★阿修羅♪ > アーカイブ > 2019年10月 > 29日00時00分 〜
 
 
2019年10月29日00時00分 〜
記事 [政治・選挙・NHK266] 京都市が税金でステマ、漫才コンビ「ミキ」に1ツイート50万円! 背景に吉本興業の行政ビジネス、安倍政権との癒着(リテラ)
京都市が税金でステマ、漫才コンビ「ミキ」に1ツイート50万円! 背景に吉本興業の行政ビジネス、安倍政権との癒着
https://lite-ra.com/2019/10/post-5053.html
2019.10.28 京都市「ミキ」のステマツイートの背景に吉本興業のビジネス リテラ

    
    ミキ 亜生 弟Twitter


 たった2ツイートで100万──。京都市が、吉本興業所属の漫才コンビ「ミキ」に市の施策のPRとして、1回のツイートにつき50万円を支払う契約を結んでいたことが発覚し、ネット上では大きな批判が巻き起こっている。

 京都新聞によれば、京都市は2018年10月に開催された「京都国際映画祭」などのPRとして、吉本興業(当時はよしもとクリエイティブ・エージェンシー)と業務委託契約を結んだ。契約には所属芸人がSNSで2回にわたって市の施策を発信することが盛り込まれており、ツイートの料金は1回50万円に設定されていたという。

 実際、「ミキ」の昴生は、昨年10月6日、〈今日から京都市営地下鉄各駅に京都市と京都国際映画祭のコラボポスターが掲示されています!〉などと投稿し、京都市営地下鉄をPRしていた。相方で弟の亜生も、同日、同じ文面のツイートをしている。また、ふたりは昨年10月10日にも〈大好きな京都の町並み!! 京都を愛する人なら誰でも、京都市を応援できるんやって!詳しくはここから!〉などと投稿。やはり、コンビでほぼ同じ文面のツイートで、投稿には京都市のふるさと納税のページURLが貼られていた。コンビで投稿した同内容のツイートをひとつとして数えると、2ツイートで100万円となる。

 問題なのは、これらの投稿に“市が税金を投じて行なっている広告”である旨が一切記載されていなかったことだ。報道を受け、ツイッター上では、〈ステマはダメでしょ〉〈市がステマを依頼するんだ……しかもこれ税金でしょ?なんか政界と吉本の距離が最近おかしすぎるんだけど〉〈広告と明示してない以上、ステマだったと早々に認めて、京都市は吉本との取引を全面停止した方がいいと思います〉などの指摘が相次いだ。

 一般的に“広告であることを隠して行われる広告”である「ステマ」は、消費者の商業的な広告に対する警戒心を薄くさせるためのもの、つまり、受け取る側を“騙す”行為だ。とりわけ、芸能人がSNSなどで行なっている「ステマ」は、日常的に商品を使っているように見せて、その効果を高らかに謳うが、実際には、広告料をもらっているから宣伝しているにすぎない。その結果、消費者の価値判断を誤らせるからこそ社会問題になっているのだ。ニュースサイトやブログでは、「PR」という注記を入れる申し合わせがある程度浸透しているが、ツイッターやインスタグラムでは、ステマで稼いでいる芸能人はまだたくさんいる。

 だが、今回は民間企業が芸人を使ってステマをしていたというのとは訳が違う。ステマというアンフェアな広告を行政が税金を使っておおっぴらに行い、しかも、たった1回のツイートにつき50万円という高額を支払っていたというのだから、批判が集まるのも当然だろう。

 ところが、京都新聞の取材に対し、京都市の市長公室は「ツイートを市の委託だと理解できる人は少ないだろうが、隠そうという意図はない。必ずしも(市が広告主と)明記しなければいけないという意識はない」と説明したという。呆れるほかない。

 しかも、これは氷山の一角だ。京都市だけでなく、多くの自治体が、広告代理店や芸能事務所などと業務委託契約を結び、税金を投じて、タレントにPR・広告をさせていることは周知の通り。問題なのは、広告料も含めたその契約のあり方だろう。当然、原資は税金であるにもかかわらず、市民が本当に必要かどうかを考えず、一部の代理店や芸能事務所にだけ、ジャブジャブと公金が流れているというのが実態だ。

■京都市ステマツイートの背景には、闇営業問題でも言われた吉本興業と行政の癒着

 さらに、今回の京都市のミキを起用したステマツイートの背景にはもう一つ、闇営業問題のときにも盛んに指摘されていた吉本興業と行政の癒着という問題もある。

 吉本興業は近年、行政との距離を急速に縮め、各自治体のPR・広告事業を大量にゲットしている。ごく一例をあげると、吉本は大阪府、福島県、北海道などと包括連携協定を結び、所属芸人を自治体のPRイベントなどに派遣するほか、たとえば福島県では〈メディア等を通じた風評払拭、風化防止及び魅力発信に関すること〉なる、原発事故後のいわゆる“風評被害対策”などを請け負っている。

 ほかにも、吉本は「あなたの街“住みます”プロジェクト」なる企画を行なっている。全国47都道府県に吉本芸人を「居住」(派遣)させてそれぞれの「魅力」を「発信」するというもので、市や区などバリエーションもある。これも当然、各自治体と契約を結んだビジネスだ。

 地方自治体だけではない。本サイトでは繰り返し指摘しているが、近年の吉本は、安倍政権や日本維新の会との“蜜月”を背景とした政府関係の仕事が極めて多い。

 たとえば、2017年には法務省のPRを吉本が会社をあげて請け負い、吉本芸人を大量投入。ダウンタウンが大阪万博誘致のアンバサダーになり、大阪市とも包括連携協定を結んだ。それ以外にも、さまざまな公的プロジェクトに吉本芸人が担ぎ出されるようになった。一方で、今年の大阪ダブル選のさなかの4月20日には、安倍首相がなんばグランド花月で吉本新喜劇に出演。闇営業問題で揺れていた6月6日には、今度は西川きよしら吉本興業所属芸人らが首相公邸を表敬訪問し、安倍首相の前でネタを披露したことがニュース番組で大きく取り上げられた。

 さらに、今年6月には、大崎洋会長が沖縄県の普天間基地や那覇軍港など返還が見込まれる米軍施設・区域の跡地利用に関する政府の有識者懇談会メンバーに選ばれた。極めつきが、吉本がNTTと共同でおこなう教育コンテンツなどを国内外に発信するプラットフォーム事業参入に、経産省が作った官民ファンド「クールジャパン機構」が最大100億円出資するとしていることだ。

■安倍政権との距離の近さが宣伝材料となって吉本興業の行政ビジネスを活発化!

 周知のように、クールジャパン機構は日本アニメの海外配信事業の中止など出資事業の失敗が相次いでおり、赤字を重ねつづけてきた。その一方で、同機構は吉本関連事業に多額の出資をおこない、「現代ビジネス」7月27日付記事によると、2014年には〈吉本興業や電通などで構成されるコンソーシアムによるエンターテインメント・コンテンツの創作・発信事業に10億円が投入〉。さらに2018年には〈吉本興業が参加する大阪城公園でのエンターテインメント発信事業に対し、12億円が投資された〉と指摘している。

「こうした安倍政権との距離の近さ、中央省庁との関係、大阪府や大阪市との実績が格好の宣伝材料となって、他の自治体からも吉本に発注がいくという構造になっています。しかも、吉本も行政ビジネスにかなり力を入れており、小さな自治体にはたいして売れてもいない芸人を押しつけるなど、えげつないビジネスも展開している」(スポーツ紙担当記者)

 今回、注目を浴びている京都市の“ステマ”はもちろん批判されるべきだが、その背景に、吉本が政権とベッタリとなって、自治体や政府の事業を大量に受注していることを忘れてはいけない。行政は貧しい住民に対して社会保障や生活保護のカットなどを行う一方、吉本のような大企業には“広告”を委託してカネを落としているのである。しかも、その“効果”が検証されることは皆無。実質的なブラックボックスだ。もう一度言うが、京都市の「1ツイート50万円」は氷山の一角。この状況のおかしさを改めて考えなくてはならない。

(伊勢崎馨)



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/823.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 鳩山元首相、共和党結党へ…「韓国・徴用工問題で日本は解決済みと主張できない」(Business Journal)
鳩山元首相、共和党結党へ…「韓国・徴用工問題で日本は解決済みと主張できない」
https://biz-journal.jp/2019/10/post_125450.html
2019.10.28 構成=長井雄一朗/ライター Business Journal


「第1回共和党結党準備会」を開く鳩山由紀夫元首相

 鳩山由紀夫元首相は10月25日、「第1回共和党結党準備会」を東京都内で開いた。9月に上梓した『次の日本へ 共和主義宣言』(詩想社)の共著者である首藤信彦元衆議院議員と新たな政治運動を始め、新党結成も視野に入れることを発表した。

 一方で、鳩山氏は「まだ党ができているわけでもなく、私が政界復帰を決めたわけではない。しかし、共和主義の考えに基づき、周辺諸国と仲良くし、国民の幸せを追求する政治システムをつくることは言い続けたい」「共和党ができるかはみなさん次第」と語った。また、首藤氏は新党の目標として、2030年までに30人の国会議員を誕生させ、40年までに単独あるいは連立政権を樹立するプランを披露した。


元衆議院議員の首藤信彦氏

 鳩山氏は、新党が結成されれば次の衆議院議員選挙で戦うことも示唆している。しかし、準備会には現役国会議員の参加はなく、新党が結成されるかどうかは今後の政治情勢によるのが実情だ。12年に政界を引退後、シンクタンク「東アジア共同体研究所」を設立し、現在は同所の理事長を務めている鳩山氏。7年間の沈黙を破り、この準備会で共和党構想について講演を行った。以下、その様子をお伝えする。

■7年間の沈黙を破った理由

 みなさんから、「今の日本の政治は鳩山自身に責任があるのではないか。そんな人間が新たな政治勢力をつくろうというのか。けしからん」というご批判もあろうかと思いますが、それはある意味その通りで、私は7年前に政治家を引退した人間です。当時、「政治主導」や「官から民」をスローガンにし、民主党政権のもと首相に就任しました。

 しかし、官から表裏さまざまな妨害を受けました。私がやりたかった、アメリカに依存しすぎている日本を本当の意味での独立国に生まれ変わる努力をしたつもりです。普天間基地問題についても、最低でも県外、できれば国外に移設しようと努力をしましたが、その思いは届かずに、みなさん方に大変な迷惑をかけ、その責任を取って首相を辞めた人間です。

 この7年間、日本が国際的に名誉ある地位を占めているのであれば、私は退いているほうがいいのでしょう。国会の中で多数を占めている安倍政権ですが、国民のための政治になっているかといえば、クエスチョンマークがつくのではないでしょうか。そこで、私どもは、共和主義という考えに基づく政治が重要であると思い至りました。

■安倍政権では解決できない日本の諸課題

 日本の課題はさまざまあります。まず、急激に劣化する地球環境への日本の対応は極めて遅く、不足しています。このままでは、21世紀の世界の人々は9割が生き残れないという識者の判断もあります。地球変動や温暖化に歯止めがかけられていません。大企業におんぶにだっこの政治では、なかなか大胆なことを決められないのではないでしょうか。

 私は2009年に国連で首相として演説し、1990年比で2020年までに温室効果ガス25%削減の公約を発表しました。それが、残念ながら2011年の東日本大震災で福島第1原発が事故に遭い、日の目を見なくなりました。パリ協定を強化していくために日本が大きな役割を果たすべきで、日中韓の3国が先頭を切るべきではないかと考えています。このままでは、太平洋の島しょのいくつかが消滅する危機が迫っています。

 次に、激変する東アジアに対応できておりません。ようやく日中関係はよくなったと言われますが、習近平国家主席が安倍首相に信頼を置いているかといえば、そうではありません。安倍首相は、経済については握手をしようと言いつつも、沖縄の与那国島に自衛隊を増派し、ミサイル基地を設置しようという発想になっています。一方で握手をし、一方でげんこつを握ることで、果たして中国の多くの方々の共感を得られる日本になるのかと心配しています。

 それ以上に、日韓関係がひどい状況になっています。戦後最悪な状況になった日韓関係の背景には、徴用工の問題を指摘せざるを得ません。この元徴用工の問題は、日韓基本条約、日韓請求権協定により、国と国との間で問題は解決したことについては間違いではありません。しかし、国際人権規約があり、1979年に日本も批准をしており、日本も国際人権規約に沿わなければなりません。ですから、解決済みと主張することはできないのです。



 国同士が結論を出したとしても、個人の請求権が奪われることはありません。外務省はそのことを知っているのに、おくびにも出しておりません。そこで、安倍首相も「国際法を守っていないのは韓国だ」と言わんばかりに主張していることは、正しい姿勢ではありません。厳しい状態の日韓関係をこのまま続けていいと思う方々は、多くありません。やはり、隣国とは親善関係を築いていくべきです。そういうなかで、日本の対応のあり方が今、問われています。

 北朝鮮問題でも、安倍首相は金正恩委員長と無条件で会談したいとの意向を示していますが、北朝鮮側は「無条件というのであれば、なぜ経済制裁を科したままでいるのか」という意見です。もし本気で北朝鮮問題を解決したいのであれば、制裁を解いて1対1で会談しようというのが金正恩委員長の意見です。

 一方で、アメリカの武器を大量に購入することを決め、アメリカに依存する政治が続いています。畜産業界も、今後厳しい状況になるのではないでしょうか。自動車の関税も、今後も楽観できない状態が続いています。アメリカは日本に対して保護者として守ってあげる姿勢でしたが、ここに来て、むしろ収奪者に変貌しています。このままアメリカに追従した外交でいいのでしょうか。

 また、行政も政治も嘘、隠蔽、捏造がまかり通っています。私自身も、かつて外務省がつくったペーパーによって辺野古移設に戻らされた経験がありますが、外務省はそのペーパーの存在すら認めていない隠蔽工作が堂々と行われています。日本は本来、三権分立していなければならないのですが、司法、立法、行政の三権のすべてが官邸を向いています。

 こうした状況を見て、政治から離れ7年間、東アジアに共同体をつくりたいと活動してきましたが、日本の政治に対して一言二言、申さなければならないと思っています。

 日本はこれまで、経済成長至上主義に行き過ぎたのではないか。これからは少子高齢化になっていくなかで、成長からいったん目を離して、人間の幸せに視点を移していくべきではないでしょうか。経済が少数のお金持ちとそうでない多くの人々をつくっていくのであれば、それを見過ごすことはできません。国家や経済はあくまで手段であり、人間が目的であり、人間の幸福を追求することが大切です。

■在日米軍の常駐は異常事態

 今後の日本は、「正義」「美徳」「卓越」「友愛」の4公準で政策の意思決定を定めていくべきではないでしょうか。私どもが『次の日本へ』で披露した政策が完璧であると申し上げるつもりはありません。むしろ、徳を持ったみなさん方が議論をし、それを進め、より良い政策へと高めていくことが共和主義の真髄です。

 まず、具体的な政策を考えれば、これまで数年間行動してきたのが友愛外交の実現です。すなわち、アメリカからも自立し、アジアの諸国との協力関係を深めることです。その先に、日本、中国、韓国が軸になり、さらには、ASEANも参加する東アジア共同体をつくりあげたいです。習近平国家主席も東アジア共同体という言葉を使っており、韓国でも賛同される方が大変増えております。むしろ、東アジア共同体に前向きではないのは日本ではないかと思うのです。日韓関係が厳しい折、東アジア共同体創設は難しいという意見もありますが、だからこそ、共同体をつくりあげることで不必要ないさかいをなくすことができます。

 次に、地域のことは地域に任せるという地域主権です。身近なことは身近で解決しようとすることがコミュニティの重視につながります。国家が大事で国家の権限を強めようとする憲法ではなくて、地域主権の憲法であれば十分に改正も検討すべきです。その憲法でいえば、憲法裁判所は日本にはありません。これも憲法改正しなければできませんが、そのための憲法改正であれば、こちらも議論する余地はあります。

 外交でも、中国や北朝鮮との信頼関係が深まれば日本の安全性は格段に上がります。そうしていくためには、辺野古移設阻止、在日米軍基地は縮小、撤退していくべきだと考えております。朝鮮戦争以来、在日米軍はい続けていますが、これは異常事態です。

 また、原発は日本にはふさわしくありません。津波や地震により福島第1原発が事故を起こし、悲劇を生みました。津波だけのせいにして今再稼働が進められていますが、地震の部分をもっと慎重に考えるべきです。原発は核兵器に転用できる技術であり、これは自民党の念願であり、核を保有する日本であってはなりません。共和主義は、忖度をする政治をなくしていくことが大前提です。

■安倍政権を終焉させるために

 共和党ができるかは、みなさん次第です。そのためには、もっと準備運動を行わなければなりません。今日は、まさにその一歩を踏み出したのです。これから共和主義を政党化していくところまで議論を深めていくことが大事です。共和主義は“みながともに和して同ぜず”です。

 安倍政権を終焉させていく上で、野党がどのように結集していくか。自分たちが先鞭をつけて政党をつくっていくのが正しいのか。それとも、みんながより集まる舞台を提供していくことが大事なのか。これからは、その議論もあります。

(構成=長井雄一朗/ライター)



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/824.html

記事 [政治・選挙・NHK266] <サンデー毎日>馬淵澄夫・無所属 前原誠司・国民民主党 辻元清美・立憲民主党 野党三人衆 安倍政権を追い込む! 倉重篤郎のニュース最前線 

 ※サンデー毎日 2019年11月3日号 各紙面、クリック拡大











倉重篤郎のニュース最前線
馬淵澄夫・無所属 前原誠司・国民民主党 辻元清美・立憲民主党 野党三人衆 安倍政権を追い込む!

https://mainichi.jp/sunday/articles/20191021/org/00m/070/012000d
2019年10月28日 03時00分(最終更新 10月28日 03時00分) サンデー毎日 2019年11月3日号

 ◆関電疑惑「金品」の核心に迫る!

