安倍首相がラグビー南アフリカ戦の後「夢のような一ヶ月間」と無神経ツイート! 2つの台風で被害受けた国民を無視する冷酷
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2019.10.21 安倍首相がラグビー南アフリカ戦で「夢のような一ヶ月間」とツイート リテラ
ラグビーW杯当日の安倍首相Twitter
長野県や福島県、宮城県など広範囲にわたって深い爪痕を残した台風19号。浸水や全半壊など被害を受けた住宅は5万6000棟と西日本豪雨の被害数を超えた上、明日にかけて近畿から東海、関東甲信などで激しい雨が降るおそれもあり、さらなる警戒が求められている。
被災地では依然として不安な日々がつづくが、しかし、そんななかでまたも安倍首相が唖然とするようなツイートを投稿した。
〈日本代表の皆さん、たくさんの感動をありがとう。
夢のような一ヶ月間でした。堂々たるベスト8。アジアで初めて、ここ日本で開催されたワールドカップで、世界の強豪たちを相手に日本の実力を示してくれた皆さんを、大いに誇りに思います。
ありがとうございました。〉
夢のような一ヶ月間……? 言っておくが、先月のいまごろは台風15号の影響で千葉県内では災害発生から約10日も経っていたというのに停電や断水がつづいていた。そして、今月12日に上陸した台風19号では死者が81人にのぼり、いまも4000人以上の人が避難生活を強いられている。
そうした現実があるというのに、それをまるで無視するかのように、ラグビーワールドカップの日本対南アフリカ戦が終わるやいなや、さっそく〈夢のような一ヶ月間〉とメッセージを発信する──。とてもじゃないが総理大臣の振る舞いとは思えない醜悪さだ。
だいたい、この日、安倍首相は被災地である長野県を視察し、千曲川の堤防が決壊した長野市穂保地区で黙祷をおこなったばかりだった。そんな日の夜に、どうして〈夢のような一ヶ月間〉などというメッセージを発信できるのか、神経を疑わざるを得ない。
しかも、こうした無責任、無神経を安倍首相は繰り返してきた。
事実、この台風19号の発災からわずか2日ほどの14日、安倍首相は16時44分からおこなわれた非常災害対策本部会議で「とにかく人命第一だ」「夜を徹して作業に当たってほしい」などと指示しておきながら、自分は17時34分に首相官邸を後にし、富ヶ谷の私邸に帰宅。そして、ラグビー日本代表がスコットランド戦に勝利してわずか約10分後に、こうツイートした。
〈東日本大震災でもスポーツの力を実感しましたが、世界の強豪を相手に最後まで自らの力を信じ、勝利を諦めないラグビー日本代表の皆さんの勇姿は台風で大きな被害を受けた被災者の皆さんにとっても元気と勇気を与えてくれるものだと思います。日本代表初の決勝トーナメントでのご活躍を期待しています。〉
人命救助の分岐点である発災後72時間以内という一刻を争うなかにあって、〈被災者の皆さんにとっても元気と勇気を与えてくれる〉などと台風被害をすっかり過去の扱いにして、上から目線で被災者を説教する……。信じられない態度だが、これだけではない。
安倍首相は、ラグビーワールドカップが開幕を迎えた9月20日、日付が変わったばかりの深夜0時すぎに動画を投稿。これはロシア訪問以来約2週間ぶりとなるTwitter更新だったのだが、それは安倍首相がラグビー日本代表のTシャツを着こんで「いよいよラグビーワールドカップが、ここ日本で開幕します!」と宣言するなんともノーテンキな動画だった。この夜、台風15号の被害によって約2万戸が停電状態にあったのに、である。
さらに、同日、開幕戦の日本対ロシア戦がおこなわれた9月21日にも、〈トライに次ぐトライで見事な大勝利。本当に素晴らしい熱戦で、ずっとエキサイトしっぱなしでした。日本代表の皆さん、おめでとう!〉とツイートしたのだった。
■安倍首相の避難所視察はわずか30分、4日もかかったのに段ボールベッド支援を自慢
言っておくが、安倍首相は台風15号について、いま現在にいたるまでただの1度もTwitterでメッセージを発信せず、被災地視察さえおこなっていない。これは初動対応を見誤り、被害拡大が伝えられても内閣改造を延期もせずに実施したことへの批判が高まることを避けるために無視しているとしか考えられないが、そうやって被災地を無視して、何事もなかったかのように安倍首相はラグビーワールドカップのお祭りムードをつくり出したのだ。
そして、台風被害で大切な人を失った人も多くいるなかで発した、〈夢のような一ヶ月間〉というメッセージ──。しかし、この無神経さ、無責任さは、Twitter上だけのものではない。
〈夢のような一ヶ月間〉と発信した昨日、安倍首相は前述したように長野県の被災地を視察し、自身のTwitterアカウントでも写真付きでそのレポートをおこなっていたのだが、これがたんなる「やってる感」の演出であることはあきらかだった。
たとえば、安倍首相は午後に長野市の北部スポーツ・レクリエーションパークと思われる避難所で子どもたちと「黒ひげ危機一発」に興じる場面や、避難者の話を神妙な面持ちで聞いているような場面の写真を投稿し、こう書き綴っていた。
〈長野市の避難所では、段ボールベッド、電気毛布などのプッシュ型の支援物資に加え、おもちゃなども届けられ、子どもたちの元気な笑顔に出会うことができました〉
〈時々刻々変化する現場のニーズを踏まえた生活支援に引き続き全力をあげるとともに、公営住宅など安心して暮らせる住まいへ、一日も早く移っていただけるよう、自治体とも協力して取組を加速していきます。〉
しかし、動静を確認すると、この避難所にいた時間はわずか30分程度。しかも、〈段ボールベッド、電気毛布などのプッシュ型の支援物資に加え、おもちゃなども届けられ〉などとプッシュ型支援による災害対応を誇っているが、報道によると、この避難所に段ボールベッドが届けられたのは16日午後のこと。つまり、避難が開始された12日夜から約4日も経ってのことだ。
