アルテックの世界
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アルテックの軽快そのものの音には驚いた。スカッと抜けきっていて、単純明快で隠し事のない音。人生バラ色、悩みなんて一切ありませんという印象がしてまさに典型的に陽気なアメリカ人を思わせる。
「音楽&オーディオ」の小部屋〜フルレンジSPユニットの聴き比べ〜
2011年10月28日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/12f18fe300c6b753750512890609680d
オーディオは「スピーカーに始まってスピーカーに終わる」、そして「スピーカーはフルレンジに始まって、フルレンジに終わる」。
と、言いたいところだが、いくらフルレンジの音が気に入ったからといっても、後者については異論続出といったところで「贔屓の引き倒し」になりそうだ。
さて、そのフルレンジSPユニットだがいつぞやのブログに記載したとおり、現在4種類のユニットを持っている。
☆ アキシオム80(16Ω:口径20cm)
☆ リチャードアレン(8Ω:口径18cm)
☆ ジェンセンP8P(16Ω:口径18cm)
☆ アルテック403A(8Ω:口径18cm)
このうちリチャードアレンについては専用のボックスを作って聴いてみたところ想像以上に良かったものだから、調子に乗ってすべてのユニットを入れ替えて聴いてみようと思い立った。
10月25日(火)のことだった。
利用するボックスは以前に作ってもらった北海道産の「楢」材を利用した厚さ5cmのがっちりしたツクリのもので絶対に”箱鳴り”を許さないタイプ。
このボックスは現在、第一システム用としてアキシオム80を片チャンネル2発使用しているもののうちの一つだが、この際、2発使用をアッサリあきらめて流用するもの。置き場所がないので、これもやむなくウェストミンスターの上に載せた。
まずリチャードアレン(写真右側)とアルテック403A(写真左側)から試聴。
ちなみに試聴用機器は、CDトランスポート「ワディア270」、DAコンバーター「ワディア27ixVer3.0」、「真空管2A3シングル・ステレオ/パワーアンプ」。
リチャードアレンの音は日頃聴きなれているので、アルテックの方をはじめに鳴らしてみた。
音を目方で表現するのも何だが、実に軽快そのものの音には驚いた。スカッと抜けきっていて、単純明快で隠し事のない音。人生バラ色、悩みなんて一切ありませんという印象がしてまさに典型的に陽気なアメリカ人を思わせる。
これはこれでいいんだろうが、もっと陰影が欲しい気もする。好き嫌いがはっきり分かれそうな音だ。
これに比べるとリチャードアレンはまったく正反対でひとひねりも、ふたひねりもした音。音に適度の湿り気があって陰影がそこはかとなく漂ってくる。人生を慎み深く、そして思慮深く生きていくイギリス人という感じ。
こういう音でないと表現できない音楽もたしかにある。
次に「アキシオム80」(イギリス:グッドマン社)
期待したほどではなかった。中高域の澄んだ音は相変わらずgoodだが、中域から低域にかけてのふっくらとした充実感がもっと欲しい。「アキシオム80」はボックスとアンプを選ぶと聞いていたが、このボックスの形状と5cm厚の材ではうまく鳴らすのは無理のようだ。
イギリス系のユニットは総じてボックスを適度に共振させてやる方がいいと体験的に理解できた。それと「背圧の逃がし方」にもひと工夫が必要で、やはりオリジナルボックス(イギリス製)の域には到底追いつけないようだ。
今後、我が家の第一システムのスペアとして保管しておくことに決めた。
最後にジェンセン(アメリカ)の「P8P」。
1954年製造のビンテージ・ジェンセンで2年ほど前にオークションで購入したもの。そのときの商品説明には「強力なアルニコマグネット、固めのコーン紙とフェノールのセンターキャップによる張りのある中音」とあり、値段の方もかなりした記憶がある。
一聴して驚いた。何という「光り輝く音」なんだろう。
低音とか高音が”どうのこうの”という次元ではなくて、張りがあってスピード感豊かな中音に圧倒的に魅せられた。「もう、これで十分」が口癖になりそうで、まさに「ベスト&ブライテスト」(ハルバースタム著)。
このユニットで「ちあき なおみ」を聴くと「あぁ〜」とため息が出るほどいい。ヴォーカル系には絶対的な強みを持っており、改めて中音がしっかり鳴ってくれることが一番だと再認識した。
以前、オーディオ仲間のM崎さんが、「中音がしっかり出ていたら、ツィーターの必要性は感じないはず」とおっしゃっていたが、その時は半信半疑だったがやっとその意味が実感できた。
とにかくオーディオを長年やってきたが、こんなに”痺れまくった”のは久しぶり。スピーカー技術は50年以上も前にすでに完成していたんだと嫌でも納得させられた。
