アイヌ人とアイヌ語の地域差
アイヌ語の単なる方言の違いを別言語だとか、DNA鑑定で同一民族だとわかっているアイヌ人が色々な民族の集まりだとか、全部妄想ですね。
アイヌ語の方言と地域差
アイヌ語は、おおまかに北海道・樺太・北千島・東北北部の 4つの地域の方言に分かれると考えられています。 そのうち、東北地方の北部で話されていたはずの方言については、 ほとんど資料がなく、単語や文法もわかっていません。
また千島列島の北の方で話されていた方言についても、 1,000語ほどの単語の記録しか残されていません。
http://ainugo.hm.pref.hokkaido.lg.jp/html/01_01_02_01_00.html
頭蓋の形態小変異からみたアイヌとその隣人たち : II. アイヌの地域差
北海道の南西部,中央部,および北東部のアイヌにサハリンアイヌを加えたアイヌ4地域集団を対象にして,日本本土と琉球諸島諸集団の地域差と比較しながら,アイヌの地域差とはいったいどの程度のものであったのかを,頭蓋形態小変異20項目を指標にして評価してみた。
地域差の大小関係は,スミスの距離(MMD)を尺度として比較した。
北海道アイヌ3集団の地域差の程度は,奄美・沖縄・先島の琉球諸島近世人3集団の地域差よりはやや大きく,東北・関東・九州の日本本土の現代人3集団の地域差とほぼ同程度であった。
北海道アイヌのなかでは,道北東部アイヌが道南西部および道中央部のアイヌとやや距離を置く傾向が観察された。
サハリンアイヌは北海道アイヌから相当程度遠く離れ,その距離(MMD)の平均値は,北海道アイヌ3地域集団相互の距離の平均値の約4倍にも達した。
このような関係は,18項目の頭蓋計測値にもとづいたマハラノビスの距離(D<sup>2</sup>)でも確かめられた。
https://ci.nii.ac.jp/naid/10031145910
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/478.html