 ◆小泉進次郎は腰抜け

 ◆安倍政権は終わりつつある



安倍晋三首相=川田雅浩撮影

 野党に活気がある。臨時国会では、統一会派による連係プレーを見せ、エース級の議員たちが核心に迫る質問で政権を追及した。その急先鋒の馬淵澄夫氏、辻元清美氏、前原誠司氏の三人衆と小川淳也氏に、終末感の漂う安倍政権をどう倒すかを訊く。まずは関電疑惑の深層から−−。

「国権の最高機関」(憲法41条)としての国会がその位置付けにふさわしい注目度を失ってどれほどたつか。集団的自衛権行使の是非をめぐる2015年の新安保法制国会は、連日国会前でデモ、集会が開かれたし、17年の森友・加計(かけ)疑惑国会もまた公文書捏造(ねつぞう)といったスクープもあり、その論戦への視聴率が一気に高まった。それからの2年。鳴かず飛ばずの年月が過ぎた。政権側は、モリ・カケ国会に懲りて野党の臨時国会開会の要求を握りつぶし、野党は野党で17年衆院選を機に、第1党の民進党が立憲民主党、国民民主党の二つに分裂し、その規模のメリットと戦闘能力を低下させた。

 さて、この臨時国会はいかであろうか。野党は分裂後初めて統一会派を組んで、連係プレーで政権を追及した。質問者にはエース級の人材を揃(そろ)え、取り上げる課題を分担し、重複せず波状攻撃できるよう、打ち合わせを重ねた。衆参両院での4日間の論戦が終わった。馬淵澄夫(無所属)、辻元清美(立憲民主)、前原誠司(国民民主)の3氏の質疑にスポットを当て、統一会派効果を検証するとともに野党の今後を展望する。

 馬淵氏には、関西電力疑惑の徹底追及が割り当てられた。もともとは05年の耐震偽装問題追及で頭角を現した人物だ。11年、3・11の福島原発事故では首相補佐官として事故収束の危機管理を担当、『原発と政治のリアリズム』(新潮新書、12年)という著書もある。

 馬淵氏は二つのポイントに絞って質問を組み立てた。一つはなぜ元助役が関電幹部に3・2億円という巨額資金を還流させたか、という最大の謎の解明である。もう一つは、関電のコンプライアンス(法令順守)能力の低さであった。

 還流の謎については、国税当局との質疑の中で、以下の事実関係までは確認した。つまり、今回の不祥事判明のそもそものきっかけになった国税の元助役関連企業への査察が18年1月に行われたのに伴い、そのカネの流れを追跡する反面調査もまた同年7月に関電役員に対して行われていた。

原発再稼働が動機だったのでは

 馬淵氏によると、その聴取内容にこそ謎を解くカギが隠されている。そこには元助役が還流の趣旨を関電側に詳(つまび)らかにしたくだりがあったはず、というのだ。

「私の調査では、金品授受に際し元助役から関電に対して早く原発を再稼働してほしいという趣旨が伝えられている。これこそが元助役の動機だと思われる」

「高浜3、4号機は当時すでに稼働済みだが、1、2号機も早く再稼働してほしいということだろう。再稼働されると、電源三法による交付金も落ちるが、むしろそれよりは、13カ月に1回の定期点検が大きい。この時に莫大(ばくだい)なカネが町に落ちる。警備会社、建設会社など、町の有力者たちの関係企業が潤う。つまり、原発行政の利権循環の仕組みそのものが生み出した事件だったということだ。そこを明らかにするためにも関電役員の国会招致が必要だ。彼らの口から反面調査の内容を聞き出したかった」

 もう一つのポイントはコンプライアンスだ。馬淵氏は、14年に公取が関電発注の送電線工事受注67業者を独禁法違反で排除勧告した事件を持ち出した。関電側が工事予定価格を教示し、業者側に受注調整させたことが判明しており、この時に関電側が再発防止策として打ち出したことが今回の事件を見ると結果的に守られていなかったことを指摘、こういった不祥事続きの関電が、自らの指名で第三者委員会を立ち上げること自体が国民の不信を呼ぶ、と追及、監督官庁である経産相のイニシアチブで指名をし直すべきだと迫った。

 馬淵氏が結果的に詰め切れなかった問題もあった。それは一連の事件を告発した内部文書の狙いである。氏が入手したのは今年3月10日付の関電社長宛てのもの、6月の関電株主総会前後の外部向けの二つだ。いずれも正確に金品授受当事者を特定している。

「詳細が一致しているので怪文書ではない。内部から出てきたとしか思えない。ただこれが出ると、1、2号機の再稼働もダメになるから、地元関係者にとってはマイナスだ。となると、告発者の狙いはどこにあるのか。背景に奥深いものがある、という情報もある」

 馬淵氏にはぜひ継続調査をしてもらいたい。

 次は辻元清美氏だ。立憲で女性初の国対委員長を2年間務めた。官僚を呼んでの野党共同ヒアリング、毎週定例の野党国対会議開催、という野党共闘への道筋をつけてきた。この間は指揮官に徹し、自ら質問に立つことを封じてきた。

「2年半ぶりなので緊張した。自分としては70点」

 憲法審査会と前身の憲法調査会で安倍首相の発言回数は1回だけと指摘し、「憲法に興味なかったんじゃないか」とけしかけた。

「天から降りてきたネタ。朝パッと目が覚めた時に気付いた。憲法調査会、審査会で19年間委員をやってきた。発言回数で言うと、1位が共産党の笠井亮(あきら)氏、2位が自民党の船田元(はじめ)氏、3位が立憲の枝野幸男氏、4位が私、5位が公明党の斉藤鉄夫氏だった。安倍さん、いたっけと思って調べたら1回で、しかも(正式な委員としての発言ではなく)差し替えだった。憲法と本当に真面目に付き合ってきたのか、一部の偏ったお友達の中で改憲と叫んできただけではないのか、と問うた。賛否両論ある国会の公式の場で議論を戦わせてきたのかというと、それはなかった、という事実をきちんと示し、国民がそれをどう思うか。そういう問題提起をしたかった」

 安倍氏は「党内では議論を続けてきたと自負している」「政府部内にいることが多かった」と抗弁した。

「私は反論として、安倍氏の兄貴分と言われた中川昭一氏の話をした。中川氏もまた政府部内にいたことが多いし党の要職にもついていたが、調査会、審査会で200回以上発言した。私と一緒に欧州調査まで行きましたよと申し上げた」

 モリ・カケを小泉進次郎環境相に問う質問をした。

「モリ・カケが全く出ない予算委は良くない。多くの人がモヤモヤ感を抱いている。ただ、ストレートに出すとまたモリ・カケかと言われる。自民党筆頭副幹事長だった進次郎氏が森友の文書改ざんについて『平成の政治史に残る大事件』と発言している。これだと思い、『誰か政治家が責任を取ったか』とただした」

 それに対して進次郎氏は「(質問)通告は受けていない」と答弁。あなたは「小泉氏は政府の問題をごまかす清涼剤に使われている」と追撃した。

「愛のムチだ。我々野党が厳しく言うのは政府予算の正当性を高めるためでもある。かつては与党内に『ちょっと待て』とか『おかしい』と言える人がいたが、安倍1強でいなくなった。だから、進次郎氏が森友で、官僚に責任を押し付けるような政党であってはいけないと言った時『進次郎、よく言った。えらい』と思った。国民の本音を与党内で言わない政治はどうなの、ということを問いたかった」

安倍政権にただよう終末的雰囲気

 進次郎氏の答弁ぶりは?

「腰抜け……」

 腰抜けとは手厳しい?

「芯が通ってない感じがする。私は何度も『総理、総理』と父、純一郎氏にも質問してきたが、進次郎氏は内閣の一員だから答えられない、と言い、純一郎氏は内閣の一員だが持論を言わせてもらう、だった。郵政民営化がそうだった」

 あなただから言える?

「親子2代と議論するとは思わなかった。進次郎氏とは国会改革の話もしてきた。若いから頑張ってほしいとも思っている」

 気付いたことがあった?

「驚いたのは自民党側から一切野次(やじ)がなかったこと。私の過去の質問ではありえない。深読みすると、進次郎氏をつぶしたいとか、安倍改憲を本音ではまずいと思っている人が多いのかなと思ったほどだ。政権が弱ってきている、とも思った。閣僚席から意気揚々とした力が伝わってこない。質問台に立つから見える。政権末期なのかもしれない」

 衆院野党会派のトリは、前原誠司氏。過去の政局では、2度ほど痛い目に遭っている。06年の偽メール事件での民主党代表辞任、17年の政党合流に伴う民進党分裂による代表辞任だ。いずれもあと一歩のところで権力の階段を踏み外した形だが、政治への情熱は衰えていない。憲法、安保、財政といった国の根幹にかかわる論戦はこの人に任された。

「安倍氏の改憲論は、96条(衆参両院での3分の2の発議権)、集団的自衛権、そして今回の4項目と変遷した。憲法改正をしたという結果のみが欲しいのであって、どうしてもこれをという具体的中身がないことをあぶりだしたかった」

 本当に改憲をする気があるのかについても問うた。

「安倍氏が15年新安保法制の成立後、ジャーナリストの田原総一朗氏の取材に対し『集団的自衛権行使が認められたのでもう9条改憲の必要はなくなった』ともらした、という話を田原氏から聞いていた。田原氏に改めて確認したが、『間違いない。ぜひ質問してほしい』とのことだった。本当にそういう発言をしたのか、安倍氏にぶつけてみた」

 安倍氏は否定した。

「私はあの時点での安倍氏の本音だったと思う」

 日米安保については?

「トランプ大統領が歴代大統領として初めて『不公平』と表で発言。一方で、北朝鮮の新型ミサイルが、日本の防衛網ではもう捕捉できないところまできている。改憲という概念的なことを振りかざすのではなく、安保状況の激変の中でどう自国を守るのかという現実に即した議論をすべきだと論戦したつもりだ」

 論戦を交わした印象は?

「やはり形にこだわっていると感じた。集団的自衛権の時もそうだった。立法事実であったはずの3項目、つまり、米国に届くミサイルのインターセプト、ホルムズ海峡の機雷掃海、米艦防護、ことごとく質疑の中で消されていった。集団的自衛権という看板にこだわって、立法事実である中身については、必要性、可能性を否定した。憲法についても全く同じ。リアリズムの視点が欠けている」

 リアルポリティクスならずレガシーポリティクス?

「まさにそうだ。祖父の岸信介氏は政権を擲(なげう)ってでも安保改定し、そのことで日本の繁栄と安全は冷戦下で保たれた。自分の政権をかけて総辞職した。日本の将来に対して責任を持とうとした。岸氏とはかなり違うなと生意気ながら思う。レガシーを考えるのならそういうことを考えるべきだと提案したつもりだ」

 財政・金融政策は?

「日銀はずっと金融緩和、その上げ底で株価がよくなったが、米欧の中銀は利上げで次に備えていた。今度は米欧で再び利下げや緩和が始まり、日本は追い込まれる。キリギリスの宴(うたげ)のツケを払わされる局面だ」

 安倍政権はどうする?

「安倍さんの頭は決まっている。日銀に行くところまで行かせ、その後は財政出動だ。リフレ派だからまだ財政出動ができると思っている。今さえ良ければいいキリギリス政治が続く」

 論戦の手応えは?

「若干疲れている印象だ。7年も政権維持してきたことには一目も二目もおくが、昔のような執着心、ギラギラ感はなくなった」
新「民主党」に結集するのが理想

 安倍政権の終末的雰囲気は前原氏も感じたようだ。

 もう一人、小川淳也氏(無所属)にも登場いただく。統計偽装追及では大活躍した。今回も年金問題を取り上げたが、彼には野党共闘の行方を語ってもらう。

「私は早ければ年内にも立憲と国民が合併合意すべきだと思う。消費税の一時的引き下げという議論もあり、それも含めて懐広く構えて、れいわ新選組、共産党としっかり議論して早急に衆院選挙区の一本化の態勢を作り関ケ原に備える」

 旧民主党の復活、元のもくあみと言われる。

「その批判は受けなければならない。ただ、こういう見方もある。つまり、21年前の民主党結党当時から保守派とリベラル派の見えざる対立は根深くあった。ただ、今回それが分裂し、リベラル派を基軸にした立憲民主が第1党、保守派が多い国民民主が第2党と一応雌雄を決した。リベラル派を基軸として保守派を包摂する一本化の流れができた、といえる。勝負をつけた上で再ゴールする強靱(きょうじん)さを発揮できる。ただそのためには包容力が必要だ。立憲の枝野幸男代表、福山哲郎幹事長の真価が問われる」

 立憲民主、国民民主が再び合体する新「民主党」論であった。前号での小沢一郎氏の主張とほぼ同じだ。

 統一会派効果がどう出るか。野党再編はどうあるべきなのか。まずはスクラムを崩すな。多様性を楽しめ。その中で脳髄を振り絞り、ここ一番の勝負をかけよ。

つじもと・きよみ
 1960年生まれ。立憲民主党幹事長代行。国交副大臣、立憲民主党国対委員長などを歴任

まえはら・せいじ
 1962年生まれ。衆院議員。民主党代表、国交大臣、外務大臣などを歴任

おがわ・じゅんや

 1971年生まれ。衆院議員。総務大臣政務官、立憲民主党幹事長特別補佐などを歴任



倉重篤郎・本紙専門編集委員

◇くらしげ・あつろう

 1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/825.html

記事 [政治・選挙・NHK266] Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2019年11/5号[山本太郎現象] ポピュリズムの具現者か民主主義の救世主か。森達也(作家、映画監督)が執筆、独占インタビューも加え、日本政界を席巻する異端児の真相に迫ります。


10月29日発売号は「山本太郎現象」特集。ポピュリズムの具現者か民主主義の救世主か。森達也(作家、映画監督)が執筆、独占インタビューも加え、日本政界を席巻する異端児の真相に迫ります。


https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B07YTDDCT3/asyuracom-22


Amazonは在庫無しだけど本屋にはあるかも。発売日は今日。

http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/826.html

記事 [政治・選挙・NHK266] やっちまっな安部ちゃん、安部政権ついに終了へ・・そもそも解決済み徴用工問題で日本企業に何故?負担案が浮上か 
やっちまっな安部ちゃん、安部政権ついに終了へ・・そもそも解決済み徴用工問題で日本企業に何故?負担案が浮上か 
https://gansokaiketu-jp.com/kaiw-forum/motochouyoukouga-okoshita-soshouhanketude-kankokusaikousaiga-nikkan-seikyuuken-kyouteiwo-yabutta-sonohamon/wforum.cgi?mode=read&no=26&reno=no&oya=26&page=0#26

参照先 : https://this.kiji.is/561493460296647777?c=39546741839462401
日韓、「徴用工合意」へ検討着手・・経済協力基金の創設浮上

24日、会談に臨む韓国の李洛淵首相(左)と安倍首相=首相官邸
https://gansokaiketu-jp.com/Gazou/KYODO-keisaigazou-nikkanskaidan-2019-10-29.jpg


日韓両政府が元徴用工問題を巡り、事態収拾に向けた合意案の検討に着手したことが28日、分かった。複数の日韓関係筋が明らかにした。これまでの協議で、韓国の政府と企業が経済協力名目の基金を創設し、日本企業も参加するとした案が浮上。1965年の日韓請求権協定で賠償問題は解決済みだとする日本政府の立場を踏まえた考え方とみられる。

 元徴用工問題で安倍晋三首相は24日、来日した韓国の李洛淵首相との会談で「問題解決へ外交当局間の意思疎通を続ける」と伝えており、李氏も日韓協議に前向き姿勢を示している。


http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/827.html

記事 [政治・選挙・NHK266] トランプ米大統領は安倍晋三首相を「とても良い友人」と呼び「ハッピーバースデー!彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。この言葉は、安倍晋三首相を超恐怖に陥れている(板垣 英憲)
https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/7efd5f10f97927048f1cb1b239086ae6
2019年10月29日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆〔特別情報〕
 安倍晋三首相の「年貢の納め時」が遂に決まった。トランプ米大統領は10月7日、ホワイトハウスで行われた日米貿易協定の署名式典での挨拶のなかで「とても良い友人」と呼び「ハッピーバースデー!彼は今日で39歳になった」と半月遅れの誕生日を祝った。1954年9月21日生まれの安倍晋三首相は現在65歳なので、トランプ大統領の発言の意図が不可解で話題を呼んだ。しかし、この言葉は、安倍晋三首相を超恐怖に陥れている。「39歳」はバーコードの規格である「Code39」を意味し、バーコードは「檻の中」、つまり「逮捕」を意味しているからである。そのことを知った安倍晋三首相は、米国のある超大物人物に泣きついたのだが。日本の政局は。これは、自民党派閥「志帥会」(会長:二階俊博幹事長)と「志公会」(会長:麻生太郎副総理兼財務相)に深く食い込んでいる政界事情に詳しい専門家のトップ情報である。



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/828.html

記事 [政治・選挙・NHK266] オリラジ中田が、緊急事態条項の問題点を講義。災害対策にと騙されるな。人権抑圧の独裁につながる(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/28668027/
2019年 10月 29日 

【秋の天皇賞は、アーモンドアイ(4牝)withルメールが優勝!(*^^)v祝
 2番枠だったので、中段の内側でじ〜っとしていて。直線、ぎりぎりフェンス沿いをスルスルと抜け出して、3馬身差の圧勝。<さすがに内を締める意地悪をする人はいなかった。^^;> 
 強い。強過ぎる。たぶん16〜1800mがベストなんだろうけど。体力的に2千までしか使えないのが、実にもったいない。
 3着に、こちらも2千はチョット長いけど、頑張って逃げ粘ったアエロリット。かわいい!アーモンドアイもそうだけど、2人(2頭)とも小顔、丸いドングリ目で、足も速いし、顔もかわいいし。賢そうだし。馬自体も好きなmewは、見てて楽しくなる。"^_^"

 ダノンっ子の川田は2着。(今年の川田はやっぱ善戦マンなのかな?)サットリーナ(我が家での呼び名)は、うーんのまま終わった。馬券は、あの三連複の組み合わせを勝っておらず、アウトでした。(>_<)

