「今無理すれば党が割れる」国民、分裂含みの様相に 立憲との合流、国会前に合意できず
https://mainichi.jp/articles/20200115/k00/00m/010/352000c
毎日新聞 2020年1月15日 21時14分(最終更新 1月15日 21時14分)
合流を巡る立憲、国民両党の主張
国民民主党の玉木雄一郎代表は15日、党本部で開いた両院議員懇談会で、立憲民主党の枝野幸男代表との合流協議の状況について説明し、引き続き協議する考えを示した。これに対し、早期の合流を求める若手・中堅議員ら約20人が「合流協議推進」を議題に両院議員総会を開くよう要求。分裂含みの様相を呈している。
懇談会で玉木氏は、立憲との協議に関し、合併後の党名は「民主党」とし、綱領に「改革中道」の立場を盛り込むことなどを求めていると説明。引き続き協議を進める考えを示し、理解を求めた。
約2時間にわたる両院議員懇談会の終盤、津村啓介副代表が総会の開催を求め、「合流協議推進」をうたった議題を読み上げた。玉木氏は「合流推進協議って何だ。私が合流を止めているなら分かるが、合流を進めている中で(総会開催は)何が目的か分からない」と気色ばんだ。
だが、総会開催要求を求める文書には、早期合流を求める小沢一郎衆院議員に近い議員を中心に計21人が名を連ねていた。党規約では、所属国会議員(60人)の3分の1(20人)以上の要請があれば10日以内に総会を開催するよう定めている。この要件を満たしているため、近く開催することになる。
津村氏は懇談会後、記者団に「決められない政治を卒業しなきゃいけないときだ」と強調。総会で過半数の賛成を得て、早期の合流に向けて合意するよう議決したい考えだ。
玉木氏が早期の合流に否定的なのは、参院を中心に慎重論が根強いからだ。「今無理して合流すれば党が割れる」と期限を区切らず、多数が納得できる合意を模索してきた。だが、分裂回避の道を探る姿勢が、逆に分裂を誘発しかねない状況をはらんでしまった。
一方、国会開会前の合意を目指していた立憲側も頭を悩ませている。国民の総会開催は通常国会が開会する20日以降になる見通しで、「国会前合意」は事実上、不可能に。立憲幹部は「待てと言われてももう無理だ。勘弁してくれ」と漏らした。【遠藤修平、東久保逸夫】
衆院内の立憲民主党と国民民主党の国会対策室を隔てる壁を取り払う工事が終了し、壁があった場所(中央の床敷物と天井の色が違う部分)を見上げる立憲・安住淳国対委員長(中央)。左は国民民主党の原口一博国対委員長=国会内で2020年1月15日午前10時31分、川田雅浩撮影
衆院内の壁撤去「闘う最前線に」
立憲民主党と国民民主党の合流協議が難航する中、衆院内の両党の国会対策室を隔てていた壁の撤去工事が完了し、15日から使用を開始した。
同日の野党国対委員長会談後、広くなった部屋で取材に応じた立憲の安住淳国対委員長は「(合流は)まだ基本合意まで至っていないが、国会の方がいち早く基本合意でき、一体運用ができるのではないかと思う」と連携強化を強調。20日召集の通常国会に向けて「野党が力を合わせ、共産党を含めて、この部屋を(安倍政権と)闘う最前線に位置付けていきたい」と語った。
立国両党は衆参両院で統一会派を組んでおり、昨年12月から工事していた。【野間口陽】
立憲民主党との合流を巡り、国民民主党は早期の合流を求める議員たちと慎重派との間で分裂含みの様相となっています。https://t.co/TH9qJdqeKC
— 毎日新聞 (@mainichi) 2020年1月15日
この中で政策の違いって、原発ぐらいだと思うのだが。
— googod (@googods) 2020年1月15日
合流できない理由がこの表のことでしか無いなら、原発推進か感情的なものでしか無い。https://t.co/JcQ0gdOFso