女の子が多く生まれる福島県双葉町
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2020/05/28(木) 19:42:38 めげ猫「タマ」の日記
福島県の4月中の人口動態が発表になったので(1)、福島県双葉町の中間貯蔵施設搬入が始まった後で懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2016年以降の、赤ちゃん誕生数を集計したら、
男の子 63人
女の子 94人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(2)を下回る1.3%でした。通常は男の子が多く生まれるので(3)、異常な事態です。放射線影響研究所は広島や長崎で遺伝的影響が無かったことの根拠に、生まれて来る赤ちゃんの男女の比率(出生性比)(3)に異常がなかったことをあげています(4)。広島や長崎で見つからなかった事が福島では起こっています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」との主張は非科学的です。
福島は事故によって汚染されました。
事故10年目も汚染されている福島
※1(5)にて作成
※2 旧避難区域は(6)による
図−1 旧計画的避難区域と双葉町
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)に近い同0.2マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。事故10年目の福島も汚染されています。
福島事故直後に二種類の避難区域が設定されました。警戒区域と計画的避難区域です。警戒区域は事故直後の2011年3月12日に設定されました。計画的避難区域は事故後にしばらくしてから放射線量が高いことが判明し設定された避難区域で、設定されたのは事故から1ヶ月以上が過ぎた2011年4月22日です(7)。さらには、警戒区域では残された家畜は殺処分となりました(8)。一方で、計画的避難区域では一定の条件下で家畜の持ち出しが認められました(9)。計画的避難区域は逃げ遅れた、さらには家畜の持ち出し等の為になかなか逃げなった避難区域です。葛尾村の大部分と飯舘村の全域が計画的避難区域になりました。また、逆に大部分ないしは全域が計画的避難区域に指定されたのは葛尾村と飯舘村だけす(7)。事故前に葛尾村では3,448頭の牛と3,863頭の豚が飼育されていした(10)。これは葛尾村の事故前の人口1,531人(11)を超えます。事故前の飯舘村に約220戸の農家が肉牛を飼育していました(12)。両村とも畜産が盛んでした。家畜の移動で被ばくした方も多いと思います。福島事故で何かが起こるとすれば、この2村で強くでるはずです。
以下に各年の葛尾村と飯舘村合計の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に女の子が多く生まれる飯舘村、葛尾村
※1(1)を集計
※2 各年1年間で集計、ただし2020年は4月まで
※3 2020年は1月のみ
図―2 福島県葛尾村・飯舘村の合計の赤ちゃん誕生数
図に示す様に事故後は女の子が多く生まれています。2012年1月〜20年4月を合計すると
男の子 211人
女の子 263人
です。こにような事が偶然に起こる確率を計算したら統計的な統計的な差があるとされる5%(2)を下回る1.7%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果(飯舘村と葛尾村)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による
有意差検定表(飯舘村、葛尾村)
大部分ないしは全域が計画的避難区域となった2村(飯舘村、葛尾村)では通常とは異なり(3)、事故後は女の子が多くまれています。妊娠期間を280日とすれば(14)、福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんはおおむね2012年以降です(注1)。そして2012年以降を集計すると被ばくの影響をもっと受けるであろう2村(飯舘村と葛尾村)では女の子が多く生まれています。
福島県双葉町は福島県沿岸部にあり、福島第一原発5,6号機が立地します。事故後に全域が避難区域になり住民が避難しました(15)。事故、10年目ですが今も住民は一人も戻っていません(16)。同町の11歳の少女が甲状せんに100ミリシーベルト以上の被ばくをした可能性が報じられています(17)。100ミリシーベルトでは発がんが観測されていますが(18)、(=^・^=)が知る限り100ミリシーベルト以上の被ばくが疑いが報じられているのは、福島第一で働く皆さんを除けば、(=^・^=)が知る限りでは同町の少女だけです。同町は福島県内で最も汚染がひどい所です。それでも2013年からは避難区域の再編(同町では避難区域を帰還困難区域と避難指示解除準備区域に分ける)に伴い、住民の一時立ち入りが認められるようになりました(18)。さらに中間貯蔵施設への除染廃棄物の搬入が行われています(19)。福島の放射能汚染物が双葉町に集められています。避難したのですが、同町民の被ばく機会は一時立ち入りで、無くなりませんでした。なにかおこらないか心配です。以下に同町の赤ちゃん誕生数を示します。
2016年以降に女の子が多く生まれる双葉町
※1(1)を集計
※2 2020年は4月まで
図―3 福島県双葉町の赤ちゃん誕生数
中間貯蔵施設への除染廃棄物の搬入は2015年3月開始なので(19)、搬入後開始後に懐妊した赤ちゃんは概ね2016年以降に生まれます(注1)。そして、図に示すように2016年以降は5年連続で女の子が多く生まれています。2016年以降の双葉町の赤ちゃん誕生数を集計すると
男の子 63人
女の子 94人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(2)を下回る1.3%でした。通常は男の子が多く生まれる(3)ので異常な事態です。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果(双葉町)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(双葉町)
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
双葉町の綺麗な女性
※(20)をキャプチャー
図―4 福島県双葉町の綺麗な女性