<あと、やっぱ新しいI-PATは使いにくい。オッズ投票の時、以前みたいに選んだ組み合わせに色がつかないし。対象の馬番を変える時に、いちいちセットを押さないと、全部、選択したやつが消えてしまう。もう何度、選択したやつが消えて、やり直したことか。途中で馬券を買う気が失せて来る。前のパターンに戻して欲しい。(・・)>】 

* * * * *

 ところで、木曜か金曜ぐらいまで出張+αに行くので、ブログを書けず。

 とりあえず3回分、「これはいつか紹介したい」と思ってキープしてあった記事を予約投稿して行く。<うまく行くかわからないけどね〜。^^;>

 もし時間があったら、途中でお外からスマホを使って、ちょこちょこ書くかもです。(・・)

 で、今回は、前回の記事でちょこっと触れた緊急事態条項に関する記事を・・・。

以前、オリエンタルラジオの中田敦彦が、「中田敦彦のYouTube大学」なるものを開設。歴史や文学、政治などについて、自分なりにまとめて、わかりやすく講義を行なっているという記事を書いたのだが・・・。

<『中田敦彦のYouTube大学がなかなかいい。政治、憲法講義は絶品。中高生からオトナまで、議員も必見』>
https://mewrun7.exblog.jp/28612902/

 もし憲法改正の議論になった時に、あまり法律や政治に関心のない人たち、特に若い人たちに読んで欲しい(or番組を見て欲しい)と思うのが、この緊急事態条項に関する部分だ。

 実際、改憲派の中には、東日本大震災の時に、日本の憲法に緊急事態条項がなかったから、国は様々な法律とか権利関係に制約されて、思うように動けず。復旧や復興が遅れたのだと。

 大きな災害があった時には、既にある法律に縛られることなく、内閣に全ての権利と権限を集められるような条項を、憲法に作るべきだと主張するのだけど・・・。

 今年の甚大な豪雨災害が各地で続き、「こんな緊急事態には、国が主導権をとって、全てやってくれればいいのに」「国に全てを任せて、解決して欲しい」と思ってしまう人も、少なくないかも知れない。

 でも、これがアブナイのである!(**)

 ドイツのナチスは、この緊急事態条項を利用して、独裁政治を行い、国民の人権や財産を侵害、迫害しながら、戦争への道を走ったことを忘れてはならない。

 そして、また、安倍首相らが、緊急事態条項を作りたいのは、将来、日本が戦争をするor戦争に巻きこまれるような動きをすることも前提にしていることも意識しておく必要があると思う。

 決して、災害の復旧、復興などを前面に出した説明をされて、ウラにどのような意図や利用法があるかを考えずに、そのまま受け止めて、騙されてしまってはいけないのだ。(・・)

『オリラジ中田が緊急事態条項に警鐘!憲法改正解説動画に賛否

 リテラ 2019/08/09

 「忖度や公文書問題は集団的自衛権とすごく密接に関わってきた。それはたった今起きた問題ではない。戦後からずっとある歴史のなかで、一歩ずつ進んできている問題なんです」

 集団的自衛権について滔々とこう語るのは、政治評論家ではない。お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(36)だ。中田が開設したYouTubeチャンネルが今、大きな話題を呼んでいる。

 今年4月に開設した「中田敦彦のYouTube大学」。そこでは三島由紀夫や太宰治らが書いた名著の解説や、世界史・日本史の講義など、勉強に役立つ動画を毎日アップ。最近では、選挙や原子力発電問題といった経済や政治についても踏み込んでいる。10月に控えた消費税増税については「法人税が下がった分の収益と消費税を上げて上がった分の収益がほぼ一緒。つまり貧しい人達から取って、『大企業のみなさ〜ん!』という大きな姿勢なんです」と切り込む姿勢を見せていた。

 冒頭の発言は8月3日に公開された憲法改正について解説した「【政治】憲法改正問題(第9条)の本質に中田が切り込む!〜核心編〜(3)」のなかで語られたもの。これは池上彰氏(68)の著作『君たちの日本国憲法』をベースにしつつ、自由民主党が党是に掲げている憲法改正について、憲法の成り立ちから現在どのような議論がなされているかまで解説。そして12年の第二次安倍内閣以降、自民党が集団的自衛権の解釈を変えてきた事実などに触れつつ、昨年3月に同党が提出した案“緊急事態条項”の話題に。同党のホームページで公開されている、緊急事態条項の内容については以下の通り。

《第七十三条の二 大地震その他の異常かつ大規模な災害により、国会による法律の制定を待ついとまがないと認める特別の事情があるときは、内閣は、法律で定めるところにより、国民の生命、身体及び財産を保護するため、政令を制定することができる》

 中田はこれを「災害が起きた、緊急的なことが起きた場合、内閣に全ての権利と権限が集中する。そういう条項」と解説。「一瞬聞くと“まぁそういうこともあるなぁ”みたいな感じでしょ。一瞬ね」と言いつつ、中田は歴史上でかつて緊急事態条項を悪用した人物をあげる。第二次世界大戦中にドイツでナチス党を率いたアドルフ・ヒトラーだ。

 中田は「ヒトラーのナチス党はこの緊急事態条項というものを巧みに使って一気に独裁体制を作ったんです」と、歴史的な事実を説明。「ナチスとは言いませんよ。それは池上さんも言ってません」としつつも、「だけどそれを理解してちゃんとオッケー出すか出さないか。そこを国民わかってないと。気をつけてね、2018年3月だよ。最近の話だよ」と警鐘を鳴らしていた。

 さらに、徴兵令にまで話はおよぶ。現在日本に徴兵令がない理由として、憲法18条の《奴隷的拘束及び苦役からの自由》があるためと解説。しかし「『国を守る大事な活動が苦役ですか?苦役じゃないという解釈はできませんか?』そう言っている人もいます、自民党に」と続け、徴兵令が実施されうる可能性についても語っていた。Twitterでは一連の中田の解説動画を紹介した呟きが、4万リツイート以上も拡散されるほどの盛り。SNS上では彼の姿勢を称賛する人々が続出していた。

《最近のYouTube大学【政治編】見てて思い知らされる、自分の無知っぷり。少しずつ勉強し始めてはいるけれど、もはやどこから始めるのが正解なのか迷走中。 政治も文学も全て歴史と深く関わってた。まずは歴史からが正解なのかな》

《正直かなり驚いた。あのオリラジの中田敦彦さんが、自民党憲法改悪草案、緊急事態条項のヤバさについて、独特のわかりやすさで語ってる。報ステ古舘さんの再来だ。徴兵令にまで触れてる》

しかし、その一方で批判する声も。ヒトラーが緊急事態条項を悪用したと説明した中田だが、正確には全権委任法と呼ばれる法律。これは、ナチス政府が制定した法律は憲法に背反しても有効とする性質のものだ。そのことから《オリラジの中田さんの緊急事態条項は印象操作。自民党憲法改正叩き案の緊急事態条項は大規模災害時に「だけ」発動されます》《中田敦彦さんの動画を見て緊急事態条項と全権委任法の違いを確認したのですが、安倍首相とヒトラーが重なる部分はありませんでした》と、講義の内容を指摘する声も上がっていた。

最後に「私はこの動画が公開できることを心から感謝している。“表現の自由”が今はあるから。あくまでも今は」と語り、動画を締めくくった中田。彼の心配は杞憂となるのか、果たして――。』

 THANKS



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/829.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 速報! 日韓両政府が合意案の検討に着手! 
速報! 日韓両政府が合意案の検討に着手!
https://85280384.at.webry.info/201910/article_287.html
2019年10月28日 半歩前へ

 互いに角を突き合わせていた日韓両政府が問題解決に向け動く気配だ。何度も私が言っている通り、日韓両国は「民主主義」という価値観を共有する国同士だ。しかも隣国。手を携えていくのは当然だ。

************************

 共同通信によると、日韓両政府が元徴用工問題を巡り、事態収拾に向けた合意案の検討に着手したことが28日、分かった。複数の日韓関係筋が明らかにした。

 これまでの協議で、韓国の政府と企業が経済協力名目の基金を創設し、日本企業も参加するとした案が浮上。1965年の日韓請求権協定で賠償問題は解決済みだとする日本政府の立場を踏まえた考え方とみられる。



日韓、「徴用工合意」へ検討着手 経済協力基金の創設浮上
https://this.kiji.is/561493460296647777?c=39546741839462401
019/10/28 21:05 (JST)10/29 08:44 (JST) 共同通信


24日、会談に臨む韓国の李洛淵首相(左)と安倍首相=首相官邸

 日韓両政府が元徴用工問題を巡り、事態収拾に向けた合意案の検討に着手したことが28日、分かった。複数の日韓関係筋が明らかにした。これまでの協議で、韓国の政府と企業が経済協力名目の基金を創設し、日本企業も参加するとした案が浮上。1965年の日韓請求権協定で賠償問題は解決済みだとする日本政府の立場を踏まえた考え方とみられる。

 元徴用工問題で安倍晋三首相は24日、来日した韓国の李洛淵首相との会談で「問題解決へ外交当局間の意思疎通を続ける」と伝えており、李氏も日韓協議に前向き姿勢を示している。









http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/830.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 徴用工めぐる日韓経済基金報道、そのような事実はない=菅官房長官(ロイター)
徴用工めぐる日韓経済基金報道、そのような事実はない=菅官房長官
https://jp.reuters.com/article/southkorea-japan-laborers-idJPKBN1X8058
2019年10月29日 / 11:12 ロイター


 10月29日、菅義偉官房長官(写真)は閣議後の会見で、元徴用工問題を巡り、日韓が協力基金を創設する案が浮上しているとの一部報道について、そのような事実はないと否定した。9月に首相官邸で撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

[東京 29日 ロイター] - 菅義偉官房長官は29日の閣議後の会見で、元徴用工問題を巡り、日韓が協力基金を創設する案が浮上しているとの一部報道について、そのような事実はないと否定した。

安倍晋三首相が24日に韓国の李洛淵首相と会談した際に渡された文在寅・韓国大統領からの親書に、今回の報道のような提案があったかとの質問には「親書という性格上、内容を明らかにしないようにしている。控えたい」と答えた。

共同通信は28日、日韓両政府が元徴用工問題を巡り、事態収拾に向けた合意案の検討に着手したことが分かったと伝えた。韓国の政府と企業が経済協力名目の基金を創設し、日本企業も参加する案が浮上しているという。











http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/831.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 河野防衛相「私は雨男」「防衛相になってからすでに台風3つ(会場笑い)」→ネット「それなら今すぐ辞めろ」「なんで笑い話にできるのか」(自身の政治資金パーティーで) (ゆるねとにゅーす)



河野防衛相「私は雨男」「防衛相になってからすでに台風3つ(会場笑い)」→ネット「それなら今すぐ辞めろ」「なんで笑い話にできるのか」(自身の政治資金パーティーで)
https://yuruneto.com/kouno-ameotoko/
2019年10月29日 ゆるねとにゅーす

※キャプチャー



河野防衛相「私は雨男。就任してから台風は三つ」派遣の自衛隊員ねぎらい

河野太郎防衛相は28日、東京都内で開いた自身の政治資金パーティーで「私はよく地元で雨男と言われた。私が防衛相になってから既に台風は三つ」と発言した。災害派遣された自衛隊員らの苦労をねぎらう話の導入としての発言で、会場からは笑いも起こった。ただ相次いだ台風や大雨で多数の死者が出ただけに、発言は軽率だとの批判を浴びる可能性がある。

〜省略〜

【毎日新聞 2019.10.28.】



























































河野氏の政治センスゼロの「無神経発言」に対して、安倍シンパが総動員でフォロー&マスコミへの非難を激化!






出典:FNN PRIME


※キャプチャー
https://yuruneto.com/kouno-ameotoko/





http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/832.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 山本太郎の渾身の訴え。日本をなんとか変えたい!!!(かっちの言い分)
山本太郎の渾身の訴え。日本をなんとか変えたい!!!
https://31634308.at.webry.info/201910/article_26.html?1572329730


このブログでなぜ頻繁に山本太郎のれいわを取り上げるのだろうかと不思議に思っている人がたくさんいると思う。自分自身は野党がなんとか自公に代わり、政権を取ってもらいたいと思い、あまり野党個々には批判しないように淡々と思いを書くのを信条としているが、従来からの野党では政権交代は難しいと思い出したからだ。


もともと、このような拙いブログを書き出したきっかけは、当時の民主党の小沢代表が選挙を統括し、民主党政権を樹立した途端、小沢氏の秘書らが政治資金規正法違反の疑いで3人も逮捕され、功労者の小沢氏も裁判等で一切の政治活動を停止せざるをえなくなったからだ。このころから、世の中の裏で何が起こっていることに疑問を持ち、これではイカンと思い、自分で記事を読み、少しでも世の中に知らせるべく発信しなければならないという思いで今まで続けてきた。


山本太郎に注目し出したのは、小沢氏が代表の生活の党に「山本太郎となかまたち」が加わり「生活の党と山本太郎となかまたち」となったときからだった。この時、失礼だが芸人あがりのズブの素人の山本氏を自民党の最年少幹事長もやったことがある小沢氏と同じ共同代表で迎えたことに驚いたというより驚愕した。小沢氏も目が曇ったかと思った程である。しかし、毎月の記者会見で山本氏の話すことを聞いていて、小沢氏を立てつつも自分の意見を必ずしっかり述べる。しかも、どんなきつい質問にも決して逃げたり、煙に巻く言い方をしない。聞いている内に完全に見る目が変わってきた。また小泉進次郎のようなファジィ―な何を言いたいかわからないことは言わない。実によく勉強している。本当に調べている。


もう一つ、彼の魅力は本当に日本の国の将来を憂い、本当に心底何とかしたいともがいていることだ。このぐらいの気持ちでないと、政権を取れないと思っているので、思わずこのブログで取り上げ応援してしまう。前振りが長かったが、以下の山本太郎の動画を見て頂くと、彼の最も言いたいことが込められている。是非、見てほしい。彼の気持ちがよくわかる。
「山本太郎は偽善者とのヤジに・・」山本太郎 街頭記者会見(2019.10.28)


 
@YouTubeさんから
2019年10月28日(月)
#山本太郎 #れいわ新選組 代表 街頭記者会見 #大分・大分駅北口駅前広場

http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/833.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 政治家が「笑いを取る」必要があるのか。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/10/blog-post_81.html
10月 29, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<河野太郎防衛相は28日、東京都内で開いた政治資金パーティーで、「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が三つ」と述べた。会場の参加者からは笑いが起こった。台風19号などで東日本を中心に多数の死者が出ており、不謹慎との声が上がりそうだ。

 河野氏は「雨男」発言の後、「その度に、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」と述べ、一連の災害で自衛隊が人命救助や給水・入浴支援など幅広く活動していることも紹介。「あらゆるところで頑張ってもらっている。隊員の処遇の改善をきちんとやらないといけない」とも話した>(以上「朝日新聞」より引用)


 何のつもりだろうか。命懸けで被災者の救助という任務に就いている自衛隊員を「思いやって」の発言にしては配慮を欠いている。河野太郎防衛相は28日、東京都内で開いた政治資金パーティーで、「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が三つ」と述べた、という。

 会場の参加者からは笑いが起こった、というが、河野防衛相の資金パーティーに集まった連中も河野氏と同様に配慮に欠ける人たちだったのではないか。台風19号などで東日本を中心に多数の死者が出ており、風水害の犠牲者に対する「黙祷」から資金パーティーを始めても罰は当たらない状況ではないのか。

 政治家が劣化している。気の利いたセリフを言えば劣化したマスメディアが「人気者」と持ち上げてくれる。だから政治家がお笑い芸人の真似をして「笑いを取る」言辞を吐くようになった。

 なぜ含蓄のある言葉が政治家の口から聞けなくなり、愚直なまでの真摯な政治姿勢が政治家に見られなくなったのだろうか。挙句の果てが「ハゲ、バカヤロー」の暴言や秘書に対し暴力をふるう政治家のオンパレードだ。

 しかしそうした政治家が国会議員バッジを付けているのは有権者が投票して、程度の悪い人物が当選しているからだ。有権者が政治に真摯に向き合っていないからではないか。いや政治と向き合っていないだけではない。社会と向き合っていないのではないか。
 私の暮らす地方自治体では「中心市街地活性化」という政策が二十年以上も前から存続し、シャッター街と化した駅前商店街のシャッターを開けようと様々な取り組みが行われてきた。

 そのためシャッターを開けるための施策として三年以上事業を行うなら300万円の開業補助金を給付する、というメニューまである。そうするとどういうことになるのか。三年間だけ営業しては撤退する居酒屋や喫茶店が続出している。

 なぜ中心市街地が衰退したのか、基本的な処方箋を示さないまま、ただシャッターを開ければ良い、という対処療法だけを繰り返しても意味はない。なぜ駅前商店街が衰退したのか。それは駅前の昼間人口が激減したからだ。人がいなくなれば商店街は不要だ。商店街が不要なだけでなく、昼間人口が消えれば宵の口に立ち寄るスナックなども不要になる。もちろんスタンドバーも閑古鳥が鳴くようになるのは火を見るよりも明らかだった。

 昼間人口がなぜ激減したのか。交通機関が便利になり、支店や営業所が不要になったからだ。地方都市にあった各企業の支店や営業所が地域の中核都市に集約され、地方都市の雑居ビルはガラガラになった。

 それに追い打ちをかけたのが工場の海外移転だ。地方住民の重要な所得源だった工場がなくなり、若者たちは地方から中核都市へ、そして大都市圏へと就職していった。それで駅前商店街が「危機だ」と騒ぐ人たちはノー天気だ。駅前商店街が「危機」なのではない。地方そのものが「危機」なのだ。まさに地域社会が崩壊しようとしているのに、駅前商店街を何とかしよう、と訴える市長や地方議員は現状が何も解っていない。

