※2020年6月22日 朝日新聞 紙面クリック拡大
お酌をするように買収。
— 松尾 貴史 (@Kitsch_Matsuo) June 22, 2020
【河井前法相、違法性指摘に「まあまあ」と現金 議員証言 [河井議員夫妻の買収容疑事件]】朝日新聞デジタル https://t.co/VyxS3AXzbO
参院選前の昨年6月、広島市議を訪ねた克行議員は「案里の支援は難しいでしょうか」。市議は3月に渡された30万円を返そうと「選挙前にお金を出すのはいけない。弁当の提供でも選挙違反。まして現金なんて」と。克行議員は「まあまあ」と譲らず、この日も20万円入りの封筒を…https://t.co/ilqwndGcla
— 冨永 格(たぬちん) (@tanutinn) June 21, 2020
( ..)φ→「「克行議員に違法性を指摘したのに現金を渡された」と、広島市議が取材に証言した」【「違法性指摘しても現金」 河井前法相巡り、受領の市議証言:朝日新聞デジタル】 https://t.co/OdUseOE0Zv
— 正己 (@self7777) June 21, 2020
「違法性指摘しても現金」 河井前法相巡り、受領の市議証言
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14521004.html
2020年6月22日 5時00分 朝日新聞
議員らが証言した現金持参時の河井克行容疑者の発言
昨年7月の参院選をめぐり、票のとりまとめを依頼する趣旨で現金を地元議員らに渡したとして、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)と妻で参院議員の案里容疑者(46)が公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、「克行議員に違法性を指摘したのに現金を渡された」と、広島市議が取材に証言した。市議は東京地検特捜部の聴取を受け、経緯を説明したと主張。特捜部は、違法性の認識の有無の点から関心を持ったとみられる。
「まあまあと30万円押しつけ」
この広島市議は当時の状況について、詳細に説明した。証言によると、克行議員が参院選前の昨年6月初め、市議の事務所を訪問。「案里の支援は難しいでしょうか」と尋ねた。克行議員は3月下旬にも訪れて30万円を渡してきたため、市議は「こんなことをしてはいけない」と訴え、この際の現金を返そうとした。だが克行議員が譲らないので、市議は重ねて「選挙前にお金を出すのはいけない」と違法性を指摘した。
さらに広島で起きた別の公選法違反事件に触れ、「弁当の提供でも違反。まして現金なんて」と断ろうとした。それでも克行議員は「まあまあ」と封筒を押しつけ、立ち去る際も20万円が入った別の封筒を置いていったと証言した。
市議は2度現金を渡されたが、領収書のやり取りはなかったと説明。政治資金収支報告書にも記載しなかった。現金を返そうとしたが機会がなく、車上運動員への違法報酬疑惑発覚後の昨年末、市民団体に全額寄付したとしている。市議は取材に「参院選公示まで1カ月の時期。違法なのはわかっていたはず」と話す。
特捜部は、克行議員を94人に約2570万円を供与、案里議員を共謀の上、このうち5人に170万円を渡したとする疑いで逮捕。夫妻は「不正な行為はしていない」などと容疑を否認している。(東郷隆)
「領収書いらない」発言か
別の広島市議は昨年3月に告示された市議選の期間中、自身の事務所で克行議員から十数万円を受け取ったと取材に明かした。その際、「領収書を出しますね」と伝えると、克行議員は「領収書は困るからいらない」と言ったと証言した。この市議は、「『表に出せないカネ』と受け止めた。嫌がらせを受けたくなかったので返せなかった」と話した。
朝日新聞の調査報道では、河井夫妻が現金を持参してきたと認めた31人のうち、地方議員(元職を含む)は計22人。この広島市議の証言のように、いずれも領収書のやり取りはなかった。ほかは当時の首長や後援会・陣営関係者だ。
広島県では昨年4月、県議選に加え、5市3町で統一地方選があり、現金は「陣中見舞い」や「当選祝い」の名目で渡されたケースが多い。22人はいずれも案里議員が参院選に立候補表明した昨年3月中旬以降に現金を持参してきたと証言。克行議員はその一部に対し、参院選の支援依頼ともとれる発言をしたという。また、そうした発言がなくても、「現金は案里議員への支援を求めるため」と受け止めたと証言する議員もいる。
夫妻の逮捕にあたり、逮捕状に記されたのは地元議員ら計94人。その大半が夫妻の目的を認識した上で現金を渡されたことを任意の聴取で認めている。東京地検特捜部はこうした議員らの供述を踏まえ、夫妻が広範囲に現金を配った趣旨を立証するとみられる。