史上最高のモニタースピーカー アルテック 612A(銀箱)
アルテック史上最高のプロ用スタジオ・モニター!
ALTEC 612 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=ALTEC+612
ALTEC 604 - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=ALTEC+604
ALTEC LANSING 612C Monitorの仕様 アルテック
https://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/612cmonitor.html
ALTEC LANSING 604Eの仕様 アルテック
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/604e.html
ALTEC LANSING 604-8Gの仕様 アルテック
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/604-8g.html
ALTEC LANSING 604-8Hの仕様 アルテック
https://audio-heritage.jp/ALTEC/unit/604-8h.html
ALTEC LANSING スピーカーシステム一覧 アルテック ランシング
https://audio-heritage.jp/ALTEC/speaker/index.html
Altecの商品一覧 - 中古オーディオ 高価買取・販売 ハイファイ堂
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ヤフオク! - ALTEC 612 銀箱タイプの中古品・新品・未使用品一覧
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ヤフオク! -「altec 612」の落札相場・落札価格
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ヤフオク! - アルテック(一般 スピーカー)の中古品・新品・未使用品一覧
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ALTEC 612 Vintage Speaker Cabinet
◇アルテック 612 銀箱 スピーカー ペアキャビネット◇
https://lajazz.jp/products-page/altec-speaker_end/altec-612-vintage-speaker-cabinet%E2%97%87%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF-612-%E9%8A%80%E7%AE%B1-%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC-%E3%83%9A%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%A3
Price: $6,000.00 約700,000円(参考)
本品は1960年代初頭にアルテック社から発売されたスタジオ・モニター・スピーカーシステム、 612 "銀箱" です。
アルテック史上最高のプロ用スタジオ・モニターとして君臨し続けている優秀なモデル。
後の612Xシリーズだけではなく、アルテックの基本構造の礎となった重要なスピーカーです。 それまで培われてきた劇場スピーカーなどの知識を惜しみなく注ぎ作り上げられたその箱鳴りは 素晴らしいです。
米松合板仕様の完全オリジナルキャビネット。 キャビネットは乾ききっておりこの上のない抜けの良い状態となっております。 年代物のため、外観は塗装の剥がれやキズがあり使い込んだ印象を除き概ね良好です。
今回、落札特典といたしまして、612用のスピーカースタンドを贈呈いたします。
■ エンクロージャー仕様 ■
外形寸法(梱包前): 幅650mm × 高750mm × 奥450mm(片側)
重量(梱包前): 20.5kg(片側)
■ ユニット構成 ■
615-B Duplex: 15インチコアキシャルスピーカー 16オーム
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アルテック DUPLEXシリーズ
主にモニター用に用いられた同軸型スピーカーユニット。
604シリーズが有名、中でも604Eは70年代に日本でも多く使用された。
他に605、601など。
・ALTEC LANSING 601 (1943)
・ALTEC LANSING 604 (1945)
・ALTEC LANSING 604E (1967)
・ALTEC LANSING 605B (1967)
・ALTEC LANSING 601-8D (1970)
ALTEC 604E は大変な傑作機で、音軸が揃い位相特性の精度が高いため音場感が出る。
華麗な音色である。アルティックトーンをしっかり残しながらハイファイになっている。Cタイプと比べると切れがあり現代的な音になっている。同軸で音像定位がよく空気感をよく表現できる。
ALTECの超大型システムのように雑にならず歴然と締まった音の印象。現代にも通用する。
天井が高く空間が広いのでプラネタリウムを見ているような広大な音場空間が出現します。
ホーンも上向きになっていて、音場の高さがよく出ていた。実演のエネルギー感と熱気がある。
音のまとまり感も他のALTECのスピーカーより歴然と優れていて驚異的な性能だと思う。
音圧は100dBくらいでしんどくなるらしいが、十分なハイエナジー&ハイプレッシャーサウンド。
後ろに従えている巨大な二機は120dBを涼しい顔で歪みなく再生してしまう。
ただ以前は120dBまで上げていたが真空管でドライブすると85dBでも満足できる音が出ているという。
評価の高いシリーズ機ではもっともロングランの製品で、1975年当時全米のレコーディングスタジオでアンケートを取ったところスタジオ使用率全米一位の実績を持つモニタースピーカーだった。
月日が流れて現在になって、性能的には過去の物になったかというと、そうだとは言いかねるものがある。604はベークスパイダー(蝶)ダンパーとフィックスドエッジの古いタイプは現代録音だとかパイプオルガンを再生するとアッという間にダンパーがへし折れる。
その時点でオリジナル喪失します。エレクトリの営業でALTECのプロでも515を折っている。
注意が必要である。1967年に製造開始した製品だが世代を重ねて性能も向上しており
シンセサイザーで作ったエレクトリック音源にも完全に対応している。オリジナルコーンの威力で低域もスパッとキレがある。主はオリジナルコーンの重要さを力説されていたが、確かにこれは重要だと感じさせられた。従来機より明らかに空間表現が向上している。
全体的に平坦化されたウェルバランスなハイファイ・トーンで鋭く立ち上がる音が改善されており、現代物ソースばかり聴く人にはこちらがベストだろう。シルバーのハンマートーン塗装の下は木製キャビネットだがコツコツと叩いてみると質感は金属の箱にやや近い。
オリジナルコーンでオリジナルキャビネット。箱が大変綺麗で素晴らしい。
604なのに高域が耳に刺さらないがアッテネーターが背面にありドライバーの音を絞っている。
6畳間だと、本当にほんっっとに605Aか605Bにしておいた方がいい(笑)
604は高域がきつく耳がおかしくなる(笑)
実は他の有名なヴィンテージの銘機と呼ばれるものは大抵このモデルの足元にも及ばない。
ALTECの一大傑作でまさに決定版です!
