていないと言うのはどうなんだろう」などと批判や疑問の声が一部から寄せられた一方、「答えないと思っていたから、答えただけで驚きといった意見も。

「そもそも、プロンプターを使っちゃいけないというルールはないよね」「首相の辞任表明会見。他に聞きたいことがあるからこの質問自体に違和感を感じた」などと質問自体を疑問視する声も多かった。

プロンプターを製造する株式会社ページワンの公式サイトによると、プロンプターは「出演者のカンニングペーパー」のような役割を果たすもの。

スピーチをする人の演台のそばにミラーが設置されており、そのミラーに映った原稿を読み上げることで、目線を落とすことなく会場の雰囲気を見ながらな話すことができるため、聴衆からは原稿を読んでいるように見えない仕組みになっているという。

安倍首相の会見ではこれまで、度々「プロンプターに写っている原稿を読んでいるだけに見える」「原稿読み会見」「カンペに頼らずに、国民に訴えかける形で自らの言葉で説明してほしい」などと批判の声が一部からあがっていた。

「政権とメディアの関係性をどう考えていたのか」という質問に…

また、「安倍政権とメディアの関係性」を追及する質問も出た。質問したのはジャーナリストの神保哲生さん


「在任期間にどうしても伺いたいと思っていたことですので、少し立ち入ったことを伺います。安倍政権はこれまでと比べて、非常に徹底したメディア対策がなされた政権だと思っています。例えば、今まで輪番に出演していたものを個別のメディアにいっぽん釣りで出演したり、事前に質問を取りまとめて、それを提出した社しか記者会見で当てないとか。それは総理ご自身の指示によるものだったのか。仮に知らなかったとしたら、記者会見なのに、質疑と答えが書かれたメモが目の前にあるという状況に違和感はなかったのか。また、このようなメディアと政治の関係を、民主主義においてどのように総理は考えていたのか」


この質問に対し、安倍首相は「まず、幹事社から質問を最初に受けるというのが安倍政権の特徴ではない。前の政権も同じであったと思います」と述べた上で、「当然正確な答弁をしなければいけないので、どういう質問が出るかは想定で作っています。今日だって、全部こうやってお答えをしている訳でありますが、前もって頂いた質問ではありません。メディアにそれぞれどうやって出演するかどうかについては、それは時々の政権が判断するんだろうと思います。良いか悪いかっていうのは、またそれはそれぞれの判断だろうと思う」」などと説明。

質問に対する答えを想定して回答内容を作っていることは一部認めたものの、是非についての正面から回答することは避けた。




http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/418.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 大魔神の影<本澤二郎の「日本の風景」(3830)<菅義偉にも取りついている電通・大魔神の実力?>
大魔神の影<本澤二郎の「日本の風景」(3830)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/26068531.html
2020年08月30日 jlj0011のblog


<菅義偉にも取りついている電通・大魔神の実力?>

 もう5、6年も前になろうか。官邸筋から「菅には電通の元ドンがついている。住まいも地元の横浜。つまり相当以前から大魔神と昵懇の間柄だ」との連絡を受けたが、当時は電通のことについての知識が全く不足していた。

 東芝病院での医療事故で、次男の命を奪われた遺族でありながら、その処理を電通がチャラにしていたことにも気づかなかった。

 わが最大の弱点は、経済部記者をしてこなかった、それゆえに財閥・財界事情に無知なことだった。電通が国民に災いを招く大魔神であると察知したのは、コロナのお陰である。

 政治記者も腐っているが、もっと腐敗している記者が経済部というところまでは知ったが、電通が新聞テレビを完ぺきに掌握しているという悲劇的事実を知らなかった。国民は無論知らない。

 電通大魔神を知り尽くしている少なくない悪党集団は、それを秘匿して生きているのである。この国の腐敗の元凶の元凶は、財閥の特務機関の電通なのだ。その電通が、安倍・日本会議政権を操ってきたが、並行して官房長官の菅をも、腕の上で躍らせてきたことになる。

 安倍沈没によって、菅を浮上させている。この仕掛けをほとんどの国民も自民党員も、気づいていない。当の菅でさえも疑心暗鬼に違いない。

<菅宣伝に忙しいテレビ各社>

 政界に関心のある者であれば、この半月余りの間、テレビというテレビが菅との単独インタビューをしていた。なぜ菅だけ宣伝するのか?答えは電通のお陰なのである。

 今では、菅は自民党幹事長の二階俊博と連携している。自民党総裁選ルールは、二階の下で推進することも決まった。総裁選のルールでも、菅が先行していることになる。

 愚かな国民を相手に、無能無責任で、軽すぎる第二の安倍となる菅義偉を、次期自民党総裁・首相に担ごうというのである。東京五輪パンクによる電通の損失は、電通自身が破産するほどの負債を被ることになるのだが、そこを血税で補填する一番の好都合な人物が、菅なのだ。

<繰り返された安倍犯罪の第一共犯者>

 あらゆる安倍事件に関与してきた菅である。特に、彼が直接手を染めたと信じられている事件の工作人が、自身の手足となって、あらゆる秘密工作に関係してきた元警視庁刑事部長の中村格であろう。

 菅は、官邸の警察官僚とも連携して、TBS強姦魔事件をチャラにした、重大深刻すぎる性凶悪事件の黒幕として暗躍したとされる。この事件は、被害者の伊藤詩織さんが、現在も強姦魔の山口を相手に裁判を繰り広げ、一審は強姦魔を屈服させている。いまでは、国際的ジャーナリズムでも認知もされている。

 やくざや右翼を動員して、被害者を痛めつけているようだが、反対に伊藤さん支援の輪が、一段と拡大している。

 現在、中村は警察庁のNO2という。菅が後継者だと、強姦魔をチャラにした人物が警察庁長官?これほど国民をなめた人事が具体化するのだろうか。

 あらゆる安倍事件の泥被り役を演じてきた菅の登板を、電通が成功させることが出来るのであろうか。

<安倍事件=菅事件>

 官房長官は政府スポークスマンである。同時に女房役だ。夫婦の間柄である。政治的には、安倍の妻の昭恵ではなく、菅が安倍の女房として、安倍の腐敗のすべてを覆い隠してきた、文句なしの共犯者なのだ。

 要は、安倍事件は菅事件そのものなのである。まともなジャーナリストや野党議員であれば、岸田や石破よりも好都合な人物ということになるのだが、そこは電通がすべてを抑え込む。朝日も毎日も手も足も出ない?

<電通も安倍も安心?>

 菅が政権を担当することになれば、安倍も電通も胸をなでおろすことになろうか。「菅だと、自民党が崩壊することになる。それほど自民党員は馬鹿ではない」という正論も、今朝ほど届いたのだが?政界一寸先は闇である。

2020年8月30日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/419.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 何もかも行き詰まった安倍首相 辞意と病気の全真相<中>辞意表明、最大の理由は国会答弁不能のコロナ迷走(日刊ゲンダイ)

※2020年8月29日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大



 
※2020年8月29日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大


何もかも行き詰まった安倍首相 辞意と病気の全真相<中>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277995
2020/08/29 日刊ゲンダイ

※文字起こし

辞意表明、最大の理由は国会答弁不能のコロナ迷走

 このタイミングでの辞意表明は、秋に国会を開いたらマトモに答弁できないと悟ったからではないか。なにしろ、今年1月以降、新型コロナ対応を巡り、安倍政権は迷走に迷走を重ねている。

 感染初期は東京五輪の開催や中国の習近平国家主席の来日を気にして、水際対策など初動対応は後手に回った。2月末には専門家に相談もなく突然、全国の小中高に一斉休校を要請。巨額の血税を投じたアベノマスクは大ヒンシュクを買った。緊急事態宣言で経済が冷え込むと、今度は経済一本やり。感染再拡大の真っただ中に「Go To トラベル」を前倒し実施し、第2波を大きな波にしてしまった。

 これでは、国会を開いても、野党からの追及に立ち往生するのは目に見えていた。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

「これまでのむちゃくちゃなコロナ対応について、安倍首相はマトモな答弁ができなかったのでしょう。だから、野党が要求しても国会を開かないし、閉会中審査にも安倍首相は出てこなかった。ニッチモサッチモいかなくなって、臨時国会が開かれる前に逃げたというのが、辞意表明の最大の理由ではないのでしょうか」

 28日の会見で、安倍は「(コロナ対応について)実施すべき対応策をとりまとめることができた。(辞任は)このタイミングしかないと判断いたしました」と区切りをつけたかのような言いぶりだったが、何一つ有効なコロナ対策を打てなかったのが実態だ。PCRの検査数もG7で最下位という体たらくである。

こんな辞め方の首相にTV局のチョーチン報道

 さすがにコロナ禍の真っただ中の辞任には、SNSでも〈何のレガシーも残さずに辞めた〉〈コレといった功績がないまま終わりました〉といった批判が上がっている。ところが大新聞テレビは、7年8カ月の負のレガシーを検証するどころか、チョーチン報道に終始しているのだから、どうかしている。

 辞任をスクープしたNHKはロコツだった。午後2時すぎの第一報直後から、準備万端で、過去7年8カ月の安倍の映像をタレ流し。安倍が“ドヤ顔”で「アベノミクス!」「アベノミクスは買いです!」と語る様子や、株価の上昇ぶりを何度も流し続けた。民放も、安倍が有権者と笑顔でハイタッチする様子や、2013年当時の五輪招致演説を長々と流すありさま。安倍の地元・山口県内の有権者の「長い間よく頑張ってくれた」といった声を延々と放送する局もあった。

 会見の場でも大手メディアの記者は、「歴代最長政権のレガシーは」「後継に期待することは」などとヨイショ質問。公文書改ざんや桜を見る会を巡る問題、政権の私物化など、負のレガシーを問いただすメディアはわずかだった。法大名誉教授の須藤春夫氏(メディア論)はこう言う。

「本来は公文書管理や権力の私物化など、過去の問題を追及すべきですが、辞任の原因が健康問題だから遠慮しているのか、メディアの報道姿勢は甘かったように思います。政権からもたらされる情報を右から左に流すだけでは、報道の意味がありません。次の政権でも同様の姿勢が続けば、国民のメディアへの不信感は広がる。結果的に国民の知る権利が損なわれてしまうでしょう」

 長期政権ですっかり飼いならされてしまったようだ。




http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/420.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 菅官房長官 総裁選への出馬意向を二階氏らに伝える : 安倍政治を継続できる菅官房長官が 総裁選に出馬へ 安倍総理は相談役か?
     
