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2019年8月10日00時45分 〜
記事 [政治・選挙・NHK264] 捜査尽くしたか 森友問題「終幕」相次ぐ疑問、怒りの声(朝日新聞)
捜査尽くしたか 森友問題「終幕」相次ぐ疑問、怒りの声
https://digital.asahi.com/articles/ASM895DWVM89PTIL01P.html
2019年8月9日22時14分 朝日新聞


再び不起訴処分の判断を受け、会見する阪口徳雄弁護士(右)=2019年8月9日午後5時5分、大阪市北区、井手さゆり撮影


森友学園問題の経緯

 学校法人森友学園(大阪市)への国有地売却と財務省の公文書改ざん問題で、元財務省幹部らが再び不起訴となり、一連の捜査が終結した。捜査は尽くされたのか。国民への説明は十分なのか。関係者からは怒りや疑問の声が相次いだ。


会見する阪口徳雄弁護士(右)と愛須勝也弁護士=2019年8月9日午後5時13分、大阪市北区、井手さゆり撮影

 「再度の不起訴処分は極めて遺憾。非常に怒りを持っている」

 公文書の改ざんを主導したとされる佐川宣寿(のぶひさ)・元財務省理財局長らを告発した阪口徳雄(とくお)弁護士らは9日午後5時すぎ、大阪市北区で会見を開き、検察への憤りをあらわにした。

 阪口弁護士は、財務省を強制捜査しなかった点について「組織的な犯罪は、強制捜査抜きには真相の解明はできない。捜査しようという気迫が感じられなかった」と嘆いた。

 同じく佐川元局長らを告発していた上脇博之・神戸学院大教授も取材に対し、「権力犯罪の真相を解明するため、起訴すべきだった。これが不起訴であれば、簡単に公文書の改ざんや廃棄ができるようになる」と話した。

 国有地取引の舞台となった地元で早くからこの問題を追及してきた大阪府豊中市の木村真市議は「悔しいし、納得できない。政権への忖度(そんたく)があったのかもしれない」。

 木村氏は、財務省近畿財務局の職員(氏名不詳)を大阪地検に告発し、検察審査会の議決後も起訴を申し入れた。学園への国有地売却額などを一時不開示とした国に損害賠償を求める訴訟を起こして一部勝訴。大阪高裁に控訴しており「財務省担当者の出廷を求めるなどして、国有地取引の背景に何があったのか真相を解明したい」と力を込めた。

 佐川元局長らを告発し、最高検に厳正な捜査の指導を求めていた醍醐聡・東大名誉教授らもコメントを発表。「参院選が終わったこのタイミングで不起訴処分の決定を発表したのは、安倍首相夫妻が深く関与した本件を、出来レースの国策捜査で幕引きしようとするものにほかならず、検察に対する国民の信頼を失墜させる」などと批判した。(野田佑介、米田優人、波多野大介)

近畿財務局OB、同僚の死「浮かばれない」

 近畿財務局OBの喜多徹信さん(70)は、元同僚職員が改ざんを苦に自殺したとされる問題に触れ、「死んでしまった職員が浮かばれない。本当に森友問題はこれで終わりでいいのか。国会でまだまだ議論を続けてほしい」と求めた。

 3月の検察審査会の議決は、改ざんは「一般市民感覚からすると、いかなる理由があっても許されることではなく、言語道断の行為」とし、財務省幹部について「不起訴不当」とした。喜多さんは「市民がまっとうな判断をしてくれた。再捜査して公判で真相を解明してほしい」と訴えていた。

 それだけに、大阪地検が「起訴するに足りる証拠を収集することができなかった」と結論づけたことについて「土地取引については籠池さん自身が詳しく話している。改ざんは財務省自身が調査で認めている。証拠が足りないというのは納得いかない」と述べた。(一色涼)

理財局幹部「疑問、みんな思っている」

 学校法人森友学園(大阪市)への国有地売却や財務省関連文書の改ざんなどをめぐる問題で、佐川宣寿(のぶひさ)・元財務省理財局長ら10人全員が再び不起訴処分となったことについて、財務省は9日、「検察当局の捜査の結果としての判断であることから、財務省としてコメントすることは差し控えたい」との談話を出した。

 財務省幹部の一人は「不起訴だからといって一喜一憂しない。多くの職員はまじめに仕事に取り組んでおり、信頼回復に努めていくだけだ」と淡々と話した。

 財務省は昨夏以降、不祥事からの立て直しをめざして、改革に取り組んできた。今夏の定期異動後には、新たに課長補佐級の職員を「主任文書管理担当者」として配置するなど文書管理の体制を整えた。法令順守やハラスメントに関する研修も継続的に行い、問題の背景にあったとされる「上意下達の文化」の改善を図っている。

 取り組みの進み具合をチェックする、外部有識者会議の「財務省再生プロジェクト推進会議」も設置。コンプライアンスに詳しい弁護士や企業経営の専門家ら3人をメンバーに迎え、今年7月に発足させた。財務省理財局の幹部はこうした取り組みについて、「上司に意見をしやすくはなっているし、改革は実感できている」と話す。

 ただ、複数の職員から聞かれるのは、森友問題が生じた直接の原因に迫れていないとの思いだ。同じ理財局の幹部は「『どうしてそういうことになったのか』という疑問は、みんな思っている」と話す。(岩沢志気)

予定地にそのまま残る建物

 2017年2月に不透明な国有地取引が発覚して2年半。大阪府豊中市にある国有地(8770平方メートル)には今も、小学校の校舎や体育館になる予定だった建物がそのまま残っている。

 瑞穂の國(くに)記念小學(がく)院――。敷地北側の建物の壁には、そう刻まれている。鮮やかだった壁面の朱色は風雨にさらされてくすみ、工事資材は置きっぱなしだ。

 近所の主婦(38)は「建物は使われておらず、雑草が茂っていて不気味。いつまでこのままなのかしら」と建物を見上げた。

 森友学園は同年3月、小学校の設置認可の申請を取り下げた。国は土地を学校用地にする条件で売却したため、同年6月に買い戻して再び国有地に。更地にして戻す契約だったが、学園に資金的余裕はなく、建物はそのまま残っている。

 建物を建てた業者は「学園から工事費の支払いを受けていない」として、建物や土地を自らの管理下にとどめ置く権利などを主張。土地を所有する国土交通省は、更地を基本姿勢としつつ「建物をどうするのかは検討中」との立場だ。

 近くに住む有友耕二さん(72)は「早く更地にして公園にして欲しい」と話す。航空機の騒音対策や土地区画整理事業で住民は移転した。有友さんもその一人で、跡地は公園になると聞いていたという。「いつの間にか小学校の話が持ち上がり、住民は振り回された。なぜ8億円も値引きされたのか。検察には問題の背景をきちんと捜査し、責任を追及してほしかった」(吉村治彦)

佐川宣寿氏、取材に応じず

 公文書の改ざんや廃棄を主導したとされるのは、当時の財務省理財局長佐川宣寿(のぶひさ)氏だ。しかし佐川氏は、国会の証人喚問などで「刑事訴追の恐れ」を理由に詳しい説明を避けてきた。捜査終結を受け、朝日新聞は佐川氏の自宅を訪ねたが応答はなかった。

 佐川氏は公文書改ざん発覚後の昨年3月、国税庁長官を辞任した際の会見で文書改ざんについて問われ、「捜査を受けているのでコメントを差し控える」として回答しなかった。その後の証人喚問でも「刑事訴追の恐れがある」などとして40回以上にわたって証言拒否を繰り返した。同年6月に公表された同省の調査報告書では改ざんや廃棄の「方向性を決定づけた」と認定されたが、報告書の内容からは、佐川氏がなぜ、どのような指示を出したのかといった動機や経緯は不明なままとなっている。

 朝日新聞は7月末、佐川氏の自宅に一連の問題の経緯や理由を尋ねる質問状を内容証明郵便で送ったが、受け取りを拒否された。(久保田一道)

籠池泰典被告「首相を守るため忖度」

 「元々、検察は何もやる気がなかった。結論ありきの国策捜査だった」。詐欺などの罪で大阪地裁で公判中の森友学園前理事長、籠池泰典被告(66)は、当時の財務省幹部らを再び不起訴とした検察の処分に憤りをあらわにした。

 籠池被告は2017年6月に自宅などの家宅捜索を受け、その後、逮捕・起訴された。「私と家内の逮捕は、目くらましや口封じのため。財務省の問題こそが本丸で、財務省も捜索すべきだった」と主張した。

 新設予定の小学校の名誉校長には一時、安倍晋三首相の妻昭恵氏が就任していた。大幅値引きが発覚した後、財務省が昭恵氏の名前を削除するなど決裁文書を改ざんしていたことも判明した。籠池被告は「財務省の役人を守らないと官僚から反乱が起きかねない、と検察は考えたのではないか。安倍首相を守るために忖度(そんたく)した判断だ」と訴えた。

元検事の落合洋司弁護士の話

 起訴の可能性を感じていたからこそ、長く引っ張って捜査したのだろうが、検察の現在の仕組みでは「100%不起訴になる」と予想できた。捜査を尽くして1度不起訴になったものを、新しい証拠もなく起訴するのは難しく、やむを得ない。ただ、制度上の問題は浮き彫りになった。一つの行政機関である検察の判断だけで、多くの国民が疑問を持つ事件が裁判にかけられなくていいのか。

 決裁文書を300カ所も改ざんしているのだから、不起訴に納得がいかない国民がいるのは当然だ。大幅な値引きといえ、背任容疑についても疑われていた。報道などで明らかになっている事実関係を見ても、国に大きな損害を与えたのに誰も責任を問われないのはどうか。裁判で審理が尽くされて無罪になるならやむを得ないが、どんな経緯で不起訴になったかわからない「ブラックボックス」では国民の納得は得られない。

川崎英明・関西学院大名誉教授(刑事訴訟法)の話

 検察審査会が「不起訴不当」とした議決に対し、大阪地検はどんな捜査をして不起訴を維持したのか。判断に至った理由を具体的に説明しなければ、十分な捜査を尽くしたのか疑問を持たざるを得ない。

 文書改ざんの前後で、公文書の意味合いはどう変わったのか。8億円の値引きは適正かどうか。事実関係の解明は不十分だ。

 刑事裁判には「疑わしきは被告人の利益に」との原則があり、もともと刑事責任の追及には限界がある。一連の問題に国民は不信の目を向けている。国会は「行政の公正性」の観点から、憲法に基づく国政調査権を活用して関係者らを聴取し、真相究明すべきだ。














http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/322.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 昭和天皇の写真を燃やして何が悪い (読む・考える・書く)
http://vergil.hateblo.jp/entry/2019/08/09/080612

昭和天皇の写真を燃やして何が悪い

2019-08-09

あいちトリエンナーレ2019での企画展「表現の不自由展・その後」の件で、「平和の少女像」と並んで右派から集中攻撃されていたのが、昭和天皇裕仁の写真(をモチーフにした版画)を燃やす映像の展示だった。

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慰安婦像の問題もありますが日本のまた国民にとっての象徴である天皇陛下の写真を焼くという我々からは想像もできない事をアートという名のもとに税金を使って展示をするという事に多くの日本人は理解できないだろう。大村知事は日本人に向けられたヘイトスピーチを容認し後押しをしたようなものだ。 https://t.co/6roE0lx0rO
— 野口健 (@kennoguchi0821) August 6, 2019
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この映像、実は富山県立近代美術館で展示されていた裕仁の写真を使ったコラージュ(大浦信行『遠近を抱えて』)が自民党議員や右翼の攻撃を受けて展示中止となり、そのうえ図録までもが焼却処分された事件[1] ―― つまり、実際に天皇の写真を焼いたのは富山県で、焼かせたのは自民党や右翼だった ―― への抗議を意図して制作されたものなのだが、もちろん頭の悪い右派にはそんな経緯など理解できないのだろう。

https://censorship.social/artists/shimada-yoshiko/

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焼かれるべき絵:焼いたもの

版画を1/3くらい焼いたもの、版画を焼いて灰にするまでの経過を撮ったスナップ、実際の灰、富山県立近代美術館宛の嶋田さんからの手紙、富山県立近代美術館からの返信 1993 OTA FINE ARTS Collection

この作品は、「'86富山の美術」に出品された大浦信行の《遠近を抱えて》への検閲事件を契機に生まれた。まず版画作品《焼かれるべき絵》は、「無傷」のものと燃やされ半分ほどなくなったものが対になっている。さらに富山県立近代美術館へ抗議の意を示すアクションも付随し、そのトータルで作品を構成する。本展では、焼いた過程の写真、館へ送った灰や文章、封筒、返事なとども併せて展示する。
(略)
本作のモチーフは顔がないためわかりにくいが、その大元帥服から戦前・戦中・戦後と長く帝位に就いていた昭和天皇と推定できる。彼には戦犯追及の声もあったが、結局は逃れた。顔の剥落により、この像は誰でもないという匿名性も帯びる。戦争責任を天皇という特定の人物だけではなく、日本人一般に広げる意味合いが生まれるのだ。版画だけに「天皇像」は複数に増殖するが、これは日本人一般への責任の広がりの強調としても作用するだろう。

(アライ=ヒロユキ)
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とはいえ(実際には違うが)、仮にこの映像が、単に何の背景事情もなく裕仁の写真を燃やしてみせる映像だったとして、その何が問題なのか?

この裕仁という男は、写真どころか生身の人間(しかも自分に忠誠を誓った「天皇の赤子」たち)がおのれの住居の目の前で10万人焼き殺されても戦争を止めようとせず、結局自国民を三百万人以上も死なせたあげく、敗戦後には戦勝国アメリカに媚びて自らの地位の安泰を図った卑怯者である。

さらには、その東京大空襲の指揮官カーチス・ルメイに自分の名で「勲一等旭日大綬章」まで与えている。

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裕仁さんが自分の臣民を大量に焼き殺したカーチス・ルメイにあげた勲記のコピー。@吉川勇一さんお別れ会 http://t.co/TB9KrO66Rz
— EqualofHeaven (@EqualofHeaven) September 6, 2015
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裕仁はごく控え目に言っても人でなしであり、それこそ「地獄に落ちろ」とはこの男のためにある言葉と言ってもいいくらいだ。

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ヒロヒトは怒り狂った民衆に広場に引きずり出されて吊るされても不思議ではなかったが、ジャの民は洗脳が完了していたのでそうはならなかったんやね。今でも洗脳されたままやけど。
— Dr.スネゲマン (@sunegebohbohman) August 5, 2019
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何度でも言うが、こんな男の写真を燃やしてみせることの何が悪いのか?

[1] コトバンク『富山県立近代美術館問題』https://kotobank.jp/word/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E8%BF%91%E4%BB%A3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E5%95%8F%E9%A1%8C-1569493
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/323.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 週刊新潮が滝クリをヨイショ! 返す刀で山本太郎をバッサリ! 



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週刊新潮が滝クリをヨイショ! 返す刀で山本太郎をバッサリ!
https://85280384.at.webry.info/201908/article_50.html
2019年08月10日 半歩前へ

安倍政権がお気に入り週刊誌が週刊文春と週刊新潮。週刊現代や週刊ポストは政権批判をするのでお呼びではないそうだ。

安倍自民党が大好きな週刊新潮が、さっそく「妊娠させた後で結婚する」という小泉進次郎と滝クリの“逆さま結婚”をヨイショした。

世間では2人とも、「おっさん」と「おばはん」と呼ばれる年齢。「いい歳こいて、出来ちゃった婚はないぜ」と笑いものだ。
「滝川クリステルは代議士の妻に適任 元同僚が語る“5つの根拠“」、と週刊新潮。

「適任」か、どうかは、結婚生活を始めてみないとわからない。

とりわけ派手な芸能界を経験した女性は、カタギの生活になじめないケースが少なくない。

ひょっとして離婚会見も官邸でやるのではとは町の声。

一方、御用雑誌の週刊新潮は山本太郎に対して、

「山本太郎が政権をとったらヒトラーのようになりかねない」とデビル扱い。

太郎のどこがヒトラーだというのか?増税をやめて消費税ゼロにしろと主張したのが問題だというのか? 

それとも太郎の演説に聴衆が魅了されたのがけしからんと不満をぶちまけているのか?それは単なるやっかみ。ジェラシーだ。

ヒトラーは独裁者だ。山本太郎は街頭演説でも言いっ放しではなく、どんな質問にも丁寧に、根気強く誠実に、応えている。このどこが独裁だというのか?

ヒトラーに例えるなら改憲とともに、戒厳令も可能な「緊急事態条項」に情熱を燃やす安倍晋三の方がピッタリなのではないか?言論も統制しようとし、少数野党を無視し強権政治を繰り返す。

いくら三流週刊誌と言っても、お粗末過ぎはしないか?



山本太郎が政権をとったら「ヒトラーのようになりかねない」と識者が憂慮する理由
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/08090800/?all=1
週刊新潮 2019年8月8日号掲載 デイリー新潮


山本太郎代表

「山本太郎」を台風に育てる慄然「衆愚の選択」

「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」。このたびの参院選で躍進を見せたこの2党は、あなどれない可能性を秘めているという。しかしそこに、懸念がないわけでもないようで……。

 ***

 れいわは大衆に迎合するポピュリズム政党と目されているが、帝塚山学院大学の薬師院仁志教授は、

「大阪都構想が大問題であるかのように煽って、対立軸を作った大阪維新の会の煽動的ポピュリズムとは異なります。れいわが取り上げる問題は、民衆が抱えているリアルな悩み」

 と話す。そうかもしれないが、山本太郎代表が演説で訴えた“生きててよかったと思える国”をめざすにしては、山本代表は原発事故の風評被害に苦しむ福島の住民を、絶望に追いやったことはなかったか。たとえば、2013年5月8日付のブログで彼は、

〈君が学校でほぼ毎日食べる給食、安全かな? 残念ながら、かなり食べ物に対して気を使わなければあなたの身体は被曝し続ける〉

〈どうやって自分の身体を守るのか。(中略)東日本の食材を僕は食べない〉

〈風評被害などではなく、完全な「実害」なんだ。食品のほんの一部をサンプリング検査して「安全だ」なんて完全にナメられてる〉

 等々煽り立てていた。要は、政府は面倒だから、食品は汚染されていないことにしているが、そんなのは嘘八百で、福島どころか東日本の食品を食べているかぎり命が保たれない、と訴えていたのだ。

「私たちの野菜や果物からは、国の厳しい検査基準の数十分の一の汚染物質しか検出されなかったのに、山本さんは反原発運動を盛り上げるために、福島の野菜が毒物であるかのように喧伝しました。絶対忘れないし、絶対許しません」

 と、福島県で農業を営む40代の女性は、いまなお怒りを隠さない。

罵声と乱入で妨害

 山本代表の反原発運動を回想するのは、東工大先導原子力研究所特任教授の奈良林直氏である。

「特に印象に残っているのは、原子炉施設の安全総合評価の意見聴取会を妨害されたことです。毎回のように傍聴席に山本さんがいて、だんだんと“許さない”“反省しろ”などと怒鳴り散らすようになりました。原発反対派の委員が喋ると拍手をして、賛成派が喋ると罵倒する。議論に支障をきたすようになって、7回目からは傍聴席がなくなり、経産相だった枝野幸男さんが、傍聴席からの妨害を許したことを深々と謝る事態にまでなりました。ところが、傍聴席がなくなったことに抗議して、山本さんを先頭に反対派が乱入してきたんです。安全性についての議論を妨害するなどマトモではないと思いました」

 民主主義的な手続きを、罵声と乱入で妨害した山本代表。奈良林氏が続ける。

「今回の選挙戦では、消費税廃止など共感を得られる主張をして、うまいと思いました。喋っている内容はまともなんです。でも、だからこそ気を付けなければいけません。非常に過激なところがあるのが、山本という人物の実態。仮に政権をとったら、ヒトラーやムッソリーニのようになりかねません」

 13年に、園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡したことから察するに、選挙や議論のような手間や面倒は、なるべく省略したいのかもしれない。同じ年、本誌(「週刊新潮」)が女性への乱暴と隠し子の誕生を報じる際は、記者を見るなり逃げ出した。“攻、走”は得意でも、意外と“守”は苦手らしい。

わかりやすいのが心配

 N国についても触れておかなければなるまい。政治部記者は、

「立花代表は、一般に政党とみなされる党所属議員5人を満たすために、12人の国会議員に白羽の矢を立て、まず、北方領土をめぐる戦争発言で日本維新の会を除名された、丸山穂高代議士を入党させました。また、安倍総理と近い渡辺喜美参院議員と統一会派を組むことになって、実はN国が改憲勢力だということが明確になりました」

 NHKは、担当記者がユーチューバーである立花代表から逆取材を受けるに違いなく、だれを担当にするか喧々囂々だそうだが、別の角度からこんな危惧も。

「ワンイシューで選挙に勝ったN国ですが、この傾向が強まると、反朝日新聞を標榜する政党とか、犬の殺処分廃止だけを訴える政党とか、様々なワンイシューを唱える政党が乱立することにもなりかねません。そうなると、様々な問題について国会で合意形成するのも困難になります」(同)

 そうなれば、ひいては政党政治の否定にさえつながりかねない。今回の参院選で生まれた新しい芽は、所詮は衆愚の選択のたまものであるということか。

 評論家の大宅映子さんがいう。

「今回は政権を選ぶ選挙ではなく、責任を伴わないので、消費税をやめましょう、でも、社会保障は十分やります、という連立方程式としては成り立たないこともなんでも言えました。いまの若い人たちは単純だから、“そうだ、その通りだ”ってなるのでしょうが、そんなに世の中、単純じゃないと老婆心として思いますよ。私は、わかりやすすぎるのが逆に心配です。政治ってそんなに簡単な話ではありません。複雑な人間社会を理解したうえで、こちらを立てればあちらが立たないなかで考えた挙句、これは捨てなきゃいけないという苦渋の決断をし、これを選んでいこうというものをみなさんに提供する。それが政治でしょう」

 聞こえのいい言葉になびいているうちに、小さな芽は台風の目に育っていたらしい。それが、終いに本物の台風になってしまったら、もはや衆愚などと笑ってはいられない……。

特集「衆院選に100人擁立をぶち上げた! 『山本太郎』を台風に育てる慄然『衆愚の選択』」より




























http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/324.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 5輪 不安=非公開 安心演技政府&TV 
5輪 不安=非公開 安心演技政府&TV
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51973864.html
2019年08月10日 自民党的政治のパンツを剥ぐ


昨日は 焼ける太陽で ステーキレベルだった
半熟卵の上をいく ドウロ上は40度を超えた 38度を超えた
レールが曲がる

熱中症で死者がでる
浅草周辺 雷門近くの外人観光客は 怒り泣きしながら 死の行軍のようだった 

***

来年は さらにひどくなる
を前提にしなければ 正道ではない

東京5輪だけなら 誰も日本にこない
家庭内TV機能が120%その役割を果たし快適環境の中だから

日本をウロウロしたくて が間に挟まるから 高くても来る
来てほしいから 政府&TV・新聞・ネットは

日本は不思議快適の国です いらっしゃい の枠内報道となるが
現実は 天国と地獄(三船敏郎)の違いだ

***

苦悩のJOC 審議するデータ現状分析は 真逆の
天国ではない灼熱地獄のオリンピックが予想なのだから





























http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/325.html

記事 [政治・選挙・NHK264] (インタビュー)大元帥たる昭和天皇 歴史学者・吉田裕さん(朝日新聞)
朝日新聞デジタル 2019年8月7日05時00分

https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190807000136_commL.jpg
「これほど多くの人に読まれるとは予想外でした。兵士の虫歯や水虫の話には反響が多かった」=山本和生撮影

https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190807000139_commL.jpg
吉田裕さん

 アジア・太平洋戦争の戦場の実態を克明に描き、20万部のベストセラーになった「日本軍兵士」。その著者で、近現代の天皇制研究でも知られる吉田裕さんは「天皇の軍隊」の実像を読み解く数少ない研究者だ。大元帥たる昭和天皇は、あの戦争とどう関わり、どこまで兵士の窮状を知っていたのか。沖縄戦や特攻をどう考えていたのか。

 ――「日本軍兵士」には、食糧不足や劣悪な装備など、日本軍の過酷な実態が書かれています。

 「軍隊の問題を自身に置き換えて考えられるように、『心と身体』に重きを置きました。体重の半分の装具を背負い、飢えや病気、心の病に苦しむ兵隊の姿から、戦争の現実を知ってほしかった」

 ――そうした戦場の現実を昭和天皇は知っていたのでしょうか。

 「かなり把握していたと思います。1943年9月には侍従武官長に、将兵を飢餓に陥らせるのは耐えがたい、『補給につき遺憾なからしむる如く命ずべし』と言っています。ただ、最後まで日本軍の戦力を過信していたので、実情よりは楽観的だったとはいえるかもしれません」

 ――実際の戦況をどの程度把握していたのですか。

 「どこでどの軍艦が沈んだかなど、日本軍が受けた被害については、ほぼ確実に把握していました。ただ、石油の備蓄量などは数字を改ざんして上奏されていたとも言われ、100%正確に知っていたかは疑問も残ります」

 「一方で、敵に与えた損害は、誇大に報告されがちでした。台湾沖航空戦などが典型ですが、パイロットからの報告を精査せずに積み上げていったので、11隻もの航空母艦を沈めたことになっていました。実態とかけ離れた戦果が天皇のもとに情報として集められ、敵も苦しいはずだという楽観が生まれてしまいました」

 ――「まだ戦える」と思ってしまったわけですか。

 「45年2月に元首相の近衛文麿が戦争の終結を上奏したときに、天皇は『もう一度戦果を挙げてからでないとむずかしい』と答えています。その時点でも、まだ戦果を挙げられると信じていたんですね。米軍に打撃を与えて、できるだけ有利な条件で講和に持ち込むという『一撃講和論』をずっと支持していました。そのために戦争終結がずるずると遅れてしまった面はあると思います」

 「沖縄戦でも、当初は、特攻作戦がうまくいっていると誤認していたようです。天皇が戦争をあきらめるのは45年5月ごろです。ドイツの降伏と、沖縄がもう持ちこたえられないとわかって、ようやく終戦を決意したのです」

    ■     ■

 ――沖縄戦に、どの程度具体的に関わっていたのでしょうか。

 「沖縄戦では、陸軍と海軍では当初の作戦方針に違いがありました。海軍は沖縄で最後の決戦をしようとしたのですが、陸軍は本土決戦を主張し、沖縄はその『捨て石』と見なしていました。持久戦にして米軍に損失を強い、本土決戦に備えようとしたのです」

 「天皇は海軍を支持しました。陸軍は持久戦に備え陣地に立てこもる戦略をとろうとしましたが、天皇は出撃して決戦するように促しました。沖縄戦の場合は、天皇は海軍の側に立って、作戦に介入していたといえます」

 ――天皇が作戦方針の決定にも関わっていたわけですか。

 「歴史学者の山田朗さんが、どの作戦の際に天皇がどんな発言をして、どう影響を及ぼしたかを詳しく研究していますが、かなり主体的に関わっています。天皇が発する最高の統帥命令を、陸軍は『大陸命』、海軍は『大海令』といいますが、戦後の占領期、大陸命や大海令の存在は占領軍に秘匿されました。隠さなければいけなかったという事実が、天皇が作戦に関与していたことを証明しています」

 ――戦争末期の特攻作戦についてはどうだったのでしょうか。

 「陸軍の場合、正式な特攻部隊はつくられませんでした。部隊編成は天皇の大権ですが、特攻のような『非常の戦法』を天皇が裁可すると『徳が汚れる』という判断が陸軍にはあったんです。だから既存の部隊に、必要な機材と人員を増加配備して出撃させました」

 「一方、海軍の場合は特攻専門部隊が編成されました。『回天』や『桜花』の部隊がそうです。編成を裁可している以上、特攻が天皇の意思に背いて行われたとは言えません。45年1月には本土決戦用の陸海軍共同の作戦計画を裁可していますが、その中に特攻が含まれています。作戦としても特攻を認めているわけです」

    ■     ■

 ――参謀本部や軍令部の幕僚たちは、天皇の意思に全面的に従っていたのでしょうか。

 「基本的には、参謀本部や軍令部がつくった作戦計画の大綱を天皇が見て、承認するという形でしたが、作戦に問題があると天皇が考えた場合には、意思を表示しています。天皇の積極的な意思表示があった場合には、幕僚たちも作戦を変えざるをえませんでした」

 「ガダルカナル島の戦闘が激化していた時期に、陸軍の航空部隊を増援に出すよう海軍が強く要望しました。陸軍の飛行機は洋上飛行には不向きなので、陸軍側は抵抗します。しかし天皇は、繰り返し航空部隊を出すように言い、陸軍も結局は従っています」

 ――明治天皇や大正天皇と比較すると、昭和天皇は特に統帥に関与していたとは言えるのですか。

 「大正天皇は若いときから病気がちで、大きな戦争もなかったので、統帥権の発動者として行動することはほとんどありませんでした。明治天皇は、様々なかたちで戦争や作戦に関わりましたが、伊藤博文を始め、幕末の動乱をくぐり抜けてきた元勲たちが天皇を支えていました。彼らは作戦に介入して、戦争指導をするだけの力を持っていたんです。昭和期になると、伊藤のような人はいなくなった。天皇が文字通り軍を統帥することになり、制度の欠陥が露呈してしまいました」

 ――天皇と軍隊をめぐる制度の欠陥とは何だったのでしょう。

 「明治憲法体制では、あらゆる国家機関が天皇に直属していました。国務大臣も個別に天皇を補佐するシステムで、総理大臣も他の大臣と横並びの存在でしかありませんでした。内閣の外側に統帥部があり、それと並列して軍司令官や連合艦隊司令長官がいる状態です。普通の国なら参謀総長の下に軍司令官が置かれるのですが、明治憲法体制での参謀総長や軍令部総長は、基本的には天皇の命令を伝えるだけの存在で、自分では命令できません」

 「昭和天皇は、国務については輔弼の大臣を重んじるが、統帥については自分が最高責任者だと考えていたという証言があります。すべてを天皇に上げて、裁可を得なくてはならず、戦況の急な変化に対応できない。総力戦の時代には通用しないシステムでした」

    ■     ■

 ――天皇の役割も含めて、旧日本軍がどんな組織で、どう動いていたのかは、あまり知られてこなかったように思います。

 「日本の近現代史研究では、長い間、軍事史が空白でした。戦後の近現代歴史学を最初に担った世代は、ほとんどが軍隊経験があり、戦争や軍隊にはもう関わりたくないという気持ちがあったと思います」

 「日本の伝統的な歴史学の考え方では、50年経たないものは研究対象にならないとされていました。当事者がまだ生きているから利害関係があり、客観的に見ることができないからという理由です。もうひとつ大きいのは、情報公開が遅れていたことです。僕が卒業論文を書いたのは77年ですが、当時、旧防衛庁の防衛研修所戦史室には、所蔵資料の目録さえなかった。存在そのものが伏せられていた資料も多かったんです」