でもみんなALTECならA5とかA7とか大きい方に行ってしまう。共振が大きく音が汚れるし、大雑把な音なのに。
ALTECの館ではスピーカーの間隔はかなり広く取られていた。
「セッティングの正解は二等辺三角形ではなく正三角形なんです」
ALTEC A5 の515ウーファーと288コンプレッションドライバー(ニイパッパッ)だとホーン311と上手く合わないのではないか?A7の511Bホーンなら良いが、ダブルウーファーだとエネルギー感がマッチするので世間では低く言われているが817Aでシステムを組んでいるのです。というお話しを伺いました。
ALTECは現代スピーカーと比べると音楽の表情が断然に魅力的なんです!表現力がある!
現代のスピーカーは無表情に感じられるのですね。
原材料のコバルトの主な産出国だったコンゴ共和国が内乱に突入して供給が途絶えた。
アルニコ磁石から急遽フェライト磁石に切り替わったが「音が良くない」 とみんな一斉に離れた。
ただ古いスピーカーはコーン紙が綺麗でもボケた眠い音のものが非常に多い。
減磁が主な原因だが再着磁は基本的に良くない。
後はネットワーク部品が劣化してる。
よく中古ショップでALTECの大型は眠いボンヤリした音で鳴っているが
減磁とネットワークCの劣化が原因。
ALTEC LANSING 405 A オールアルミコーンのユニットミニフロントローディング。
見事なアルティックトーン。これはサブの小型モニター用スピーカーなのだが、
WE755 A とかには敵わないとのこと。
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ALTEC 604AB の音の値打ちの内訳は、ユニットとネットワークで50%、
箱が50%。つまり箱が適当では駄目ですよという話でした。
ALTEC 604 B C E 8G を実際に聴いたけど、自分が持ってる604Cが
もっともエンターテイニングな音。Eはハイファイ・トーンでアルティックらしさも
しっかり残ってて現代物ソースのみならこちらの方が良いかも知れない。
Bは普遍的でモニター的だが同系の最高峰である。8Gは振動版が重く地味な印象。
ALTEC 604C は軽薄かもですがエンターテイニングな演出感は強烈。
次がだいぶ薄くなってEだと思う。眩しいまでの明るさや輝かしさは ABと比べても際立って多いのです。自分は即物的なのでCで良いかなあ。
ABはキリッとした端麗辛口といった感じで大吟醸の味わいとスッキリしたコクがあるが、もっと普遍的でモニターライク。ALTEC 604はA〜Eまで。
「私はあまり米国製は認めていないのですが、アメリカ西海岸でしたら
ジムラン、ALTEC、Tru-sonicの三羽ガラスですね、ALTECなら604AとBまで、
ここまではランシングが在籍していた頃ですから」
「ウィリアムソンアンプなど英国製のヴィンテージアンプの方がハイファイで細部まで描き切る分解能がある。音質は女性的で綺麗。アメリカの方が個性があり重厚で厚みがある。
その分ディティールは曖昧になり音は緩さが気になるような気もします」
「ヴィンテージスピーカーは現代高性能アンプの広帯域や制動力を要求していないものがある。
スピーカーユニットとキャビネットとパワーアンプでほぼ音が決まる。
JBLの要求ダンピングファクターは1、ALTECは5。600とかのアンプ持ってくると音が詰まる。
スピーカーとアンプどっちも制動してしまうから」
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「音楽&オーディオ」の小部屋
アルテックを使わない理由 2017年12月02日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fde597cb035944ec68b14cc724b4adb6
先日、次のようなメールをいただいた。
「当方は、アメリカのSPを中心にいろいろ使用してきましたが、いつの間にかJBLばかりになってしまいました。しかし、1950年代前半の「ジムランシング」時代のユニットと1970年代以降のユニットは全く性格が違うような印象を受けます。まずは、日ごろの感謝と自己紹介まで。」
内容的にはボクシングでいえば軽くジャブ程度ということだろうか(笑)。すぐに返信した。
「拙いブログを読んでいただき恐縮です。昔のJBLの音は大好きです。細身の音の中に何とも言えない色気がありますよね。今のところアルテックがちょっと気になる存在になっています。もしアルテックを使わない理由がありましたらご教示ください。」
これもジャブ程度のお返しだったが(笑)、すると実に興味深い内容のご返信をいただいた。
「当方の周辺のオーディオの先輩・仲間の多くが、ALTECやタンノイを使用されております。なぜかJBLは「冷遇」されております。そんな中で、なぜJBLなのか?なぜALTECでないのか?本当に不思議です。
強いて言えば、次のことが理由かと思いますが・・・。
@ALTECはユニット・ネットワークの種類が限られており、組み合わせが極めて限定される。
AALTECは初期タイプ、特に最初期タイプのユニットに絶対的優位性がある。
ちなみに、当方も過去A7もどき、A5もどきを使用しました。その経験から、上のようなことを感じましたし、結局マニア 内での「最初期ユニットの取り合い」になってしまいそうな予感もしました。
この春にビンテージオーディオを始めたばかりの知人に請われ、所有していたALTECオリジナルの最初期エンクロージャーをお譲りした次第です。
最近、ALTEC 604E2(604−8Gのチューンアップ版のようです)というユニットとエンクロージャーを譲っていただきました。
結線したばかりで、これから調整を楽しみます。同軸SPを本格的に使った経験がなく、さてどうなることやら。当方はアナログ中心で、プリ・パワーとも管球式です。
「フルレンジSP」の記事は、かなり取り上げられましたね。「同軸SP」、機会があればぜひ取り上げてください。」
以上のような内容だったが「アルテックは初期のアルニコマグネット・タイプに限る。」と、耳にタコができるほど聞かされてきたが、やはりそういうことだった。
実はアルテックに限らず、SPユニットのうちフェライト(マグネット)タイプが、アルニコタイプを上回った例を知らない。