 河野防衛相は政治家として災害列島を何とかしようという発想が欠落しているのか。あるいは防衛相は戦争が任務であって、災害救助は余技だ、とでも思っているのだろうか。

 自衛隊は日本の国家と国民を護るために存在している。先の大戦以後、日本国民は誰一人として日本国内で戦争で亡くなってはいないが、災害で毎年100人単位で亡くなっている。災害も国民の命を奪う「戦争」だとしたら、海外派兵に血眼になるよりも、災害という戦争に勝つための研究と救助方法の研鑽を積むべきではないか。

 日本にたった二台しかないとい水陸両用車を全国各地の自衛隊などに配備して、水害などの際には緊急出動出来るようにすべきではないか。ポンコツF35を一台ほど購入削減すれば全国の自衛隊部隊に配備できるだろう。その方が国民の命を救うのに有効だ。

 自分が雨男で災害をもたらしている、と思うのなら、河野氏は軽口を叩かないで、さっそく辞表を安倍氏に出すべきだ。そして政治家としてのものの見方や考え方の研鑽を積むべきだ。政治家は断じてお笑い芸人であってはならない。



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/834.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 防災ゼロメートル列島<本澤二郎の「日本の風景」(3480)<人命軽視NO1に躍り出た役者崩れ知事の千葉県>
https://ameblo.jp/honji-789/entry-12540306926.html
2019-10-29 09:48:04 honji-789のブログ

<人命軽視NO1に躍り出た役者崩れ知事の千葉県>

 昨日、長野県と福島県の被災地を歩いてきた島根県の小松電機産業社長の小松さんと社員の小林君が、わざわざ東京湾道路を利用して、バスで袖ヶ浦に来たので、久しぶりにおしゃべりした。「五輪ができるか怪しい」と率直な感想を述べていた。ビジネスと平和運動を結び付けるという経営者の予感は鋭い。小林君は、屋根が飛ばされてブルーシートをかぶる防災ゼロメートルの

街並みを、カメラに収めていた。

 15号台風の際、雲隠れした役者崩れの森田千葉県知事は、その直後の19号台風と21号台風になすすべもなく、千葉県は人命軽視NO1に躍り出てしまった。県民の会話の一番は「温暖で住みよい千葉県のはずだったのに」が枕詞になっている。

 筆者も、15号の70メートル強風に、家ごと飛ばされるかもしれないという恐怖を味わったばかりである。来年はどうなるか?それにしても、防災ゼロメートルに墜落させた、安倍・自公内閣の人命軽視の政策に、怒り狂う国民は多い。

<放射能汚染物資1万トンを水源地に投棄した森田知事>

 ことし3月故郷に戻ると、恐ろしい事態が起きていることを知らされた。東電福島の放射能汚染物資1万トン以上が、こともあろうに水源地の産廃場に投機されていた。

 房総半島の生き物すべてを殺しかねない千葉県の政治と行政に対して、怒り狂う県民は少なくない。数十年後の千葉県に人間も住めなくなる。

 放射能に耐えられる免疫力などあろうはずもないのだから、これは想定できないことだったが、すでに強行されてしまっている。原状回復させるための裁判が行われているようだ。

 森田は、警察官の息子という。人命軽視も際立っている。防災ゼロメートルも合点するほかない。東電福島の千葉県化である。観光県・農業漁業県を返上する政策の強行に、県民は誰も知らなかった。アベ独裁どころではない。

<雨にも風にも無防備の房総半島>

 9月から10月にかけての巨大台風は、地球温暖化による。北極の氷も溶けている。ヒマラヤ山脈の氷塊も溶けている。海水温は上昇している。そこに熱帯低気圧が次々と発生する。

 地震だけではない。台風の備えもゼロの日本列島だが、その先陣を走る房総半島が証明された今回である。

 大豪雨で、河川が決壊・大洪水によって、住宅も田畑も土台から破壊された千葉県である。強風で住宅の屋根が吹き飛んでしまう、瓦が飛んでしまう恐怖も、現実化した。

 武器弾薬に特化してきたこの7年の安倍・自公の暴政に対して、大自然が怒りの鉄槌を食らわせた2019年ともなった。因果応報である。悪い因は、最悪の結果を招く。

<防災指定地区最小県は地価が大事とする政治と行政>

 知らなかったが千葉県は防災指定地区が一番少ないという。これは何を意味するのか。防災指定を受けると、地価に影響する。地価を吊り上げるために防災指定を回避する。

 これが千葉県の政治と行政なのだ。

 民度の低さを露呈している。人命軽視・人権軽視の千葉県なのだ。千葉県は、一番住みにくい県ということになろうか。悲しいし、恥ずかしい。

 千葉県に政治家が一人もいない。政治屋ばかりだ。小選挙区制の欠陥をまともに受けているのである。玉石混交も、すべてが石ころばかりといえる。そして行政の低さだ。

<東大法学部任せが間違いの元凶>

 「もう役者知事が10年も続けている」と今朝も友人が電話をしてきた。この無能無責任な森田が「行政を壊している。そんな森田を担ぐ県民も悪い」と断罪、ほかの県では見られない、とも。

 他方で「日本政治にしても、主権者が1億総白痴化以上に悪化している。ヒトラーも安倍も、民主主義が誕生させたことを忘れてはならない。信濃町が暴政を押し上げていることにも気づくべきだ」「東大法学部支配の官僚が、経済など分かろうはずがない。国策会社で成功した例は、日本合成ゴムただ一つ。原発は失敗した最悪の事例だ。日本どうするという再検証が急務である」とも指摘した。

  彼は三井物産のLNG開発を評価した。液化天然ガスを米国ルイジアナで始めた。これで1万人が雇用される。これの輸送船も開発されている。「日本の造船業の大手は敗北したが、常石造船や今治造船が頑張っている。高速医療船を作ると展望が開かれるだろう」とも。

<やくざを跋扈させる千葉県警と千葉県公安委員会>

 千葉県の低い民度には、やくざが跋扈している点を無視すべきではない。やくざにいい人間などいない。悪党の塊である。彼らの前では、魅力的な女性が安心して暮らせない、生きられない残酷な風土なのだ。

 「木更津レイプ殺人事件」がそれを象徴している。その原因は、警察や公安委員会がやくざと癒着していて、まともな捜査を怠っている、というよりもかばっている。捜査当局が犯罪社会を生み出しているという、さかさまのような風土と決めつけるべきだろう。

 れっきとしたやくざ代議士は、その前は千葉県議だった。いま彼の後継者が二人も国会議員になっている。国会議員とやくざが連携する千葉県に、法治という観念が、警察や検事にないかのようだ。そうした背景で、俳優崩れの知事が誕生し、もう10年だという。

 民主主義を壊している犯人は、警察と公安委員会と決めつけてもおかしくない。やくざに強姦された女性が110番通報した事例はゼロであろう。入れ墨と覚せい剤に屈服する女性ばかりの千葉県に、刑法も存在しないかのようだ。正義の警察官・公安委員を生み出せる民度に高める必要がある。

<徳洲会医療事故にもそっぽ向く捜査当局>

 徳洲会の医療事故は、どうやら日常茶飯事だ、と徳洲会の徳田虎雄の特別顧問をしていた清和会OBは指弾している。現に彼の身内は、四街道市にある徳洲会病院で事故死を強いられた。

 筆者の次男は、最初に市原の帝京で、最後は品川区大井の東芝病院で、入院直後に孤独死させられた。それでも反省も謝罪もしない。やむなく警視庁に刑事告訴したが、東京地検の松本朗という悪党検事が不起訴にした。これの衝撃で、母親で妻が重い病気にかかり、息子の後を追ってしまった。

 医療事故の無反省は、遺族の命も奪う恐ろしい犯罪である。清和会OBは、千葉県警に告訴したものの、担当した四街道署はまともな捜査もせずに「捜査打ち切り」を、遺族に電話1本で通告してきた。

 千葉県警は病院の味方をして、被害者の立場に立つことはない典型的な事例である。それに屈しない清和会OBは、千葉県警と千葉県公安委員会に本格的なメスを入れようとしている。関係方面の注目を集めている。

 千葉県政の狂いは、警察や公安委員会にまでも腐らせているらしい。

2019年10月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/835.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 河野防衛相の台風を笑いにした「私は雨男」発言を百田尚樹ら安倍応援団が必死で擁護、逆に報道を攻撃! 萩生田文科相も… (リテラ)
河野防衛相の台風を笑いにした「私は雨男」発言を百田尚樹ら安倍応援団が必死で擁護、逆に報道を攻撃! 萩生田文科相も…
https://lite-ra.com/2019/10/post-5054.html
2019.10.29 01:05 河野防衛相の「私は雨男」発言を百田尚樹ら安倍応援団が無理やり擁護 リテラ

      
      河野太郎Twitterより


 萩生田光一文科相の「身の丈に合わせて」発言につづき、またも安倍内閣から暴言が飛び出した。河野太郎防衛相が昨日28日におこなった自身の政治資金パーティの挨拶で、こう述べたのだ。

「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ(会場笑い)。そのたびに災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」

 こんなときに防衛大臣が自分の政治資金を集めるパーティを盛大に開いていること自体も信じられないが、「私は雨男」「私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ」などと語って、笑いを誘うとは──。

 河野防衛相は「私は雨男」と言うが、一連の台風と豪雨被害は「雨男」と軽口を叩けるようなものではない。台風19号では死者が88名(NHKニュース29日付)にのぼり、25日の記録的な大雨によって台風15号で甚大な暴風被害に見舞われた千葉県や19号で被害を受けたばかりの福島県では河川の氾濫や土砂崩れ、浸水被害が発生。いまなお行方不明者の捜索活動がつづいている。

 にもかかわらず、「私は雨男」「すでに台風が3つ」などと言って笑いを取ることは、被災地の深刻な状況や被害を受けた人びとの心情を考えれば、許しがたい暴言だ。これは、「復興以上に議員が大事」「東北のほうだったから良かった」と発言して辞任した桜田義孝・元五輪相や今村雅弘・元復興相と同じく、引責辞任も当然の発言だろう。

 しかし、この河野防衛相の暴言に対し、驚くべきことにTwitter上では擁護論が湧いている。

 たとえば、河野発言を昨晩放送の『報道ステーション』(テレビ朝日)が伝えたのだが、〈こんなもん速報にして、問題発言に仕立てるのか?〉という意見が投稿され、きょうの10時時点で1万件近い「いいね」が付いている。さらにこの投稿を百田尚樹が〈これがニュース速報か!プロデューサーの頭の程度が知れるな〉とリツイート。ネトウヨまとめサイトのアノニマスポストもさっそく記事にし、河野防衛相を擁護し報道を叩く投稿が相次いでいるのだ。

〈何でニュースになってるのかと思ったら不謹慎なんだと…。台風3つ来たが自衛隊は頑張ってくれたと労ったら批判する野党ってなんなの?〉
〈これは完全に揚げ足取り。河野大臣が災害救助の指揮に尽力していたことは誰もが知っている。発言の一部を切り取ってのネガティブキャンペーンにはウンザリ。これをわざわざ速報で伝える報道ステーションには幻滅。〉
〈そんなこと速報で言うこと?さすがに言葉狩りじゃないか?そして「このことで批判を受けることが予想されます」って…お前らが煽っとるんやないか!〉
〈マスコミの劣化がひどい。河野大臣がツイッターで一生懸命災害派遣の情報発信したことに対しては報道しない自由を行使。〉

「速報で伝えることか」などと喚いているが、別にテロップで臨時のニュース速報を打ったわけではなく、番組が起こったばかりの出来事を「速報」として伝えただけ。だいたい、度重なる台風と豪雨で被害が拡大している最中に、防衛大臣が「私は雨男」などと発言したことは大臣としての資質が疑われるものであって、十分取り上げるに値するニュースだ。いや、こんなタイミングで閣僚、よりにもよって防衛大臣が政治資金パーティを開催していること自体が問題であり、それだけでも取り上げるべきだろう。

■閣僚の本音暴言で決まって飛び出す「切り取り」の報道批判! 萩生田文科相も自らインチキ弁明

 しかも、河野防衛相を擁護する意見のなかには「発言の一部が切り取られている」「自衛隊をねぎらっているだけ」と主張する者がいるが、災害派遣で出動する自衛隊員をねぎらうのに「私は雨男」などと言う必要はまったくない。そもそも、自衛隊員は「雨男」の河野防衛相のために災害派遣に出ているのではない。「雨男」発言は災害現場で尽力する自衛隊員を貶める発言でもあり、そのことに怒るべきだ。

 さらに、「河野大臣は災害時にTwitterで一生懸命情報発信してきた」という意見も多いが、河野防衛相がTwitterで批判的なユーザーをブロックしていると言われ、「ブロック太郎」とさえ呼ばれている。アメリカの連邦控訴裁判所は、トランプ大統領が自身に批判的な投稿をおこなったユーザーをブロックしていることが違憲だと判決を下したが、河野防衛相も閣僚でありながら国民の意見をシャットアウトしている結果、災害情報を受け取れない人も多くいるのだ。それで「一生懸命情報発信してきた」と擁護できるはずがない。

 だが、安倍政権支持者が「切り取りだ」と騒げば、そうやって問題の本質がごまかされ、かき消されていく。そして、暴言を吐いた大臣自身がそれを利用するという状況が繰り返されてきた。

 事実、24日放送の『BSフジLIVE プライムニュース』(BSフジ)で「身の丈に合わせて」と述べて経済格差による教育格差を容認した萩生田文科相は、昨日、「謝罪」したと報じられているが、その中身はとても謝罪といえるものではなかった。萩生田文科相は、発言について「番組を観ていない方で報道だけでその部分をとれば、そう受け止める人もいたと思う」とした上で、「国民のみなさま、とくに受験生のみなさんに不安や不快な思いを与える説明不足な発言であった」と釈明。つまり、報道の「切り取り」によって「不安や不快な思いを与えた」と主張しているのだ。

 萩生田文科相の発言も、切り取りでもなんでもない。実際に萩生田文科相は「大学入学共通テスト」の英語民間試験の導入で経済格差による教育格差が生まれることについて「『あいつ予備校通っててずるいよな』って言うのと同じ」「身の丈に合わせて」と言って、家庭の経済状況によって十分な試験対策ができる受験生とできない受験生が出てくることを容認したのだ。河野防衛相と同じで、前後に何を言っていても、その発言は無効化されるようなものではない。にもかかわらず、萩生田文科相は「切り取り」だとして自分の責任をまったく認めていないのだ。

 そして、河野防衛相の暴言に対し、湧いて出る擁護論──。河野氏といえば外相として各国に北朝鮮との国交断絶を訴えたり徴用工問題をめぐっても嫌韓パフォーマンスに勤しみ、その結果、ネトウヨ支持率が高まった。こうして擁護論が出てくるのもその“効果”なのだろうが、河野発言が災害規模を軽んじ、被災者の感情を無視した発言であることは変わりようがない。擁護する者も河野防衛相と同じ穴の狢であり、災害被害を矮小化しているということを自覚するべきだろう。

(編集部)

























http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/836.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 立民が“圧力” れいわ山本代表「消費税減税」会合に行くな 逢坂誠二、蓮舫氏が連名で文書配布(日刊ゲンダイ)



立民が“圧力” れいわ山本代表「消費税減税」会合に行くな
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263910
2019/10/29 日刊ゲンダイ


9月13日、馬淵澄夫元国交省(左)が設立した政治団体「一丸の会」に出席し握手する山本太郎れいわ新選組代表(下は配られた文書の一部抜粋)/(C)日刊ゲンダイ

「あれが怪文書でなければ……。普通は『参加するな』というのは怪文書ではあり得ないと思うのですが」――。れいわ新選組の山本太郎代表も、あきれ顔で語った。

 無所属の馬淵澄夫・元国交相と山本氏が、消費税減税を模索する「消費税減税研究会」を設立。馬淵氏も5%への減税が持論だ。2人は消費税減税の野党間の共通政策化を目指し、30日夕方に国会内で初会合を開く。問題意識を共有する議員の参加を広く呼びかけたが、立憲民主執行部は「待った」をかけた。

 先週25日に逢坂誠二・政務調査会長と蓮舫・参院幹事長の連名で「研究会・勉強会等の参加に関するご要請」なる文書を若手・中堅議員らに配布。こう記されていた。

〈他党の政治家や会派を共にしない方々との勉強会や研究会等につきましては、政策の一貫性を維持するためにも党所属議員へのご案内等がございましたら、まずは政務調査会長、または参院幹事長まで確認をお願いしたいと存じます〉

 何やら含みを持たせた文書の配布は、減税研究会立ち上げの報道直後。馬淵氏が野党統一会派に属している以上、山本氏を狙い撃ちにしたとみるのが妥当だろう。

「27日の久留米市内での会合後、山本氏は『(立憲執行部から)“行くな圧力”がかかっていると聞いています。何人かの議員が連絡をくれて、〈なかなか参加しづらいのですよ〉と。何か企んでいると思われているのでしょうね』と打ち明けていました」(ジャーナリスト・横田一氏)

 また野党間のくだらない主導権争いか。まず逢坂事務所に文書配布の意図を聞くと、「蓮舫さんに声をかけられた。別に特定の会を考えて配布したわけではない。『行くな』とは言っていないし、案内が来たら一声かけて欲しいだけ。あとは受け止め方の問題」と答えた。一方、蓮舫事務所からは締め切りまでに回答を得られなかった。

「『行くなと言っていない』なら、わざわざ文書にする必要はない。あえて文書化するから、山本氏の研究会に参加すれば執行部にニラまれ、今後の処遇に響きかねないと圧力を感じるのです」(立憲民主の中堅議員)

 野党が足を引っ張り合っているうちは、安倍政権は安泰である。







関連記事
山本太郎「何か不都合でも?『消費税減税研究会』、この勉強会に参加するな、との圧力が掛かっていると、複数の国会議員」
http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/733.html






http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/837.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 軽量≠フ「即位礼」米代表団、冷戦終結30年、同盟の脆い土台
軽量≠フ「即位礼」米代表団、冷戦終結30年、同盟の脆い土台

2019/10/29

樫山幸夫 (元産經新聞論説委員長)

