イタリアにおけるCOVID-19の感染拡大は過大に評価され、西側の収容所化が進む
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2020.03.24 櫻井ジャーナル
中国でCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染が沈静化した。その中国における治療でインターフェロン・アルファ2bが有効だったという。ワクチンの開発が中国やロシアで進んでいるとも言われているが、その一方、西側では危機を煽る報道が展開されている。
そうした危機報道で盛んに取り上げられているのがイタリア。3月23日の段階で確認された患者は約6万4000人、そのうち6000人強が死亡したとされている。致死率は9.5%ということになりそうだが、死者の中にはCOVID-19に感染していた全ての人が含まれ、そのウイルスが原因で死亡したと言えない人もいると指摘されている。
本ブログでも書いたことだが、イタリアでの調査によると、死亡した感染者の平均年齢は81歳を上回り、90%は70歳以上。しかも80%以上は複数の慢性的な病気、例えば心臓病、糖尿病、癌などを抱え、健康だった人は1%未満だという。イタリア健康省の科学顧問を務めるウォルター・リッチアルディによると、コロナウイルスが直接的な原因で死亡した人数は死者全体の12%にすぎないという。
イタリアにおける感染状況は過大に評価されている可能性が高いわけだが、逆に過小評価されている疑いがある国がアメリカ。CDC(疾病管理予防センター)で所長を務めるロバート・レッドフィールドは3月11日、アメリカ下院の公聴会で、COVID-19で死亡した患者がインフルエンザに感染していたと見なされていた可能性があることを認めたが、これは常識的な見方だろう。
オーストラリアでもコロナウイルスの感染者が発見されている。3月22日の段階で1286名が確認されているようだが、同国のスコット・モリソン首相によると、その約80%が国外で本人が感染したり、帰国した人に接触したことが原因。その原因を作り出した国のほとんどはアメリカだという。
そのアメリカで大統領を務めるドナルド・トランプはCOVID-19を「武漢ウイルス」と表現し、伝染が中国から始まったことを印象づけようとしている。武漢で感染が始まったのは昨年11月と見られているが、その前の月には興味深い出来事があった。
例えば武漢で5Gの実験が実施され、アメリカのメリーランド州でコロナウィルスの世界的流行のシミュレーションをするためのイベントが開催されている。このイベントはジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、WEF(世界経済フォーラム)、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ基金が共同で行ったものだ。
また武漢では10月18日から27日にかけて軍人の競技会が開かれ、アメリカも選手団を派遣している。アメリカ人競技者は172名とされているが、実際に中国入りしたのは369名だという。中国でCOVID-19の患者数が発見されるのは11月17日頃だが、コロナウイルスの潜伏期間は2週間と言われている。
アメリカ政府はイランやベネズエラへの医薬品輸送を妨害しているようだが、COVID-19の問題は医療から軍事戦略の領域へ移っているとも言えるだろう。外国に対する攻撃だけでなく、国内の収容所化を推進する口実にコロナウイルスの感染拡大を利用している国もある。