そもそもなぜアルテックを話題に載せたかというと、我が家のウェストミンスターのエンクロージャーにアルテックの同軸2ウェイ(口径38センチ)を放り込んだらどういう音がするんだろうと、ずっと気になっているから。
現状のJBL「D130」+「AXIOM80」(クロスオーヴァー500ヘルツ)にまったく不満はないものの、もともと同軸2ウェイ用のエンクロージャーなので回帰志向は常に頭の片隅にある。
それならオリジナルのタンノイ同軸ユニットを使えばいいじゃないかとご指摘を受けそうだが、この音がどうも・・・。
タンノイさんのファンは世に多いので、これ以上深入りしてあれこれ言うと差し障りがありそうなので止めておこう(笑)。
メールでご提案があった同軸SPについては口径38センチの分は惜しいことに前述のアルテックとタンノイさんぐらいで品薄なのが現状だが、30センチクラスとなるとグッドマンの「TRIAXIOM」(トライアクショム)シリーズが思い浮かぶ。
20年近くオークションと‟にらめっこ”してきたがいまだにお目にかかったことがない逸品だが、万一、ゲットする機会があればぜひ試してみたいところ。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fde597cb035944ec68b14cc724b4adb6
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- モニタースピーカーの堕落-
https://procable.jp/setting/07.html
■モニタースピーカーは、いつのまにやら、堕落してしまいました。
優れたモニタースピーカーが製造されなくなって、その代わりが出来るほどの優秀なモニタースピーカーが、その後、たったの一つも出てこなかったというのが、その原因です。
1950年代から60年代の、マイルス・デイビスの時代までさかのぼってみます。マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンが、レコーディング・スタジオでプレイバックされる音を聞いていた、そのモニタースピーカーは、アルテック(altec)612A(通称、銀箱)です。38センチ口径の604という型番のアルテックの同軸ユニットが入ったモニタースピーカーです。
その612Aモニタースピーカーを設計開発したチームの中には、誰もが知る人物がいました。当時、アルテック(altec)社に勤めていた、JBLさん、James B.Lancingさんです。
アルテック社は、WE社、つまり、ウェスタン・エレクトリック社の技術部門が独立して出来たメーカーです。アルテック社内で往年のウェスタンエレクトリックの技術を勉強したJBLさんが、その後アルテック社を退職してから作ったメーカーがJBL社ですが、この話は本論からはずれます。
アルテックのチームとその一員だったJBLさんは、そのとき一点の曇りもない、完璧なスタジオモニタースピーカーを設計することに成功しました。それが、アルテック612Aという604という型番のユニットの入ったモニタースピーカーです。604ユニットは、38センチ口径です。モニタースピーカーには、38センチ口径のユニットが必要不可欠であったということです。
38センチというと、低音を思い浮かべるかたが多いと思います。それは大きな間違いであって、当時のモニタースピーカー用途の38センチという口径のユニットは、中域をしっかり出して、「生音と等身大の音」を出し、間違いのないミックスダウンをするためのモニタースピーカー、つまりそれが、38センチ口径のモニタースピーカーです。勿論、低周波も出す能力もありますので、低域以下の低周波数帯域のミックスダウンにも失敗はあり得ませんが、中域はそれ以上に重要です。中域再生のため、ウーファー部は1500ヘルツ、ボーカル帯域までをも、しっかり出す能力を持っています。
上記のアルテック612Aスタジオモニタースピーカー(銀箱)は、1940年代から使われはじめ、その後長年に渡って米国スタジオの標準となり、その後、日本国内も、それに習って、アルテック612A(銀箱)が標準となりました。米国のジャズのほとんど、その後のロックなども、アルテック612A(銀箱)をモニタースピーカーにしており、それが基準です。1970年代頃までは、米国では、それが続いていたものと思われます。
日本の音楽の黎明期は、それよりずっと遅れてスタートしています。アルテック612Aとそのユニット604のモニタースピーカーが標準になったのは、1960年代後半くらいからでしょうか。604Eか、604-8Gユニットくらいの時代からでしょう。アルテック612Aモニタースピーカーが使われていたのは、1980年代くらいまででしょう。
実は今でもマスタリングスタジオが使っているモニタースピーカーは、アルテック604ユニットであったりします。最終的には、今でもアルテック604をモニタースピーカーにして音を聞いて、マスターを作る段階で、スタジオの間違ったミックスを修正しているというのは、本当のことです。これはマスタリングスタジオにもよるものと思われますが、東京四ツ谷にある、多くのレコード会社が信頼しているマスタリングスタジオは、今もアルテック604がモニタースピーカーに入っていると、そのオーナーさんと仲の良いエンジニアのかたから聞いています。
その後のスタジオモニタースピーカーは、おそらくJBLに移行したものと思われます。別のメーカーも入っていたのかもしれませんが、そのあたりは、詳しくありません。
重要なことは、メインモニタースピーカーの信頼性が、アルテック612Aに比較して、低くなっていったのと併行して、YAMAHA NS10Mがスタジオに入っていったということです。当時、「ラジカセ」というものが、非常に多く使われるようになり、非常に多くの若者はじめ米国国民がラジカセで音楽を聴くようになっていました。NS10Mの役割は、当時、二つありました。
■YAMAHA NS10Mがモニタースピーカーとして使われた本当の理由
1)ラジカセで聞く人たちがいかなる音で聞くのかを、チェックするためです。
つまり、ラジカセの代表、それに近いものとして、割と素直な性質のYAMAHA NS10Mが、それ専用のモニタースピーカーとして選ばれたということです。これがNS10Mがスタジオに入っていった最たる理由です。
2)おおざっぱな音決めのためです。