高齢者や障がいを持った人にとっては必要最低限の段ボールベッドが避難から4日も経って配備されているようでは「迅速な対応」とはとても呼べないが、そうした問題点にはふれずに、安倍首相はただ成果を誇るだけなのだ。そして、繰り返すが、台風15号の被災地にはいまだに足を運んでさえいないのである。
世界的な気候変動によって災害リスクは高まるばかりだが、そんななかで災害対応に本腰も入れず、被災地や被災者のことを無視してスポーツの日本代表の健闘にうつつを抜かし、〈夢のような一ヶ月間〉と言ってしまう総理大臣。災害対応の舵取りをこの男に任せていて、いいわけがないだろう。
(編集部)
日本代表の皆さん、たくさんの感動をありがとう。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年10月20日
夢のような一ヶ月間でした。堂々たるベスト8。アジアで初めて、ここ日本で開催されたワールドカップで、世界の強豪たちを相手に日本の実力を示してくれた皆さんを、大いに誇りに思います。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/6hjzjRBaPy
この1ヶ月の間にあったことで、総理大臣が最も関与しなくてはいけないことは少なくともラグビーではないはず
— てん (@RavTaita) 2019年10月20日
悪夢のような1ヶ月の人が少なからずいるんだが、この発言が無神経だとは
思わないだろうなあ
国内は災害で悪夢の様な1ヶ月でした!
— 小林俊通 (@k_toshimichi) 2019年10月20日
夢とか悪夢とかよく使うけど国会開かず逃げ回って消費税増税。ラグビーどころじゃないでしょ。
— プランタン (@zuvielessen) 2019年10月20日
台風や豪雨の時には過ぎ去るまでツイートしなかった(当然、対策本部も設置せず)。
— sasajin/Gレコファン (@sasajin1) 2019年10月20日
ラグビーの結果については即座にツイート。
政権担当者としての最低限のバランス感覚に欠けていることがよく理解できる。
つまり、物事を公平に見られないということだ。
だから、友達優遇、(大多数の)国民冷遇になる。
ラグビーの健闘称えるのも結構ですがその前に被災者への労わりとボランティアへの活躍をねぎらう言葉がなぜ発せられないのですか、残念です。
— 悩めるシニア (@_9193826431241) 2019年10月21日
ボランティアはラグビーテレビ観戦も止めて作業したんです。
ボランティアへの労いと手弁当で頑張るボランティアの存在と感謝をお忘れなく。
多くの方々が困難な避難生活を強いられる中、本日、7.1億円の予備費支出を閣議決定し、プッシュ型の生活支援を充実しています。公民館や体育館などの床は、腰の痛みやゆっくり眠れないといった声をこれまでも頂いており、すでに2000個を超える段ボールベッドを各避難所で活用いただいています。 pic.twitter.com/5nEejdTpsw
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年10月16日
このところ寒さも増していることから、ホットカーペットなども届け、さっそく利用していただいております。自衛隊などによる給水支援、入浴支援とあわせ、現場主義を徹底し、被災者の皆さんのニーズを踏まえた、きめ細かな支援を充実させてまいります。 pic.twitter.com/CF0f05mDVL
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年10月16日
更には、民間の賃貸住宅をはじめとした住まいの確保、生活再建の前提となる罹災証明書の早期交付が可能となるよう、被災市町村への応援職員の派遣など、被災者の皆さんが一日でも早く、安心した暮らしを取り戻すことができるよう、政府一丸となって、先手先手で取り組んでまいります。 pic.twitter.com/iD1wph5LX5
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年10月16日
世界有数の高納税国家でありながらダンボールハウスですか。ネトウヨさんは賞賛してますが、さてここで韓国とフィリピンの避難所を見てみましょう♪
— Masjp (@masjp72) 2019年10月16日
それと、予備費から7.1億、千葉でさえ13.2億。なめてませんか?F35はトランプと105機、1兆円以上購入ですよね?キックバックが無いと動かないんだね! pic.twitter.com/la2V3Vv8ze
この予備費7.1億ですが、安倍内閣は辺野古基地建設の際に予備費からなんと142億円。予備費とは、予見できない災害等緊急性のあるものに対し、国会の承認無しで支払うものですよね?辺野古は国会通すと反発食らうから予備費から142億円でしたね!かたや75名以上が亡くなった台風大災害で7.1億円? pic.twitter.com/m0w1dhLCf5
— Masjp (@masjp72) 2019年10月16日
— Masjp (@masjp72) 2019年10月16日
『桜を見る会』の5700万あったら、避難場にテントを3000家族分支給できるんですが!?
— コバヤン (@kobayan_dolphin) 2019年10月18日
「桜を見る会は意義ある」
政府、予算増額で閣議決定:朝日新聞デジタル https://t.co/ONoVluWFJC pic.twitter.com/VOkO3s0GGW
お友達の為以外には金を使いたく無いのでは?
— 白夜 (@byakuyaV2) 2019年10月19日
来年の桜(サクラ)を見る会は当然中止(もしくは全部自腹で開催)し、開催経費を全部被災地と避難者の支援に回すべきです
— hiromin (@hiromin___) 2019年10月16日