福島米食べて応援、あの世行き(2020年)
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2020/05/11(月) 19:42:51 めげ猫「タマ」の日記
福島産米を許容する方が6割近い福島県郡山市の各年1から4月の死者数は
事故前(2010年1〜4月)1,067人
今年(2020年1〜4月) 1,253人
で17.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.01%です。一方で福島産米を許容する方は2割程度の福島県相馬・南相馬市の1月から3月の葬式(死者数)は
事故前(2010年1〜3月)368人
今年(2020年1〜3月) 364人
で増えていません。(=^・^=)は
「福島産米、食べて応援、あの世行(2020年)」
って思ってしまいました。
事故によって福島は汚染されました。
事故10年目も汚染されている福島
※1(1)にて作成
※2 旧避難地域は(2)による。
図―1 福島県郡山市、相馬・南相馬市、いわき市
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(3)に近い同0.2シベールとを超えた地域が広がっています。福島のお米は9シーズン連続で汚染された地で栽培されています。福島産米を食べて良いか心配です。
これについて、安倍出戻り総理(4)、福島県(5)、東京電力(6)は、福島は「安全」であり、避ける行為を「風評被害」と主張しています。一方で世界貿易機関(WTO)は、韓国が実施している福島産等の水産物の輸入制限を是認しました(7)。福島産忌避を認めたことになります。どちらを信じて良いか分かりません。
心配なので(=^・^=)なりに調べて見ることにしました。福島米の流通量は約23万トンのうち半分以上の約13万トンが福島県内で流通しています(8)。そこで、福島県内で福島産米を許容するところと、しない所を比較し、差が無ければ福島産米は「安全」、差があれば「安全」とは言えないです。
以下に福島県のひらた中央病院が発表した福島産米を許容するか否かのアンケート結果を示します。
表ー1 福島産米を許容すかのアンケート結果
※ (9)を集計
福島産米許容する郡山市、許容しない相馬・南相馬市
表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では福島産米を許容する方は23%ですが、福島県郡山市では57%が許容しています。4月中の郡山市の人口動態が発表になったので(10)郡山市と相馬・南相馬市の死者数を比較してみました。以下に各年1月から4月の4ヶ月間の死者数を示します。
事故後に葬式が増えた福島県郡山市
※1(10)を各年1月から4月で集計
※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―2 福島県郡山市の各年1月から4月までの死者数の葬式(死者)数
福島産米を許容する方が6割近い福島県郡山市の各年1から4月の死者数は
事故前(2010年1〜4月)1,067人
今年(2020年1〜4月) 1,253人
で17.4%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら、0.01%です。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
表―2 偶然に起こる確率の計算結果
※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(12)による。
有意差検定表
以下に相馬市・南相馬市合計の各年1月から3月の3ヶ月間の死者数を示します。
事故後も葬式が増えていない福島県相馬・南相馬市
※1(13)を各年4月から翌年2月までの11か月で集計
※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死を含まず。2011年で「その他」の死者数がマイナスになっているには、5月以降に判明した犠牲者があるため
図―3 福島県相馬・南相馬市の各年1月から3月までの死者数
福島産米を許容する方が2割程度の福島県相馬・南相馬市の3月から1月の葬式(死者数)は
事故前(2010年1〜3月)368人
今年(2020年1〜3月) 364人
で増えていません。
福島県の人口動態の発表(13)が今のところ(2020年4月9日時点)2020年1月末までなので2月までの集計としました。
福島産米を許容する方が多い福島県郡山市では葬式が増えていますが、多くの方が避けてる福島県相馬・南相馬してはそのような事はありません。
以下に福島県いわき市の各年1月から4月の4ヶ月間の死者数を示します。
事故後にそこそこ葬式がそこそこ増えた福島県いわき市
※1(14)を各年1月から4月で集計
※2 震災犠牲者は(11)により、行方不明者を含み関連死を含まず
図―4 福島県いわき市の各年1月から4月までの葬式(死者)数
福島県いわき市の死者数は
事故前(2010年1〜4月)1,454人
今年(2020年1〜4月) 1,532人
で13%増えています。郡山と相馬・南相馬市の中間でしょうか?
表―1と図―2、3、4を纏め福島産米を許容する割合と葬式の増加率をプロットしてみました。
福島産米を許容する地域ほどに増える葬式
※(9)(10)(13)(14)で作成
図―5 福島産米を許容する割合と葬式の増加率
図に示す通り福島産米を許容する地域程に葬式が増えています。
以下に相関を示します。
ほほ直線に並ぶ福島産米許容率と葬式増加率の相関
※(9)(10)(13)(14)で作成
図―6 福島産米を許容する割合と葬式の増加率の相関
ほぼ直線に並んでいます。(=^・^=)は
「福島産米、食べて応援、あの世行(2020年)」
って思ってしまいました。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。福島原発事故は2010年度に起こったことに留意してください。
安倍出戻り総理、福島県、東京電力の主張でなく、WTOの判断が正しいようです。出戻る前の安倍総理は質問主意書の回答で「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」「原子炉施設の安全を図る上で重要な設備については、法令に基づく審査、検査等を厳正に行っている」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全の確保に万全を期している」「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とし、今後も原子力の安全確保に万全をつくすことを回答したそうです(15)。その後に福島原発事故が起き、およそ原子力の安全確保に万全をつくしていない事が、事故報告書(16)(17)で明らかになりなした。
福島県は2011年2月25日に福島第一原発3号機は「安全」と発表しました(18)。でも、2週間後には大事故です。当然ながら、東京電力も事故前は自社の原発は「安全」だと主張していました(19)。
安全ではない原発を「安全」と言ったように、「安全」とは言えない福島産を「安全」といっても不思議はありません。この思いは福島の皆様も同じだと思います。
福島を代表する野菜にキュウリがあります(20)。今年も出荷が始まりました(21)。福島のキュウリは美味しいとの事です(22)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県棚倉町のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県棚倉町のスーパーのチラシ
※(24)を引用
図―7 福島産キュウリが無い棚倉町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県棚倉町の皆様を見習い福島産は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3254.html
(1)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会⇒福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(令和元年8月29日〜11月2日測定)PDF
(2)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(3)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(4)平成30年3月10日 福島県訪問 | 平成30年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(5)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(6)風評被害に対する行動計画の策定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(7)日本の「敗訴」確定 WTO、韓国禁輸容認の報告書採択:朝日新聞デジタル
(8)流通関連情報 - 福島県ホームページ中の?米穀の生産と流通に関する資料(H29) [PDFファイル/775KB]
(9)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(10)郡山市の現住人口 - 現住人口(令和2年4月1日現在) - 郡山市 オープンデータカタログサイト
(11)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(13)福島県の推計人口(令和2年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(14)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(15)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(16)東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
(17)国会事故調 | 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のホームページ
(18)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(19)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(20)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(21)キュウリ本格出荷 中島村、選果場で稼働開始式:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(22)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)〜「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」〜 月報 野菜情報−産地紹介−2010年9月
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)エコス棚倉店"エコス棚倉店