 ――遅れた間に、当事者はどんどん死んでいきますから、研究自体も難しくなりますね。

 「あの戦争について、外交史、政治史、経済史などの研究はかなり進みましたが、最後の空白地帯が戦史です。軍隊や戦場そのものを歴史分析の対象にする。それが『日本軍兵士』で一番書きたかったことなんです。天皇と戦争のかかわりもその一部です」

 ――「日本軍兵士」があれだけ読まれたのはなぜでしょう。

 「読者の感想を見ると、ブラック企業など、いまの問題に引きつけて読んでいる人も多いようです。バブル時代のCMで『24時間戦えますか』というのがありましたけれど、疲労の激しいパイロットに覚醒剤を打って出撃させる発想と、基本的には変わってないですよね」

 ――戦史の空白を埋めていく上で、重要なことは何でしょうか。

 「非売品や私家版で出された部隊史、兵士の回想録や日記の復刻などの資料の散逸が一番心配ですね。私家版だと納本義務がないので、国会図書館にないものも多い。活字になっていない日記やメモなども多く残されているはずなのですが、本人が亡くなると処分されてしまいます。戦争体験の記録を国が収集して、保存する仕組みをつくるべきだと思います」(聞き手 シニアエディター・尾沢智史)

     *

 よしだゆたか 1954年生まれ。専門は日本近現代史。一橋大学特任教授。著書に「昭和天皇の終戦史」など。6月から東京大空襲・戦災資料センター館長。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14130352.html?rm=150
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/326.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 喧嘩早い人物が米国大統領で世界は大迷惑だ。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/08/blog-post_48.html
8月 10, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<トランプ米大統領は8日、ツイッターで、米イラン間の緊張緩和を目指すフランスのマクロン大統領らの取り組みについて、イランに「曖昧なシグナル」を送っていると指摘し、名指しで批判した。その上で「誰も米国を代弁してイランと対話することはできない」と強調。今月下旬にフランスで開かれる先進7カ国(G7)首脳会議を前に、主宰するマクロン氏とのぎくしゃくした関係が浮き彫りになった格好だ。

 トランプ氏は「イランは財政的に深刻な状況にあり、米国との対話を本気で望んでいる」とツイート。経済制裁による圧力強化でイランに核開発制限の厳格化やミサイル開発中止などの譲歩を迫る方針だ。このため、米国が離脱した核合意の維持を目指してイランに融和的な姿勢を見せるフランスなど欧州諸国へのいら立ちを募らせている>(以上「時事通信」より引用)


 米国民はいつまで厄介な大統領を戴くつもりなのだろうか。トランプ氏のことだ。勝手に対イ核合意を破棄して、紛争の火種に点火しておいて、フランスのマクロン大統領が米イ関係改善に乗り出すと「余計なことをするな」と腹を立てる。

 そのくせ「有志連合」に軍を派遣せよ、とホルムズ海峡の安全航行を盾に関係各国に呼び掛けている。もちろんペルシャ湾やホルムズ海峡で戦争が始まるとは考えていないが、艦船を派遣するとなると、それ相応の費用が掛かる。

 そもそも中東の火種に火を付けようとしたのは米国だ。イランは国内に過激派を抱えて、宗教指導者たちの態勢も万全ではない。ここを好機とばかりに過激派が主導権を採るためにトランプ氏が点けた火を大きくしようとしてタンカーにテロ攻撃を仕掛けたり、あるいはイラン過激派と見せかけたイランと対立している勢力がタンカーを拿捕したりすることは十分に予測される。実際にそうした事件が起きている。

 だから六ヶ国は対イ核合意を締結して、イランの核兵器開発に一定の歯止めをかけて来た。それを一方的にトランプ氏が破棄した。迷惑千万な御仁だというしかない。

 それが米国の軍産共同体の要請であろうと、なかろうと「有志連合」を呼び掛けてイラク攻撃の再現を狙っているのだろうか。火種が本格的に燃え上がれば大量の兵器や弾薬が消費され、軍産共同体は大儲けできる。しかし派遣される各国軍も無傷では済まない。いい加減、戦争ごっこは止めたらどうだろうか。

 好戦国・米国にトランプ氏のような喧嘩早い人物が大統領になっていては世界の大迷惑だ。もっと思慮深い、世界平和の実現を真摯に希求する人物が米国大統領になるべきだ。



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/327.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 広島、長崎は、人類史上初の原爆投下被災地であるので、率先して「核兵器禁止条約に署名、批准」してしかるべきなのに、安倍晋三首相は、なぜ拒むのであろうか(板垣 英憲)
https://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/5e1e6a94fd63019ed46a4d00e726caca
2019年08月10日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」

◆〔特別情報1〕
 米軍が、大東亜戦争末期の1945年8月9日午前11時2分、長崎市に原子爆弾投下して長崎市の人口24万人(推定)のうち約7万4千人が死亡し、建物は約36%が全焼または全半壊してから74年になる。人類史上実戦で使用された最後の核兵器である。田上(たうえ)富久市長は、長崎市の平和公園で開催された長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で核軍縮と逆行する国際情勢に危機感を示し、日本政府に2017年に国連で採択された「核兵器禁止条約への署名、批准」を迫った。しかし、平和祈念式典に参列していた安倍晋三首相は、昨年同様、この問題に一言も触れず仕舞いだったため、被爆者や遺族、参列者は、失望した。これは、広島市の松井一実市長が6日、広島広島市中区の平和記念公園で開かれ平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式で、核兵器禁止条約に言及し、政府に対して「核なき世界」へ主導的な役割を果たすよう求めたにもかかわらず、一言も触れなかったため、参列者の怒りを招いていた。広島、長崎は、人類史上初の原爆投下被災地であるので、率先して「核兵器禁止条約に署名、批准」してしかるべきなのに、安倍晋三首相は、なぜ拒むのであろうか。およそ理解し難い所業である。これでは、「核なき世界」実現を主導する国際的指導者にはなり得ない。



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/328.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 小泉進次郎の正体を報道せよ − 結婚報道は新次郎政権への開門 −(ちきゅう座)
2019年 8月 10日
<半澤健市(はんざわけんいち):元金融機関勤務>

 小泉進次郎自民党衆院議員が、フリーアナウンサー滝川クリステルとの結婚を安倍首相と菅官房長官に報告し、その後の記者会見でそのことを発表した。滝川は懐妊しているという。この発表前後の進次郎報道で私の目にとまったものが二つある。

《山本太郎と藤井聡は小泉進次郎を批判》
 一つは、れいわ新選組山本太郎の進次郎観である。BS−TBSの「報道1930」(2019年8月5日)で司会の松原耕二は、ゲストの山本太郎に対して「小泉進次郎と組んだらどうか」と質問をした。野党共闘を誰と組むかという質問の最後に聞いた。面白いところを衝いたつもりらしい。山本太郎はすかさず、「どうなんですかね?(小泉進次郎は)CSISと深いつながりがあるんではないですかね?」と返答した。そして、8月8日朝のニュースで、山本太郎は進次郎の首相官邸での結婚発表を「政治的利用を感じる」とコメントした。

二つは、藤井聡の厳しい進次郎批判である。京都大学大学院教授の藤井聡は、文化放送の報道番組(8月8日朝)で、政治家小泉進次郎を全否定する発言をした。藤井は、2012年から18年まで安倍内閣官房参与だった。政治家としての進次郎をよく知っている。そして新次郎は新自由主義の信奉者であり、農協解体などの「構造改革」を進めて日本農業を破壊していると言った。「バカ」であると呼んで藤井は政治家小泉を酷評した。

《太郎と進次郎の政権獲得闘争へ》
 自民党は遂に切り札小泉進次郎を担ぎ出した。これは私の個人的な見立てである。
その背景には、安倍政治の八方塞がりがあり、れいわ新選組の躍進がある。ポピュリズム政治の時勢にあって自民党は、連立公明党や自党の石破茂、岸田文雄では勝てないと思ったのである。野党も山本太郎を軸にした共同戦線を張らなければ、進次郎ブームに圧倒されるだろう。

小泉進次郎とは何者なのか。管見の限り、政治ジャーナリストが小泉進次郎の政治理念、イデオロギー、政策とその実績を精査し報道したものを見たことがない。私が見るのは、は女性フアンに囲まれてキヤッチコピーを発しているテレビ画面の小泉進次郎である。

《誰も小泉進次郎の顔しか知らない》
 小泉進次郎は自らの公式サイトで学歴・職歴を次のように書いている。
・1988年 4月 関東学院六浦小学校入学、 以来中学・高校・大学と関東学院で過ごす
・2004年 3月 関東学院大学経済学部卒業
・2006年 5月 米国コロンビア大学大学院で政治学部修士号取得
・2006年 6月 米国「戦略国際問題研究所」(CSIS)研究員に
・2007年 9月 衆議院議員小泉純一郎秘書
・2008年 10月 自由民主党神奈川県第11選挙区支部長
・2009年 8月 衆議院議員
・2011年 10月 自民党青年局長
・2013年 9月 内閣府大臣政務官・復興大臣政務官
・2015年 10月 自民党農林部会長
・2017年 8月 自民党筆頭副幹事長
・2018年 10月 自民党厚生労働部会長

ウィキペディアによれば、小泉進次郎はコロンビア大学ではジェラルド・カーティスに学び、シンクタンクCSISではマイケル・グリーンの下で研究をした。いずれも「ジャパン・ハンドラー」の代表的な人物である。ジヤパン・ハンドラーとは、日本の対米隷従システムの舵をとる米国側の日本専門家である。

《核心が見えにくい小泉進次郎の発言》
 小泉のイデオロギーや実績を追跡したメディアは少ない。ネット配信「朝日RONZA」には、小泉インタビューがいくつか載っている。高齢化時代、人生100年時代の社会保障に関する発言が多い。現在の自民党厚生労働部会長という立場から当然である。
給付の削減か積み立ての増加か、という二者択一の問題設定に批判的であり、一見柔軟性に富む発言に見える。しかし選択肢の増加=生き方の選択肢への問題転化にもつながる。「企業の論理」を貫徹するために「生き方の選択肢」が増えるワナを警戒しなければならない。また進次郎の発言には、民主主義や平和外交の言葉が出てこない。出てくる「日米同盟の強化」や「国際社会への貢献」という言葉の現実は、自衛隊の海外派兵や米軍産体制に奉仕する政策に帰結しつつある。これが安倍長期政権の「成果」である。私は、小泉の新自由主義は巧妙に隠されているという印象をもつ。

小泉は2019年5月3日にCSISで講演をした。その全文と概要は小泉進次郎公式サイトからアクセス可能である。読者はそれを読んで拙稿の当否を判断して欲しい。今回は引用を控えたが、ジャパン・ハンドラーからの連想で小泉進次郎が日米支配層の情宣代理人であるとみるサイトが多い。

《徹底的に小泉進次郎の正体を報道せよ》
 日本の政治ジャーナリズムに、小泉進次郎のコロンビア大学院修士論文やCSISでの研究論文を、日本で報道されていない発言を、徹底的に分析し報道してもらいたい。そして本人にその意図と本音を聞いてもらいたい。そのうえで自分の頭で考えた忖度なしの小泉進次郎論を展開してもらいたい。政治報道は芸人報道より重要である。国民の命につながるからである。(2019/08/08)


初出:「リベラル21」より許可を得て転載http://lib21.blog96.fc2.com/

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion8887:190810〕

http://chikyuza.net/archives/96045
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/329.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 森友の不起訴不当を受けての再捜査で、佐川などの不起訴が決定。検察は起訴する気なし?(日本がアブナイ!)
https://mewrun7.exblog.jp/28511380/
2019年 08月 10日

https://mewrun7.exblog.jp/28510078/
『森友の自殺職員が労災認定に〜安倍夫妻らの不都合を消すため、300箇所も文書を改ざん』の続報を・・・。

森友問題で文書改ざんのハードワークを強いられて自殺した財務省近畿局の職員が、「公務災害」(一般にいう「労災」)に認定されたという記事をアップ。

 その記事の中で、mewはちらっと『佐川理財局長をはじめ、財務省の官僚、職員はみんな不起訴のままだし。<佐川氏に対しては検察審査会が「不起訴不当」の議決を出したんだけね〜。>』と書いたのであるが・・・。

 何だか上のニュースが出るのを待っていたかのように、9日、大阪地検は、検察審査会が不起訴は不当だとした佐川元財務省理財局長ら10人を、再び不起訴としたことがわかった。(@@)

<いや〜、本当にたまたまだったと思うんですけどね〜。(・・)onigoe fu〜ni まさか「自殺した職員は労災認定されて補償が給付される」ことを先に報道しておけば、不起訴処分が発表しやすくなるとか・・・。そんなことは考えていないですよね〜。(-"-)>

* * * * * 

 森友学園の土地の不適正売買、文書改ざんの問題では、市民団体は大阪地検特捜部に財務省(近畿財務局含む)の官僚や職員ら38人の刑事告発を行なった。

 しかし、大阪地検特捜部が全員に不起訴処分を出したため、市民団体が検察審査会に審査の申し立てを行なうことに。そして、今年3月、佐川元理財局長氏を含め10人に関して、検察審査会で「不起訴不当」の議決がなされたのである(++)
 
 「不起訴不当」が出た場合、検察は再捜査をして、起訴するか不起訴にするか決めることになる。

 そこで、市民団体は、先月、最高検に対して「厳正な再捜査を」求める要望書を出したばかりだった。(・・)

『東京の最高検を訪れた醍醐(だいご)聡・東大名誉教授らのグループは、取引にかかわった近畿財務局職員を起訴するよう要望。大阪地検による不起訴処分を「政権へのおもねりによる処分との疑惑を招いた」と主張し、厳正な捜査をするよう指導して欲しいと求めた。会見した醍醐氏は「捜査が尽くされていれば起訴されるべきものだ。検察には、公開の法廷で真相を解明する機会を設ける責務がある」と述べた。

 また、「森友学園問題を考える会」(大阪府豊中市)のメンバーは郵送で要望書を提出。「最高検が政権の顔色をうかがい圧力をかけたのではないか」などと指摘した。この日訪れた大阪地検に対しても要望書の写しを渡した。メンバーの一人で、問題を追及してきた木村真・大阪府豊中市議は「圧力がないのであれば、きちっと再捜査して起訴して欲しい」と話した。(朝日新聞19年7月17日)』

* * * * * 

 しかし、大阪地検特捜部は、結局、佐川元理財局長10人に関して、不起訴処分にしたという。(-"-)

 刑事告発した市議は「政治的判断が働いたとしか思えない」と批判。

 また、市民団体の共同代表の阪口弁護士も、「言い分が食い違う段階で、どうして強制捜査をしなかったのか。強制捜査なしに真相解明などできない。最初から結論ありきだったのではないかと疑問を感じる」と。

 さらに、「国民の代表でもある審査会の議決を尊重しない検察庁は存在していてもしかたない」とまで言っていた。(**)

 まあ、法律的に見て犯罪を認定、立証するのに難しい部分が色々あるとは思うけど。ただ、やっぱ、mewも、検察は、とりあえずオモテ向き捜査したものの、起訴する気はほとんどなかったのではないかと思ってしまうかも〜。(@@)

 NHKが思いのほか、詳しい記事を出していたので、ちょっと長いけど全文をアップする。(・・)
 
『森友問題 財務省職員ら全員を再び不起訴 検察の捜査終結

森友学園をめぐる一連の問題で、大阪地検特捜部は、財務省の職員らの不起訴は不当だとする検察審査会の議決を受けて再捜査を行いましたが、9日、改めて全員を不起訴としました。これにより、公文書の改ざんや国有地の売却問題は、誰も刑事責任を問われることなく、捜査が終結することになりました。

森友学園をめぐる財務省の決裁文書の改ざんや交渉記録の廃棄、国有地の値引き売却の問題で、大阪地検特捜部は去年5月、刑事告発されていた財務省の職員ら全員を不起訴にしました。

これに対し検察審査会はことし3月、佐川宣寿元理財局長ら10人について、不起訴は納得できないとする「不起訴不当」の議決をしました。

議決は公文書の改ざんに関して「社会常識を逸脱する行為で、原本の内容も変わっていて変造と言える」などとし、公文書変造罪や公用文書毀棄罪が成立すると指摘しました。
また国有地の売却に関して、ごみの撤去費用の妥当性や政治家らの働きかけの有無について捜査が尽くされていないと指摘しました。

これを受けて特捜部は再捜査を行いましたが、9日、議決の指摘を踏まえても刑事責任を問うのは困難だと結論づけ、佐川元局長ら全員を再び不起訴にしました。

その理由として特捜部は、公文書の改ざんについて「文書の証明力が変わったとは言えず、変造とは言えない」などとし、国有地の値引きについては「ごみの撤去費用の積算が不適正と認定するのは困難だった」としています。

また政治家らの働きかけの有無について、「検察審査会の指摘を踏まえて必要かつ十分な捜査をした」としていますが、どのような捜査をしたのか具体的な説明は一切しませんでした。

この処分に対して検察審査会の2回目の審査は行われません。

2年前の2月に発覚し、国会でも与野党の激しい議論が行われた、森友学園をめぐる一連の問題は、誰も刑事責任を問われることなく、検察の捜査がすべて終結することになりました。

森友問題の経緯・検察捜査と検察審査会

森友学園をめぐる問題は、おととし2月に発覚しました。小学校の用地として学園に売却された大阪豊中市の国有地が、地中のごみの撤去費用などとして8億円余り値引きされていました。

小学校の名誉校長が安倍総理大臣の妻の昭恵氏だったことから、政治が関与した不当な値引きではないかと、国会で激しい議論になりました。

安倍総理大臣が国会で「私や妻が関係していれば、総理大臣も国会議員も辞める」と言い切ったことで、野党が追及を強めていきました。

学園の籠池前理事長は国会の証人喚問で、値引きについて「『神風が吹いたかな』と思った。何らかの見えない力が動いたのではないかと。政治的な関与があったのだろう」と発言しました。

この頃、値引きをめぐり財務省や近畿財務局の職員らが刑事告発され、大阪地検特捜部が捜査を始めました。さらに去年3月、財務省が学園との交渉記録を廃棄したり、決裁文書を改ざんしたりしていた事実が判明しました。交渉の経緯や政治家などの名前が削除されていたのです。

特捜部は改ざんの経緯についても捜査を進めました。

捜査は1年以上続きましたが、この間、財務省や近畿財務局の捜索は行いませんでした。そして去年5月、刑事責任を問うのは難しいと判断し、告発された38人全員を不起訴としました。

国有地の値引きが適正だったかや、改ざんが何のため誰の指示で行われたのか、捜査で解明した内容は明らかにしませんでした。(下につづく)

特捜部の不起訴処分に対し、弁護士グループや市民団体などから、納得できないとして、検察審査会への申し立てが相次ぎました。

ことし3月、およそ9か月の審査を経て、一般の市民で構成される検察審査会が出したのは、不起訴は納得できないという「不起訴不当」の議決でした。

改ざんについて、佐川氏ら財務省の職員6人には公用文書毀棄罪が成立すると指摘。国有地の値引きについても捜査が尽くされていないと指摘しました。

ただ、「不起訴不当」は「起訴相当」の議決と異なり、強制起訴にはつながりません。

このため、特捜部が審査会の議決を踏まえて再捜査を行ったうえで、どのような判断を示すのかが注目されていました。

☆大阪地検特捜部長「起訴に足りる証拠収集できず」

大阪地検特捜部の小橋常和部長は「検察審査会の指摘を踏まえ、必要かつ十分な捜査をしたが、いずれについても起訴するに足りる証拠を収集することができなかった」としています。

☆ 告発の市議「政治的判断が働いたとしか思えない」

森友学園に対して国が国有地を不当な安値で売却したとして、背任の疑いで告発していた、豊中市議会の木村真議員は、検察が改めて近畿財務局の職員らを不起訴としたことについて、「刑事責任を問えなくて非常に残念だ。政治的な判断が働いたとしか思えない。また、証拠が表に出なくなって闇に葬られるのは残念でならない」と話しています。

国有地を不当な安値で売却したとして近畿財務局の職員らを背任の疑いで告発していた、市民団体の代表の醍醐聰東京大学名誉教授は、「検察審査会の指摘について、再捜査でどのように解明したのか、説明もないままに再度の不起訴で幕引きを図ることは、到底容認できない」としたうえで、「今回の不起訴処分に厳重に抗議するとともに、これからも事件の真相を追及する」というコメントを出しました。

☆告発した弁護士ら「検察は存在意義なし」

森友学園に国有地を不当な安値で売却したとして近畿財務局の職員らを背任の疑いで告発し、決裁文書の改ざんや交渉記録の廃棄で佐川氏らを告発していた弁護士らのグループが会見を開きました。

グループの共同代表の阪口徳雄弁護士は、「公文書の変造罪や毀棄罪では、現場の職員らは『上からの指示だ』と主張した一方で、佐川氏は『指持していない』と主張していた。言い分が食い違う段階で、どうして強制捜査をしなかったのか。強制捜査なしに真相解明などできない。最初から結論ありきだったのではないかと疑問を感じる」などと述べました。

そのうえで、「特捜部には検察審査会の議決を真摯(しんし)に受け止めて再捜査するよう求めてきたが、残念ながら再び不起訴になり、極めて遺憾である。国民の代表でもある審査会の議決を尊重しない検察庁は存在していてもしかたなく、解体すべきだと思う」と話しました。(NHK19年8月9日)』

 この森友問題に関しては、学校の理事長などだった籠池夫妻が、真相解明に協力的だし。黒塗りの関係文書を違法とした裁判判決も出ているし。新たに証拠になりそうな工事現場の写真や資料がも出ているとのこと。 

 ここで追及をやめたら、安倍首相らの思うツボゆえ、国会でまだ追及を続けて欲しいのだけど。そのためにも、国民の関心アップ&後押しを願っているmewなのである。(@@)

  THANKS



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/330.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 「でき婚」ごまかすための“できレース”/政界地獄耳(日刊スポーツ)
「でき婚」ごまかすための“できレース”/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201908100000107.html
2019年8月10日8時50分 日刊スポーツ


★歴史改ざんや修正主義者が政治家になることの厄介さは、昨今のあいちトリエンナーレの展示中止を巡り妙な言いがかりをつける知事や市長らがいることで改めて思い知らされたが、その政治志向を良しとする有権者はその片りんを絶えず見せていたにもかかわらず、支持していると思われても仕方があるまい。一方、さまざまな、我が国にとって議論がありそう、またはあるべきテーマに対して記者たちが問うても「全く問題ない」と問題点があることすら認めない政府の考えに慣らされてはいけない。少し考えれば我が国の言論界は相当憂慮すべき時期に来ているといえる。

★自民党では若きプリンスが妊娠・結婚を首相官邸で発表するという荒業に出た。首相・安倍晋三の父、晋太郎は幹事長、外相を歴任、あと1歩のところで病に倒れたが、最後まで政界ではプリンスメロンと言われた。派閥の清和会が当時の赤坂プリンスホテルにあったことと、2世議員の坊ちゃん政治家だったことから、党内からも政治記者からも親しみと厳しさの相混じった呼び名だった。無論当人は忸怩(じくじ)たるものがあったろうが、世の評判は晋太郎クラスでもその程度だった。

★自民党女性議員は言う。「でき婚をごまかすために官邸に行き、連動させて月刊誌に対談を載せる官邸挙げての“できレース”と感じた人は多いだろう。選挙の弁士として呼びにくくなったことは否めない」と手厳しい。ところがメディアはここぞとばかりロイヤルファミリー張りの扱いで連日大騒ぎだ。原爆の日よりも、何よりも大切なニュースのようで、自ら言論の危機を作っているとしか思えぬさまに心配になる。真夏の世の夢か。(K)※敬称略


















http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/331.html

記事 [政治・選挙・NHK264] れいわ山本代表 都知事選「選択肢として排除せず」の真意(日刊ゲンダイ)
 


れいわ山本代表 都知事選「選択肢として排除せず」の真意
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260091
2019/08/10 日刊ゲンダイ


落ち目の現職は戦々恐々(C)日刊ゲンダイ

「選択肢として排除しない」――。れいわ新選組の山本太郎代表が7日の記者会見で、来年夏までに予定される東京都知事選への出馬に含みを持たせた。続けて「その方が面白いじゃないですか」「メディアに呼んでいただくタイミングも増えると思う」と語り、どこまで都知事選に本気かは分からないが、再選を目指す小池都知事は戦々恐々だろう。

 3年前の都知事選で291万票を集めて当選したが、2017年の衆院選での「排除」発言以来、人気はガタ落ち。その際、小池氏が率いた希望の党が東京の比例代表で得たのは103万票だ。さらに自民が、丸川珠代元五輪相ら有力候補を立てれば、とても前回の票は望めない。

 そこに勢いに乗る山本氏が襲い掛かってくる可能性があるのだ。

 れいわは7月の参院選比例区で228万票を獲得。うち約2割にあたる45万超を東京だけで集めた。その上、山本氏が野党統一の都知事候補になれば、さらなる票の上積みも期待できる。参院比例区で立憲、国民、共産、社民は東京だけで計205万票を得た。れいわ票を足せば250万票を超え、山本氏は十分、当選圏内に躍り出る。

■狙いは不気味さ維持

 とはいえ、山本氏は「次期衆院選に100人擁立」「総理を目指す」と大風呂敷を広げた手前、都知事選に“浮気”すれば民意が離れるリスクが伴う。「選択肢として排除しない」発言の真意は何か。れいわを取材し続けるフリーランスライターの畠山理仁氏はこう指摘する。

「サービストークの面もあったでしょうが、要は共闘に向け野党には自分を上手に使って欲しいというアピールだと思います。自身の『駒』としての価値を落とさないためには『どこでもやれる』といろんなオプションを見せつけ、『何をやってくるか分からない』との不気味さを保ちたい。都知事選に出ることが、野党共闘や自分が総理になるためにプラスになるなら、持ち駒のひとつとして手元に置いておこうという感覚だと思います」

 五輪開催都市の「顔」は山本氏になるのか。“祭典”の前にその答えは出る。




























http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/332.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 国民・社保 結成前向き 脱・孤立 立民提案の統一会派 政策巡り波乱含み(東京新聞)
2019年8月10日 朝刊


 国民民主党は九日の総務会で、立憲民主党から求められた衆院会派への合流に関し、衆参両院で統一会派の結成を目指す方針を決めた。十日の両院議員総会で正式決定し、立民側に伝える。衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」も九日の総会で合流に向けた協議入りを確認した。野党再編につながる動きに否定的だった立民の枝野幸男代表が孤立路線を修正したことで、旧民進党勢力の再結集の可能性が生まれたが、実現には曲折が予想される。

 国民の小林正夫総務会長は総務会後の記者会見で「枝野氏が提案した、より強力な野党第一会派をつくり、政権交代へと向かいたいとの趣旨には賛同する」と語った。社保代表の野田佳彦元首相も総会後、記者団に「会派合流に向けたプロセスに入る」と明言した。

 衆院各会派の所属議員は立民七〇、国民三九、社保八で、三会派が合流すると計百十七議席になる。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/images/PK2019081002100081_size0.jpg

 七月の参院選で立民は、改選議席九に対し、十七議席と増やしたが、知名度のある複数の候補が落選。国民は改選議席八に対し、六議席にとどまった。静岡選挙区(改選数二)では両党候補が争い、遺恨も残る。

 枝野氏はこれまで「統一会派や一つの党になるのは野合だ」と訴え、会派や党の合流に消極的だった。しかし、参院選で立民の結果が思わしくなかった一方、新興勢力ながら比例二議席を獲得したれいわ新選組が注目を集めたことも影響し、戦略を見直した。

 ただ、立民、国民両党の間には、合流の方向性に溝がある。枝野氏が求めたのは立民の衆院会派への国民の合流だが、国民は衆参両院で対等な立場で新会派をつくるべきだとの立場。国民の玉木雄一郎代表は九日、記者団に「当然、衆参が一緒だ」と強調した。

 また、枝野氏は会派合流の条件に、立民の憲法観や原発政策への理解を求める。

 しかし、国民は九日の総務会で「協議し、合意形成していく」とし、立民の政策をそのまま受け入れることに否定的な方針を確認した。支援を受ける産業別労働組合の中に、原発政策などで立民と開きがある組織があることに配慮せざるを得ないためだ。社保の野田氏も政策の一致よりも「会派の構成、運営の方が重要なポイント」と指摘する。

 れいわの山本太郎代表は七日の会見で「合流の打診はないが、政権交代に向けて必要ではないか」と指摘したものの、「今すぐという話ではない」と静観する姿勢を示した。 (大野暢子)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/CK2019081002000155.html
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記事 [政治・選挙・NHK264] 安倍暴政全開<本澤二郎の「日本の風景」(3400)<国民民主党抱き込む改憲3分の2作戦>
https://ameblo.jp/honji-789/entry-12503785838.html
2019-08-10 07:34:22 honji-789のブログ

<国民民主党抱き込む改憲3分の2作戦>

 中国の学者の中には、参院選の結果、改憲派が3分の2議席確保に失敗したことで、安倍改憲はなくなったという小論が人民日報日本語版に出ていたが、実際は嘘情報に近い。あと数人で3分の2に届く。野党の国民民主党内に改憲利権政治屋がごろごろいる。2019年危機目前である。油断してはならない。国民が街頭に出て、平河町と信濃町に包囲デモを敢行しないと、阻止することは困難である。すでに問題の党首が、安倍に尻尾を撒いて接近している。自民党谷垣派の逢沢一郎スキャンダルは、そのための一環でもある。

<安倍犯罪隠しの森友・国有地事件の佐川元国税庁長官を不起訴>

 日本の警察・検察は信用できない。法律に従うという常識がわかっていない。国民に奉仕する組織ではない。恥ずべきことに、すべてが政府・官邸を守護するために、法律に違反して問題を処理する途上国レベルの検察と警察であると断罪したい。

 財務官僚の佐川は、森友事件の核心となった安倍の国有地タダ同然の払い下げを、公文書改ざんなどで処理、安倍犯罪を隠したことで刑事告発されたのだが、昨日の8月8日に不起訴となった。佐川は、安倍救済の論功で国税庁長官にもなることができた。

 安倍暴政の極め付きといえる。それでも、NHKなどの世論調査だと、国民の半数が支持していると報じて、国民の怒りを封じ込めている。この事件の背景は、森友学園の教育勅語教育と関係している。歴史を正当化する安倍暴政の代表的事件である。

<安倍御用記者強姦事件をチャラにした手口と同じ>

 安倍に貢献する人物は、犯罪に問われない。無法無天だ。その代表例がTBS山口強姦魔事件である。

 裁判所の逮捕令状を、警視庁の中村格刑事部長が握りつぶして、死刑に相当してもおかしくない強姦魔を不起訴にした。行政と司法の関係が露呈する大事件であったのだが、不思議と野党も言論も問題にしていない。学者文化人の大半が目をつむっている。