 天皇陛下が即位を宣明される「即位礼正殿の儀」は先週、滞りなく終了した。華やかな祝賀外交≠燗W開された。

サプライズ≠ヘ、なんといっても米国の参列特使だった。各国の国王、元首クラスが顔をそろえる中、米国は、大統領でも副大統領でもなく、運輸長官を派遣したにとどめた。 「世界で最も重要な2国間関係」の相手の、国をあげての慶事に対してだ。

 冷戦終結30年≠ニいう節目の年にあって、重みを増している日米の同盟関係が盤石かといえば、必ずしもそうとはいえまい。これまでの両国関係を顧みれば、脆弱さを暗示する大小の問題が、起きては消え、消えては起こるーいわば摩擦の繰り返しだった。今回の即位の礼代表団問題は、その典型的な例だろう。

 この機会に、両国の間に見えない形で横たわる根源的な相違を再認識し、日米関係の在り方を内省するのも悪くない試みだろう。


(bee32/gettyimages)
当初はペンス副大統領派遣を検討
 米国代表、イレーン・チャオ運輸長官は、大統領職継承順位13位、日本でいえばヒラ大臣≠セ。

 お祝いに駆けつけてくれた海外の特使について、あれこれいうのは非礼極まりないことは承知のうえだが、前回、上皇さまの即位の礼の際は、当時のクエール副大統領が参列した。

 今回も当初、ペンス副大統領が出席する方向で検討されていたが、ウクライナ疑惑への同氏の関与も指摘されるなど政治情勢が考慮され見送られた。

 米国以外の主要国からの顔ぶれを見ると、チャールズ英皇太子、アレクサンダー・オランダ国王夫妻、フィリップ・ベルギー国王夫妻、アウン・サン・スー・チー・ミャンマー国家顧問兼外相、サルコジ前フランス大統領ら絢爛たる顔ぶれ。関係が改善しつつある中国は王岐山・国家副主席、いわゆる徴用工問題で関係が極度に悪化している韓国も李洛淵首相を派遣した。

 これらに比べると、米国代表団の存在は率直に言って見劣り≠フ印象を否定できない。

 儀式への参列者が誰だったとか、いわば感情論で日米の同盟関係を論じる愚を犯すつもりはないが、些細に見えるものの、実はそれが、文化、習慣、互いに相手を敬うという基本的な価値観にかかわる深刻な問題であったということは、過去、現在少なからず見られる。

いまさらながらの「安保ただ乗り論」
 いくつか具体的な例をあげよう。

 ことし6月、米ブルームバーグ通信の記事に驚いた人も多かったろう。

 トランプ大統領が側近らに対して、日米安保条約に関して、日本が支援された場合だけ米国が助けることを「一方的で米国に不公平だ」と強い不満を漏らした。条約の破棄にまで言及したという。同じ時期、大統領はホルムズ海峡での船舶航行に関して、日本、中国などを名指し、「米国はなぜ無報酬で航路を守っているのか。自身で防衛すべきだ」と厳しく注文をつけた。

 1980、90年代に米国内でやかましかった「安保ただ乗り論」そのままであり、日本が多額の経費負担をしている今ごろになって蒸し返されるとは驚きだった。

 日本政府は安保廃棄について、「ホワイトハウスかららは、条約の見直しは考えていないという話だった」(当時の河野外相)と否定、ホルムズ海峡の防衛については「中東の緊張緩和と安定に向けて努力を続ける」(菅官房長官)と述べるにとどまったが、当惑は隠せなかった。

 トランプ氏は2016年の大統領選の期間中も、防衛費問題や貿易不均衡で日本非難を展開した。安保破棄やホルムズ海峡に関する発言もこうした持論を持ち出しただけなのだろう。

 北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射実験についても、トランプ大統領は容認姿勢に転じ、脅威に直接さらされる日本を一顧だにしない姿勢を見せている。ことし10月2日、北朝鮮が海上構造物からミサイルを発射した際も、安倍首相が強く非難したのを知ってか知らずか、「様子を見てみよう」とやはり寛容な発言ぶりだった。

「日本嫌い」を公言する国務長官
 いずれも、日米安保体制の根幹を揺るがしかねない重大な発言だが、トランプ大統領の言葉だけに、あきらめムードも日本国内にはあるだろう。しかし、こうした言動は、実のところトランプ氏に限ったことではない。

 1993(平成5)年から2期8年間続いたクリントン政権(民主党)で、女性初の国務長官を務めたマデレン・オルブライト女史。回想録のなかで日本についてこう書いている。「日本に滞在すれば歓迎されるし、(指導者たちと)幅広い知的な会話を交わすことができるだろう。しかし、笑顔でお土産を、そしてポケットにはフォークを忍ばせておいたほうがいい」―。日本人は退屈だから、フォークで体をついて痛い思いをしなければ居眠りしてしまうーということらしい。

 その2代後、息子ブッシュ政権(共和党)でやはり国務長官を務めたコンドリーザ・ライス女史の対日観は、もっとひどかった。

 回想録の中で「小泉首相の退任後、日本は合意政治に逆戻りした。国を前進させるとは思えないような、誰とでも取り替え可能な首相が何人も続いた。日本を訪問するのがどんどん憂鬱になっていった。日本は停滞、老化しているだけでなく、周辺諸国からの憎悪に呪縛されているようにみえた。個人的に日本人と相性がいいとは言えなかった」―。

 両国務長官をご記憶の方が少なくないだろうが、これほどまでの嫌日≠ニは知らなかった。こうなればもう、個人的な好き嫌いの次元であり、理性でどうこうすることはできまい。こういう人たちと同盟関係の発展を話し合うことなど、どだい無理な話だろう。トランプ氏といい、オルブライト、ライス女史といい、「グローバル・パートナーシップ」などという言葉とは全く異なる、別な感情を日本に抱いているように思える。

 メディアの報道ぶりでも同様なことがみられる。

 今回の「即位礼正殿の儀」について、ニューヨーク・タイムズ紙は、 5月に御代替わりがあったにもかかわらず、今回、あらた儀式が行われたことについて、「もう済んでいたのではなかったのか」という見出しで、5月の剣璽等継承の儀は「序曲」にすぎなかったと皮肉まじりに報じた。万歳三唱や礼砲が憲法違反の疑いがあるという批判的な一部見解も伝えた。

 20年以上も古い話で恐縮だが、1997(平成9)年、日本で橋本龍太郎首相(当時)が、中国人女性通訳と不適切≠ネ関係を持っていたのではないかーという疑惑が指摘されてことがあった。

 ワシントン・ポスト紙は、東京特派員発でこれを報じたが、「首相と同年配の多くの日本人男性は愛人をもっており、妻はそれを簡単に受け入れている」というくだりがあった。日本の中年、初老男の多く≠ヘそれほどふしだらとは思えないし、それほどもてるとも思えない。愛人を持つ財力もないだろう。多くの妻が簡単に℃け入れることもありえない。日本の夫を中傷し、妻の名誉を傷つける意図しか感じられなかったが、わずか20年前まで米の大新聞は日本に対して平気でこういう記事を掲載していた。

真の同盟関係への認識不足
 米国の驚くべき対日観、日本への理解不足については、まだまだ書くべきことが山ほどあるが、一方で、日本における同様な問題も考えてみなければならない。

 もう40年近くも前の1981(昭和56)年、鈴木善幸首相(当時)が「同盟に軍事的側面はない」と発言して日米両国で大騒ぎになった事件があったが、さすがにいまはもう、そんなことをいう政治家はいない。

 だが、本当に大丈夫かと疑念を抱かせたのが、2015(平成27)年の安保法制をめぐる騒ぎだ。

 集団的自衛権の行使を容認し、日米の安保協力を高めようとした安倍政権の方針に対して、一部野党は「戦争法」という驚くべき表現で強く反発。1960(昭和35)年の安保反対闘争以来ともいえる国論を2分する対立に発展した。

 米国は「同盟での協力関係に対する日本社会の亀裂は米議会の期待とは異なるものだった」(外交評議会の知日派、シーラ・スミス研究員)として、日本の安保への認識に失望を示し、安保体制の円滑な運営に懸念を隠さなかった。

 日米同盟に反対する勢力が対立をあおるならともかく、認めている政党が反対するというのだから、米国も苦々しく感じたろう。

大物大使≠ヨのはしゃぎぶり
 米国の駐日大使が交代するたびに、くりかえされる日本国内の反応も米国を呆れさせている。

 このポストは1970年代末から、大物が次々に派遣されてきた。1977(昭和52)年、日本でもよくその名を知られたマイク・マンスフィールド元民主党上院院内総務の着任をはじめ、ウォルター・モンデール元副大統領、トム・フォーリー元下院議長、最近ではケネディ元大統領の長女、キャロライン・ケネディ女史らだ。これだけ大物が送り込まれる国はほかにあるまい。

 こうした人事が決まるたびに日本のメディアは「日本重視の表れ」などと報じる。ブランド≠好む日本政府、国民の心情を米国はよく知っている。

 重要なことは適材かどうかということであって、有名人であるかどうかではない。フォリー氏の大使起用が決まった時、国務省幹部が筆者に対して「日本人はハッピーだろう」とからかい半分で語りかけてきた。「日本には名の知れた人物を派遣しておけばいい」と米国が考えているとしたら、日本に責任があるというべきだろう。

異常なトランプ厚遇が物議
 安倍首相はトランプ大統領との良好な関係を誇っているが、喜んでばかりでいいというものではない。

 2016(平成28)年11月の米大統領選でトランプ氏が当選を決めたわずか9日後、安倍首相はわざわざニューヨークのトランプタワーに駆けつけ、会談した。人種差別、性差別ともいえる発言を繰り返すトランプ氏の当選に各国首脳が当惑、様子を見ているときだっただけに、氏にとってはうれしいことだったろう。

 その後の両者のかたい友情♀ヨ係は周知のとおり。今年5月、トランプ大統領が国賓訪問した際の厚遇ぶりは日本国内で物議をかもした。

 大相撲観戦の際、ほかの観客の迷惑を顧みず、土俵近くに椅子を持ち込んで升席をとりはらってしまったことなどは異常だった。

 ニューヨーク・タイムズは「トランプ訪日に安倍、へつらいを重ねる」という見出しで「報われるのか疑問視されている」と報じた。

 たしかにトランプ氏の発言など見る限り、本当に信頼できるのかという疑念を抱かざるをえない。いざというとき不本意な結果をまねくことになれば、うわべだけの親しい関係に幻惑された結果として深刻な事態になるだろうだろう。

 各国から、日本の首相は、トランプ大統領と同じ価値観を持っているようだという憶測をも生むという恐れもあろう。

「カゲの部分」無視で同盟深化ありえぬ
 筆者は心ならずも、日米関係のネガティブな側面ばかり論じてきた。日米同盟関係に対する米国の思惑と本音については、これまでもすでに『仮面の日米関係』(春名幹夫著)などすぐれた著作で分析されてきた。それだけに、「いまさら、そんなこといちいちあげつらって論じる意味があるのか」「他国との間に認識の違いがあるのは当然ではないか」「日米関係はそんなことに拘泥されないくらい深化・進化している」といわれるかもしれない。

 筆者が指摘したいのは、米国の政策上の打算だとか、条約上の不備、在日米軍への日本側負担が大きすぎるとか、そういう政治的、政策的な問題ではなく、2国間に横たわる根の深い疑問だ。

 こうした問題は、「グローバル・パートナーシップ」などという響きのいい言葉や、安全保障上の必要性という差し迫った事情から、いつの間にかどこかに埋没≠オてしまったのではないか。根本的な問題を放置して同盟関係の実際だけが進展していってしまえば、いつの日か同盟関係を揺るがす事態にも発展しかねない。ちょうど脆い土台の上に建設されたビルにいつか亀裂が入るようにだ。

 もっとも、土台が脆いからといって、手を加えることは危険を伴う。そのうえに建つビルを傷つけるかもしれない。

 しかし、同盟が高度に成熟した今だからこそ、あえて問題提起する意味があるだろう。国家の命運を共にする同盟関係に身を置きながら、相手がどういう思考方法の人間なのか、何をどう感じているのかーわかっていないというのでは情けないし、本当の意味での関係深化にはつながらないだろう。

 日本でも令和という新しい時代が到来した今、一歩引いて冷静に日米関係のカゲの部分に恐れずにみつめ、真の同盟深化には何が必要か、じっくり考える機会にしてはどうだろう。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17748
http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/838.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 半島系カルト色を強める安倍政権の反韓・反朝姿勢は単なるポーズか:いまだに安倍氏を支持するネトウヨはすっかりだまされている()
半島系カルト色を強める安倍政権の反韓・反朝姿勢は単なるポーズか:いまだに安倍氏を支持するネトウヨはすっかりだまされている
http://blog.livedoor.jp/hisa_yamamot/archives/4162457.html
2019年10月29日 新ベンチャー革命 2019年10月29日 No.2504


1.安倍政権下の日本は、本来の民主主義とは真逆のカルト支配国家に堕しているのか

 先月、安倍政権は内閣改造を行いましたが、その正体は、まさに、カルト内閣そのものと指摘されています(注1)。

 民主主義国であるはずの戦後日本の政治で起きていることは、民主主義とは真逆の方向に向かっているということです。

 われら日本国民は、このような日本の政治のカルト化に一刻も早く気付くべきです。

 安倍氏を筆頭に、日本の支配者は、民主主義者を装っており、国民に対して、その正体を隠しています。

 いまだに、政権党・安倍自民を支持する国民の多くは、おそらく、彼らの正体を見破っていないのではないでしょうか。

 もし、多くの国民が安倍自民の正体を知れば、とても、安倍自民は政権党ではいられないはずです。

 そのことを安倍自民自身がよくわかっているため、彼らは自分たちの正体を隠しているのでしょう。

2.半島系カルト勢力・安倍自民が反韓・反朝のスタンスを取っているのはなぜか

 今の安倍政権は、オモテムキ、韓国と対立し、北朝鮮とも対立していますが、安倍自民の背後に控えるのは韓国・北朝鮮を拠点とする半島系宗教団体・統一教会であることは間違いありません(注1)。

 また、安倍自民の黒幕・日本会議も、実にいかがわしいのです。

 日本会議勢力が、ほんとうに日本人の団体であれば、なぜ、わざわざ日本会議と名乗るのでしょうか。この名称こそ、彼らは日本人ではないことを示唆しています。

 このように観ると、安倍自民が、あえて、反韓・反朝姿勢を取るのは、実は、単なるポーズなのではないでしょうか。

 その隠された狙いは、自分たちの正体を国民に知られたくないからと疑われます。

 もし、安倍自民の正体が国民全体に知られたら、選挙に勝って、安倍自民が政権党になれるはずがないからです。

3.安倍氏によって閣外に出された世耕氏は、統一教会系政治家と言われて激怒したのは確か

 本ブログ前号(注2)にて、世耕・前・経産大臣が、彼を統一教会系と言った青学教授に激怒し、訴訟まで起こした話題を取り上げました。

 なぜ、世耕氏が統一教会系と言われたかというと、学生時代に、原理研究会(統一教会の学生向け勧誘団体)に所属していたという情報がネットにアップされているからと思われます。

 しかしながら、原理研はかつて、その正体を隠して大学内でサークル活動をしており、多くの学生は、その正体を知らなかった可能性があります。

 したがって、世耕氏は、ほんとうに統一教会系ではない可能性は確かにあります。

 しかしながら、彼があえて、訴訟を起こしたことで、国民に対して正体を隠している統一教会の正体が、逆に日本国民にばれてしまうのです。

 もしそうなら、世耕氏はほんとうに統一教会系ではないかもしれません、だからこそ、今回の内閣改造人事(半島系カルト色強化のための改造人事)で、世耕氏ははずされたのではないでしょうか。

 もしそうなら、世耕氏は、統一教会に恨みを持ってもおかしくありません。

 今回の、世耕訴訟事件にて、安倍自民は、半島系統一教会勢力の支配下にあると知るべきです。そして、安倍政権の反韓・反朝姿勢は、国民をあざむくためのポーズではないかと疑うべきです。

 いまだに、隠れ親韓・親朝の安倍政権を支持するネトウヨはそろって、反韓・反朝ですが、みんな、すっかり、だまされています。

注1:日刊ゲンダイ“日本会議系に統一教会系…安倍新内閣はまるで“カルト内閣”2019年9月17日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261913

注2:本ブログNo.2503『統一教会とズブズブの安倍氏によって閣外に追い出された世耕・前・経産大臣が同教会がらみの訴訟を起こした:安倍氏と教会の関係がばれる!』2019年10月28日
http://blog.livedoor.jp/hisa_yamamot/archives/4152670.html



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/839.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 台風被害で笑いを取る河野防衛相、どっと笑うパーティ参加者たち(まるこ姫の独り言)
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2019/10/post-22a98b.html
2019.10.29


もう、この国はどうかしちゃったな。。。

自民党の議員たちの政治資金パーティは、国民の不幸や政治家本人が批判された事をネタにして笑いを誘うというパターンばかりだ

そして出席者たちがなぜ笑うのか知らないが、どっと笑う。

ネタにする方もする方だし、それに呼応して笑う方も笑う方だ。

今度はネットで異常に人気がある河野防衛相が上から目線の心無い発言。

「私は雨男。大臣になって台風三つ」 河野防衛相が発言
          10/28(月) 22:58配信  朝日新聞デジタル

>河野太郎防衛相は28日、東京都内で開いた政治資金パーティーで、「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が三つ」と述べた。会場の参加者からは笑いが起こった。台風19号などで東日本を中心に多数の死者が出ており、不謹慎との声が上がりそうだ。

