ゴーン元会長、不正資金でハイテク企業投資か/日経デジ
米紙報道
自動車・機械 北米 2019/8/27 13:25
http://www.msn.com/ja-jp/?ocid=iehp
【シリコンバレー=中西豊紀】日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告(65)の特別背任事件を巡り、元会長がオマーンの販売代理店から不正に還流した資金を使ってハイテク企業に投資するファンドを組成していた疑いのあることが分かった。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。高い利回りが狙えるスタートアップ投資を通じて私財を増やそうとした可能性がある。
これまでの報道などで元会長は日産子会社を通じてオマーンの代理店に1000万ドル(現在のレートで約10億600万円)を送金。その半分の500万ドルをキックバックの形で元会長側に戻し、さらに家族が関わる私的な会社にそのお金を動かして不正な資金の流れを隠そうとしていた疑惑が分かっている。
元会長が2015年に米デラウェア州に設立した「ショーグン・インベストメンツ」もそうした会社のひとつで、シリコンバレーのスタートアップに投資をしていたとした。投資には元会長のほか、息子のアンソニー氏も関わっていたという。
アンソニー氏は当時米スタンフォード大学の卒業が間近で、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)で働いた経験もあったもよう。元会長はスタートアップ投資の利益率の高さを息子を通じて知り「衝撃を受けた」とウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。
ショーグン・インベストメンツが投資した案件には東南アジアの配車大手「グラブ」が入っているもよう。そのほか閉鎖されたデジタルメディアの「フレスコ・ニュース」やレンタカーアプリの「スカート」など45社以上のスタートアップに資金をつぎ込んでいたとされる。
15年から18年にかけてショーグン・インベストメンツは1200万ドル近くを投資し、これら投資先の企業価値は19年初で1900万ドルにのぼっていたという。この頃は世界各国からシリコンバレー企業にお金が集まっていた。スタートアップブームを利用する形で元会長が不正を働いていた可能性がある。
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/107.html