卓の上に置いて、至近距離でミックスダウンするわけですから、今では二亜フィールドのモニタースピーカーと言われている、この手の使い方は、使いやすいのです。おおざっぱな定位などを最初に決めるため、NS10Mは「簡・易・的・な」モニタースピーカーとして使われました。もちろんNS10Mくらいのモニタースピーカーでは、信頼性が全くありませんので、最後には、ラージモニタースピーカー、ミドルモニタースピーカーなど、いろいろな種類のモニタースピーカーで検証して、音決めしていたものと思われます。
このあたりの時代で、モニタースピーカーを取り巻く環境が、すでに何かがおかしくなってきていることが分かります。というのは、1959年のマイルスやコルトレーンのジャズが、つまり、アルテック612Aモニタースピーカーでミックスダウンされた完璧な録音が、ラジカセでしっかり鳴らないなどということは、あり得ないことだからです。それが鳴らないのであれば、それはラジカセメーカーの責任なのですから、そんなことを、NS10Mなどをモニタースピーカーにしてまでチェックしていること自体、時間の無駄でしかなかったはずです。
モニタースピーカーの品質が落ちていき、メインモニタースピーカーを全面的に信頼できなくなってきていたからこそ、無意味なことでも、せざるを得なかったと言えます。
その後、さらにメインモニタースピーカーの信頼性は、時代とともに低くなっていき、ミドルモニタースピーカーにもろくなものがなくなってしまいました。というより、ミドルサイズには、最初からろくなモニタースピーカーは、一つたりとも、歴史上、登場していないのが実態です。
そして現代に至って、YAMAHA NS10Mだけが、無惨にもスタジオに取り残されてしまいました。役に立というが立つまいが、取り残されてしまった。だからNS10Mなどが(民生用のスピーカーに過ぎないものが)、モニタースピーカーなどと呼ばれていたのです。
■ミックスダウンの課程
自宅録音のかたも、プロのかたも、NS10Mをモニタースピーカーにしてのミックスダウン時には、次の課程を経ているはずです。
1)非常に録音の良い、優れたミックスダウンのイメージ、数枚のリファレンスCDの音が、頭の中にあります。理想とする録音です。それはおそらく数枚のCDでしょう。
2)そのリファレンスCDの音に近くなるように、モニタースピーカーの音を「目を凝らすように神経質に聞いて」、ミックスダウンしていきます。
3)プレイバックして、何度も聞き直し、良く分からなくなった時には、リファレンスCDを、そこでプレイバックしてみて、1枚で分からなければ、二枚のCDをプレイバックしてみて、ボロであろうがなかろうが、とにかくそこにあるモニタースピーカーを通して、どこがそれと違うのかを確認して、リファレンスCDの音に、時間をかけて似せていきます。
上記の方法を、NS10Mをモニタースピーカーに使う場合のミックスダウン時には、100%の確率で、取られていることと思います。頭の中は、音の足し算と引き算で埋め尽くされているはずで、そこにエネルギーの大半が吸い取られていきます。
その作業をしていること、しなければならないことこそ、そのモニタースピーカーが信頼できない品質のものである証拠です。
優れた本物のラージモニタースピーカーは、聞いた通りの音に録音されます。最も音楽が素晴らしく聞こえるようになる、まさにそのポイントに向かって録音するだけで、リファレンスの必要などありません。モニタースピーカーで聞いた通りの音が、マスターに刻まれていくからに他なりません。
また、NS10Mのように、爆音でミックスダウンする必要もありません。普通の音でプレイバックしたときにこそ、生音に近い等身大の音が出てきますから、全く無理がありません。等身大の生音という概念は、ミックスダウンには、非常に重要です。モニタースピーカーから「生音」が出ていれば、それイコール、完全に信用できるという、誰にでも分かる非常に単純なことです。ということは、NS10Mくらいのものではモニタースピーカーとは言えないということです。
そこにある音、人の存在、又は楽器の存在、音楽全体の存在が、よりいっそう気持ち悪いほどに生々しくなるように、さらに音楽が最も魅力的になるように、イコライジングしながらミックスダウンしていくだけです。
そして、その通りの生々しい信号が、マスターに刻まれていきます。それを再現しきれるオーディオ装置の有無などは、関係のないことで、間違いのないミックスダウンこそが最重要です。プロはどなたも最良のミックスダウンを望んでおられます。
ミックスダウン時の失敗や後悔、あそこはこうしておいたほうが良かったかな、というような、あとから来る迷いも、優れたモニタースピーカーさえあれば、一カ所もあり得ないミックスダウンになるであろうことは、プロのレコーディングエンジニアのかたならば、即座に理解されますでしょうし、作業が非常に早く、まったく合理的であることも、理解されますでしょう。
優れたラージモニタースピーカーが、早く出現することを願って止みません。プロのレコーディングエンジニアのかたは、集中力、気力等、並はずれて非常に優秀なかたがたばかりなのですが(今まで出会ってきたプロのかたは例外なくそうでした)、いかんせん、モニタースピーカーの環境が悪すぎます。一億五千万円もするニーブやスチューダーの卓(ミキサー)に、YAMAHA NS10Mしか接続されていないなどということは、異常事態です。
例えスタジオの経営側が、ラージモニタースピーカーは、これこれの46センチウーファーのものを壁に埋め込んで、背後からの反射をも防いでいる、これは米国のどこそこのメジャースタジオと同じであるなどと宣伝していたところで、レコーディングエンジニアのかたがた本人が、それらを全く信用できないものとして見限っており、全くあてにもせず、気分転換にしか使われていないようなことでは、それらは、ろくなモニタースピーカーではなく、使い慣れたNS10Mのほうがまだましだということで、今もNS10Mだけがスタジオに取り残されているのです。
■結論
「多くの人がラジカセだから、それにミックスダウンの音を合わせておこう。」又は、「多くの若者がiPODでイヤフォンで聞いているから、それに合わせてミックスダウンの音を合わせておこう。」
それは、非常に問題のある、「ムダ」、「ムラ」、「ムリ」、トヨタ生産方式で言えば、仕事の三大悪であり、絶対に許されない考え方です。
真のプロフェッショナルのかたは、今まで書いたことから、すでに理解されていることと思います。そのような考え方は、二流の考え方です。
