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2020年3月22日23時48分 ~
記事 [国際28] 《米誌ニューズウィーク、「米軍が政権転覆につながりかねない極秘計画に着手」》から考察できる米国二大利害勢力の相剋の可能性


米誌ニューズウィーク、「米軍が政権転覆につながりかねない極秘計画に着手」 Pars Today
https://parstoday.com/ja/news/world-i60026
アメリカの週刊誌ニューズウィークが、「米軍は現在、新型肺炎で起こりうる出来事を想定して極秘の計画を準備している。これは現政権の転覆につながりかねない」と報じました。


米誌ニューズウィークは、「トランプ米大統領は、自身の新型コロナウイルス検査が陰性だったと主張しているが、米国の行政、立法、司法のかなりの部門が日々拡大する新型コロナウイルスによって機能不全に陥る懸念が存在する」と論評しました。


また、「食品不足を理由に国内で暴動が発生する可能性も含め、悲劇的なシナリオ勃発を懸念して、米国防総省内では『政権存続』を目的とした超極秘計画が立案されている」と記しています。


さらに、「米軍の計画には、ワシントンDCを空にして、中央政府・行政管理権を遠隔地にある階級の低い関係者に譲渡し、完全な監視下に置く、などの内容が含まれる」としています。


そして、「この種の権限委譲・譲渡プロセスは、政府存続保障という合衆国憲法の条項をすり抜け、米全土の行政を軍の特別部隊に委ねることになりかねない」との懸念を示しました。


現在、米国の全50州で新型コロナウイルス感染が報告されており、最新統計ではウイルス感染者数は1万4366人、死者は217人に上っています。


にしてもどうしてこういうニュースを日本版では発信しないのだろう? 属国は宗主国の重大事象に関する情報すら得る権利がないってことでしょうか。


で、これってクリントン一家を核とする民主党や国際金融資本やCIAの相当部分やその背後にいると考えられる本国イスラエルやモサド連合のディープ・ステートと、米エスタブ・トランプ共和党政権権の大部分と米国内の本国に嫌気のさした一部ユダヤ勢力連合の間の勢力争いってことなのかなぁ?


ディープ・ステート勢力はおそらく未だ世界でも最大の利害勢力の一つと考えられ、既に世界の多くの国々にその触手を伸ばし、911事件等の過去の関わったと推測される事象などからも目標完遂のためにはあらゆる手段の行使も辞さないと考察できるのではないでしょうか。 


そして日本の安倍政権や官僚機構の大部分は多分ディープ・ステート寄りであったのが、トランプ政権発足以降、その足並みに乱れが生じているのではないのでしょうか。


それは過去の日米間の貿易で日本の輸出超過を意図的に続け、貿易収支で得た黒字を主に米国債で蓄積する事でディープ・ステートの一角である国際金融資本を潤わせると同時に日本の輸出関連主要企業群も利益を創出してきたという経緯があったのに、米国ファーストを掲げたトランプ政権が米国自身のこれ以上の貿易赤字の積み上げを許さないといった、その流れを止めようする動きによって提案されたと考えられる日米FTAや在日駐留米軍へのより多額な思いやり予算の要求などからも窺えるのではないでしょうか。


んで、話を米国内に戻して、引用のニュースなんかは、トランプさんを弾劾しようとしてウクライナ問題で自ら墓穴を掘った同じくディープ・ステートの中心的人物の一人であると考えられるバイデンさんの民主党候補に向けた巻き返し何かとも関連があるのかなぁ? この辺は定かじゃないです。


今回のCoVid-19コロナウイルス禍にしても、ディープ・ステート犯行説やトランプ側犯行説や中国ウイルス窃盗由来の漏洩説等、現時点ではいろんな筋書きが考えられるのだろうし…。 少なくとも自然発生的でない事は、ウイルスの特徴などからしてもまず間違いんじゃないでしょうか。


いずれにしても米軍も、大統領の命令を聞く部分とそうでない部分もあるって言うから、コロナウイルス禍以前から進行中だった現代金融制度破綻の顕在化事象やコロナウイルス禍事象そのものなどとも密接に関連した、水面下での熾烈を極めるせめぎ合いの一端が本国ニューズ・ウィーク誌(ディープ・ステート側かな、多分?)によって意図的にリークされた可能性も充分ありって感じなのではないでしょうか?