 この不条理な事件は、民事事件として世界の注目を集めているが、強姦魔に対して官房長官が生活の面倒を見ているという途方もない事実が、信じがたいことだが最近、法廷で判明した。

 日本に民主主義は存在しない。闇の国家である。特定秘密保護法とやらが、言論を委縮させている。のみならず、国民の怒りを反映させる野党がこれまたまっとうに対応していない。無能・無力化して力がない。参院選挙でも、そのことを有権者が認めた投票結果となった。

 一人まともな政党が、山本太郎の「れいわ新選組」である。

<広島・長崎ともに核禁条約にそっぽ=核武装への布石>

 8月6日は広島、8月9日に長崎に原爆が投下された忘れられない日であるが、事情を知る友人に教えられたことがある。「日本人は結果だけを問題にして、そのようになった原因に蓋をしている」という。

 もっともなことである。世の中のすべての事象は、因果の法則に従っている。

 日本が侵略戦争をしていなければ、日米開戦もなかった。原爆投下もなかったことになる。根っこを探ると明治維新にさかのぼる。

 天皇に命をささげることを良しとした国家神道・教育勅語・大日本帝国憲法に行き着くことになる。天皇の軍隊が、大陸で無数の殺戮を犯した背景と原因である。

 それでも天皇制を温存してしまった日本国民、その後に歴史に無反省の神社神道の日本会議と復活した財閥、いまその傀儡政権が安倍自公内閣ということになる。

 かくして、被爆国の安倍首相であるにもかかわらず、国連で採択された核兵器禁止条約にそっぽを向いている。広島と長崎で繰り返したシンゾウである。

 改憲後の日本を核武装化するという野心を、世界の国々は知り尽くしている。

<韓国叩きも侵略を正当化するための安倍・日本会議の野望>

 歴史は繰り返される。

 当たり前すぎる侵略を容認した村山談話と、従軍慰安婦の河野談話にいちゃもんをつけた安倍晋三の国会答弁に対して、36年間の植民地支配と南北に分裂した無念に人々と政府が、強くNOを突き付けたことから、現在の安倍の貿易報復が発動されたものである。

 歴史家は、この一点を重視するだろう。皇国史観を排除する、歴史を学んだ日本国民も、半島の人々の思いを共有するだろう。民意が反映される政府が、必ずや日本にも誕生するはずだが、そのためにも2019年危機を阻止せねばならない。

2019年8月10日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




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記事 [政治・選挙・NHK264] 「表現の不自由展・その後」と、暗い時代のかすかな光(マガジン9) 
こちら編集部
「表現の不自由展・その後」と、暗い時代のかすかな光

2019年8月7日
By マガジン9編集部


 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で開催されていた企画展「表現の不自由展・その後」が中止されたというニュースに、大きな衝撃を受けています。

 主催者側には、抗議のメールや電話がいくつも届いており、中には抗議というよりも脅迫、テロ予告とも取れるものもあったとのこと。さらに、河村たかし・名古屋市長が同企画展の展示の一つ、元「従軍慰安婦」の女性たちを象徴する「平和の少女像」を問題視し、大村秀章・愛知県知事に像の撤去を求める申し入れをするなど、政治家による言及も目立ちました(芸術監督を務める津田大介氏は、中止決定に対する政治家による発言の影響を否定してはいますが)。

 当たり前のことですが、政治権力による表現の自由への介入は、絶対にあってはならないことです。直接的に「やめろ」と指示するのでなくても、こうした状況での政治家の発言がどのような「効果」をもたらすかは、かつてのNHK「番組改変」事件、そして一時期流行語のようになった「忖度」という言葉からも明らかではないでしょうか。

 さらに、河村市長は、少女像を「日本国民の心を踏みにじるもの」だと批判しましたが、そうは考えない「日本国民」も大勢いるはず(中止決定の前には、SNSで「#あいちトリエンナーレを支持します」というタグが急速に広がりました)。市長の発言は、そうした自分と考えの違う人たちを「非国民」だと述べたに等しい。大村知事が河村市長の行動を「憲法違反の疑いがある」として強く批判したことに、少しだけほっとさせられました。

 そして、もう一つ強い危機感を覚えたのは、河村市長をはじめ、政治家やテレビのコメンテーターから「慰安婦」問題の存在自体を否定するような発言が相次いだことです。松井一郎・大阪市長に至っては、「(少女像は)事実とあまりに懸け離れている」「あの像は強制連行され、拉致監禁されて性奴隷として扱われた慰安婦を象徴するもので、それは全くのデマだと思っている」と発言したことが伝えられました。

 これも言うまでもないけれど、意に反して戦場で「慰安婦」とされ、過酷な扱いを受けた女性たちが(韓国だけではなく)大勢いたこと、そこに旧日本軍の関与があったことは、歴代の日本政府も公式見解として認めている史実です。それを「デマ」扱いするような発言を、自治体の首長が堂々と、記者の質問に答えてできてしまうような「空気」がある──。そう感じて、怖くなりました。

 ふと、ここしばらく、少しずつ読み進めている本のことを思い出しました。作家・森まゆみさんが2年前に上梓した『暗い時代の人々』(亜紀書房)。帝国議会での演説でファシズムや軍国主義を批判した斎藤隆夫、生物学者から社会運動に転じ、代議士となって治安維持法改悪に反対した「山宣」こと山本宣治、労働運動などに奔走し、治安維持法による女性逮捕者一号となった久津見房子……大正末期から昭和のはじめ、日本全体が軍国主義へと向かう「暗い時代」に、「精神の自由」を掲げ、戦争にひた走る流れに異議を申し立てた9人の人々を描いた評伝集です。

 徐々に重苦しさを増していく社会の空気に、それぞれのやり方で抗おうとする人たち。読みながら、その強さやしなやかさに驚くとともに、「こんな時代に、それでも声を上げ続けた人たちがいた」という事実に、力づけられる思いがしました。

 著者の森さんはまえがきで〈戦前の日本で九人の人々が点した「ちらほらゆれる、かすかな光」〉を描きたかった、と書いています。もしかしたら今の時代も、将来世代から見れば「暗い時代」だった、と評されるのかもしれない。だからこそ、どんなにかすかであっても、「光」を点すこと、異議を唱え続けることを、やめてはいけない。改めて、そう感じています。

(西村リユ)

https://maga9.jp/190807-7/
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記事 [政治・選挙・NHK264] 10年間議員実績ゼロの珍しい男が小泉進次郎! 
10年間議員実績ゼロの珍しい男が小泉進次郎!
https://85280384.at.webry.info/201908/article_43.html
2019年08月09日 半歩前へ

一つ目は「質問」。「法律案の審議の主な流れ」を見てもわかるように、国会では委員会や本会議で質問をすることができる。

二つ目は「議員立法」。法案の多くは政府(内閣)が提出するが、議員もできる。提出には衆院は20人以上、参院は10人以上の賛成が必要だ(予算関連法案の場合は衆院50人以上、参院20人以上)。

三つ目は「質問主意書」。なじみの薄い言葉だが、国政調査権の重要な手段だ。

 これは週刊朝日が指摘した国会議員の仕事ぶりを測る目安である。

 この三つの回数がいずれもゼロという「トリプルゼロ」の議員。つまり給料をもらいながら、果たすべき仕事を放棄したサボリ議員と言う意味だ。

 そうした給料タダどりの代表が小泉進次郎である。

 父・純一郎が政界引退した後を受け継いで「親の七光り」で2009年に国会議員となって以来、現在までの10年間、ただの一度も仕事らしい仕事をしたことがない。

 サラリーマンと違って国会議員は全く仕事をしなくても、給料やボーナスはキッチリ満額もらえる仕組みだ。だから働かない議員が多い。

 山本太郎の様に国政調査権をフルに活用して問題点を指摘し、国会で質問する議員は数えるほどしか存在しない。

 ここが国民のために働く政治家と、金儲けに忙しい政治屋の違いだ。

 山本太郎の対極に位置する小泉進次郎はさしづめ政治屋の代表だ。彼は頭の中身は空っぽだが、おやじ譲りのハッタリは一流。その場限りの適当なことを言って愚かな若手記者を煙に巻く。

 そんな小泉進次郎を「やれ、イケメンだ」とテレビのワイドショーが追っかける。その結果、中身がスカスカの小泉進次郎が将来の総理候補だとでっち上げる。

 彼のバックにはCSISが控えている。安倍晋三と同様に日本にとって危険な人物だ。

 頭が悪いところをCSISに目をつけられた。バカは自由自在にコントロールが可能だからである。

 日本国民はそうしたことを頭に入れて判断しないと大変な眼に遭う。

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編注
 CSIS(戦略国際問題研究所)はジョセフ・ナイをはじめアーミテージやマイケル・グリーンら「ジャパン・ハンドラー」が仕切る米国のシンクタンク。

 日本を米国の意のままに操縦するために「使い勝手がいい日本人」をエージェントに仕立て上げている。

 安倍晋三、麻生太郎、稲田朋美のほか小泉進次郎もCSISの“優等生”だ。共通しているのはオツムが弱いところ。




http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/336.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 検察は文書改竄仲間の財務省関係者を不起訴に(櫻井ジャーナル) 
検察は文書改竄仲間の財務省関係者を不起訴に
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201908090000/
2019.08.10 櫻井ジャーナル


 森友学園への国有地売却をめぐる背任や決裁文書改竄の問題で改竄を指示した佐川宣寿前国税庁長官を含む財務省関係者全員を不起訴にした大阪地検の決定を大阪第一検察審査会は不当だと判断し、それを受けて検察側は再捜査していたが、再び不起訴にした。この件で文書の300カ所以上が改竄されていたのだが、そうした行為は起訴するに値しないと日本の検察は考えているわけだ。

 元検事の郷原信郎によると、「今回の『書き換え』は基本的に『一部記述の削除』に過ぎず、一部の文言や交渉経緯等が削除されたことによって、国有地売却に関する決裁文書が、事実に反する内容の文書になったと認められなければ『虚偽公文書の作成』とは言えないとの理由で、虚偽公文書作成罪で起訴される可能性は高くない」という。(「財務省決裁文書改ざんが起訴できない“本当の理由”」郷原信郎が斬る、2018年6月4日)

 「一部の文言や交渉経緯等」の「一部」がどの程度まで許されるのかは微妙な話で、「忖度」の対象になる。

 郷原は陸山会事件における虚偽捜査報告書の作成で最高検察庁は虚偽有印公文書作成罪で告発されていた当時の検事と特捜部長を不起訴にしていることも指摘している。

 その検事は懲戒処分を受けて辞職したが、特捜部長だった佐久間達哉は前橋地検検事正、千葉地検検事正、そして2016年には法務総合研究所の所長に就任している。また、この事件を不起訴にした当時の最高検主任検事の長谷川充弘は広島高検検事長を務めた後、証券取引等監視委員会の委員長のポストに就いた。

 こうしたことをしてきた検察が財務省の関係者を起訴できないだろうと郷原は見ていたのだが、その通りの展開になった。

 決裁文書改竄の件を「なかったことにする」ことは検察当局が最初から決めていたことで、そのため近畿財務局を家宅捜索することもなかったと言われている。この決定をした人物として指摘されているのは法務省の事務次官だった黒川弘務だという。

 背任で近畿財務局の担当職員を起訴するためには「自己や第三者の利益を図る目的で損害を与えた」ことを立証する必要があり、それができなければ背任容疑で刑事責任を追及できないとも郷原は指摘、不起訴を正当化するために検察は森友学園の前理事長とその妻を悪者にし、近畿財務局を被害者であるというイメージを作ろうとしていると推測していた。

 検察は裁判所や警察と同じように支配体制を維持するための組織である。その支配体制とは天皇制官僚システムだが、それをコントロールしているのはアメリカの支配者たちだ。

 以前にも本ブログで書いたことだが、それを象徴する出来事が田中角栄のケース。第2次世界大戦後、日本で最も大きな力を持っていた政治家は田中だろうが、その田中はロッキード事件で葬り去られている。

 おそらく最初に田中角栄逮捕が決まったと書いたのはアメリカのニューズレター。そこに掲載された記事を見た某ジャーナリストが田中にその事実を知らせた際、警察も検察もおさえているので大丈夫だと本人から言われたという。が、実際は逮捕された。

 一方、本当のロッキード事件は軍用機に絡むもので、その最重要容疑者は別の政治家だとする見方がある。警察はその政治家の逮捕令状をとっていたのだが、重要証人が急死したので逮捕は見送られたとする話が警視庁の内部から漏れていた。

 山口敬之元TBSワシントン支局長と親しいという安倍晋三首相の周辺からは、さまざまなスキャンダルの存在が伝えられているが、摘発されていない。そうしたスキャンダルを具体的に指摘している人物もいる。

 山口のケースでは高輪署が山口の逮捕状を取り、2015年6月8日に成田空港でアメリカから帰国する山口を逮捕する手はずになっていたのだが、デイリー新潮によると、担当の警部補とその上司を含めた複数の警察官が成田空港で被疑者となる人物を逮捕すべく待ち構えていたところ、上層部から「山口逮捕は取りやめ!」と命令された。

 この件に関して取材していた週刊新潮に対し、警視庁刑事部長だった中村格は山口を逮捕する必要なしと「私が判断した」と語ったという。中村は2012年12月から菅義偉内閣官房長官の秘書官を務めた人物だが、山口を守った勢力は太平洋の向こう側にいるのではないだろうか。その海の向こう側ではジェフリー・エプシュタインのスキャンダルが摘発され、長年にわたる恐喝政治の実態も語られている。日本の宗主国では権力の腐敗が限界に近づいているのだろう。


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捜査尽くしたか 森友問題「終幕」相次ぐ疑問、怒りの声(朝日新聞)
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/322.html




http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/337.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 共闘の4年間と野党連合政権への道***日本共産党創立97周年記念講演会*志位委員長の講演

しんぶん赤旗
2019年8月10日(土)

日本共産党創立97周年記念講演会
共闘の4年間と野党連合政権への道
志位委員長の講演

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2019-08-10/2019081009_01_0.html

http://www.jcp.or.jp/ (YouTube) https://youtu.be/u_ALJRaJUo0


 日本共産党の志位和夫委員長が8日の党創立97周年記念講演会で行った講演は次の通りです。

 お集まりのみなさん、全国のみなさん、こんばんは(「こんばんは」の声)。ご紹介いただきました日本共産党の志位和夫でございます(拍手)。今日は、私たちの記念講演会にようこそおこしくださいました。

 まず冒頭、7月21日に行われた参議院選挙において、日本共産党と野党統一候補にご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、ともに奮闘していただいたすべてのみなさんに、心からの感謝を申し上げます。(拍手)

 日本共産党が市民と野党の共闘の力で日本の政治を変えるという新しい道に踏み出してから、およそ4年がたちました。共闘のとりくみは、どういう成果をあげてきたのか。今後の課題と展望はどうか。今日は、私は、「共闘の4年間と野党連合政権への道」と題して、お話をさせていただきます。どうか最後までよろしくお願いいたします。(拍手)

参議院選挙の結果――二つの大目標にてらして

改憲勢力3分の2割れ、自民党単独過半数割れ――この民意を真摯に受け止めよ

 まずお話ししたいのは、参議院選挙の結果についてです。

 今回の参議院選挙の全体の結果で、何よりも重要なことは、自民・公明・維新などの改憲勢力が、改憲発議に必要な3分の2を割ったことであります(拍手)。自民党が「勝った」などと言っていますが、改選比で9議席を減らし、参議院での単独過半数を大きく割り込んだことも重要であります。

 3年前、2016年の参議院選挙で、改憲勢力は、衆議院に続いて参議院でも3分の2を獲得しました。自民党は、27年ぶりに参議院での単独過半数を獲得しました。安倍首相は、この数の力を背景に、その翌年、2017年の5月3日、憲法記念日の日に、「2020年の施行に向けて、9条に自衛隊を明記する憲法改定を行う」と宣言し、憲法9条改定への暴走を開始しました。今回の参院選での全国遊説でも、安倍首相が最も熱心に語ったのは憲法改定でした。しかし、国民は、安倍首相のこの野望に対して、明確な審判を下したのであります。

 「期限ありきの性急な改憲の動きには賛成できない」――これが参議院選挙で示された主権者・国民の民意であることは明らかではないでしょうか。(拍手)

 選挙後、安倍首相の側近中の側近――萩生田自民党幹事長代行が、「憲法改正シフト」が必要だと、事もあろうに衆議院議長の交代――“議長の首をかえろ”ということまで言及したことに、強い批判が集中しています。この発言が、憲法がさだめた三権分立を無視した言語道断の暴言であることは論をまちませんが、ここには国民の審判によって追い詰められたものの「焦り」があらわれているのではないでしょうか。

 日本共産党は、安倍首相に対して、国民の審判を真摯(しんし)に受け止め、9条改憲を断念することを、強く求めるものであります。(大きな拍手)

市民と野党の共闘の成長・発展――激しい野党攻撃をはね返して

 安倍・自公政権に痛打をあびせるこの結果をつくるうえで、決定的役割を発揮したのが、市民と野党の共闘でした。

 私たちは、全国32の1人区のすべてで野党統一候補を実現し、10の選挙区で大激戦を制して勝利をかちとりました。6年前の参議院選挙では、1人区で野党が獲得した議席は2議席でしたから、多くの自民党現職議員を打ち破っての10議席は、文字通りの躍進といっていいのではないでしょうか。(拍手)

 「1+1」が「2」でなく、それ以上になる「共闘効果」がアップしました。野党統一候補の得票が、4野党の比例票の合計を上回った選挙区は、3年前の28選挙区から29選挙区に拡大しました。得票数合計の比較では、32選挙区合計で、120・9%から127・4%に、これも前進しました。これらの数字は、この3年間、共闘が、さまざまな困難や曲折を乗り越えて、成長・発展していることを、物語っていると思います。

 重要なことは、10選挙区での野党の勝利が、安倍首相を先頭にした激しい野党攻撃をはね返してのものだったということです。私は、安倍首相の選挙応援の記録を分析してみました。公示後、安倍首相が応援に入った1人区は12選挙区ですが、そのうち8選挙区で野党が勝利、野党の勝率は67%であります(拍手)。さらに先があります(笑い)。安倍首相が2回、応援に入った1人区は8選挙区ですが、そのうち6選挙区で野党が勝利、勝率は75%になります(拍手)。もう一つ、先があります(笑い)。安倍首相が行った演説箇所数でみると、新潟県・8カ所、宮城県・6カ所、滋賀県・6カ所――この3県が「ベスト3」になりますが、3県のすべてで野党が勝利(拍手)、勝率は100%になります(拍手)。すなわち“安倍首相が入れば入るほど野党が勝つ”(笑い、拍手)――これが安倍首相の選挙応援の「法則」にほかなりません。

 日本共産党は、全国どこでも市民と野党の共闘の成功のために誠実に努力し、その発展に貢献することができました。これを深い確信にして、総選挙にむけ、共闘をさらに大きく発展させるために、トコトン頑張り抜く決意を申し上げるものです。(大きな拍手)

日本共産党の結果――選挙区選挙での成果、比例選挙では後退から押し返した

 日本共産党の結果は、選挙区選挙では、東京で吉良よし子さん、京都で倉林明子さんが、現有議席を大激戦をかちぬいて守り抜き、見事に再選を果たしました。埼玉で伊藤岳さんが激戦、接戦を制して勝利し、21年ぶりに議席を回復しました(拍手)。選挙区選挙で、全体として、現有の3議席を確保することができたことは重要な成果であり、ともに喜びたいと思います。(拍手)

 大阪で辰巳孝太郎さんの議席を失ったことは悔しい結果ですが、私は、大阪のたたかいは、安倍・自公政権とその最悪の別動隊――維新の会という「二重の逆流」に対して、多くの市民とともに堂々と立ち向かった立派なたたかいだったと思います(拍手)。次の機会に必ず巻きかえしをはかる決意を申し上げるとともに、大阪のたたかいへの全国の連帯を訴えるものであります。(大きな拍手)

 比例代表選挙で、日本共産党が改選5議席から4議席に後退したことは残念です。同時に、私たちは、選挙結果についての常任幹部会の声明のなかで、今回の参院選で獲得した得票数・得票率を、「この間の国政選挙の流れの中でとらえることが大切」だとのべ、直近の2017年の総選挙の比例代表と比較すれば、得票数を440万票から448万票に、得票率を7・90%から8・95%にそれぞれ前進させたことを強調しています。

 2017年の総選挙は、共闘を破壊する突然の逆流とのたたかいを通じて、政党配置と政党間の力関係に大きな変化が起こった選挙でした。わが党は、逆流と果敢にたたかい重要な役割を果たしましたが、党自身としては悔しい後退を喫した選挙となりました。

 ここから出発して、どこまで押し返したか。私たちは、このことを、今年の二つの全国選挙――統一地方選挙と参議院選挙の結果をはかる基準として一貫してすえてきましたが、それは生きた政治の流れのなかで私たちの到達をはかる最も合理的な基準だと考えます。
 この基準にてらして、全国のみなさんの大奮闘によって、比例代表で、得票数・得票率ともに押し返したことは、次の総選挙で躍進をかちとるうえでの重要な足掛かりをつくるものとなった――私はこのことを確信を持って言いたいと思います。(拍手)

成果を確信に、悔しさをバネに、強く大きな党をつくり、総選挙で必ず躍進を

 政治論戦については、年金、消費税、家計支援、憲法など、日本共産党が提起した問題が選挙戦の中心争点となり、論戦をリードしました。国民に「政治は変えられる」という希望を伝えるとともに、安倍・自公政権を追い詰めるうえでの大きな貢献になりました。公約実現のためにあらゆる力をつくすことをお約束するものです。(拍手)

 こうして、わが党は、今回の参議院選挙を市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進という二つの大目標を掲げてたたかったわけですが、この二つの大目標にてらして、共闘の力で、みんなの力で、全体として大健闘といえる結果をつくることができたと考えます。私たちに寄せられたご支持、ご支援に対して、重ねて心からのお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。(拍手)

 参議院選挙をたたかって、私たちは党の自力を強めることの切実な意義を痛いほど感じています。この問題も含めて、参議院選挙の総括と教訓については、次の中央委員会総会で行うことにしたいと思います。

 全国のみなさん。成果を確信に、悔しさをバネに、教訓をひきだし、強く大きな党をつくり、次の総選挙では必ず躍進をかちとろうではありませんか。(大きな拍手)

共闘の4年間――どういう成果と到達を築いたか

共闘の力で3回の国政選挙――この積み重ねは国会の空気を大きく変えた

 次にお話ししたいのは、共闘の4年間によって、どういう成果と到達を築いたかということについてです。

 この4年間、私たちは、他の野党のみなさん、多くの市民のみなさんと手を携え、共闘の力で、3回の国政選挙――2016年の参院選、17年の総選挙、19年の参院選をたたかってきました。

 2回の参議院選挙で、野党統一候補としてともにたたかい、勝利をかちとった参議院議員は、あわせて21人となりました。2017年の総選挙では、わが党も共闘の一翼を担う形で小選挙区での勝利をかちとった衆議院議員が、32人生まれました。日本共産党の国会議員団は、現在、衆参で25人ですが、それにくわえて、わが党も共闘の一翼を担ってその勝利に貢献した国会議員――いうならば、“私たちの友人の国会議員”が、衆参で50人をこえた。これが到達点であります。(拍手)

 この積み重ねは、国会の空気を大きく変えています。以前の国会では、たとえば私が、衆院本会議の代表質問などに立ちましても、拍手が起こるのは共産党席だけ(笑い)という場合が、ほとんどでありました。衆議院での共産党の議席が8人だった時代には、質問に立つものは自分では拍手ができませんから(笑い)、拍手は7人だけということもしばしばでありました。ところがいまでは、野党席から盛大な拍手がたびたび起こります(拍手)。時にはかけ声も起こってまいります。私たちも他の野党の質疑に拍手を送ります。こういう光景が日常になりました。

 野党共闘は日本の政治を確実に変えつつある――これが国会で活動していても、この4年間の実感であるということを、まずみなさんにご報告したいと思います。(拍手)

15年9月「国民連合政府」の呼びかけ――「共闘の二つの源流」に背中を押されて

 こうした「共闘の時代」へと日本の政治を変えるうえで、大きな契機となったのが、安保法制反対運動の国民的高まりと、「野党は共闘」の声にこたえて、安保法制が強行された2015年9月19日にわが党が行った「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の呼びかけでした。

 憲法違反の戦争法(安保法制)ばかりは、政府・与党の「数の暴力」で成立させられたからといって、それを許したままにしておくことは絶対にできない。「戦争法廃止、安倍政権打倒のたたかいをさらに発展させよう」。「戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府をつくろう」。「そのために野党は国政選挙で選挙協力を行おう」。これが私たちの呼びかけでした。

 国政レベルでの選挙協力は、わが党にとって体験したことのない新しい取り組みでした。いったいこの呼びかけが実るのかどうか。あらかじめ成算があって始めたわけではありません。もちろん、イチかバチかの賭けのようなつもりでやったわけでもないのですが(笑い)、成算があったわけではないのです。しかしこれは、踏み切らないといけないと考えた。どうして私たちがこの歴史的踏み切りをすることができたのか。「共闘の二つの源流」ともよぶべき先駆的な流れに、私たちが学び、背中を押された結果でした。

 第一の源流は、国民一人ひとりが、主権者として、自覚的に声をあげ、立ち上がる、新しい市民運動であります。

 2012年3月から「原発ゼロ」をめざす毎週金曜日の官邸前行動が始まり、この運動は今日も続いています。「誰もが安心して参加できる空間をつくる」という思いで、始められた運動でした。戦後の平和運動、民主主義運動を担ってきた潮流が、過去のいきさつを乗り越えて、「総がかり行動実行委員会」という画期的な共闘組織をつくりました。そして、安保法制=戦争法案に反対する空前のたたかいがわきおこり、学生、「ママの会」、学者・研究者など、さまざまな新しい市民運動が豊かに広がりました。その中から「野党は共闘」のコールがわきおこりました。
 私は、こうした市民のたたかいにこそ、今日の共闘の源流があるし、未来にむけて、共闘を発展させる最大の原動力もまたここにこそあるということを、ともにたたかってきたすべての人々への敬意をこめて、強調したいと思うのであります。(拍手)

 第二の源流は、「オール沖縄」のたたかいであります。

 その画期となったのは、オスプレイ配備撤回、普天間基地閉鎖・撤去、県内移設断念を求め、沖縄県内全41市町村長と議会議長などが直筆で署名し、連名で提出した2013年1月の「沖縄建白書」でした。この歴史的文書の取りまとめにあたった当時の翁長雄志那覇市長を先頭に「オール沖縄」がつくられました。そして翌年、2014年の県知事選挙で翁長知事が誕生しました。
 私が忘れられないのは、当選後、知事公舎を訪ねたさい、翁長さんが、私に、こうおっしゃった。「これまで沖縄では基地をはさんで保守と革新が対立していました。そのことで一番喜んでいたのは日米両政府です。これからは保守は革新に敬意をもち、革新は保守に敬意をもち、お互いに尊敬する関係になっていきましょう」。こう笑顔で語りかけてこられたこの言葉を私は忘れません。今日(8月8日)は、翁長さんが急逝されてからちょうど1年の日です。この日にあたって、私は、翁長さんの遺志を継ぐ決意を新たにするものであります。(拍手)

 全国のみなさん。今日の共闘をつくりだしたもう一つの偉大な源流が、「オール沖縄」のたたかいにあることを、ともに深くかみしめ、沖縄への連帯のたたかいをさらに発展させようではありませんか。(大きな拍手)

16年7月参議院選挙――この選挙でのわが党の対応の歴史的意義について

 次の大きな節目となったのが、2016年7月の参議院選挙でした。この参院選で、私たちは、日本の政治史上で初めて、32の1人区のすべてで野党統一候補を実現し、11の選挙区で勝利をかちとるという、最初の大きな成果を得ました。

 それを可能にしたものは何だったか。もちろん野党各党の頑張りの成果でありますが、私は、二つの要素があわさっての最初の一歩が踏み出されたと考えます。

 一つは、ここでもまた野党の背中を押してくれたのは、市民の運動だったということです。私たちの「国民連合政府」の提案は、いろいろな方々から評価をいただきましたが、実際の共闘はなかなか進みませんでした。そうしたなか、2015年12月に、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が結成されました。翌16年1月には、「市民連合」主催の初めての野党共同街宣が行われ、「ぐずぐずしていてどうする」というような叱咤(しった)激励が市民のなかから広がっていきました。

 そういう声に背中を押されて、16年2月19日、5野党党首会談が開催され、安保法制の廃止、安倍政権の打倒をめざし、国政選挙で最大限の協力を行うという画期的な合意がかわされました。これを契機に、全国各地の1人区で野党統一候補が次々に誕生し、最初の成果につながっていきました。

 いま一つ、このプロセスでわが党の決断も貢献したと思います。5野党党首会談の席で、画期的合意をうけ、私は、1人区の候補者調整については「思い切った対応」をするということを表明しました。わが党は、この表明にもとづき、1人区のほとんどで予定候補者を降ろし、野党統一候補を実現するという対応を行いました。

 私は、今回の参院選の結果を見まして、わが党が、3年前の2016年の参院選で一方的に候補者を降ろしてでも共闘を実現した歴史的意義をあらためて実感しました。
 たしかに16年の参院選で、自民党は、改選比では5議席を増やし、改憲勢力で3分の2を獲得しました。しかし前回比――すなわち3年前の2013年参院選比では10議席を減らしていました。野党が11の1人区で勝利したために、2013年のような圧勝はできなかったのであります。野党共闘が、ボクシングでいえばボディーブローのように効いて、自民党の体力を奪っていたのであります。2016年の参院選での、改憲勢力で3分の2の獲得という、一見すると“勝利”のように見えた結果のなかに、すでに“没落”は始まっていたのであります。

 3年前のわが党の対応は、今回の参議院選挙で、改憲勢力の3分の2割れ、自民党の単独過半数割れをつくりだすうえでの重要な貢献になったということを、私は強調してもいいのではないかと思うのであります。(拍手)

17年10月の総選挙――逆流から共闘を守ったことの意義ははかりしれない

 2017年10月の総選挙は、共闘を破壊する逆流を乗り越えて、次につながる重要な成果をつくったたたかいになりました。

 9月28日、衆院解散の日に、市民と野党の共闘は、突然の逆流と分断に襲われました。当時の民進党の前原代表が、突然、希望の党への「合流」を提案し、民進党の両院議員総会が満場一致でこの提案を受け入れるという事態が起こりました。私も、これを聞いて耳を疑いました。これは、2年間の共闘の原点、積み重ねを否定し、公党間の合意を一方的にほごにする、重大な背信行為でありました。
 共闘が崩壊の危機にひんした瞬間、9月28日のその日に、わが党は、「逆流とは断固としてたたかう」「共闘を決して諦めない」という二つの態度表明を行い、ただちに行動を開始しました。こうしたもと立憲民主党が結成されました。わが党は、この動きを歓迎し、共闘勢力一本化のために、全国67の小選挙区で予定候補者を降ろすことを決断し、多くのところで自主的支援を行いました。わが党が、候補者を擁立しなかった83選挙区のうち、32選挙区で共闘勢力が勝利しました。

