高等数式(で表現された経済学)は真理ではなかった。現実のこの世は高等数式で表されるようなものではなかった。私たちは大きく間違った/クルーグマン
≪まえがき≫
アメリカ理論経済学が壊れつつある
『私たち経済学者は、自分たちが素晴らしく壮麗な数式で書いた経済学の論文を、真実であると、自分たちで信じ込んできた』
「私クルーグマンを含めた、アメリカ経済学者たちは、壮麗に美しく着飾った(高度で難解で高級な)数学の数式を使った多くの論文を発表してきた。それらを自分たちでだけで、認め合い、そしてそれがこの世の真理であると深く信じ込んできた。学会でこれらの論文を厳しく検証し合って切磋琢磨してきたのだから、これは真理だ、と自分たちで信じ込んでも構わない、と思い込んできた。
…私たち理論経済学者は集団として、自分たちで勝手に信じ込んできた。
ところが、これらの高等数式(を大量に使った論文)は真理ではなかった。現実の世界で起きていることと一致していなかった。現実のこの世は高等数式で表されるようなものではなかった。私たちは大きく間違った。私たちの経済学は、現実の前でガラガラと崩れ落ちた。私たちは現実にぶつかって破産した」(フォーリン・ポリシー誌2019,10.22号―副島意訳)
第1章 クルーグマンは何を間違ったのか
≪世界に衝撃を与えたクルーグマン教授の白状≫
(略)
≪自由貿易礼賛が起こしたハイパー・グローバリゼーション≫
(略)
第2章 経済学の数式はすべて「Y=M」である
≪たった1行で解ける経済学の秘密≫
Yield実物経済(人類全部の活動と生産)=Moneyお金の経済(地球上のお金の総量)
≪かつては政治学と経済学は合体していた≫
≪インイキ学問に成り果てた経済学≫
(略)
第3章 アメリカ経済学者たちの迷走
≪超グローバリゼーションでアメリカは社会崩壊した≫
≪トランプ政権で復活した保護貿易主義≫
トランプは「貿易をゼロサムゲームとみなした。
第4章 人類を不幸にした経済学の正体
≪自分の間違いをみとめたクルーグマン≫
(略)
≪保護貿易への舵切りで大きな社会崩壊が起きる≫
(略)
第5章 経済政策なきこれからの世界
≪もう経済学では対応できない先進国経済≫
小室直樹の名著から学ぶー『数学嫌いの人のための経済学』
≪MMT理論では世界経済は生き延びられない≫
(略)
≪経済学者たちを裏で操る世界権力者たち≫
(略)
【出展】
「経済学という人類を不幸にした学問」副島隆彦/日本文芸社’20年
http://www.asyura2.com/20/cult27/msg/271.html