    
    
[私のコメント]
    
     
  
■ 安倍政治を継続できる菅官房長官が総裁選に出馬へ 安倍総理は相談役か?
  
  
> 菅官房長官は29日、都内で二階幹事長ら政権幹部と極秘に会談しました。
この会談で菅官房長官は「自民党総裁選に出馬したいと思っている。応援をお願いしたい」と出馬の意向を二階幹事長らに伝えたということです。

> これに対し二階幹事長は「頑張ってほしい」と応じ、菅氏を応援する姿勢を示したということです。
   
  
良いニュースが飛び込んできました。
菅官房長官が総裁選に出馬へ。
二階幹事長はこれを応援する姿勢。
安倍政権約8年間、総理の秘書役として実務をこなしてきた菅官房長官。
人望も、政治をやり抜く力も、体力も一級です。
安倍政治を継続できる菅官房長官は、総裁選の大本命でしょう。
  
   
  
[記事本文]
   
  
菅官房長官が自民党総裁選に出馬する意向を、
二階幹事長ら政権幹部に伝えたことがテレビ東京の取材でわかりました。

菅官房長官は29日、都内で二階幹事長ら政権幹部と極秘に会談しました。
この会談で菅官房長官は
「自民党総裁選に出馬したいと思っている。応援をお願いしたい」
と出馬の意向を二階幹事長らに伝えたということです。

これに対し二階幹事長は「頑張ってほしい」と応じ、
菅氏を応援する姿勢を示したということです。

菅氏の出馬の意向と、二階氏の応援の姿勢が明らかになったことで、
自民党総裁選への構図に大きな影響を及ぼしそうです。

自民党総裁選をめぐっては
岸田政調会長や石破元幹事長、河野防衛大臣らの出馬が
取りざたされています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/06cff047527b5067005617b3dfa262af2001ed5d



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/421.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 誰が安倍後継総理になろうと、自公政権の政治では日本は衰亡の坂道を転がり落ちるだけだ。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2020/08/blog-post_95.html
8月 30, 2020 日々雑感(My impressions daily) 

<安倍晋三首相の辞任表明を受けて自民党では「ポスト安倍」選びに向けた動きが早くも始まっている。党総裁選をいつ、どのような形で実施するのか。近く正式に決まる見通しだ。

 しかし、まず必要なのは、第2次安倍内閣発足後、7年8カ月に及んだ長期政権の功罪をきちんと検証して総括することだ。それ抜きでは前に進めない。

 安倍政権がなぜ、ここまで続いたのか。最大の要因は、2012年、安倍首相が自民党総裁に返り咲いて以降、計6回の衆参両院選で全て大勝したことだろう。

 ただし勝利の背景には、旧民主党政権が国民の失望を招いた後だったという有利な点が元々あったことを忘れてはならない。安倍首相は「弱い野党」に随分と助けられてきたのである。

対立あおり国民を分断

 ところが首相は、選挙で勝ったのだから全ての政策が信任された――と言わんばかりに強引に突き進んだ。

 再三指摘してきたように、集団的自衛権の行使を一部認めた安全保障法制や、「共謀罪」を創設した改正組織犯罪処罰法など、国民の間に反対論が根強かったにもかかわらず、与党の数の力を頼りに決着させたのが典型だ。

 記憶に残る言葉がある。

 「こんな人たちに負けるわけにはいかない」

 17年夏の東京都議選の街頭演説で、安倍首相は退陣を求めて声をあげる一部の聴衆を指さして、こう言い放った。自分にとって敵か味方か。国民を分断し、対立をあおる言葉だった。

 民主政治は確かに、最終的には多数決で決する仕組みだ。

 だが、その結論に至るまでの十分な議論が欠かせない。そして、国民を分断するのではなく、可能な限り一致点を見いだしていくのが指導者の務めのはずだ。

 異論や批判に耳を傾けず、相手を激しく攻撃して対立をあおる。こんな「分断手法」が続いてきたのは、安倍政治の大きな弊害と言っていい。

 この姿勢が、憲法で「国権の最高機関」と位置づけている国会の著しい軽視につながった。国会をまるで内閣の下請けのようにしてしまった罪は深い。

 そもそも首相には、野党議員も国民に選ばれた代表であるという認識が欠けていた。

 権力の私物化が指摘された「森友・加計」問題や「桜を見る会」の問題を追及する野党に対し、首相は誠実に取り合おうとせず、同じ答弁を繰り返した。

 結局、一連の問題の解明は進まなかった。首相は絶えず「丁寧に説明する」と口にしてきたが、国民に対する説明責任を果たさなかったというほかない。

 官僚が首相におもねる「忖度(そんたく)政治」がはびこっただけでなく、安倍内閣は検事総長人事にも介入しようとした。

 内閣にとって都合がいい人物を捜査当局のトップに据えたかったのだろう。実現はしなかったものの三権分立の大原則をゆがめかねない深刻な事態だった。

 程度の差はあれ、歴代首相は国家権力を抑制的に使おうとしてきた。だが安倍首相は「政治権力は最大限行使すべきだ」と考えていたと思われる。検察人事問題には安倍政治の本質が表れていた。

まずは検証と総括から

 政権末期が近づいてきたのと軌を一にするように、前法相の河井克行衆院議員と妻の案里参院議員の両被告が公職選挙法違反で起訴され、公判が始まるなど自民党に所属していた国会議員の摘発も続いている。

 何をしても許されるに違いないと考えていたのだろう。長期政権は政治家の感覚もマヒさせてしまったのだ。

 司法のあり方も含めて一刻も早く、三権分立がきちんと機能する政治に戻さなくてはならない。

 「安倍1強体制」の下、自民党もかつてのような活発な議論がなくなった。そんな中で迎える党総裁選だ。

 「ポスト安倍」の候補として、菅義偉官房長官や岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長らの名が挙がっているが、真っ先に求められていることがある。安倍政治の何を継承して、何を修正するのか。これを明確にすることだ。

 それが、どんな国を目指すのかという具体的な議論につながる。

 まっとうな民主政治を取り戻す道でもある>(以上「毎日新聞」より引用)


 安倍氏が辞任発表して二日にして、やっとまっとうな安倍自公政権の功罪を論評するマスメディアが出て来た。殆どのテレビや新聞などはポスト・アベの予想屋のような記事ばかりだ。

 有体に言えば、現在の自公連立政権で誰が総理大臣に就こうが、政治は大して変わらないだろう。彼らは経団連に代表される財界の御用聞きであり、財務省に操られる緊縮財政論者の塊だからだ。

 誰が安倍氏の後継者になろうと、衰亡の坂道を転がり落ちている安倍自公政権の政治を大きく変革することは出来ない。それは自公政権のスポンサー・財界の意に反することだし、財務省の緊縮財政派の真反対の政策を断行する知力も胆力もない「寄らば大樹の陰」政治家集団だからだ。

 日本を再生し、衰亡の坂道を転がり落ちている日本を再び力強く成長の坂道を上る活力を取り戻すには政策転換を行うしかない。それは自公政治の脱却から始まらなければならない。決して第二自民党的な政権を国民は野党に求めてはいない。

 安倍氏は「蛙の面にションベン」とばかりに、様々な不祥事の追求を口先だけで躱した。「国民に丁寧に説明する」という言葉とは裏腹に、官僚たちは安倍氏を忖度して公文書を隠蔽したり改竄したり、挙句の果てはシュレッダーに掛けたりした。

 その反対に小沢一郎氏は東京地検特捜部により「陸山会事件」をデッチ上げられ、日本のマスメディア総がかりの「政治とカネ」プロパガンダ攻撃であえなく民主党代表を降りた。小沢氏に安倍氏の万分の一でも「厚顔無恥」があったなら、政権交代した民主党の総理大臣として2009民主党マニフェストの「国民の生活が第一」の政治を断行していたなら、少しは現在目にする日本の風景は違ったものになっていたはずだ。

 安倍自公政権は嘘ばかりだった。国土強靭化も大嘘で、民主党政権当時よりも公共事業は削減されている。だから「ダムから人へ」という民主党スローガンを批判するネトウヨの連中はむしろ安倍自公政権を批判すべきだ。結果として、毎年のような相次ぐ水害が国民の財産や命を奪っている。

 2年以内2%インフレも嘘だった。デフレ化経済からの脱却は未だに出来ていない。そして「私の政権で拉致被害者の帰国」も大嘘だった。友人・プーチン氏と話し合って北方領土を取り戻す、という公約も幻想と消えただけではなく、四島一括返還を約束した東京宣言から二島返還へと後退させる大失態を3,000億円もの支援金付きで行うというお粗末ぶりだ。韓国とも「最終合意」なる愚かな妥協を行ったことにより、慰安婦・反日活動を韓国内の慰安婦利権争いにしてしまった。さらに技術研修などと称する外国人を大量にパソナなどの派遣業者を通して国内に入れる、という愚策を実施した。今後とも34.5万人もの外国人労働者を移民させる法律まで作ってしまった。安倍氏こそ日本を解体大バーゲンし、日本国民の混血化とグローバル世界にかき混ぜて無くそうとする亡国政治家ではないか。

 安倍自公政権の足掛け八年に及ぶ治世を検証することは、第二自民党化した野党政治家個々人の内照でもある。小沢一郎氏の尽力で彼らが手にした民主党政権が呆気なく瓦解したのはなぜか。その原因が安倍的な政治の検証から解るはずだ。

 日本を取り戻すには何をすべきか。それは経済成長を復活させることだ。そのためには国際分業といった安易な企業利益実現に走った経営者のサボり癖を叩き直さなければならない。

 企業が持続的に成長するには生産性への投資と新規商品の研究開発しかありえない。そのためには労働者を「工数」と捉えるのではなく、技術・研究開発の仲間だと考えるべきだ。労働者の非正規化など飛んでもない。正規社員として仲間として企業の運命を分かち合う仲間と考えなければならない。