 私は、わが党が、共闘が崩壊の危機にひんした非常事態のもと、一方的に候補者を降ろしてでも共闘を守りぬくという判断を行ったことは、日本の政治に民主主義を取り戻すという大局に立った対応であり、正しい判断だったと確信しております。(拍手)

 そして、この時も、共闘の再構築のために、強力に私たちの背中を押してくれたのは、全国の草の根での市民連合のみなさんの頑張りだったということを、感謝とともに強調しておきたいと思います。(拍手)
 この時に、逆流から共闘を守ったことの意義は、その後、目に見える形で明らかになりました。

 2018年の通常国会以降、野党の国会共闘が目覚ましい発展をとげています。さまざまな課題で野党合同ヒアリングが開催され、その数は1年半で234回にも及んでいます。野党の合同院内集会が1年半の節々で11回開催されました。こうした共闘の前進のなかで、憲法審査会における改憲策動を封じてきたのは、最大の成果といっていいと思います。(大きな拍手)

 もしも、17年総選挙で、共闘破壊の逆流の動きを成功させていたら、その後のこうした国会共闘もなかったでしょう。改憲への暴走を許していた危険も大いにあったでしょう。そのことを考えますと、逆流から共闘を守ったことの意義は、どんなに強調しても強調し過ぎるということはないのではないでしょうか。(拍手)

 日本共産党自身は、この総選挙で悔しい後退を喫しました。私たちは、その原因を「わが党の力不足」と総括し、巻き返しを誓いました。ただ、この時に、私たちが何よりもうれしかったのは、各界の多くの識者の方から、「共産党は、身を挺(てい)して逆流を止め、日本の民主主義を守った」との評価を寄せていただいたことであります。私たちは、つらい結果のもとでのこの激励を、決して忘れません。

 そしてこの時に、「共産党を見直した」という声は、全国各地で広がりました。さまざまな形で市民のみなさんとの信頼の絆が強まり、今回の参議院選挙での選挙区での健闘、比例での押し返し・前進につながっていきました。


 議席を減らしたが、市民のみなさんとの信頼の絆は強まった――私は、ここに17年総選挙で私たちが得た最大の財産があると考えるものです。

19年7月の参議院選挙――積み重ねのなかで共闘は豊かに成長・発展した

 今年の参議院選挙では、こうした4年間の積み重ねの上に、共闘が豊かに成長・発展しました。選挙をたたかって実感している五つの重要な点をのべたいと思います。

1人区の共闘――相互に支援しあう共闘への大きな前進

 第一は、1人区の共闘が、相互に支援しあう共闘へと大きく前進したことであります。
 わが党は、過去2回の国政選挙では、お話ししたように一方的に候補者を降ろすことで共闘を実現するという対応をとりましたが、今回の参議院選挙では「本気の共闘」をつくるうえでも、「お互いに譲るべきは譲り一方的対応を求めることはしない」、「みんなで応援して勝利を目指す」ことが大切だと率直に訴えて、野党各党との協議にのぞみました。
 その結果、日本共産党が擁立した候補者が野党統一候補となった選挙区が、3年前の香川1県から、徳島・高知(松本顕治候補)、鳥取・島根(中林佳子候補)、福井(山田和雄候補)の3選挙区5県に広がりました。実際の選挙戦も、野党各党の国会議員が、市民のみなさんと肩を並べ、相互に支援しあう、そういう共闘に大きく前進しました。

 野党統一候補の横沢高徳さんが勝利をおさめた岩手県からは、次のような報告が寄せられました。「サプライズは、最終日の日本共産党比例代表の街頭での打ち上げの場に、横沢高徳候補の宣伝カーが横付けし、達増知事、横沢候補、木戸口参議院議員の3人が降りてきた。あいさつをすすめると、3人が日本共産党の比例カーの前でマイクを握り、『野党共闘はいいですね』と演説したことでした。選挙をともにたたかった市民のみなさんは、『野党共闘のなかで、政策論戦でも組織戦でも重要な役割を果たした日本共産党への敬意を示す象徴的な場面だった』と異口同音に語っています」。心一つにたたかった選挙の様子が伝わってくる、うれしい報告ではないでしょうか。(拍手)

 滋賀県では野党統一候補の嘉田由紀子さんが大激戦を勝ち抜きました。嘉田さんは、先日、党本部にお礼のあいさつに来られました。見ると胸にバッジを二つつけている。聞きますと、立候補を取り下げたわが党の佐藤耕平さんと、立憲民主党の田島一成さんのものだということでした。嘉田さんは、「若い2人のエネルギーをもらって頑張る」と心のこもった決意を語っておられました。
 この滋賀県からは、次のような報告が寄せられました。「この勝利の力は野党の結束でした。昨年11月から4党協議をはじめ、選挙前まで13回行ってきました。協議の場は、各党が議長と会場を持ち回りにして行い、真摯に誠実に議論を重ねました。過去のいきがかりを超えて、全力をつくして応援する日本共産党の姿勢が党派を超えて伝わり、嘉田さんの支援者の方々から、『共産党の覚悟とすごさを目の当たりにしました。比例は共産党に入れます』と言ってくれる人も生まれました」。こういううれしい報告も寄せられていることをご紹介したいと思います。(拍手)

 日本共産党が擁立した候補者が野党統一候補となった3選挙区・5県の奮闘には、どれも素晴らしいドラマがありますが、とりわけ徳島・高知選挙区で、松本顕治候補が、20万1820票、得票率40%を獲得したことは、画期的なたたかいとなりました(大きな拍手)。松本候補は、無党派層の5割を超える支持を集め、野党比例票合計の123%の得票を獲得しました。

 選挙後、社会保障を立て直す国民会議・国対委員長の広田一衆議院議員(高知2区選出)が、野党国対委員長会談の場で次のように語ったとのことでした。「松本顕治候補にほれました。共産党候補でも勝てるということが証明されました。あと2カ月早く統一候補に決まっていれば勝てた」
 「共産党候補でも勝てる」、さらに進んで「共産党候補だから勝てる」というところにいきたいと思いますが、こういううれしい声が伝わってまいりました。(拍手)

 労働組合のナショナルセンターの違いを超えた個人加入の幅広い市民組織「高知・憲法アクション」で提出された参院選の総括にかかわる文書を拝見しましたら、このように述べております。紹介いたします。

 「今回、当初、『共産党の候補では勝てない』という声が強くあった。……当初懸念された状況は、選挙戦が進むにつれて克服されていった。……『共産党の候補では勝てない』という主張を高知・徳島合区で事実上崩したことは大きい。……今回の高知・徳島のたたかいで、候補者決定を早く行えば、候補者次第では『共産党の候補者』でも勝てるという展望を示した。これは、共闘自体は本来、どこかの政党の『一方的な犠牲』で成り立つというものではなく、相互の譲歩と協力で成り立つものであり、一方的譲歩(を求める)の『理由』として『勝てない』論があったことは事実で、これを一部でも克服したことは今後の野党共闘の発展に計り知れない貢献をしたと言えるのではないか」(大きな拍手)

 たいへんにうれしい総括であります。「共産党の候補者でも勝てる」――この可能性を示したこのたたかいは、私は、次の総選挙で、小選挙区でも全国各地で風穴をあけていくたたかいに、新たな展望を開く画期的な意義をもつものだと考えるものであります(大きな拍手)。ぜひやろうじゃないですか。(「オー」の声、大きな拍手)

複数定数区――市民との共闘でつくりだした前進と勝利

 第二に、共闘が発展したのは1人区だけではありません。複数定数区でも、市民との共闘が発展し、日本共産党の前進、勝利へと実をむすんだ経験がつくりだされました。
 北海道では、わが党が、共闘の成功のために一貫して誠実な努力を重ねてきたことが、新しい前進をつくりだしています。大きな転機となったのは2017年の総選挙でした。共闘を破壊する逆流に抗して、北海道では全12選挙区で共闘勢力で候補者を一本化し、5選挙区で勝利をかちとりました。わが党は、共闘を実現し、勝利をかちとるために、献身的に奮闘しました。同時に、畠山和也議員の比例の議席を失う痛恨の結果となりました。この結果をみて、共闘関係者のみなさんから、「共闘はすすんだが、共産党の議席を失ったことは痛恨だ。何とかしなければ」という声が強くあがりました。他の野党の幹部のみなさんからも、「たくさんの協力をいただいたが、畠山さんには申し訳ないことをした。議席回復にむけて必ず何とかしたい」との声が寄せられました。

 こうした体験を契機として、今回の選挙戦は、「市民の風」の幹部のみなさんのほとんどが、比例代表での共産党躍進、畠山候補の勝利を、それぞれ自分の言葉で語っていただく選挙となりました。共同代表の一人の方は、「比例では立憲野党。立憲野党といっても、よくわからないという人は、どうか日本共産党、あるいは紙智子と書いてください」と訴えました。こうしたもと、北海道では、比例代表で、17年の総選挙の得票数・得票率を大幅に超えるとともに、2016年――3年前の参院選の得票率をも超える前進を記録しました(拍手)。選挙区でも、畠山候補の当選にはとどかなかったものの、16年の参院選との比較で、得票数・得票率とも大きく前進しました。これらは次の総選挙での北海道での議席奪回の大きな展望を開くものであります。(拍手)

 京都でも、わが党が一貫して共闘を前進させるという立場を堅持したことが、倉林明子さんの勝利をかちとる重要な力になりました。私が、印象深いのは、選挙終盤の7月15日、岡野八代同志社大学教授が、私と並んで、日本共産党と倉林必勝を訴えてくれたときのことであります。岡野さんは、「私は、今日結党97周年を迎えた共産党が史上初めて、そして日本の政党として唯一掲げられたジェンダー平等政策が、いかに画期的で、日本社会にとって不可欠な提案なのかについて、30年間ジェンダー研究をしてきた者として力の限り訴えたい」と切り出して、熱烈な、素晴らしい応援をしてくださいました。倉林さんの勝利は、文字通り、京都のたくさんの市民のみなさんとともに勝ち取った勝利であり、京都府民が自ら立ち上がってつかみとった勝利だったのではないでしょうか。(拍手)
 京都府からの報告によりますと、京都で、こうした市民のみなさんとの共闘を大きく進める契機となったのは、これも2017年の総選挙で、共闘破壊の逆流に抗して、わが党が断固として共闘を守り抜く態度をとったことでした。このことが共同している市民の方々の共産党への評価を決定的に変える転機となりました。さらに翌18年春の府知事選挙で、市民のみなさんとの共闘が大きく広がり、福山和人弁護士が44%を獲得する大健闘の結果をつくりました。そして、今回の参院選にあたっても、京都の共産党は、「自民党と対決し、市民との共同を誠実に貫く」という姿勢を一貫して堅持して選挙戦をたたかいぬきました。そういうことが重なりまして、今回の参院選は、多くの市民のみなさんが、はじめて共産党の街頭演説や演説会でマイクをにぎり、「なぜ、私が日本共産党を支持するのか」を、それぞれの思いを込めて語っていただく選挙になりました。2017年、18年、そして19年、共闘に対する一貫した誠実な姿勢の積み重ねが、素晴らしい勝利へとつながっていったのが、京都のたたかいだったと、私は思います。(拍手)

共通政策――野党間の政策的な一致点が大きく広がった

 第三は、野党間の政策的な一致点が大きく広がったということです。

 5野党・会派は、「市民連合」のみなさんとの間で、13項目の「共通政策」を確認して、選挙をたたかいました。安保法制、憲法、消費税、沖縄、原発など、国政の基本問題で共通の旗印が立ちました。3年前に比べて、次の諸点などで内容上の大きな発展がつくられました。

 まず、これまで触れることができなかった消費税について、「10月に予定されている消費税率引き上げを中止し、所得、資産、法人の各分野における総合的な税制の公平化を図ること」と明記されました。これは、「所得、資産、法人」の公平化、すなわち所得税や法人税などでの不公平税制の是正という方向を打ち出したという点でも重要であります。

 沖縄問題についても、「辺野古における新基地建設をただちに中止」をズバリ打ち出しました。公示直前の7月1日、沖縄の高良鉄美候補の支援のために、国政5野党・会派の党首・代表らが那覇市に勢ぞろいして訴えましたが、これは歴史上初めての出来事であり、野党共闘の前進を象徴する出来事となりました。(拍手)

 原発問題についても、現状での原発再稼働を認めず、原発ゼロ実現を目指すことが明記されたことは、大きな前進であります。

 くわえて、選挙中の党首討論などを通じても、政策的な一致点を広げる可能性が生まれました。たとえば、わが党は、年金問題で、「マクロ経済スライド」を廃止して「減らない年金」にすることを大きな柱として訴えました。この提案に対して、立憲民主党の枝野幸男代表は、党首討論で、「マクロ経済スライドについては、われわれは前向きにすすめてきましたが、今般、共産党から新しい提案がありました。こうしたことも含めて年金のあり方については、抜本的な国民的な議論をもう一度しなければならない」と発言しました。今後、野党間で、「基礎年金をこのまま3割も減らしていいのか」という点で一致点をさぐることは可能だと、私は考えております。年金問題でも前向きの政策的一致をつくるための協議をすすめることを呼びかけたいと思います。(拍手)

 13項目の「共通政策」は、幅広い国民の共通の願いがギュッとつまった、たたかいの旗印であります。

 全国のみなさん、憲法、消費税、沖縄、原発など、共通の旗印を高く掲げて、安倍政権を追い詰め、国民の願いを実現する共同のたたかいに大いにとりくもうではありませんか。(大きな拍手)

共闘の根本姿勢――「多様性の中の統一」「互いに学びあう」ということについて

 第四に、お話ししたいのは、共闘をすすめる根本姿勢にかかわる問題についてです。
 安倍首相は、党首討論で、「共産党は自衛隊を憲法違反、立憲民主党は合憲と言っている。そんな大事な問題を横において統一候補を応援するのか」と野党共闘を攻撃しました。
 私は、「私たち野党は、自衛隊が違憲か合憲かという点では立場は違う。ただ、いま問われているのは違憲か合憲かじゃない。(安倍政権が)安保法制という立憲主義を壊して、憲法違反の法律をつくった。これは許せないということで一致している」と反論しました。立憲民主党の枝野代表も、「共産党も今すぐ自衛隊を廃止しろという主張はまったくされていない。当面はまず安保法制をやめろということで完全に一致しているので何ら問題はない」と反論しました(拍手)。党首討論をつうじても、野党共闘の前進を実感したしだいであります。
 安倍首相は、日本共産党公認の山田和雄候補が野党統一候補になっている福井選挙区について、「枝野さんは福井県に住んでいたら共産党候補者に入れるのか」と執拗(しつよう)に、何度も質問しました。これに対しても、枝野代表は、「私が、福井県民なら野党統一候補に投票します。当然です」ときっぱり答えました(拍手)。安倍首相の挑発もあってか、枝野代表が、実際に福井に応援にきていただいたことは、うれしい出来事となりました。(大きな拍手)
 こういう論戦も通じて、共闘を進める根本姿勢について、お互いに理解が深まったように思います。

 私は、開票日のインタビューで、「多様性の中の統一」という立場が大事ではないかとお話ししました。野党は、それぞれ個性があってもいい。多様性があっていい。違いがあったっていいじゃないですか。違いがあっても、違いをお互いに認め合い、リスペクト(尊敬)しあって、国民の切実な願いに即して一致点で協力する。「多様性の中の統一」=「ユニティー・イン・ダイバーシティー」こそが、一番の民主主義ではないでしょうか(大きな拍手)。それは、個人の尊厳、多様性を尊重する今日の社会の動きともマッチしているのではないでしょうか。だいたい、相手は「多様性ゼロ」じゃないですか(笑い)。安倍首相の言うことには何でも賛成、言う前から忖度(そんたく)する(笑い)。そんな「忖度政治」とくらべれば、「多様性の中の統一」をめざす野党共闘にこそ、未来はあるのではないでしょうか(大きな拍手)。こういう趣旨を質問に答えてお話ししたところ、発言をまとめてくれた動画が70万回以上再生されています。「この動画を見て共産党アレルギーがなくなった」とのコメントもたくさん寄せられていることは、たいへんにうれしいことであります。

 いま一つ、私が、大切だと実感しておりますのは、「互いに学びあう」ということです。わが党は、今回の参議院選挙で「ジェンダー平等」を政策の柱にすえ、街頭でも大いに訴えました。これは、この問題に先駆的に勇気をもってとりくんできた市民のみなさんの運動や、研究者の方々の成果に学んでのものでありました。日本共産党は、97年の歴史において、男女同権、女性差別撤廃のためにたたかってきたことに強い誇りをもっています。同時に、先駆的なとりくみから謙虚に学び、連帯し、私たち一人ひとりも、「正すべきは正す」という自己変革にとりくむという姿勢が大切ではないでしょうか。そういう姿勢でとりくんでこそ、社会を変える大きなうねりをつくることに貢献できますし、私たちに対する本当の信頼を得ることもできるのではないでしょうか。(拍手)

 「互いに学びあう」という点では、今日もたくさんおみえになっていますが、JCPサポーターのみなさんと双方向で意見交換をしながら選挙をたたかったことで、これまでにない方々に党の魅力が伝わったことも喜びであります。共産党が得意なこともありますが、得意でないこともあります。「政策がしっかりしていてブレない」――市民のみなさんから、こういう評価をいただいていることはうれしいことです。ただそれだけで有権者に伝わるわけではありません。共産党には、親しみやすさもある、人間らしさもある、情熱もある。自分では言いづらいことですが、あるんです(笑い)。昨年の「JCPサポーター祭り」から、選挙中のSNSを活用したさまざまな動画まで、私たちが普段あまり気づいていないことも含めて共産党の魅力を引き出してくれたのが、JCPサポーターのみなさんでした(拍手)。ガーベラの花をモチーフにした街宣用バックバナーは、サポーターのみなさんから「宣伝で統一したイメージを打ち出した方がいい」との提案をうけて、作成したものでした。

 私たちは、これからもJCPサポーターのみなさんと、双方向で、門戸を開いて、キャッチボールをしながら、私たちの活動をバージョンアップし、国民の心に伝わるメッセージを一緒に発信していきたいと考えています。(拍手)
 「多様性の中の統一」「互いに学びあう」――こういう姿勢に立って、市民と野党の共闘を強く、豊かなものにしていくために、さらに力をつくす決意を申し上げたいと思います。(大きな拍手)

れいわ新選組――共闘の発展のなかで新政党が誕生したことを歓迎する

 第五に、参議院選挙で新たに登場したれいわ新選組について、一言のべておきたいと思います。

 れいわの山本太郎代表には、選挙中、大阪、京都、神奈川で、わが党候補を応援していただきました。それぞれの応援演説は、候補者の特徴をよくとらえた心のこもったものでありました。心から感謝したいと思います。(大きな拍手)

 れいわの掲げている政策の内容はわが党と共通する方向です。山本代表は野党共闘で政権交代をはかりたいという立場を表明しています。これもわが党と共通する方向です。私たちは、市民と野党の共闘の発展のなかで、こうした政党が新たに誕生したことを、歓迎するものであります。(大きな拍手)
 今後、ともに手を携え、いまの政治を変え、よい日本をつくるための協力が発展することを、心から願うものであります。(拍手)

野党連合政権にむけた話し合いの開始を呼びかける

今後の大きな課題――政権問題での前向きの合意

 全国のみなさん。お話ししてきたように、市民と野党の共闘は、この4年間に豊かな成長・発展をとげてきました。それは容易に後戻りすることはない、日本の政治の確かな現実となっています。

 同時に、共闘には解決すべき大きな課題があります。

 それは政権問題での前向きの合意をつくることであります。安倍政権・自民党政治に代わる野党としての政権構想を、国民に提示することであります。
 わが党は、4年前に「国民連合政府」を提唱していらい、野党が政権問題で前向きの合意をつくることが大切だと主張しつづけてきましたが、政権問題での合意はまだつくられておりません。この間、私たちは、政権合意がないもとでも、この問題を横において、選挙協力をすすめるという態度をとってきました。しかし、市民と野党の共闘を本当に力あるものにするためには、この課題を避けて通ることは、いよいよできなくなっていると考えるものであります。

 それは私たちが直面する国政選挙が、政権を直接争う衆議院選挙であるという理由からだけではありません。野党が力強い政権構想を示すことを、日本国民と日本社会が求めているからであります。(拍手)

 そのことを、私は、二つの問題からお話ししたいと思います。
史上2番目の低投票率――政治を変えるという「本気度」が伝わってこそ

 第一は、今回の参議院選挙の投票率が48・80%と24年ぶりに50%を割り込み、過去2番目に低かったという問題です。
 これは日本の民主主義にとって、きわめて憂慮すべき事態です。
 いろいろな原因があると思いますが、私は、安倍首相の姿勢に最大の問題があったということをまず指摘しなければなりません。安倍首相は、参議院選挙にさいして、論戦から逃げ回るという姿勢を取り続けました。その最たるものが、通常国会の後半、野党が衆参で予算委員会を開き、参院選の争点を堂々と論じ合おうと要求したにもかかわらず、それを拒否し続けたことであります。

 選挙戦に入っても、党首討論の機会はありましたが、安倍首相には、全体として誠実に議論するという姿勢が見られませんでした。いつも見られませんが(笑い)、今回は、特別見られなかったと思います。たとえば、わが党が、年金問題の提案を行っても、その場しのぎのゴマカシの数字を出して、まともな議論から逃げ続けた。安倍政権・与党が、国民の前で争点を堂々と論じ合う姿勢を取らず、論戦から逃げ続けたことに対して、私は、強く猛省を求めたいと思います。(大きな拍手)

 そのうえで、野党の側にも努力すべき問題があると思います。日本経済新聞が選挙後行った世論調査によりますと、参院選の投票に「行かなかった」と答えている人に複数回答でその理由を聞いたところ、「政治や暮らしが変わると思えない」と答えた方が29%で1位となっています。そのなかでも重大なことは、「安倍内閣を支持しない」と答えている人々のなかで、「政治や暮らしが変わると思えない」という回答の比重が高く、トップとなっていることです。すなわち、安倍内閣に批判や不信をもっている人々のなかでも、一票を投じても「変わると思えない」という思いから、棄権にとどまった人々が多数いる。この事実は、私たち野党にも問題を突きつけているのではないでしょうか。

 こうした状況を前向きに打開するうえでも、私は、野党共闘がいま、「政治を変える」という「本気度」が、国民にビンビンと伝わるような共闘へと、大きく発展することが強く求められていると思います(拍手)。そしてそういう「本気度」が国民のみなさんに伝わるためには、安倍政権に代わる野党としての政権構想を国民に提示することが不可欠ではないでしょうか(大きな拍手)。そうした本気の、責任ある政権構想を打ち出すことができるならば、今回、棄権した多くの方々に「政治や暮らしが変わる」という「希望」を伝え、投票所に足を運んでもらうことができるのではないでしょうか。

 投票率が10%上がれば選挙結果の激変が起こります。20%、30%と上がれば政権を吹き飛ばすことができるでありましょう(拍手)。野党が政権を担う覚悟を示してこそ、そして国民のみなさんに、ともに新しい政権をつくろうと呼びかけてこそ、国民のみなさんの心を動かすことができる。投票所に足を運んでいただくことができる。そういうとりくみをやろうじゃないかということを、私は、強く呼びかけたいと思うのであります。(大きな拍手)

安倍首相による民主党政権をもちだした野党共闘攻撃への断固たる回答を

 もう一つ問題があります。
 第二の問題は、安倍首相が、かつての民主党政権をもちだして、自分の政権を美化するとともに、野党共闘への攻撃を行い、国民の支持をつなぎとめる――このことを一貫した「戦略」においているという問題です。

 今回の参議院選挙でも、安倍首相は、この「戦略」をとりつづけました。2月の自民党大会での演説で、首相は、「あの悪夢のような民主党政権」というののしりの言葉を使って、「あの時代に戻すわけにはいかない」と参議院選挙への決起を訴えました。
 選挙後、朝日新聞が行った分析によりますと、安倍首相は、参院選で行った全73カ所の応援演説のすべてで、「あの時代に逆戻りさせるわけにはいかない」と語った。かつての民主党政権をもちだして、野党共闘攻撃を行ったといいます。このフレーズを繰り返し、「安定か、混迷か」を叫び、野党共闘を攻撃する。これが安倍首相の行った選挙キャンペーンだったのであります。一国の内閣総理大臣が、こんなことしかできない(笑い)。情けないじゃないですか。(拍手)

 まず私は、安倍首相のこうした態度は、フェアな論争態度とは到底いえないということを指摘したいと思います。わが党は、当時の民主党政権に対して、野党として批判もしました。同時に、あの時期は、リーマン・ショックから立ち直る途上にあり、東日本大震災にみまわれた時期でした。そういう時期と比較して、自分に都合のいい数字を並べ立てて、自分の政権を美化することが、責任ある政治リーダーのやることでしょうか。こういう態度は、もういいかげんにやめるべきではないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 そのうえで、さらに私は、安倍首相に言いたい。だいたい、民主党政権をもちだして野党共闘を攻撃するのは、筋違いの攻撃であり、いわれなき攻撃だということであります。いま市民と野党の共闘がめざしているのは、かつての民主党政権の復活ではありません(「そうだ」の声、拍手)。共闘がめざしている政治は、「市民連合」との13項目の「共通政策」が示している政治であります。そこには、すでにのべたように、憲法、消費税、沖縄、原発など国政の基本問題で、自民党政治を切り替えるとともに、かつての民主党政権の限界を乗り越える内容も含まれています。そういう「共通政策」を堂々と掲げてたたかっている野党共闘を、「民主党政権への逆戻り」というレッテルを貼って攻撃するのは、事実をねじまげた卑劣な態度というほかないではありませんか。(大きな拍手)
 もうこういう攻撃が通用しない状況をつくりましょう。こうしたいわれなき野党共闘攻撃との関係でも、いま野党が、安倍政権に代わる野党としての政権構想を打ち出すことは、安倍首相による攻撃への断固たる回答となり、攻撃を根底から打ち破る決定打になる。このことを、私は訴えたいのであります。(大きな拍手)

野党連合政権にむけた話し合いを開始しよう

 以上をふまえまして、私は、この場をかりて、心から呼びかけます。この参議院選挙をともにたたかった野党と市民が、安倍政権に代わる野党の政権構想――野党連合政権にむけた話し合いを開始しようではありませんか。(大きな拍手)

 野党連合政権の土台はすでに存在しています。5野党・会派が「市民連合」とかわした13項目の「共通政策」です。そこには、わが党が「国民連合政府」の提唱のさいに、共闘の「一丁目一番地」として重視した「安保法制の廃止」も明記されています。憲法、消費税、沖縄、原発など、国政の基本問題での共通の旗印も明記されています。野党連合政権をつくるうえでの政策的な土台はすでに存在している。そのことを私は強調したいと思うのであります。(拍手)

 同時に、これらの「共通政策」を本格的に実行するためには、それにとりくむ政権が必要です。総選挙にむけて、市民と野党の共闘を、国民に私たちの「本気度」が伝わるものへと大きく成長・発展・飛躍させ、総選挙で共闘勢力の勝利をかちとるうえでも、政権構想での合意は必要不可欠ではないでしょうか。

 この4年間、お話ししてきたように、市民と野党の共闘によって、私たちはたくさんの成果を積み重ねてきました。共通の政策的内容を広げてきました。多くの新しい信頼の絆をつくりあげてきました。問題は(政権をつくるという)意思です。意思さえあれば、野党連合政権への道をひらくことは可能だということを、私は訴えたいのであります。(拍手)

 市民と野党が一緒になって、安倍政権に代わる野党の政権構想――野党連合政権を正面からの主題にすえた話し合いを開始しましょう。

 ――そのさい、何よりも大切なのは、ともにたたかってきた野党と市民が、ともに力をあわせて連合政権をつくるという政治的合意をかちとることであります。

 ――そして、13項目の「共通政策」を土台に、連合政権で実行する共通の政策課題をより魅力あるものにしていくことが必要です。

 ――政治的な不一致点をどうするか。私たちは、たとえば日米安保条約の廃棄など、わが党の独自の政策を大いに訴えていきますが、それを共闘に持ち込むことはしないということをこれまでも言っておりますが、政治的な不一致点については互いに留保・凍結して、一致点で合意形成を図るという原則が大切になってくると思います。

 次期総選挙にむけて、そうした話し合いを、胸襟を開いて開始することを、重ねて心から呼びかけるものであります。(拍手)

国民に語るべきものをもたない政権には、退場してもらおう

 全国のみなさん。安倍政権に、もうこれ以上、この国の政治をゆだねるわけにはいきません。(多数の「そうだ」の声)
 安倍首相は、参院選で、憲法改定と野党攻撃以外に、語るべきものをもちませんでした。もう、ほかに語ることがないんですよ。(笑い、「そうだ」の声、拍手)
 ごく一握りの大企業と富裕層に巨額の富が蓄積し、国民のなかには貧困と格差が広がる。この否定できない現実を前にして、もはや安倍首相は、「アベノミクスをふかす」というあのお決まりの法螺(ほら)すら語ることができないではないですか。(拍手)
 安倍首相が自慢してきた「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」なるものも、対米外交は追随、対ロ外交は屈従、対韓外交は破綻、八方ふさがりに陥り、「地球儀の『蚊帳の外』の外交」(笑い)であることが、すっかり露呈してしまったではありませんか。(拍手)
 国民に語るべきものをもたない政権には、退場してもらうほかないではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 全国のみなさん。市民と野党の共闘を、4年間の成果を踏まえ、ここで大きく発展・飛躍させ、安倍政権を打ち倒し、自民党政治を終わらせ、野党連合政権をつくろうではありませんか。(大きな拍手)

 力をあわせて、すべての国民が尊厳を持って生きることのできる新しい日本をご一緒につくろうではありませんか。(大きな拍手)

日本共産党の躍進こそ、野党連合政権への最大の力――新しい探求の道をともに
共闘の力を強め、日本を救うためにも、日本共産党を強く大きく

 私が、最後に訴えたいのは、日本共産党を政治的・組織的に躍進させることこそ、市民と野党の共闘を発展させ、野党連合政権をつくる最大の力となるということです。

 今日、お話ししたように、この4年間、日本共産党は、情勢の節々で、市民と野党の共闘のためにブレずに力をつくし、その発展に貢献することができました。共闘が困難にぶつかったときにも、市民のみなさんとの協力で、断固として困難を乗り越える働きをすることができました。それができたのは、日本共産党が、現在から未来にいたる社会発展のあらゆる段階で、統一戦線の力――政治的立場の違いを超えた連帯と団結の力で政治を変えることを、党の綱領に明記している党だからであります。こういう党が躍進することが、市民と野党の共闘が発展する大きな推進力になるのではないでしょうか。

