東京五輪、来夏に延期 ! 安倍首相の提案をIOCが承認 !
新型コロナウイルス:世界と日本の感染者数とは ?
安倍政治への識者の見解・詳報は ?
(www.tokyo-np.co.jp:2020年3月25日より抜粋・転載)
東京新聞・朝刊:
安倍晋三首相は、三月二十四日夜、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今夏に予定されていた東京五輪・パラリンピックに関し、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と、電話で協議し、一年程度延期することで一致した。
これを受け、IOCは、臨時理事会を開き、五輪の延期を正式に承認した。
日本政府は、来年夏の開催に向けて、準備を進める。
福島県で二十六日に始まる予定だった、国内聖火リレーは、中止になった。(上野実輝彦、原田遼)
安倍首相は、バッハ会長との協議後、記者団に、「一年程度の延期を軸に、検討していただけないかと提案した。バッハ会長は、百パーセント同意するとのお答えだった。東京五輪・パラリンピックは、遅くとも二〇二一年の夏までに、開催することで合意した」と説明した。
電話協議には、大会組織委員会の森喜朗会長や東京都の小池百合子知事、橋本聖子五輪相らが同席した。夏季五輪は、過去三回、戦争で中止になったことがあるが、延期は、史上初めてである。
橋本五輪相は、開催時期について「来年の夏くらいだと受け止めた」と記者団に述べた。
別の政府高官も、五輪は来年夏に開催されるとの見通しを示した上で、マラソンを札幌市で行う予定に、変更はないと明らかにした。 IOCと大会組織委は、共同声明を発表し、「聖火は、日本にとどまる。
『東京2020』の大会名称は、維持する」と明らかにした。バッハ会長は、電話記者会見で、パラリンピックの延期について、「国際パラリンピック委員会(IPC)とも合意した」と明らかにした。
世界陸連は、東京五輪の延期を巡り、来年八月に米国で予定されている、世界選手権の日程を変更する用意がある、との声明を出した。ロイター通信が報じた。
安倍首相は、二十五日午前に、トランプ米国大統領と、電話で協議する方針である。
二十六日夜には、二十カ国・地域(G20)首脳による、テレビ会議に臨む方向で、調整している。いずれの会議でも、東京五輪延期を説明し、理解を求める。
二十六日に、福島県でスタートする予定だった、聖火リレーについて、森会長は、二十四日に会見し、「スタートせず、今後対応を検討する。延期に合わせて、新たなリレーの日程を定める」と中止を発表した。
聖火について、「希望の道しるべとして、日本にとどまる」と説明した。決定済みの聖火リレーランナーについては、武藤敏郎事務総長が、「今のランナーの方たちが、優先的に走れるように配慮する」と話した。
聖火は今月、ギリシャから到着した。この日まで「復興の火」として、東北三県で展示されていた。
(参考資料)
○新型コロナウイルス:感染者多い国や地域 !
(www3.nhk.or.jp:2020年3月24日 16時38分)
各国政府が24日までに発表した内容によりますと、国や地域別の感染者の数は多い順に、
▽中国が8万1171人、▽イタリアが6万3927人、
▽アメリカが前回の発表からおよそ2倍に増え3万3404人、
▽スペインが3万3089人、▽イランが2万3049人、▽ドイツが2万7436人、
▽フランスが1万9856人などとなっています。
死亡した人は、▽イタリアが6077人と6000人を超えたほか、▽中国が3277人、
▽スペインが2182人、▽イランが1812人などとなっています。
○新型コロナウイルス:日本国内感染者は
計1211人(クルーズ船除く)
(www3.nhk.or.jp:2020年3月25日 1時33分)
各地の自治体や厚生労働省などによりますと、24日は東京都で17人の感染が確認されるなど、1日当たりでは最も多い合わせて71人の感染が発表されました。また東京都では新たに1人が死亡しました。24日、日本で感染が確認された人はチャーター機で帰国した人も含めて1211人です。
このほかクルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせると1923人となります。
死亡したのは、国内で感染した人が43人、クルーズ船の乗船者10人の合わせて53人です。