プロフェッショナルは、責任を持って、徹底的に正確な信号をマスターに刻み込むこと、それが最高の仕事であり、最高の結果を生みます。
皆が使う音源、風潮に合わせるなどということは、どうでも良いことです。プロのかたは、100年後にも、その音源が最高の音源であって欲しいはずです。
そのときに使われているものがラジカセなのかiPodなのか、そんなことは分かりません。完璧なフラットが出るものを誰もが使う時代が来ているのかもしれません。そのような時代は来ていないかもしれませんが、そんなことはどうでも良いことです。
最高の録音を再現できないとしたら、それはラジカセ側の責任であい、iPod側の責任、未来の再生機材の責任であるということです。
レコード会社側の、二流の考え方に、プロのかたは妥協してはなりません。それでは二流の録音しかできません。
■さらに、上記の二流録音がもたらす結論を明確にしておきます。
徹底的に正確な信号を録音した一流の音源があるとします。かたや、iPodやラジカセに合わせた録音があるとします。両者をiPod、ラジカセで聞くとします。いづれが良い録音に聞こえるかは、明白なことです。
誰が聞いても前者を選びます。
これで、十分でしょう。
■注意点
アルテック612A(銀箱)というモニタースピーカーの名前、アルテック604ユニットというモニタースピーカー用のユニットの名前を出さざるを得ませんでした。素人のかた、オーディオのかたは、WEのフィールドスピーカーと同様、これにも近寄らないでください。これによって、いかに多くの熟練したオーディオマニアのかたが泥沼に陥ってしまわれたことか、それはまさしく吸血鬼のごとしです。一生涯かけてもセッティングできないかもしれない、非常に危険なプロの道具です。
セッティングしきれるのはプロだけと想像します。アルテック612Aというモニタースピーカーは、セッティングしきってこそ、はじめて上記のような、聞いた通りの録音がしていけるものであり、セッティングが不完全ですとかえって混乱してしまうことになります。あまりにも正確に信号を増幅してくるからこそ、一個のXLRプラグ、一本のケーブル、一個の電源プラグ、アンプ、卓などの選択ミス等、一つも許されません。もろにその間違いを出してきますので、その原因はプロのかたにしか皆目分からないはずですし、オーディオ用のプリアンプやパワーアンプくらいのものでは、とうてい鳴るものではありません。したがって、アルテック612A(銀箱)の本当の音、本当の能力は、オーディオ界では、オーナーであれオーディオ店であれ、ただの一人も知らないはずです。
趣味に使うには、あまりにも過酷で、かつ、デリケート過ぎる、本物中の本物のモニタースピーカーなのです。
オーディオは、プロのレコーディングとは違います。趣味です。趣味として割り切って、誰にでもお勧めできるモニタースピーカーは、能率90dBから93dBほどの、30センチか、38センチのウーファーのPA用スピーカーです。(EV(エレクトロボイス)のTX1152レベルになりますと、性能も高く信頼性も高いPA用スピーカーが、モニタースピーカーとして使える最高のものになります。)
低域のチェックには、38センチウーファーのスピーカーが必要不可欠なのですが、TX1152は、38センチウーファーものです。あら探しには、現代の小型のスモールスピーカーが必要です。それは、プロのスタジオさんなどに、どれがいいかを聞いて下さい。
アルテックは、A7、又はA5のほうが、よほどに安全な部類のものですが、アルテックA7にしたところで、過酷なことになるのは当然だという認識と覚悟がいります。これらもモニタースピーカーとして使えないことはありませんが、EV(エレクトロボイス)SX300や、TX1152などに比べますとモニタースピーカーとしては、クロスオーバー周波数の問題を抱えていますから、モニタースピーカーとしては、電源を良くした場合には、音の焦点の調整が難しいですから、非常に使いにくいです。アルテックA7につきましては、スピーカーの能率という項目でも、触れています。
■現代のモニタースピーカーにつきまして(2014/12/29記述)
現代は、デジタルレコーディング全盛の時代になりました。そして、アナログ時代より音が良いのではないかというほどのデジタルレコーディングすら可能になってまいりました。
それとともに、モニタースピーカーの環境も、やっと変わってきましたので、追加して、修正すべきところは、修正します。先の記述と合わせて読まれますと、「モニタースピーカー」の役割というものが、より理解出来るだろうと考えております。
ラジカセの全盛期の頃のスモールモニターというのは、ラジカセの音をスタジオで確認する為のものであった事は、前述した通りです。
しかし、現代のスモールモニターは、用途が全く違ってきています。現代のラージモニターでは、優れたものも出て来ております(目から火が出るほど高額ですが)が、そのような高額なものを買うまでもなく、用途は同じなのですから、EVのTX1152を、低域専用のモニタースピーカーにしたほうが十二分どころか、そちらのほうが用途に向いているくらいです。
しかし、TX1152も含めまして、それらのラージモニターで音楽を聞きますと、どれもこれも、欠点が隠れて、良く聞こえてしまうという、ラージモニターは、ほぼ例外なく、モニターとしては致命的な欠陥も、同時に持っています。スモールモニターも、プロが使えるレベルのものとなりますと、非常に高額です。
信頼性の高い、「パワードモニター」ですと、安いものでも、16センチウーファーもので、一個7万円、二個で、14万円から、15万円します。これで一番安価なものです。が、安価でも非常に高性能です。
それらの役割は以前の小型モニタースピーカーとは全く違っており、しかも、皆さんに縁のあるオーディオ用のものとは種類が全く違うものですので、決してオーディオ用のスピーカーをモニタースピーカーとしては、使わないで下さい。
(気を付けて下さい!!、オーディオ用と私が書いているスピーカーというのは、JBL の、モニタースピーカーという名前で売っているもの、一つ残らず、全てを含みます。B&Wもそうです。それらは、単なるオーディオ用に過ぎません。モニターとウソをついているのは、より多く、販売したいだけの事です。)
何というおそろしいことを彼らはしているのでしょうか!
