『パッヘルベルのカノン』
カール・ミュンヒンガー指揮 『パッヘルベルのカノン』
Pachelbel: Canon in D, P. 37 Munchinger 1984
Johann Pachelbel : KANON
Karl Münchinger conducting
Stuttgart Chamber Orchestra .Feb/1984
シュトゥットガルト室内管弦楽団
指揮:カール・ミュンヒンガー
録音:1984年2月 ルートヴィヒスブルク〈デジタル録音〉
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Pachelbel: Canon in D, P.37 1977
Pachelbel: Canon in D, P.37
Stuttgarter Kammerorchester
Karl Münchinger
℗ 1978 Decca Music Group Limited
Released on: 1978-01-01
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Canon and Gigue in D Major: Canon (Orchestrated by Karl Münchinger) 1961
Canon and Gigue in D Major: Canon (Orchestrated by Karl Münchinger) · Stuttgarter Kammerorchester
Karl Münchinger
℗ 1961 - BNF Collection 2015
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The Baroque Music : Pachelbel, Albinoni, Bach, Handel.. + Presentation (ref. rec. : Karl Munchinger) Pachelbel 1977
The Baroque Music : Eighteenth-Century Miniatures
Johann Pachelbel (1653-1706)
Canon in D (00:00) Gigue in D (04:33)
Tomasco Albinoni (1671-1751)
Adagio in G minor (06:31)
Johann Sebastian Bach (1685-1750)
I.Jesu, Joy of Man’s Desiring (13:51)
II.Sheep May Safely Graze (16:53)
III.Air, from Suite no.3 in D, BWV 1068 (21:26)
IV.Fugue in G minor, BWV 542 (25:16)
Luigi Boccherini (1743-1805)
Minuet and Trio, from Quintet in E (30:16)
Roman Hofstetter
Andante cantabile, from Quartet in F (33:08)
Georg Frideric Handel (1685-1759)
I.Musette, from Concerto Grosso in G minor (37:06)
II.Arrival of the Queen of Sheba, from Solomon (43:59)
Organ Concerto in F
I.Allegro (47:13)
II.Andante (51:56)
III.Adagio - Allegro (57:58)
Overture to ‘Berenice’ (1:02:43)
The Stuttgart Chamber Orchestra
Organ : Ulrich Bremsteller
Conductor : Karl Münchinger
Recorded in 1966 & 1977 (Pachelbel 1977)
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2019年11月12日
パッヘルベルのカノン ミュンヒンガー/シュトゥットガルトco 1977年録音
http://classic-cdreview.seesaa.net/article/422280956.html
パッヘルベルのカノンを厳粛な演奏で、個人的には自分の葬儀に流してほしいとも思っています。
曲としては短くシンプルでありながらも、非常に美しい。バロック音楽の中でも非常にポピュラーな名曲ですが、意外といい演奏に出会うことが無い曲だと思います。最近はレコーディングされる機会も少ないなり、埋もれてしまわないかと心配です。
パッヘルベル カノン
指揮:カール・ミュンヒンガー
シュトゥットガルト室内管弦楽団
1977年録音
録音 4.40点 演奏 4.65点
ミュンヒンガーはこの曲を何度も録音していますが、このミュンヒンガー編の1977年録音がアレンジも含め一番心に沁みます。
古楽器アンサンブルでは、バロック名曲集としてよく取り上げられますが、この曲は正直古楽器に向いていない。ある程度の編成で現代楽器で演奏した方が、この曲の古雅でどこか寂しげな旋律が際立つような気がします。なので、人によっては厳しめの解釈に聴こえるかもしれませんが、ミュンヒンガー盤をお薦めします。
ミュンヒンガーが弦楽合奏のために分厚く編曲をしていますが、それがまた絶妙です。マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ「間奏曲」と共に、一旦再生ボタンを押すと何度も繰り返して聴いてしまいます。