でも、喜んでばかりもいられないようです。ABCCは1947年にアメリカ政府で設立された研究機関で、広島や長崎に投下さえた原爆の影響について調査しました。その後1972年に日米共同の「放射線影響研究所」に改組され(21)、現在も続いています(4)。放射線影響研究所は我が国において放射線影響に関し最も実績のある研究機関です。そこが広島・長崎の原爆投下では遺伝的影響がないとしています。その根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことあげています(4)(22)。
長崎や広島では見つからなかった事が福島では見つかっています。広島や長崎の結果を元に福島は「安全」とする説明は「非科学的」です。福島の方の36%が遺伝的影響を心配しています(23)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
福島県伊達市は避難地域が指定されなかった市町村で唯一「1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超えると推定される地点」とされる特定避難勧奨地点(24)が設定されました(6)。避難しなかった市町村としては最も汚染がひどい市町村の一つです。そして、図―1に示すように事故後に女の子が多く生まれるようになった旧計画的避難区域に接しています。以下に各年の福島県伊達市の赤ちゃん誕生数を示します。
2019年以降に女の子が多く生まれる伊達市
※1(1)を集計
※2 2020年は4月まで
図―5 福島県伊達市の赤ちゃん誕生数
図に示すように2019年以降に女の子が多く生まれるようになりました。2019年以降を集計すると
男の子 178人
女の子 244人
で女の子が多く生まれています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、統計的な差があるとされる5%(2)を下回る0.1%でした。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―3 偶然に起こる確率の計算結果(伊達市)
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(13)による。
有意差検定表(伊達市)
福島では汚染がひどい地域で男の子に比べ女の子が多く生まれる奇妙な現象が起きています。
放射線影響研究所は広島や長崎の原爆投下では遺伝的影響がない根拠に、自然死産の増加が無かったこともあげています(4)。以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
以下に福島の事故前後の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
※(25)を集計
図―6 福島県の自然死産率の推移
。
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけではないようようです。
福島を代表する野菜にキュウリがあります(26)。今年も出荷が始まりました(27)。福島県棚倉町辺りのキュウリは美味しいとの事です(28)。福島県は福島産キュウリは安全だと喧伝しています(29)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
※(30)を引用
図―7 福島産キュウリが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
注
3月11日の280日後は12月16日(Excelで計算)
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3270.html
(1)福島県の推計人口(令和2年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(3)出生性比
(4)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日〜11月2日測定)PDF
(6)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局
(8)警戒区域内の家畜の安楽死処分の対応に関するQ&A:農林水産省
(9)計画的避難区域及び緊急時避難準備区域における家畜の取扱い等について:農林水産省
(10)わが葛尾村の農業 -022/036page
(11)葛尾村 - Wikipedia
(12)福島・飯舘村:牧草地で牛を放牧 事故後初 - 毎日新聞
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(14)>妊娠期間「十月十日(とつきとおか)」の計算・妊娠週数の数え方 [妊娠の基礎知識] All About
(15)避難状況(令和2年4月30日現在)| 双葉町公式ホームページ
(16)11歳少女が甲状腺に100ミリシーベルト被曝か 福島事故後、公表せず :日本経済新聞
(17)医療被ばくの基礎知識
(18)双葉町における「警戒区域」及び「避難指示区域」の見直しについて| 双葉町公式ホームページ
(19)中間貯蔵施設に係るこれまでの経緯|中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(20)2020年05月22日(金) 21:45 福島県双葉町〜10年目のふたば、ふたたび〜(FTV)
(21)原爆傷害調査委員会 - Wikipedia
(22)全文 - 放射線影響研究所
(23)第38回「県民健康調査」検討委員会(令和2年5月25日)の資料について - 福島県ホームページ⇒ 資料4-1 平成30年度「こころの健康度・生活習慣に関する調査」結果報告 [PDFファイル/3.05MB]
(24)緊急時避難準備区域について -首相官邸ホームページ-
(25)保健福祉部関係の統計情報データベース(過去倉庫) - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計確定数
(26)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(27)キュウリ本格出荷 中島村、選果場で稼働開始式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(28)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ>
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)エコス棚倉店