 それから、みなさん、市民と野党がかわした13項目の「共通政策」をはじめ、国民のみなさんの切実な願いを本気で実現しようと思ったら、どんな問題でも、日本の政治の「二つのゆがみ」――「財界中心」「アメリカ言いなり」という「二つのゆがみ」にぶつかってきます。日本共産党は、綱領で、この「二つのゆがみ」の大本にメスを入れ、憲法に書いてある通りの国民主権の国――「国民が主人公」の日本、本当の民主主義の国といえる日本、本当の独立国といえる日本をつくることを、日本改革の大方針として明記し、この大方針のもとにたたかい続けてきた党であります。こういう党が躍進することが、市民と野党の共闘を強める確かな力になるのではないでしょうか。(拍手)

 さらに、みなさん、日本共産党は、全国に2万の党支部、約30万人の党員、約100万人の「しんぶん赤旗」読者、2680人の地方議員をもつ、草の根の力に支えられた党であることを、何よりもの誇りにしております。参議院選挙後、野党統一候補として勝利した新議員のみなさんからごあいさつをいただきましたが、共通して出されたのは、わが党の草の根の力への信頼でありました。岩手の横沢高徳議員は、私たちとの懇談でこうおっしゃった。「全国で2番目に広い岩手県のどこにいっても、共産党のみなさんが温かく歓迎し、支援してくれた。これが心強かった」。うれしい評価であります。わが党が、いま草の根の力を強く大きくのばすことは、市民と野党の共闘を支える土台を確かなものにするうえでも、大きな貢献となるのではないでしょうか。(拍手)

 そして、みなさん、相手も、市民と野党の共闘に日本共産党が参加していることが、一番の脅威であり、一番の手ごわいところだということをよく知っています。だからこそ、安倍首相は、選挙中、全国各地の遊説で、共産党を攻撃しました。岩手では、「共産党の人たちが相手候補のビラを配っている。このことは決して忘れてはならない、負けるわけにはいかない」と叫びました。秋田では、「野党統一候補、その中の強力な中核部隊が共産党だ」、こうのべました。日本共産党への敵意をむきだしに語ったのであります。しかし、そうした「共産党アレルギー」に働きかける攻撃がもはや通用しなかったことは、選挙の結果が証明したではありませんか。(大きな拍手)

 共闘の力を強め、日本を救うためにも、どうかこの党を強く大きくしてください。そのことへのご支援とご協力を、心からお願いするものであります。

党史でもかつてない新しい探求の道、世界でもユニークな探求の道をともに進もう

 全国のみなさん。日本共産党は、今年で、党をつくって97年、合法的権利をかちとって74年になりますが、国政選挙で選挙協力を行い、国政を変えるということは、党史でもかつてない新しい探求の道であります。やったことのないことにとりくんでおります。
 日本の戦後における統一戦線としては、1960年代後半から70年代にかけて、全国に広がった革新自治体の運動は、この東京での革新都政をはじめ、特筆すべき成果を築きました。ただ、この時期の統一戦線は、主に地方政治に限られており、国政での統一戦線の合意は当時の社会党との間で最後まで交わされず、国政での選挙協力もごくごく限定的なものにとどまりました。

 この時期の統一戦線とくらべても、いまとりくんでいる市民と野党の共闘――全国的規模での選挙協力によって国政を変えようという共闘は、わが党にとって文字通り未踏の道の探求にほかなりません。戦後、統一戦線運動に力をつくし、亡くなった多くの先輩の諸同志も、今日の共闘の発展を見ることができたら、喜んでくれたことだろうと、私は思います。(拍手)

 そして、みなさん、世界を見渡しても、新しい市民運動が政党をつくり左翼勢力の連合で政治変革をめざしている注目すべき経験が生まれていますが、日本のように、共産党が保守を含む広範な諸勢力と共闘して、右派反動政権を倒すたたかいに挑んでいるという国は、他に見当たりません。いま日本でとりくんでいる共闘は、世界でも他にないユニークな共闘であるということも報告しておきたいと思います。(拍手)

 私は、最後に呼びかけます。

 わが党にとってもかつてない新しい探求の道、世界でもユニークな探求の道を、ともにすすもうではありませんか。今日の私の話に共感していただいた方は、どうかこの機会に、ここでお会いしたのも何かのご縁ですから(笑い)、日本共産党に入党していただき、前人未到の探求と開拓の道をともに切りひらいていこうではありませんか。(大きな拍手)

 そのことを心から呼びかけまして、記念講演を終わります。(大きな拍手)
 日本共産党創立97周年万歳!(「万歳」の声、歓声、長く続く大きな拍手)



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/338.html

記事 [政治・選挙・NHK264] この男が総理候補の世も末 小泉進次郎「薄気味悪いナルシズムと大いなる勘違い」(日刊ゲンダイ)




小泉進次郎「薄気味悪いナルシズムと大いなる勘違い」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260089
2019/08/09 日刊ゲンダイ


私物化(C)共同通信社

〈政権は権力であり、そんな権力に対しては、基本的にマスコミは厳しい目を向けるのが少し前までは当然だった。でも今は及び腰で、一部の報道番組やワイドショーのスタッフ、新聞記者や文化人などには、政権を過度に擁護し続ける存在までいるようだ〉

〈マスコミ関係者は恥ずかしい新種の犬から人間に戻り、一度今の政権を冷静に見つめてみたらいかがだろうか〉

 日本中が新元号「令和」のお祭りムードに浮かれていた今年5月4日、芥川賞作家の中村文則氏は毎日新聞のコラムで、今のテレビ・新聞記者たちの姿を〈政権守る忠犬たち〉と題してこう評していたが、今回の出来事ほど、中村氏の指摘がズバリ当てはまる時はないのではないか。7日から、テレビのワイドショーが「電撃発表」と大騒ぎしている自民党の小泉進次郎衆院議員と、フリーアナウンサーの滝川クリステル氏の結婚、妊娠報道のことだ。

 小泉や滝川が誰と結婚しようが勝手だが、大マスコミがバカ騒ぎしている裏で、来日したエスパー米国防長官が、ホルムズ海峡の「有志連合構想」について岩屋防衛相に参加要請したニュースや、中国を為替操作国に認定する一方、FRB(米連邦準備制度理事会)には利下げを求めるトランプ大統領の矛盾といった重要な報道は、ほとんど取り上げられることなく吹っ飛んでしまった。

首相官邸での結婚会見は公私混同でしかない

 国会議員と芸能人のカップルなんて別に珍しい話でも何でもない。それなのに大マスコミが飛びついたのは「ネタの夏枯れ」もあったのだろうと思っていたら違った。ふつうに考えれば新聞ならばベタ記事、テレビもせいぜい20〜30秒程度あれば十分のニュースが、朝から晩までデカデカと報じられているからだ。

 何よりも違和感を覚えたのは、首相官邸で行われた囲み会見に異論を唱える記者が皆無だったことだ。自民党担当の民放記者は「政権との距離を縮めようとする政治的メッセージ」なんて珍解説をしていたが、メッセージもへったくれもない。結婚報告の会見を官邸で開くなんて公私混同以外の何物でもないだろう。

 本来は記者たちが「ここは私的な結婚発表をする場じゃない。会見するのであれば別会場で」と小泉に促すのがスジだ。それなのにヘラヘラする小泉と滝川を取り囲み、「プロポーズの言葉は?」「指輪を見せてください」とか言っていたから言語道断。さらに囲み取材だけでは飽き足らなかったのか、夜には小泉の地元・横須賀にまで押し掛けて生中継。市民に感想を聞き、真っ赤なドレス姿に“お色直し”した滝川と並ぶ小泉の姿を映して大はしゃぎしていたからクラクラする。

 一体、国会議員はいつから芸能人になったのか。政治家の売名行為に加担しているとなぜ、思わないのか。中村氏が呆れていた通り、今のメディアは、批判精神のカケラもない。そうやって、みっともない姿を平気でさらしているから、“マスゴミ”などと皮肉られるのだ。

 元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏がこう言う。

「参院選が吉本興業のドタバタ劇でロクに報道されなかったのと同様、今回もこじれる日韓問題など、報じるべき重要なニュースがあるのにもかかわらず、進次郎氏の結婚報道一色にかき消されてしまった。メディアの腐敗、堕落も極まれりと言うべきでしょう。そもそも官邸で会見なんて私物化も甚だしい。疑問や憤りを感じなかった記者は職を辞するべきです」


親の七光(C)日刊ゲンダイ

権力と一体化した大本営マスコミの姿に安倍政権が高笑い

 この調子だと、今後の報道内容も容易に想像がつく。いつ、どこで結婚披露宴を開き、出席者はどこの誰で、引き出物は何か――だろう。そして、おそらく仕上げは、オリンピック・ベビー誕生だ。今のバカ騒ぎがまだ続くのかと思うとゾッとするが、対照的に安倍政権はニンマリだろう。

 憲法違反の可能性が高まる「有志連合」の参加や、無理難題を突き付けられることが予想される日米貿易交渉、手詰まり感が否めないアベノミクスなど、内政・外交で厳しい局面を迎えるたびに「小泉・滝川電撃婚」の話題を小出しにすれば、国民の目をはぐらかすことができるからだ。

 まったく冗談じゃないが、それ以上に信じられないのは、気の早い民放コメンテーターが「滝川さんの語学力が総理外交に役立つ」などとシタリ顔で解説し、小泉を将来の総理候補と持ち上げていたことだ。

 小泉は関東学院大卒業後、米コロンビア大を経て、父・純一郎元首相の秘書となり、2009年に初当選した典型的な「親の七光」議員だ。党遊説局長、青年局長、内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官などを歴任しているとはいえ、国会議員としての実績や成果は何もない。

 昨年11月に「週刊朝日」がNPO法人「万年野党」の協力を得てまとめた議員評価でも、小泉は「質問」「議員立法」「質問主意書」の回数がいずれも「ゼロ」の「トリプルゼロ議員」のひとりだった(当時)。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「改革派のように位置付けられていますが、参院選の応援演説では争点隠しの発言ばかり。改革どころか、政権の目くらまし役であり、単なる客寄せパンダでした。昨年の総裁選の時も、反安倍の急先鋒とみられながら、安倍、石破元幹事長のどちらを支持するのか最後まで明言せず、官邸の顔色をうかがっていた。要するに保身、ゴマすりが本性なのです」

 総理候補と言われるなんて世も末だろう。

考え方は新自由主義のジャパンハンドラーと同じ

 しょせんは「やっているフリ感」だけのハンパ者。口先だけだ。オヤジの純一郎元首相も「自民党をぶっ壊す」と威勢のいいことを言って国民の支持、期待を集めたものの、やったことといえば、米国の言いなりになって新自由主義を推し進め、経団連や竹中平蔵らとグルになって格差・貧困社会をつくり、庶民生活をぶっ壊した。

 米国留学中、日本外交に絶大な影響力を持つジャパンハンドラー系のシンクタンク「CSIS」(戦略国際問題研究所)の研究員だった進次郎も考え方は変わらないだろう。自民党が野党に下野し、TPP反対と叫んでいた時代からTPP支持を叫び、2010年12月の文芸春秋のインタビューを読む限り、公助よりも自助を重んじるタイプだからだ。要するに年金や社会保障に苦しむ庶民に対して「自分で何とかしろ」という冷酷無比な安倍政権と同じだ。

 そんなボンボン世襲議員が何を勘違いしたのか、〈政治家を職業ではなく、生き方として捉えている私〉〈政治という戦場から離れ、鎧を脱いで、戦うことから解放〉などと、勝手に自己陶酔し、これまた五輪招致で「おもてなし」という偽善のセリフで注目を集めた女子アナを連れて官邸を訪ね、結婚を報告に行ったのだから、一体何様のつもりなのか。

 繰り返すが、大マスコミが大騒ぎで生中継するほど重大な話じゃないのは言うまでもないし、むしろ報じるのであれば、閣僚でも党三役でもない単なるペーペー議員が、わざわざ官邸に出向いて結婚を報告し、こびへつらわなければならないほど、今の政府・与党が「安倍支配」という異様な空気に包まれているという実態を伝えるべきだろう。

 政治評論家の森田実氏がこう言う。

「権力者である政治家たる者は慎みを持って行動するのが当たり前。首相官邸で個人的な結婚会見を開くなど論外です。そんな進次郎氏を大マスコミや自民党が過大評価し、誰も恥ずべきことだと指摘しない。そろってバカ丸出しで、あまりにヒド過ぎます。政権も政権で、それを利用し、日韓問題などから意図的に国民の目をずらそうとしている節がある。許し難く、全く情けない話です」

「忖度」どころか、もはや権力と一体化した大本営マスコミの姿に、安倍政権の高笑いが聞こえるようだ。







 



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/339.html

記事 [政治・選挙・NHK264] ゾンビ(死に体の亡霊)政体の自公体制が君臨して潰れないで支配する安倍政権がすがり付いている命綱

ゾンビとは辞書の解説によると、「何らかの形で死体のまま蘇って生きているように振舞うものの総称である」と言うことになり、分かり易くいえば「生きる死体」のことを指す。より具体的には安倍政権がそれである。ゾンビの出典はカリブ海の島国の精霊信仰で、奴隷貿易の産物として残り、オカルト政治をするまに便利だから、愚民政策の道具として活用されている。
https://ameblo.jp/yuma-ken/entry-12368325196.html
安倍内閣がゾンビ政権であることが明白だのに、書店に並ぶ本の中にゾンビ政治を表題にしたものがなく、電子版の本にしか存在していないのは、出版社が及び腰なのか評論家の著者の中に、そうした認識がないせいだろう。だが、現実には
「ゾンビ政体・大炎上」という本が存在しており、読み放題という形で提供されているのに書評に取り上げられないから、読む人に存在を知られていない。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%93%E6%94%BF%E4%BD%93%E3%83%BB%E5%A4%A7%E7%82%8E%E4%B8%8A-%E5%AE%89%E5%80%8D%E5%9E%8B%E5%B0%82%E5%88%B6%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E8%A7%A3%E4%BD%93%E3%81%AE%E6%A4%9C%E8%A8%BC-%E8%97%A4%E5%8E%9F%E8%82%87-ebook/dp/B07SG6J3TM/ref=sr_1_8?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E8%97%A4%E5%8E%9F%E8%82%87&qid=1565414943&s=books&sr=1-8
それにしても「カキストクラシー」という政治体制が存在し、最悪の政治家や無能者によって支配されている政治という、ギリシア哲学に由来するものであると知り、この言葉が日本で使われた最初の例として興味深いと思った。最悪の政治家達の命綱が芥川龍之介の「蜘蛛の糸」なら、いつ切れてもおかしくない。
事実上破綻しているのに安倍内閣は潰れないで、選挙のたびに過半数を占めていることは、日本人がまともにものを視る目と判断力を失い、愚民政治がのさばり続けている情けない状態が続く理由である。事実上破綻しているのにそんな政府が潰れていないで放置されているのは、没落を防ぎえない日本の宿命だろうか。
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/340.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 8月10日 二階派独り勝ちの様相=自民、参院新人争奪戦  ・・自民の派閥争いを復活させたい?時事 
8月10日 二階派独り勝ちの様相=自民、参院新人争奪戦  ・・自民の派閥争いを復活させたい?時事 (自民党の内ゲバの派閥争いが復活か!? )
https://gansokaiketu-jp.com/kaiw-forum2/seiji-keizai-gaikou/Jimintouno-utigebano-habatuarasoiga-fukkatuka/wforum.cgi?mode=read&no=1&reno=no&oya=1&page=0#1

参照先 : https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080901149&g=pol&p=20190809ax18S&rel=pv
自民党内で、先の参院選で初当選した新人8人の争奪戦が展開されている。3人の入会が決まった二階派は独り勝ちの様相。まだ3人の入会が決まっておらず、9月の内閣改造・党役員人事をにらみ、お盆明けに改めて駆け引きが繰り広げられそうだ。


第25回参院選後の自民党派閥
https://gansokaiketu-jp.com/Gazou/dai25kai-saninsengono-jimintouhabatu.jpg

 二階俊博幹事長が率いる二階派には、北海道選挙区の岩本剛人氏、広島選挙区の河井案里氏、比例代表の宮崎雅夫氏が入会。衆院でも同派特別会員の細野豪志元環境相らが入党を目指しており、さらなる勢力拡大をもくろむ。同派幹部は二階氏の幹事長続投が懸かる人事について「メンバーの入閣を含め、期待は当然ある」と語った。

 最大派閥の細田派は、北海道選挙区でトップ当選した高橋はるみ氏を加えた。第3派閥の竹下派には、衆院から参院比例の特定枠に回った三浦靖氏が入った。
 現職4人が落選した岸田派は苦境が続く。日本薬剤師連盟が推す比例候補は宏池会(岸田派)に所属するのが通例だったが、本田顕子氏は入会を保留。岸田文雄政調会長の求心力低下は否めない。
 兵庫選挙区の加田裕之氏は、細田派入会が有力。群馬選挙区の清水真人氏をめぐっては、竹下派と二階派の間で綱引きが続いている。麻生、石破、石原各派への新規入会はなさそうだ。


http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/341.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 国民・社保 結成前向き 脱・孤立 立民提案の統一会派 政策巡り波乱含み/東京新聞

国民・社保 結成前向き 脱・孤立 立民提案の統一会派 政策巡り波乱含み/東京新聞
2019年8月10日 朝刊
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/CK2019081002000155.html

 国民民主党は九日の総務会で、立憲民主党から求められた衆院会派への合流に関し、衆参両院で統一会派の結成を目指す方針を決めた。十日の両院議員総会で正式決定し、立民側に伝える。衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」も九日の総会で合流に向けた協議入りを確認した。野党再編につながる動きに否定的だった立民の枝野幸男代表が孤立路線を修正したことで、旧民進党勢力の再結集の可能性が生まれたが、実現には曲折が予想される。

 国民の小林正夫総務会長は総務会後の記者会見で「枝野氏が提案した、より強力な野党第一会派をつくり、政権交代へと向かいたいとの趣旨には賛同する」と語った。社保代表の野田佳彦元首相も総会後、記者団に「会派合流に向けたプロセスに入る」と明言した。

 衆院各会派の所属議員は立民七〇、国民三九、社保八で、三会派が合流すると計百十七議席になる。

 七月の参院選で立民は、改選議席九に対し、十七議席と増やしたが、知名度のある複数の候補が落選。国民は改選議席八に対し、六議席にとどまった。静岡選挙区(改選数二)では両党候補が争い、遺恨も残る。

 枝野氏はこれまで「統一会派や一つの党になるのは野合だ」と訴え、会派や党の合流に消極的だった。しかし、参院選で立民の結果が思わしくなかった一方、新興勢力ながら比例二議席を獲得したれいわ新選組が注目を集めたことも影響し、戦略を見直した。

 ただ、立民、国民両党の間には、合流の方向性に溝がある。枝野氏が求めたのは立民の衆院会派への国民の合流だが、国民は衆参両院で対等な立場で新会派をつくるべきだとの立場。国民の玉木雄一郎代表は九日、記者団に「当然、衆参が一緒だ」と強調した。

 また、枝野氏は会派合流の条件に、立民の憲法観や原発政策への理解を求める。

 しかし、国民は九日の総務会で「協議し、合意形成していく」とし、立民の政策をそのまま受け入れることに否定的な方針を確認した。支援を受ける産業別労働組合の中に、原発政策などで立民と開きがある組織があることに配慮せざるを得ないためだ。社保の野田氏も政策の一致よりも「会派の構成、運営の方が重要なポイント」と指摘する。

 れいわの山本太郎代表は七日の会見で「合流の打診はないが、政権交代に向けて必要ではないか」と指摘したものの、「今すぐという話ではない」と静観する姿勢を示した。 (大野暢子)

http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/342.html

記事 [政治・選挙・NHK264] N国党は“政界の肥溜め” 立花孝志の典型的なテロリスト発想 それでもバカとは戦え(日刊ゲンダイ)
 


N国党は“政界の肥溜め” 立花孝志の典型的なテロリスト発想 それでもバカとは戦え
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260100
2019/08/10 日刊ゲンダイ


立花孝志代表(左)と丸山穂高議員(C)日刊ゲンダイ

 過去の悪霊がまた息を吹き返そうとしている。「NHKから国民を守る党」が参院選で1議席を取り、政党要件をクリア。これにより、連中は2019年分として5900万円の政党交付金を手に入れることになった。さらに所属議員が増えれば1人当たり約2430万円が上積みされる。

 N国党は契約者だけがNHKを見られるようにする放送のスクランブル化を主張しているが、この手口も使い古されたものだ。私も含めて多くの国民はNHKのやり方に不満を持っている。こういうわかりやすい既得権益を叩くことで、社会に蔓延する不満、恨みつらみを吸収し拡大していく。平成の30年間はこの手の連中による「既得権を破壊することにより生まれる新しい利権」の収奪の繰り返しだった。

 今回も薄汚い連中が集まってきた。国後島で大酒を飲み、「北方領土を戦争で奪い返すべきだ」「女を買いに行く」と騒いで日本維新の会を除名された衆院議員丸山穂高は、議員を辞めるどころか、歳費や文書通信交通費に加え、N国党から年間約2430万円を受け取ることになった。

 構造改革利権屋の参院議員渡辺喜美も近寄ってきた。サラ金業者の団体、道路特定財源関連の団体、商品先物取引会社から献金を受け、化粧品大手DHC会長からは使途不明の大金が流れている。受信料の前に「8億円の熊手」の説明をしろ。

 党首の立花孝志は秘書暴行問題で自民党を離党する可能性がある衆院議員石崎徹にも声をかけている。以前、私は橋下維新は「政界の蠅取り紙」と指摘したが、丸山も渡辺もその維新からさえ除名されている。N国党は「政界の肥溜め」といったところか。

 立花は危険人物である。「法的には支払わなければいけないものを、あえて法律違反をしましょう。法律よりも守らなければいけないのが、道徳であり正義である――ということ。これは選挙前から言い続けておりますので」(「BuzzFeed=7月30日)

 典型的なテロリストの発想だ。道徳観や正義感は人それぞれである。世の中には障害者を殺すことが正義だと考える植松聖のような人間もいる。正義や道徳はあくまでも法の下で追求しなければならない。それが法治国家の原則だ。

 丸山は言う。

「(私も)毒なんですが、立花代表も十分毒で、まぜて劇薬にして、変えなければいけない部分に突っ込む薬にしたい」

 毒に毒をまぜても毒にしかならない。小学生でもわかる理屈だ。



適菜収 作家
1975年生まれ。作家。ニーチェの「アンチクリスト」を現代語訳した「キリスト教は邪教です!」、「ゲーテの警告 日本を滅ぼす『B層』の正体 」など著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。























http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/343.html

記事 [政治・選挙・NHK264] N国党台頭で話題沸騰する「NHK受信料」の現実 なぜ今「NHKをぶっ壊す」が票を集めるのか/東洋経済・msnニュース
N国党台頭で話題沸騰する「NHK受信料」の現実 なぜ今「NHKをぶっ壊す」が票を集めるのか/東洋経済・msnニュース
田上 嘉一
2019/08/10 10:20
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/n%e5%9b%bd%e5%85%9a%e5%8f%b0%e9%a0%ad%e3%81%a7%e8%a9%b1%e9%a1%8c%e6%b2%b8%e9%a8%b0%e3%81%99%e3%82%8b%ef%bd%a2nhk%e5%8f%97%e4%bf%a1%e6%96%99%ef%bd%a3%e3%81%ae%e7%8f%be%e5%ae%9f-%e3%81%aa%e3%81%9c%e4%bb%8a%ef%bd%a2nhk%e3%82%92%e3%81%b6%e3%81%a3%e5%a3%8a%e3%81%99%ef%bd%a3%e3%81%8c%e7%a5%a8%e3%82%92%e9%9b%86%e3%82%81%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%8b/ar-AAFATzm?ocid=iehp

今年7月に行われた参院選では、新興勢力である「NHKから国民を守る党」(「N国党」)が議席を獲得したことが大いに話題となった。N国党は、自身もNHKにかつて在籍していた立花孝志氏が率いる政党だ。公然とNHKを批判するその姿は、従来の政党とは違って一風変わったイメージを与えた。あろうことか、NHKの政見放送で「NHKをぶっ壊す」と叫ぶ姿は、またたく間にインターネットを中心に話題を集めていった。

 同党はすでに国政だけではなく、4月に行われた統一地方選においても、首都圏や関西のベッドタウンを中心に26人が当選しており、改選前の既存議員と合わせると、地方議員における勢力も39人まで拡大している。次回の衆院選でもさらに勢力を拡大する見通しが強い。

 その政策は極めてシンプルで、一律強制でNHKに受信料を支払うのは不当であるとして、放送スクランブル化を訴えている。これが実現されれば、受信料を支払った人のみが視聴することができ、NHKを見たくない人は受信料を支払わなくてもいいということになる。WOWOWやスカパー!のような有料放送と同じ仕組みとなるわけだ。

 この風変わりなシングル・イシュー政党が支持を集めている背景には何があるのだろうか。公共放送のあり方というものについて改めて振り返ってみたい。

NHKの受信料制度―放送法64条の意義とは―

 大前提として、公共放送の財源をどう確保するかというのは、「放送の独立性」と「負担の公共性」という2つの観点のバランスをどうとるかで決定されるといっていいだろう。

 公共放送は、時の政府や政権におもねることなく不偏不党を貫いて真実を放送することがとても重要だ。この観点を重要視すれば、税金やスポンサーの広告料に依存しないことが望ましいと言える。他方で、公共料金を財源とする以上、国民間の負担は公平であることが望ましい。

 この点を強調することになれば、税金による運営や罰則を設けて支払いの強制力を高めることとなる。支払った者が損をするような仕組みでは国民の支持は得られないからだ。みんなで平等に公共放送を支えることで公平感は担保される。

 それでは、現状のNHKの受信料制度はどのような仕組みになっているのだろうか。放送法64条1項は「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」と規定している。つまり、受信設備であるテレビを設置した場合には、NHKと受信契約を結ぶことが法律上義務付けられているのだ。

 民法には、両当事者双方の合意があって契約が成立するという、契約自由の原則があるが、当事者の意思なく契約を成立させる放送法64条1項の規定は、この原則の例外となる。そこで、こうした契約締結を強制するような条項がそもそも憲法に反していないのか。こうした問題を正面から議論したのが平成29(2017)年の最高裁判決だった。

 この裁判において、最高裁は、放送法64条1項は適正・公平な受信料徴収のために必要な内容の受信契約の締結を強制する旨を定めたものとして、憲法の規定に違反するものではないと判示した。公共放送を維持するためには契約自由の原則の例外も許容したことになる。

 他方で、放送法が具体的に契約を成立させる方法について定めていないことなどを理由に、受信契約の成立には原則として双方の意思表示が合致することが必要であると述べた。法律上の義務があったとしても、一方的なNHKからの申し込みだけで契約が締結されることはないというわけだ。

 とはいえ、全員が素直に「はい、そうですか」と納得して契約締結に応じてくれるわけはない。そうした場合に備えて、裁判所は、契約締結を拒絶している者に対しては、民法上の規定に従い、裁判をもって利用者の意思表示とするという形で契約締結させることができると示している。

合憲であり有効だが誠実な協議による合意が必要

 かなり複雑な構成ではあるが、以上をまとめると以下のようになる。

 放送法64条1項の強制契約締結義務自体は合憲であり有効。しかし、その場合でもNHKは受信者と誠実に協議し合意によって契約を締結する必要がある。もしそれでも受信設備を設置しているのに、契約を締結しない者がいた場合は、裁判を起こして判決を勝ち取れば契約を成立させることができるというわけだ。

 実際には、不払いの受信者全員に対して訴訟を提起して判決によっ契約締結に変えていくのはおよそ現実的ではない。法律上の契約強制締結義務といっても、こうしてみると、放送法64条によってもNHKは強大な権限を持っているとまではいえない。このことは、NHKが受信者の理解を得て業務を遂行していく事業体であることを考えると、最高裁の判断は穏当なものといえるだろう。

 海外の制度を見てみると、例えばドイツでは、全世帯と事業所が支払い義務を負う放送負担金を公共放送の主な財源としている。テレビを持っているかどうかにかかわらず、公共放送の運転資金を国民全体で公平に負担すべきであるという考えに基づいているわけだ。

 また、イギリスでは、BBC(英国放送協会)の受信料制度の法的拘束力は日本よりも強く、支払わないと罰金を課せられる。さらに、フランスやイタリアなどでは、国営放送として税金で運営している。

 こうした国と比較した場合、NHKはあくまで任意の受信契約をもとに運営している以上、放送の独立性は高い水準で確保される仕組みとなっているといえるだろう。他方で、受信契約の締結・受信料の支払いを拒絶することが事実上可能となっているため、国民間における負担の公平性という意味では、幅のある緩やかな制度となっている。

 それでも、直近のNHKの決算発表によれば、平成30年度の受信料収入は、7122億円と過去最高額に達している。支払い率についても、2004年のプロデューサー制作費着服に端を発した不祥事の際には70%程度まで下落したものの、近年ではだいぶ盛り返しており、過去最高の81.2%にまで達している。表面上は、国民の多数が現行の受信料制度を支持していると言えるだろう。

近年相次ぐ受信料をめぐる裁判例

 そうであるとすれば、なぜ今「NHKをぶっ壊す」というテーゼが票を集めることができるのだろうか。その一つの理由として、情報社会の複雑化に伴う情報獲得手段の多様化が背景にあると考えられる。

 今年3月には、ワンセグ放送を受信できる携帯電話を持っていれば、NHKの受信料契約は必要という判決が出た。携帯電話を「携帯」することが受信設備の「設置」にあたるのか。言葉の自然な意味を考えるとかなり微妙ではあるが、東京地裁はこれが受信設備の設置にあたると判断し、最高裁が上告不受理をしたためこの判決が確定している。

 さらに、今年5月には、テレビ放送が見られるカーナビでも受信契約が必要という判断が東京地裁で下された。放送法64条1項但書には、「放送の受信を目的としない受信設備」については、受信契約を結ぶ必要がないとしているため、カーナビがあてはまるかどうかが争われた。

 この点につき、東京地裁は、放送の受信を目的としているかどうかは利用者の主観ではなく、客観的・外形的に判断するのが相当だとして、カーナビは「放送の受信を目的としない受信設備」には該当しないと判示している。