弦楽器だけで同じ旋律を追いかけっこしながら、28回繰り返していくだけなのですが、徐々に楽器数が増え盛り上がっていきますが、途中でスッと静まり返ります。そしてまた盛り上がっていく。後半は訴えるようにヴァイオリンが重なり合って伸びるように歌う部分などは夢心地のひと時となります。
上はミュンヒンガーの1961年録音。悪くないですが少し厳粛過ぎてテンポが遅い。後年ライブでも再録音をしていますが編曲が違い(独奏ヴァイオリンが加わる)、だいぶ演奏も落ちます。デジタル録音もしていますが、そちらもちょっと演奏が緩くなった感が。
古楽器だと少し物足りないというか、この曲を素材のままで演奏するのはいいですが、曲の品位が高まって聴こえない。いろんな編曲もされていますが、編曲によっては喫茶店で聴くのに相応しいムード音楽レベルの音楽に貶めるような編曲もあります。
カラヤン晩年の録音は、なんだか晩年の彼の心境が語られているようで聴かず嫌いでしたね。ただ侘しさと粛々とした感じが無く、現生の合奏という感じがします。
Pachelbel, Cannon and Gigue in D, Berlin Philharmonic, Herbert von Karajan
ミュンヒンガーのこのCDには、耳馴染みのある曲がカップリングされており、改めてバロック音楽の再発見への扉を開ける演奏が多いです。厳粛ですが品位が高い。ポピュラーな曲の楽譜にも真摯に向き合い、曲の芸術性を高めようとする眼差しを感じさせてくれます。
http://classic-cdreview.seesaa.net/article/422280956.html
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カノン (パッヘルベル)
『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』
(独: Kanon und Gigue in D-Dur für drei Violinen und Basso Continuo)P. 37は、ドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルが1680年頃に作曲した室内楽曲。
特に第1曲の『カノン』は一般に『パッヘルベルのカノン』の名で広く親しまれており、しばしばクラシック音楽の入門曲として取り上げられ、また、ポピュラー音楽において引用されることも多い。
曲の構成
カノンが有名だが、原曲はカノンとジーグで1組になっており、カノンの次にジーグが演奏される。ヴァイオリン3つと通奏低音の編成で書かれている。
カノン
ニ長調、4分の4拍子。
3声の同度カノンであるが、カノン声部だけで構成される純粋なカノンではなく、オスティナート・バスを伴う点が標準的なカノンとは異なる。オスティナート・バスの上に展開されるという意味で、パッサカリアないしシャコンヌとしてこの曲をみなすこともできる。カノンは、半終止で終えられるごく短い2小節単位で進められ、オスティナート・バスが和声的に束縛し続けるため、複雑なカノンにはなり得ない。
カノンとしては、オスティナート・バスの呈示に続き、全27種類の旋律が編まれる。下記の楽譜はその冒頭部の例である。
カノンの冒頭の9小節。旋律が他のパートへそのまま受け継がれている。3声による同度カノンである。
第1ヴァイオリンに現れる水色のカノン旋律Aが第2ヴァイオリン、第3ヴァイオリンへと順々に受け渡されていく。緑色のカノン旋律B、桃色のカノン旋律C、橙色のカノン旋律Dがそれぞれ2小節の長さで現れた後、他のパートへ順に受け継がれていく。
同じく2小節単位のオスティナート・バスは変わることなく繰り返される。このオスティナート・バスは、末尾の2拍を除いてゼクエンツ(反復進行)で構成される。一般的なカノンにも見受けられるように、カノン声部がいつも同じ和声進行で設計されているわけでなく、時に異なる和声を生み出すが、基本的にオスティナート・バスの上に下記の和声が彩られる。
コードネーム表示:D - A - Bm - F#m - G - D - G(Em/G) - A
芸大和声式表示: I - V - VI - III - IV - I - IV(II1) - V
ジーグ
フーガ風な処理で始められるニ長調、8分の12拍子の典型的なジーグ。
現代では第1曲『カノン』が単独で頻繁に演奏されるのに比べると演奏機会は少ない。
和声進行
先述の通り、このカノンのオスティナート・バスはゼクエンツで構成されており、数あるゼクエンツの型の中でも、この進行は大逆循環[3]とも呼ばれる。この種のゼクエンツは旋法的な和声の振る舞いによるもので、機能和声とはまた別のコンセプトで成立するが、4度上の和声へと進行するという大循環の強進行に反して、この大逆循環のゼクエンツは4度下の和声へと進行する弱進行を進行の骨格としており、作曲学的には使用しづらいゼクエンツの部類に属する。
現代において、ポピュラー音楽の様々な楽曲でこの和声進行が使用されている。その使用例の多さから、これを用いることはしばしば創意が足りないことの代名詞のように言われることさえある。俗に「カノン進行」や「カノンコード」と呼ばれることがあるが、本来「カノン」とは和声進行に関する定義を含まないため、あくまで「パッヘルベルのカノンに用いられているのと同じゼクエンツ進行」を意味する表現とみなされる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/カノン_(パッヘルベル)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/920.html