 海外へ移転させた製造部門を国内へ回帰させることだ。そして国内で質の高い労働者とともに成長することに死力を尽くすべきだ。モノ造りを忘れて日本経済の再生などあり得ない。そしてGDPの主力エンジンたる個人消費の足枷となっている消費税保廃止し、法人税の本税を元に戻す必要がある。所得税も「応能負担原則」に戻すべきだ。

 自民党の誰が安倍後継総裁になろうと、衰退する日本を国民の手に取り戻すことは出来ない。なぜなら自公政権の政治が間違っているからだ。消費税廃止と反・グローバル化を推進しない限り、日本は衰亡の坂道を転がり落ちるだけだ。




http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/422.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 子年と五輪、首相交代のジンクスが的中?+安倍、実弟に覚悟伝える&投げ出し回避も影響力減か(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/29158624/
2020年 08月 30日

【さて、ついに明日からテニスの全米OPが始まる。う〜ん、久々に楽しい睡眠不足の日々が戻って来るぞ〜。(@_@。

 錦織圭は3回目のPCR検査でコロナ陰性と判定されたものの、休養明けで5セットマッチの大会に出るのは賢明ではないことから、全米OPには出場しないことに。9月から始まる欧州のクレーシーズンに参加することになった。<今年は全仏が5月から9月末に延期になったので、もう一回、四大大会に出るチャンスがある。>

 でも、錦織が出ずとも、日本男子は西岡、杉田、内山、ダニエル、添田の5人が既に本選出場が決まっているのだ。ちなみに、西岡は1回戦で元1位のマリーと対戦することが決まった。(・o・)

 女子は、第4シードの大坂のほか、土居、日比野、奈良の出場が決まっている。何と1回戦で大坂と土肥が当たってしまうことに。大坂は前哨戦の準決勝で太ももの裏を痛め、決勝を棄権。全米には出場する意欲を示していたのだが。早期の回復を願っている。みんな、ガンバ! o(^-^)o】

〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜

 安倍首相が28日に、辞任する意向を発表したのだが。mew周辺では「あ〜、例のジンクスは当たったね〜」「ん?五輪は当たったことになるのかな〜」という話が出ていた。(・・)

 例のジンクスというのは・・・一つは、日本開催の五輪がある年には、首相が交代するというもの。
 
『「オリンピックの年に首相が変わる」という言説は、日本のこれまでのオリンピックの実施状況と、日本の首相の代替わりを結び付けた都市伝説。日本史上、これまでにオリンピックが行われたのは1964年夏の東京五輪、1972年冬の札幌五輪、1998年の長野五輪の3回だが、これらの年ではそれぞれ、池田勇人首相、佐藤栄作首相、橋本龍太郎首相(いずれも故人)が辞任しており、「ジンクス」と言える状況になっているのだ。』

<▼64年(昭39)・東京五輪 池田勇人首相が9月に入院。東京五輪閉会式の翌日の10月25日に退陣を表明。11月に安倍首相の大叔父、佐藤栄作首相が誕生

▼72年(昭47)・札幌五輪 6月に佐藤首相が退陣表明。7月に田中角栄内閣が誕生。この年は子年

▼98年(平10)・長野五輪 7月12日の参院選で自民党が敗北し、橋本龍太郎首相が退陣。小渕恵三首相が誕生。その小渕氏は在任中の00年4月に病に倒れた。>

『最近では、4月29日に放送された「ウソかホントか分からない やりすぎ都市伝説SP 2020年春 3.5時間スペシャル」でこの都市伝説を、お笑い芸人・あばれる君(33)が紹介し、視聴者の注目を浴びていた。』(J-CASTニュース20年8月28日)

 この話をきいた時、mewは、20年東京五輪は1年延期されちゃったので、「そうなると安倍の辞任も延期になっちゃうんじゃないの〜?」とぼやいていたのだが。

 とりあえず、五輪開催予定年の20年に、首相が交代するというジンクスが守られることになったようだ?!(・・)

 もう一つは、戦後、6回中5回、子年に首相交代が起きているというもの。

『さらに子年のジンクスもある。戦後6回の子年のうち5回で、首相交代が起きている。唯一交代がなかった84年にも、自民党内で権力闘争が起き、政変の年のイメージが強い。

▼48年(昭23) 片山哲内閣の総辞職を受け、3月に芦田均内閣が発足。芦田内閣も同年10月に総辞職し、第2次吉田茂内閣が発足

▼60年(昭35) 安倍首相の祖父、岸信介首相が退陣し、7月に池田勇人内閣が発足

▼72年(昭47)・札幌五輪 6月に佐藤首相が退陣表明。7月に田中角栄内閣が誕生。

▼84年(昭59) 自民党総裁選をめぐり、中曽根康弘首相の再選を阻止するため二階堂擁立構想という騒動が起きた

▼96年(平8) 1月に村山富市首相が退陣し、橋本龍太郎首相に

▼08年(平20) 9月に福田康夫首相が退陣し、麻生太郎内閣が発足 (日刊スポーツ20年8月29日)』

 というわけで、このジンクスも見事に守られることになった。(++)

 やっぱ干支が一巡して、新たなスタートを切る子年は、新政権が誕生する運気みたいなものが流れるのだろうか?(@@)

* * * * * 

 ところで、安倍首相は、17日頃には、実弟の岸信夫氏(自民・衆院議員)に「最悪の事態」の覚悟を伝えていたという。

<岸信夫氏は、安倍家の三男として生まれたが、岸家に子供がいなかったので、赤ちゃんの時に養子に出された。自分が養子であることを知ったのは大学入学手続きのため戸籍謄本を取り寄せた時だった時で、当時は大きなショックを受けたとのこと。・・・あくまで山口の地元でのウワサ話(伝聞)だが。岸家には男の子が2人いるので(2人とも民間勤務)、どちらかが今度は子供のいない安倍家に養子に行くのではないかという話が出ているらしい。^^;>

『首相、2週間前に辞任示唆の電話 「最悪な事態も」、実弟の岸氏明かす

 28日に辞任の意向を表明した安倍晋三首相(山口4区)について、実弟の岸信夫衆院議員(同2区)が29日、首相から約2週間前に「最悪な事態も想定しないといけない」と辞任を示唆する電話を受けていたことを明らかにした。首相が17日に病院で検査を受ける前のことであり、岸氏は「非常につらそうでしんどそうな様子だった」と述べた。

 山口市での自民党山口県連の行事に参加後、記者団に答えた。岸氏は、辞任表明について「はっきりと知ったのはみなさんと同じタイミング。家族としては健康を大切にいっときも早く通常の活動に戻れるようにしてほしい」と述べた。

 安倍首相は第1次内閣時の2007年9月にも同じく潰瘍性大腸炎で退陣。岸氏は「あの時は本当に病状が悪化してもうどうしようもなくなった中での退陣となった。しかも国会が開会されてあまりにも悪いタイミングだった」と回顧。「そういうようなことにならないうちに決断をしなきゃいけないということだったんだろうと思う」とおもんばかった。(中国新聞20年8月29日)』

 上の記事に07年9月の辞任の話が出ているのだが・・・。

 安倍氏は学生時代から潰瘍性大腸炎を患っていて、再発と寛解を繰り返していたのだが。06年9月に首相になってから、やはりストレスが大きくなったせいか、徐々に調子が悪くなったという。<閣僚が次々に問題を起こして辞任したり(自殺もあったり)、年金問題が大きくなったりしたしね。>

 特に07年7月の参院選に大敗して、インド洋への海自派遣継続のための特措法改正が難しくなった上、外遊中に腸炎を起こしたことで、症状がかなり悪化したという。

 それでも安倍氏は何とか首相の職を続けることを考え(参院大敗後、「私には(改憲の?)使命がある。辞められない」と宣言してたりもして)、内閣改造を断行。秋の臨時国会に臨む姿勢を示した。

 安倍首相は9月上旬にAPEC出席のためシドニーを訪問。ここで、米ブッシュ大統領と会談を行なった際、海自派遣継続を強く迫られた様子。9日の会見では、体調も悪かったのか、完全に目が宙をさまよい、キョドっているような感じになって、海自の給油継続ができなれば「私の職責にしがみつくことはない」と辞任を示唆するような発言まで行なっていた。

 そして、帰国後の10日には、首相として国会で所信表明を行ったのであるが。何とか参院多数派となった民主党の小沢一郎代表に会って、特措法改正への協力を要請しようと思ったものの、連絡がとれず。

 結局、12日に今から代表質問が始まるという時になって、辞任会見を開くことに。<この会見の時に「小沢さんが会ってくれない」と恨みごとを言っていたのが記憶に残っている。>そして、首相はそのまま入院してしまった。(-_-;)

<もちろん最大の辞任理由は病気の悪化だったと思うのだが。海自派遣が実現できず米国に責められた&参院ねじれ状態で国会運営も前途多難だったため、心身ともに追い詰められて、職責を投げ出し、逃げ出したイメージも大きかった。^^;>

* * * * *

 そして、安倍首相は、その時のことを深く悔いていたのである。だから病気の再発がわかった時に、もし辞めるなら、党人事や内閣改造、臨時国会開会をしてからではなく、その前に決めようと考えたのだろう。(・・)

『「唐突に辞める事態だけは避けたい。また『投げ出し』と言われるぐらいなら、死んだ方がましだ」。首相は常日頃、周囲に語っていた。(略)

 官邸官僚らはこのころから、辞任もあり得ると覚悟した。コロナ対策の新パッケージの取りまとめを急ぐよう関係省庁に指示。投げ出し批判が起きないようなシナリオ作りに腐心した。一方で慰留にも努めた。27日には、内閣改造の構想を会見で発表することによって求心力を再び上昇させる案も提示したが、首相は断ったという。

 「1強政権」のあっけない幕引き。自民党は各派閥が幹部会合を開くなど、早くも「次」を見据えた動きが始まった。官邸関係者は非情に語った。「2度も突然辞任する事態。今後、政界に影響力は働かせられないだろう」(西日本新聞20年8月29日)』

* * * * *

 ただ、今回も正直なところ、中途半端なところで、政権を終わらせた印象は否めない。^^;

 そして、この辺りは、また追々書きたいのだが、どうやら自民党内では、安倍首相が誰を後継候補にしたいと考えているのか、それをきこうとも忖度しようともせず、総裁選出馬に意欲を示す議員が続出している様子。

 もはや政局は、安倍首相抜きに動き始めている部分があるのかも知れないと思ったりもするmewなのだった。(@_@。

  THANKS



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記事 [政治・選挙・NHK275] <サンデー毎日>崖っぷち 野党新党の舞台裏 首相が「分断工作」情報も 唯一の誤算≠フ玉木離脱 ジャーナリスト・鈴木哲夫

※サンデー毎日 2020年9月6日号 各紙面、クリック拡大










※文字起こし

 安倍晋三首相の体調問題で与党が揺れる永田町。野党は立憲民主党と国民民主党が合流する。ただ、国民民主党の玉木雄一郎代表は不参加となった。何が想定内で何が想定外だったのか。そして、野党間での連携は今後、どう展開するのか。舞台裏を探った。

 昨年の春のことだ。統一地方選や国政補選の野党統一候補の応援で地方入りしていた国民民主党と立憲民主党(以下は国民、立憲)の幹部が移動の車中で、こんな話をしていた。

立憲幹部 夏の参院選でダブルはないだろうが、枝野(幸男代表)さんは「あるある」と言い続けて合流を急ぐ作戦だ

国民幹部 うちの執行部もそのメッセージはちゃんと分かっている

立憲幹部 全員来る?