さて、話題を元に戻します。現代の、本物の、小型のモニタースピーカー(パワードモニター)、それらは、現代のデジタルレコーディングの「あら探し」に向いているものになります。
勿論、セッティングはきちんと出しておかなくてはなりません。完璧なフラットでないと、意味が無いのです。
そうしますと、それらのモニタースピーカー(パワードモニター)は、あらを探すのに、適切なものへと変貌します。そして、よりフラットなレコーディングが可能になるのです。
★このあたり、10Mの時代とは、全く意味が違ってきていますので、注意してください。
そして、超低域だけは、ラージモニターで確認するという、いわば、分担作業です。そういう方向へと、レコーディング環境も変化してきております。
あら探しも出来て、超低域の確認も同時に出来る38センチもののウーファーを備えたものが現代にもあれば一番いいのですが、その種のものは、残念ながら、一本だけで、200万円前後もします。二本で、消費税も込みで、ざっと400万円でしょう。その価格帯のものでは、採算の取れるプロのスタジオしか導入出来ないでしょう。
■最大注意事項:)パワードモニター(アンプ内蔵のモニタースピーカー)が、おそらく、共通して持っている特徴につきまして。
現代のモニタースピーカー(パワードモニター)は、あら探しに向いていると書きました。それは、壁コンセントに来ている、通常100Vで接続しておいて、おおむね、フラットにセッティング出来た場合です。
現代のスモールモニタースピーカーの9割までが、アンプ内蔵型、つまりは、パワードモニターと呼ばれるものであり、音の焦点のセッティングは、一見不可能に見えます。
ただ、抜け道があります。それらのスピーカーを使われる時には、他の機材には、ダウントランスやダウン&アイソレーションなど、優れた電源を出来るだけ使っておいて、パワードモニターだけを、壁コンセントに来ている、通常100Vから取ってあげて下さい。
それで、最善の録音環境が整うと思います。
が、おおむね!、おおむねではありますが、どのみちミックスダウンやマスタリングの作業というのは、メジャーレコード会社(ソニーミュージックや、エイベックスや、ヤマハなど)の仕事を請け負っているレベルのプロのエンジニアの力を借りなくては、うまくいく筈が無いほど、レベルの高い作業です。
ただレコーディングエンジニアというだけではダメです。現役で、ソニーやエイベックスなどの、メジャーレコード会社の仕事を請け負っているレベルのエンジニアか、専門の会社でないと、依頼しても満足するものは出来上がりません。
さてその際、出来るだけプロのエンジニアに任せる以前の段階で、優れた音源を作っておいたほうがいいのは、言うまでもありません。そのほうが、短い時間で、音楽が完成する、すなわち、コストが安くつくのです。
そして、音の濃さ、デジタルの濃さというのは、自宅でレコーディングする時にこそ、決まってしまうのです。
その時には、200Vからの、又はアイソレーション系の、良い電源を使い、デジタルロスを最小限にしなければ、音を濃くするチャンスは、いくらプロにその後任せても、もうやって来ないのです。
さらには、意外にも、プロのエンジニアは、音の濃さには全く無関心なケースが多いのです。ミックスダウン、マスタリングにおいてはプロですが、音の濃さや、音の焦点については、素人さんなんです。
ということは、絶対に(絶対に!!)、録音ルートだけは、パワードモニターを使ったとしても(パワードモニターは壁コンセントの100Vから取ってください)、他の録音機材全て(録音ルート)には、200Vからのダウン&アイソレーション級の、非常に良い電源を使ってあげて下さい。
つまり、ラージもスモールも、最善の「濃い音」の録音には、「録音ルート」だけは、必ず最善の電源を使って下さい、ということです。
注:)パワードモニターの場合には、モニタールートには、そこまで良い電源を使ってはいけません。録音結果の音の濃さには、関係の無い部分でもあります。録音ルートと、モニタールート、この違いは、素人さんでも理解出来る筈の事ですので、決して混同しないで下さい。そして、理論を、理解してください。この程度の事が理解出来ないのであれば、自宅レコーディングは最初から無理です。
モニターしている音が薄いからといって、録音されている音が薄いとは限らないでしょう。この基本だけは、必ず理解してください。そして、あら探しの出来るパワードモニターを使って下さい。
ダウン&アイソレーション級の電源は、あくまでも、録音ルート、そして、モニタールートには、通常100V。それで、完璧です。音も非常に濃い音で録音されます。でないと音の焦点が、キンキンになってしまって、せっかくの良質なパワードモニターが、使えなくなります。
その際、モニタールートへの電源は、何でもいい、というよりは、壁コンセントから取った100Vのほうが、パワードモニターには向いている、と、しておきます。
パワードモニターは、アンプ内蔵です。要するに、わざと、内蔵アンプには、100V電源を、送ってやって、音の焦点が普通になるように、取りはからって下さい、ということです。そうするだけで、音の焦点が一発で決まりますし、音源が濃いので、モニター環境に狂いが生じる事もあり得ません。目的が録音だから、これは成立することです。
オーディオの場合には、すべての電源を、ダウン&アイソレーションから取るのが理想ですが、これはレコーディングです。オーディオとレコーディングは別物です。ただし、録音ルートは、何度も書きますが、デジタルが欠落してはいけませんので、すべて、ダウン&アイソレーション級の電源から取ってあげてください。
■要点をまとめます。
自宅録音のかたは注意してください。本当に良いレコーディングをしようと思ったら・・・、
最後は凄くハイレベルなプロの力が必要であるということと、モニタースピーカーには、プロ用、つまり、あら探しに向いている、プロ用のパワードモニターを、壁コンセントの通常100Vから取っていただくということ、他の機材は、予算が許す限り、最高の電源(理想は、200Vのダウン&アイソレーション級のトランスなど)から電気を取るということ、そのあたりが、濃密な音で録音出来て、さらには、モニターで躓かないコツです。
そして間違ってもオーディオ用のスピーカーだけは、モニター用として使ってはならないことだけは、しっかりと、記憶しておいて下さい。特に、〇B〇や、B〇Wなどのモニター(と名乗っているスピーカー)では、全くダメですので、その点は注意してください。
現代の本物のプロ用のパワードモニターは、非常にマニアックなものです。
プロケーブル注:)ただし、これは録音用、マスタリング用ですので、オーディオのかたが入手しても、つまらない音だと思うだけでしょう。オーディオのかたは、安易に、入手しないで下さい。
★小型パワードモニターの機種を具体的に知りたいかたは、メールか、お電話などで問い合わせ下さい。日本では、それは到底作れるものではありませんので、日本製は見限って下さい。パワードモニターも、日本製には、要注意です。
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Music Well Studio さんのコメント: モニターの音はどうあるべきなのか!!