メディアは自己防衛が過ぎる。

「不謹慎との声が上がりそうだ」ではなくなぜ「不謹慎だ」と言えないのか。

ネットでは、この発言の何が問題なんだというような声ばかりだが、私は問題点だらけだと思う。

まず、台風で大きな被害が出ていて、家が流され床上浸水、そして車も水浸しで、惨状は目を覆うばかりだ。

個人では防ぎようのない出来事ばかりだ。

そしてこの大雨で多くの方が亡くなっている。

そんな中の、「私は雨男。大臣になって台風三つ」発言はどう考えてもあり得ないし、それをネタにして笑いを誘い、どっと笑うパーティ出席者たち。

どう考えても非常識だ。

人の不幸を笑いに変える神経が分からない。


しかも
>閣僚の政治資金パーティーは、2001年閣議決定の大臣規範で「大規模な開催」の自粛が規定されている。

まったく絵に描いた餅だ。

多分パーティを開いた方としては、「大規模」ではないと言い逃れしそうだが、河野防衛相の開いた政治資金パーティは800人が参加したそうだ。

政治家と一般人では全く感覚が違うのだろうが、800人もの参加は十分大規模だと思うが。

そして、すでに被災地が復興したわけではなく、水害被害は生々しく胸に迫って来る。

被災地は今をどう生きるかで一杯で、明日への生活のめども立っていない状態でもがき苦しんでいる。

そんな中、政治資金パーティを開き、水害を笑いネタにする河野外務相。

今、政治資金パーティを開く神経が分からない。

延期と言う選択肢はなかったのか。


自民党議員らしい雲の上の人感覚で、国民生活など眼中にないのがよくわかる。

こんな偉そうな態度の議員がネットでは有能議員として映り、絶賛されているのもおかしな話だ。

しかもネットでは将来の総理候補だと(笑)

自民党やネトウヨからしたら、二階が「台風被害はまずまずだった」と言うくらいだから、河野の「私は雨男。大臣になって台風三つ」どこが悪いの?と思っているのかもしれないが、国民の生死は眼中になく血も涙もない議員ばかりだ。




http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/840.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 森友問題:籠池氏逮捕、別件逮捕で無罪の可能性…安倍首相に反逆し「300日勾留」(Business Journal)
森友問題:籠池氏逮捕、別件逮捕で無罪の可能性…安倍首相に反逆し「300日勾留」
https://biz-journal.jp/2019/10/post_125165.html
2019.10.29 文=青木泰/環境ジャーナリスト Business Journal


       籠池夫妻(撮影:青木泰)


 森友学園元理事長・籠池泰典氏の別件逮捕事件の刑事裁判は、10月30日に結審を迎え、来年2月に判決が出される。籠池夫妻は国有地の不当な払い下げ、いわゆる森友問題の本丸ではなく、先進的な木造建築物に支給される国土交通省のサスティナブル補助金を詐取した容疑で逮捕された。300日も勾留された一方で、森友問題の本丸(背任・改ざん・公文書廃棄)ではひとりも逮捕されていない。

 その籠池氏は初公判後に国策捜査だと主張していたが、結審を前にして、調査取材の結果、補助金申請を主導的に行い金額が過大な契約書をつくったのは、森友と請負契約した設計業者のキアラ設計(以下キアラ)と建設業者の藤原工業株式会社だということがわかった。検察の起訴状では、両業者は共謀者と位置付けられていたが、検察の捜査・逮捕は、施主である森友の籠池夫妻に絞られていた。その結果、起訴事実は補助金詐欺による損害額根拠に欠け、籠池夫妻逮捕ありきでありきの逮捕・勾留・裁判であることがわかった。籠池夫妻の無罪の可能性と、新たにわかった事実を追った。

(1)籠池刑事裁判とは

 森友問題とは、豊中市にある国有地がただ同然で森友学園に払い下げられた事件である。国は約9億円の土地を埋設ごみを理由に約8億円を値引き、約1億円で払い下げたが、民間人である籠池夫妻に、国有財産の払い下げをさせる権限があるはずはない。その権限を持っていた財務省や当該土地の所有者であった国交省の官僚がどのように協力・関与したのか、そして省庁を超えて払い下げを行わせたのは誰かが問題となる。

 市民団体が不法な払い下げに関与した官僚を刑事告発し、一度は検察によって受理されたが、今年8月、大阪地検特捜部は全員を不起訴にすると決定した。そして現在、刑事事件として裁判所で争われているのは、この籠池夫妻の事件だけとなった。通常、別件逮捕は事件の真相解明の手掛かりとして行われるが、しかし検察は森友事件の本丸には無関心である。なぜ籠池夫妻への刑事裁判だけが続けられているのか。

 籠池夫婦は政治家や官僚に贈賄したわけではなく、それどころか安倍晋三首相から森友の小学校建設に賛同する夫人の昭恵氏を介して100万円を寄付されていた。それが発覚した当時、安倍首相は国会での質疑で「私や妻が関与していれば、総理も議員も辞める」と答弁した。自身は森友とは関係ない、という軽はずみな答弁であった。安倍首相は当初、森友の開校趣旨に賛同し、昭恵夫人は名誉校長にすら就任していた。それらの事実を隠し、籠池氏を「しつこい人」と遠ざけた。

 この100万円寄付については、国会は籠池氏を証人喚問し、同氏は受け取った際の詳細な状況まで証言した。一方で寄付を渡した安倍昭恵氏の証人喚問や記者会見は実施されず、昭恵氏付の内閣事務官だった谷査恵子氏は海外の大使館勤務となり、直接話を聞くこともできていない。寄付金受領の物証となる郵便局の振込取扱票の存在も明らかになっており(写真2)、事実認定されているにもかかわらず、昭恵氏は公の場画での説明から逃げ続けている。そして安倍首相は国会答弁で約束した辞任をしていない。


※拡大→http://img.asyura2.com/x0/d9/24707.jpg
100万円寄付の振替払込請求書兼受領書に「安倍首相から」と書き、その後「森友学園」と訂正している。透かして見ると「晋三」という字がわかる。『日本崩壊―森友事件を追う』より。

 籠池夫妻の刑事裁判には、以上のような事情が背景にある。多くの国民は、安倍首相を窮地に追い込んだ100万円寄付問題が安倍首相の逆鱗に触れ、17年7月の逮捕・勾留につながったとみている。その一方で、筋の通った理由に基づいて検察が籠池夫妻を逮捕・起訴したと考えられていたが、そうではなかった。

(2)サスティナブル補助金事件の起訴事実

 起訴状では、次のように書かれている。

<被告人籠池康博、被告人籠池真美、被告人両名は、森友学園が小学校の校舎の建設に関して、国土交通省の実施するサスティナブル建築物等先導事業「木造先導型」補助金(以下「補助金」)について、だまし取ろうと考え、有限会社キアラ建築研究機関(以下「キアラ」)の松本正ら(藤原工業株藤原社長)と共謀>

 そして以下の経過をへて、だまし取ったとしている。

・15年7月17日 森友学園(キアラ申請書作成) 補助金の申請

          (実際の設計総額と工事代金より過大な見積書を添付)

・同年9月4日   交付限度額 6194万円4000円 交付採択

・同年10月8日  平成27年度分 5644万8000円 交付決定

・16年3月    4829万8000円 振込

・17年1月    追加815万円振り込み 入金合計5644万8000円

 補助金は、申請・仮決定・実績報告(請負契約書)・交付という流れで行われるが、キアラはすべての手続きを進め、担当者のY氏は、手続き書類の内容を籠池氏に見せず申請していたことを、弁護士の尋問で明らかにした。この事実は、ネット上でも大きく取り上げられた。本件の補助金の場合、手続き書類も十数枚に及び、補助金算定のための設計や工事見積書も、事業者でなければ作成は不可能である。実際キアラは、申請段階から違法に補助金を詐取する申請を行い、その帳尻合わせのために過大な工事契約書を藤原工業に依頼し、作成させていたことがわかった。

 裁判の結審を前にして大きく浮かび上がったのは、キアラ、藤原工業の両事業者を捜査も逮捕もしていなかったため、検察の犯罪立証は「両事業者は施主である森友の言うとおりにひたすら従った」という虚構に頼るしかなく、真実から遠く離れたものとなっていた。

 だまし取った点については、2点が上げられている。

1.実施設計時期を偽った

 募集要項に「事業の採択時点ですでに着手している実施設計及び建設工事は、公募の対象にならない」との記載があるにもかかわらず、交付採択(9月4日)前の15年3月には設計着手していたのに、以後に着手したようにして欺いた。

2.設計総額や工事代金を、実際の金額より過大に見積額を申請した。平成27年度分として5644万8000円の交付決定を行わせ、二度にわたって振り込み入金を受けたと罪状を指摘している。

 裁判で検察は、森友学園は資金難のため、業者に指示してできるだけ多くの補助金をだまし取ろうと補助金を申請させたと主張し、一切の責任を籠池夫妻に負わせようとしている。それに対して弁護側は、共謀者の業者を見逃すような立件に疑問を呈し、「業者が考えて主導した」という見解を示している。それが、最大の争点となっている。

 補助金申請が業者主導になっていたのは、複雑な申請作業は業者に任せるほかはなく、また業者を信頼して任せていたことは、キアラの担当者のY氏が、籠池氏は補助金申請書を見ず表書きに押捺したと公判で答えたことからも明らかである。その場で裁判長も中味を見ず押捺したことを確認した。もしその証言が認められれば、籠池氏は補助金の申請内容を知らなかったにもかかわらず補助金をだまし取ろうとしていたという、論理的に破綻した理由による起訴だったことになる。

 起訴状では、籠池夫妻がサスティナブル補助金をだまし取ろうと考えキアラらと共謀したと書かれているが、本件を主導するには補助金制度に通じていることが必要不可欠であろう。建築業者でもない籠池夫妻がこの補助金制度に通じ、だまし取るストーリーを考えることができたのかという疑問も湧く。

(3)新たにわかった事実

 この補助金は、単なる新しい構想や計画に出されるものではなく、実際に工事施工することが条件である。そのため補助金の申請名義人は、施主である森友となっていて、補助金は施主に交付される。しかし施主は、設計や工事についてはまったくの素人であり、補助金の申請自体、事業者に頼むほかはない。したがって補助金の申請は、施主と設計、工事事業者との共同作業で行われるが、補助金申請の経過を見ると、キアラが施主に相談なく進めて虚偽の申請を行い、補助金を得るために、その後の報告書や過大な契約書の作成に及んだことが明らかになった。

 本来ならば、設計事業者のキアラには直接的な損得がないはずなのに、なぜこのような虚偽の申請を行ったのかを検察は調べなければならなかった。ところが検察は、公的補助金の詐欺という事件に対処しながら、キアラや藤原工業への取り調べには、なぜか蓋をしてしまっていた。そのため、検察の主張は、キアラや藤原工業は単に施主から言われた通りに従ったという認識であった。

 そのような杜撰な取り調べは、肝心の補助金詐取の金額特定などにも現われていた。本件の補助金には「調査設計計画費」と「建設工事費」の2種類があった。検察による起訴状では明確に分かれていないが、調査設計計画費の補助金については、補助金申請前に実施設計を終えていたため、設計費の見積もりを水増ししたかどうかにかかわりなく、申請できなかったことになる。一方、建設工事費への補助金は、採択後に建設工事が始まったため申請することが可能である(起訴状では、建設工事についての補助金も採択前に設計をしていれば受領できないかのように書かれている)。

 調査設計計画費の場合、申請期限を過ぎていたのに偽って申請したのはキアラである。その上、設計金額を過大に申請したことが補助金額に影響があったとしても、申請期限を過ぎて偽ったことがなければ、過大申告による補助金の交付は不可能であり、罪に問われるのは申請者であるキアラである。申請の中身を知らない籠池夫妻に詐欺罪を問うことができないのは自明である。

 建設工事費の補助は、かかり増し分の50%(工事費の3.75%以内)と決められている。かかり増し分というのは、先導的な木造建築にすることによって、従来の工法より余分にかかる費用である。起訴状では、工事代金は14億4000万円であるのに、22億800万円と過大に申請し、2通の契約書をつくったとされている。しかし起訴状では、過大な申告により、本来受け取ることのできる補助金がどれだけ過大に交付され、詐取されたかについて金額の記載はない。

 詐取された金額を、補助金で交付された金額全体とすると合計5644万8000円となるが、この交付金には調査設計計画費への補助金(698万円)と建設工事費への補助金が含まれている。調査設計計画費の補助金申請は、籠池夫妻がまったくあずかり知らない。一方、建設工事費は、本来なら受け取ることができた金額と過大に申請して受け取った補助金との差額が、発生した詐取分となる。そして最大の問題は、証人喚問でのキアラのY氏の下記の発言で分かった驚く事実である。

 証人尋問では、検察側の証人であるキアラのY氏は、「(採択された交付金)約6200万円はもらえるが、正式には見積書と契約書がいる」「もらうためには、本来の14億4000万円の契約書では減額されるので、約22億円の契約書でなければならない」と語った。

 この発言は検察の起訴状の骨格となっていたが、ここで語られているのは、補助金申請時に本来の契約書の14億4000万円ではなく、過大に見積もった約22億円で申請を行い、その申請に基づき補助金を入手するためには本来とは異なる工事契約書をつくらなければならないということである。

 申請書を提出したキアラがなんらかの理由で過大請求し、その後、始末のために過大な金額の契約書をつくり、なんらかの詐取が行われたのであれば、キアラや、2通目の契約書作成に協力した藤原工業の役割が、犯罪立件のためには明らかにされる必要がある。ところがこの2業者は起訴状では共謀者としながら、捜査も逮捕もしないというのが検察の方針であった。実際の被害額、詐取金額を特定しようと考えれば、事業者の果たした役割は浮き彫りとなる。そのため詐取金額を起訴状に書かなかったといえる。

元検察官の見解

 以上の事実について、概略をお伝えした上で、元法務大臣で元検察官の小川敏夫参議院議員(現参議院副議長)に所見を聞いた。すべての書証に目を通した上での話ではないとしながらも、下記の所見を聞くことができた。

――本件の補助金詐欺について、どのようにとらえればよいか。

小川氏「要点は、国を騙して補助金を詐取したかどうかということ。起訴状からは、

(1) 設計に実施着手していたのに、それを偽り、詐取しようとした

(2) 建設工事費を過大に偽り、詐取した

となっている。(1)の点については、申請時にはそのような申請をしていたとしても、申請したキアラですら、間違って申請したとも考えることができ、騙す意思が不明確である。その際、籠池両被告はそのような申請内容を知らず、したがって騙す意思はなく、この面では犯罪は成立しない。

(2)の点であるが、建設工事費の金額を拡大して申請し、約14億円では出ない補助金が、約22億円にした時に出るのであれば問題となる。しかし約14億円では、どれだけの補助金が出され、約22億円に過大にすることによって、どれだけ出ることになったのかは、明らかになっているのであろうか? 過大にすることによってどれだけ詐取したか明確でない限り、犯罪は成立しない」

――建設工事費を過大に記載したサスティナブル補助金の申請書に印鑑を押したり、2通の契約書に印鑑を押しているが、騙すことを知っていて印鑑を押したことが問われないか。

小川氏「この件も、過大に報告することによって、補助金を増やすことができることが示され、客観的に詐欺行為ができる状況が示される必要がある。押捺だけでは、罪に問われない」

――法人の責任者や社長の印鑑が押捺されていて、責任が問われたり、逆に問われなかったりすることがあるようだが、どこで線引きされるのか。

小川氏「例えば、補助金の申請をしますよと言われ、印鑑を押しただけでは罪にならない。騙すということを知っている必要がある」

――キアラや藤原工業は、起訴状では共謀者と書かれているが、一般的にこの種の事業者と施主の責任はどのように考えるべきか。

小川氏「設計や工事を請け負う事業者は、その道のプロであり、知っていた、知らなかったというレベルは、大きく違う。罪状は重くなる。共謀と言いながら重くなる事業者は、最初から捜査や立件の対象から外しているというのはおかしい」

 また、元検察官である郷原信郎氏は、当初から交付を受けた補助金は全額(5644万8000円)を返還しているのに、なぜ逮捕されるのかと疑問を投げかけていた。

“首相反逆罪”を成立させてはいけない

 日本には、いつから“首相反逆罪”ができたのであろうか。筆者は改めてそう感じた。森友問題では、国有財産を根拠なく格安に売却した官僚は、誰ひとつ立件されなかった。契約の決裁文書は300カ所にわたって改ざんされ、財務省の報告書では「配下職員」と記載された職員は改ざんを強要されるなかで死に追いやられ、直接強要した職員は英国公使に派遣された。廃棄したはずの公文書は4000ページにもわたり、いまだに財務省は違法に公文書を隠している。

 犯罪の容疑がある者を放置し、首相に逆らったものは率先して逮捕・勾留する。これでは法治国家といえるのであろうか。本件でも、事件を解くカギは、補助金の申請・取得を知っているキアラと藤原工業であるが、逮捕どころか捜査もされていない。この検察の捜査について、森友事件の本丸捜査との関係で指摘した小川氏の見方は鋭い。

 小川氏は6月、当時立憲民主党常任幹事だったときに『日本崩壊 森友事件黒幕を追う』を電子出版で上梓した。そのなかで、検察は事件に蓋をしていると指摘していた。「犯人を逃がすためのような常軌を外れた捜査」と検察への意見を述べ、「共犯者の逮捕も捜査もせず、決定的証拠の収集回避」の項では、捜査の基本は証拠の収集であるが、強硬捜査には不当捜査との批判があり、今回のような政治的な影響が大きい事件では難しいとしている。しかし、森友事件については「今回の事件はやりやすかった」と述べ、森友の校舎建設に絡み補助金詐欺が行われ、「設計事業者と工事事業者も起訴状では、共謀者して行ったとされていた」という。森友問題の本丸事件である格安払い下げ事件、埋設ごみがあったかどうかに迫るためには、これらの工事関係者からの関係資料が入手できれば、「ごみの撤去費用の積算が不当であることは、判明するに決まっていた」としている。

「こうして起訴事実を固め、財務省、国交省職員の事情聴取を行い、当局職員を背任罪により逮捕する」というのが、小川氏が描く背任罪のシミュレーションだ。そこから、「職員らに指示を与えた者はいないか、そして財務省や国交省を同時に働かせる大きな力がどのように働いたのか」「そこまで検察は解明する職責があった」と言い切っている。本件の籠池夫妻逮捕によって、夫妻に罪を押し付け、事業者を免罪する捜査には、明らかに黒幕への追及を避けるという意図があったのであろう。