国民幹部 いや、5、6人は飛び出して別の党を作るだろう。日本維新の会や自民党に寄っていくだろう

 聞いていたのは、助手席にいた、ある候補の選挙事務所幹部だ。「無傷の合流はないんだと、その時から思った」と述懐する。今回の合流については「ようやくだ」と話した。

 いよいよ国民が立憲と合流する。両党は近く合意文書に署名し、互いに解党した上で9月中の新党結成を目指す。

 実は、前述の通りに一定の離脱者は想定内だった。しかし、その中に国民の玉木雄一郎代表が入ったことは想定外だった。

 玉木氏に同調し、政策の違いなどを理由に不参加を表明している議員は他にもいる。玉木氏らは新党を作る方針だ。今後、執行部が所属議員らの聞き取りを行うが、国民の大半は合流新党に参加予定だ。

 だが、なぜ玉木氏は不参加なのか。総会後の記者会見で自身は「政策提案型の改革中道のポジション」を取りたいからだと答えた。だが、玉木氏に近い国民幹部は、こう話した。

「新型コロナウイルスでは政権追及の他党と一線を引き、100兆円の財政出動や10万円給付を独自提案し、実際に政府を動かして強い達成感を得た。4月に『政府の足を引っ張るんじゃなくて尻をたたく』と発言したのは、そんな高揚感からだった。立憲との新党ができれば、これまで以上に政権への対決姿勢を強めることになる。本人は、そうしたくないという気持ちになってきたようだ」

 別の国民幹部の話だ。

「実は立憲のリベラル左派的な政策や空気への違和感を持っていた。大詰めの段階で『枝野氏とトップ会談を』と側近らが画策したが、玉木氏は乗ってこなかった。枝野氏との相性の問題もあったのではないか」

 こんな見方もある。

「安倍(晋三)首相から新型コロナ対応などで『今後も協力を』と、直々(じきじき)に連絡が入ったという情報がある。官邸による野党分断と懐柔策が、背後にあったのではないか」(立憲幹部)

 玉木氏と新党を立ち上げる人数は「10人いるかどうか」(国民選対幹部)。その玉木新党≠ェ今後、どんな立ち位置をキープするか。前途多難だ。立憲のベテラン議員が言う。

「提案型政党となると政権に近くなることも出てくる。一方でメンバーの選挙を考えると、合流新党などと連携を強め、選挙協力しなければ勝てない。双方とくっついたり離れたりし、中途半端な立ち位置だと存在感が薄まってしまう」

独自世論調査で変わった「国民」

 そこで、玉木氏らと同じように政策提言など、是々非々の立場をとる日本維新の会と連携し、「国会内での統一会派や合流などもあるかもしれない」(同)。

 合流新党の方は無所属も含め、衆参合わせ140〜150人規模となる見通しだ。今回、国民の多くの議員が「合流新党以外の選択肢がない」と改めて実感した一つの要因がある。次期総選挙に向けて独自に行った最新の世論調査だ。

 国民は年2回、定期的に衆院の小選挙区ごとに調査を行っている。今回は通常国会が終了し、秋解散の風が吹き始めたのを契機に行われた。結果は厳しかった。国民選対幹部が話す。

「4回生以上の連続当選組は、何とか国民の看板でも勝てる。だが、新人や元職については厳しい結果だった。立憲と合流し、ようやく自民党と並べるか、何とか迫れるか、だった」

 政党支持率は立憲が12〜15%だったのに対し、国民は2〜3%だったという。この幹部は断言した。

「選挙で政権批判票はまず野党第1党に流れる。無党派層の受け皿は野党第1党だ。つまり国民も立憲も現実的な唯一の勝ちパターンは、合流して野党第1党になり、その上で共産党との調整だ。それがはっきりした世論調査だった」

 今回の合流は「選挙目当ての数合わせ」といった批判もあるだろう。だが、国民のベテラン議員は言う。

「大義を優先させた。それは大きな数。これを持った野党がなければ、政治は緊張感をなくし、政権与党は国民無視で好き勝手をやる。大義のためには人事にも何も条件をつけない。それが今回の合流劇だった」

 両党のトップの違いについては、どうなのか。

「枝野氏は国民への遺恨はあるが、数という大義で動き出して対等合併の条件ものんだ。(衆院初当選が1993年で)激しい合併劇の歴史を経験してきたからこその行動だ。玉木氏は民主党が政権に就いた時(2009年)に初当選。その経験の差が最後の行動に出たと思う」(同)

 そもそも合流への動きは昨春から数々のキーマンが動き出していた。顔触れは立憲の枝野代表、福山哲郎幹事長、安住淳国対委員長。国民は平野博文幹事長、小沢一郎氏。他に野田佳彦氏、馬淵澄夫氏、中村喜四郎氏、岡田克也氏ら。清濁併せのみ、大合併劇を経験した当事者が、それぞれに水面下で個別に会い、条件など集約してきたのだ。

「これで、共産党とも協力し、総選挙は130議席は獲(と)れる。そこから、どれだけ積み上げるかだ」(前出の国民選対幹部)

 次期衆院選に向け、合流新党が代表選や党名、基本政策でインパクトあるものを打ち出せるか――。有権者は厳しい目で見ている。


ジャーナリスト・鈴木哲夫





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記事 [政治・選挙・NHK275] 安倍首相は「辞任」報道でもお友だち記者優遇! 今回はNHKの岩田明子がスクープ、前回はTBS時代の山口敬之が……(リテラ)
安倍首相は「辞任」報道でもお友だち記者優遇! 今回はNHKの岩田明子がスクープ、前回はTBS時代の山口敬之が……
https://lite-ra.com/2020/08/post-5608.html
2020.08.30 安倍は辞任報道でもお友達優遇! 前回のTBS時代の山口敬之が リテラ

    
    安倍政権の功績を強調した『ニュースウオッチ9』(公式HPより)

 本サイトでも昨日お伝えしたように、28日におこなわれた安倍首相の辞意表明会見では、ほとんどのメディアがぬるい質問に終始し、あらためてそのだらしなさが浮き彫りとなったが、そんななか、最後の最後まで“権力の犬”っぷりを見せつけたのが、「安倍さまのNHK」だ。

 そもそも、今回、安倍首相の辞任をスクープしたのは、NHKだった。無論、これは言うまでもなく「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」と呼ばれてきたひとりである、政治部の岩田明子解説委員のスクープだろう。フジもほぼ同時刻に一報を報じたが、その情報量や詳細さはNHKが圧倒していた。

 実際、NHKは、ニュース番組を放送していた14時7分に「安倍首相 辞任の意向固める 持病悪化で国政への支障を避けたい」という速報を流したが、その後、10分も経たないうちに岩田記者が解説を開始。そこで岩田記者は、こう解説をおこなった。

「まず、安倍首相の辞任の意向の理由ですけれども、やはり体調が万全でないなかでの政治判断を誤ってはならないという理由が最大の理由だと見られます。2週続けて慶應病院で検査を受けてきましたけれども、その結果、最初の検査で持病の症状が悪化しているということが確認されまして、新型コロナウイルスへの対応が長期戦になることから辞任を決断したものとみられます」
「今月17日の検査で(持病である潰瘍性大腸炎の)炎症の程度を評価するための数値が上昇し、症状が悪化していることが確認されました。違和感は先月の7月ごろから感じていたということなんですね。そして、その次の週の24日の週には、新たな薬・レミケードによる治療で症状がだいぶん改善しているところがみられたんですけれども、このとき、向こう1年間の投薬治療が必要だと診断されたということなんですね」

 この解説は、その後17時からおこなわれた会見で安倍首相が語った辞任にいたった経緯や理由とまったく同じ、いや、それ以上に詳しいほどだ。

 岩田記者といえば、昨年の改元でも、菅義偉官房長官が「令和」と発表した直後から、「この令和の『令』というのは、良いとか立派なという意味があります。たとえば嘉辰令月ですとか、そういう言葉にも使われるように、良い意味があると」「安倍総理大臣がどういった思いを寄せたのか、それはひとりひとり、個人個人が夢や希望を託せる時代にしたいというこの将来の希望から過去の古典に遡って考え方というものを手繰り寄せたということがにじみ出るのではないかと」など、事前に新元号を知らされ、選定した理由まで伝えられていたとしか考えられないような解説をおこなっていた。このときと同じで、今回の「辞任」スクープも岩田記者が安倍首相本人、あるいは側近から情報を得ていたのだろう。

 じつは、第一次政権のときも、会見前に安倍首相の辞任スクープを速報で流したのはTBSで、当時TBS記者だった山口敬之氏が自らのスクープだったと自著で自慢している。つまり今回の辞任も、安倍首相は御用記者へのご褒美にした、というわけだ。

