「開催・中止どちらも大損害。東京五輪問題の着地点は?:英仏独西でも感染者増加、米国も10月に感染再爆発で開催不可能」
http://www.asyura2.com/20/senkyo274/msg/820.html
の投稿でいただいたコメントへのレスポンスです。
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「命を大切に思う者」さん、コメントありがとうございます。
[引用]
> 韓国が感染抑制に成功しているのは、
> 感染者の見つけやすさ以外に効果がない追跡システムやPCR検査の拡充ではなく、
> 昨年秋の電子タバコへの警告(米国で多発した“電子タバコ肺炎”による死者に関連)で行われた電子タバコの販売抑制によるものと考えている
コロナ蔓延の原因は電子タバコだけ?
電子タバコの排除だけやれば、感染者の発見と隔離は全く必要ない?
よくそんな無責任なことが言えますねえ。
小池が「コロナ蔓延の原因は夜の街だけだ」と言ってるのと同じです。根拠が示されてない。ただの決め付けでは?
[回答]
1) コロナ蔓延の原因は電子タバコだけ
もっと恐いというか酷い「新型コロナ」蔓延の原因もあると思っていますが、日本国内における“一次感染者”は、電子タバコで「ウイルス汚染ポッド」を利用したヒトだけだと考えています。
二次感染は、エアロゾル感染・飛沫感染・接触感染で起きますので、コロナ蔓延の原因は電子タバコ(ウイルス汚染ポッド)だけというわけではありません。
集団感染が大規模で発生箇所が多いような場合、一次感染者よりも二次感染者(三次感染以降も含め非一次感染者をさす)のほうが多くなります。
まず、「第一波」の感染状況にあった1月下旬から2月末までの日本で、一次感染者はゼロだったはずです。
その当時の国内陽性者は、中国から入国したヒトからの二次感染者やその二次感染者から感染が広がったヒトばかりです。
ちなみに2月28日時点の国内陽性者数は210人で、うち30%にあたる63人は、サッポロ雪祭りに端を発する北海道での感染です。(病院内や家電展示会での集団感染などにより道内の感染者が増加)
「第一波」の陽性者数が今から考えると極めて少なかった理由は、未だ“ウイルス汚染ポッド”が国内に入っていなかったことで一次感染者がいなかったことです。
(電子タバコの“汚染ポッド”が感染源と思っていなければ、“汚染ポッド”からの感染を防ぎようがありません。「新型コロナ」にひどく注意しているヒトが、自宅の居間での一服で感染してしまう可能性があるのです。その後発症して陽性になって感染経路を問われても、感染するようなことはしていないし行ってもいないと回答するでしょう)
“汚染ポッド”が日本に侵入した3月・4月の「第二波」は、防備が不全だったこともあり、病院や高齢者施設で大規模な集団感染がいくつも発生しているので、二次感染者のほうがずっと多かったと思っています。
6月中旬から今も進行中の「第三波」は、「第二波」のときより一次感染者が多いと推測しています。
その理由は、「第二波」当時の感染爆発地域は米国北東部及び西欧だったので、日本向けポッドの中心的調達地であるカリフォルニアには「汚染ポッド」がそれほど出回っていなかったからです。
米国での6月以降の感染爆発地域は、フロリダ・テキサス・アリゾナ・カリフォルニアなどです。
2)電子タバコの排除だけやれば、感染者の発見と隔離は全く必要ない?