Subject: 導入感想をお送りいたします。
PRO CABLE さま
お世話になります。
御社より、スター電器 3000W ダウントランス コンセント16個バージョンと
シールド電源ケーブルを購入させて頂きました、
大阪のMusic Well studio の○○○○と申します。
御社の多くのお客様が感想をお送りされていますので、僕もお役に立てれば
と思いメールさせて頂きます。
接地工事が終了いたしました。
A種棒を2本連結しました。この時点で抵抗値が13Ω出ていましたので、
これで完了としました。
今回の電源廻りのリニューアル前は、○○○製100Vの大型アイソレーションレギュ
レーターにて整流し、その後に○○○製 ○○○-1500(コンディショナー) を配し
て使用しておりました。
そして今回、音に直接関わる機器には、スター電器 3000W ダウントランス に
マリンコシアターモデルを配して直接接続しました。(○○○-1500はキャンセルです)
結果、音場がとても大きく感じられ、今までに聴いた事のないダイナミクス豊富
な出音です。
これがノイズレベルの下がった事のみで得られる“音”なのかと疑問に思う程です。
私は常に “フラット” な音環境を切望し、そこを追究する事がリスナーの皆様に
対しての責任だと日々考えております。
目指すは良いものと悪いものをしっかり聴き分ける事が出来るフラットな環境です。
その様な着色のない環境での制作を可能にしないと最終アウトプット(流通商品)時
点では大変な事になります。
制作初期段階で少しでもピーキーなものが出来上がってしまうと、その後段階での
作業で段々としわ寄せが積み重なり、ごまかしごまかしで最終的にはろくなものに
はなりません。
制作スタジオに求められるのは限りなくフラットな音響環境です。
決して良い音も悪い音も『立派な音にしてしまう再生環境』ではありません。
Studioで自然に出来た“音の印象”がどの様な再生環境(ヘッドフォン、ラジカセ、
カーステ、喫茶店の天井スピーカーそして高級オーディオ等)においても“同じ印象”
で聴く事が出来れば、制作環境としては最高の状態と言えます。
歴史的に、あまり良い環境で制作出来なかった頃に“エンジニアの勘”というものが
生まれ、そしてそれが重要視されてきた気がします。
フラットな再生環境では無いため“見越”の技術が必要だったんですね。
なんとも恐ろしいですね。
“音”が解りにくければ、音楽制作は大変困難になります。
今、目の前では今までに感じた事の無い“素晴しい音”が鳴っております。
しかし、それだけではありません。
制作段階では各トラックに色々な補正処理を施します。その中にEQ処理や音圧処理
があります。
リニューアル後、特にEQ処理には大きな変化が出てます。
パラメーターを動かす幅が大幅に減少しました。変化がとても良く見えるからです。
処理後のEQカーブを見ても今までの様に大きくはなりません。なだらかで微妙な曲
線です。
“自然に聴こえるまま”で、何の見越も必要なく作業出来ています。
不安になるくらい。。。(笑)
これで大正解なのだと思います。
大きく変化させる事はピークを生みます。
振り返って、今までどれだけピーキーなものを創って来たのかと思うとゾッとします。
音をCD-Rに納め、いつもの様に色々な再生環境で聴いてみました。
実験です。ここが私にとって “肝” となります。 ドキドキです。
その結果は . . . 凄い!! ニュアンスは変わりません!
(勿論、再生環境によって迫力等は違いますが…)
今まで苦労して何度も何度も色々な環境で聴いては直し聴いては直ししていたものが、
一発でOKレベルに到達出来ました。
これは本当に素晴しく嬉しい限りです。
驚いたことに気が付けばなんと位相感までも改善されてしまってます!