 今回の籠池夫妻への別件逮捕・勾留は、首相反逆罪による逮捕といってよい。無罪とし、日本の崩壊を食い止めることが裁判所に期待されている。

(文=青木泰/環境ジャーナリスト) 



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/841.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 「山本太郎を操っている?」斎藤まさしに全て聞いた(Newsweek)
「山本太郎を操っている?」斎藤まさしに全て聞いた
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/-19804020092015-6-115-20121010tpp-1.php
2019年10月29日(火)16時45分 大橋 希(本誌記者) Newsweek Japan 


Photograph by Hajime Kimura for Newsweek Japan


<日本政界の異端児・山本太郎との出会い、その評価、れいわ新選組の政策の出元、命を狙われる危険性、野党共闘の可能性......。山本の「ブレーン」と噂される男が饒舌に語った>

菅直人の衆議院議員初当選(1980年)の選挙を手伝い、以来40年間、数々の選挙に関わってきた市民運動家で選挙ボランティアの齋藤まさし。2009年の民主党による政権交代にも関わり、れいわ新選組代表の山本太郎の初当選をお膳立てしたのも彼だ(2015年の静岡市長選で公職選挙法違反で有罪となり、現在は公民権停止中の立場)。

 

ネット上では「極左の活動家」と言われ、山本太郎と彼との関係を不安視する声もあるが、6年間、山本を近くで見てきたのが斎藤であることは確かだ。山本本人は、「年に2〜3回はお茶を飲んだり、意見交換する。でも選挙に関わる話を具体的に指示してもらうことはない」と言っている。

11月5日号の特集「山本太郎現象」では、山本を知る関係者の1人として斎藤にも話を聞いた。

――山本太郎さんとの出会いについて。

2012年の10月下旬ぐらいかと思う。野田(佳彦)くんが衆議院を解散するという、ほぼ確実な情報が入ってきた。僕は菅(直人)さんが消費税10%を容認し、TPP(環太平洋経済連携協定)を持ってきた時点で民主党支持はやめていた。

民主党の中にも「民主党じゃダメだ」と言う人はいたし、国民も既存の政党を信用していないから、永田町の外から新党を作ろうという話が出てきた。そこで当時の滋賀県知事で現・参院議員の嘉田由紀子さん、菅原文太さん(故人)や坂本龍一さんといった人たちに呼び掛けてもらい、そこに議員が合流する形で新党を作ろうということになった。その呼び掛け人の1人に上がったのが山本太郎だったんです。

彼が反原発のデモを始めた頃から、僕は注目していたので、ある人を介して、十数名の国会議員と一緒に彼に会った。そのときが初対面だったけど、「呼び掛け人になるだけじゃなくて、(あなたも)選挙に出るしかないだろう」と言っちゃったんですよ。本当に原発を止めたいなら、ほかに方法はあるか? 政権取るしかないんじゃない、と。

でも、そのときは反応がなかったし、連絡先の交換もしなかった。ただ、そのあとで衆院選が近づいたとき、友人を介して、太郎のほうから「会いたい」と連絡が来た。会ってみたら、「衆院選に出る」と。そのときは橋下徹が出るという噂もあって、「大阪で橋下が出たら自分がぶつかって出たい」と、太郎は言っていた。それが一番メディアの耳目を引くことになるから、それで原発を訴えたい、という話だった。

結局、橋本は出なかったので、太郎も出るか出ないか直前まで迷っていた。選挙区の候補はいろいろあったが、東京の自民党で一番の強敵である石原伸晃がいる杉並(東京8区)にしたいと彼は言っていた。公示の前日の夕方に代々木の喫茶店で太郎を含めた4人で話をして、最終的にそこに決めた。僕は「杉並だと勝てない。東京1区はどうか。必ず勝たせる」と言ったんだけど、本人は勝てると思っていたんじゃないかな。知名度や、反原発をやっていることで、多少自信があったと思う。

今でも僕の中でいちばん印象に残っているのは、この代々木の喫茶店でのこと。もう1つは、この衆院選に負けた後のこと。一緒に飲んだり、朝まで歌ったり、喧嘩もしながら結構付き合った。(2013年7月の)参院選に出ると決めるまでの約半年間は、彼が非常に悩んだ時期なんですよ。参院選の2カ月くらい前に、彼から「東京選挙区で出たい」と言われ、やる以上は今度は勝とうぜ、って僕は言った。その頃のことが、2番目の思い出かな(*この参院選で初当選)。


Photograph by Hajime Kimura for Newsweek Japan

――山本さんは裏表なく、気配りもできるというのが周囲の人たちからの評判。ただ、善人には政治家は務まらないとも言うが......。

今までの政治がそうだったから、日本がこんなひどいことになっているわけ。

僕はずっと選挙に関わってきた人間です。平成の30年間って日本が没落する30年間で、それをずっと見てきた。僕は消費税は導入前から反対で、廃止をずっと言い続けてきた。(れいわ新選組の公約である消費税廃止は)新しいアイデアでも何でもないけど、そんな当たり前のことを今までの政治家は誰も言えなかった。

菅直人だって、やっぱり既存の政治システムから離れられなかった。僕が一緒にやった80年のダブル選挙で、彼はいきなりトップ当選。すると、とたんに山岸(章)さんという連合(日本労働組合総連合会)の会長が接近してきた。やっぱりそのほうが楽なの。金もくれるし、連合を味方にすれば野党の中でのし上がれるから、やっぱり菅はそっちを選んだ。

僕が見る限り、(山本太郎は)最初から一貫して、既存の政治システムに対して否定的で、それに依存しないで新しい政治を作ろうとしている。僕は6年間付き合ってきたけど、そこは一度もぶれていない。ただ、今も野党共闘を呼び掛けているように、既存の政党を全否定しているわけじゃない。

今の野党は、人々の生活にかかわる問題、主に経済政策でアベノミクスに対抗するものを提案できていない。だから、太郎はそれを何とかやろうとしている。実は(れいわの公約は)太郎が作った政策ではない。鳩山(由紀夫)さんや経済学者の植草(一秀)さんがやっている「オールジャパン平和と共生」というグループがあって、基本はそこの運営委員会で煮詰めた案なんです。

あの案は太郎にだけじゃなくて、立憲民主党や国民民主党の幹部にも、「政権を取るためには、これでまとまれ」と昨年から提案している。最低賃金1500円にしたって、奨学金チャラにしたって、どこの党にも提案している。れいわだけが、(公約として)ほぼ丸のみしてくれた。

連合も、消費税を10%に上げろと要望した。だから立民も国民も、消費税については連合とぶつかっている。連合はしょせん労働者の10%台しか組織していなくて、基本は正社員だけ。今は労働者の4割が非正規で、8割は連合に組織されていない人たち。そうした未組織の労働者、TPPやFTA(自由貿易協定)でつぶされている一次産業の従事者、中小零細企業と個人事業者、あとは無年金の老齢者とか障害者などいわゆる社会的弱者と言われる層が、今の政治で一番苦しんでいる。人口の8割を占める彼らが「俺たちの政党だ」と思えるものができれば、政権交代なんて一発でできる。


Photograph by Hajime Kimura for Newsweek Japan

――そうした点は、山本さんも最初から理解していた?

彼の中には最初から、貧しい人や弱い人への共感がある。それが原発事故で動き出した。論理的にどうこうでなく、彼はすべて感性から入る。でも国会議員になってからの6年間で、国会で質問するためにあらゆる分野で資料にあたり、本を読み、いろんな人の話を聞いて勉強した。そんな議員がほかにいないこともないけど、いちばん血肉化しているのは山本太郎。

6年前の参院選のときは、防弾チョッキは手に入らなくて、防刃チョッキを着て(選挙運動を)やっていた。彼の場合はその主張からして、命を狙われる危険も感じたわけですよ。カミソリの刃が送られてきたりして、大変だった。僕は、「こいつは命をなくしてもやる、という覚悟で出たんだな」と感じた。その投票日に、いきなり「今日、子供が生まれた」と打ち明けられた。彼女がいることも、子供ができていることもまったく知らなかった。今から思えば、それが彼に再び選挙に出る覚悟を決めさせた要因だったかな、という気がする。

彼は大臣や総理になっても、よっぽどのことがないとSP(警護官)は付けないんじゃないかと思う。ある意味、SPはその人の情報を全部把握しちゃう。戦前の話だけど、山本宣治という男がいた(38歳で初当選し、39歳で暗殺)。誰が彼を殺したか。石井紘基(民主党、2002年刺殺)のときもそうだけど、どこの誰だか分からない人間が殺すわけですよ。何らかの情報がなければ不可能なんです。僕はそういう歴史を見てきている。

社民連という小さな政党の事務局長をやっていたのが、まだ選挙に出る前の石井だった。僕は親しかったから、あいつが殺されたときは衝撃を受けた。彼は国家の闇、国家予算をはるかに上回る特別会計の闇を追及し始めたところで殺された。確かに、SPがいるところで殺されることはないだろうけど、でもそこから情報が抜けることも当然、覚悟しなくてはいけない。

太郎の人生は、お母さんの影響が強いと思う。(NGOの)グリーンピースのメンバーだったりして、太郎がちっちゃいときからフィリピンに何度も連れていったらしい。スモーキーマウンテンなんかにもね。それに、お母さんはシングルじゃん。彼はお父さんの顔も知らない。だから彼は、シングルの人に共感を持つ。


Photograph by Hajime Kimura for Newsweek Japan

――あなたは山本さんのブレーンと言っていい?

ブレーンというかどうかは知らないけど、僕の意見だって聞くってこと。でも僕の意見で動いているわけではない。彼はいろんな人の意見を聞くし、自分が納得するまで絶対受け入れない。例えば消費税廃止だって、納得するまで2年かかっている。

僕が太郎を裏から操っていると言う人は永田町を含めて多いけど、それは事実と違うし、そもそも太郎を見くびっている。参院選での特定枠の利用や、当事者を候補にするというアイデアも太郎のものです。彼のそういう人たちへの愛というか、思い入れからですよ。もし私が選挙ブレーンという立場にいたら、特定枠1つはいいけど、2つは厳しいと、反対した。太郎が落ちる可能性が高いから。周りの人もみんな反対だったと思う。

政治家の能力は、選挙か政策か政局かって言われるんだけど、その全てで抜きんでている人は、僕らが生きてきた時代では、田中角栄(故人)以外にいない。金集めの力もあった。ただ今回、太郎も集金力を証明した。3カ月で4億円集めた例は過去初めてのことだ。野党への呼び掛けなんかを見ていると、野党のリーダーの中で政局に対して最も積極的に動いているのも太郎だと、僕は思っている。

――7月の参院選には関わらなかった?

僕は、選挙運動は一切していない。でも、僕が今まで一緒に選挙をやってきた人たちが(れいわの選挙の)軸になっている。

――山本さんの欠点は何だと思うか。

欠点と魅力は、すべて裏表。太郎について、好き嫌いがはっきり分かれるってことは、その長所が強烈だってことの裏返しなんだよね。だから、欠点=長所なんだよ。あの胆力は、敵をたくさん作ってしまう。でも強い味方も作る。野党のリーダーは、そういう人でないと無理なんです。だって権力がないんだから。それでも支持者を引き付ける。だから、敵はいていいし、それ以上の味方がいればいい。叩かれないようなやつは、本当のリーダーにはなれない。

今は太郎にとって試練の時期だと、僕は思っている。これまでは小沢(一郎)さんと共同代表だったが、今は山本太郎の個人事務所と個人後援会、いってみれば個人商店です。公党になったから、組織として人の面倒も見ていかないといけない。角さん(田中角栄)を見れば分かるように、リーダーにとって大事なのは、最後は人を見る目。それがないと、人がついてこない。太郎がその目を持てるのか。角さんのように、官僚も含めて人たらしになれるのか。それが彼にとっての分かれ道だ。

衆院選で100人たてるということは、最低1000人のスタッフ、20億のカネが要る。4億は集めたが、20億集めるのは大変なこと。次の衆院選で彼が人を活かせるか、人を見る目を養えるか......今の状況からすれば、決して不可能とは思わない。


Photograph by Hajime Kimura for Newsweek Japan

――今後、山本さんがつまずく可能性は?

あらゆる事態が想定される。殺されるとかもあり得る。日本の富を独占しようとしている人たちにとっては、石井紘基よりも危険人物だから。

平成は消費税とともに始まり、この30年で経済が、日本が没落していった。今の上皇は、そういう状況にじくじたる思いを持っていると思う。(上皇は)太郎に対しては親近感を持っているかな、と僕は思っている。それを一番感じたのは、(園遊会での)太郎のお手紙事件があったとき。右翼からの批判がすごく、その先頭に立っていたのが昨年亡くなった鴻池(祥肇)さんだった。彼は天皇主義者で、太郎に(ナイフが入った封筒が届いたとき)「切腹用の刀が送られたそうだ」と発言した。そのとき上皇(当時の天皇)は宮内庁の記者会見で「天皇が心配している」と言わせた。太郎のところにカミソリや銃弾が送られてきたりとすごかったのが、この瞬間にぴたりとやんだ。鴻池さんはそれから死ぬまで、太郎の面倒を随分と見てくれた。それは鴻池さんが、上皇のそういう気持ちを感じ取ったからではないか、と俺は勝手に推測している。

参院選では、菅さん(官房長官)を中心にした官邸は、天皇の代替わりキャンペーンを最大の武器にしようとした。ものすごい金を突っ込んでたんだよ。でも太郎が「れいわ」を使った瞬間に、それを封じられたと思う。

――命を狙われる以外では、どんな心配がある?

さっき言ったように、彼が本当に人を見る目を磨かないとつぶされる。人を活かす力をつけないと、何千万の人たちを味方につけ、動かし続けることは不可能だから。

今は太郎から僕に連絡してくることはなくて、僕が言いたいことがあるときに連絡する。太郎には、お互いに言いたいことを言える人がまだ少ないと思う。そういう人を2桁は周りにつけられないと。

その人の個性を生かし、短所を補える人たちがどれだけ周りにいるのか。角さんがなぜあれだけ潰されてもキングメーカーであり続けたかといえば、官僚や自民党の中に、彼が長年かけて関係を築いたそういう人たちがいたからだ。

――野党の中にも、山本さんの味方になりそうな人は。

山ほどいる。それはよく知っている。これだけのスターが野党の中に生まれたのは、民主党が政権を取ったときから10年ぶり。あのときは鳩山さんがどこに行っても、今の太郎と同じくらい人が集まった。今の野党にはそのスターがいなくて苦しんでいる。国民と立民で新党作っても、民主党の焼き直し。太郎だったら、旧民主党と何のかかわりもなく、彼らの裏切りとも関係ない。なぜそれを使わないんだ、と思う。

4年以内に太郎が政権取れなかったら、永遠に総理にはなれないと思う。その4年先も選挙があると思っていたらダメだよ。どんどん選挙はやりにくくなっている。ずっと見ているから分かる。僕は「未必の故意による黙示的共謀」で公選法違反の有罪判決を受けた。政権にとって不都合な存在なら、いつでも誰でも共謀罪で逮捕できる。そんな時代になっちゃった。

実際には自由な選挙なんて、とっくになくなっている。今回の選挙まで、国政選挙で現職の国会議員を有する政治団体が、選挙本番まで諸派で扱われたことは、NHKも含めて、過去一度もなかった。田中康夫の新党にっぽんであろうが、荒井広幸の新党改革であろうが、選挙で2%取ったことがなくても、必ず党名で扱われた。5人の政党要件をクリアしたところと扱いの大きさは違っても、新聞でも、必ず党首の顔写真は出たし、政策も出た。それぐらいメディアが統制されたのは今回の参院選が初めてだった。


10月29日発売号は「山本太郎現象」特集。ポピュリズムの具現者か民主主義の救世主か。森達也(作家、映画監督)が執筆、独占インタビューも加え、日本政界を席巻する異端児の真相に迫ります。新連載も続々スタート!