 さんざん国民を振り回しておきながら、国民に発表する前に“お友だち”記者を優遇してスクープさせる──。まさに最後まで、政治を私物化していたのである。

■安倍首相のハリボテ功績を讃え、森友・加計・「桜を見る会」にはほとんど触れず

 しかも、醜悪だったのは、このような優遇を受けたNHKの報道だ。NHKは、安倍首相の辞任報道でこれまで以上に「安倍政権の功績」を強調し、“無念の辞任”を演出した。

 たとえば、28日夜の『ニュースウオッチ9』(以下、『NW9』)で流された、第二次政権を振り返ったVTRでは、「アベノミクスで日経平均株価が2万円台に回復」「トランプ大統領とは個人的な信頼関係を築き、日米関係はかつてなく強固だと言われた」「政権運営の推進力にあげられたのが選挙での実績」などと無批判に並べ立て、森友・加計問題や「桜を見る会」問題は「内閣支持率低下の原因」として少し触れただけで、挙げ句、これらの問題を「長期政権によるおごりやゆがみの象徴だ」という自民党内の声でまとめあげた。そして締めは、会見で辞任を国民にお詫びする安倍首相の姿、「拉致問題をこの手で解決できなかったことは痛恨の極み」「志半ばで職を去ることは断腸の思い」といった安倍首相の発言と、辞任を惜しむ街の声……。

 まず言っておきたいが、アベノミクスで日本経済が回復したわけではなく、株価が上がったのは日銀の株価指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国内株の運用比率引き上げなど、公的資金による買い支えによるもので、いわば「官製相場」「ドーピング」にすぎない。トランプとの関係にしてもレイシストと親密な関係を結ぶという恥を世界に晒しているわけで、しかもイージス・アショアを筆頭にトランプの言いなりになって武器を大量に購入してきた問題もある。「選挙での実績」を挙げるなら、安倍自民党の関与が疑われている河井克行・案里議員の選挙買収問題にもふれるべきだろう。そして、森友・加計や「桜を見る会」問題は、「長期政権によるおごりやゆがみの象徴」などではなく、安倍首相による「政治・行政の私物化」の象徴にほかならない。

 だが、解説者として登場する政治部記者たちは、VTRを補強するかのように“安倍首相の功績”とやらを次々に強調した。

『NHKニュース7』に出演した岩田記者は、「“地球儀を俯瞰する外交”を掲げ、“外交の安倍”として手腕を発揮」「長期政権によって外交・安全保障政策の一貫性、継続性によって世界での日本の存在感が高まった」と言い、北方領土返還問題を悪化させたというのに、それは無視して「ロシア外交も精力的に進めてきました」などと解説。

 さらに酷かったのは、最近、「フェイスシールド飲み会」を開催して話題になった政治部トップ・原聖樹政治部長の解説だ。『NW9』で原政治部長が「安倍政権のレガシー」として挙げたのは、よりにもよって「自衛隊の集団的自衛権の行使容認する安全保障法制」と「消費税率」だったのだ。

■フェイスシールド飲み会開催のNHK原政治部長が「安保法制と消費増税が安倍首相のレガシー」と

 原政治部長は、安保法制をレガシーとする理由として「賛否が割れて結論が出しにくい問題に一定の結論を出してきたこと」などと述べたが、安保法制はまさしく、それまでの憲法解釈を覆した明確な憲法違反の法案を強行採決で押し切った“安倍政権の暴走・強権性”を象徴するものだ。それをレガシーと呼び、あれだけ国民から反対の声があがったというのに「一定の結論を出した」などと評価するとは……。

 原氏といえば、まさにその安保法制審議で安倍首相が質問にまともに答えないゴマカシ答弁を続けて批判を浴びている最中、『NW9』で「きょうの討論で、安倍首相は政府の立場を平易に国民に伝えることに力点を置いていたように感じました」と発言して視聴者をあ然とさせたり、『クローズアップ現代+』が加計問題で萩生田光一官房副長官による文科省への圧力文書をスクープしたときにも、「(国家戦略特区の手続きに)間違いが起きるはずがない」「規制を緩和したくない文科省」など手書きのフリップを持ち込んで、官邸の反論をそのまま垂れ流すように解説をおこなったような人物だが、その忖度体質は最後まで変わることはなかったのだ。

 原政治部長は、前述した28日放送の『NW9』で「安倍政権の功罪」の「罪」として「忖度の広がり」を挙げ、「強い政権だからこそ、自民党内ですとか霞が関に忖度が広がり、それが結果的に政権を苦しめるような状況を招いてしまった」などと解説。安倍政権が悪いのではなく、政権の強さゆえに忖度が横行してしまったとまとめていた。だが、その忖度は自民党や霞が関だけではなくNHKにも、とりわけ政治部に蔓延しきっているものだ。そうやって視聴者である国民ではなく「強い安倍政権」だけを見て報道をおこなってきたことの反省が、NHKにはまるでない。28日は、そのことがはっきりとした1日だったと言えるだろう。

 そして、これはNHKだけにかぎった問題ではない。多くのメディアは辞意表明会見後、NHKと同じように安倍首相の功績とやらを強調するだけで徹底した批判をおこなわないまま、次期総裁の話題に終始しているからだ。このままでは安倍首相が辞任しても、安倍首相が骨抜きにしてしまった「報道の自由」「権力の監視」をメディアが取り戻すことはできそうにない。

(編集部)



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記事 [政治・選挙・NHK275] <週刊FRIDAY>麻生太郎が画策する「石破を潰して菅総理誕生」シナリオの深層

※関連情報、補足 週刊FRIDAY 2020年9月11日号 各紙面、クリック拡大






麻生太郎が画策する「石破を潰して菅総理誕生」シナリオの深層
https://friday.kodansha.co.jp/article/131599
2020年08月30日 週刊FRIDAY

8月28日17時10分、安倍総理が記者会見で辞意を表明した。持病である潰瘍性大腸炎が悪化して「政権投げ出し」の再現に追い込まれる前に、コロナ対策に道筋をつけたうえで、先手を打って辞意表明したのだ。

総理が記者会見で体調について説明するという情報が事前に流れていたとはいえ、「体調不安を払拭する説明だろう」というのが大方の予想だった。いきなりの辞意表明は日本中に大きな衝撃を与えている。



政界事情に詳しい永田町関係者はこう言う。

「総理の様子から近い将来の辞任が避けられないという感触を持ってた麻生太郎副総理兼財務相にしても菅義偉官房長官にしても、28日の辞任表明は寝耳に水だったようです。それ以外の安倍側近も含めて、虚を突かれた政治家が大半でしょう。自民党の各派閥は緊急会合を開き、ポスト安倍をめぐる臨戦態勢に入りました」

では、ポスト安倍は誰になるのか。

キーパーソンとして今、もっとも注目されているのが麻生太郎副総理だ。

安倍総理の盟友として7年8ヶ月の長期政権を支え続けた麻生氏は、安倍総理の無念を誰よりも理解している人物といえる。自身が総理を務めていた2009年には、総選挙で敗北し政権を民主党に明け渡した苦い思い出もあり、安倍政治をいかに継続させるかという「継承性」が、今の麻生氏にとって重要なポイントになっていることは間違いがないだろう。

麻生氏は戦後日本の礎を築いた吉田茂元首相の孫であり、かつ寛仁親王妃信子殿下の兄にあたる。綿々と続く日本の保守本流そのものを担う自覚は、政界随一だ。

その麻生氏だが、ポスト安倍を「岸田文雄政調会長」ではなく、「菅官房長官」で腹をくくったという情報が流れている。

本来であれば、麻生副総理の本命は岸田氏のはず。現在は独自の麻生派(志公会)を率いているとはいえ、麻生氏はもともと吉田茂直系の池田勇人が創設した「宏池会」(現・岸田派)の出身だ。

しかし、急展開を始めたポスト安倍レースで、いま岸田氏を押すと、岸田嫌いで知られる菅官房長官だけでなく、2019年9月の人事で、自分に代わって幹事長の座につこうとした岸田氏のことを忘れてはいない二階俊博幹事長との関係が微妙になる。

もし、菅=二階連合が敵に回ると、どうなるか。

総裁選は現在のところ、党員投票を行わず、自民党所属国会議員396人から大島理森衆議院議長と山東昭子参議院議長を除いた394人と、各都道府県連代表3名(計141人)からなる両院議員総会で行われる見込みと伝えられている。

しかし、安倍総理は、辞任会見の直前に二階幹事長と面談し、後継選出の党内手続きを全て二階幹事長に一任しているのだ。

その二階幹事長が、岸田政権樹立を阻止するべく石破茂氏(元幹事長)と手を結び、党員投票を実施するフルスペックの総裁選実施に踏み切った場合、不測の事態が起きかねない。実際に二階幹事長は28日の民放番組収録で「石破氏は政策通で、有力な候補者だ」と持ち上げ、八方美人策を隠そうともしていない。

石破氏といえば7月9日、中国の習近平国家主席の国賓来日をめぐり、石破派(水月会)の会合で、「礼儀を尽くさないといけない」と述べて、国賓来日中止を求める自民党外交部会の非難決議に同調しない考えを示している。

仇敵である石破政権誕生を阻止するためには、回り回って、菅=二階連合と手を組み、岸田を諦めて、あえて菅を推す――。これが、日本の将来を憂える「ザ・保守本流」麻生太郎氏の現在の心境ではないだろうか。

もしそうだとした場合、菅義偉候補は数の上からして優勢になる。

自民党各派閥の構成は現在、

細田派(清和会)98人
麻生派(志公会)54人
竹下派(平成研)54人
岸田派(宏池会)47人
二階派(志帥会)47人
石破派(水月会)19人
石原派(近未来政治研)11人


となっている(その他に谷垣グループや無派閥議員がいる)。

このうち、麻生派54人と細田派98人が、二階派47人と組むだけで計199人。これに、参議院議員グループを除いた竹下派と、無派閥議員の中にいる「菅グループ」を足すと250人を超える。

両院議員総会が開かれた場合、国会議員394票および都道府県連票141票の合計(計535票)の過半数(268票)を制することは難しいことではない。

もちろん、岸田政調会長自身は自らの派閥(宏池会)を率いて総裁選に出馬する。しかし、安倍総理は辞任表明会見であえて岸田政調会長の名前に言及せず、禅譲を期待していた岸田氏を突き放す構えを見せた。細田派(安倍総理の出身派閥)が岸田氏を推すというシナリオはすでに自明のものではなくなっているのだ。