破綻は既に起こっており、あとはそれが顕在化するだけの世界金融制度


《藤原直哉講演・水戸藤原塾(オンライン特別配信版)》いよいよ表面化しつつある現代金融制度の崩壊から資本主義経済の終焉へ
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/296.html


実は人類の半分が感染する可能性などあり得ない、政治と利害相剋に利用されているだけの、あまり危惧する必要がないかもしれないCoVid-19コロナウイルス


長期化し米国覇権を潰すウイルス危機 田中宇の国際ニュース解説
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/487.html






引用部以外はオリジナル



http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/495.html
コメント [政治・選挙・NHK270] 案里議員は失職必至…河井克行前法相「3.26逮捕」への攻防(日刊ゲンダイ)  赤かぶ
13. 赤かぶ[65521] kNSCqYLU 2020年3月22日 23:48:03 : JLW3EQFRFE : UDUxektQVjk3OUU=[2602]


http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/771.html#c13
コメント [政治・選挙・NHK270] 山本太郎と合流か 山尾志桜里が絶対許さないアノ男(週刊文春) 赤かぶ
34. 2020年3月22日 23:48:26 : XmdE1Bc5cU : UlZ5OGJvYTZOMlk=[108]
>>7,21
自分は国民民主が第2自民とまでは思っていないが内部の電力組とタカ派は無力化しないと危険だと思っている
確かに妥協できるのは自民の強みであり左翼の弱点なんだがそれでもどうしても譲れない部分は出てくるしなあ
http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/749.html#c34
コメント [政治・選挙・NHK270] このポスターは辛辣だけど、正しいと思う。ジャパンデミック:テストしなければ、ウィルスはいない(JAPANDEMIC: No Test, No V… gataro
38. 2020年3月22日 23:49:20 : XmdE1Bc5cU : UlZ5OGJvYTZOMlk=[109]
なんか必死なのがいるようだがアメリカでもドライブスルー方式を導入するんじゃなかったか
そもそも調べもしないで治療も隔離も出来やしない
http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/759.html#c38
コメント [政治・選挙・NHK270] 下手すりゃ次の犠牲者が出る 鉄面皮首相に問われる一分の良心 安倍政権で相次ぐ自殺や不審死(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
26. 2020年3月22日 23:49:50 : XmdE1Bc5cU : UlZ5OGJvYTZOMlk=[110]
>>14
>>13はその通りだろ
自民的なバブルよもう一度、拝金主義万歳、小さな政府万歳がいいってか?
>>24
ネトウヨサイトなんかに洗脳されてんじゃねーよ
http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/766.html#c26
コメント [政治・選挙・NHK270] いつまで続くのだろうか…<コラム狙撃兵・長周新聞> 赤かぶ
3. 2020年3月22日 23:50:57 : XmdE1Bc5cU : UlZ5OGJvYTZOMlk=[111]
>>2
残念だがそうだろうな
アメリカにノーもだが拝金主義、資本主義に疑問を持てる人がもっと増えないのかと
http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/769.html#c3
コメント [政治・選挙・NHK270] 新型コロナ蔓延の今、安倍首相が「国連通貨」発行を提案すべき訳(まぐまぐニュース) 赤かぶ
20. 2020年3月22日 23:51:22 : Hqx9DJPLT6 : aDQ4ZkFBdXczNFk=[22]
>>16
突飛で具体性に欠けるコメントが多い
この掲示板に相応しい記事だろ?(笑)
http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/760.html#c20
コメント [経世済民134] 《藤原直哉講演・水戸藤原塾(オンライン特別配信版)》いよいよ表面化しつつある現代金融制度の崩壊から資本主義経済の終焉へ お天道様はお見通し
3. 2020年3月22日 23:53:45 : nQGXH1Tho6 : akFLLmhrTUtiT0E=[97]
いやはや、
藤原さん、
この話、全部陰謀論屋の受け売りじゃないか!


http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/296.html#c3

コメント [原発・フッ素45] ジャーナリスト・竹田圭吾氏の死 被ばくの危険性をなめている人間には、容赦なく恐ろしい鉄槌が下る  魑魅魍魎男
48. 2020年3月22日 23:54:13 : 4m1ku6ail2 : Tk1UaUtTRE5HcGs=[2]
>>44.