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/842.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 年内の新党結成目指す=小沢氏(時事)
年内の新党結成目指す=小沢氏
時事ドットコムニュース 2019年10月29日19時15分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102901100&g=pol

 国民民主党の小沢一郎衆院議員は29日のインターネット番組で、次期衆院選での政権交代に向け、共同会派を組む立憲民主、国民民主両党などによる年内の新党結成を目指す考えを示した。小沢氏は「今年中の新党だ。選挙がいつあるか分からない」と強調した。
 小沢氏は「一つの大きな党になれなかったら、もう野党には望みがない」とも指摘。菅原一秀前経済産業相の辞任を挙げ、「政党は違っても120人が結集して対決したから辞めざるを得なかった」と述べ、野党合流の意義を訴えた。
 

http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/843.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 萩生田文科相「身の丈」撤回も 識者は問題の矮小化と指摘(日刊ゲンダイ) 



萩生田文科相「身の丈」撤回も 識者は問題の矮小化と指摘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263913
2019/10/29 日刊ゲンダイ


同じことを言っただけ(萩生田文科相=28日)/(C)共同通信社

 ポンコツ英語民間試験をめぐる「身の丈」発言が大炎上している萩生田光一文科相。28日、謝罪と釈明をし、29日には発言を撤回したが、何にもわかっちゃいない。

 萩生田氏は24日のBSフジの番組で、民間試験の経済・地域格差問題について「自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえば」と言い放った。現職の文科相が入試の格差を容認していると猛反発が広がっている。

 萩生田氏はきのう、「どのような環境下にいる受験生においても、自分の力を最大限発揮できるよう、自分の都合に合わせて、適切な機会をとらえて2回の試験を全力でがんばってもらいたいとの思いで発言をした」と言い訳がましく語ったが、「身の丈」を「自分の都合」と言い換えただけ。本来なら、受験生自身ではどうしようもない経済環境や住んでいる場所といった「自分の都合」で、入試機会が左右されてはいけないのである。

 民間試験の利用中止を求めている京都工芸繊維大の羽藤由美教授が頭から湯気の立つような声で憤る。

「英語民間試験は、受験機会の均等さえ担保できない不公平な制度。それを放置して、言い繕おうとするから『身の丈』や『自分の都合』という言い方になってしまうのです。制度自体が問題なのだから、導入を中止しない限り、萩生田文科相は、繰り返し謝り続けることになります。国会では、大臣個人の問題に矮小化せず、制度の欠陥を議論してほしい」

 撤回や、上っ面の謝罪や釈明にごまかされてはならない。




















http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/844.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 「年内に新党目指す」 小沢氏、次期衆院選へ< 「野党がひとつの党になれば絶対に勝つ。国民は政権交代を望んでいる」・動画>
「年内に新党目指す」 小沢氏、次期衆院選へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51560480Z21C19A0PP8000/
2019/10/29 21:44 日経新聞


国民民主党の小沢一郎衆院議員は29日のインターネット番組で、立憲民主党などと結成した衆参両院の会派について、次期衆院選に向け年内に新党結成へ発展させたいとの意欲を示した。「今年中に新党だ。統一会派を一つの党にするのが目標だ。そうすれば、いつ選挙があっても勝つ」と述べた。

現在の政治情勢について「国民は安倍政権にものすごく不満を持っている。政権交代を望んでいる。野党がばらばらでなく一つの党になれば絶対に勝つ」と強調した。

根拠として、民主党が政権を獲得した2009年衆院選で70%近かった投票率が、最近は52〜53%程度となっていることを指摘。「政権交代できるとなったら、20%近くの人がみんな投票に来る。それだけで自民党はアウトだ」と主張した。

一方で「仮に一つの大きな党になれなければ、野党にもう望みはない」とも語った。

〔共同〕







http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/845.html

記事 [政治・選挙・NHK266] 森ゆうこ議員の懲罰要求署名の格好悪さと不気味さ 偽りの目的を旗印に掲げた署名運動は日本の民主主義にとって極めて危険だ(論座・朝日新聞)
森ゆうこ議員の懲罰要求署名の格好悪さと不気味さ 偽りの目的を旗印に掲げた署名運動は日本の民主主義にとって極めて危険だ
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019102800005.html
2019年10月29日 米山隆一 前新潟県知事。弁護士・医学博士 論座 朝日新聞



参院予算委で質問する自由党の森ゆうこ幹事長=2019年3月4日

 森ゆうこ参議院議員の質問通告に端を発した自称官僚アカウントによる誹謗問題と、その後の元財務官僚・高橋洋一氏の質問漏洩問題が世間を騒がせた後、今度は質問の対象となった国家戦略特区WG座長代理の原英史氏が、「国会議員による不当な人権侵害を許さず、 森ゆうこ参議院議員の懲罰とさらなる対策の検討を求めます。」という、率直にいって前代未聞の署名運動を開始しました(詳しくはこちら)。

 必ずしも世間の注目度が高いとは言えないものの、一部の耳目を集めており、個人的に看過できないと考えるので、この署名運動に対する私見を述べたいと思います。

 まず前提として、この懲罰要求署名運動は民間がやっている運動であり、それ自体は自由です。しかし、当然のことながらそれをどう感じるか、どう評価するかもまた自由であり、それゆえに私見を述べるわけですが、率直に言ってこの運動は、
@そもそも懲罰に該当しないことに対して懲罰を求めており筋違いである
A運動の発起人(※注)は懲罰に該当しないことをわかっているはずで、実現する気のない「偽」の目的を旗印に掲げた運動である
Bこのような運動が民主主義を危うくすることにあまりに無自覚である
ことから、恐縮ながら、極めて「格好の悪い」「不気味な」ものであると私は思いま
す。


※発起人
朝比奈一郎、生田與克、池田信夫、岩瀬達哉、上山信一、加藤康之、岸博幸、鈴木崇弘、橋洋一、冨山和彦、新田哲史、原英史、町田徹、八代尚宏、屋山太郎(敬称略、五十音順)



 以下、その理由について詳述します。

森ゆうこ議員の質問は懲罰に当たるのか?

 そもそもこの運動は、森議員が10月15日の参議院予算委員会で行った質問が、参議院での懲罰に該当するものであるということが前提ですが、これは本当でしょうか?

 いうまでもなく国会は自由な言論の場です。懲罰事犯(懲罰に該当する事案をこういいます)は、議長が職権で懲罰委員会に付託するか、議員から懲罰動議が出されて本会議で可決された後に懲罰委員会に付託されるかに分かれますが、懲罰委員会に付託される事案は決して多くありません。

 明確な基準があるとは聞いていませんが、過去に懲罰動議が懲罰委員会に付託されたのは、基本的に議院における暴力であるとか、垂れ幕を掲げるとか(2018年にカジノ法案の採決に際して垂れ幕を掲げた参議院の森ゆうこ議員、山本太郎議員、糸数慶子議員が議長の職権で参院懲罰委員会に付託され、審議未了で廃案となっています=朝日新聞デジタル2018年7月20日=)、規則に違反する無届の海外旅行とか、「外形的規則違反」としてはっきりしたものに限定されています。

「永田メール事件」のケース


偽メールの件で民主党両院議員総会で民主党の議員の前でおわびをした永田寿康衆院議員=2006年2月28日

 ただ、少数ながら「質疑内容」自体が懲罰の対象となった事例も存在します。その数少ない事例の一つが、2006年初めに起きた有名な「永田メール事件」です。

 この事件は、民主党の永田寿康衆院議員が、「ライブドア元社長の堀江貴文氏が、2005年8月26日付の社内電子メールで、自らの衆院選出馬に関して、武部勤自民党幹事長の次男に対し、選挙コンサルタント費用として3000万円の振込みを指示した」と指摘し、自民党の責任を追及したものですが、そもそも堀江氏は自民党公認でも推薦でもなく、自民党側は直ちに事実関係を否定しました。

 これに対し、永田氏は証拠となるメールを公開したのですが、そのメールに明らかな矛盾点が複数あることが指摘され、偽物であることがほぼ確実となりました。これを受けて永田氏は記者会見を開き、証拠として信頼性が不十分なメールを提示して疑惑を追及したことを謝罪したのですが、疑惑自体は否定せず、かつメール取得元も秘匿したために事態はその後も紛糾し、最終的に懲罰動議が提出されて民主党を含む全会一致で可決され、懲罰委員会に付託されたという経過をたどりました(本人の辞任により懲罰動議自体は廃案になっています)。

 この事案は、追及の中身が明白に(追及者自身もほんの少し注意すれば分かる程度に)事実に反していたうえ、その後の経過もあまりに無茶苦茶で、懲罰もやむなしとしか言いようがないのですが、逆に言うとここまで無茶苦茶でない限り、「質疑内容」によって懲罰はないというのが、事実上の基準であるように思われます。

事実に反することは言っていない森議員

 では、森議員の質問は、この永田メール事件に相当するようなものでしょうか?

 私は端的に「まったくその様なものではない。」と断言できます。何故なら、森議員は、大きく事実に反することは言っていないからです。

 森議員の質問をいま一度確認してみましょう(詳しくはこちら。1:32付近から)。その発言は「ワーキングが決めていない。でもね、分科会のメンバー見ると、委員会有識者、原英史、原さんが決めているんですよ、おかしいじゃないですか、分科会が、決めてるから問題ないって、利益相反じゃないですか、普通だったらこれが国家公務員だったら、あっせん利得、収賄で、刑罰を受けるんですよ」というものです。

 これに対し、分科会において「原さんが決めている」という発言は事実に反するという主張が、今般の懲罰要求運動署名の発起人のひとりでもある国家戦略特区座長の八田達也氏によってなされています(詳しくはこちら)。

 分科会における意思決定のプロセスについては資料が公開されていませんので、本当のところは分かりませんが、八田氏の言うように他の委員も多数おり、原氏が決められることではないということはもちろんありうると思います。その一方で、WG座長代理の原氏が出席している以上、大きな影響力を行使して事実上決定していたという可能性もまたありえます。

 森議員が言う「原さんが決めている」は、原さんが「決めることに関与している」から「自分で決定している」までを含む幅のある表現であり、明白に事実に反するといえるようなものではありません。また、そもそもそれ以前に原氏自身がこの部分をさほど問題視していません。

原氏が問題視する部分


CAPTAINHOOK/shutterstock.com

 むしろ原氏が強く問題視しているのは、「これが国家公務員だったら、あっせん利得、収賄で、刑罰を受けるんですよ」の部分ですが、原氏の主張とは裏腹に、この部分は実のところ事実である場合が十分に想定できるものです。

 原氏は問題となっているコンサルティング会社から資金を受けていないことを強調していますが、原氏が国家公務員であり、事業者から請託を受けて(原氏はコンサルティングに一定の協力をしていることは認めており、「請託を受けている」と考える方が普通でしょう)、自らと関係のあるコンサルティング会社に報酬を得させていたなら、第三者供賄罪(刑法197条の2)が成立しうるからです。

 ただし、誤解して欲しくないのですが、これは、原氏自身が懲罰要求署名運動で述べているように(詳しくはこちら)、「原氏が不正行為をした」ということをまったく意味しません。単に民間人・民間企業が普通にやっていることを、公務員がやったら収賄になるということを意味しているだけなのです。

 たとえば、弁護士は顧客からお金を貰って、その顧客の権利を実現します。しかし、仮にこの弁護士が、「国民の人権を実現する公務」を担った公務員なら、特定の人からお金を貰って特定の人の人権だけを実現している時点で、収賄罪が成立しえます。

 もし、この弁護士が誰かから「あなたが公務員だったら収賄罪に該当するよ」と言われたら、「ええそうですね。お金を払ってくれたクライアントの利益を最大化するのが私の仕事ですから、公務員なら収賄罪かもしれないですね。でも、ご承知の通り私は公務員ではなく弁護士なので、収賄罪は成立しません。私は弁護士として当然のことをしています」と答えればよいだけのことなのです。

 本件のコンサルティング会社もこれと似た図式だと言えます。弁護士は補助金の獲得をはじめとして、公的セクターとの折衝を顧客から依頼されることがあります。その際、その顧客にたとえば税務の相談や何らかのコンサルティングが必要になったら、通常、普段から付き合いのある税理士やコンサルティング会社を顧客に紹介します。民間ビジネス的には持ちつ持たれつは当然であり、むしろそういった同業者同士の相互紹介網を構築することが、顧客サービス向上に繋がるからです。

 しかし、もし仮にこの弁護士が「補助金申請を審査する公務員」であったとしたら、どうでしょうか。請託を受けて、自らと関係するコンサルティング会社を紹介し、その会社に報酬を受けさせた時点で、第三者供賄罪が成立しうるのです。

「重大な人権侵害!」は過剰反応?

 つまり本件の本質は、原氏自身が報酬を受け取っていたかいないかでも、それが収賄に当たるか否かでもない。本来、公務員として公益のために厳格な公平性・公正性をもってあたるべき、国家戦略特区および事業者の選定(原氏の業者の選定への関与の度合いは前述の通り明らかではありませんが、少なくともその決定の場にはいます)という極めて公的性質の高い職務を、「民間人座長(代理)のWG」が行い、その民間人座長(代理)が民間的な感覚で自らの審査対象に自らの仕事仲間を紹介し・協力することの是非。別言すれば、安倍晋三政権においてしばしば見られる、「公務の民間委託と、そこから派生する『お仲間行政』によって行政の公益性・公平性・公正性、もしくはそれらへの信頼が損なわれること」の是非なのです。

 もちろんその質問をするに際し、森議員が用いたロジックと声色に、原氏の癇に障ったであろう、森議員一流のある種の演出効果があったことは否定しません。また、前述の通り、分科会における原氏の意思決定への関与の度合いは不明確ですし、「あっせん利得罪」については第三者供賄の規定がないために、仮に原氏が国家公務員でも成立しないことについては、おそらく森議員の側に誤解があったのではないかとも推測されます。

 しかし、森議員は何か明白に事実に反する事を言っているわけではありません。「仮に原氏が国家公務員なら」、第三者供賄罪に該当すると言っているだけであり、それ自体は間違っていません。原氏が現実に犯罪を犯したと言っているわけでも、金銭を収受したと言っているわけでもないのです。

 今回の質問では時間切れで回答できなかったようですが、原氏、もしくは北村誠吾内閣府特命担当大臣は、森議員の質問に対して、「議員ご指摘の通り、仮に私(原氏)が国家公務員なら収賄罪が成立しうるかもしれませんが、言うまでもなく私(原氏)は民間人であり成立しません。私(原氏)は、民間人として最適と思われることをしただけで、民間人として何の問題もありません。ただし、公務の公益性・公平性・公正性に対する信頼という面では問題があった可能性もあり、議員の指摘をうけ、民間委員と選定対象の亊業者との関わり方について今後整理したいと考えます。」とでも反論すればよかっただけの話であり、「不正行為をしたと言われて重大な人権侵害がなされた!」とするのは、恐縮ながら、私には過剰反応にしか見えません。

懲罰要求署名は完全に無理筋

 以上のように、森議員の質疑に明白に事実に反するところはありません。事実関係の認識については当事者である原氏と食い違っているところはありますが、食い違いがあるからこそ疑問を感じ、質問して確認するのであり、当事者と事実関係の認識が食い違っている質疑がダメだとなったら、国会で疑惑を追及することはおよそ不可能になってしまいます。この「質疑内容」での「懲罰」は、従前の参議院・国会のあり方を前提とすれば、完全な無理筋だと言わざるをえず、だからこそ、与党自民党の参議院議長も、与党自民党を含めた参議院も、国会も、この懲罰要求署名運動にはまったく反応していないのです。

 原氏をはじめとして錚々(そうそう)たる発起人の方々が、森議員の質疑における主張が正しくないと思うのであれば、正々堂々、自らが信ずるところを心ゆくまで主張し、言論によって対抗するのが筋であり、これらの方々は、それをするに十二分の学識と見識、影響力と発表の場をもっています。にもかかわらず、これだけ錚々たる方々が、そろいもそろって、従前の基準から考えてまず実現しない懲罰要求署名運動を煽動していることは、明らかに筋違いであり、極めて「格好悪い」ことだと私は評価せざるを得ません。


参院予算委で質問する国民民主党会派で自由党の森ゆうこ幹事長=2019年3月7日

偽りの目的を旗印に掲げた署名運動

 さらに、私がこの懲罰要求署名運動がより一層「格好悪い」と思うのは、発起人15人のうち、怒りに燃える原英史氏以外の14人は(もしかして原氏も)、その学識・見識からしても、衆議院・参議院の事情を知り得る人的関係を有していることからしても、ほぼ確実に、今般の森議員の質疑が懲罰に該当するようなものではないことを知っているはずだということです。

 それにもかかわらず、この錚々たる方々が、多くの人に懲罰要求の署名を求めているその真の目的はなにか。そこは推測するしかないですが、仮にそれが森議員に嫌な思いをさせるためだとすれば、そうした行為を指す適切な日本語はただ一つ、「嫌がらせ」以外にはありません。

 気に入らない議員に対する「嫌がらせ」のために、実現するはずのないことを知っている筋違いの目的を旗印に掲げ、多くの人を巻き込んで署名活動を展開するのは、署名してくれる人とこれを見ている一般の人を騙しているのであり、いかに自由といえども、極めて「格好悪い」としか言いようがないことだと私は思います。

 さらに、この懲罰要求署名運動の支持者の幾人かは、「匿名で告発した官僚を救うため」や「霞が関改革を行うため」といった「崇高な」目的を掲げています。「原氏の名誉を回復するため」という目的を掲げている人もいます。しかし、もし本当にそう思っているなら、正々堂々と、「匿名で告発した官僚を守るための署名運動」「霞が関改革を行うための署名運動」「原氏の名誉を回復するための署名運動」を展開すべきです。

 仮にその目的が嫌がらせではなく、何か他の崇高なものであったとしても、その実現のために偽りの旗印を掲げて署名活動を行うことが、極めて「格好悪い」ことに、何の違いもありません。

民主主義を危うくする極めて危険なもの

 最後に、このような懲罰要求署名運動は、それ自体、議員の発言を委縮させ、民主主義を危うくする極めて危険なものだと私は思います。

 懲罰に該当するような質問ならいざしらず、懲罰に該当するようなものではない質問を理由に、衆を頼んでの署名活動で圧力をかけられたら、質問する側はどうしたって委縮します。その結果、多数におもねった質問ばかりになってしまっては、多数に対する異論を許さない社会になり、事実上民主主義が成立しなくなってしまいます。

 「民主主義において多数意見は絶対ではなく、少数意見の尊重が必要である」とはよく言われる言葉です。しかし、実際の意思決定は多数決によらざるを得ない以上、「少数意見の尊重」は、実現されなくても甘受せざるを得ない場合も、民主主義社会の現実としてあります。

 しかし、少数意見を発表する自由が守られる。つまり、少数意見を言ったからといって公的な不利益や迫害を受けないことは、民主主義が存続する絶対の前提として守らなければならないことだと私は思います。多数意見とは異なる少数意見が常に提示されることによってこそ、多数決における選択肢が示され、民主主義が崩壊して独裁に陥ることを防ぐことができるからです。今回の懲罰要求署名運動は、国会の場でその少数意見をのべる権利と自由を、実質的に大きく阻害しかねないものであり、大げさでもなんでもなく、日本の民主主義を危うくしかねないものなのです。

自由と民主主義の現状を見つめ直す段階に

 ところが本件では、本来このような理屈を当然ご存知のはずであり、仮に自分自身の意見や立場と異なるところがあったとしても、その高い学識・見識をもって民主主義を守るためにこのような筋違いの運動を諫(いさ)めるべき錚々たる方々が、率先して民主主義を危うくしかねない署名運動を煽動しています。怒りに震えて周囲が見えなくなっているのか、もしくは何らかの別の意図があるのか分かりませんが、いずれにせよ、これほど錚々たる方々が、自らの行動が社会全体に及ぼしている危機にこれほどまでに無自覚であることに対して、私は極めて「格好悪い」そして「不気味な」ことだと思わずにおれません。

 今回の署名運動をみて、私たちは、日本の自由と民主主義の現状を今一度見つめ直し、その危機を強く認識すべき段階にきているのではないかと思います。



http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/846.html

   

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > アーカイブ > 2019年10月

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。