小池知事「首都封鎖あり得る」衝撃発言の真意…裏で何が?
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2020/03/24 日刊ゲンダイ
唐突に”ロックダウン”と警告(23日の会見の小池都知事)/(C)共同通信社
23日、小池都知事が記者会見し、「首都の封鎖もあり得る」と警告を発した。首都のトップが「ロックダウン=都市封鎖」を口にするのは異例のことだ。いったい、なにが起きているのか。
東京都は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対策会議を開き、大規模イベントの自粛を4月12日までつづけることを確認した。小池知事は会議の終了後、「この3週間がオーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」「事態の推移によっては、ロックダウンなど強力な措置を取らざるを得ない可能性がある」と、大規模な感染拡大が認められた場合は、ロックダウンもあり得ると宣言してみせた。
小池知事が「首都封鎖」という衝撃的な単語を使ってまでイベント自粛の延期を求めたのは、厚労省クラスター対策班から21日時点の試算として、4月8日までに都内で530人程度の患者増の可能性があると指摘されたからだ。都内の感染者数は、22日時点で138人となっている。
しかし、感染者の増加は本当に530人程度で済むのか。なにしろ、厚労省クラスター班の専門家が、“非公表”を前提に大阪府に提出した「大阪府・兵庫県における緊急対策の提案(案)」は、「大阪・兵庫の両府県の感染者数は4月3日までに3374人になる」と試算している。
東京都の人口は1394万人、大阪・兵庫を合わせた人口は1428万人である。人口はほぼ同じだ。
東京都によると、小池知事が発表した「感染者増530人」は、公表を前提に厚労省から受け取った試算だという。
大阪府のように、“非公表”を前提にした試算は、受け取っていないという。しかし、大阪にだけ非公表の数字を渡すということがあるのだろうか。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「小池知事が“首都封鎖”という強い言葉を使った理由は、2つ考えられます。1つは、感染拡大の予測が想像以上に厳しいということです。実際、感染者増が530人程度では“首都封鎖”とはならないでしょう。もう1つは、五輪延期が確実になったので、感染者数を小さく見せる必要がなくなり、むしろ危機をあおって、強いリーダーシップを演出した方が得策と考えた可能性があります」
2週間後、東京はどうなっているのか。
『小池知事「首都封鎖あり得る」衝撃発言の真意…裏で何が?2週間後、東京はどうなっているのか。』
— 松本 美紀子 (@yuuta24mikiko) March 24, 2020
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【「感染者増」は本当に530人で済むのか】小池知事「首都封鎖あり得る」衝撃発言の真意 政治評論家・本澤二郎氏「五輪延期が確実になったので、感染者数を小さく見せる必要がなくなり、むしろ危機をあおって、強いリーダーシップを演出したほうが得策と考えた可能性があります」(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/ZnuOmYtQS1
— KK (@Trapelus) March 24, 2020