 こうした判断には、疑問を持つ人は少なくないだろう。携帯電話やカーナビ購入者のほとんどは通話や道案内のために買うのであって、テレビを見ることを主目的としているわけではないからだ。仮に携帯電話やカーナビがたまたまテレビ放送を受信できる機能を備えていたとしても、あくまでそれは副次的なものでしかない。

 テレビを持っておらず、NHKを見ているわけでもないのに、携帯電話やカーナビを購入したからといって受信料の支払いを強制されれば、NHK受信料制度に対する国民の不満・不信が募るのは自然なことだろう。

 放送法が成立したのは昭和25(1950)年のことだ。当時と令和の今とを比較すると、社会の様相が大きく変わっており、人々の情報に対する接し方も大きく変化を遂げている。

 新聞やテレビ、ラジオといったマスメディアがなくてはおよそ情報を得ることができなかった時代に比べ、現代では、インターネットやスマートフォンを活用することで、政治経済のニュースや災害情報などのさまざまな情報にアクセスすることも極めて容易になってきている。

 こうした社会構造の変化を考慮してみると、将来的にはN国党の政策が今以上に人々の支持を集めることがないとは言い切れない。ましてや、今年度中にはNHKのインターネット同時配信を開始することが予定されており、今年5月にはそのために必要な放送法の改正も行われた。

 現時点では、NHKの受信契約者がネットでも視聴することができるようにするとのことだが、インターネットですべてのNHK放送作品が視聴できるようになり、テレビという受信設備が不要となっていく場合においても、現行の受信料制度をそのまま維持するのかどうか、議論が高まっていくことが予想される。インターネットに接続されるパソコンやスマートフォンにかかる受信契約をどうするのかという論点は避けられないからだ。

 同時配信が完全実施された場合における徴収実務の煩雑さを考えると、今後の受信料制度が向かう方向性は2つあると考えられる。

 1つは、負担の公平性を重視して、ドイツのように受信設備の有無にかかわらず広く公共の負担を求める法制度に変える方向性。もう1つは、N国党が主張する形の、放送スクランブル化を行って受信契約者のみが視聴できる有料放送化の方向だ。

 後者の方向に進んだ場合は、契約者数減少によりNHKの財政基盤は悪化し、結果として放送作品の質の低下は免れないだろう。今後ますます放送の国際化が進む中、世界の放送局と伍していくにはマイナス材料となりうる。

 個人的には、充実したサービスが提供されるのであれば、公共放送の社会的意義に鑑みても、ドイツ方式の公益負担制度に切り替えることに賛同したい。

国民の理解を得るための改革は避けられない

 ただし、その場合にはNHKとしても国民の理解を得るための改革は避けられないだろう。放送内容の充実化、公共性のさらなる強化はもちろんのこと、同時配信・見逃し配信のみならず過去放送作品のオンデマンド提供など、より一層のサービス拡充を図ることによって、真に「豊かで、かつ、良い放送番組」(放送法81条1項)を提供し、放送法の趣旨にかなった国民の支持を確かなものとすることが不可欠であると考える。

 さらには、N国党の支持が広がっている背景として、「NHK職員が既得権益を享受する特権階級なのではないか」という心情的な部分も大きいと思われる。

 NHK自身が経費や職員待遇の見直しなどを行って、国民に理解し愛されるNHKを目指さなければ、N国党の主張に世論が傾くことも十分ありうるだろう。また、NHKの受信料徴収員とのトラブルについては、年間1万件近く消費生活センターに相談があり、強引な徴収方法については批判も根強い。

 最後に、イギリスのBBCは、王立憲章(ロイヤル・チャーター)という免許によって営業権が認められているが、一定期間で更新する制度をとっている。NHKも同様に10年など一定の期間を設けて、事業免許の更新タイミングで都度国民が納得するように制度を見直していく形も検討に値する。

http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/344.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 日韓市民の友好姿勢に日本のネトウヨが大慌て! ソウル“反日旗”撤去に「反日続けろ」、「#好きです韓国」に「#嫌いです韓国」で対抗(リテラ)
日韓市民の友好姿勢に日本のネトウヨが大慌て! ソウル“反日旗”撤去に「反日続けろ」、「#好きです韓国」に「#嫌いです韓国」で対抗
https://lite-ra.com/2019/08/post-4892.html
2019.08.10 ソウル“反日旗”撤去に日本のネトウヨが「反日続けろ」 リテラ

    
    青瓦台ホームページより


 安倍政権による韓国への輸出規制や「ホワイト国」除外で、国交正常化以降、日韓両国の関係は最悪となっている。その影響は市民生活や経済活動にまで及び、日本から韓国への修学旅行が中止になったり、さまざまな文化交流のイベントが延期となった。

 そんなか、ソウル市中区が、日本製品の不買運動を呼びかける旗を繁華街に掲げたところ、市民から猛批判を受けて撤去したというニュースが、日本国内のマスコミにも取り上げられた。これは、安倍政権の嫌韓世論誘導に乗せられている日本国民よりも、韓国市民のほうが、よっぽど民主主義が根付いているということだろう。

 言っておくが、これは贔屓目ではない。事実、ソウル市中区の“反日不買運動旗”撤去の流れはこういうものだった。

 もともと“不買運動旗”は、右側に「NO」のOを日の丸に見立てた意匠と「BOYCOTT JAPAN」、韓国語で「行きません」「買いません」の文字が書かれた旗、左側には韓国国旗(太極旗)の2枚が1セットになったものだ。韓国の報道によれば、日本製品不買と日本旅行取りやめの意思が込められているとされ、多くの日本人観光客も訪れる明洞・清渓川一帯に1100本が掲げられる予定だった。

 しかし6日、メインストリートにこの旗が掲げられると、そのわずか数時間後には撤去された。韓国市民から区長へ批判の声が殺到したためだ。

 区のホームページや徐良鎬区長のFacebookなどには、「韓国が好きで来ている日本人に不快感を与える」「嫌韓感情を植え付けかねない」「不買運動は市民の自発的行為として行うべきで、行政が強要してはならない」「日本人観光客は敵ではない」といった韓国市民のコメントが噴出。“不買運動旗”の掲揚に反対するネット上の請願書にも6日午後までに約2万人の署名が集まったという。中区の徐良鎬区長は、当初「全世界に向けて日本の不当さとわれわれの強い意志を見せたい」などと言っていたが、6日には批判を受けてFacebookで謝罪、掲揚の撤回を表明した。

 市民だけではない。韓国マスコミもそうした「官製不買運動」に疑問の声を上げていた。ハンギョレ新聞は〈日本人観光客が最も多く訪れる地域なので、韓国が好きで訪ねてきた日本人に対する礼儀に欠けるという指摘が出ている〉として、仁荷大学教授の「地方政府の措置で、韓国を訪れた日本人たちが不安や不快感を感じることがあってはならない。このような時であればあるほど民間では自由に行き来しなければならない」というコメントなどを掲載した。

 韓国市民が「官製不買運動」を猛批判したことからわかるのは、極めて冷静に民主主義的価値観を尊重しているということだけではない。反目し合う「国と国」との関係と、「韓国人と日本人」あるいは「個人と個人」との関係を別のものとして捉えていることの証左だ。

 ところが、日本のネット右翼たちはそんなことも分からないらしい。Twitterではあいかわらず〈すぐに国交断絶せよ〉〈日韓断交あるのみ〉〈韓国は反日狂いの日本人の敵〉〈韓国は東京オリンピックにこなくていい〉と言ったネトウヨツイートが蔓延しているし、「官製反日不買運動旗」を韓国市民が拒否したというニュースには、「対立のために韓国は反日を続けろ」と主張する倒錯した投稿が相次いだ。

■反日旗にNOのソウル市民と対照的! 嫌韓のために〈反日姿勢を貫け〉と叫ぶネトウヨ

 Yahoo!トピックスにもなった産経新聞の記事(「韓国『官製反日』に国民が『NO』 自治体トップらに批判」)のコメント欄には、こんな書き込みがいくつもみられた。

〈今回ばかりはお願いしたい。反日姿勢を貫いて、潰れてクダサイ。〉
〈これ程までに日本と韓国の向く方向が揃ったことはあったであろうか。。頑張ってジャパンパッシングし続けて頂きたい。〉
〈今回はお互いの国民がNOって意見が合ってますよ!お互いの国に行かない、関わらない、見ないで行きましょう!〉
〈ここにきて突然こういった韓国を擁護するような記事が出てくるのは不自然すぎる。よほど韓国はやばい状況に追い詰められているのだと思うけど、ここで中途半端な事をしてもまた同じ繰り返しになるだけです。韓国との遺恨を未来の世代に残さないために最後まで突き進んでほしい。〉

 普段、「韓国の反日けしからん!」なんてわめいているのに、韓国市民が「官製不買運動旗」を拒否すると「もっと反日やれ!」みたいなことを平気で言う。あまりにも愚かで醜い。これが“日本の世論”と受け止められるかと思うと、本当に頭が痛くなってくるが、しかしこれ、もとからバカなネトウヨのせいだけでもないだろう。

 安倍政権に丸乗っかりし、嫌韓煽動に加担している日本のマスコミも同罪だ。いま、テレビでも新聞でも、韓国政府と韓国市民を同一視して「反日」とレッテル貼りし、被害者ぶってヘイトを正当化してしまっている。

 実際、日本では一部マスコミが、7月27日にソウルで開かれた「ろうそく集会」を「反日集会」と報じた。だが、この集会の参加者が掲げたプラカードにあったのは、ハングルで「NO安倍」の文字。デモは“日本を攻撃する”=「反日」ではなく、人権問題である徴用工問題を輸出規制で封殺しようとする、日本の安倍首相を糾弾するものだったのだ。

■文大統領の「賊反荷杖」発言を「盗人猛々しい」と“意訳”したマスコミ

 他にも、8月2日に安倍政権が韓国の「ホワイト国除外」を閣議決定すると、韓国の文在寅大統領が強く日本政府を批判したが、これについて日本のマスコミは一斉に「文大統領が日本を『盗人猛々しい』と批判」と報じ、これにまたネトウヨたちが過剰反応。佐藤正久副外務大臣も2日、BSフジの番組で「『盗っ人猛々しい』という品のない言葉まで使っているのは異常だ。日本に対して無礼だ」と怒りをあらわにした。

 しかし、毎日新聞7日によれば、文大統領が使った「賊反荷杖」という四字熟語は、日本語では直訳できない表現で、ニュアンスとしては「悪いのはあなたでしょ」程度の語感だという。事実、韓国報道の日本語訳では「『加害者の日本が居直り、大口をたたく状況を座視しない』と強い口調で語った」(聯合ニュース)などと訳されている。

 毎日新聞の記事を執筆した堀山明子・ソウル支局長は〈今回の「賊反荷杖」の訳を巡るすれ違いは、本質的には翻訳の問題というよりも、日韓首脳会談も開けないほどの相互不信から生まれた事件ではないか〉とまとめているが、安倍政権が韓国批判を強めるなかで、国内のマスコミ報道がそれを忖度するように“角度”をつけて翻訳してしまったということではないのか。

 そうした国内の状況を考えても、やはり、ソウル市中区の「官製不買運動旗」を韓国市民が拒否したというのは、この「最悪の日韓関係」を打破する可能性をもつのは、市民の力だということを痛感させられるのだ。そして、日本でも、安倍政権の「官製韓国ヘイト」やマスコミの嫌韓報道とは別の次元では、そうした市民による友好の意思が発揮されつつある。

 先月末にTwitterで生まれた「#好きです韓国」のハッシュタグだ。

■「#好きです韓国」「#好きです日本」のハッシュタグにも噛み付くネトウヨ

 もともとハングルで拡散されたこのタグには、旅行中に韓国人に親切にしてもらった感謝のエピソードや、韓国文化に対する敬意、そして政府間が険悪だからこそ交流を続けていくべきというメッセージなどが添え得られている。他にもいくつか引用しておきたい。

〈同じ人間、隣の国同士仲良くしなきゃ! みんなすごく優しい人ばっかり!〉
〈日韓の情勢が最悪と言われてる今、一般の人たちがニュースに惑わされること無く仲良くできますように。〉
〈どんどん日韓関係が悪くなってる今だからこそこうやって両国でハッシュタグが生まれて互いを褒め合い認め合うの本当に感動するし、日韓を繋げていくのは間違いなく私たちだと思わされる…〉
〈権力者らは、国民の感情を支配、コントロールしやすくする為に敵国をわざと作りたいんだよ。70年前みたいにね。だから私たちは仲良くしましょう。戦争しない平和の為に。〉

 そして、この「#好きです韓国」のタグに対して、韓国のユーザーからも「#好きです日本」のタグが誕生。分断を煽る安倍政治やマスコミに対して、市民レベルでの友好と平和を希求する声が、SNSで広がりをみせているのだ。一方、「#好きです韓国」「#好きです日本」のハッシュタグの盛況に対して、いま、ネトウヨたちは顔を真っ赤にして「#嫌いです韓国」なるゴミを流行らせようとしているが、あまりにも愚かで論評する価値もない。

 安倍政権が徴用工問題への報復として輸出規制をしかけたことは、国際社会にもバレバレなわけだが、そもそもこれは人権問題であり、批判されるのは当然だ。問題は、その韓国世論からの批判を、安倍政権が国内メディアを利用して「反日」なる“日本人批判”にすり替えている姑息である。

 政治に騙されてはいけない。日韓の友情と平和を思うわたしたちの気持ちは、かならず通じる。「敵」は韓国ではない。ましてや韓国の人々でもない。このかけがえのない思いを阻もうとする安倍政権の「官製ヘイト」にこそ、わたしたちは抗うべきだ。

(編集部)

























http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/345.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 愛国者ほど国を批判し売国奴ほど国を賛美する(植草一秀の『知られざる真実』)
愛国者ほど国を批判し売国奴ほど国を賛美する
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-0c2a55.html
2019年8月10日 植草一秀の『知られざる真実』


米国のトランプ大統領はときどき良いことを言う。

トランプ大統領が8月9日、

「韓国と日本は仲良くしなければならない。協議の席に着くべきだ」

「両国は頻繁に対立している。そのことが我々(米国)を困難な立場に追いやっている」

と述べたと伝えられた。

日本の安倍首相は韓国敵視政策を推進している。

韓国の大法院が徴用工問題の裁判で示した判断に対する報復として対韓国通商政策で嫌がらせを行っている。

表向きは安全保障上の理由だとしているが、そう考える人はほとんどいない。

在韓日本大使館前の少女像撤去問題、徴用工問題で日韓の主張が異なっている。

日本のマスメディアの大半は、日本政府の主張だけを垂れ流し、韓国が悪いとの色に染め抜いて報道するから世論が誘導されているが、客観的に見れば、韓国には韓国の主張がある。

日本に日本の主張があるのは当然だが、評価を下すためには、両者の主張を冷静に検討することが必要である。

徴用工問題について安倍首相は1965年の日韓請求権協定により「完全かつ最終的に解決している」とした上で、本判決は「国際法に照らしてあり得ない判断」であるとの見解を示している。

これが日本側の主張だ。

しかし、法律専門家からは以下の反論も示されている。

「元徴用工の韓国大法院判決に対する弁護士有志声明」
http://justice.skr.jp/statement.html

「声明」は日韓両国の司法判断について

「この問題について、韓国大法院は、元徴用工の慰謝料請求権は日韓請求権協定の対象に含まれていないとして、その権利に関しては、韓国政府の外交保護権も被害者個人の賠償請求権もいずれも消滅していないと判示した。

他方、日本の最高裁判所は、日本と中国との間の賠償関係等について、外交保護権は放棄されたが、被害者個人の賠償請求権については、「請求権を実体的に消滅させることまでを意味するものではなく、当該請求権に基づいて訴求する権能を失わせるにとどまる」と判示している(最高裁判所2007 年4 月27 日判決)。」

とした上で、

「この解釈によれば、実体的な個人の賠償請求権は消滅していないのであるから、新日 鉄住金が任意かつ自発的に賠償金を支払うことは法的に可能であり、その際に、日韓請求権協定は法的障害にならない。

安倍首相は、個人賠償請求権について日韓請求権協定により「完全かつ最終的に解決した」と述べたが、それが被害者個人の賠償請求権も完全に消滅したという意味であれば、日本の最高裁判所の判決への理解を欠いた説明であり誤っている。

他方、日本の最高裁判所が示した内容と同じであるならば、被害者個人の賠償請求権は実体的には消滅しておらず、その扱いは解決されていないのであるから、全ての請求権が消滅したかのように「完全かつ最終的に解決」とのみ説明するのは、ミスリーディング(誤導的)である。

そもそも日本政府は、従来から日韓請求権協定により放棄されたのは外交保護権であり、個人の賠償請求権は消滅していないとの見解を表明しているが、安倍首相の上記答弁は,日本政府自らの見解とも整合するのか疑問であると言わざるを得ない。」

と指摘している。

さらに「声明」は「被害者個人の救済を重視する国際人権法の進展に沿った判決である」として、次のように指摘している。

「本件のような重大な人権侵害に起因する被害者個人の損害賠償請求権について、国家間の合意により被害者の同意なく一方的に消滅させることはできないという考え方を示した例は国際的に他にもある(例えば、イタリアのチビテッラ村におけるナチス・ドイツの住民虐殺事件に関するイタリア最高裁判所(破棄院)など)。

このように、重大な人権侵害に起因する個人の損害賠償請求権を国家が一方的に消滅させることはできないという考え方は、国際的には特異なものではなく、個人の人権侵害に対する効果的な救済を図ろうとしている国際人権法の進展に沿うものといえるのであり(世界人権宣言8条参照)、「国際法に照らしてあり得ない判断」であるということもできない。」

他方、慰安婦像の撤去問題については、本ブログ、メルマガで繰り返し指摘しているように、2015年12月28日の日本の岸田文雄外務大臣と韓国の尹炳世外交部長官による、いわゆる「日韓合意」においては、韓国が従軍慰安婦少女像の撤去を確約したという事実が存在しないことを認識することが重要である。

合意のなかに、「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」との表現が盛り込まれことは事実だが、いわゆる従軍慰安婦少女像とされる像の撤去に関しては、

「韓国政府は、日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し、空間の安寧、威厳の維持といった観点から懸念しているという点を認知し、韓国政府としても可能な対応方法に対し、関連団体との協議等を通じて適切に解決されるよう努力する」

と発表しただけで、少女像の撤去を確約していない。

日本はアジアの一国として韓国、中国、北朝鮮との友好関係構築に力を注ぐべきである。

日本が過去に植民地支配と侵略によって近隣諸国に対して多大の損害と苦痛を与えたことは「村山談話」が示すように、日本政府が事実と認めた事象である。

近隣諸国との友好関係を構築するためには、この歴史事実に対する真摯な認識を保持することが不可欠である。

この考え方は「反日」と表現するべきものでない。

秋嶋亮氏の著書にある

「愛国者ほど国を批判し、売国奴ほど国を賛美する」

の言葉を胸に刻む必要がある。




http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/346.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 韓国で化粧品会社がネット炎上 社内会議で安倍賞賛する動画を強制視聴(ニューズウィーク) :国際板リンク 
韓国で化粧品会社がネット炎上 社内会議で安倍賞賛する動画を強制視聴(ニューズウィーク)

http://www.asyura2.com/19/kokusai27/msg/144.html



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/347.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 小泉&滝川のできちゃった婚を祝福しろと強制する風潮は何なのか、バイキングの坂上とか(まるこ姫の独り言)
http://jxd12569and.cocolog-nifty.com/raihu/2019/08/post-e7bda8.html
2019.08.10


小泉&滝川の結婚を 国一丸となって祝福を強制する風潮は何なのか。

祝福したい人は祝福すればよいし、別に何も思わなければそれでよい。

今の空気は、小泉と滝川の目出度い発表を、皆一丸となって祝福しないと非国民扱い。

特にバイキング坂上忍の発言が酷すぎる。

この人は元から自分の発言が一番と言う独裁的なMCでツボにはまった時は良かったが、独りよがりが過ぎると鼻にく司会ぶりだった。

自分の発言が絶対的に正しいと思いたいのか、出演する人に対して強制するきらいがあった。

少しでも坂上の主張に異を唱えると、唱えた人を即座に切り捨て、自分の意に沿う人間ばかりを重宝して来た。

良い事を云う時もあるが、ほとんどが古い価値観で一方的な司会に終始して来た。

そのまんま東に対しては敬意を持っているのか、素直に聞くが、自分より下と見なす人間が少しでも違った意見を言うと切り捨てる。

だからバイキングは見ない事にしているし、最近はお昼のワイドショーとやらもほとんど見なくなった。

私の大嫌いな麻生が、小泉・滝川のできちゃった婚に対して発言を求められたら、関心のないコメントをしたそうで、それに対して坂上が「おめでたい時ぐらい素直におめでとうとか言えないんですかね」と番組内で語ったそうだ。

坂上忍、小泉議員&滝クリ結婚での麻生太郎氏の発言に「おめでたい時ぐらい素直におめでとうとか言えないんですかね」 
              8/9(金) 12:37配信  スポーツ報知 

> 番組では、麻生太郎財務相兼副総理(78)が首相官邸で取材陣に感想を聞かれ「誰としたの?」といきなり問い直すと、記者から「滝川クリステルさんと」と教えられ、「どっかで聞いた名前だなぁ。あぁ、オレと一緒にあそこ(スイス)行った人だなぁ。フランス語うまかったな、そういや」と述べた。その上で「その人と結婚したのっていうことぐらいは知ってる」と話した映像が放送された。

>MCの坂上忍は麻生氏の発言に「こういうおめでたい時ぐらい素直におめでとうとか言えないんですかね」と疑問を呈すと元宮崎県知事の東国原英夫氏は「言えない方ですね。麻生さん雲の上の人ですから、下々の者ですから。あぁ下々の者が結婚したんだみたいな感じですよね。小泉さんが次の総理になることは麻生さんは快く思っていないと思うんです。それはいろんな政治的な力でね。ちょっと嫌みのひとつもというような感じは受け止められますね」とコメントしていた。 


麻生が雲の上の人だと言う認識は良く分かるが、なにもすべての人が小泉・滝川の結婚報告に対しておめでとうと言う必要もないし、強制されることもない。

おめでとうと言わないと雲の上の人だとか、快く思っていないとか、嫌みの一つとか言われるのは同調圧力にしか思えない。

誰がどう思うおうと自由だ。

最近の日本は、皆が同じ方向へ向かわないと、非国民扱いをされたりするが、ものすごく危険な兆候だ。

すでに全体主義に向かいつつあるように思うのは私の勝手な思い込みか?。。。

私は前の記事でも書いたように、首相官邸を使ってのこの結婚発表は、何か政権がこの二人を利用し、二人もそれに乗っかっているようで素直にでかしたとは思わないし、政治家個人の話をテレビジャックする方もどうなのか。

小泉&滝川に縁もゆかりもない人間だったら、別に結婚しようと離婚しようと何の感慨もないと思うのが普通だろうに。

しかも眞子さまの結婚相手の小室さんには、本当かどうかわからない話をしつこく毎日テレビであげつらい、散々けなしておいて何を言うか。

無条件で喜んであげたのか。

人の内心までズカズカ踏み込むテレビの中の芸能人たちの思い上がりは酷すぎる。

本職では食えないのだろう。

人の不幸で飯を食ってきた人間が無責任な事を言うな!




http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/348.html

記事 [政治・選挙・NHK264] マスコミは徹底的に小泉進次郎の正体を暴露せよ! 
マスコミは徹底的に小泉進次郎の正体を暴露せよ!
https://85280384.at.webry.info/201908/article_54.html
2019年08月10日 半歩前へ

 ネットに半澤健市さんが「小泉進次郎の正体を報道せよ」と以下の投稿をした。

 お説の通り、メディアは”人寄せパンダ”の部分しか報道しない。

 小泉進次郎にどんな実績があるのか?答えはゼロである。

 そうしたことは一切報道しない。なぜか?

 半澤健市さんの意見を以下に要約して転載。

************************

◎ 8月5日のBS−TBSの「報道1930」で司会の松原耕二が山本太郎に「小泉進次郎と組んだらどうか」と質問。太郎はすかさず、「どうなんですかね?(小泉進次郎は)CSISと深いつながりがあるんではないですかね?」と返答。

 そして、8月8日朝のニュースで、山本太郎は進次郎の首相官邸での結婚発表を「政治的利用を感じる」とコメントした。

◎京大教授の藤井聡は、文化放送の報道番組(8月8日朝)で、小泉進次郎を全否定する発言をした。

 藤井は、2012年から18年まで安倍内閣官房参与だったので、政治家としての進次郎をよく知っている。

 小泉進次郎は新自由主義の信奉者であり、農協解体などの「構造改革」を進めて日本農業を破壊していると言った。

 「バカ」であると呼んで藤井は政治家小泉を酷評した。

◎自民党は遂に切り札として小泉進次郎を担ぎ出した。

 その背景には、安倍政治の八方塞がりがあり、「れいわ新選組」の躍進がある。

 自民党は、連立公明党や石破茂、岸田文雄では(山本太郎に)勝てないと思った。

◎小泉進次郎とは何者なのか?

 ジャーナリストが小泉進次郎の政治理念、イデオロギー、政策とその実績を精査し報道したものを見たことがない。

 私が見るのは、は女性フアンに囲まれてキヤッチコピーを発しているテレビ画面の小泉進次郎である。

 小泉進次郎はジェラルド・カーティスや、シンクタンクCSISのマイケル・グリーンに師事した。いずれも「ジャパン・ハンドラー」の代表的な人物だ。ジヤパン・ハンドラーとは、日本の対米隷従システムの舵をとる米国側の日本専門家である。
 
◎小泉のイデオロギーや実績を追跡したメディアは少ない。

 進次郎の発言には、民主主義や平和外交の言葉が出てこない。

 出てくる「日米同盟の強化」や「国際社会への貢献」という言葉の現実は、自衛隊の海外派兵や米軍産体制に奉仕する政策に帰結しつつある。

 これが安倍長期政権の「成果」である。

 私は小泉の新自由主義は巧妙に隠されているという印象をもつ。小泉進次郎は日米支配層の情宣代理人である。

 日本のマスコミは小泉進次郎を徹底的に分析し報道してもらいたい。

 政治報道は芸人報道より重要である。国民の命につながるからである。




http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/349.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 「ボイコットジャパン」、韓国の日本製品不買運動は過熱するブームの様相に(ニューズウィーク) :国際板リンク 
「ボイコットジャパン」、韓国の日本製品不買運動は過熱するブームの様相に(ニューズウィーク)

http://www.asyura2.com/19/kokusai27/msg/146.html



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/350.html

記事 [政治・選挙・NHK264] N国、幹事長に上杉隆氏 都知事選へ立候補検討 
N国、幹事長に上杉隆氏 都知事選へ立候補検討 
https://this.kiji.is/532844056616322145?c=39546741839462401
2019/8/10 17:51 共同通信

 NHKから国民を守る党は10日、東京都内で臨時総会を開き、ジャーナリストの上杉隆氏(51)を幹事長に充てる人事を決めた。立花孝志党首は、上杉氏が来年の東京都知事選に立候補を検討していることも明らかにした。上杉氏は、立花氏も出馬した2016年都知事選で落選した。

 総会で立花氏は「国会で右も左も分からない状態で、実際は上杉氏が全部動いている」と、党運営で同氏から支援を受けてきたと説明した。

 同党の丸山穂高衆院議員の選挙区である大阪19区や、党の地方議員がいる市区に支部を設置する方針も申し合わせた。














http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/351.html

記事 [政治・選挙・NHK264] マスコミ板リンク:韓国総力取材「慰安婦像」の正体を暴く![全文公開] (ばらされた誤報も忘れて再掲載?)
マスコミ板に投稿しました。

■韓国総力取材「慰安婦像」の正体を暴く![全文公開] (ばらされた誤報も忘れて再掲載?)
http://www.asyura2.com/16/hihyo15/msg/529.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 年 8 月 10 日 20:26:43: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/352.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 「衆参で統一会派を」国民が正式決定 立憲の対応が焦点(朝日新聞)
朝日新聞デジタル 2019年8月10日18時03分

https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20190810001555_commL.jpg
国民民主党の両院議員総会であいさつする同党の玉木雄一郎代表=2019年8月10日午前、東京・永田町の党本部

 国民民主党は10日の両院議員総会で、立憲民主党から提案された衆院での統一会派構想をめぐり、衆院だけでなく参院でも統一会派を求める方針を正式決定した。今後、立憲側に回答する。衆院だけの統一会派を求める立憲がどう対応するかに注目が集まる。

 総会で固めた回答案は「国民、生活者本位の政治を実現するために衆参両院で統一会派を結成する。統一会派結成に向けて政策的方向性、必要な事項について誠実に協議し、合意を形成する」とした。

 出席者から強い異論はなく、党執行部は総会後に開いた地方組織の幹部らを集めた会合で回答案を説明した。玉木雄一郎代表は会合後の記者会見で、立憲が提案する衆院のみの統一会派結成について「同じ法案でも衆院で賛成だが、参院で反対とかがあり得る。党の一体性としてどうか」と疑問を呈した。

 立憲の枝野幸男代表は5日、国民と衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」(社保)に、立憲の「原発ゼロ」政策などへの理解・協力を条件として、衆院の立憲会派に加わる形での統一会派結成を提案。今月中旬までの回答を求めた。社民党にも打診したが、拒否されている。

 これに対し、国民の玉木代表は7日の記者会見で「会派名を含め協議の対象になる」と強調。政策などのすり合わせ協議をした上で統一会派を組むべきだとし、両者で考えの違いが出ている。

 社保は9日、国会内で会合を開き、統一会派構想の対応を協議し、大筋で応じる方針を確認。国民の動向をみながら、立憲に正式な回答をする見込みだ。

https://www.asahi.com/articles/ASM8B4D15M8BUTFK003.html
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/353.html

記事 [政治・選挙・NHK264] なぜ日本ではいまも戦後が続くのか(マガジン9)
こちら編集部
なぜ日本ではいまも戦後が続くのか

2019年8月7日
By マガジン9編集部


 小熊英二さんの『私たちの国で起きていること 朝日新聞時評集』(朝日新書)が出版されたのは4月末。2011〜2016年にかけて朝日新聞に連載された時評集は、第二次安倍政権以降に見られる様々な現象を事実と統計に基づきながら批評しつつ、来るべき社会のための提言も積極的に行っています。

 取り上げられるテーマは報道の自由、原発、デフレ、自然災害、選挙など多岐にわたりますが、ここでは「戦後」と「改憲」をとりあげたいと思います。2015年8月26日に掲載された「『戦後』とは何なのか」で著者はこう書いています。

 「私の意見では、日本の『戦後』とは、単なる時期区分ではない。それは『建国』を指す言葉である。
 日本国は、大日本帝国が滅亡したあと、『戦後』に建国された国である。もちろん、日本国の構成員が、一夜にして変わったわけでない。しかしそれは、1789年にフランス共和国が建国され、1776年にアメリカ合衆国が建国されたのと同様に、『戦後』に建国された国である」