モニター環境にまで影響が出るとは。。。
電源を“まとも”にする事は本当に万能薬の如く色々な恵みが与えられるのですね。
本当に驚きです。
以上が現時点での導入感想となります。
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Music Well Studio
代表 ○○ ○○
○○○-○○○○-○○○○
http://www.musicwell.jp
https://procable.jp/setting/07.html
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妖刀アルテック 612Aモニター(銀箱)には、絶対に近づいてはならない。
別の箱に604ユニットが入ったものは、その限りではありません。
612A(銀箱)オリジナルには、WE同様、絶対に近づかないでください。
612A(銀箱)オリジナルも、上記の能力が全く同レベルで必要な「妖刀」、「化け物」です。鳴らしきれるはずがありません。
- 記憶に残る人(重体患者からのメール)-
記憶に残る人を1名あげてくださいと言われれば、私は次のかたをあげます。
個性的なかたがオーディオには不思議と多く、印象に残っている人ばかりなのですが、このケースだけは、少し事情が違っていました。
あまりにも、おそろしい余韻が、今も残っています。
氏名も定かではありません。住所も、何も知りません。たった2通、舞い込んできたメールでした。私が全く知らないかただからこそ、書けることです。それはそれは、今思い出しても、おそろしい内容だったと思います。それ以上おそろしい状況に陥っていたかたは、他には知りません。
ある日、メールが来ました。次のようなメールでした。
「ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーを鳴らしていますが、困った状態になってしまっていますので、アドバイスしてくださいますでしょうか。」
短いメールでした。私の返答は、下記の短い内容でした。
「ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーを鳴らされているほどのかたでしたら、私のアドバイスなど必要ないでしょう。私のサイトをくまなく読まれて、もしヒントがあれば、それを生かしていただいて、あとは、ご自分でセッティングされていかれればいいのではないでしょうか。」
二週間ほどして、再度、短いメールが来ました。
「本当に困っているのです。オーディオで、良いと言われるものを、次から次へと買い集めた結果、どうにもならない状態になってしまったのです。どうしていいか、全く分かりません。お願いします。」
これで状況の全貌がつかめました。想像以上に、深い「オーディオ地獄」に陥っておられるかただということが、分かりました。ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーは、尋常な価格ではありません。それだけでも相当の金額ですが、そのレベルと同等の金銭感覚で、良いというものを次々に買い漁ってきたとなると、およそ我々には想像できないほどの、大金が動いていたと思われます。
私はそのとき、純粋に、まったく「音」のことしか、考えていませんでした。
そして、次のようなメールを送ってしまったのです。
「了解しました。事情は分かりました。機材はあとでいいですから、まずは、今、持っておられるオーディオ屋で勧められて買われたケーブル、または、ご自分で買われた高額なケーブル類を、全部、ゴミ箱に捨ててください。または、売却されてください。とにかく一本残らず処分されてください。それからでしたら、本格的に、ご相談に乗ります。その後、再度メールください。」
でした。その後、二度とメールは来ませんでした。
私の書いたことの意味が、分からなかったのでしょうか。
今にして思うに、私はうかつだったのかもしれません。相手は、おそらく重症の患者だったのです。自分自身で身動きすら全く不可能なほどの、緊急の大手術が必要なほどの、救急車で搬送しなくてはならないほどの、重体の患者だったのです。
「一体全体、どれくらいの大金を、ゴミにつぎ込んだんだ!!」
今思い出しても、はらわたが煮えくり返るほどの、気持ちにかられます。
ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーに、お金をつぎ込むほどのかたは、尋常ではありません。
どこでそんな大それたものの知識を得てきたのかも、定かではありません。
普通の中古オーディオ屋さんは、いくらなんでも、そこまでのものは、勧めないものです。
つぎ込んだお金の総額は、五千万円なのか、七千万円なのか、一億円なのか、家族は? 家庭は崩壊していないのか? その後、破産してはいないのか?
次から次へと、疑問が沸いてきます。
「ケーブルを全部ゴミ箱に捨てろ。」などではなく、もっと徐々に、正常な軌道に戻してあげることは、自分にあの時、出来なかったのだろうかと、今も、ふと思うことがあります。あまりにも短いメールでしたので、そのかたの状況、その奥の奥まで見通すことが、そのときには、出来なかったのです。
今にして思うと、このかたの声は「肥溜め」から発せられていた「救助」を求めるSOSの声だったのです。肥溜めに落ちてしまい、どうあがいても這い上がれず体中をウジ虫が這い回り、死を待つしかないという状況、あれこそは悲痛なる「うめき声」だったことが、今でこそ分かるのです。
■これを読まれるかたは、はっきりと、認識されておいてください。私は断言します。
ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーなど、本物のF1マシンです。
クラウンD45の商品説明で記述している通りの、本当に、戦国時代の「妖刀」そのものです。
100万円の、ゴミケーブルごときレベルのもので、鳴らせるわけがありません。
500万円の、ゴミアンプごときレベルのもので、鳴らせるわけがありません。
スピーカーとアンプ、又は、ケーブルとの相性が合うだの合わないだの、低いレベルの話を、いつまでも言っていてはダメです。
F1のレベルは、「品質と技術の絶対的な高さ」だけです。ただそれだけです。徹頭徹尾、それが要求されています。F1レースの世界と全く同じです。
そして・・、
例えケーブル類が全て、第一級品のプロ用であって、健全なものだったとしても・・・、
アンプは?
ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーの設置角度、高さ、奥行き、場所は?、
一ミリ単位で、全てその音から逆算していって、本能的に計算できるでしょうか?、
部屋の音響処理は?、
そして、たった一個のプラグが音に与える影響まで、この箇所は金か銀か、全ての箇所を、一つも間違えずに、音から、一つの前後の狂いもなく、全プラグの正解を逆算できますでしょうか?
音響処理グッヅなど、さらに混乱を招いてしまうだけに終わり、ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーの前では、害悪になるのみで、これもまたゴミに過ぎません。全く役にも立たないどころか、足を引っ張る程度のものばかりなのです。
自分の耳で、目で、肌で、部屋の中を徘徊している音の複雑なルート、それが全て明瞭に見えているだけの「能力」がなくてはなりません。同時に、周波数特性の計測装置より正確に、全てのケーブルと機材の特性が、耳で把握できなくてはなりません。
ウェスタンエレクトリック(WE)のフィールドスピーカーとは、それほどまでに恐ろしいものだと認識されてください。
そこまでは無理だと、誰でも思われるでしょう。そう思われるのであれば、「妖刀」には、絶対に近づいてはならないという「印」です。
それが、し・る・し、です。
又は、音の修行僧として、一生涯を送るかです。
選択は、二つに一つです。例外はあり得ません。
もう一種、同程度に恐ろしいものを書いておきます。アルテック612Aモニター(銀箱)のオリジナルです。別の箱に604ユニットが入ったものは、その限りではありません。612A(銀箱)オリジナルには、WE同様、絶対に近づかないでください。612A(銀箱)オリジナルも、上記の能力が全く同レベルで必要な「妖刀」、「化け物」です。鳴らしきれるはずがありません。
あのメールのかたが、ご家族のかたと、今も幸せに暮らしておられることを、心から祈っている次第です。
http://www.procable.jp/setting/17.html
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兵庫県 ALTEC システム Y様宅訪問記 | 禁断のKRELL
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