他方で、イージス・アショア配備中止で名を馳せた河野太郎防衛大臣(麻生派)など、有力な若手も総裁選の候補者になるかもしれない。下村博文選挙対策委員長(細田派)や野田聖子元総務大臣(無派閥)も立候補の構えを見せている。

総裁選に多彩な候補者が揃えば国民の注目を集める。立憲民主党と国民民主党が合流する新党結成を霞ませるには十分だ。しかし、重要なのは「決選投票」だ。総裁選に岸田・石破・菅三氏が揃って出馬した場合でも、最初の投票で過半数を得た者がいない場合、上位者2名による決選投票になる。その局面でこそ、「麻生副総理が担ぎ、二階幹事長と握った場合の菅官房長官」が最終的な勝者になる可能性が高い。

その場合、菅新総裁の任期は、自民党則80条3項が適用されて、安倍現総裁の任期を受け継ぎ「来年9月末」までとなる。早々に臨時国会が召集され、首班指名選挙を経て菅義偉首相が誕生することになろう。

菅新政権では、来年10月21日に任期満了を迎える衆議院議員の総選挙に向けて、解散を打てるだけの高支持率獲得が至上命題となる。選挙の顔となりうる若手(小泉進次郎環境大臣や小林史明党青年局長等)が重用されるとともに、コロナ禍における経済対策が最重要政策となるであろう。

それを、引き続き副総理兼財務大臣として支えるのか、それとも去就が取りざたされている大島理森衆議院議長の後継として、幣原喜重郎以来となる「首相経験者による衆議院議長就任」を引き受けるのか。

恩讐を超えた政治判断は、大宰相吉田茂の真骨頂であった。いま麻生太郎氏の判断が、日本の将来を決めようとしている。

取材・文:レイモンド・ベーダー





http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/426.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 薬丸裕英が激怒!麻生大臣が今度はテレ朝社員に暴言吐く(日刊ゲンダイ)









薬丸裕英が激怒!麻生大臣が今度はテレ朝社員に暴言吐く
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277948
2020/08/28 日刊ゲンダイ


「画像の映り悪い」と麻生財務相(C)日刊ゲンダイ

「何様って思いますよね、この方」――タレントの薬丸裕英が激怒だ。27日、フジテレビ系「バイキング」でヤックンを憤慨させたのは麻生財務相。番組が流した25日の閣議後会見での記者とのやりとりは確かに「何様」である。

 前日に安倍首相が慶大病院を再訪。テレビ朝日の記者に「総理の体調と今後の政治日程に与える影響」を聞かれ、いきなり「テレビ朝日、おたく? あっ、そう」とすごんだ麻生大臣。「テレビ朝日をあんまり見ないんで、よく知らないんですけど。各社同じ情報を流しているんですか?」と正面から質問に答えず、逆質問を畳みかけた。

 テレ朝記者が意図をくみかねた後に「各社の状況はちょっと、よく分かりませんが」と返すと、麻生大臣は「自分のテレビしか見ない? 他社のは見たことはない? は〜ん」と妙に勝ち誇った表情でこう続けた。

「情報収集能力が分かったからいいよ、それで。人のことは見ない。自分のことしかやっていないという人の情報の取り方っていうのは、こっちがねえ。広く知っていると思って対応すると全然知らない人に対応しても意味ないから」


タレントの薬丸裕英も憤慨(C)日刊ゲンダイ

安倍首相「後継」の目は早々に消える

 この上から目線にはドン引きだ。まだ続く。

「あの〜、(病院から)帰ってこられて(安倍首相の)顔色見たって、どう考えたって、あの画像の映りの悪いテレビ朝日でも顔色良く映ってましたもんねえ。だろ?」

「あんまり見ない」はずのテレ朝の「画像の映り」まで知っている矛盾なぞ、お構いなし。ただ、気に入らない質問をする記者に暴言を浴びせ、いじめたいだけ。あと1カ月足らずで80歳になるのに、なんとも子どもじみている。

 薬丸も「こんな物言いしかできないんだったら、このポストにいないでいただきたい。これが一番ヒドい」とコメントしていたが、マトモな国民の正直な感想だ。安倍首相退陣後のシナリオとして麻生大臣への首相禅譲説まで飛び交っているが、暴言大魔王が「選挙の顔」なんて、自民党の自殺行為。ヤックンの怒りを買った暴言で早々に「後継」の目がついえなければ嘘だ。



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/427.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 敵国中国に扶養されてる日本 まんが総裁選挙 
敵国中国に扶養されてる日本 まんが総裁選挙
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51987984.html
2020年08月30日 自民党的政治のパンツを剥ぐ


新コロナから経済脱却し日本が復活するには 中国からの下請け仕事か 
中国内地での商売拡大しかありません

トランプ政権は日本を見下し
もっとカネよこせ!米国で儲けるな!ですから

***

その中国を日本は憎くてたまりません
米国が中国側について 太平洋戦争で負けたのですから

今度は米国が日本についたと思ったら勘違いでした
中国側から離されただけでした

そうして日本は体力を奪われ 国力が劣化しつつあります
安倍政権は反中大好きが本質ですから

米国にシッポを振り ドッグフードのようなオモチャ兵器を
天文学価格で投げ与えられ喜んでしまいます

国力劣化なんて 改ざん隠ぺいし知らん顔すればいいだけです

***

もう漫画です
安倍政権=岸田・菅・河野たちのシッポは二つになりました

右振ったり 左振ったり ダブルで振ったりです
中国に吠えたり 甘えたり

もう安倍政権そのものが NHKが日本中が
遊び癖がついてしまい どうでもいいのです
石破氏がしっかりしろ!と言ってます



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/428.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 「ポスト安倍」本命は菅か 政界大ハプニングは石破の離党(日刊ゲンダイ)

※2020年8月29日 日刊ゲンダイ40面 紙面クリック拡大


「ポスト安倍」本命は菅か 政界大ハプニングは石破の離党
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278018
2020/08/29 15:00 更新日:2020/08/30 10:29 日刊ゲンダイ


党員、国民など眼中にない(C)日刊ゲンダイ

登場人物から漂う腐臭

 無慈悲なもので、権力からの退陣を表明すれば、政局は一気に流動化。自民党内は、安倍首相の2度目の途中退陣への同情より、「次」をにらんだ権力闘争が早速、勃発している。

 各派閥は緊急会合を開き、「ポスト安倍」への協議を本格化。これまでに総裁選出馬への意欲を示してきた石破茂元幹事長は「立候補しない選択肢はない」、岸田文雄政調会長は「考えは変わらない」と改めて表明。野田聖子元総務相も立候補の意向を示した。この3人だけではなく「俺も、私も」状態で、下村博文選対委員長は「推薦人が20人いれば出られる」と前のめり。稲田朋美幹事長代行も推薦人集めに走り出している。菅義偉官房長官、河野太郎防衛相、西村康稔経済再生相の名前も挙がっている。

 自民党は9月中に新政権を発足させる方針で、キーマンは二階幹事長だ。自民党は28日、臨時の役員会で総裁選のあり方と日程を二階氏に一任。9月1日の総務会で決定する予定だが、既に、国会議員票と党員票が同数となる正式な総裁選は行わず、国会議員394票に対し、47都道府県連に3票ずつ(141票)の両院議員総会での投票という緊急時の規定を使う方向が固まりつつある。投票は9月15日を軸に検討されている。

「党員に人気のある石破氏の目を潰すためでしょう。緊急時を大義名分にコロナ禍も利用しながら、安倍首相の意向に沿った後継選びにしようとしている。二階幹事長とも話ができているんじゃないかと見ています。安倍首相は麻生氏と会談した際、『残り任期は麻生氏で』と伝えたとされる。二階氏は幹事長に留任できるならそれでいい」(政治評論家・野上忠興氏)

 退陣にあたって、28日も閣議後に安倍首相と麻生財務相は2人で35分間密談した。

また密室談合と派閥の事情で決まるのか

 今度の総裁の任期は安倍首相の残り1年。ただ、来月、80歳になるロートルかつ、暴言吐きまくりで世論の批判を呼んでいる麻生氏で党内がまとまるわけがない。麻生氏は派閥の会合で総裁選不出馬を表明したと報じられた。

 そこで“本命”に浮上しつつあるのが菅氏だ。このところキーマンの二階氏と菅氏はお互いを称え合い、連携する仲である。安倍政権の主流派を形成してきた細田派(安倍の出身派閥)、麻生派、二階派が組んで、1年後の後継含みで岸田派も取り込み、無派閥の菅氏を担げば、両院議員総会を制することは可能という計算だ。

「ここへきて岸田氏の目も再浮上してきた。安倍首相は28日、退陣表明の会見後、私邸に帰る前に、官邸に岸田氏を呼んだのです。『やはり後継は岸田氏なのか』と騒ぎになりました。岸田氏なら、細田派、麻生派、岸田派で議員票の半数を取り、流れをつくれる」(官邸関係者)

 いずれにしても、総裁選とは名ばかりの密室談合。20年前の2000年に当時の小渕恵三首相が脳梗塞で倒れた時と変わらない。

 森喜朗幹事長、青木幹雄官房長官、野中広務幹事長代理、亀井静香政調会長、村上正邦参院議員会長の“5人組”による協議で森氏を後継首相に決めたアレだ。


飼い殺しになるのか(C)日刊ゲンダイ

後継争い巡る4人の思惑と勝算

 今回は、安倍首相、麻生氏、二階氏、菅氏が流れをつくろうとしている。「密室政治」だと国民からも散々、批判を浴びたのに、また同じことを繰り返し、派閥の事情で首相が決まるのか。登場人物からは腐臭が漂う。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「両院議員総会で総裁を決めるのは、まさに永田町の論理。各地方県連に3票あるといっても、国会議員の系列に地方票はどうしても左右される。党員投票がある正式な総裁選をやらない理由として、『政治空白をつくらないため』『党員投票をするには時間がかかる』などと説明しています。しかし、安倍首相は6月に国会を閉会し、閉会中審査にも出席せず、2カ月も政治空白をつくってきたのだから、党員投票の日程ぐらい取れるでしょう。コロナ禍で、国民のライフスタイルは変化を余儀なくされ、そこに少子高齢化や社会保障の問題もおしかかる。これからの日本をどう導くべきか、という大事な時だからこそ、派閥の論理ではなく、きちんと党員、つまり国民の声を聞くべきです」

