クラシックの案内人で伊藤信弘という人物がいる。またリサイタル・パッシオの案内人にピアニストの金子みゅうじという者もいる。この二人は嫌いである。両者とも声の質そして語り口が良くない。人間性が隠しようもなく出てくる。前者は、演奏が終わったとたんに拍手があったのを、「数泊の余韻を待ってから拍手するのが礼儀」などと偉そうに講釈を垂れていた。そんなことはあるまい。その時の雰囲気によって、感極まって直後に拍手喝采することはあり得る。実際にその後も何回も、演奏直後に拍手するのを聞いた。その他の解説にもドヤ顔の響きがある。
後者は、インタビューがものすごく下手くそだ。前任者(ノヴァの時代)は本田誠二というやはりピアニストであったが、声の質に誠実さがにじみ出ていて、インタビューが抜群にうまかった。相手に寄り添って短時間に相手の良さ・個性を十分に引き出していたので、このインタビュー自体に聞きほれた。演奏も最後まで聞いたものだった。
金子というのは、相手の話を良く聞いていない。相槌の打ち方を予め決めているようで実にそっけない。語り口は媚びっぽい。底の浅い人物と見た。
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