コロナ患者激白「喉に金串が刺さったような耐え難い痛み」
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2020/04/07 日刊ゲンダイ
このままでは中国の二の舞い(C)新華社/共同通信イメージズ
国内の感染者が3日連続で1日当たり300人を超え、衰え知らずの新型コロナウイルスの猛威。感染しても重症化するのは約2割。8割は無症状か、症状が軽いとされるが、その分かれ目は患ってみなければ分からない。コロナに感染し、現在も都内の病院に入院中の飲食店経営の男性(52)が、病床から電話で地獄のような闘病3週間の生活を語ってくれた。
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当初は国からインフル検査を禁じられ放置 |
体に異変を感じたのは、3月17日ごろです。それから微熱が続き、喉が腫れ、サバの骨の10倍ぐらいの太さの金串をのみ込み、喉に突き刺さっているほどの強烈な痛みを感じました。痛さで飲み物どころか唾さえ飲めません。次第に首の外側が腫れ、食欲が減退し、倦怠感に襲われ、睡眠導入剤を飲んでも痛さで眠れない日々が続きました。
寝ようにも背中をバットでボッコボコにブン殴られるぐらいの激痛に見舞われ、2日間、自宅のベッドの上でのたうち回りました。さすがに「もうダメだ」と思い、近所のクリニックを受診すると、「インフルエンザの疑いがあるが、検査は国から禁止されているので薬だけ出します。2日経って熱が下がらなければまた来てください」と言われ、インフルの薬と解熱剤を処方されました。しかし、苦しみに耐えられず、翌日、再受診しました。
突然鼻血が止まらなくなり…
平熱35.8度の体温が38.6度まで跳ね上がり、血液検査とレントゲンの結果、白血球の数値が高く、肺に影が見つかりました。報告を受けた保健所から「すぐに病院に行ってください」と指示され、都内の病院に入院し、集中治療室(ICU)に入れられ、抗生剤入りの点滴治療が始まりました。
何か食べなければと思っても、口に入れられるのはせいぜいおにぎり1個。喉もカラカラに渇きます。突然、鼻血が出て止まらなくなり、ティッシュを詰め、苦しくなって外すと、またドバッと鼻血が流れ出す。その繰り返しです。鼻血が止まって鼻をかむと、血の塊が出てきます。そのうち鼻の中にかさぶたができました。約1週間、ICUで治療に専念し、今月2日、一般病棟に移りました。
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)
ようやく自覚症状も治まったので、退院できると期待したのですが、PCR検査の結果は陽性でした。今後の検査で2回陰性にならなければ、退院はできません。実は母親も現在入院中です。仕事を手伝ってもらっていた時に、うつしてしまったようです。母親もICUで治療を行っていましたが、幸い酸素吸入器が外れ、久しぶりに電話で話をすることができました。どこで感染したか、全く心当たりはありません。友人やお客さんとも接触していますし、飲みにも出かけました。そう思うと、怖くて仕方ありません。
今回、自分が想像を絶する苦しみを経験し、感染者だからこそ言えることがあります。誰一人として、同じようなつらい思いをして欲しくはありません。自分が外に出れば誰かにうつしてしまうかもしれない。それだけは絶対してはいけない。自分はうつらないとか、うつっても大したことないと思っている若い人たち、またその家族も、命の危険にさらされる可能性があることを知って欲しいと思います。
感染しても重症化するのは2割で、8割は無症状か症状が軽いとされている新型コロナウイルス感染症。コロナに感染し今も入院中の男性に電話で話を聞きました。
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) April 6, 2020
コロナ患者激白「喉に金串が刺さったような耐え難い痛み」
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【コロナ入院患者が本紙に激白】喉にサバの骨10倍ほどの太さの金串が刺さったような強烈な痛み 当初は国からインフル検査を禁じられ放置 突然鼻血が出て止まらなくなり どこで感染したか、全く心当たりはありません。友人やお客さんとも接触していますし、飲みにも出かけました(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/NNly6gUPy7
— KK (@Trapelus) April 6, 2020