政界大ハプニングは石破氏の離党

 このままでは総裁選は安倍首相や麻生氏らの思惑通りに進み、石破氏が勝てる可能性は限りなく低い。自民党の中でくすぶり、飼い殺しになるくらいなら、石破氏は自民党を離党して野党の党首となって、国会の首班指名で首相を目指した方がいいんじゃないか。そうなれば、政界大ハプニングである。



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/429.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 次期首相は菅氏への流れ。その陰に安倍首相の訴追の恐怖があるため。(かっちの言い分)
次期首相は菅氏への流れ。その陰に安倍首相の訴追の恐怖があるため。
https://31634308.at.webry.info/202008/article_25.html?1598789257

先に推測していたように、菅氏の総裁の可能性が現実的になった。菅氏は特に大きな派閥を持っている訳ではない。それがなぜ総裁に祭り上げられるかというと安倍氏の意向が強いからだ。

菅氏の出馬はコロナ対策、アベノミクスの継承というが、それは表向きの話である。この裏の話は、テレビなどの解説者からは絶対に出て来ないし言わない(言えない)。つまり、安倍氏が恐れることは、首相でなくなり国会をコントロール出来なく、今裁判が進行中の森友裁判、桜裁判、河井裁判について、野党に追及されることである。その時、国会審議の議題、運営は新首相の判断になるからだ。安倍氏に出来る限り近い人を後任にすることが必須になる。

安倍首相は、今まで上記の案件は自分の権力で抑えてきた。官僚もその権力の逆鱗に触れぬよう忖度した。そのため改ざんもし、また安倍の不正について嘘も重ねてきた。この改ざんや嘘は、全ての官僚を束ねている官房長官の菅氏も深く関わっている。ある意味、菅氏は安倍首相の一連の不正の共犯者なのだ。森友の実態、嘘、何を指示したかも全て知っている。首相を支えるため、ほぼ全ての案件に係わっている。したがって、野党の追及、その対処も安倍氏と一心同体で、菅氏自身が防御しなければならない。特に、森友事件は、安倍、麻生、菅はその対策に深く関与している。麻生氏も菅氏が総裁になった方が都合がいいのだ。

これが菅氏の総裁実現の裏の真実であると思っている。これは、政界の表も裏も知っている小沢氏が以下の記事で書いている。菅内閣は、安倍の負の遺産を引き継ぐことなり、国民はまた不幸な政治となると思っている。


小沢一郎氏 安倍首相が恐れていることは「訴追」…退陣後に犯罪の証拠が明るみに
https://news.yahoo.co.jp/articles/adced0adcf05eb4b797bcc3f21dcfee9531821f5
7/2(木)

桜を見る会も何ら説明も無い。 明らかに安倍事務所かホテルニューオータニのどちらかが起訴されるべき案件。 石破政権が誕生…もっと見る

 国民民主党の小沢一郎衆議院議員が2日、ツイッターに新規投稿。安倍晋三首相が「一番恐れていること」として、自身が総理を辞したあとに「犯罪の証拠が出て訴追されること」と指摘した。  小沢氏は「首相は18日の会見で『党総裁として国民に対する説明責任を果たしていかなければならない』と語っていた」と安倍首相が先月18日に開いた会見での発言について触れた。さらに小沢氏は「使い道はもちろん、異例の金額である1億5千万円の提供を誰がどう決めたのか、決定の過程や金額の内訳を有権者に明示する義務がある」と昨年7月の参院選を巡り、河井克行前法相と妻の案里参院議員が公選法違反(買収)容疑でそろって検察当局に逮捕されたことへの安倍首相の任命責任を指摘。  小沢氏はまた、「総理がいま一番恐れているのは、自分が辞めた後、犯罪の証拠が次々に明るみに出て、訴追されることである」と投稿。「これを避けるためには子飼いを後継に据えなければならない。目下、衆院解散を騒ぎ立て、政局に懸命なのもそのためである。感染者が急増しても知らんぷり。保身で頭が一杯で考える暇もないのか」とツイートした。

http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/430.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 乱世を治める政治家は誰か。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2020/08/blog-post_40.html
8月 30, 2020 日々雑感(My impressions daily)

<安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選に向け、菅義偉官房長官(71)が出馬する意向を固め、二階俊博幹事長に伝えた。同党が総裁選の日程や段取りを決定する9月1日以降に正式表明する。党幹部が30日明らかにした。二階派(47人)が支持する方針で、他の主要派閥にも追随する動きがあり、選挙戦は菅氏を軸に展開しそうだ。

 菅氏は二階氏と29日に東京都内で会談、出馬の考えを示した。竹下派(54人)は幹部が菅氏支持で既に動いており、麻生派(54人)も会長の麻生太郎副総理兼財務相が菅氏支持をにじませている。最大派閥の細田派(98人)は、同派出身の首相が「菅氏が望ましい」との立場を関係者に漏らしているが、一致して行動できるかは不透明だ。菅氏に近い議員グループ(約20人)は31日に会合を開き、菅氏支援を確認する。

 自民党は9月1日の総務会で、総裁選を7日にも告示、15日までに両院議員総会を開き、国会議員と都道府県連代表による投票で新総裁を選出することを決める見通し。自民党は16日までに新たな党役員人事を決め、17日に臨時国会を召集、同日中に衆参両院本会議で首相指名選挙を行う方向で調整に入った。

 一方、石破茂元幹事長(63)は30日、出馬するかは党員投票の有無を見極めて判断する考えを示した。大津市で講演し、「国会議員のための自民党ではない」として党員参加を重ねて要求。この後、記者団から不出馬の可能性について問われ、「今、言及はしない」と述べるにとどめた。

 石破氏は過去の総裁選で党員からまとまった支持を得ており、党員投票が行われなければ不利になる。石破派議員は出馬見送りもあり得るとの見方を示した。

 岸田文雄政調会長(63)は30日夜の民放番組で出馬に向けた考えを説明する。岸田氏は首相の支援を期待していたが、首相が菅氏支持に傾いていることで戦略の見直しを迫られそうだ。

 河野太郎防衛相(57)は党員投票を実施すべきだとの立場を記者団に示し、「どういう選び方になるかも見ながら皆さんと相談して決めていきたい」と語った。2018年の前回総裁選で石破氏に投票した小泉進次郎環境相は自身の立候補を否定し、「河野氏が出るなら河野氏を応援する」と記者団に表明した>(以上「時事通信」より引用)


 安倍後継候補四氏が出揃ったようだ。菅氏、岸田氏、河野氏、そして石破氏の四人というが、いずれも国政を預けるには心許ない。

 菅氏は安倍自公政権の四年間を官房長官として安倍氏に仕えた人物だけに、新鮮味はまったく感じられないし、安倍氏の亡国政治を安倍氏の在任期間の一年間を続けるのかと思うとゾッとする。

 コロナ対策の継続性が大事だから菅氏が適任という理屈のようだが、安倍自公政権のコロナ対策とは一体何だったのか。台湾のように即座に対中空路を閉鎖するでもなく、韓国のようにPCR検査を大規模に実施するでもなく、漫然と過ごしただけではないか。そして感染拡大が下火になるや「GO TO キャンペーン」を実施して、全国に感染拡大を蔓延させてしまった。そんなお粗末な政治家が総理になるというのは御免だ。

 岸田氏は「禅譲」狙いで安倍氏応援団を任じて来たが、ここに来て安倍氏は菅氏を支持するという。所詮、政権獲得に禅譲などあり得ない。政権は奪うものだ。

 河野氏は前任の外務大臣としても防衛大臣としても良くやっている。対韓姿勢と対中姿勢には共感させられるものがある。しかし彼は原発廃止派だったが、大臣として安倍内閣に入ると反・原発をさっさと棄て去った。これほど軽い人物に一国の宰相は勤まらない。

 石破氏は「韓国には何度でも納得して頂くまで謝罪する」との発言一つで日本の総理は勤まらないと思わざるを得ない。彼らは謝罪を求めているのではなく、慰安婦利権を守るために反日を演じているだけだ。カネになるのなら何でもやるのが隣国民の基本的な友人関係のスタンスだ。

 いや、隣国民だけではない。国際社会では「純真無垢」とは「おバカさん」と同義語だ。嘘だと思うなら「イノセントinnocent」を辞書で引いてみると良い。

 歴史的事実は胸を張って「事実だ」と主張すべきだ。慰安婦は売春婦だった。売春婦が悪しき職業だというのなら、先進諸国ですら売春を法律で禁じている国が少数派だと認識していない世間知らずだ。

 私は売春婦禁止に賛成だが、売春婦が存在していることで女性の人権が守られている側面だってあることを知るべきだ。ことに戦場にあっては売春婦の存在が兵士による民間婦女子への暴行を減少させた事実を知るべきだろう。

 現在、安倍後継候補として上がっている候補のいずれが総理大臣になろうと、自公政権の今後一年間は悪夢の一年間になりそうだ。だからこそ、野党連合にとって好機到来だ。

 日本は内外とも非常事態に見舞われている。国内にあっては武漢肺炎の感染拡大とそれに伴う経済の大恐慌であり、海外にあっては隣国の暴走だ。米中戦争は何もドンパチやるだけではない。中共政府のデカップリングこそが自由主義世界と共産党・独裁政権とのし烈な「経済戦争」でもある。そうした非常事態の「乱世」で日本の宰相として舵取りをしていけるのは四人のいずれでもない。野党の一層の奮起を期待するしかない。



http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/431.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 松井市長サボり過ぎ!大阪市「コロナ死」異常突出の実態(日刊ゲンダイ)







松井市長サボり過ぎ!大阪市「コロナ死」異常突出の実態
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277945
2020/08/29 日刊ゲンダイ


