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職場にいる「働かないおじさん」たち 大手企業の若手社員が赤裸々告白
2019年10月7日 15:00
総務省統計局の「労働力調査」によれば、2018年の日本の労働人口は3817万人。2008年から87万人減少している一方で、45歳から54歳は1567万人と234万人増加し、全体の40%以上を占めている。本来であれば企業の中核を担うべき年代だが、日本企業の成長性が鈍化している背景には、働かない「お荷物社員」が問題になっている側面もあるという。大手企業の若手社員たちに、「職場にいる、働かないおじさん」について聞いてみた。
■じっとパソコンを見つめて数時間
メーカーに勤める20代の女性会社員・Aさんは、新卒研修の際に会った「働かないおじさん」が今でも印象に残っている。
「研修先は、発注の伝票処理を行っている拠点。従業員のほとんどが女性で、雇用形態は契約社員や派遣社員などといった非正規の方ばかり。そこで管理職をしていたのが、40代から60代のおじさんたちでした」(Aさん)
かつては営業や生産の現場で働いていたであろうおじさんたち。名目上は管理者として迎え入れられていたが、当時新人であったAさんから見ても、どんな仕事をしているのか、さっぱり分からなかった。
「パソコンの画面をじーっと見つめたまま、数時間。手を動かしている風でもないし、寝ているのかと思ったこともあります。かと思えば通路をうろうろした挙げ句、たばこ部屋にこもってしまい、本当に何をしているのかわからない。
システムトラブルがあっても『なんとかしろ』と言うだけで、それを指示というのかな、と不思議でした。また、資料を作るにも1本指でキーボードを打って、1日で200文字ぐらいしか進んでいないおじさんもいました。働かないおじさんたちを通して、会社で働くことの現実を知りました」(Aさん)
■後輩の手柄を、自分一人で独占
大手システムインテグレーターで、営業マンとして働く30代の男性・Bさんは、手柄を独占するおじさんによって、辛酸をなめさせられた経験を持つ。
「大規模なシステムを受注した際、プリンターやセキュリティソフトに至る細かい物品を、メーカーに手配することも仕事の一部でした。伝票や発注処理は、若手社員が行うのが慣習だったため、入社して数年間は事務処理ばかりしていました」(Bさん)
取引先のメーカーは、自社の商品を扱ってほしいため、売上上位の営業マンに対し、賞金や旅行券で表彰するキャンペーンを行うことがある。そうした際は、チーム全体で分け合うルールになっていたが、Bさんの職場には、成果を独占しようとする先輩がいたという。
「普段事務作業すらしないのに、目先の利益に対しては、全力を尽くすタイプ。自ら発注したことにして、30万円の賞金を受け取っていました。上司にはバレていたものの、おとがめなし。周囲には、陰で『プリンター王子』と呼ばれていました」(Bさん)
■架空のアポがスマホゲームでバレバレ
金融機関に勤める30代の男性・Cさんは、50代の先輩との思い出を振り返る。
「ホワイトボード上は予定が詰まっていて、直行直帰も多い。てっきり大忙しで働いていると思いきや、打ち合わせのはずの時間に、やたらとスマホゲームにログインしている。喫茶店に入り浸っているとの目撃情報も、多数寄せられていました」(Cさん)
周囲にはサボり癖がバレていたが、その先輩はキャラクターで得をしていたようだ。
「すごく優秀というわけではないんですが、独特の愛嬌があって憎めない、職場の人気者。それゆえ職場の人間関係を完全に把握していたので、部門ごとの調整には、潤滑油として力を発揮していました。ただまあ、そういうおじさんばっかりだと困りますよね」(Cさん)
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