日本で感染した人や中国や欧州などからの旅行者・帰国者で感染が確認された人、1211人のうち
▽東京都は171人、▽北海道は163人、▽愛知県は148人、▽大阪府は142人、▽兵庫県は118人、▽神奈川県は83人
▽埼玉県は59人、▽千葉県は48人、▽新潟県は28人、▽京都府は27人、▽大分県は23人、▽和歌山県は17人
▽群馬県は13人、▽高知県は12人、▽岐阜県は11人、▽茨城県は10人、▽三重県は9人、▽奈良県は9人
▽福岡県は9人、▽石川県は8人、▽熊本県は7人、▽栃木県は6人、▽滋賀県は5人、▽沖縄県は5人
▽長野県は5人、▽山口県は4人、▽山梨県は4人、▽静岡県は3人、▽広島県は3人、▽愛媛県は3人
▽宮崎県は3人、▽青森県は2人、▽秋田県は2人、▽福島県は2人、▽宮城県は1人、▽福井県は1人
▽岡山県は1人、▽徳島県は1人、▽香川県は1人、▽佐賀県は1人、▽長崎県は1人
▽中国からチャーター機で帰国した人が14人
▽厚生労働省の職員や検疫官、それに空港の検疫で感染が確認された人などが合わせて28人です。
また、厚生労働省によりますと、重症者は24日の時点で
▽国内で感染した人などが55人
▽クルーズ船の乗船者が10人の合わせて65人となっています。
一方、24日までに症状が改善して退院した人などは、
▽国内で感染した人などが301人
▽クルーズ船の乗客乗員が590人で、合わせて891人となっています。
○感染者数の増大を隠すために、安倍内閣が、検査を妨害している !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2020/02/29より抜粋・転載)
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1)最優先で取り組む課題は、広範な検査実施体制の整備だ !
2)感染者数の増大を隠すために、
安倍内閣が、検査を妨害している !
安倍内閣が、PCR検査を妨害しているのは、検査を実施して、感染が確認されると、感染者数にカウントしなければならないからだ、と推察される。安倍内閣の対応は、まさに本末転倒である。
新型コロナウイルスの、感染が確認されない感染者は、行動が抑止されない。
このカウントされない感染者が、感染を拡大させる、原動力になるのである。
上昌広・医療ガバナンス研究所理事長が、2月26日のTBS「News23」で、的確なコメントを提示した。
3)軽い症状の人が、ふだん通り働いて
いれば、周囲にウイルスをまき散らす !
「軽い症状の人が、ふだん通り働いて、周囲に(ウイルスを)まき散らす。
したがって、そういう方々に、正確に診断することは、本当に大切なこと。」
「高齢の持病をもった方で、亡くなっている。弱い患者さんが、わかっている。
そういう人には、早く診断して、早く治療しないといけない。最近になって、効く薬がわかってきている。
どうして入院を要する肺炎まで、待たなきゃいけないのか。これは、医療倫理にかかわる問題。常識ではありえない。」
4)感染を確認するには、PCR検査を実施すべきだ !
新型コロナウイルスの感染を、確認するには、PCR検査を実施すればよい。
パーフェクトな検査ではないが、感染を確認する上では、最良の方法である。
上昌弘理事長は、次のように指摘する。「PCR検査というのは、古い検査で、実は非常に簡単。
ウイルス感染を診断するのに必須の検査。
民間の検査会社は、国内に約100社あって、全体で、900くらいラボを持っている。
5)検査会社全部で、100個検査をすると、1日で、9万件、検査できる !
6)PCR検査を広範に実施する、体制を整備すべきだ !
野党が追及して、安倍内閣は、3月2日の週から、PCR検査を保険適用にする方針を示した。
このことが報道されたが、完全にピント外れである。
保険適用にすることは、当然だが、検査を広範に実施する、体制を整備しなければ、意味がない。
2月25日に、安倍内閣が示した、「基本方針」:https://bit.ly/39aZSWU
では、「入院を要する、肺炎患者の治療に、必要な確定診断のための、PCR検査に移行し
つつ、国内での流行状況等を、把握するためのサーベイランスの仕組みを、整備する」とされた。
7)広範にPCR検査を実施すれば、確認される感染者数が、爆発的に拡大する !
―以下省略―