日本の最下層に位置する人間がとやかく言っても、使い道は詐欺か新興宗教
ぐらいしか無いのは周知の事実ですね。


http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/299.html#c48

コメント [近代史4] エゴン・シーレの世界 中川隆
1. 中川隆[-13554] koaQ7Jey 2020年3月22日 23:56:35 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1350]

エゴン・シーレ(1890年6月12日 - 1918年10月31日)は、オーストリアのウィーン分離派の象徴主義、表現主義の画家。

シーレは28歳という若さで世を去ったがその短い生涯で大量のドローイングや水彩画、油彩画を残っている。

1906年はウィーン美術アカデミーに入学した。

1907年にクリムトとの出会って、シーレに初期の作品は影響を与えられた。

1909年、アカデミーを正式に退校して、本格的に独自の活動を開始した。
その後ゴッホやドイツ表現主義の画家達(ヤン・トーロップ、エドヴァルド・ムンク)の絵画を目の当たりにし、自らの芸術観に多大な影響を与えられた。

1910年から1911年に、女性だけでなく子供や自分ヌードの自画像も急増した。



エゴン・シーレ「Egon Schiele」(1912-1918) 絵画集 Ⅱ



デッサンの魅力「エゴン・シーレ Egon Schiele」素描 裸婦




http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/356.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK270] 下手すりゃ次の犠牲者が出る 鉄面皮首相に問われる一分の良心 安倍政権で相次ぐ自殺や不審死(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
27. 2020年3月22日 23:57:10 : dHJrPyMA9w : ZzZESy5ObGVXcUU=[1]
>14
13はレットイットBの精神なんだろ。精神崩壊Bチーム。
ジョンは死んだ。だが殺されたんだ。
じゃあレットイットビーは誰が作詩した?「仕方がナイさ仕方がない仕方が無いんだ仕方が・・・」あれが本物だなんて思わないでくれよ、みんな。奴も殺されたんだ。
http://www.asyura2.com/20/senkyo270/msg/766.html#c27
コメント [近代史4] エゴン・シーレの世界 中川隆
2. 中川隆[-13553] koaQ7Jey 2020年3月22日 23:57:50 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1351]
戦争より恐れられた病 Posted October. 25, 2018 09:24,
http://www.donga.com/jp/article/all/20181025/1516046/1/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%88%E3%82%8A%E6%81%90%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%97%85


昨今、インフルエンザは、1本のワクチン接種でそれほど心配しなくて済む病気だが、100年前までは、人類の歴史を揺るがした恐怖の病気だった。特に1918年に発生したスペイン風邪は、第1次世界大戦とかみ合って流行し、5000万人以上の命を奪った大災害だった。オーストリアの将来を嘱望されていた若い画家エゴン・シーレも、その災いを避けることができなかった。

シーレは、クリムトを凌ぐ才能が認められた天才画家であり、赤裸々なエロヌード画で20世紀の初め、ウィーン美術界を揺るがした問題作家でもあった。死への不安と恐怖、性的欲望をよどみなく表わした彼のヌード画は、しばしば芸術とわいせつの間で激しい論争をまき起こした。

1915年、シーレは4年間一緒に暮らした貧しい恋人の代わりに、中間層出身のエディトと結婚した。結婚から4日後、第1次世界大戦に徴兵されたが、軍でも才能を認められ、いくつかの展示会に参加して名前を知らせた。1918年は彼の名声がピークに達した年だった。ウィーン美術界の巨匠クリムトの死亡後、3月に開催された「分離派」の展示会で、シーレは作家として大成功を収めた。絵の価格が高騰し、肖像画の注文が殺到した。ようやく経済的にも精神的にも安定した時期を迎えたのだ。さらに嬉しいことに、妻が結婚から3年ぶりに妊娠したことだった。この絵は、まもなく生まれてくる子供を待つ喜びで、シーレが描いた家族画である。母にすがりつく赤子と、その赤子と同じ場所から見つめる母、そして家長として家族を守るというジェスチャーを取っている画家自身の姿が描かれている。何もかけていない純粋で無邪気な家族の肖像である。