以前からの投稿をお読みになれば、そんなことは言っていないことがおわかりいただけると思っています。
重症者や死者をできるだけ減らすため、疑いがある症状のヒトに対し早期のPCR検査(及び肺の画像診断)を実施し、感染者をできるだけ早く医療的観察下に置くことが重要だと繰り返し主張しています。
電子タバコ(輸入ポッド)の排除は、一次感染者をできるだけ出さないことが目的であり、二次感染がなくなるわけではありません。
禁を破るヒトはつきものですから、個人輸入を禁止しても、米国など諸外国で感染拡大が起きる状況が生まれると、流れ弾的に日本でも一次感染者が散発的に出ると思っています。
「隔離は全く必要ない?」については、ほとんど必要ないが、念のため一定期間の隔離は実施したほうがいいと思っています。
なぜほとんど必要ないと思うかと言えば、厚労省が、PCR検査が陰性にならなくても、発症から10日経過した時点で症状がないのなら医療観察下から離れてもいいという方針を出したように、「新型コロナ」の感染可能期間は短いからです。
そして、PCR検査で陽性と確認されたとき、多くの陽性者はその時点でほとんど感染力を失っていると推定できるからです。
「新型コロナ」感染者が他のヒトに感染させる能力を保持しているのは、発症前2日から発症後7日〜10日と言われています。
「[参考資料]「新型コロナ」感染→発症→回復ないし重症の経緯と感染力」
http://www.asyura2.com/20/senkyo274/msg/565.html
国立感染症研究所の資料のなかに、
「札幌市における2020年4月以降の新型コロナウイルス感染症再流行の特徴」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2502-idsc/iasr-in/9768-485d02.html
というものがあり、PCR検査での陽性結果を受けてクラスター潰しを始めるまでの期間について、「発症から調査開始までの所要日数(中央値)は第1波では9日(範囲6-17), 第2波では8日(範囲2-12)であり, 第2波で短くなっていた(p<0.01)」という記述があります。
[参考資料]に照らすと、このような時間の経過であれば、陽性者やその(濃厚)接触者を保健所が見つけ、入院などの隔離処置やPCR検査実施を採ったことで他のヒトへの感染を防いだケースはそれほど多くないと推測できます。
(前より早く調査が始まるようになった「第二波」では「第一波」より感染抑止に貢献した可能性があると言えますが、調査で見つけた濃厚接触者にPCR検査を実施し、その結果を確認して隔離するという段取りを考えると、感染抑止にそれほど期待できないと思っています)
ざっくり言えば、ある陽性者を見つけたとき、そのヒトが他者に感染させる行動を日常的に採っているならすでに他のヒトたちに感染させてしまっており、陽性確認時点で隔離したとしても他のヒトに感染させる能力はすでに失っている場合が多いということです。
それでも、「新型コロナ不安症」が蔓延していることを考えると、少し余裕を見た隔離期間を設定した方が安心感をもたらすでしょう。
東京で行われたホストの集団検査のような場合だと、発症前や発症直後に陽性の確認がされることもあるので、感染抑止に少しは効果があるかもしれません。
PCR検査は、重症化を防ぐ意義はあっても、「新型コロナ」の感染力特性から感染拡大抑止にはほとんど効果を期待できないと思っています。
感染抑制効果を意図するならば、現在の数倍から十倍のPCR検査実施数が求められるはずです。
そうなると、高度な装置を使うことで検査結果は遅れないとしても、保健所の能力制限から濃厚接触者の割り出しが大きく遅れるため、結局のところ感染抑止の役割は果たせないと思っています。
(これが、韓国の追跡システムやPCR検査を感染防止策として評価していない理由でもあります。念のため、感染者の早期発見は、重症化抑制には貢献します)
「新型コロナ」については、このような考えから、PCR検査に頼るのではなく、症状の有無にかかわらず感染している可能性を考慮して行動することが肝要だと思っています。
そして、社会的には、基礎疾患や年齢で免疫力が低下しているヒトへの感染を防止することに注力すべきだと思っています。
ホストにPCR検査を公的支援で行うより、医療スタッフや介護スタッフなどに定期的な検査を行う方がずっと合理的な対応だと思っています。
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[追記]
同じ投稿でレスポンス済みのもので、症状の多様性について再掲
2. 2020年8月10日 18:09:50 : 1g5oAgH4fc : bkxEd1E0L3dIVWs=[1] 報告
>特殊な感染経路による発症を別にすれば、「ただの風邪」と言える疾病
感染経路による症状の違いってあるんですかね。
ほとんどのコロナ感染死者は電子タバコなんて吸ってないと思うけどな。
五輪が中止になりそうなのは同意するが、その前提としてのコロナの記述はひどすぎるんでないの?記事全体の信用性も疑われてしまう。
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3. あっしら[723] gqCCwYK1guc 2020年8月10日 18:57:47 : fuNoiFTYpU : L1FiS2sucHFaeDY=
簡単に。
陽性者の全員が電子タバコ「ウイルス汚染ポッド」利用者ではありません。
(電子タバコ愛好者の全員が輸入ポッドを使っているわけでもありません)
半分近くいるとされる感染経路不明者の7〜8割は「ウイルス汚染ポッド」で感染したのではと推測しています。
1次感染者は“全員”「ウイルス汚染ポッド」による感染ですが、二次感染者の多くは感染者が吐き出すウイルスをエアコン環境で吸ったことで感染しています。
無症状者などは、飛沫感染や接触感染のケースが多いはずです。
病院や高齢者施設ならば、24時間同じ“空気”を吸っているのですから、入室した誰かが感染者で換気をしないエアコン環境なら確実に感染します。
エアロゾル感染は喉や鼻腔の障壁を越え一気に肺に入り込み感染するので、肺炎を起こし重篤化します。しかも、病院や高齢者施設では免疫が落ちているヒトが多いのですから、死者も出ることになります。
「新型コロナ」は、感染経路で症状が違うからこそ、無症状者から死亡者まで多様な病状を示しているのです。