徹底調査で判明、「一元化」の自慢の実態は府に任せきり(大阪の松井一郎市長)/(C)日刊ゲンダイ

 重症者数が全国最多の大阪府。死者数も7月には4人だったが、今月は26日までに46人と11倍超に膨れ上がっている。とりわけ、大阪市が異常に突出している。日刊ゲンダイの徹底調査で浮かび上がったのは、松井市長が「『オール大阪』でコロナに立ち向かう」と豪語しながら、その実、対応は府に丸投げ。怠慢のツケが市民に回ってきた格好だ。

 別表の通り、府の人口に占める市の割合は30%。ところが、市のコロナ患者は人口割合を大きく上回り、死者に至ってはナント、62%を占める。

 死者の94%は60代以上。市は60代以上の人々が多いのか――。総務省の人口動態調査(今年1月1日時点)を基に調べると、人口に占める60代以上の割合は、府が31・9%なのに対し、市は30・3%とむしろ少ない。市に数字を示して事情を聴いた。

「人口比例で見て、市が感染者、重症者、死者が多いことは、認識しています。ただ、日々の患者対応でパンパン。要因の分析はできていません」(感染症対策グループ)

 市はコロナ対応を議論する感染症対策本部会議を開催してきた。市長、副市長、部局長、区長などが出席し、議事録も公開されている。2月28日から7回開催されたが、5月22日を最後に開かれていない。第2波の真っただ中なのになぜ開かないのか。市にそのワケを聞くと「理由はありません。患者数は増えていますが、府も緊急事態宣言を出しておらず、そこまでの非常事態にはなっていないのではないか。市長や副市長から関係部局に指示が下り、指示に基づいて動いています」(危機管理室)と危機感ゼロ回答だった。

都構想の失敗を先取り

 松井市長は6月の都構想協議会で「(大阪のコロナ対応が)評価されているのはなぜか。これは府市一体で司令塔を一元化した。そういう状況を制度として担保するのが重要だ」と「一元化」を自慢していたが、実態は府に任せきり。

 日刊ゲンダイの既報通り、8月1日から17日の松井市長の登庁はたったの3回。10万円の定額給付金の支給もダントツに遅かった。6月25日時点で、全国平均の支給率は6割に達していたのに、大阪市はたったの3%だった。

 コロナ対応の一元化の結果が、突出した死者数である。都構想の行く末を先取りしているようにも見える。松井市長はどう落とし前をつけるのか。




http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/432.html

記事 [政治・選挙・NHK275] アベデンデン辞任に絡んでツイッターなど見てみて、アベ政権の凄まじいまでの劣化ぶりが改めてわかるね。こんな奴に「お疲れ様でした」などと誰が言えるか
アベデンデン辞任に絡んでツイッターなど見てみて、アベ政権の凄まじいまでの劣化ぶりが改めてわかるね。こんな奴に「お疲れ様でした」などと誰が言えるか
http://onsen-kabumasa.cocolog-nifty.com/okirakunikki/2020/08/post-bd1607.html
2020年8月30日 憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へ


アベデンデンが辞任表明したことで、アベマンセー(実はマンセーバイトがほとんどだろうが)のクズどもが「お疲れ様でした」と少しは首相を長年勤めたアベに敬意を示すべきだなどとわめき狂っているのがわんさかネット徘徊するとゴミのように集積している。ハシゲなる弁護士タレントもそういうことを偉そうにほざいていて失笑するしかないんだが、そもそもだ、アベデンデンなる人間のクズ、愚鈍売国奴政治屋がまともに日本人のためになるような仕事をこの8年近くでなにか一つでもしたかということやな。まあ、世界の首脳からは単なるおバカATM程度にしか思われていない日本の恥部だしね。



「みっともない憲法」などと憲法遵守が最大の勤めである首相の立場で、その憲法を蹂躙し、テメエの薄ら馬鹿脳でひねり出した勝手な憲法破壊で集団的自衛権容認強行など、日本人を不幸にすることしかこいつの頭にはなかった。しかもコロナ禍では利権まみれのこいつらしく「なんの役にもたたないアベのゴミマスクゴリ押し配布」「旅行業界利権目当ての強盗トラベルキャンペーン」とアホ極まる愚策のみ。それを批判されても、テメエの間違いは絶対に認めない知性皆無柔軟思考ゼロを爆発させて毎度の屁理屈を気味悪い口から吐き出すだけ。





税金をゴロツキ仲間と強奪するモリカケ疑獄に始まる悪事のデパートであり、社会保障関係費を削減しまくり、増税し、所得を下げ続けて日本を破壊、国民を貧困化させるしか能のなかったクソだぜ。しかも国会軽視のゲス。コロナ禍でもずっと家に引きこもりばかりで、一日1時間ほど官邸に顔出して、こいつお得意のバカ国民を簡単に騙せる「やってる感」見せただけ。税金食い放題でバカ嫁と外遊しまくり、夜の贅沢宴会でマスゴミなどのクソを籠絡と任期中ほぼ休暇だらけみたいなもんだ。そんな奴に、生活破壊されまくりの国民が「お疲れ様」などアホくさい限りや。









しかも、最大の課題だったはずの北朝鮮拉致問題も、「解決できず痛恨の極み」だって。デブキムに一度でも会う努力をしたか、無だ。それ以上に、「Jアラート」などいう世紀のアホ愚策で国民を脅し、その反面で、米国からはポンコツ兵器を言い値で買わされる売国一筋。拉致問題に関しては、拉致家族もいい加減に覚醒しろよって感じだ。北方領土も策士のプーチンにまんまと手玉に取られて、ほぼ返還不可能に、しかも多額カネまで与えるアホの極致。





それにしても、辞任会見の記者クラブ連中のゲスぶりはほんま吐気がするほど腐敗してんな。「後任の決め方は?」「後任の総裁選びに対する姿勢は?」「後継候補の評価は?」「総理が考える総理・総裁に必要な資質とは?」とかまるでアベをキングメーカー扱いのアホくさ。「今後、外交に取り組まれる意欲はあるか?」(テレビ朝日)になると、これを質問した記者ってのはアベの外交が無意味すぎたことの認識さえできていないアホの証明か。更にアホの極みのアベ忖度記者はフジテレビのやつのようで、「総理は土日も休みがなく、ほとんど公務にあてられていた時間、まあ、頭の中でもそういうふうに考えられていた時間が多かったと思うんですけれども・・・・・・いま思えば、総理はもう少し、こういった結論、決断をされる前にですね、しっかり休んでおけばよかったとか、もうちょっとメリハリをつけておけばよかったとか、そういった後悔はありますでしょうか」ときたもんだ。ここまで忖度しかできないクズが政治記者であることの情けないほどジャーナリズム精神皆無の日本マスゴミやな。政治私物化に関するまともなフリー記者からの質問もあったが、あまりの馬鹿なので質問の意味というか「私物化」がまったく理解できていない痴呆ぶりを発揮のアホくさ。



まあ、アベの周りにいる政治屋の資質の劣化は凄まじいばかりなんだが、耄碌二階、仮病入院で犯罪から逃げまくったアマリなどその知性崩壊を見せてくれて笑える。まあ、アベマンセーのマスゴミ、自称評論家なども凄まじい劣化ぶりを爆発させてんだが。








P.S.:朝日論座に「政治・国際 安倍政権を総括する【1】安倍政権の7年余りとは、日本史上の汚点である。私たちの再出発は、公正と正義の理念の復活なくしてあり得ない」という論文が出ていた。ぜひ読んでほしい。>




http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/433.html

記事 [政治・選挙・NHK275] 6月の検診で再発の兆候なのにその後は会食三昧、嘘くさい「難病再発辞任」(まるこ姫の独り言)
6月の検診で再発の兆候なのにその後は会食三昧、嘘くさい「難病再発辞任」
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2020/08/post-695986.html
2020.08.30 まるこ姫の独り言


難病が安倍首相と共にあるのはそうだろう。

だが、安倍首相の会見の中で、6月13日の検診で再発の兆候となるものがあったと語っている。

そうか、お気の毒に。。。

だが、その後、コロナ禍にあっても会食三昧だった。


リテラによると、「6月19日、6月20日、6月22日、6月24日会食、」

そして会見の中、7月中旬頃からは体調に異変が生じたにもかかわらず、「7月21日、7月22日、7月30日と会食。」

8月にも3連チャンで焼肉

どう考えても難病が再発した人の食事ではない。


しかも7月の会食の中身は、こってりのフランス料理やステーキまであったと言うから、安倍首相の会見の中の発言と、会食三昧だったこととはまったく整合性が取れない。

普通だったら、難病であり完治することはそうないと言われている「潰瘍性大腸炎の再発の兆候」あったり、明らかに「体調の異変」があれば、ステーキやフランス料理を堪能しようとの気持ちにはならないと思うが。

長らく難病と付き合っていたら、医師の指導には熱心になり、総理であることからして自分の体のコントロールくらいできて当たり前だと思っていたが、安倍首相の場合、会食をし続けている。



この人、本当にステーキと焼き肉が好きなようだ。

会食批判をものともせず続けながら、体調の悪化による辞任を発表は何なのか。

安倍首相は、「投げ出し批判は死んだ方がまし」そうで、結局、「難病のために辞任せざるを得なかった総理」と言う構図にしたが、やっていることは政権投げ出しじゃないか。

どの政策も結果が出せたものはなく,にっちもさっちもいかなくなった。

この先も、コロナ禍の対策を批判され続けるだろうし、政権運営に嫌気が差しただけなのではないか。

安倍首相は難病をも利用した。と私は思っている。

例の如く、日本のメディアは辞任を、「難病に倒れた悲劇のヒーロー」的な報道をしていて、「病に苦しんでいる人を叩くのは恥ずべきことだ」との論調が広がっている。

難病を持っていようといまいと、権力者と言うものはいつも批判の対象にされるのは当然のことで、それを「難病患者である首相を叩くのはけしからん」と言うのはちょっと違う。

やはり安倍政権のやってきた7年8カ月の検証は必要だ。

「難病に倒れた悲劇のヒーロー」に対して石持て追うのはけしからん、は日本的発想で、どんな病状であろうと権力にいた期間の総括と検証は何が何でもやる必要があると思うが、自民党政権がやるとは思えない。

ましてや、安倍と同じ立ち位置の、菅や岸田、河野には期待できない。




http://www.asyura2.com/20/senkyo275/msg/434.html

   

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