しかし、幸せもつかの間。同年10月28日、ウィーンにまで広がったスペイン風邪で、エディトが妊娠6カ月のお腹の子供と一緒にこの世を去った。3日後、シーレもインフルエンザに感染して、この世を去った。彼がわずか28歳の時だった。当時スペイン風邪の犠牲者数は、第1次世界大戦の死者の3倍を超えた。戦争より恐ろしい災害は、まさにインフルエンザだったのだ。

http://www.donga.com/jp/article/all/20181025/1516046/1/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%88%E3%82%8A%E6%81%90%E3%82%8C%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%97%85


▲△▽▼

スペイン風邪(1918-1919流行、死者三千万人)

スペインかぜ(1918 flu pandemic, Spanish Flu)とは、1918年から1919年にかけ、全世界的に大流行したインフルエンザの通称。

当時20億人の世界人口の3割が感染して、5000万人が死亡したといわれるが、疫学研究者の説によれば、地球上のほぼ全員が感染した可能性がある

 発生源は、1918年3月のアメリカ・カンザス州の米軍基地。

 その後同年6月頃、ブレスト、ボストン、シエラレオネなどでより毒性の強い感染爆発が始まった。


 新型インフルエンザ対策に関する検討小委員会ではカナダの鴨のウイルスがイリノイ州の豚に感染したとの推定が委員から説明されている。

 感染者は約5億人以上、死者は5,000万人から1億人に及び、当時の世界人口は18~20億人であると推定されているため、全人類の3割近くがスペインかぜに感染したことになる。感染者が最も多かった高齢者では、基本的にほとんどが生き残った一方で、青年層では、大量の死者が出ている。


 日本では、当時の人口5,500万人に対し39万人が死亡、米国でも50万人が死亡した。 これらの数値は感染症のみならず戦争や災害などすべてのヒトの死因の中でも、最も多くのヒトを短期間で死亡に至らしめた記録的なものである。

 流行の経緯としては、第1波は1918年3月にアメリカ合衆国デトロイト市やサウスカロライナ州付近などで最初の流行があり、アメリカ軍のヨーロッパ進軍(第一次世界大戦における)と共に大西洋を渡り、5〜6月にヨーロッパで流行した。

 第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり、重篤な合併症を起こし死者が急増した。

 第3波は、1919年春から秋にかけて、第2波と同じく世界で流行した。また、最初に医師・看護師の感染者が多く、医療体制が崩壊してしまったため、感染被害が拡大した。

このパンデミックは、今回の新型コロナウイルス流行と似ている。初期に、医療関係者の大規模な感染が起きて、医療体制が崩壊したことがパンデミックを招いている。

 また、病原体が次々に突然変異を起こして、どんどん致死性の強いものに変化し、免疫を持たない若者たちを直撃して大量死に追いやった。したがって、新型コロナウイルスの致死性・毒性は、これから急激に変化する可能性があることを意味している  


▲△▽▼


スペイン風邪(1918-1919流行、死者三千万人)で死んだ著名人

ギヨーム・アポリネール(文学者)
マックス・ヴェーバー(政治学者)
グスタフ・クリムト(画家)
エゴン・シーレ(画家)
ヴェストマンランド公エーリク(スウェーデン王子)
ヤーコフ・スヴェルドロフ(政治家)
エドモン・ロスタン(劇作家)
チャールズ・ヒューバート・パリー(作曲家)
竹田宮恒久王(皇族)
末松謙澄(政治家、元内務大臣)
徳大寺実則(公爵、元内大臣)
島村抱月(劇作家)
村山槐多(画家)
野村朱鱗洞(俳人)
辰野金吾(建築家)

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/356.html#c2

コメント [近代史4] エゴン・シーレの世界 中川隆
3. 中川隆[-13552] koaQ7Jey 2020年3月22日 23:58:34 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1352]