 小熊さんがここで指摘するとおり、普通、「戦後」という時代の長さはせいぜい10年でしょう。20世紀以降、多くの戦争をしてきた米国にいたっては、どの時期を「戦後」といっていいのかわからないほど。一方、日本は70年を過ぎたいまも「戦後」が続いています。今年も全国高校野球大会が始まりました。毎年8月15日に甲子園に鳴り響くサイレンとともに選手も監督も観客もみんなが黙祷する光景は私たちのなかにすっかり定着しています。

 あの戦争によって大日本帝国は崩れ落ちました。その上で生まれたのが日本国憲法です。

 私たちの憲法は他国に比べても短い。単語数でいうと、「インド憲法の29分の1、ドイツ基本法の5分の1に満たず、世界平均の4分の1以下」(「日本国憲法 改憲されずにきた訳は」)だそうです。日本国憲法は理念(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)に重点が置かれており、選挙制度や地方自治、会計検査院の権限など統治機構、財産権や労働条件、参政権資格など人権に関すること、また教育を受ける権利や納税の義務の詳細は、法律で決めると条文が定めているのです。

 日本国憲法を変えるべきと主張する論者は、他国の憲法改定の回数を例に挙げますが、改定の内容のほとんどは、日本国憲法が「法律で決める」としているものであり、フランスが自由・平等・博愛の精神を変えるとか、米国が人民主権、連邦主義、三権分立を見直すといったことではありません。それが政府主導で行われようものなら、国を挙げての大議論になるでしょう。

 しかるに安倍政権が目指す改憲――対象は、天皇を「主権の存する国民」の統合の象徴と位置付けた第1条や、「戦力」放棄をうたった第9条など――は、国是を変える類のものです。つまりは70年以上続いてきた日本の建国理念を変えるに等しい。しかも、世論調査では改憲に関心のあるのは有権者の3%に過ぎない現状で、それを強行するのはクーデタに近いと思います。

 たとえば、9条3項に自衛隊の存在を明記するだけで何も変わらないと安倍首相は言いますが、それなら変える必要がないわけで、いったい彼は何を目指しているのでしょうか。

 従軍慰安婦問題は安倍首相が野党時代からこだわってきたテーマであり、いみじくも「あいちトリエンナーレ」の一環として開催された「表現の不自由展・その後」において展示された、慰安婦を象徴する「少女像」を、名古屋市長が日本の国民の心を傷つけたとして展示の中止を求め、さらには匿名の脅迫が相次いだことで中止に追い込まれました。

 政府も本来であれば、「ガソリンを撒く」などという脅迫には断固たる非難声明を出すべきところ、菅官房長官は主催者側に批判的です。

 小熊さんは「『誤解』を解く 『枢軸国日本』と一線を」のなかでこう書いています。

 「(中略)国際社会の視点からは、『慰安婦問題』での『誤解』の解消にこだわる日本側の姿勢は奇妙に映る。それによって『枢軸国日本の名誉回復』に努めても、『日本国』も国際的立場の向上とは無関係だからだ」

 そこが自らの過去から目をそらさなかった戦後ドイツとの違いなのではないでしょうか。安倍首相は日頃から共通の価値観をもつ日米同盟の重要性をうたいますが、安倍首相の望む憲法改定がなされたとき、はたして米国と価値観を共有できるのか。むしろ中国のそれに近くなるのではないか、と私は思うのです。

 「枢軸国日本の名誉回復」は「戦後の日本」への批判とセットです。現憲法が押し付けられたものだから改憲しようという声がありますが、それに対しては著者は憲法学者の木村草太さんの言葉を紹介します。

 「『押しつけだから気に入らない』というのでは、『いまの日本国憲法に内容的問題はない』と自白しているようなもの」

 現政権を突き動かすのもは「アンチ」ではないでしょうか。国内外を問わず、政権批判する人、過去の歴史を批判的に継承しようとする人に「反日」とレッテルを貼る風潮も後押ししている。

 「われわれは〇〇な社会を目指す」というビジョンに欠けているのです。だから国民の団結を図ろうとするときに仮想敵をつくる。しかし、何かと敵対する、誰かを差別する、蔑視することで強められた団結心がいざというときにいかに脆いものかというのも私たちは先の戦争で思い知らされました。

 建国74年目の夏。今年も暑い終戦記念日を迎えそうです。

(助田好人)

https://maga9.jp/190807-6/
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/354.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 山本太郎が安倍首相の“対韓国強硬姿勢”を「小学生高学年並み」と批判した理由! 国益上のマイナスを具体的に訴え(リテラ)
山本太郎が安倍首相の“対韓国強硬姿勢”を「小学生高学年並み」と批判した理由! 国益上のマイナスを具体的に訴え
https://lite-ra.com/2019/08/post-4893.html
2019.08.10 横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」62 山本太郎が安倍の対韓国強硬姿勢を「小学生並み」と批判した理由 リテラ

    


 韓国に対して輸出管理上の優遇措置を受けられる「ホワイト国」除外を政府が閣議決定した4日後の6日、安倍首相は広島での記者会見でさらなる関係悪化を招きかねない問題発言をした。

「(徴用工問題について)日韓請求権協定に違反する行為を一方的に行い、国交正常化の基盤となった国際条約を破っている」と指摘した上で、「日韓請求権協定をはじめ、国と国との関係の根本にかかわる約束をきちんと守ってほしい」「最大の問題は国家間の約束を守るかどうかという信頼の問題だ」と強調したのだ。

 経産省などは表向き、「ホワイト国」除外が、徴用工問題に対する報復的措置ではないと説明しているのに、当の安倍首相自ら報復を示唆したわけで、韓国側の反発は必至。さらなる日韓関係悪化が懸念される発言といえる。

 そんな対韓強硬路線の安倍外交を「小学生高学年並」「国益毀損」などと一刀両断、成熟した国として紳士的な対応を求めているのが、山本太郎・れいわ新選組代表だ。参院選の勢いをそのままに、日韓関係でも安倍外交のおかしさをズバリ批判する山本氏は、いまや野党陣営のリーダー的な論客として、枝野幸男・立憲民主党代表らと同等以上の存在感を示しているようにみえる。

 閣議決定前日の8月1日の新宿街宣(記者会見)では、山本氏は聴衆からの日韓関係の質問に答える中で、安倍外交を「小学生高学年並」「ナショナリズムを煽るもの」などとズバリ指摘した。

「『日韓関係が悪化して喜ぶのは誰だ』ということです。アジア諸国に対してあまりいい感情を持っていない人たちがいるのは知っています。いろいろな思いがあるのがあるのは分かります。けれども『国の場所は動かせない』ということです。同じ町内に自分の苦手とする人がいて『我慢がならない』と引っ越しをすることは可能だけれども、国の位置は動かせないのでしょう。だとしたら、うまくやっていくしかないのです。 『舐められてたまるか!』『ぶっ潰してやれ!』というような小学校高学年くらいの考え方は止めましょうということなのです。誰も得をしない。
『これはうまくつき合った方が絶対に得なのだ』ということが言えるものをこれからご覧に入れます。(モニターの画面にデータを提示) 日本から韓国への輸出総額は6兆円(2.8兆円の貿易黒字)ですよ。この6兆円がなくなってもいいと思うなら、好きなことを言ってください。でも私は、そのような感情よりも6兆円という利益を大事にしたい」

 山本氏は具体的なデータを提示して、対韓国輸出規制の弊害を説明し、韓国と「うまいことやる」の必要性を強調。こう続けた。

「皆さん、どうですか。ナショナリズムを煽りながら『あの国がどうだ、こうだ』とどんどん煽りながら、自分たちがやっている政治のマズさにベールをかける。内政の行き詰まりをナショナリズムを使って隠そうとする政治。まさに、今じゃないですか。うまくやるしかないじゃないですか。その利益(輸出額)が6兆円もあるんですよ。不当な扱いだというなら、国際社会を通じて訴え続けるしかない」

「これだけ大きな取り引きがお互いにされているということは、切っても切れない。 『(日韓関係を)うまいことやれや』ということなのです。うまいことやるつもりがないのなら、政治などやる必要がない」

 さらに山本氏は、演説をこんな印象的なメッセージで締めくくった。

「(日韓関係を考える上で大切な)一番は何かというと、国益のためなのです。そのためには不用意な発言で2国間の間に、亀裂が入ることはしてはいけない。たとえ相手方が(不用意な発言を)したとしても、日本側はあくまでも紳士的に対処するというのが国際社会のルールです。日本は成熟した国なのでしょう。成熟した国ならば、そのような対応が必要だと思います」

■山本太郎「安倍首相は国内の行き詰まりをナショナリズムで覆い隠そうとしている」


参院選では法律の縛りでマイク一本で訴えた山本太郎代表だが、参院選後の初の新宿街宣(1日)ではモニターに各種データを映し出しながら聴衆との質疑応答をした。その中で日韓関係に関する質問も出た。(撮影=横田一)

 ホワイト国除外の閣議決定前日に韓国への紳士的対応を求めた山本氏は、閣議決定から5日後の7日、渋谷での街頭記者会見でも同様の主張を表明した。日韓関係に関する私の質問に次のように答えたのだ。

「この直近での政権側の振る舞いを思い出したら、たとえば、『ホワイト国から除外しました』ということがあったと思います。私が疑問に思うのは何かというと、『それをすることによって得られるものは何なのですか』ということです。獲得目標があって施策を打つわけです。その獲得目標は何ですか」

 新宿街宣で安倍外交を批判した立場は、韓国に批判的な報道が多いなかでも、全く揺らぐことはなかった。それどころか、山本氏はさらに、安倍政権の日韓対立を利用しようという“政治的思惑”にまで踏み込んだ。

「はっきり言ってホワイト国除外をすることによって、日韓の間柄における輸出入に大きな障害が出来たことは間違いない。『それによって得られるものは何なのか』と言ったら私はマイナスの部分しか見えない。それによって得られる獲得目標を決めていないまま、感情的な決定が下されている。もしくは、国内の行き詰まりの部分をナショナリズムで覆い隠そうとしている部分があるのではないか。そうでないというならば、『ホワイト国除外をした末に日韓関係をどういう形にしたいのか。そこで得られる利益をどう最大化できるのか』という説明がセットではないと、これは理屈が全く通らない。少し前に戻って北朝鮮との関係、アメリカが『(北朝鮮を)ぶっ潰す』的なことを言っている時に後ろから日本側もやいのやいのと言っていました。それによって得られたものはあったのですか。『圧力をかける』と言い続けて、結果、得られたものは何だったかと言うと、『蚊帳の外』だったということです」

■あくまでプラグマティックに対韓国輸出規制のマイナスを訴えた山本太郎

 そして、山本氏はプラグマティックな立場から、対韓国輸出規制がいかに愚策であるか、ということを強調した。

「世界的な外交のルールとして、あくまでも紳士的な対応を続けるということが大原則だと思います。けれども、当然、こちら側から言えば、『向こう側だって』という話は当然出てくると思います。けれども、こちら側が紳士的に対応を続けることによって、どちらが正しいのかを世界に判断していただく。世界的な機関に判断をしていただくチャンスはあると思うので、あくまでも国益を守るために、そのような行動、決定をし続けないといけないというのが私の考え方です。(安倍首相の広島での)記者会見をおそらくつまびらかに見た状況になったとしても、考え方は変わらないと思います。
 6兆円に及ぶ日本からの輸出という部分に関して歯止めがかかったり、他にも訪日観光客数で見たとしても韓国からのお客様は全体の2割。これは非常に大きい。デフレが20年以上続いてきた国で消費が弱っているなか、その消費の一部を支えてくれているのは(訪日)観光客であるのは間違いありません。その中の2割に影響を及ぼすようなことを、最終獲得目標も決まっていない、考えていないなかで、そのような振る舞いをすることは国益を毀損するものであろうというふうに思います」

「舐められてたまるか」的な小学生高学年並の対韓強硬外交に邁進する安倍政権(首相)に対して、山本氏は韓国への紳士的対応を続けることこそ日本の国益にプラスと訴えた。「勇ましく戦えば結末はハッピーエンド」という戦争漫画の読みすぎではないかと疑いたくなる安倍首相と、ナショナリズムを煽ることを戒める山本氏――どちらが日本の舵取り役に値する言動をしているのかは、明らかなのではないか。

 参院選でのれいわ新選組の躍進、そして日韓問題での主張と安倍首相への鋭い批判を目の当たりにすると、少なくとも貧困や格差に苦しむ国民の間では、安倍政権打倒の機運と山本太郎首相待望論がどんどん高まっていくだろうと思えてくる。安倍首相に真っ向から闘いを挑み続ける山本氏から目が離せない。

(横田 一)









http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/355.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 山本太郎語るれいわの今後「ポピュリスト上等」「100人の“当事者”でシンクタンクのような党に」(ビジネスインサイダー ジャパン)
竹下 郁子  Business Insider Japan記者
2019年8月7日

  「放送禁止物体」から一転、連日メディアに取り上げられ、「ポピュリスト」
  と呼ばれているのが、れいわ新選組の山本太郎代表だ。山本氏は参院選・
  比例区の候補者として最多の99万票を獲得するも、重度障害者の2人を
  優先的に当選させる「特定枠」に指定し、自らは落選した。ネットにあふれ
  るバッシング、4億円の寄付の使い途、野党共闘、衆院選に向けて話を聞
  いた。


■事前の調査でも200万票予測

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/05/_IMA2083-w1280.jpg
旗揚げから3カ月余りで2人の議員を国会に送った「れいわ新選組」。山本太郎代表に今の思いを聞いた。 撮影:今村拓馬

BI:選挙が終わって、少し休めましたか(取材は7月31日)。

山本:全く休めてません。逆に言ったら現役議員のときよりも忙しいですね。落選して4日以内に議員会館事務所を、1週間以内に宿舎を撤収しないといけないので引っ越し作業に追われてました。引っ越しの日は決まっているのにどこに運ぶかは決まっていないという酷い状況で、今も住まいは決まっていません(笑)。それに加えて、選挙事務所からの撤収も迫っています。

あとは、ちょっとした根回し的なことですね。これが時間が掛かる。当選した2人が議員活動できるよう合理的配慮をしてくださいという、ペーパーづくりとか連絡とか。事務所がないので、昔の同僚の森裕子さんとかにお願いして参院議員会館の会議室を借りてもらって、そういうことをやっていました。世の中で何が起こっているかもほとんど追えないままです。

あとは党の体制作りや選挙後の処理関係など……夏の終わりまで掛かりそうです。

BI:かつての同僚というと、森裕子参院議員や小沢一郎衆院議員は今回の選挙結果についてどんな反応でしたか。

山本:まだちゃんと話せてないですね。

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/05/RTX71RZ7-w1280.jpg
議場に入る、れいわ新選組の木村英子(左)、舩後(ふなご)靖彦(左)議員。 Reuters/Kim Kyung Hoon

BI:山本さん自身は、今回の選挙結果をどう受け止めていますか。

山本:山本太郎としては負けました、けれどもれいわ新選組としては躍進させていただいたというのが一番わかりやすい受け止めだと思うんですね。衆議院を狙ってわざと落ちたんだみたいな話もありますけど、全く違います。私は受かるつもりでいたので。だってややこしいじゃないですか、落ちた方が。引っ越しとかやらないといけないことも増えるし(笑)。

落選したのは投票率の低さも関係したかもしれないですね。(※投票率は48.80%で、衆院選を含め全国規模の国政選挙としては戦後2番目の低さだった)

民間企業に依頼して、2月と6月に「もしも山本が新党を立ち上げて山本が比例に回ったら投票するか」という調査をしてたんです。結果は山本太郎という名前で恐らく200万票はいくんじゃないかと。200万票は今の時点で確実なんだから、まずは特定枠を重度障害者の2人に譲って、そこからは運動量でさらに2人3人と新たに送れるかどうかという考えだった。ふたを開けてみたら2人だけでしたね。結局は調査結果と同じでした。(※れいわ新選組は228万票を獲得した)

BI:その調査結果で特定枠に自分以外の2人を据えるというのは、なかなかできない決断だと思うのですが。

山本:いやーでも、なんだろうな。恐らく手持ちのお金はこれだけあるから、これはあなたにあげて、新たに稼ぎますからという感じですね。そんな大したことはしてないですよ。

■意外?東京では世田谷・目黒の投票率が高い

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選挙活動期間中、れいわ新選組の街頭演説にはいつも寄付をする人の列ができていた。数百円を寄付していく若いスーツ姿の男性も。 撮影:竹下郁子

BI:4億円を超える寄付も大きな話題になりました。約3万3000人からとのことでしたが、全て個人献金ですか。

山本:そうですね。企業からの寄付を断るつもりはないです。いただけるものはいただくんですけど(笑)。政党への寄付の上限は2000万円までなんですけど、選挙時のれいわ新選組のような政治団体は150万円まで。上限いっぱいまで入れてくださった方もいらっしゃいます。150万、50万、30万、10万という方も。でも圧倒的に数が多いのは小口ですね。4億円分のお金をいただいたというか、4億円分の悲鳴だと思っています。なんとかしてくれっていう。

BI:投票された方、支持者の方はどういう方が多かったと分析していますか。

山本:いま首が締まっている、生活に苦しんでいる方たちがいらっしゃる一方で、生活はそれなりに安定しているけれども、政治がこのままじゃまずいから風穴を開けてくれそうなグループに託してみたい、という人たちもいらっしゃると思います。

東京都内の投票の分布では、世田谷とか目黒とかどちらかというとアッパー層ですよね、そういった区の投票率が高かったと聞いています。実はこれは2013年に私が東京選挙区から出たときの分布、得票が高かったところと大きく違いはなさそうなんですよね。

■狙うのは無党派、消費税5%減税できる野党と共闘したい

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/05/_IMA2013-w1280.jpg 山本太郎 撮影:今村拓馬

BI:無党派層でれいわ新選組に投票した人も多かったです。今後の狙いはこうした無党派層や与党支持者の取り込みですか。

山本:そうですね。より無党派層が増えたと思いますから、今回。半分は空いてるんだったら、そこ狙いにいくだろうと。よく野党側から削ったと言われるんですけど、そもそもその削ったと言われる人たちが今回投票に行ったかどうか、分からないですよね。

BI:野党共闘がギスギスしているようにも見えてしまいますが、今後はどうしていくつもりですか。

山本:れいわ新選組が目指しているのは政権交代です。私たち単独ですぐに政権を取るのは容易ではないので、まず政権交代を目指すためにも野党と手をつなぐ、協力していく必要があると考えています。

BI:次の衆院選の争点は「消費税」、野党共闘の条件は「5%減税」と直近のインタビューでおっしゃってました。それは変わりないですか。それで野党共闘できそうですか。

山本:そうですね。例えば立憲主義に基づいた政治をって、申し訳ないんですけど興味のある人にしか響かないんですよ。そのスローガンとか合言葉みたいな話は、おっしゃる通りなんですけどね。やっぱり目の前の生活が一番重要なので。みんなが自分ごととして捉えられるテーマというのは、毎日払っている消費税が入り口としては広いだろうと思いますね。5%減税に納得できないんだったら、できるところとやるしかないなという話です。

「消費税増税」と「凍結」、「減税」と「廃止」がそれぞれ同じグループ。「凍結」と「減税」ではベクトルが全く違う。「減税が必要ない」という判断は、あまりにも現実を見てなさすぎるんじゃないかということです。人々の生活の地盤沈下、20年以上続いたデフレへの処方箋として、あまりにも間違った選択じゃないかと思います。

■広がる世代間格差への懸念は、資産状況を把握してからでも

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党のHPには「ロスジェネを含む、 全ての人々の暮らしを底上げします」の文字が踊る。 撮影:竹下郁子

BI:れいわ新選組は将来的に消費税の廃止を政策に掲げています。若者からすると、たとえ所得税の累進性が強化されても、リタイアして所得税を引かれることもなくお金を貯めている高齢者が得をするのではないか、世代間格差が広がるのではないかという思いもあります。

山本:それは消費税を増税したい人たちのロジックの1つですね。現役世代以外からも取れる税の1つが消費税なんだぞと。所得税は現役世代からしか取れないじゃないですかと。

自分が死ぬまでは安泰で孫にもいっぱい残してあげるね、みたいな高齢者の方々から税を取る方法は、財政状況を細かく把握できる状況を担保してから検討すればいいと思うんですよね、私は。

それぞれがどういう資産状況にあるのか国が本気になれば調べられる。マイナンバーもあるわけですし。

消費税廃止に関して、財源はどうするんだと言ってくる人がいますが、それは消費税の導入前に戻ればいいんじゃないかと。お金が無いところから取らず、あるところから取る。所得税の累進性を強化したり、分離課税をやめる。法人税は累進制を導入したり。儲かってるときには税率も高くなるけど、儲かってないときには低くなるんだよってことです。税制に景気安定装置を埋め込むって話です。このような税制改革で29兆円の財源が担保されるという試算もあります。

これによって一番救われるのは誰か? 中小企業です。中小零細が息を吹き返す。消費税廃止と税制改革が日本経済復活の道です。

消費税を廃止する際の財源として、私は新規国債の発行も提案したいと考えます。

■異端の経済理論「MMT」の実験は半分できている?

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8月1日には選挙後初の街頭記者会見を開いた。集まった市民からのぶっつけ本番のガチ質問に山本代表が答えるのが、定番スタイルだ。 撮影:竹下郁子

BI:話題の「MMT(現代貨幣理論)」ですか。

山本:日本はMMTの実験がすでにできていると言う人もいますけど、それは半分合ってて半分合ってないと思います。大量の国債発行でも金利は高騰しないことが実証されているのが日本です。政府は借金が増え過ぎれば国が破綻する可能性もあると言いますけど、本当にやばい状況だったら金利が上がるはず。普通、お金を貸すときに返済が見込めなかったり収入の不安定な人からは金利を高く取りますよね、闇金とか街金とか。だけど日本はこの30年は金利は下がりっぱなしなんですよ。マイナスなんですね。どうやって破綻するんですかっていう話なんです。

どの国も借金をして投資しているし、だからどの国も成長してゆるやかなインフレになっている。けど日本はそうじゃない。20年瀕死の状態。デフレのときには政府が借金して人々に大胆な支出をして、景気を軌道に乗せることが必要だということなんですね。これ政府の借金と言われるけど、政府が借金することで民間の貯蓄は増えるんですよ。例えば政府が20兆円借金して、その20兆円を社会保障に投資する。誰かの借金は誰かの資産、という常識の話。それを財務省は意図的なミスリードで、1人1人の借金だとすり込んでる。そこらへんのからくりを全員でシェアしたときに、前に進んでいくんだろうと。

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山本太郎 撮影:今村拓馬

ただ、いくらでも金を刷っていいというわけじゃないんです。リミットはあります。インフレをちゃんと制御しなきゃいけないというルールつきですね。景気のいいときには税を分配しながら、景気が悪いときには国がお金を刷って、極力、好況・不況の波を大きくしないようにする。こうしたコントロールができるのは国だけなんですよ。

それをしてこなかった、というか失敗続きだったから今みんなが苦しい状況にある。こんな状況にした政治家は誰も腹切ってないですからね。

BI:消費税廃止以外にも奨学金をチャラにする「奨学金徳政令」や安い家賃で住める公的住宅の拡充など、若者に刺さる経済政策も多かったと思います。立命館大学経済学部の松尾匡教授とはこれまでも勉強会などを重ねてこられたようですが、今回もブレーンとしてアドバイスなどあったんですか。

山本:政策をつくる上で直接相談したわけじゃないですけど、ずっと何年か話し合ってきた中で出たものをいくつか入れてるってことです。

BI:政策以外でも、選挙のやり方などでアドバイスをもらった政治家はいるんですか。

山本:いろいろ教えてくださる方はいらっしゃいますよ。「まずは東京から自分が出て勝つことを担保しろ」とか。でも私の今回の戦い方は永田町のやり方とは違うので。アドバイスが当てはまらなかったかなと。

■れいわ議員当選で広く知れ渡った、障害者雇用の落とし穴

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木村、舩後両氏の初登院日、見送りに駆け付けた市民と取材のマスコミで国会前は人だかりが。 撮影:竹下郁子

  今回特に注目されたのが、「特定枠」の使い方だ。政治学者の水島治郎さん
  は、「もともと特定枠は自民党が合区対策で比例区に回る候補者を救済する
  ため、党利党略でつくった制度です。それを逆手にとったのは見事としか
  言いようがない」(朝日新聞8月2日)と述べている。

  その特定枠でれいわ新選組から初当選したのが、木村英子氏、舩後(ふな
  ご)靖彦氏だ。2人は重度の身体障害者。本会議場の議席を改修したり、
  介助者が同行できるようにしたりと、参議院では急ピッチのバリアフリー
  化が進んだ。

  一方で、解決していない問題もある。両氏は長時間ヘルパーを派遣して
  もらえる国の制度「重度訪問介護」を利用しているが、通勤や就労時には
  その利用が認められていない。「重度訪問介護」は利用者の自己負担の上限
  は1割で、それ以外を公費で賄っている。厚労省は利用の対象外となっ
  ている就労時は、必要な措置を職場が判断して負担するよう運用で定め
  ており、両氏についても当面は参議院などが負担することになった。

  しかし、れいわ新選組はこの運用自体を見直し、職場ではなく公費で負
  担するよう求めている。

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/07/P1070116-min-w1280.JPG国会前には車いすの人、ヘルプマークをつけた人も複数見かけた。2人の当選に勇気づけられたという声も(写真は2人の初登院日)。 撮影:竹下郁子

山本:24時間介助・介護が必要な人たちが、通学や通勤、就労では公的サービスを受けられない。これって障害者は社会に出るなということですよね。一応、仕事中に介護者やヘルパーをつけられる補助金も用意されていますが、4分の1の負担は事業者なんです。その負担ができない企業は雇用しないですよね。障害者の社会進出を阻むようなハードルをいくつも設けてるのがこの国ということです。

日本は「障害者権利条約」を批准しています。ザックリいうと、働く上で健常者が掛からないコストを障害者が負担するのはNGって趣旨の条文もある。日本はパラリンピックのホスト国でもあります。加えて今回、重度の障害者が2人も国会議員になった。大きく前進させるため、変わるためのきっかけを有権者のみなさんにいただいたと私は思ってます。

できれば彼らが登院するまでに制度の運用を変更するところまで、国会には踏み込んで欲しかった。結局スロープをつけたり国会のハード面は整えられたけれど、障害者目線での合理的配慮には達しなかったですね。コストを増やしたくない厚生労働省が参議院と押し付け合いをした結果ということですね。

これまでの制度の不備が、2人が入ることによってあぶり出されたということだと思います。

■生活苦からバッシングしている人もいるのでは

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同じく2人の初登院日。花束を持って駆け付けた人も。「行ってらっしゃい」「頑張って」、祈るような声援が響いた。 撮影:竹下郁子

BI:2人については「障害者に国会議員が務まるのか」「山本太郎に利用されているだけ」「バリアフリー化に必要な費用は党が負担すべき」「税金の無駄遣い」「(参議院が負担するなど)議員にだけ特例を認めるのはおかしい」という趣旨の批判や中傷が政治家やSNSなどでの一般人の投稿にも数多く見られます。

山本:昭和のおっさんメンタリティからアップデートできていない人たちが露わになったと思っています。もう時代は大きく動いてるし、世界を見てくださいと。というか世界から見られていることを意識していますか?と。

恐らくこれだけバッシングが起きるのは、1人1人の生活が厳しい状況に置かれているからだと思うんです。自分自身でさえも生きるのが精一杯だという人たち。厚労省の国民生活基礎調査では生活が苦しいという世帯は57.7%。シングルマザーでは8割を超える。子どもの約7人に1人、高齢者の5人に1人が貧困で、1人暮らしの女性20歳から64歳までは3人に1人が貧困。

ここまでの状況に陥っていなくとも、やっと今月乗り切ったって生活をされてる方々も多い中で、国会議員として沢山の給料もらってんだから、介助者が必要なら自費で出せばいいだろと、背景や経緯、それによる影響を全くわからずに結びつけてしまう人がいても不思議ではありません。

■誰一人切り捨てられない社会へ

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/07/P1060980-min-w1280.JPG 撮影:竹下郁子

山本:もちろん今回批判した政治家の中には、お金は持ってるけど、心が貧困という側面もあるでしょう。俺は自分の力でのし上がってきた、障害者であろうが、国に甘えず努力しろ的な。昭和を通り越して、石器時代みたいな弱肉強食論です。

どのようなハンデを追っていても、スタートラインをフラットにする努力が行われるのが、本当の先進国ではないかと。そのような整備が進まない国や社会によって、社会的弱者が生み出されている、と思うんです。

障害は誰しもが負う可能性があります。いま勝ち続けている人も1時間後は、明日は分からない。そのときにあなたはどういったサービスが受けられる状況がいいですか? と。その希望を政治で受け入れられる状況にしていくことが重要なんです。重度障害者が人間の尊厳を失わずに暮らせる社会は、誰一人切り捨てられない社会だ、ということです。

■「ポピュリスト上等です」

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山本太郎 撮影:今村拓馬

BI:選挙後の報道やSNSではれいわや山本さんを指して「ポピュリズム」「ポピュリスト」という言葉がよく使われます。既得権益層から大衆の利益を守るという意味でポジティブに使っている人、短期的な政策で大衆を煽っているとネガティブに使っている人などさまざまですが、どのように受け止めていますか。

山本: 先ほどあげた国民生活基礎調査からも分かるような、生活苦。 この状況を救いたい、この状況を救うために旗をあげてこれから変えて行くんだという気概を持ったものをポピュリズム・ポピュリストというんだったら、私はポピュリズムであり、ポピュリストというしかないですね。上等です。

この国の将来を考えたときに、(新規国債の発行などをしてしまうと)さらなる負の遺産がという話もありますけど、一体何の話してるんだってことです。今この状況を放置すること、借金がどうしたとかいう話でこの人たちを救わない選択をした方が、悲惨な社会を後世に引き継ぐことになる。それこそ間違いなく負の遺産になると私は思います。

「また借金するのか」みたいな声が聞こえてきますが、じゃあそれをしないで人々がさらに倒れていくような将来を、座して死を待つというような将来を人々に与えるのかということですよ。

BI:確かに、生活は「待った無し」という人も多い。

山本:2議席とって政党要件を満たしたからと言って、全身で喜びを表現できないです。はっきり言って、全然足りない。当然、政治は数なんですね。自分たちの政策を実現するためには、数にこだわる動きをしていかないといけない。でも数ではないところで動かせることもあるんだというのが、当選した2人を見て感じた部分ですね。

■衆院選には100人の候補、10億円

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選挙後初の街頭記者会見。人波は演説ステージ目の前にあるデパートの中にも溢れていた。 撮影:竹下郁子

