「宮城県畜産試験場、2年前から汚染牧草すき込み 「説明ない」住民反発し中断」
(河北新報 2019/9/13)
https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201909/20190913_13017.html
宮城県畜産試験場(大崎市)は12日までに、東京電力福島第1原発事故で生じた国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の汚染牧草を場内の草地にすき込む処理を中断した。処理は2017年から実施してきたが、周辺住民に事前の説明をしなかったことで反発を招いた。
試験場によると、汚染牧草は全て場内のもので計約259トン生じた。4年間で処理する計画を立て、昨年までの2年間で計124トンをすき込んだ。
今年のすき込み作業の準備をしていた8月上旬、作業用の重機を見掛けた住民から問い合わせを受け、県は急きょ作業を中断。初めて説明会を開いた。
試験場のある大崎市岩出山の薬師地区約60世帯は、大半が地下水(井戸水)を飲んでいる。住民側から健康不安や試験場への不信の声が相次いだため、19、20年で残り135トンを処理する計画は白紙撤回した。
牧草の放射性セシウム濃度は11年時点で96〜1390ベクレルで、17年にすき込んだ牧草は93〜313ベクレルだったという。すき込みできる国の暫定許容値は400ベクレル以下。試験場のように、生産された農地に戻す場合は8000ベクレルまで可能となる。
試験場の漆山昌芳草地飼料部長は「場内で完結する話と捉えて粛々と進めたが、住民への配慮が全く足りなかった。信頼関係を築けるまで処理を止めて、丁寧に説明する」と陳謝した。
12日は試験場で2回目の説明会を開催し、住民約20人が出席した。県の担当者は空間線量などの計測値に問題がない点を説明。土壌や水質のモニタリングを外部委託する方針を示し、理解を求めた。住民からは「説明なくすき込んだ場所はそのままにするのか」といった意見が上がった。
大崎市や隣接する加美町は、すき込みを実施する前に説明会を開催している。住民の反対も根強くあり、処理に時間を要している。
-----(引用ここまで)--------------------------
説明がなかったことが問題ではなく、すき込み自体が間違っているのです。
すき込みをしたらまた汚染が拡がってしまいます。何のために除染したのかわかりません。
放射性のゴミはきちんとした容器に入れて長期間、厳重管理する以外にありません。
こういったバカなことはただちにやめさせるべきです。
(関連情報)
「汚染牧草780トン3年で処分 色麻町方針、堆肥化・すき込み並行 (河北新報)」
(拙稿 2019/3/2)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/137.html
「『いったん立ち止まるべき』南三陸町の汚染牧草『すき込み』白紙に〈宮城〉 (仙台放送)」
(拙稿 2018/9/29)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/363.html
「<汚染廃>牧草すき込み開始 減容化実験で1トン 宮城・色麻町 (河北新報)」
(拙稿 2018/5/10)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/727.html
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/885.html