額縁をくぐって物語の中へ「エゴン・シーレ 死と乙女」
https://bravi.hatenablog.com/entry/20120613/p1

【題名】額縁をくぐって物語の中へ「エゴン・シーレ 死と乙女」
【放送】NHK−BSプレミアム
    平成24年2月9日(木)19時15分〜19時30分
【司会】ふせえり


ここ数日、肌寒い日が続いていますが、もう直にジメジメと湿気の多い梅雨の季節になるのかと思うと、うっとおしい限りです。雨の日は美術館の来場者が減ってゆっくり絵画を鑑賞することができることが多いので、個人的に雨の日の美術館巡りを好んでいます。未だ病気が完全に本復した訳ではないので、家で美術館関係の映像を見て過しています。

https://f.hatena.ne.jp/bravi/20120613192142
エゴン・シーレ作「死と乙女」(1915年)

先日、グスタフ・クリムトの「ベートーヴェン・フリーズ」等の作品について記事を書きましたが、今日はクリムトの愛弟子で世紀末ウィーンで活躍した表現主義の画家エゴン・シーレの「死と乙女」について書きたいと思います。最愛の恋人との別離を描いた「死と乙女」はエゴン・シーレの最高傑作と言われ、ゴツゴツした岩の上で抱き合う二人はシーレと彼のモデルで恋人でもあったヴァリー・ノイツィルを描いたものですが、1911年にシーレはクリムトから彼のモデルであったヴァリーを譲り受け、その後4年間に亘ってシーレのモデルを務めますが、この間にバリーの代表作の殆どが創作されています。


上述のとおり、この絵は最愛の恋人との別離を描いたもので、死と別離がテーマになっています。この絵の男性はシーレで「死」を象徴し、女性はヴァリーで「女神」(シーレにとってヴァリーは出世作を数多く生み出す契機となった運命の女神)を象徴しています。シーレは跪いている男性モデルを正面から描写していますが、寝そべっている女性モデルは脚立の上から描写しています。この2つの異なる視点から描いた男性モデルと女性モデルを1つの絵として合体することによって、この絵を見る者に不安定な印象を与えています。これは2人の別れを暗示するために意図的にこのような描き方がされたものです。なお、この絵はシーレがヴァリーに別れを告げて、ヴァリーがシーレに泣きついているところを描いたものですが、男性の右手は女性を突き放そうとし、また、男性の背中に回している女性の両指はきつく結ばれず別れを拒絶していないように見えます。シーレは、他の資産家の娘(エディット)と結婚するためにヴァリーに別れを告げていますが、その際、毎年夏に一緒に休暇を過そう(即ち、愛人として関係を続けよう)とヴァリーに持ち掛けたところ、ヴァリーはこの提案をきっぱりと断って涙を見せずに立ち去ったそうです。これにシーレはショックを受けますが、この絵の男性モデルの見開かれた目はその時の驚きを表現したものです。このようにシーレは被写体の内面までもキャンバスに描き込んだ作家であり、この絵が見る者に強い印象(メッセージ性)を与える理由はそこにあるのかもしれません。


https://f.hatena.ne.jp/bravi/20090712074119
エゴン・シーレ作「縞模様の服を着たエディット・シーレ」(1915年)

※上掲の「死と乙女」と比べると、同じ作家が描いたとは思えないほど被写体によって画力に違いがあります。

なお、「死と乙女」という標題は、若い娘が清らかなままあの世に召されることを意味し、当時、絵画や文学の主題として数多く用いられてきましたが、その標題のとおり1917年にヴァリーは23歳の若さで従軍看護婦として戦地で病死します。(因みに、同年にクリムトも他界しています。)更に、その翌年、シーレの妻エディットがスペイン風邪で病死し、その3日後にシーレもスペイン風邪でこの世を去っており、この絵はシーレとヴァリーの運命も占っていた怖い絵とも言えそうです。「一枚の絵は百の言葉を語る」という諺がありますが、この絵はシーレとヴァリーの人生をも語る含蓄深い一枚と言えると思います。

https://bravi.hatenablog.com/entry/20120613/p1

http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/356.html#c3

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