BI:数といえば、次の衆院選では100人くらいの候補を立てるとおっしゃってますね。

山本:政権を目指すからには100人規模で擁立しないとダメだと思ってます。ただ、恐らく今のままじゃ選挙には臨めない。寄付でいただいた4億円のお金から、残ったのはたぶん9000万円くらい。候補を100人立てるとしたら最低でも10億円以上は必要なんですよ。供託金、入場料だけで普通に重複立候補も含めて考えたら6億円いるんですね。

候補を100人立てて衆議院の全国選挙をやると考えた場合に、党のスタッフも10人じゃ足りないくらいなんですけど、それでどのくらい持つだろうと。人件費だけで年間1億円はみなきゃいけない。政党助成金は入ってきますけど、その額では全然足りないんですね。

10億円以上集めようと思ったら、皆さんからの寄付という話になる。それが集まらなかった場合には、それなりの数でやらないといけない。その場合は臨機応変に、数ではないところで政治を変えることを追求していくしかないと思ってます。

■当事者がいるだけで党はシンクタンクになる

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演説エリアに入りきらない人のため、スタッフが少し離れた場所からパソコンでネット中継を見せていた(8月1日の街頭記者会見にて)。 撮影:竹下郁子

  8月1日、れいわ新選組が東京都・新宿区で行った街頭記者会見には、選挙
  期間中をはるかに超える人波ができていた。中には自身も「立候補したい」と
  いう人も。入党資格をたずねる質問には「れいわ新選組は国会議員と国会議員
  の候補者で構成」すること、また地方議員については、「無所属の方に推薦を
  出すことはある」が、党として地方議員を選出するつもりはないことなどを
  山本代表が説明した。

BI:れいわ新選組をきっかけに初めて政治献金した人、初めて政治に興味を持ったという人の声を多く聞きました。その中には将来は政治家に……という人もいるかもしれない。100人擁立するとしたら、どういう人に候補になって欲しいですか。

山本:一般公募もしようと思っています。重要なのは何かしらの当事者であること。

衆議院は参議院とは戦い方が全然違うんです。今回、参議院は1人区が32ありましたよね。1議席を争う戦いなので、野党は共闘した。衆議院は1人区が289カ所できるんです、小選挙区ですね。もともと地元で熱心に活動をしていて支持が集められる人、もしくは知名度がある人じゃないとなかなかこの1人区は勝てない。

その中でどんな戦い方をしていくか、よく考えなきゃならないでしょうね。でもやっぱりこだわりたいのは、当事者であること。

当事者や当事者と関わってきた人は、その分野のスペシャリスト。そういう人たちがいっぱいいる党って、それだけでもうシンクタンクになりますよね。あとは捨て身の人ですね(笑)。当事者であり、捨て身の人。

BI:捨て身というのは戦う覚悟ということですか。

山本:そうですね。保身に走らない人。

■イチバン話題になる選挙区から立候補を

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山本太郎 撮影:今村拓馬

BI:衆院選、山本さん自身はどの選挙区からという展望はありますか。

山本:難しいですねぇ。まぁ一番話題になるところから立たないと意味ないだろうなと思ってます。とにかく自分というカードを最大化できる方法を選びます。この先、政治の状況も変わっていくかもしれないので、そこで判断します。ただ次に落ちたらシャレにならないので(笑)。

BI:小泉進次郎議員の神奈川11区から出たら面白いという見方もあるようですが。

山本:たぶん面白くなるでしょうね。ただそこで重複で立候補してなかったら、落ちちゃう可能性もあるでしょうね。親の代からやってきた強固な地盤ですから。そこは甘く見れないですよ。

BI:SNSでは、衆院選に向けて寄付のお金を貯めておこうという呼びかけもあります。今回の4億円の寄付の裏側を疑うような投稿に呼応して、「#れいわ新選組のバックは私」「#私も黒幕の1人です」などのハッシュタグで寄付したことを打ち明ける人も。

山本:ありがたいですね。すごいな、それ。今回の寄付だけでも大変だったはずなのに……。もしも官邸が野党側を潰したいんだったら、選挙期間を早めるはずですね。お金も立候補者も整えるのは時間がかかりますから。いつやるかは、向こうにしか決められないので、いつでもやれる準備を進めます。

9月くらいから冬の前くらいまで、全国を回って緩やかにみんなとつながるアクションを、しつこくねっとりやったろうかなと思ってます。多分それが一番いやだと思うんですよ、向こう側は。


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「私は山本太郎に発掘されたノンポリ」 自民党議員一家で育った25歳女子が「れいわ新選組」を推す理由
http://www.asyura2.com/19/senkyo263/msg/347.html

(聞き手・構成、竹下郁子)

https://www.businessinsider.jp/post-195851
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/356.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 日本は王道を貫け。(日々雑感)
https://okita2212.blogspot.com/2019/08/blog-post_10.html
8月 10, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<ワシントンの大手研究機関「ヘリテージ財団」が7日に開いた「日韓貿易紛争」と題する討論会での最初の論者として登壇した「外交問題評議会」の上級研究員で「米韓政策研究部長」のスコット・スナイダー氏が文在寅大統領を批判するこの見解を述べた。同氏は1990年代からスタンフォード大学やアジア財団で朝鮮半島情勢の研究を続けてきた著名な学者で、韓国や米韓関係の研究では全米有数の権威とされる。

 スナイダー氏は今回の日韓対立の原因について「文大統領が慰安婦問題での日韓外相合意に基づく財団を解散し、さらに元徴用工問題での韓国最高裁の判決を放置したことが対日政策を誤らせた」と述べ、日韓対立の原因はまず文政権にあるとの見解を示した。

 同氏はさらに文大統領の措置について「韓国の国内政治のために対外政策、対日政策を犠牲にする形で政治利用したが、大統領としては国内、国外の両政策の適切なバランスをとるべきであり、まず慰安婦問題を日韓関係の最前面におくことで自分自身を箱詰めにしてしまった」とも批判した。

 いわゆる元徴用工に関する判決についてはスナイダー氏は「三権分立とはいえ、行政トップの大統領には1965年の日韓基本条約を含めて国際条約を守ることや対外政策を含めての総合的な国益を守ることの特別な責任がある」とも述べ、文大統領はその責任を果たさず、外交への十分な配慮なしに対日関係を韓国内の民族主義的感情で押し流すことを許した、という批判を明確にした。

 同氏は韓国最高裁の判決による日本企業からの補償金の取り立てについては「韓国の民間が寄付をしてその資金にあてるという案が一時出たが、私はそれに賛成する」とも語り、文大統領の政治的な計算についても「元徴用工などの問題を使って日本側に過去の諸問題での反省を一気に強いることを狙ったようだが、この考えは明らかにミステークだ。日本側を強制的に追い詰め、謝罪などを強いても誠意ある反応が得られないのは明白だからだ」とも論評した>(以上「産経新聞」より引用)


 訪日したエスパー米国防長官は7日、岩屋毅防衛相、安倍晋三首相と相次いで会談し、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が維持されることを「心の底から願う」と強調したという。米国にとって韓国と日本が反目し合うのは米国の東アジア戦略の根本にかかわる愁眉の問題だからだろう。

 上記引用記事ではワシントンの大手研究機関「ヘリテージ財団」が7日に開いた「日韓貿易紛争」と題する討論会での最初の論者として登壇した「外交問題評議会」の上級研究員で「米韓政策研究部長」のスコット・スナイダー氏が文在寅大統領を批判するこの見解を述べた、という。国連では韓国の反日プロパガンダ「性奴隷」宣伝が効いて、米国内にも「慰安婦像」が立てられている。しかしマジメに歴史を研究すれば「慰安婦」が程度の悪い大嘘だとすぐに解る。

 徴用工に関しても、決して強制的に半島住民を徴発して日本へ連行して強制労働させたわけではない。給与が欠配になったのは終戦間際の一月だけだったことも明らかになっているし、その賠償は日韓基本合意の際に清算されている。

 日本は誠意ある朝鮮半島政策を1910年以前からも続けて来たし、同じアジア人として欧米列強の植民地化圧力を跳ね返して、名誉ある独立を維持すべく全力を尽くした。そうした日本政府と日本国民の努力をすべて「嘘」で反故にして、朝鮮人の輝かしい自助独立などといった大嘘を国民に教えて来た。その矛盾がついに白日の下に噴き出た、というべきだろう。

 米国が仲介しようと、日本は一歩たりとも韓国に譲歩してはならない。真実に基づいた外交を展開すべきだ。1970年代に捏造されでっち上げられた慰安婦問題に関して、安倍氏はやってはならない「譲歩」をしてしまった。おそらく米国からの仲介があって、「最終合意」という文言を付せば良い、という「仲介案」に乗ったのだろうか、それ結果が日本は「強硬に要求すれば折れる」との成功体験を韓国に与え、謝罪の「お代わり」を促した。

 なぜ真実を指摘して日本政府・安倍自公政権は正々堂々と外交を展開しなかったのだろうか。側聞するところでは韓国の宗教団体「統一教会」が安倍氏を含めた自民党国会議員の選挙などの政治活動に協力しているという。だから韓国に強い姿勢が取れない、という。かつては「勝共連合」などと称して、共産主義と対決する政治勢力なる衣装を纏っていたが、その中核が「統一教会」だったというのだ。

 そうだとすると、自民党政治が朝鮮半島との関係を歪めて来たともいえる。そもそも宗教団体とはいえ、選挙で外国の力を借りるというのは論外だ。もちろん宗教団体の力を選挙で借りるのも論外だ。それらは政治に関わってはならない団体だからだ。

 現在の日本の政治は憲法に則った憲政主義とは言い難い。外国勢力と宗教団体の強い影響下にある「売国政権」だ。日本本来の文化や伝統を継承しようとはしないで、グローバル化と称して日本的なものすべてを破壊しようとしている。

 朝鮮半島との関係を絶とうとは思わないが、朝鮮人の唱える嘘に付き合おうとも思わない。歴史の真実は一つだ。戦勝国・米国が自虐史観でいかに日本を悪者に仕立て上げようとも、真実は必ず現れる。嘘は必然的に辻褄が合わなくなって破綻する。

 韓国より教科書問題が提起された当時、愚かな「仲介者」が歴史教科書共同研究、なる妥協案を提起し、それに従って「日韓歴史共同研究」したことがあった。馬鹿げた話だ、真実は一つしかないのに、何を研究するというのだろうか。結局、いつの間にか「歴史教科書共同研究」なるものは消えてなくなった。

 愚かな総理大臣が身勝手にも「謝罪」したことがすべての発端だ。なぜ誇りある先人の業績に泥を塗るような姑息な真似をしたのだろうか。その後に続く河野談話が泥の上塗りをした。

 そうした日本政府の過去の過ちを是正するためにも、「歴史修正主義」(歴史を修正しているのは「歴史修正主義」と叫んでいる連中の方だ)と批判されようとも、日本は反日諸国に対して真実の歴史を史実に基づいて突き付けていくしかない。それこそが王道だ。



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/357.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 衆院野党の統一会派は遅きにししている。次期総選挙はれいわ様々で協力が必須。(かっちの言い分)
衆院野党の統一会派は遅きにししている。次期総選挙はれいわ様々で協力が必須。
https://31634308.at.webry.info/201908/article_10.html?1565441297

衆議院で野党3党(立憲、国民、社保)が統一会派を組んだ。随分と回り道をし、時間が掛かった。小池都知事の希望の党は壮大なる回り道であった。一つの大きな党になるつもりが、逆に分裂してしまった。その後、国民民主がさかんにヨリを戻そうと立憲に働きかけたが、立憲の枝野代表は、統一会派や一つの党になるのは野合だと大きな声で叫んでいた。その時、これは枝野氏は政権を取る気はないと思っていた。枝野氏はこのまま野党第一党で大きくなれると思っていたのだろう。まるで書生の考えである。ただ第1党になることに満足していた。私などは政権など頭にないと思っていた。

数の論理を知り尽くしている当時の自由党の小沢氏がさかんに両党の仲を取り持ちしたが、不調に終わった。その時の内情を一番よく知っているのが共同代表であった山本太郎氏である。小沢氏も立憲への合流を諦め国民へ合流を決意した時点で、山本氏は既存野党には見切りを付けた。したがって、その時で立憲、国民、自由が統一されていれば、山本氏もれいわ新選組を立ち上げしなかったかもしれない。

こういう組織の印象は、国民が何かしてくれそうだと思わす新鮮さ、勢いというものが必要である。そうしないと期待感が湧かない、膨らまない。今回の統一会派は新党でもない。新味さが欠ける。ただ、ばらばらで国会対策、質問をするよりははるかに効率は良くなる。国民は参議院も統一会派を要求しているが、何故か難色を示している。これも私から言わせると幻滅し、興味が削がれる。

今回の統一会派の人数は117人である。このメンバーは来る衆議院選挙に出てくるだろう。全衆議員数は465であるので、あと348人分の枠がある。れいわは100人の候補者を立てると述べている。この数字を引いても248人余る。共産10人を引いても238人である。野党が政権を取るためには、れいわに相当助けてもらわなければ増大出来ないだろう。れいわ様々になるはずである。今度こそ、党のエゴを前面に出さず、山本氏のように他党の候補者を応援するような度量を持たなければ政権は夢また夢である。


国民・社保 結成前向き 脱・孤立 立民提案の統一会派 政策巡り波乱含み
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201908/CK2019081002000155.html
2019年8月10日 朝刊


 国民民主党は九日の総務会で、立憲民主党から求められた衆院会派への合流に関し、衆参両院で統一会派の結成を目指す方針を決めた。十日の両院議員総会で正式決定し、立民側に伝える。衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」も九日の総会で合流に向けた協議入りを確認した。野党再編につながる動きに否定的だった立民の枝野幸男代表が孤立路線を修正したことで、旧民進党勢力の再結集の可能性が生まれたが、実現には曲折が予想される。
 国民の小林正夫総務会長は総務会後の記者会見で「枝野氏が提案した、より強力な野党第一会派をつくり、政権交代へと向かいたいとの趣旨には賛同する」と語った。社保代表の野田佳彦元首相も総会後、記者団に「会派合流に向けたプロセスに入る」と明言した。
 衆院各会派の所属議員は立民七〇、国民三九、社保八で、三会派が合流すると計百十七議席になる。
 七月の参院選で立民は、改選議席九に対し、十七議席と増やしたが、知名度のある複数の候補が落選。国民は改選議席八に対し、六議席にとどまった。静岡選挙区(改選数二)では両党候補が争い、遺恨も残る。
 枝野氏はこれまで「統一会派や一つの党になるのは野合だ」と訴え、会派や党の合流に消極的だった。しかし、参院選で立民の結果が思わしくなかった一方、新興勢力ながら比例二議席を獲得したれいわ新選組が注目を集めたことも影響し、戦略を見直した。
 ただ、立民、国民両党の間には、合流の方向性に溝がある。枝野氏が求めたのは立民の衆院会派への国民の合流だが、国民は衆参両院で対等な立場で新会派をつくるべきだとの立場。国民の玉木雄一郎代表は九日、記者団に「当然、衆参が一緒だ」と強調した。
 また、枝野氏は会派合流の条件に、立民の憲法観や原発政策への理解を求める。
 しかし、国民は九日の総務会で「協議し、合意形成していく」とし、立民の政策をそのまま受け入れることに否定的な方針を確認した。支援を受ける産業別労働組合の中に、原発政策などで立民と開きがある組織があることに配慮せざるを得ないためだ。社保の野田氏も政策の一致よりも「会派の構成、運営の方が重要なポイント」と指摘する。
 れいわの山本太郎代表は七日の会見で「合流の打診はないが、政権交代に向けて必要ではないか」と指摘したものの、「今すぐという話ではない」と静観する姿勢を示した。 (大野暢子)



http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/358.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 政治家首長でもこのレベル この国で憲法論議のアホらしさ(日刊ゲンダイ)
 


政治家首長でもこのレベル この国で憲法論議のアホらしさ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260148
2019/08/10 日刊ゲンダイ 文字起こし


「表現の自由」を全く理解していない(C)共同通信社

 愛知県の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、政治の圧力と卑劣な脅迫によって中止に追い込まれた一件が、きのう(9日)、神戸市に飛び火した。市の外郭団体「神戸市民文化振興財団」が、愛知の企画展の芸術監督を務めたジャーナリスト・津田大介氏を招いて18日に開催予定だった現代アートのシンポジウムの中止を決めたのだ。財団は「津田氏が登壇すると愛知の問題ばかりが注目される。『公金』を使うイベントの目的が達成できない」と理由を説明したが、シンポジウムには抗議が相次いでいたという。

 7日に逮捕された企画展を脅迫した男は「従軍慰安婦を表現した『少女像』の展示が気に入らなかった」と供述しているようだが、少女像の展示をめぐる“場外バトル”も過熱化している。「あいちトリエンナーレ」実行委員会会長を努める大村秀章愛知県知事に対し、7日、吉村洋文大阪府知事が「辞職相当だと思う」としたうえで、「反日プロパガンダと国民が思うものを愛知県が主催者として展示するのは大反対だ」と言い放ったのだ。

 これに対し8日、大村は「はっきり言って哀れだ」と反論。「(吉村が所属する)日本維新の会は憲法21条の表現の自由を理解していないのではないか」と批判すると、同日、吉村の親分に当たる松井一郎大阪市長(日本維新の会代表)がツイッターで加勢し、<大村さん、ピンぼけな批判はやめて頂きたい。我々は、表現の自由は尊重するが、今回の展示会は公が税金を使って開催する事に相応しくないと考えているのです>と噛みついたのだった。

 本はといえば、この企画展の少女像を「日本人の心を踏みにじる反日作品」と断じ、「展示中止」を求めたのは維新と連携する河村たかし名古屋市長だが、抗議が憲法21条が禁じる「検閲」に当たると非難されると、河村は運営費が公費であることを理由に「公共事業としてふさわしくない作品への便宜供与を中止するのは憲法が禁止する検閲とは関係ない」と言ってのけた。

為政者がネトウヨ用語を使う異様

 ここまでの流れだけでも唖然ではないか。国会議員も務めた大阪と名古屋という大都市の首長が「表現の自由」をまったく分かっていないことがこれだけ露呈したのだから、驚くべきことである。自民党のウルトラ右翼議員らでつくる「日本の尊厳と国益を護る会」も「公金を投じるべきではない」と言っていたが、「表現の自由」を何だと思っているのか。

「表現の自由」は憲法が保障する人権の中でも、とりわけ重要だとされる。それは表現の自由が最も権力によって傷つけられやすい性質の自由であり、最も不当な制限を受けやすいものだからである。

 つまり、表現に権力が制限をかけることなどあってはならないのだ。

 聖学院大教授の石川裕一郎氏(憲法)が言う。

「河村氏も吉村氏も松井氏も憲法の教科書を学び直したらどうですか。公金を出しているからこそ、首長は口を出してはいけないのです。先進国では当たり前の考え方ですよ。『公共の福祉』の意味もはき違えています。『日本人の心を踏みにじった』と言いますが、最高裁の通説でも憲法学においてでも、『公共の福祉』は人権と人権がぶつかり合う際の調整原理の範囲で最低限に適用されるもの。また経済的な意味で大企業を規制する際に適用されるものです。日本人の通念などという感情論に照らして制限されるものではありません」

 行政のトップが憲法に対しこの程度の理解度だから、ネトウヨの自称文化人も図に乗る。明治天皇の玄孫がウリの竹田恒泰氏は〈あれは「文化」ではない。反日活動の道具に過ぎない>とツイートしていた。

 権力者が表現の自由をないがしろにした弊害を、コラムニストの小田嶋隆氏はこう断じた。

「米国のオバマ前大統領が、トランプ大統領の発言を念頭に『憎悪を増幅させる指導者の言葉を拒否すべき』と異例のコメントを出し注目されましたが、公的な権力者の発言は一般の人に免罪符を与えてしまうのです。驚いたのは河村氏や吉村氏が『反日』という言葉を使ったことです。ネトウヨ用語であって、為政者が使う言葉じゃない。ネトウヨにお墨付きを与えてしまいました」


展示中止を求めた河村たかし名古屋市長(C)共同通信社

改ざん、隠蔽、対米従属の国のパラドックス

 今回の企画展をめぐる一件で明確になったのは、戦後74年が経っても、この国では、為政者が憲法を理解せず、マトモな民主主義が育っていないということだ。

 ノンフィクション作家の保阪正康氏が本紙で連載中の「日本史 縦横無尽」で、GHQ(連合国軍総司令部)宛てに日本国民が送った手紙のことを取り上げていた。「拝啓、マッカーサー元帥様」といった書き出しで始まる手紙は合計5万通に及んだという。その3割は告げ口投書で、おおむね、@腹いせ、不満、貶めたいという文面A軍国主義の指導者の変節をなじる内容B敗戦後の不公平や戦犯処理の曖昧さへの陳情だったといい、保阪氏は<マッカーサーが退任後に「日本人の民主主義理解は12歳の子供と同じ」と喝破したのは、この種の手紙を読んだからではないか>と書いていた。

 マッカーサーが見抜いた日本人の本質はいまも変わっていない。悲しいかな日本の民主主義がいまも「12歳の子供」のままだということを、河村ら政治家の発言や行動が見せつけたと言える。

 70年以上経過しても、日本の民主主義はちっとも前進していない。それは、この国の民主主義が与えられたもので、自ら勝ち取ったものじゃないことも影響しているだろう。その重要性を、本質から理解していないのだ。

 安倍政権は森友疑惑の公文書改ざんや統計不正といった情報の隠蔽が横行してもアッケラカンだ。「年金2000万円不足問題」で国民が将来不安を抱いても、報告書を“なかったこと”にしてしまう。民主主義を破壊する事態が次々起きている異常さ。戦後の日本国憲法を占領軍からの「押し付け憲法」と唾棄しながら、一方で「米国の51番目の州」と揶揄されても対米従属を強め、高額兵器を爆買いし、いつまで経っても独立国家になろうとしない。

 つまり、そんなエセ民主主義の国ではマトモな民主主義など育つわけがないということだ。

「自分たちの努力で勝ち取っていないので、日本の民主主義はどこか弱い。政治家も意識が低い。そして、民主主義のかけらもない権力者が、国民の幸福のためにある憲法を守るために国民の代表になり、民主主義を抑圧する政治を行ってきた。そんなパラドックスが自民党政治の姿です」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

まずは憲法のイロハを勉強せよ

 極め付きが選挙結果を尊重しないことだ。安倍首相は参院選後に「議論すべきだという国民の審判は下った」と強弁して、改憲議論を前に進めようと躍起になっているが、改憲勢力3分の2を割り込んだうえ、自民党自身が9議席も減らしたのに、バカも休み休み言え、である。

 選挙は民主主義の根幹。選挙結果を無視するような首相が、憲法で特に重要だとされる表現の自由を理解できないエセ民主主義国家で、改憲議論をしようなんて噴飯ものだ。マッカーサーも失笑していることだろう。もっとも、それでも安倍はお構いナシだから危険でもあるのだ。前出の石川裕一郎氏がこう言った。

「議論するのであれば、憲法のイロハが分かったうえでにしてもらいたいですね。自由主義国家の基本である憲法21条すら理解できない状態で議論を進めたら危ない。自民党の改憲草案は、現行憲法が『公共の福祉に反しない限り』としているものを『公益及び公の秩序に反しない限り』に変更し、制限を拡大させています。こういう考えが根底にあるのですから、改憲議論を始めたら暴走しかねません」

 安倍政権下での改憲はヤバイ。国民は心して監視しなければいけない。










http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/359.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 小泉進次郎? 「何あれ、大っキライ!」とマツコ・デラックス! 
小泉進次郎? 「何あれ、大っキライ!」とマツコ・デラックス!
https://85280384.at.webry.info/201908/article_55.html
2019年08月10日 半歩前へ

小泉進次郎について聞かれたマツコ・デラックスがハッキリ言った。

「大っキライ!何これ?この夕刊フジの記事?小泉進次郎を持ち上げている記事だ」

「何かが(裏で)動いている。ダマされちゃだめだみんな!」

ご存じの通り小泉進次郎はジャパンハンドラーと呼ばれるCSISに操られている操り人形。

マスコミがこぞって世論操作をしている。小泉進次郎への流れを作ろうとしている。

進次郎は日本のまともな大学を落ち、おやじのコネで米国にいった。そこで米国のエージェントとしての訓練を受けた。

要注意人物。日本にとっては危険な人物だ。完全に米国の代理人に仕立て上げられた。

鋭いマツコ・デラックスは、そこを見破った。

詳しくはここをクリック
https://www.youtube.com/watch?v=eKg5I5TzSu8


「小泉進次郎大っ嫌い」  マツコデラックス





















http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/360.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 「進次郎、滝クリ」でコミ選再び(田中龍作ジャーナル)
「進次郎、滝クリ」でコミ選再び
http://tanakaryusaku.jp/2019/08/00020610
2019年8月10日 22:02 田中龍作ジャーナル


進次郎議員はどこに行ってもマスコミに囲まれる。口調は勇ましいが内容は薄い。=昨年3月、自民党大会 撮影:田中龍作=

 「進次郎と滝クリ」。マスコミ挙げての大騒ぎを見て父親の小泉純一郎首相(当時)を思い出した。

 小泉首相が仕掛けた郵政選挙(05年)も今回同様、マスコミが総動員された。郵政が民営化されれば、世の中すべてバラ色になるかのような報道が、朝から晩まで繰り返された。

 選挙結果は郵政民営化ワンイシューを掲げて戦った小泉自民党の大勝利だった。
 
 この選挙は「コミ選」と名付けられた。今となっては当たり前の原理だが、マス「コミ」をフルに使って「選挙」を有利に導く手法のことだ。


『文藝春秋』(10日発売号)。進次郎と滝クリが結婚の報告に官邸に行った時にはすでに編集済みだった。

 10日発売の『文藝春秋』九月号は、今回の騒動がマスコミ挙げてげてのものであることを公言しているようなものだ。

 進次郎と菅の対談企画が九月号の売りだ。司会は権力の代弁者として有名な田崎史郎。

 誌上で田崎は気持ち悪いほどに2人の政治家を持ち上げる。進次郎は入閣で将来の総理有資格者、菅は次期総理といった具合だ。

 進次郎と滝クリが官邸を訪問し、結婚の報告をしたのが7日。この時、すでに『文藝春秋』での対談は収録、編集済みだった。

 雑誌の王様である『文藝春秋』を利用して、菅と進次郎をヨイショしたのである。「進次郎・滝クリフィーバー」は結婚式でピークを迎える。仲人は菅官房長官となるだろう。

 進次郎、滝クリの華燭の典騒動でカムフラージュすれば解散総選挙はおろか、「菅総理と進次郎官房長官」の人事、憲法改正、ホルムズ海峡派兵・・・何だってありだ。

  (敬称略)

   〜終わり〜





http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/361.html

記事 [政治・選挙・NHK264] 「表現の不自由展」中止、海外メディアはどう報じたか。表現の自由問題と最悪の日韓関係(ビジネスインサイダー ジャパン)
津山恵子 [ジャーナリスト]
Aug. 08, 2019, 05:15 AM


愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で、慰安婦を象徴した「平和の少女像」などを展示していた「表現の不自由展・その後」が中止となった問題を巡り、「表現の自由」をめぐる論争が起きている。

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/07/Artist_VA-01.jpg
表現の不自由展ロゴ 出典:「あいちトリエンナーレ2019」HP より
その展示内容に抗議が殺到したことから中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」。「脅迫で中止」という前例をつくった、という非難も。

実行委員会会長を務める大村秀章・愛知県知事は中止の理由を、「テロや脅迫ともとれる抗議があり、安全な運営が危ぶまれる状況だ」と述べたが、「テロに屈した前例をつくった」「日本国憲法で保証された『表現の自由』への弾圧」と反発を呼んでいる。

さらに政治家として公金を投入するにふさわしくないとこの展示に反対した河村たかし・名古屋市長と大村知事が、「表現の自由」と「憲法違反」を巡って応酬するなど議論は続いている。

■「テロの恐怖を利用した」と批判

この問題を海外メディアをどう報じているのだろうか。

米紙ニューヨーク・タイムズは8月5日(米東部時間)の記事「展示会、表現の自由を讃え、黙らされる」で、こう断じた。

   「それ(展示会)は、表現の自由を祝福するべきものだった。しかし、
   表現の自由は中止された(=潰された)」

さらに、

   「(展示会中止に)批判的な人々は、愛知県の主催者が政治的圧力に
   屈したがために、テロの恐怖を利用したとしている」

と踏み込んだ。

■「政府はテロに屈しないと強調しているのに」

オーストラリア国立大学のテッサ・モリス・スズキ名誉教授は、ニューヨーク・タイムズのメールでの取材に応じ、こう述べている。

   「日本政府は、別の機会をとらえては、暴力やテロの脅威には屈しない
   と繰り返し強調している。政府が、同様の脅迫があったとして、(例えば)
   主なスポーツイベントを中止するとは想像できない。過激派からの脅迫が、
   なぜこんなに素早く行政側の降伏につながったのか」

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2019/08/07/P1060347-w960.JPG
芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介さん。 撮影:竹下郁子

今回トリエンナーレの芸術監督であるジャーナリスト、津田大介氏が、「最近の状況は、表現の自由が蝕まれているというのを証明するものだ」としたのも引用した。

同様に、ライターの畠山理仁氏のツイートhttps://twitter.com/hatakezo/status/1157637475088494598も紹介している。

   「『日韓関係が緊張している時にやらなくても』という意見を目にした。
   その緊張関係を作ったのは政治であり、責任を負うべきも政治だ。
   芸術が政治の尻拭いをする必要は全くない。政治家の仕事は展示
   中止要請ではない。緊張緩和と表現の自由を守るために動くことだ」

■「日韓関係はここ数十年で最悪」

しかし、「表現の自由の制限」や「政治介入」を懸念する独自記事を掲載したのは、主要欧米メディアではニューヨーク・タイムズぐらいだ。

展示会中止を真っ先に報じたのは、ロイター通信やAFP通信だが、それらは比較的短い記事で、掲載した新聞もニューヨーク・タイムズをはじめ数紙にとどまった。

そしてロイターもAFPも日韓の貿易摩擦と慰安婦をめぐる日韓の論争を背景として取り上げ、日本国内でもっとも懸念される「表現の自由」の危機には触れていない。

ロイターによると、日韓関係は、

   「アメリカの同盟国である両国の間で貿易摩擦が外交関係を悪化させ
   ており、ここ数十年で最悪の関係にあるとされている」

と、貿易摩擦の緊張の中で起きたという位置付けだ。AFP通信も同様の表現を使っている。

また、ロイターは慰安婦(comfort woman)という言葉は、「多くの韓国人にとって、第2次大戦中の慰安所で強制的に働かされた人々を表す婉曲的な表現だ」としている。

(文・津山恵子)

https://www.businessinsider.jp/post-196071
http://www.asyura2.com/19/senkyo264/msg/362.html

   

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