ふと、こんなに凄いのだったら第一システムの中高域専用に使っている「アキシオム80」と入れ替えてみたらどうなるんだろうという誘惑に駆られてしまった。
2時間もあれば入れ替えが出来るわけだが、さ〜てどうしようか・・・。
P・S(2011.10.28.16:20記)
このブログを読んだ知人のMさんから早速メールが入った。Mさんは海外からの輸入物を中心に古典管など広くビンテージ機器を扱っている方だが「ジェンセンの”P8P”は往年の名器であるウェスタン社の755A(口径20cm)に匹敵するほどの評価」だそうだ。
フルレンジSPユニットの王者とされるウェスタン社のユニットと同列に論じられるなんて、今更ながら「P8P」の高い実力を思い知らされた。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/12f18fe300c6b753750512890609680d
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アルテック・ランシング・テクノロジーズ・インク(Altec Lansing Technologies, Inc. )はアメリカの音響機器メーカー・ブランドである。かつては劇場や映画館向けの業務用機器に著名な製品が多かった。2005年にプラントロニクス社に買収され、現在は主に携帯音楽プレーヤー用スピーカーのブランドになっている。
堅牢かつ音響効率の極めて高いスピーカーや、「アルテック型」と呼ばれる独自の回路を用いたパワーアンプなどで知られる。同社製品特有の明るく張りの有る音質はアルテックサウンドと称された。
劇場用スピーカー、Voice of the Theatreシリーズや、同軸型スピーカー604DUPLEXシリーズなどが有名だが、かつてはマイクロフォンやミキシング・コンソールなども含む音響機器全般を手掛け、コンシュマー向けのスピーカーシステムも多数製造していた。
歴史
1937年、米国ウェスタン・エレクトリック社の業務用音響機器部門子会社E.R.P.I.が集中排除法の適用を受け解散。同社の主要メンバーがアルテックサービス社を設立する。1941年にはランシング・マニュファクチャリング社(社長は後にJBLを創業するジェームス・B・ランシング)を買収し、社名をアルテック・ランシングと改めるとともにランシングを技術担当副社長に迎える。
1945年、後に同社の看板商品となるVoice of the Theatre、604等の製造を開始。以後1950年代から70年代頃にかけ多数の音響機器を発表し、業務用音響機器業界で高いシェアを確立する。1970年代、全米のレコーディングスタジオのモニタースピーカー、映画館の大型スピーカーの大半がアルテック製だった。
しかし1980年代には販売が低迷し、主力工場であるアナハイム工場を閉鎖。1998年には、残されたオクラホマ工場も閉鎖され、Telex corporationに編入され、事実上60年余の歴史に終止符を打った。
2005年11月11日、プラントロニクス社に買収され[1]、2008年現在同社の一部門として活動している。
現在の製品
iNmotionシリーズ
ドッキングステーション - iPodや携帯音楽プレーヤー用のスピーカー
PC AUDIO
PC用スピーカー - デル、ヒューレットパッカードに納入
ヘッドホン
日本では、丸紅インフォテックが輸入総代理店になっている。
かつての製品
Voice of the Theatreシリーズ(Aシリーズ)
劇場用大型スピーカーシステム。
DUPLEXシリーズ
主にモニター用に用いられた同軸型スピーカーユニット。604シリーズが有名、中でも604Eは70年代に日本でも多く使用された。他に605、601など。
515シリーズ
Aシリーズでも多用された同社を代表する強力なウーファー。アルテック社製ウーファーでは、他に803、416シリーズも有名。
288シリーズ
Aシリーズで多用された強力なコンプレッションドライバー。他に802系ドライバーも有名。
755シリーズ
8インチフルレンジスピーカー。同社のフルレンジスピーカーでは他にBIFLEXシリーズや405、403シリーズなどが有る。
1568Aパワーアンプ
出力40Wの真空管パワーアンプ。姉妹品に出力を倍増させた1569Aがある。パワーアンプでは他に、アルテック型回路の典型として有名なA333Aや、1520Aなど多数のモデルが存在する。また、ミキサー・プリアンプでは1567Aも有名。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF_(%E9%9F%B3%E9%9F%BF%E6%A9%9F%E5%99%A8)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1070.html